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2008年06月25日
第61回 全九州高等学校バスケットボール競技会 女子 [ バスケットボール ]
宮崎から小林高校と延岡学園の2校が出場した全九州高等学校バスケットボール競技会女子が大分県別府市べっぷアリーナで6月21日、22日に行われた。県王者小林は1回戦・準々決勝を快勝し迎えた準決勝で福岡の中村学園と対戦し85-57で敗れ3位に。また延岡学園は1回戦佐賀清和と対戦。後半一時は大逆転でリードを奪ったが、試合終了間際に3ポイントシュートを3本決められてまさかの逆転負けし1回戦で姿を消した。決勝は福岡の2校が争い接戦を制した中村学園が優勝した。
(文・写真:黒田健)
平成20年度全九州高等学校体育大会
第61回 全九州高等学校バスケットボール競技会 女子
日時:2008年6月21日(土)22日(日)
場所:べっぷアリーナ(別府市総合体育館)
主催:九州高等学校体育連盟 大分県教育委員会
◆試合結果
中津北(大分1位) 84-102 中村学園(福岡2位)
一回戦屈指の好カードとなった中村と中津北の試合は走るバスケットの中津北に対して高さで上回る中村の気迫のこもったゲームとなった。序盤から差の広がらないゲーム展開が続いたが中村はキャプテン川原の3ポイントシュートなどで点差を広げ102-84で中村が勝利した。
1Q序盤、池上のドライブインで得点を奪った小林がペースを奪い点数を重ね17-10で小林がリード。2Qに入ると速攻や廣瀬のアウトサイドからのシュートが決まり点差は開く。3Qに入ると選手を変えながらの采配も当たり試合はそのまま小林が点差を広げ77-51で大勝。小林らしい試合運びで1回戦突破。
中部商業(沖縄1位) 54-56 長崎商業(長崎2位)
前半からターンオーバーの連続。力の差を感じない試合内容だが、どこか調子に乗れない両チーム。2Qに入ると清和の村田の3ポイントが決まり始め点差が開いて行くが前半終了間際に岩田、甲斐がシュートを決め5点差に迫ったところで終了。3Qも清和ペースで試合が進むが、4Qに入ると延学が池田のシュートなどで一気に点差を詰め逆転。清和の5ファールでフリースローを得て5点差までリードを広げた。しかし残り15秒をきったところで豊福に3ポイントを決められ2点差、ここで清和DFのはげしいプレッシャーに痛恨のトラベリングで相手にボールが渡る。残り数秒、再び豊福にボールが渡りサイドから放たれた3ポイントシュートが決まり延学はまさかの逆転負け。
鹿児島純心(鹿児島1位) 65-83 大津(熊本2位)
明豊(大分2位) 57-86 清華女子(福岡1位)
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●準決勝(6月22日)
中村学園(福岡2位) 85-57 小林(宮崎1位)
岩満のシュートで先制の小林がリズムをつかみ速攻と3Pでリードを広げる。しかし中村も松田の連続ゴールなどですぐに追いつくと、オールコートプレスで流れをかえ、高さをいかしてリバウンドを制し、ゴールを重ね27-44と点差が広がったところで前半終了。後半に入っても様々な選手を使いながら、相手の弱いところをつく中村の戦略があたり、小林のミスも目立ちはじめる。4Qに入るとスタートメンバーを休ませた中村に対して小林も意地をみせるが、結局中村が85-57で勝利。
長崎商業(長崎2位) 58-74 清華女子(福岡1位)
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●決勝(6月22日)
中村学園(福岡2位) 76-73 清華女子(福岡1位)
福岡勢同士の決勝は序盤からインサイドを使って攻める中村がリード。清華も速攻で追いすがるが2Qには中村のDFが完璧に機能し7分ほど清華が得点をあげることができない。結局2Qを終わって38-25で中村がリード。後半に入るとオールコートのDFからファールを奪いフリースローを決め少しずつ得点差は縮まっていった。4Q清華は勝負をかけ疲れの見え始めた相手に岡山、原、毛利の3Pで一気に3点差に迫るが最後は中村の粘りに屈し76-73で勝利。
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●シード決定戦
小林(宮崎1位) 63-55 長崎商業(長崎2位)
組織的なDFから速攻、相手のDFが狭くなったところをアウトサイドからのシュートで狙う、同じような戦略のチームの戦いとなったこの試合、序盤は小林がゴール下を中心にファールをもらい、フリースローで少しずつ得点を重ねていき30-23で前半を終える。後半に入ると試合は一気に動く。両チームの速攻での点の取りあいから、4Qには長崎商業が武藤、川口のシュートなどで逆転するが、小林も池上、廣瀬のゴールで再び突き放し最後までDFの集中がきれなかった小林が63-55で勝利した。
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まさかの逆転負けを喫した延岡学園、福岡勢の壁を敗れなかった小林、県勢にとっては課題のはっきりした九州大会となった。負けた中村戦以外では組織的なプレーと速攻・タイトなDFで好内容のゲームを繰り広げた小林。ただ全国で上を目指すには大一番で活躍するエース的な存在が必要。チームとしてはここ数年みてきた中では一番明るく雰囲気も良い。だからこそここ一番で勝負をかける選手の存在がはっきりした方が試合の流れをつかめるような気がする。強いチームに勝つためには、そういった選手の台頭が必要かも。これに対して延岡学園はまさかの逆転負け、総体予選の敗退からリズムを取りきれずに試合に入り、序盤からリードを奪われる。後半本領を発揮し一気に逆転するが、最後は主力を5ファールで欠き、まさかの3Pで敗戦。絵に描いたようなドラマチックな負け方だったが、これもチームとしては大きな経験。宮崎勢にとって決して結果は良くなかったがチームが上を目指すうえで貴重な経験を得た九州大会だった。
投稿者 pawaspo : 2008年06月25日 22:58