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2006年01月25日
まずはKyuリーグへ! サン宮崎FCの2006年が始まる [ サッカー ]
やっと書く時が来た――これが今の自分の素直な気持ちだ。
「Jリーグを目指す」と宮崎のクラブチームのなかで唯一宣言し、2005年のKyuリーグ(九州リーグ)を戦ったサン宮崎FC。終わってみれば勝ち点3で断トツの最下位だった(0勝1PK勝1PK敗16敗)。ロッソ熊本とFC琉球が1年でJFLに昇格したのはKyuリーグの高いレベルを証明したとも言えるけど、同じ目標を持ちながらもがき苦しんだ末に県リーグ降格となったサン宮崎FCにとっては皮肉だったのかもしれない。1つもない90分の勝利、「ここで勝たなきゃどこで勝つんだよ!」という試合での敗戦(9月のvs三菱重工長崎)、最終戦での14失点(vsニューウェーブ北九州)など屈辱の連続だったのは間違いない。
リーグ終了後、サン宮崎FCの公的な情報発信は止まった。動きがわからないのだから、チームとしてストップしたのではと考えた人も多いだろう。残った選手で練習しているとは聞いていたし、スタッフが来季の県リーグ参戦に向けて動いていることも少しは聞いていたけど、自分自身「どうなるんだろう?」という不安が強かった。
しかし、サン宮崎FCはちゃんと動いていた。そして、やっと自分がこうやって書けるようになった。新体制、チームのビジョン、そして2006年の目標などを紹介したい。サン宮崎FCは県1部リーグ優勝、そしてKyuリーグ復帰に向けて動きだす。(照屋)
新監督は秋山亮
まずは監督と選手について。監督は選手兼任で秋山亮が務める。秋山は宮崎出身で日章学園OB。ホンダロックSCの大串主将の先輩に当たる。昨シーズンは最年長選手として活躍していた。指導者のライセンスも持っている。
選手は8名ほど。日章学園や宮崎第一高校を卒業する選手4、5名が新入団の予定だ(聞くだけでワクワクした選手)。2月にはセレクションを行うし、県リーグ開幕に向けて選手を増やしていく。
選手たちは昨シーズンと同じ週5回(月水金土日)の練習を国富町などで行っている。
目標は県1部リーグ優勝、そしてKyuリーグ復帰
サン宮崎FCの2006年の目標は県1部リーグ優勝、そしてKyuリーグに行くことだ。
今年の県1部リーグは9チームで行われる。参戦するのはサン宮崎FC、延岡市SC、綾SC、楽蹴クラブ、サザンクロスFC1974、ディナモ都城、宮崎県庁SC、日向太陽SC1973、西諸ドリームズor都農FC(2月の入替戦でどちらかに)。県リーグでは抜けた存在で、「Kyuリーグに行きたい」と言っていた延岡市SCが一番のライバルとなる。
県リーグのスタートは遅い。昨年は5月だった。だから、2月にセレクションというのは間に合う(県リーグの選手登録は3月いっぱい)。じつはJリーグ→JFL→地域リーグとカテゴリが下がるにつれて開幕も遅くなるので、地域リーグ以上でプレイしていた選手が加わる可能性もある。
県リーグ以外だと、まずは天皇杯。宮崎予選はホンダロックSC(JFL上位でない場合)、産経大、九保大、鵬翔高校、日章学園など県リーグよりも手強い相手がいる。あとは九州社会人選手権の宮崎予選か。
若い選手で走り勝つ攻撃的サッカーを
選手の大部分がこれから加入するとして、どういう選手によるどういうサッカーを目指すのか?
それは「若いチーム」による「走り勝つサッカー」。若い選手は試合終了の笛が鳴るまで走れるだけのスタミナを持っている。そういった若い選手をどんど使い、Kyuリーグを経験した中軸の選手を上手く融合させて攻撃的なサッカーを展開していく――これが狙いだ。
残留した選手たちはKyuリーグというステージを経験している。2005年のKyuリーグはロッソ熊本、FC琉球、V・ファーレン長崎、新日鐵大分、ヴォルカ鹿児島、ニューウェーブ北九州といった強豪がひしめいていた。ここでもまれた経験は大きい。そして、チームとしてはこのときの失敗(コミュニケーション不足など)を活かそうとしている。
獲得したいのは地元の選手。硬式野球の宮崎ゴールデンゴールズがそうであるように、高校や大学を出た選手の受け皿になろうとしている。これは地域スポーツの活性化、地域への貢献につながる。サン宮崎FCにとっては、若い選手を育てるチーム作りが大きな課題となる。
THE LOCALISM
昨年のスローガン「THE LOCALISM」は今年も継続していく。献血やサッカースクールなどのボランティア活動を行い、地元への貢献を心がけていく。目指すは宮崎に根付いたチーム、地元に応援してもらえるクラブチームだ。
マネージャーはシーズン終了後に解散していた。人に任せるのではなく、グランドのことや道具の運搬など自分たちでできることは選手自身がやっていく。
画像にあるとおり、チームのエンブレムが変わった。ユニフォームもオレンジを基調に変わる。
もう一度、原点に帰る年
今回紹介した内容は、広報の坂上さんに語ってもらったものだ。では、最後に坂上さんから――。
今年はクラブにとってもう一度、原点に帰る年です。地元のクラブチームとは何なのか、足もとを見つめるチャンスでもあります。そう考えてやっていくつもりだし、これからもずっとこのクラブを継続していけるようにしたい。なおかつ、強くならないといけません。選手を作っていく指導をどういうふうにやっていくのか、どう上を目指すのか。中心になって活動していくクラブにしたいし、楽しいサッカークラブを目指していきたいと思っています。
投稿者 pawaspo : 2006年01月25日 22:00