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2007年11月18日
2007 ダンロップフェニックストーナメント大会 最終日 [ ゴルフ ]
フェニックスの攻略は堅実なゴルフと石川に語っていたポールターが有言実行。4日間安定したプレーで首位を守り、11アンダーで優勝。2位には最終ホールでバーディを奪い熾烈な3位争いから抜け出たG・F-カスタノが入り、3位タイには片山が日本人最上位でレオナルドと共に入った。ヨーロッパ勢の安定したプレーと勝負どころでのアプローチの差が試合を左右したこの大会、フェニックスCCのラフと高速グリーンは例年以上に出場選手を苦しめる中、勝負にかける執念を見せたポールターが優勝した。大会前から石川遼選手とのからみで主役を演じたポールター、話題だけではなく実力を魅せてファンの心をつかんだ優勝だった。タイガーウッズのいない大会、そんな中正解のスタープレイヤーが魅せた技と勝利への執念が今年も歴史ある大会の1ページに加わった。
(文・撮影:黒田 健)
【ダンロップ フェニックス トーナメント】
開催期間:2007年11月15日(木)~18日(日)
開催場所:フェニックスカントリークラブ 宮崎県宮崎市塩路浜山3083
賞金:総額2億円・優勝賞金4千万円
ダンロップ フェニックス トーナメントHP↓
URL:http://dpt.gr.jp/
フェニックス・シーガイア・リゾートHP↓
URL:http://www.seagaia.co.jp/index.html
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DPT最終日、4日間安定したプレーを続けたI・ポールターがG・フェルナンデス-カスタノ、L・ドナルドの追撃を振り切り-11で2位に3打差をつけて優勝。今日、石川遼がポールターからプレゼントされた服を着てラウンドするなど、大会の中心には常にポールターがいた大会となった。
●最終ラウンドスコア
<1位> スコア -11
共同インタビュー:
優勝できて、チャンピオンブレザーを着て最高の気分です。ゴルフをしていて勝つことは最高の事だから。今年はなかなか勝てなくて遅すぎたけど、日本で達成できて嬉しい。たくさんの友人やファンの前で出来て、石川選手とも会えてよかった。(途中で並ばれたときは)何も変わらなかった。ルークとは1Hで共にバーディスタートでそのあと3m位のチャンスがあったけど、入れられれば4~5打差をつけられたのにミスして彼を離せなかった。気分的にはそこからゲームが始まったなという感じ。(石川選手)最高の素質がある素晴らしい選手、私がデザインした服を着てこれからも頑張って欲しい。今年は調子が良く安定したプレーが出来ていたのに、2、3位が続いていて、なぜだろうと思っていた。今週は4日間いいプレーがなぜか出てきた。優勝のプレッシャーがかかった中で勝てたことが嬉しいし、自信が持てた。自信をもってマスターズでもいいプレーが出来ると思う。
<2位>スコア -8
・G・フェルナンデス-カスタノ 66 69 69 68 272
コメント:勝てなかったのは悔しいが、ハリントン、ルーク、片山選手他強い選手の中で単独2位の成績で終えられたことは大変満足している。唯一、勝てるチャンスがあるとすれば12番。ポールターがセカンドをバンカーに入れた場面。バンカーショットの残りのパーパットは長く、あれがボギーだったら流れが変わっていたかも知れないね。スーパーパーを取ったポールターは12番以後調子を戻し、追いつき追い越すことが出来なかった。来年の出場権を得たが、このすばらしいトーナメントに来年も是非出場したい。
<3位タイ>スコア -7
・片山晋呉 67 67 71 68 273
コメント:いい感じで終われました。今日はノーボギー、昨日も1ボギーだから内容は最高にいい。勝てなかっただけ。これだけすごい選手がでていたらね。ワールドランキングも上がるでしょ、ポイント高いから。マスターズも出れると思う。(丸山茂樹選手と一緒にまわったのは)ここでまわった8年ぶり(1999年第3R)。
・L・ドナルド 69 66 67 71 273
コメント:今日は途中までは良いラウンドをしていたので、8Hでのダブルボギーはとても残念だ。ピンまで158y残っていたので8番アイアンを使用したら、フライヤーになってしまい、グリーン奥にはずしてしまった。そのあとのアプローチでも寄せきることが出来ず、その結果としてダブルボギーになってしまった。モチベーションが下がってしまったので、残りのホールは良いチャンスが出来ずにバーディを取る事が出来なかった。今回は僕が勝つ運命ではなかったのかと。日本での始めてのトーナメントだったので、とても楽しかった。コースがしっかりとメンテナンスされていてプレーがしやすく、また様々なプレーヤーとラウンドが出来たのが良かった。今回の事を糧にして次回の試合も頑張りたい。日本にまた戻ってこれたら良いと思う。
