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2006年11月19日

DPT大会関連レポート~大会最終日 [ ゴルフ ]

■2006 DUNLOP PHOENIX TOURNAMENT ~Final Round

 大会三連覇を目前にしてタイガー・ウッズ(米国)がパドレイグ・ハリントン(アイルランド)にプレーオフの末敗れた。ラウンドの終盤15番ホールまでのタイガーは9アンダーと2位のハリントンに2ストローク差をつけ、そのまま逃げ切るのかと思われたが、16番ホールでまさかの3パットを叩きボギー。逆にハリントンはバーディーを奪いここで二人の差は一気に縮まり8アンダーでならんだ。最終18番(560ヤード・PAR5)ホールもお互いにバーディーとしプレーオフに突入。1対1の対決には圧倒的な強さをみせるタイガーだけに、三連覇に向けて王手かと思われたが、プレーオフ2ラウンド目、ピン左から4メートルのタイガーのバーディーパットはわずかにカップの右を通りすぎていった。一方、2ndショットを左の松林に入れ完全に前をふさがれたハリントンは、わずか数十センチの木の隙間を貫くという大きな賭けに出る。コレが見事に成功し、ラフからの3rdショットをピンから80センチにつけたハリントンは、ウイニングパットを見事に沈めバーディーで優勝!タイガーのプレーオフ(15勝3敗)での敗北は1998年のネッドバンクチャレンジ依頼8年ぶりとなった。また、日本人選手ではこの日、6バーディー、ノーボギーの深堀圭一郎が8アンダーで3位、片山晋呉が6アンダーで4位となった。
文:松田秀人 撮影:黒田 健

P・ハリントン P・ハリントン
▲左:優勝したP・ハリントンと三連覇ならなかったT・ウッズ

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●ファイナルラウンドスコア

Rank  Name  1R  2R  3R  4R  Total  Score

1 パドレイグ ハリントン 67 66 71 67 271 -9
2 タイガー ウッズ 67 65 72 67 271 -9
3 深堀圭一郎 68 71 69 64 272 -8
4 片山 晋呉 65 70 71 68 274 -6
 ジャスティン ローズ 73 63 72 66 274
6 谷口  徹 72 68 69 67 276 -4
 イアン ポールター 70 64 77 65 276
8 谷口 拓也 70 69 68 71 278 -2
 G・フェルナンデスカスタノ 66 72 73 67 278
10 佐々木久行 67 72 74 66 279 -1
 宮里 優作 73 70 70 66 279
12 矢野  東 70 70 73 67 280 E
13 鈴木  亨 71 72 70 68 281 +1
 スコット レイコック 70 68 73 70 281
  シーブ カプール 70 70 73 68 281
16 藤田 寛之 70 73 72 67 282 +2
 井上  信 73 68 69 72 282
 広田  悟 67 71 73 71 282
19 伊澤 利光 67 72 73 71 283 +3
 野仲  茂 71 68 73 71 283
 トーマス ビヨン 74 70 71 68 283
 小田 龍一 73 69 71 70 283
23 横尾  要 73 71 69 72 285 +5
24 葉 偉 志 72 67 75 72 286 +6
25 中嶋 常幸 70 74 69 74 287 +7
 金 鍾 徳 72 70 76 69 287
 スティーブン コンラン 73 72 73 69 287
 デービッド スメイル 72 72 70 73 287
 近藤 智弘 71 68 74 74 287
 白  佳和 69 74 78 66 287
 小田 孔明 71 68 74 74 287
 クリス キャンベル 70 74 74 69 287
33 グレゴリー マイヤー 69 74 73 72 288 +8
 中川 勝弥 73 67 76 72 288
 谷原 秀人 70 77 72 69 288
 高山 忠洋 75 72 72 69 288
 I・J・ジャン 73 68 75 72 288
38 立山 光広 73 70 72 74 289 +9
 丸山 大輔 70 71 77 71 289
 ディネッシュ チャンド 76 70 74 69 289
 川原  希 71 76 72 70 289
 S・K・ホ 73 73 75 68 289
 武藤 俊憲 73 68 76 72 289
44 加瀬 秀樹 70 69 79 72 290 +10
 桑原 克典 76 70 72 72 290
 田中 秀道 76 71 71 72 290
 宮本 勝昌 71 75 75 69 290
 クレイグ ジョーンズ 74 71 73 72 290
49 佐藤 信人 69 74 74 74 291 +11
 兼本 貴司 73 70 73 75 291
 平塚 哲二 75 67 75 74 291
 林 根 基 73 74 72 72 291
 今野 康晴 73 73 71 74 291
 市原 建彦 76 69 74 72 291
 ルイ オイストハイセン 75 70 77 69 291
56 Y・E・ヤン 74 71 74 73 292 +12
57 川岸 良兼 72 71 76 75 294 +14
 デービッド ハウエル 77 69 73 75 294
59 宮瀬 博文 73 69 78 75 295 +15
60 今井 克宗 73 72 73 78 296 +16
61 菊池  純 73 74 76 74 297 +17
62 秋葉 真一 74 72 77 75 298 +18
 増田 伸洋 74 72 76 76 298 \448,000
64 塚田 好宣 73 73 76 78 300 +20
 髙橋 竜彦 72 75 79 74 300

