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2009年08月07日
2009近畿まほろば総体 テニス競技 [ ラケット競技 ]
パワスポでは今年集中取材を行っているテニスの高校総体本戦が7月29日~8月4日の日程で奈良県立橿原公苑明日香庭球場を中心に行われた。男子は団体、シングルスは1回戦、ダブルスは2回戦と結果を残すことは出来なかった。女子も団体、シングルス共に1回戦で敗れたがダブルスで大原・齋藤組が決勝に進出。おしくも敗れ優勝はならなかったが準優勝になり宮崎のテニスのレベルの高さを証明した。
2009近畿まほろば総体 テニス競技
会場:奈良県立橿原公苑明日香庭球場
日時:2009年7月29日(水)~8月4日(火)
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テニス競技初日に行われた団体、男子の佐土原は初戦四国の強豪校高松北と対戦。ダブルスでは序盤苦戦するものの徐々に調子をあげた内田、小村ペアが8-6で勝利したが、シングルス1でエース永易が5-8で敗れ勝負はシングルス2にかかった。ここで田口も踏ん張りをみせたが勢いに乗った高松北を止めることは出来ずに3-8で敗れ1回戦で敗退した。
男子団体
日時:2009年7月29日(水)
●1回戦
高松北(香川) 2 - 1 佐土原(宮崎)
単 2-0 複 0-1
野田,川波 6-8 内田,小村 ○
○ 溝内 8-5 永易
○ 福井 8-3 田口
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2回戦からの出場となった女子団体の宮崎商業は初戦のダブルス竹山・小林組は序盤から小林の正確なストロークと竹山の攻撃的なテニスでリズムをつかみ8-3で勝利した。続く第1ダブルスにはエース大原が登場したが、序盤からミスが重なり相手にリードを許すと、終盤は粘りのテニスをみせ徐々に追い上げたが結局5-8で敗れた。勝負のかかったシングルス2では齊藤が登場も県岐阜商業青木のカウンターにポイントを奪われ5-0と大きくリードされた。ここから齊藤はロブを中心に消耗戦に持ち込み試合はもつれたが最後まで追いつくことは出来ずに3-8でやぶれ宮崎商業の全国制覇への道は閉ざされた。
女子団体
日時:2009年7月29日(水)
●2回戦
県岐阜商(岐阜) 2-1 宮崎商(宮崎)
単 2-0 複 0-1
長尾,織田 3-8 竹山,小林 ○
○ 内田 8-5 大原
○ 青木 8-3 斎藤
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期待のかかった男子シングルスだったが小村・永易共に1回戦で敗れた。小村は序盤リードするが後半リズムを崩し5-8で逆転負け、永易も九州ジュニアから引き続く調子の悪さを克服することが出来ずに敗れた。全日本ジュニアに出場が予定されているだけに巻き返しを期待したい。
男子シングルス
日時:2009年8月1日(土)
●1回戦
西村 翼(京都国際・京都)8-3 永易恭之介(佐土原)
杉浦勝貴(浜松市立・静岡)8-5 小村拓也(宮崎日大)
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団体での敗戦のショックから立ち直れないままシングルスを戦った大原と齊藤、共に自分らしいテニスをすることもなく敗退。上位進出の期待がかかっていただけに残念な結果になった。
女子シングルス
日時:2009年8月2日(日)
●1回戦
日比沙織(湘南工大付・神奈川) 8-3 大原かのこ(宮崎商業)
伊藤優花(野田学園・山口) 8-3 斎藤杏奈(宮崎商業)
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男子ダブルス
日時:2009年8月2日(日)
●1回戦
永易・内田(佐土原) 8-2 中村庸・井本(奈良育英・奈良)
●2回戦
綿貫・佐粧(大成・東京) 8-3 永易・内田(佐土原)
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団体・シングルスと初戦敗退、最悪の状況の中、昨年ベスト16、今大会第3シードの大原・齋藤組が意地をみせた。雨の中、中断をはさみながら1、2回戦を快勝すると3回戦では大産大付の斉藤・岡本組と対戦。8―7リードの場面で試合は中断し翌日に持ち越しになった。8月3日の早朝から試合は再開。9-7で振り切り勝利すると、準々決勝、準決勝と強敵相手に粘りのテニスで勝利し決勝に進出した。決勝では第1セット2度のセットポイントをとりながら逆転され落とすと第2セット開始早々から相手にポイントを重ねられ終盤、ペースを取り戻したが、最後まで追いつくことは出来ずに敗れた。今大会の目標を表彰台に上ることと話していた二人にとって決勝での敗戦は悔しいものかもしれないが2位という結果は素晴らしい。表彰式で大会の役員でもある迫田監督からメダルをもらう二人には涙があった。
女子ダブルス
●1回戦 日時:2009年8月1日(土)
大原・斎藤(宮崎 商業)8-0 薗部・飯島(東洋大牛久・茨城)
●2回戦 日時:2009年8月1日(土)
大原・斎藤(宮崎商業)8-1 鈴木・高野(静岡市立・静岡)
●3回戦 日時:2009年8月3日(月)
大原・斎藤(宮崎商業) 9-7 斉藤・岡本(大産大付・大阪)
●準々決勝 日時:2009年8月3日(月)
大原・斎藤(宮崎商業) 8-6 足立・松葉(富田・岐阜)
●準決勝 日時:2009年8月3日(月)
大原・斎藤(宮崎商業) 9-7 江口・伊藤夕(富士見丘・東京)
●決勝 日時:2009年8月4日(火)
穂積・前原(湘南工大付・神奈川) 7-6 6-3 大原・斎藤(宮崎商業)
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今年の春から宮崎商業のテニス部に密着取材を行ってきた。高校最後の大会とあって3年生のこの大会にかける意気込みを感じながら奈良入りしたのだが、気持ちとは逆に選手たちの調子は上がらず、団体戦では予想もしなかった1回戦敗退、シングルスも1回戦で大原・齋藤共に敗退してしまった。今年の春選抜までは3年生の年代5人が競い合い戦ってきた宮崎商業だったが、大塚可奈子の故障によるリタイヤで大きな戦力ダウンでむかえた夏の大会だった。そんな中、コートの外から必死に仲間を応援する大塚選手の姿が2人にとって大きな力になったに違いない。またダブルスで上位に入り来年の宮崎の出場枠を少しでも増やして後輩に何かを残してあげよう。そんな気持ちも2人が決勝戦に進む力となった。チームとして最後に力をみせた宮崎商業のテニス部、高校生らしく素直に、必死に戦った7日間だった。
投稿者 pawaspo : 2009年08月07日 14:48