Person 01 富永千明さん

 

茶道を通して日本の伝統文化に触れながら地域とのつながりを強め、茶道の楽しさや奥深さなどを伝えていける存在になりたい。

 

富永千明さん

茶道裏千家 智正庵 社中
淡交会 宮崎青年部 ひむか委員会 委員長

凛とした表情で真摯に茶道のお稽古に臨む富永千明さん。普段は会社員として業務をこなしながら、お稽古に通っています。

茶道との出会いは6年ほど前。友人に誘われ、地元の成人式会場で野点をされた茶道連盟のお点前を頂きに行ったことがきっかけ。現在のお師匠となる渡邊宗正先生の赫々たる立ち姿と、作法を知らない自分への心遣いに感銘を受け、次の月にはお稽古に通うようになったのだそうです。

最初は敷居の高さや作法の難しさに臆することもあったそうですが、何も知らずに茶道に飛び込んだ自分を温かく迎え入れ、ひとつひとつ丁寧に指導される先生の存在があったからこそ、続けることができたとのこと。

「茶道に関わるまでは全く感じることの無かった日本文化の世界観に魅了された」と語る富永さん。お稽古中は自分自身と無心で向き合うことができる貴重な時間となり、また日常生活においては、普段から食事等の所作を意識し、立ちふるまいも自然に変化してきたといいます。

現在は、淡交会宮崎青年部ひむか委員会委員長として、勉強会や研修等を行うなど積極的に活動を行い、また、茶道連盟の一員として、市内外で行われる祭りや国際交流イベント等の野点にボランティアで参加することも多く、お茶の美味しさや楽しさを伝える役割も担っていらっしゃいます。
活動を続ける中で、他流派の方々とのつながりや、訪れた人とのコミュニケーションの場が広げられることに嬉しさを感じると同時に、茶道を文化を多くの人に伝えたいという使命感を持つようになったのだそうです。

富永さん
「目の前にいらっしゃるお客様に『おいしいお茶を飲んで頂きたい、喜んでいただきたい』そんな思いを込めて、所作や姿勢のひとつひとつを大切にしながらお茶を点てています。茶道は『道』ですから、先にはずっとたくさんの学びがあります。自分自身が学びながら、私が茶道で新しい世界観を感じられたように、茶道の楽しさやおもてなしの心を伝えていけるような存在になりたいと思っています」

 

取材協力

茶道裏千家 智正庵
講師 渡邊宗正

住所:宮崎県延岡市塩浜町4丁目1644-39
電話:090-3070-5271

 

取材・編集スタッフ

レポート:中本望美
撮影・制作:ヴォーク有限会社

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