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●最終組の1日を振り返る

 11月19日(日)、ファイナルラウンドを迎えた「ダンロップフェニックストーナメント」。昨日のような底冷えのする寒さは消えたが、選手達を悩ましている雨は一日中降ったり止んだりを繰り返し、はっきりしない天候の中で激闘が繰り広げられた。

 今回のレポートは最終組の3人「T・ウッズ、P・ハリントン、片山晋呉」と、猛烈な追い上げを見せた深堀圭一郎の4名に的を絞ってお伝えする。

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●HOLE.1 386ヤード PAR4

■P・ハリントン (パー)
P・ハリントン
1stは5W、FWの小さな松の木よりかなり前をキープ。2ndはのこり144Yを8Iでピン奥のカラーに、そして3rdをウエッジでよせてパーセーブ。

■T・ウッズ (パー)
T・ウッズ
5wでの1stは左の深いラフへ・・・。2ndはのこり150Yを7Iでピン左サイドに2オン。そこから2パットでパーセーブ。

■片山晋呉 (バーディー)
片山晋呉
1stは1w、FW真ん中にあるグリーン手前の松の木まで飛んできた。2ndはのこり111Yを46°でピンまで3mのところに運ぶ。コレを強気でねじ込み1ホール目からバディー

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■深堀圭一郎 (バーディー)
深堀圭一郎
この1番ホールでのバーディーがあったからこそ、18番ホールが劇的な盛り上がりをみせたといっても過言ではない。このとき深堀はこの日の活躍を予感していたのだろうか?


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●HOLE.2 435ヤード PAR4

■P・ハリントン (パー)
P・ハリントン
1Wでの1stショットはバンカーのギリギリ手前で止まる。のこり151Yの2ndはピン左8mに2オン。そこから2パットでパーセーブ。

■T・ウッズ (バーディー)
T・ウッズ
ここも5Wでの1stショットでFW左サイドをキープ。2ndはのこり182Yを5Iでピン手前4mに運ぶ。そして片山に続きバーディーとして一歩ぬきにでた。

■片山晋呉 (パー)
片山晋呉
1Wでの1stショットはFWやや左をキープ。172yの2ndはピン左側に2オン。5mのバーディーパットは惜しくもはずれ連続バーディーならず。

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■深堀圭一郎 (パー)

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●HOLE.3 180ヤード PAR3

■P・ハリントン (パー)
P・ハリントン
グリーン右側のバンカーからSWで1.5mの位置につける。ここはしっかりとパーセーブ。

■T・ウッズ (ボギー)
T・ウッズ
ピン左の深いラフからの2ndはピンから3mの位置でとまった・・・先ほどバディーを奪ったばかりなのに、2パットでボギー。

■片山晋呉 (パー)
片山晋呉
1stは5Iでピン手前にピタリとつけたが、バーディーパットは惜しくもはずれた・・・。

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■深堀圭一郎 (パー)

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●HOLE.4 557ヤード PAR5

■P・ハリントン (ボギー)
dpt2006-1119-013.jpg
1Wでの1stショットは右松林の木にあたり、FW右側のラフへ落ちた。松の木が前方をふさぎ、出すだけとなった2nd。せっかくのロングホールだったが結局4オン2パットでボギーとなってしまった・・・。

■T・ウッズ (バーディー)
dpt2006-1119-014.jpg
ここで1Wを手にしたタイガーは1stショットをFW真ん中に運ぶ。しかし2ndはグリーン左側のバンカーへ・・・。リカバリーショットは3mの距離をのこしたが、見事バーディー。

■片山晋呉 (パー)
dpt2006-1119-015.jpg
1stはFW左側のバンカーのさらに左ラフに入れる。ハリントン同様に2ndはFWに出すだけとなってしまった。結局ここから3オン2パットでパーセーブ。

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■深堀圭一郎 (バーディー)
深堀圭一郎


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●HOLE.5 415ヤード PAR4

■P・ハリントン (パー)
P・ハリントン
3Wでの1stショットはFW右サイド。146Yをのこした2ndショットはピン右側のカラーにかかり、3rdショットをウエッジで転がす・・・結局パー。

