競馬”G1″予想 – 2012 -『天皇賞・秋』


投稿:2012.10.26

パワナビ松田の予想

◎ルーラーシップ
○フェノーメノ
▲カレンブラックヒル
△ダークシャドウ
☆トーセンジョーダン

 実力をつけてきた3歳馬を古馬G1馬達がどうむかえうつか……。誰もが感じるように、勢いは3歳馬だが、しかし信頼の軸馬は5歳のルーラーシップである。
 さてルーラーシップといえば、東京芝2,000メートル、3枠からのスタート(今回と同じ)ということで思い出されるのが2010年のプリンシパルS。ダービーへの優先出走権をかけた大一番、スタートから序盤にかけてすんなりいかず、ずるずると下がっていったルーラーシップだが、鞍上の横山典騎手の手綱さばきにより徐々に落ち着きをとりもどし、最終コーナー前にさしかかるころにはするりと先頭集団にとりつき、直線で見事に後続を引き離し、鮮やかに勝利した……。
 それからというもの2度の海外G1遠征(クイーンエリザベスC・1着)を含め、国内重賞でもオルフェーヴルやヴィクトワールピサといった強豪とも戦い、そのレースぶりも大きく成長している。ダービー前のプリンシパルSでぎこちないレースをして出した勝ちタイムが1:59.1であれば、今回、前半をすんなりいけば大幅にタイムは縮められるし、先週の菊花賞で、右肩を脱臼しながらもスカイディグニティを2着にもってきたメンディ騎手が鞍上とくれば、いよいよ期待がふくらむのも当然。また、降雨が心配される週末だけに「重馬場大歓迎!」はかなり心強い。
 なにより、父キングカメハメハ、母エアグルーヴとくれば「ぜひとも東京の大舞台で活躍を!」というファン心理も否めない。
 
 ちなみに相手は、不得意の中山コースを克服し実力をつけて古馬に挑む東京大歓迎のフェノーメノと、無敗のカレンブラクヒルといった3歳勢。それぞれ脚質は異なるが2キロのハンデをどのように活かすかが見所。
 また、東京コース100%連対中(1着5回、2着1回)のダークシャドウは当然はずせないし、鞍上にスミヨン騎手をむかえた昨年の覇者トーセンジョーダン、そしてデームロ鞍上のエイシンフラッシュも、東京コースでの末脚はあなどれない。

 

パワスポ黒田の予想

◎トーセンジョーダン
○エイシンフラッシュ
▲ルーラシップ
△トゥザグローリー
☆フェノーメノ

 3歳馬が今年も強い、となると今回のレースの主役は一番人気カレンブラックヒル?それはやっぱり無理やりだ!だいたい秋山が東京2000mの天皇賞で1番人気で勝つなんてことは想像できない。前走もアップアップ?そこに今の競馬の現状が垣間見えてきた。それは「スター不在」からの「人気の低下」……。
 アップアップのJRAにとってこの馬にかけるおもいは強い。だいたいJRAはここ数年ディープインパクトの登場以来、その産駒の人気にたかをくくり、昔からの競馬ファンを大事にしてこなかった。競争馬の歴史や情報がネット上にあふれ、1頭の馬を思うコアなファンは一気に競馬を離れていった。しかも人気の俳優からアイドルまで競馬場には競馬に関係ないものがあふれかえっている……。そんな中迎えた今回の競争、やっぱり甘くない。スターの登場よりはもっと地味に頑張っていた馬が勝つような気がする。

 3歳馬の活躍の陰にはマイル戦線の日本馬のレベル低下があった。アジアの競争でもほとんど結果を出していないマイル戦線での成績からみても、今はそんな現状。そこで3歳馬が何頭か勝ち上がったといってもあまり驚くべきことではない。したがって本来この距離であつく戦ってきた馬を選びたい。

 本命はトーセンジョーダン。戦ってきた相手が違う。しかも鞍乗は世界のスミヨン。状態が気にはなったが最終の追い切りを見る限り問題はなさそう。人気からもここは狙い目。
 対抗はエイシンフラッシュ。ここで一番の注目はMデムーロの乗り替わり。前走は内田博が勝負をかけた騎乗も距離不足に泣いた。今回はそんなのりミスのないデムーロ。能力は上だけにここでも勝負。
 ▲は宝塚記念では勝ち馬の引き立て役にまわってしまったルーラシップ。充実の裏には外国人騎手との相性の良さがある。今回もメンディザバル。勝負気配が漂う。
 穴はトゥザグローリー。一か八かの競馬。G1への執念。そんな血統馬に岩田が乗り替わり。一発があるならこの馬。さらに3歳馬からはステイゴールド産駒のフェノーメノ。ここまで。

 


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