<5位タイ>スコア -5
・B・スネデカー 70 70 68 67 275
コメント:今日は昨日よりもさらに風が強く、風向きも常に変化していたので、非常にタフなコンディションだった。その中で67というスコアを出せたことはすごく満足している。今週はドライバーの調子が悪かったが、全体的には尻上がりに調子がよくなってきた。今日もドライバー以外は思うようなプレーが出来たので、来週のカシオワールドオープンが楽しみだ。日本でさらに良い結果を出して帰りたい。
・P・ハリントン 68 65 73 69 275
コメント:昨年のようなゴルフが出来なかった。とにかく距離も合わせることが出来ない、コントロールが出来ない一週間だった。タイガーのように連覇できなかったのは残念だったが、この素晴らしいトーナメントでプレーが出来、楽しむ事ができた。大勢の温かいファンの皆さんに応援していただきストレスのたまるラウンドを癒してくれました。風向きにも悩まされ、距離、方向をコントロールする事が出来なければ、優勝の2文字は見えてこないね。
<7位タイ>スコア -4
・佐藤信人 68 73 67 68 276
コメント:(今日のゴルフの点数は)100点です。パッティングが良かったです。1~2mぐらいのすごい嫌な、やらしいものを確実に入れることができました。ミスのない感じです。
・丸山大輔 67 67 70 72 276
コメント:2Hではフェアウェイに打ったのに木の後ろ、12Hも木の裏、16Hはディボット・・・18Hはスタンスが取れないところ・・・今週は本当についていない。やっぱり昨日の17Hが痛かった、もう体力残ってないです。あとはQスクール頑張るだけです。
<10位タイ>スコア -3
・丸山茂樹 69 69 67 72
コメント:今日は寒かった。風も難しかった。(痛みは?)大丈夫。今週の中で、一番楽で気にならなかった。痛み止めは飲まなかった。今日はアイシングだけ。疲労困憊ですよ。走っただけで筋肉痛めるわけだから。
----------上記順位以下はDPT公式HPへ----------
http://dpt.golfpark.jp/2007/full_leading.aspx
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●注目選手
32T 石川 遼 +4 72 68 70 74 284
今日は風の強いコンディションの中、8Hでのロストボールでダブルボギーなど想定外の状況が重なりスコアが乱れ、バーディを奪うものの4オーバー。ハウスキャディの清さんとの息も合い、プロでも難しいといわれるこのDPTを32位タイで終えた。
共同インタビュー:
(ラウンドは)状況が難しかった。もうすこしどうにかできたような・・・(アウトインをまたいで)5ホール連続でスコアを落とすなんて・・・そのうちの2ホールくらいはパーで押さえたかった。ボギーを続けてはいけないです。(8番でのロストボール)ドライバーを右にいって、ボールもスライス回転で風に流された。どうやら木にあたって落ちてこないということで、5分たっても落ちてこない。ボール自体も確認できなかったのでロストに。まさか、ロストになるとは。林に入れた時点で悪い状況とは考えていましたが・・・。でも、木の上に乗るなんて。想定外です。でもそうした想定外のときに落ち着いて切り抜けて、次のホールではしっかりパーを獲るということがかなり大事になってくる・・・今日は、そこでかなり痛い目にあいました。あれくらいのロングパットが入るのはほとんどないんですけど、遠いいなぁと思ったので実際に何歩あるのかを測って、26歩だったので25yくらいですか。ロングパットが入るというのは自分のゴルフにはない。(今日で4日間が終わったわけですが)今日の平均スコアは4日間の中ではかなり難しいものだろうと思うし。やっぱり自分としては初日のスコアが4日間の中で一番悪かったといえるように終われたら最高だったんですが。流石にフェニックスの最終日は自分が回っていて、下手くそなんですが、難しいなと感じました。でも、もう少し頑張れたんじゃないかとも思います。(キャディさんが変わったこと)違うところはもちろんあります。キャディ歴20年以上ということで本当に選手が何を要求しているかということをよくわかってくれる。経験で選手が何を求めているのかを知り尽くしている人だと思いました。自分でもかなり手ごたえを感じた試合でしたし、この2週間やってきて、かなり成長もしたと思うし。スイングもパターも成長したと思う。これからすぐにまた練習したいという気持ちだし、まったくゴルフが飽きない。楽しくて楽しくて。やっぱりいいスイングができてきて、自分が求めているスイングがフェニックスカントリーで練習していてできてきた。今まで自分が感じたことがないようなスムーズさでスイングできてきてるなぁと感じていて。それが今日はできなかったんですが、まぁ、できない日もあると思うし。もっと練習して全部でよいスイングができるようになれば試合でもそのうちいいスイングができるようになると思うし。日本シリーズはとても楽しみです。