■T・ウッズ (バーディー)
T・ウッズ
1stは3I、FWを横切る大きなバンカーの前でとめる。のこり168Yの2ndは8Iでピン左5mにつけ、距離のある下りのパットを見事に決め連続バーディー!ここからタイガーチャージが始まるかにみえたのだが・・・。

■片山晋呉 (バーディー)
片山晋呉
1stショットは3WでFWの右サイドに。161Yをのこした2ndはピン手前11mでとまった。しかし、このロングパットをきっちりと決めてこの日2ツ目のバーディー。

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■深堀圭一郎 (パー)

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●HOLE.6 200ヤード PAR3

■P・ハリントン (パー)
P・ハリントン
3人がティーショットを同じところに落としたこのホール、ハリントンは5Iでピン手前5mにつけパーセーブ。

■T・ウッズ (パー)
T・ウッズ
ウッズは5Iでピン手前3.8mにつけたがパー。

■片山晋呉 (バーディー)
片山晋呉
片山はUWでピン手前4mにつけ連続バーディー。

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■深堀圭一郎 (パー)
深堀圭一郎

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●HOLE.7 483ヤード PAR4

■P・ハリントン (パー)
P・ハリントン
グリーン左に切られたピンの手前に2オン。距離をのこし2パットでパー。ほかの2人はバーディーを出す中、以前我慢のゴルフが続くハリントン。昨日のラウンド後のインタビューでは「今日は1日が精神的にも肉体的にもタフだったから、明日に備えてリフレッシュするよ」と語っていたが、まだまだタフな時間が続いている・・・。

■T・ウッズ (パー)
T・ウッズ
165Yをのこした2ndショットを8Iでピンまで5.5mに運んだが2パットでパー。

■片山晋呉 (パー)
片山晋呉
169Yの2ndショットはピン左8mに・・・結果惜しくもパーとなったが、感触はよさそうだ。

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■深堀圭一郎 (パー)

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●HOLE.8 387ヤード PAR4

■P・ハリントン (パー)
P・ハリントン
3Wでの1stショットはFW中央をキープ絶好のポジション。のこり122Yの2ndを、グリーン右手前にきられたピンの左側7mにつける。かなりの長さをのこしても確実にピンの際まで寄せてくるのだが、中々カップに入ってくれない・・・ここも我慢のパー。

■T・ウッズ (パー)
T・ウッズ
5Wでの1stはFW右サイドをキープ。2ndは132Yを9Iでグリーン右奥のラフへ。3rdはラフから7Yのアプローチ・・・1.5mのパーパットははずさない。

■片山晋呉 (ダブルボギー)
片山晋呉
3Wでの1stショットが左FWバンカー前の松林とラフの間に落ちる。枯れた松葉がびっしりと敷き詰められている。139Yの2ndはグリーン右のバンカー方向へ飛んでいった・・・。結局4オン2パットのダブルボギーとなってしまった。

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■深堀圭一郎 (パー)


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●HOLE.9 431ヤード PAR4

 このホールは三人共にパー・・・しかしFWからみえる電光掲示板には、一組前を行く深堀の5アンダーが光っている。深堀は9ホールでもバーディーを奪い、前半を終えて3バーディー・ノーボギーと絶好調!この時点でトータル5アンダーとし、この日ここまで1ボギーのハリントン、そして先ほどダブルボギーを叩いてしまった片山と並んだ。ちなみにタイガーは、この時点でこの日最大の3打差となる8アンダーをキープして後半へ突入した。

■P・ハリントン (パー)
P・ハリントン

■T・ウッズ (パー)
T・ウッズ

■片山晋呉 (パー)
片山晋呉

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■深堀圭一郎 (バーディー)
深堀圭一郎

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●HOLE.10 475ヤード PAR4

 このホールは深堀を含め全員パーとなった。1ホール同様にOUTのスタートホールとして使われた10番ホールにはスタンドが設けられている。そのため、たくさんのギャラリーが、三連覇に向けて視界良好のタイガーに大声援をおくっていた。タイガーの最終日の様々な伝説が頭をよぎる・・・。後半に入って3打差のトップ・・・誰もがタイガーの逃げ切りを確信していたに違いない。

■P・ハリントン (パー)
P・ハリントン

■T・ウッズ (パー)
T・ウッズ

■片山晋呉 (パー)
片山晋呉

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■深堀圭一郎 (パー)
深堀圭一郎

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●HOLE.11 165ヤード PAR3

■P・ハリントン (バーディー)
P・ハリントン
美しい花が印象的な11番ホールで、長かったハリントンの我慢のゴルフに根負けしたかのように、この日初めてゴルフの神様が微笑んだ。8Iで放った快心のショットはピン奥80cmにつけ、きっちとバーディーをゲットした。

