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2006年02月22日
西武ライオンズvs広島東洋カープ [ 野球 ]
2月21日(火)、西武ライオンズがキャンプを行っている南郷町・南郷スタジアムにて、西武ライオンズvs広島東洋カープ(21日午前、広島東洋カープの練習風景)の練習試合が午後13時より行われた。天候は晴れたり曇ったりだったが、時折差し込む暖かい日差しが冬のものではなかった。バックスクリーンのフラッグは、終始レフトからライト方向にゆれていたが、スタンドでは見た目ほどの風は感じられなかった。高いフライが上空に上がると、あるいはかなりの影響を受けるかもしれない・・・。試合は9回戦、結果は3-7で西武ライオンズが勝利した。そして、この日の注目はなんと言っても、地元出身の木村拓也選手(広島東洋カープ/宮崎南高出身)と赤田将吾選手(西武ライオンズ/日南学園高出身)の出場にある。試合中も打席に向かう両選手には地元ファンから特に大きな声援がおくられた。バッティング内容としては、7回表から出場した木村拓也選手(下左画像)にヒットはなかったが、赤田将吾選手(下右画像)は見事にセンターオーバーのソロホームランを放ち、地元ファンにアピールした。さらに今回、練習試合レポートの最後に両選手からのコメントもいただいている。※次の4名のWBC日本代表選手(福岡ドームで練習)はこの日出場せず・・・松坂大輔(西)、和田一浩()、黒田博樹(広)、新井貴浩(広)。
(文:松田秀人 撮影:黒田 健)
西武ライオンズ公式HP↓
URL:http://www.seibu-group.co.jp/lions/index.html
広島東洋カープ公式HP↓
URL:http://www.carp.co.jp/
試合結果
広島東洋カープ 0 0 0 0 0 0 2 0 1 3
西武ライオンズ 3 1 0 0 1 0 0 2 0 7
※ホームラン
1回裏 L石井義 3ラン
5回裏 L赤田 ソロ
※( )内は背番号
スターティングメンバー
西武ライオンズ/伊藤 勤監督(83)
1 ライト 栗山(52)
2 センター 赤田(9)
3 ファースト リーファー(40)
4 サード 中村(60)
5 セカンド 石井義(32)
6 ショート 中島(3)
7 DH 後藤武(6)
8 レフト GG佐藤(46)
9 キャッチャー 炭谷(37)
ピッチャー 後藤光(41)
広島東洋カープ/マーティー・ブラウン監督(71)
1 ショート 梵(32)
2 セカンド 東出(2)
3 サード 栗原(5)
4 ライト 嶋(55)
5 センター 廣瀬(26)
6 ファースト 浅井(6)
7 キャッチャー 石原(31)
8 レフト 森笠(41)
9 ピッチャー 横山(23)
西武ライオンズ(以下L) DH有
広島東洋カープ(以下C) DH無
1回~表裏 C 0 - 3 L
L投手:後藤光(41/画像左上)
C投手:横山(23/画像右上)
1回表:トップバッターはC期待の新人・梵(32/画像左下)!L先発・後藤の初級を見事に打ち返し、Lショート中島(3)の頭を超えるヒット。しかし続くC東出(2)がピッチャーゴロのダブルプレー。2アウトから、C3番・栗原(5)が左中間オーバーの2塁打を放つも、一昨年の首位打者、C4番・嶋(55)がファーストライナーで3アウト。C栗原(5)は2塁に残塁・・・。
1回裏:Lトップバッター栗山(52)が打った左中間への大きな打球はCレフト森笠(41)がナイスキャッチでいったんはグラブに納めたかに見えるもポロリとこぼれた。結局、栗山(52)は2塁へ・・・。続く地元日南学園高出身のL赤田(9)は四球を選ぶ。C先発の横山(23)は思うようなピッチングができていないようだ。そして、この日初めて他チームとの対戦で打席に入るL新外国人選手リーファー(40)。パワフルなスイングでセンターに大きなあたりと飛ばすが、C廣瀬(26)のナイスプレイに阻まれアウト、各走者はタッチアップでそれぞれ2・3塁へ・・・L4番・中村(60)はスイングアウトの三振。さらに2アウト2・3塁のチャンスで回ってきたのがL5番・石井義(32/画像右下)。ドンピシャのタイミングで打った打球は高々と舞い上がりライトオーバーの先制3ランホームラン!続く中島(3)はピッチャーゴロに終わった。
2回~表裏 C 0 - 1 L
L投手:後藤光(41)
C投手:横山(23)