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●I・ポールター&石川遼 ゴルフウエア
<11月13日 練習ラウンド>
ポールターと石川遼の初対面となったこの日は夢のラウンドが行われた。石川はこの日爽やかなゴルフウエアでポールターは大好きなピンクのバイザーと靴で練習ラウンドを行った。
<11月15日 第1ラウンド>
DPT初日、石川はポールターにもらったピンクのバイザーを以前から自分が持っていたピンクのパンツにあわせご満悦。ポールターは石川にもプレゼントしたお揃いの自分がデザインしたウエアを着用。
<11月16日 第2ラウンド>
DPT2日目は、ポールターからプレゼントされたパンツ4本とシャツ4枚の中からパープルのウエアをチョイスし、急いでパンツのすそを上げて着用した。ポールターは色違いのモノトーンを選択。
<11月17日 第3ラウンド>
3日目、ポールターが昨日石川着用のパープルのウエアを選んだのに対し、石川は驚きのヒョウ柄で登場。これは2日目に着る予定だったウエアで、ヒョウ柄は一度着てみたかったとのこと。大阪のおばちゃんファッションと声をかけられる。
<11月18日 最終ラウンド>
最終日は、ポールターからプレゼントされたウェアで登場した石川は茶系を選択、ポールターは青のウエアでラウンド。
▲見事優勝したポールターとポールターデザインのウエア着用の石川遼
自分のデザインともあって見事な着こなしを魅せたポールター選手。石川選手も憧れの人からのプレゼントで対抗もファッション対決では優勝したポールター選手が上まわった気がした。
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●第3ラウンドまでを振り返る
■第1ラウンド
快晴の空の下行われたDPT初日は、I・ポールター、金庚泰、武藤俊憲が‐5で並び首位。1打差の4位タイにはG・フェルナンデス‐カスタノ、C・キャンベルの外国人選手がつけた。注目の石川遼は+2で59位タイでホールアウト、S・K・ホが11番でホールインワンを達成するなど見所の多い初日となった。
初日のレポートはこちら
http://www.pawanavi.com/sports/archives/2007/11/2007_48.html
■第2ラウンド
18Hでイーグルを奪い今日ベストスコアの65でまわった昨年のチャンピオンP・ハリントンと昨日の首位、I・ポールターが今日もスコアをのばし-7で首位に立った。今日も多くのギャラリーを集めラウンドしたアマチュアの石川遼は、2つスコアを伸ばしトータル0で30位タイで予選を通過した。決勝ラウンドへはスコア+3、52位タイまでの60名の選手が進出!
第2ラウンドのレポートはこちら
http://www.pawanavi.com/sports/archives/2007/11/2007_51.html
■第3ラウンド
3日目にして海外招待勢が上位を争う展開になったDPTは、安定したプレーで後続を引き離すポールターにドナルド、カスタノ、丸山茂樹、丸山大輔、片山晋呉が迫っていく形に。初日からトップの座を渡さぬまま最終日へ。
第3ラウンドのレポートはこちら
http://www.pawanavi.com/sports/archives/2007/11/2007_3_1.html
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●今回のレポーター
今回のトーナメント通常のパワスポスタッフに加え坂元美由記さんに撮影・編集のお手伝いをお願いしました。
坂元さんコメント:石川遼選手に魅かれ取材のお手伝いに来ましたが、プレーの迫力にまず驚かされました。間近でみた石川選手は年下とは思えない落ち着きと、スターのオーラを感じました。ドナルド選手は実力も笑顔もかわいくて、ファンになってしまいました。今回の体験でゴルフの面白さを知りまた機会があればトーナメントの観戦にも出かけてみたいと思いました。私たちの世代(10代)の人にもゴルフを見てもらえればと思いました。
投稿者 pawaspo : 2007年11月18日 19:42