■T・ウッズ (バーディー)
T・ウッズ
タイガーもハリントン同様に8Iでの1stショット。こちらもピンまで50cmにつけるスパーショットでなんなくバーディー!この日初めてのバーディーだったハリントンだが、その差は詰まらない。

■片山晋呉 (パー)
片山晋呉
7Iでのショットはピン左奥10mの位置につけ、2パットでパー。

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■深堀圭一郎 (バーディー)
深堀もこのホールでバーディー奪い、しっかりと付いてきている。この日、ここまで4バーディー・ノーボギーと大健闘している。

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●HOLE.12 439ヤード PAR4

■P・ハリントン (パー)
P・ハリントン
グリーン前までバンカーもなく、ほとんどストレートなコースだけに、ここは1Wで距離を稼ぎたい。しかし、先ほどいい形でバーディーを奪い取ったハリントンだが、1stショットを左ラフ奥の松林の枯れ葉が密集しているところに落としてしまった。169yをのこした2ndはグリーン左のラフ、3rdはフワッと浮かせたアプローチ、微妙な距離のパーパットをねじ込んだ。

■T・ウッズ (パー)
T・ウッズ
一方タイガーは3Wを手にしFW左サイドをキープ。のこり195Yの2ndをピンまで4.5mの位置に運びバーディーチャンス!次はワンオンを狙える、初日に話題となった左ドッグレッグの13番ホール。この辺からタイガーチャージが始まるかと期待したが、バーディーパットはわずかにはずれパー。

■片山晋呉 (パー)
片山晋呉
1Wでの1stショットはFW中央をキープ。186Yのセカンドを2オンさせたが、ピンまでのこり15m・・・。グリーン右手前からピンがきられている左奥までを横断するロングパットは距離感ばっちりもわずかにはずれパー。

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■深堀圭一郎 (パー)
深堀圭一郎

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●HOLE.13 332ヤード PAR4

■P・ハリントン (バーディー)
P・ハリントン
ハリントンは1Wを手に積極果敢に1オンを狙ったが、グリーン左のラフに落ちてしまった。しかしラフから25Yのアプローチショットは絶妙のタッチでベタピン!なんなくバーディーをもぎ取っていった!このとき、パーで13ホールを終了したタイガーとの差は2打となった。

■T・ウッズ (パー)
T・ウッズ
ラウンド後のインタビューで、なぜ今日の13番ホールのティーショットは3Iだったのか?という記者の問いにタイガーは「全体的に今日はドライバーでのショットが、こすり気味に入っていたので、今日の調子では良くないと判断し、アイアンを使用することにした」と答えていた・・・。そんな3Iでの1stショットは一番手前の右バンカー横のFW中央をキープ。116Yの2ndをPWでピン左に・・・距離がのこって2パット。

■片山晋呉 (パー)
dpt2006-1119-047.jpg
1stはドッグレッグ曲がり角のバンカーへ・・・。バンカーからの128Yの2ndをしっかりピン左6mに運ぶ。距離のあるバーディーパットは決まらずパー。

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■深堀圭一郎 (パー)
dpt2006-1119-048.jpg

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●HOLE.14 419ヤード PAR4

FW途中にバンカーはなく、しかもストレートで見た目にはシンプルな設計の14番ホールだが、FW自体が右から左に傾斜しているため左のラフにつかまりやすい。グリーンも右から左に傾斜しており、グリーン左手前にあるバンカーは非常に深く、さらに左奥からはかなりの打ち上げになる、見た目よりも難しいコースだ。1stショット、タイガー、片山は左セミラフへ、ハリントンは左のラフへ・・・・・。何か大きな動きが出るかと思ったが、ここは全員パーセーブ。

■P・ハリントン (バーディー)
P・ハリントン

■T・ウッズ (パー)
T・ウッズ

■片山晋呉 (パー)
片山晋呉

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■深堀圭一郎 (バーディー)

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●HOLE.15 455ヤード PAR4

■P・ハリントン (パー)
dpt2006-1119-052.jpg
1wでの1stは右ラフへ・・・。168Yをのこしたラフからの2ndショットはグリーン右に2オン。距離の残るロングパットははずれパー。

■T・ウッズ (パー)
dpt2006-1119-053.jpg
1stは3W、FW右サイドをキープ。2ndは187Yを5Iでピン左4.5mに運ぶがバーディーはならず。


■片山晋呉 (パー)
dpt2006-1119-054.jpg
1wでの1stはFW右サイドをキープ。174Yをのこした2ndはグリーン右のラフへ・・・。ラフから12Yのアプローチはカップをかすめたが、惜しくもチップインバーディーならず。