2回表:この回先頭打者C5番・廣瀬(26)はサードゴロで1アウト。続く、C6番・浅井(6/画像左)の打った打球がふらふら~とセカンドとセンターの間に上がる・・・どちらかが追いつくかに見えたが、ヒットとなった。C7番・石原(31)は三振・・・2アウト1塁でC8番・森笠(41)がライト前にヒット。1塁ランナーのC浅井(6)は2塁を蹴って3塁へ!2アウト1・3塁で、打順はC9番・ピッチャーの横山(23)に回る・・・そのまま打席に入ったが、ショートゴロにおわり3アウト二者残塁となった。
2回裏:先頭打者のL7番・DHの後藤武(6)がスイングアウトの三振に倒れたあと、L8番・GG佐藤(46)がレフトフェンス直撃の2Bヒットを放つ。続くL期待のルーキーキャッチャー炭谷(37/左下)の打った打球をCショート梵(32)がエラー。1アウト1・2塁のチャンスでL栗山(52/右下)が1・2塁間を抜けるタイムリーヒットを放つ!2塁ランナーホームインで1点追加。1塁ランナーは3塁へ!しかしヒットを打ったL栗山(52)がすかさず盗塁を狙うがタッチアウト。そして2アウト3塁でL赤田の打席となったが、2-3のフルカウントから打ってセカンドゴロに終わった。
3回~表裏 C 0 - 0 L
L投手:後藤光(41)→宮越(66)に交代
C投手:横山(23)
3回表:代わったL宮越(66/画像左)投手は先頭打者C梵(32)に四球を与えるも、C2番・東出(2/画像左)からはじまる後続を三者凡退に討ち取り無失点。
3回裏:L3番・リーファー(40)からの打順・・・リーファー四球。続く昨年22本のホームランを打ったL中村(60/画像右)はレフトフライに倒れる・・・。さらにL石井義(32)、L中島(3)凡退しこの回無得点。
4回~表裏 C 0 - 0 L
L投手:宮越(66)
C投手:横山(23)→林(53)に交代
4回表:Lの投手はそのまま宮越(66)。3回に続き、C浅井(6)に四球を与えるが、C廣瀬(26)、石原(31)、森笠(41)を打取り無失点。
4回裏:C投手が横山(23)→林(53)に交代。こちらもLのGG佐藤(46)にファエンス直撃のライトオーバー2Bヒットをうたれるが、DHの後藤(6)、炭谷(37)、栗山(52)を抑えて無失点でしのいだ。
5回~表裏 C 0 - 1 L
L投手:宮越(66)→山崎(17/画像左上)に交代
C投手:林(53)→仁部(34/画像右上)に交代に交代
5回表:L宮越(66)投手から代わったL山崎(17)投手が、Cの先頭打者、P林(53)の代打、井生(64)をレフトフライ、梵(32/画像中右)スイングアウトの三振、東出(2/画像中左)レフトフライとを三社凡退に打取る。
5回裏:Cも投手交代、林(53)から左のサイドスロー仁部(34)へ、仁部がむかえた最初の打者は地元の大きな声援を受け打席に向かうL赤田(9/画像左下)。声援にも押され、ジャストミートでとらえた打球はきれいな放物線を描き、バックスクリーンに飛び込むソロホームランとなった。練習後のインタビューでは「地元という事もあり、みなさんの声援が打たせてくれたホームランです」と語っていたのが印象的だった。しかしいきなり大きな一発を浴びながらCの仁部(34)も踏ん張った!続くLの新外国人選手リーファー(40/画像右下)はスイングアウトの三振、さらにL中村(60)も同じ、L石井義(32)は見逃しの三振と、後続を三者三振に打取り、この回をL赤田(9)のソロ1点のみに食止めた。
6回~表裏 C 0 - 0 L
L投手:山崎(17)→岡本(28)に交代
C投手:仁部(34)→苫米地(54/画像左上)に交代に交代
L野手:2B石井義(32)→2B片岡(7)に交代
L野手:DH後藤武(6/画像右上)が1B、1Bリーファー(40)がDHに
C野手:1B浅井(55)→2B福井(38)交代、2B栗原(5)が1Bへ、
C野手:CF廣瀬(26)がRFへ、LF森笠(41)→LF木村(0)交代、
C野手:RF嶋(55)→代打・井生(64)交代CFへ、CH石原(31)→CH倉(40)交代
6回表:代わったばかりのL岡本が、この回先頭バッターのC栗原(5)に死球を与えるが、嶋(55/画像左下)三振、廣瀬(26)センターフライ、浅井(6)四球、石原(31)ライトフライと後続を断ち切り無得点。
