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●日章学園　３-１　鵬翔
前半０-１、後半１-０、
延長前半０-０、延長後半０-０
再延長前半１-０、再延長後半１-０

■得点
日章学園　富高　馬込　富高

鵬翔　大久保

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　前半から主導権をにぎったのは鵬翔、中盤にタレントがそろい両サイドにボールをつなぎながら、攻め続ける。これに対して日章学園は直前のインフルエンザの流行のため体調をくずした選手が多く、試合序盤は動きが重く、決定的なチャンスはなかなか作れない。ゲームが進むにつれて平のスピードをいかした速攻でチャンスをつかむのが得点はできず。

　３０分が過ぎ鵬翔はドリブル・パスを駆使して日章ゴール前にボール運ぶ。日章DFもボールをなんとか外にはじき出すが、CKに逃れるのが精一杯。３５分左サイドからのCKを大久保がヘディングシュート。鵬翔がついに先制！

　前半はそのまま終わり鵬翔リードで後半に。

　後半に入ると１点を追いかける日章学園の動きがよくなる。気迫を前面にだしたプレイでチャンスをつかむが鵬翔もかたいDFでなんとかピンチをしのぎ、カウンターでゴール前にせまるが、角島、山本のシュートは惜しくもはずれ追加点は奪えず。

　後半２９分馬込の左サイドからのクロスを永友がゴール前に折り返し、富高が執念のゴールを奪う。日章学園にとっての待望のゴール。試合の流れは一気に日章に傾く。

　何度か両チーム得点のチャンスはあったが、試合はそのまま延長戦に。

延長戦は前後半通じて両チーム何度かチャンスがあるもののゴールは決まらず。再延長戦に突入。少しずつ日章の動きがよくなっているような気がする２０分間。

　両チーム死力を尽くしての再延長、前半３分ついにゲームが動いた。ドリブルで突破をはかる日章学園、富高のシュートをGKがはじくも、こぼれ球を馬込がつめて値千金の決勝ゴール。

　１点を追う鵬翔も必死にゴールを狙うが、再延長後半終了間際に日章富永がダメ押しのゴール。試合はそのまま終わり日章学園が全国への切符を手にした。

　『頂上決戦第2ラウンド』を新人戦に続き日章学園が制し、大阪で行われる総体（インターハイ）への出場を決めた。プリンスリーグでも取材したが日章学園、平選手のスピードのある突破力は全国でも通用するだろう。富永、馬込と決定力のある選手もしっかりと、体調の悪い中でも結果をだした。チーム自体がここ数年鵬翔に負け全国への大きな壁となっていただけに、この試合にかける執念が実った形になった。DFも相手をよく研究して攻撃の目をしっかりと摘んでいたように見えた。平という切り札を持つだけに久しぶりの全国大会が楽しみ。これに対して鵬翔高校は日本代表キャンプでの練習試合から始まった今年のシーズン。Jのキャンプなどかなりの試合を見てきたが、素質のある選手が揃ういいチームに仕上がっていたが、プリンスリーグなど最近の試合で結果が出ていないため、少し自信を失っているような気がした。春先よりも体は大きくなり、明らかにボールタッチやあたりに対する強さがでてきた。山本、角島の２人は特に良くなったようにも見えたが肝心のゴール前での創造性に少しかけているような気がした。もっと自由にやれていたはずだが、なにか小さくまとまろうとしているような気がした。おそらく連携の部分でまわりと何かしっくりいっていない感じでプレーしたはず。自信をもってプレーした平選手との差が結果にでたのかも。ただ両チーム将来が期待される素質を持った選手が揃っているだけに、冬の選手権まで続く長い戦いを選手の成長を感じながらレポートしていきたい。