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■深堀圭一郎 (バーディー)
深堀圭一郎
そうこうしているうちに深堀はこの日5ツ目となるバーディーを奪う。ここまでいまだノーボギー。逆に今ひとつ元気のないタイガー・・・。さすがにこのホールあたりからは、タイガー目当てのギャラリー達の目にも「深堀」の存在が大きくのしかかってきた・・・。しかしまだ2打差あるし、最終の18番では確実にバディーをとれる。ミスをしない限りタイガーの三連覇の確立は高いはず。

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●HOLE.16 402ヤード PAR4

■P・ハリントン (バーディー)
P・ハリントン
1wでの1stショットは右ラフへ・・・2ndはピンの左、距離をのこした。5.5mのバーディーパットが残ったが、もう後がない・・・しかし勝利への執念で放った一打がスルスル~っとカップに吸い込まれていく・・・我慢に我慢を重ねてきたハリントンだが、これで後半だけで3ツ目のバーディーを奪った。トラの尻尾をあと一息で捕まえられる。

■T・ウッズ (パー)
T・ウッズ
このホール途中まではよかった・・・1stをラフに打ち込んだハリントンに対し、タイガーは3IでFW左サイドにつけ、のこり154Yを8Iでグリー左奥に2オン、ピンまで12mとしたタイガーだったが、惜しくもバーディーにならなかった返しのショートパットをミス・・・タイガーにしては珍しい痛恨の3パットを叩きボギー。この時点でトータル8アンダーと、とうとうハリントンに並ばれてしまった・・・。いや、並ばれたという表現は少し違うかもしれない。タイガーにしてみれば、いつもならしっかりとものに出来ているはずのチャンスをあっけなく失い、みすみす並ばれるのをまっているようなものだから・・・。とはいっても、逆にハリントンも幾度となくラフに打ち込んだりして決して好調とはいえないにも関わらず、再三にわたるピンチを潜り抜け、ここまで喰らいついてきた。苦しさはどちらも変わらない。見ている側をしても、派手な撃ち合いではなく、息詰まる投手戦のようで、とても息苦しい・・・。

■片山晋呉 (パー)
片山晋呉
片山は2ndをピン右2.5mにつけ絶好のバーディーチャンスをむかえたが、惜しくもパーに終わった。

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■深堀圭一郎 (バーディー)

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●HOLE.17 186ヤード PAR3

■P・ハリントン (パー)
P・ハリントン
6Iでピン右4mに運んだハリントンだが、バディーパットは惜しくもはずしパー。

■T・ウッズ (パー)
T・ウッズ
ハリントン同様に1stショットは6I・・・しかしボールはグリーン左のラフへ・・・ハリントンがワンオンしているだけに、ここは重要なアプローチとなる。ラフから10Y、60°のウエッジでフワッとあげたボールはピンそばに落ちピタッととまる。「まだ終わっていない」といわんばかりのギャラリーの大歓声が響きわたり、その後50cmのパーパットを難なく沈めたタイガーは冷静な面持ちで最終18番のティーグラウンドに向かった。

■片山晋呉 (パー)
片山晋呉
片山もタイガーと同じような場所からのアプローチだったが、こちらは10YをSWでグリーン手前のカラーに落としランを計算し寄せてくる。ピンから90cm・・・もちろんパーパットははずさなかった。

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■深堀圭一郎 (パー)

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●HOLE.18 560ヤード PAR5

 熾烈な優勝争いは最後まで気を抜くことのできない1打を争う戦いへ。18番のティショットを打つ最終組。しかし、その前の組には17番ホールを終えた時点で1打差に追いつき初日ホールインワンを出して注目を浴びていたこの日絶好調の深堀圭一郎がいた。一瞬入ったかに思えたイーグルパットにスタンドから大歓声が響きわたった。結果イーグルはのがしたものの、6ツ目となるバーディで深堀は-8アンダーでフィニッシュ。最終組の結果を待つ事になった。

■深堀圭一郎 (バーディー)
深堀圭一郎

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■P・ハリントン (バーディー)
P・ハリントン
1wでの1stショットはFW左をキープ、242Yをのこした2ndはグリーン手前の花道に、23YをSWでピンまで1.5mに運ぶ、タイガーより一足先にバーディーで上がったハリントンはトータル9アンダーに・・・。この時点で深堀のプレイオフ進出はなくなった。後はタイガーの結果次第。
(4バーディー、1ボギー)

■T・ウッズ (バーディー)
T・ウッズ
ここはタイガーも1Wをぬいた・・・。のこり223Yをのこし、FWの右にあるバンカー横から4Iで打ったボールはグリーン手前のバンカーにつかまる。しかし、この状況の中で、のこり18Yを60°のウエッジでピン横60cmにつけ、なんなくバーディーを奪っていったタイガーにギャラリーから割れんばかりの大声援がおくられた。これから、タイガーとハリントンによるプレーオフがはじまる。
(5バーディー、2ボギー)