6回裏:L先頭打者の中島(31)にいきなりレフト線2Bヒットを打たれ、続くL後藤(6)セカンドゴロの間に、中島は3塁へ!1アウト3塁と追加点をあげるチャンスだったが、GG佐藤(46)がスイングアウトの三振、続く炭谷(37)の打球は強烈ながらピッチャーライナーで、ランナーは3塁に残塁という結果になった。
7回~表裏 C 2 - 0 L
L投手:岡本(28)
C投手:苫米地(54)→広池(28/画像左)に交代
L野手:CH炭谷(37)→CH吉見(31)に交代
7回表:この回の先頭打者がコールされると、会場からは大きな声援がおくられた・・・。今か今かと待っていたファンの前に現れたのは、地元・宮崎南高出身のC木村拓也(0/画像右)。投球1エンド1から、打ってでたが、これはセカンドゴロになってしまった。P苫米地(54)の打順で、再び嶋(55)が呼び出され打席に向かう・・・この辺は練習試合のファンサービスということで・・・しかしセカンドフライ。簡単に2アウトを取られてしまったが、今まで無得点だったCの攻撃に動きが出た。2アウトランナー無しからC梵(32)が四球を選ぶと、続く東出(2)も連続四球で、いきなり2アウト1・2塁のチャンスとなった。ここでC3番・栗原(5)がフルカウントから右中間にタイムリー2Bヒットを放ち、一挙に2得点をあげた。
7回裏:C投手・苫米地(54)に代打がおくられ、Cは投手交代、広池(28/画像左上)がマウンドにあがった。Lは1番・栗山(52)からはじまる上位打線だったが、赤田(9)、リーファー(40)を簡単に打取り、三者凡退のむ得点に抑えた。
8回~表裏 C 0 - 2 L
L投手:岡本(28)→大沼(15/画像左)
C投手:広池(28)→マルテ(93/画像右)に交代
C野手:CH倉(40)→CH木村一(27)に交代
8回表:残りわずかとなった8回の表、代わったばかりのL大沼(15)投手にC先頭打者・廣瀬(26)が三遊間をきれいに抜いてみせた。ここに来てノーアウトのランナーが出たことにより、スタンドのCファンにも期待が沸いてくる。しかしここからどうにも責め切れない・・・続くC福井(38)はサードフライ、倉(40)がサードのエラーで出塁し、1アウト1・2塁とチャンスを広げたが、木村拓(0)がショートフライ、ピッチャーの広池(28)に代打がおくられ、C木村一(27)が打席に・・・結局ピッチャーゴロに打取られ、ノーアウトのランナーを活かしきれず、二者残塁という結果に終わってしまった。
8回裏:Cも投手が代わり、外国人投手マルテ(93)がマウンドに上がったが、これが打ち込まれてしまう・・・。6回の守備から入っているL片岡(7)の右中間オーバー3Bヒットにはじまり、続く中島(3)がバットを折りながらもライト前に運び、タイムリーヒット、さらに1アウト1塁からL後藤武(6)にも右中間にタイムリー2Bヒットを打たれ、この回2得点を許してしまった。
9回~表裏 C 1 - 0 L
L投手:大沼(15)→小野寺(14)に交代
C投手:マルテ(93)→氷川(20/画像左)に交代
9回表:C最後の攻撃となる9回表は、ルーキー梵(32)からの打順。代わり端のL小野寺(14)をしっかりと捕まえ、左中間へ2Bヒット。8回に続き、またしてもノーアウトのランナーが出た。続くC東出(2)も気迫のピッチャー返しでセンター前に運ぶ!このヒットで2塁のC梵(32)がホームイン。出鼻をくじかれ制球がみだれたL小野寺(14)投手。続くC栗原(5)には死球を与えてしまう。これでノーアウト1・2塁とチャンスは大きくひろがった!しかし、チャンスをしっかり引き寄せられない今日のC・・・次の井生(64)が最悪の6-4-3のダブルプレー、3塁にランナーは残ったが、いきなり2アウトになってしまった。そして最後はC廣瀬(26)がスイングアウトの三振に打取られた。
9回裏:公式戦では9回の表で試合が終わるが、練習試合という事で、きっちり9回裏まで行った。L先頭打者は1番・栗山(52)に代わって、柴田(2)。四球を選び、続く赤田(9)の打席の時に盗塁を心みるが失敗・・・。1アウトランナー無しというシチュエーションで、赤田(9)は最後の打席を迎えたが、結局スイングアウトの三振に終わった。この日最後の打者となったのは、L新外国人選手のリーファー(40)。ショートフライでゲームセットとなった。
試合後、バックネット付近で、Lの伊藤監督とCのブラウン新監督が握手をかわし、言葉をかけあっていたが、内容は聞き取れなかった・・・。
西武ライオンズ 伊藤 勤監督コメント
・・・・・今日の試合についての感想は?
