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2006年10月03日
日本女子オープン~大山志保(宮崎)は4位 [ ゴルフ ]
2006年9月28日(木)~10月1日(日)、茨木カンツリー倶楽部・西コース(大阪府茨木市)で行われた「日本女子オープン」。宮崎出身の大山志保は最終日を2アンダーとしたが優勝争いには加われずトータル0で4位。そして三日目に67(-5)のスコアで好調をアピールした話題の宮里藍は、最終日3打差の2位から逆転を目指したが3位。2位は韓国のシンヒョンジュ。結果的には昨年の全英オープン覇者チャンチョンがファーストラウンドから終始安定したゴルフでトップ死守し位選手達が伸び悩む雨中の最終日も-3を叩き出し決戦を制した。ちなみに横峯さくらは(+12)31位、もうひとりの宮崎出身、川﨑充津子(+17)は最終ホールではピンにボールが直撃するスーパーショットもあったが、全体的には56位と奮わなかった。そして若い世代の活躍が目立つ女子ゴルフ界だが、今回も6位に入った高校生の若林舞衣子(開志学園高校3年)がローアマチュア(アマチュア最上位者)を獲得した。
(文・撮影:黒田 健)
日時:2006年9月28日(木)~10月1日(日)
場所:茨木カンツリー倶楽部・西コース(大阪府茨木市)
賞金総額:1億4000万円/優勝賞金2800万円
主催:財団法人日本ゴルフ協会(JGA)
共催:NHK
(左:声援に応える宮里藍選手 右:ローアマチュア若林舞衣子選手)
■最終日を終えての最終スコア
1 チャンチョン(-9) 69 69 72 69
2 シンヒョンジュ(-4) 73 70 70 71
3 宮里 藍(-3) 71 75 67 72
4 大山志保(0) 70 74 74 70
4 ウェイ・ユンジュ(0) 73 68 74 73
6 若林舞衣子(+2) 75 74 70 71
31 横峯さくら(+12) 70 74 75 81
56 川﨑充津子(+17) 80 70 74 81
(太字が宮崎出身選手)
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●三日目
初日から首位に立つチャンチョン、これに対して猛烈な追い上げを見せる昨年の覇者宮里、苦しみながらもスコアをまとめ4位に浮上の諸見里。アメリカを主戦とする三人が3日目の主役を演じた。大勢の観客を引き連れてのラウンドとなった宮里藍。アメリカで鍛えられたのは何といっても集中力。今年のアメリカでの成長を充分に感じさせてくれた。これに対しスコアを守った感のあるチャンチョン。初日、二日目に比べて堅実なゴルフで三日目を終えた。これも計算どおりの3打差か?とにかく大崩れするような気配すらなかった。諸見里は攻めのゴルフが目立った。これでスコアが崩れなかったのはアメリカでの経験から。これに対して目下日本の賞金女王レースを大きくリードする大山は調子に乗れずに9位。絶好調の夏を終え少々調子は落ち気味もとにかく毎週上位に顔を出しているのは練習の賜物。昨年の賞金女王、不動はこの大会もちぐはぐなプレーに悩まされた・・・パティング、ショット共に宮崎で見せてくれるものとはぜんぜん違ったのが残念。もう一人の宮崎出身選手川﨑は厳しいセッティングに苦戦して8オーバー。明日の巻き返しに期待がかかる。
■三日目のスコア
1 チャンチョン -6/69 69 72
2 宮里 藍 -3/71 75 67
2 辛 炫周 -3/73 70 70
4 諸見里しのぶ -1/72 70 73
9 大山志保 +2/70 74 74
35 川﨑充津子 +8/80 70 74
(太字が宮崎出身選手)
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●最終日
雨中の日韓決戦は3ホールで勝負が決まった。1ホール目、左に曲げたチャンはアプローチでピンチをしのぎパーセーブ。宮里は3メートルのパーパットをはずしてボギー。一方チャンは2番、3番と攻めのゴルフで共にバーディーを奪い5打差にリードを広げた。宮里のラウンド後の「賞金ランキング8位と21位の差」と宮里が話したように、勝負どころで悪条件にもかかわらずスコアをあげてくるチャンの底力に優勝の秘密があった。宮里の調子も決して悪いわけではなかった。大会前の体調不良も、疲れも感じさせない元気いっぱいのプレー。前年度のチャンピオンとして、多くのギャラリーを率いて大活躍の内容。最終ホールで見せたバーディーパットでは今大会一の完成と拍手があがった。
大山は最終日になってらしさを見せた2アンダープレイ。惜しいパットがカップにきらわれ、優勝争いまでは加われなかったが、宮里につぐ4位の成績は賞金女王を目指すためには大きい。この堅実さと頑張りがライバル達にすれば、ボクシングのボディーブローのように最後に利いてくるはず。
またローアマを獲得した若林は3日目まで8位の森田、宮里美香、諸見里につぐ沖縄期待の星。宮里美香などアマチュア勢の活躍も目立った。3人はまだ高校生、女子ゴルフ会には次の世代にもスター候補が控えていることを実感した。
もう一人の宮崎県勢、川﨑選手は最終ホールではピンにボールが直撃するスーパーショット。あたらなければもう少しスコアは上がっていたはず。さて今回のパワスポゴルフレポートは、宮崎県出身選手達の活躍を応援しつつの取材となったが、女子ゴルフ界に続々と誕生する新しい風を肌で感じる事ができた大会でもあった。現在賞金女王の大山選手がいる宮崎県ということからも、さらにゴルフ熱が高まり、沖縄のごとく「これでもか!」といわんばかりに才能のある子ども達がぞくぞくと誕生する事を願いつつ会場を後にした。
投稿者 pawaspo : 2006年10月03日 01:33