■片山晋呉 (バーディー)
片山晋呉
1wでの1stショットはFW中央をキープ。256yをのこした2ndは3Wでタイガーと同じバンカーに入れてしまう。しかし片山もSWでピンそば90cmにビシっとつけて、バーディーで締めくくった。
(4バーディー、1ダブルボギー)

ランキングボード

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●HOLE.18 560ヤード PAR5 (プレイオフ-1)

 カートで移動中もギャラリーからの声援にこたえる両選手。プレーオフはタイガーからの1stショットではじまった。1stショットを左ラフに入れてしまったタイガーに対して、ハリントンは右バンカーへ・・・。両選手共に2ndはFWに戻すだけとなる。まずは、ハリントンがピン奥(ワンピン)にピタッとつけてきた。するとすかさずタイガーもハリントンより奥に落としバックスピンでさらに内側までもって来た。このスーパーショットにものすごい大歓声がまきおこった。結果ここはお互いにバーディーを決めて、プレーオフ2ホール目に突入。

プレイオフ-1 プレイオフ-1

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●HOLE.18 560ヤード PAR5 (プレイオフ-2)

 今回も先にショットするのはタイガー。タイガーの1stショットは右バンカーに、あいにく目玉にはなっていないようである。一方、ハリントンの1stショットは左松林にすいこまれた。2ndをタイガーはグリーン花道となるFW中央に運んだが、ハリントンは大変な事になっている。ピンに向かっている方角に、松の木が立っていて、そのまま打てそうにない。かろうじて二本の松の木がねじれてできた、数十センチの隙間がピン方向にあるが、まさかそこを通してくるはずがない・・・・・と思った矢先に、ハリントンが明らかにそちら(松の木)のほうに向かってアドレスをはじめている。あっと思った瞬間、今までボールがあった部分には砂煙がまいあがりボールの姿はない・・・。ボールの行く先を見失った人々が「いったいボールはどこにいったんだ?」とざわつく・・・。その直後、大きなため息にも似た感嘆の声が会場のあちこちから湧き起こった。ハリントンの打ったボールは見事に、その数十センチの隙間を抜けて、グリーン左手前のラフに落ちた。そして、勝負は3rdショットへ。FWからのタイガーとラフからのハリントン・・・。このときは誰もがタイガーが有利だと信じて疑わなかった。しかしハリントンがラフから打ち上げたボールは先にピンそばにつけていたタイガーのボールの更に内側につけた。後がなくなったタイガー・・・。このボールは否が応でもカップにねじ込まなければならない・・・。しかし、タイガーが放った渾身の一打は無情にもカップの右側をぬけていった・・・。そして、ハリントンは難なくバーディーパットを決め、この大会初優勝を飾り、タイガーの三連覇を阻止するだけでなく、1998年から8年間負けなしだったタイガーのプレーオフの連続勝利も12回でストップとなってしまった。とにかく、どんなにピンチのときでも、加速的に崩れていかない精神的な強さが目立った。そして、勝負と決めたときには果敢に攻めていく姿勢が素晴らしい。特に松の木の間を見事に抜いたときの状況を、ハリントンはラウンド終了後のインタビューで「プレイオフは相手との駆け引きではなく、自分の持っているもの全てを出し尽くして戦わなければいけない」と語っていたが、まさにそのとおりのプレイだった。そして、本当の勝負どころが来るまで、ただひたす、崩れないように粘り強く我慢する精神力には感動した。

プレイオフ-2 プレイオフ-2

■P・ハリントン優勝!
P・ハリントン

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●表彰式の模様

P・ハリントン 表彰式の模様

■P・ハリントン優勝決定後のインタビュー

-----1日を振り返って

 今日はずっと自分のプレーが出来ずに苦しんだ。T・ウッズから3打差をつけられた時はもう終わったかと思ったが、16Hから何とか持ち直した。何が起こるかわからないのがゴルフだね。

-----プレーオフ2回目、木の間を狙ったが?