収穫?銀仁朗(新人CH炭谷選手)はオープン戦でも使っていきたいね!今日はキャッチングなんかも無難にこなしていたようだし・・・うまく行きすぎじゃなかな?もう少し失敗してくれると、指導もできるんだけど・・・。リーファー(新外国人選手)は、今日が他球団との初試合だから、1試合ではなんともいえないな?今日は5回打席に立った(1打席目・中飛、2打席目・四球、3打席目・SO、4打席目・SO、5打席目・遊飛)けど、球筋も見れたし、よかったのでは?打撃に関しては、ファーストストライクをしっかり打っていたのがいいね!投手陣に関しては、まあ練習試合だから何ともいえないが、もう少し出来ていてほしかったな・・・。赤田に関してはノックを見ていてもよくとめているし、頑張ってるよ。
広島東洋カープ 木村拓也選手コメント
・・・・・宮崎での試合の感想は?
まだまだ内容はこれからですが、早く実戦に対応していけるようにしたいです。初めての南郷での試合でしたが、やはり地元ということで、暖かい声援から、厳しい声までしっかりと聞こえてきますね!今シーズンも頑張りますので、宮崎のみなさん応援よろしくお願いします。
西武ライオンズ 赤田将吾選手コメント
・・・・・今日の試合についての感想は?
もう少しチーム全体に元気がほしかったですね・・・自分としては外野手を引っ張るリーダーとして自覚しながらプレイをしているのですが・・・。もっと全体的に・・・ですね。
・・・・・地元ファンの前でのホームランでした
他の選手達よりも、僕に対する声援が多かったから、宮崎のみなさんが打たせてくれたホームランだと思っていますよ!
・・・・・そういえばWBC日本代表選手と練習試合するんですよね?
そうですね、12球団選抜メンバーということで対戦します。そういえば、その時に使う国際球にたまたま触る機会があったのですが、柔らかいかんじがして・・・なんかゆで卵みたいでしたね(笑)。ちょっと練習で使って見たいですね!でも、ホームベースに来るボールはみんな一緒だと思って、とにかく打ち返すのみです。
・・・・・ストライクゾーンが変わる事に関しては?
ストライクゾーンよりも、自分のバッティングゾーンを崩すとスイングが悪くなるので、いつもどうりに自分のスイングをします。
・・・・・今年の※オールスターは宮崎ですね!
宮崎で僕の試合を見るのは難しいと思いますが、それでも、宮崎まで僕の活躍が伝わるように頑張ります。今年も前半にいい成績を納めて、是非、※オールスターに選出されるようになりたいです。その時はみなさんよろしくお願いします。
※2006サンヨーオールスターゲーム 7月22日(土)サンマリンスタジアム宮崎
西武ライオンズ 炭谷銀仁朗(CH)選手コメント
・・・・・初めてユニホームを着ての試合ですね?
実戦の感覚が開いていたわりにはうまくいったと思います。これからオープン戦に出してもらえるように頑張ります。
・・・・・配球については何か指示がありましたか?
いえ、まかされていたので、出来るだけ、ピッチャーのいい球を効果的に使うよう心がけていました。
・・・・・対戦相手のデータなどはありましたか?
データではなく感です。
・・・・・今日印象に残った対戦は?
6回、(岡本投手)ワンスリーから嶋さんへのチェンジアップで三振を取った場面です。
・・・・・プロとの違いは?
変化球カーブやスライダーといった横の変化だけでなく、ホークやチェンジアップといった、縦の変化があるので、キャッチャーとしては楽しいです。でも、球も速いし、早く慣れなていきたいです。
・・・・・今後の課題は?
バッティング全てと、守備ではもっと引っ張っていけるようになりたいです。
投稿者 blogpawanavi : 2006年02月22日 11:33
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将吾がソロホ〓ムラン
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トラックバック時刻: 2006年02月23日 21:29
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南郷での春季キャンプも打ち上げ時期にあるこの時期、
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トラックバック時刻: 2006年02月24日 19:58
コメント
西武ライオンズの大ファン特に赤田将吾選手のファンです。
とても充実した記事内容ですね。
写真が多く、将吾キャプテンのコメントまであり
うれしいです(^^♪
春季キャンプで宮崎県・南郷町に行きたかったけど、行けなかった。
またの機会に是非行きたいと思ってます!
投稿者 くまちゃん : 2006年02月23日 21:35