 プレーオフは勝つために出来る事をすることが大事だ。ちょうど木の間が開いていたのでここを狙わなければバーディは取れないと思った。

-----この大会について

 このコースは(フェニックスカントリークラブ)非常に素晴らしい。日本初優勝、嬉しいです。日本のファンはゴルフの事をよく知っていて、素晴らしいファンだと思いました。来年もお会いできることを楽しみにしています。

P・ハリントン

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●競技終了後の各選手のコメント


■P・ハリントン 67-66-71-67=271 (-9)  <優勝>

 今日はなかなか・・・。プレーオフ2ホールは2人ともフェアウェイを外す内容だったが、パー5だし、とにかくバーディをとらないと負けるという勝負。ずーっと我慢が必要だった。2ホール目の3打目をピンそばぴったりにつけられたのはボーナスだと思っている。もし、あと2メートルくらい残っていたら、あのようにはならなかっただろうね。

-----プレーオフ2ホール目の第2打について

 なにしろ、相手はタイガーだから。自分にできること、やれることはなんでもやってやろうという気持ちでいた。前方の木の間には十分に狙えるスペースがあった。だから狙った。ただ、ラインが悪かったのでおもったようにボールが上がらず、ちょっと木に当たったが、運というものはこういうところにもあるのかな、結果的にうまくいったね。クラブはハイブリッドのユーティリティタイプ。3打目はウェッジ。2打目の距離は225y。3打目が95y。

-----タイガーは最終日をトップだと強いとかプレーオフが強いとか言われていたが?

 気にしなかった。勝ち負けは相手があってのものだし、その要因の全ては相手の手の中にあると思っている。それに記録というのはいつか誰かに破られるものだし。だからそうしたものは全く気にしない。

-----タイガーにジャケットを着せてもらって

 本当にいい気分。このトーナメントはタイガーを破ったし、タイガーにジャケットを着せてもらったし、とても記憶に残る試合になった。別のジャケットも別の機会に是非着せてもらいたいな。

-----タイガーを破って勝った今日は生涯最高の日?

 そんなことはないよ。スペシャルなタイミングは何回もあるよ。ワールドカップでの優勝やPGAで初優勝したこともそうだしね。もちろん、嬉しくはあるけど、日本のツアーでそれもダンロップフェニックストーナメントでかてたことこそが嬉しい。僕は米ツアー、欧ツアー、アジアンツアーで勝つことが出来ていて日本で四つ目になった。あとは南アフリカとオーストラリアだね。今週はたくさんの素晴らしいプレーヤーたちが出場し、そうした中で勝てた事が嬉しいね。

-----今日の戦い、チャンスはあると思ったか?

 確かに途中で3打差になったが、今日のタイガーが安全なゴルフをしていることがわかっていたから、バーディを出していけばチャンスはあると思っていた。13番が大きかったね。ここで2打差にできたことで、2打差なんて、バーディ、ボギーで簡単にひっくり返る差だし、もう差なんてないも同然だと思った。そしてやはり16番かな。安全にぷれーしていたタイガーが3パットのボギーになったときに十分追いかけるチャンスはあると確信した。メンタルな勝負となると、もう何が起こるかわからない。17番ティショットを打つ時には、こっちが有利な形になっていた。一瞬で流れはかわるもの。

-----全米オープンで敗れた後自分のゴルフを変えたところは?

 自分のゴルフを変えることはない。確かにあと一歩だったが、十分に良いゴルフはした。だから変える必要はないと思っている。ただ、もっとメジャーでいつでも優勝争いや戦えるゴルフをしていかなければとは思っているよ。

-----その経験を積む目的で世界を回っている?

 旅をする事が好きなので旅をしている。世界中、いろんなところを見たいと思っている。ゴルフは10年かけていろいろと積み上げてきた。オフにはアイデアを見つけてはそれに取り組み、翌年につなげる。今年もアイデアは持っているのでそれに取り組んで、また前に進もうと思っているよ。

-----ミスした後に感情を表現することは?

 僕はチームスポーツをやってきたので自分がミスする事も、他人がミスする事もあるから、いちいち怒ってなんかいられない。それに自分自身はがっかりはしても怒る事は基本的に絶対にないです。

-----日本シリーズの権利ができたが?

 残念ながら、その週は南アフリカの試合に出場することを決めています。また今後のスケジュールも一杯なので、申し訳ないですが辞退させていただきます。

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■T・ウッズ 65-70-71-67=271(-9) <2位>

 今日は一日、ハリントンとのバトルだった。互いに思ったようなプレーができず、なんとかパットでも堪えながらの我慢比べだった。16番で、彼にいいバーディを取られて、こちらは短い距離を押し出してボギーに。その後、残りのホールで並ばれて、負けてしまったなぁという一日。

-----プレーオフには強かったですよね?

 もちろん、全部に勝ってきたわけではないし、実際に今日は負けてしまった。勝つチャンスはあった。残りの3ホールで2打差のリードがあればプレッシャーをハリントンに与えることができた。それが、16番でミスショットをして押し出した感じになってしまってボギー・・・それでは勝てない。

-----13番で3打差があって、アイアンで刻んでいったのは安全策?

 全体的に今日はドライバーでのショットが、こすり気味に入っていたので、今日の調子では良くないと判断し、アイアンを使用することにした。

-----プレーオフのグリーン上の状況は?

 1ホール目は、ボール2個半きれると読んでそのとおりだった。2ホール目は真ん中左センターを狙った。でも実際にはそれほど曲がらなかった。実際は左のエッジくらいだった。今日はスイングが良くなかった。ずーっと堪えながらのラウンドだった。それでも1ホール目はいいショットだった。でも思ったほど風がきていなかった。2ホール目のショットはカットしすぎました。

-----スイングが悪くなったのは?
 うーん、スイングそのものは問題なく、良かった。ただ、一方的にカット(スライス)を打っていこうと、左にひっかけないように・・・そればかりを考えてやっていたが、最終的にはその辺がうまくいかなかった。

-----世界No.1プレーヤーとして誰もが勝つだろうと思っていた状況で負けたショックは?
 このあと、ハワイに飛んで来週は火曜日からグランドスラムに出場する。時間は十分あるよ。全ては16番。安全にプレーしたつもりだったのに、ボギーにしてしまったところで勝負が決まってしまったようだ。でもそうしたところから学ぶことは多いし、ポジティブに捉えていきたいですね。

-----ハリントンの良いところは?
 ドライバーでしょう。今日に関しては互いに苦労したが、基本的にはまっすぐにドライバーの飛ぶ選手だと思っている。

-----3連覇は逃したが、リベンジで来年出場しますか?
是非、戻ってきたい。

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■深堀圭一郎 68-71-69-64=272 (-8) <3位>

 まぁ、いいラウンドだったでしょ。ノーボギーだし。今日の後半で-7までもっていこうと思ったんだけどね。でもナイスゲームだよ、欲は少しあるけど。(上位2人に)向かっていけて良かったよ、喰らいついたね。18番Hはイーグルパットが入ったかと思ったね。素晴らしい選手に挑めてよかった。今年、海外の試合にも出た事もあったし、それを活かせたよ。(自分が)プレーオフに加わるとは思わなかったね。2人がバーディパットを外すとは思わなかったよ。外すような選手とは思わないしね。(2人に)入れてもらってよかった、レベルの高さを見れた。盛り上がったし、良かったんじゃないかな。

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■片山晋呉 65-70-71-68=274 (-6) <4位タイ>

 お疲れ様でした、楽しめましたよ。ま、こんなもんでしょ。(賞金王確定することは出来なかったけど)先のことを考えてもしょうがないし、今週はこれで十分でしょ。

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■谷口徹 72-68-69-67=276 (-4) <6位タイ>

 まぁ、もったいなかったね。ゴルフの内容は良かったけど、もう少しスコアが出れば面白く出来たと思うけどね。パットなんかももったいないのがあった。あと2戦がんばります。

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■谷原秀人 70-77-72-69=288 (+8) <33位タイ>

 一緒にまわった高山選手と楽しくラウンドできましたよ。ゴルフの調子はいいですね。(片山選手と賞金の差があきましたが)まぁ、それはしょうがないですよね。

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●パワスポ黒田よりファインダーを通しての感想


(文:黒田 健~今大会では主に撮影担当)

 大会が始まる前の予想でP・ハリントンがT・ウッズとの接戦を制して優勝と話していたが(確かに話していた by 松田)、本当にそんな結果になるとは思ってもいなかった・・・。プロアマで見たハリントンの安定感のあるドライバーの飛距離と、トラブル時におけるアプローチの素晴らしさをもってすれば、たとえ世界一のタイガーでも、天候次第では優位にゲームが運べるのではないかと思えたからだ。実際ハリントンは大会が始まってからの最終日までピンチも多かったが、派手さはないものの、常に見事なリカバリーショットで切り抜けていたように思われた。タフな勝負になればなるほど味が出てくるタイプなのかもしれない。もちろん不調ながらもずっとトップ争いを繰り広げたタイガーのプレーには終始驚かされた。

 パワスポでは世界最高レベルの試合が宮崎県で行われたということと、そんな素晴らしいプレイを間近に体験できたという感動を少しでも分かりやすくお伝えしようと、がんばって撮影に没頭した。確かに、スポーツ試合はTVなどの生中継を見るのが一番なのだが、またいつか、このパワスポの記事を読み返して「そういえば宮崎でこんな激戦が繰り広げられたんだな~」と思い出してもらえればそれでいいと思う。そんな事から、各ホールごとに、細かくレポートしているのだが、ここまで長々とお付き合いいただいた方に感謝をすると共に、様々なわがままを言ったにも関わらず、取材にご協力いただいた関係者のみなさまには、心からお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。

投稿者 pawaspo : 2006年11月19日 13:56

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