« 第19回 青島太平洋マラソン大会 レポート | メイン | 南九州初! gazetのフットサルスタジアム »
2005年12月14日
極真空手第18回OT全九州空手道選手権大会 [ 格闘技 ]
九州最強決定戦!極真空手第18回オープントーナメント全九州空手道選手権大会
■2005年12月11日(日)宮崎市総合体育館にて開催
主催:国際空手道連盟 極真会館 宮崎県支部
URL:http://www.kyokushin.co.jp/
テレビ放映:UMKテレビ宮崎にて12月29日(木)15:15~16:15
12月11日(日)、宮崎市総合体育館にて「九州最強決定戦!極真空手第18回オープントーナメント全九州空手道選手権大会」が開催された。この大会は毎年、国際空手道連盟 極真会館主催によって開催されるオープントーナメントで、全九州からフルコンタクト(攻撃を直接体にあてる)系の空手家達が一堂に会し行われる大会である。今年も男女を問わず、下は5歳から上は51歳まで、実に幅広い年齢層の選手が参加し、幼年、小学、中学、高校、壮年、女子、一般といった各クラスにわかれ、極真会館”松井章圭”館長が見守る中、熱戦を繰り広げた。また、この日は、ゲストとして、木山 仁 第8回全世界大会チャンピオン、前田 瑠美 全日本女子重量級チャンピオンが模範演舞を披露した。そして各クラス中もっとも層が厚く激戦となる”一般の部”で優勝を飾ったのは、20歳の”有沢章太”選手(極真会館 鹿児島支部)だった。下の画像は決勝戦での有沢選手の試合風景、向かって右側が有沢選手。
(レポート:文章・会場撮影松田秀人 試合撮影・オオタヒサヤ)
会場となった宮崎市総合体育館には、球技などとは一味違った緊張感が漂ってた。会場にはたくさんのボランティアスタッフがいるが、様々な指示に対し「押忍・オス」という独特の掛け声で受け答えしているのが印象的だった。グッズ販売コーナーのスタッフに「極真のタオル見せてください」とお願いしたら「押忍」と帰ってきた・・・。さすがだと思えるのは、とにかくダラダラしていない、会場設営も撤収もキビキビとしている。心なしか、取材をしている私達の背筋もいつもより伸びていたような気がする・・・。
また、会場にはたくさんの子供達の姿をみる事ができた。女の子も少なくない。
オープニングセレモニーそして開会太鼓から、大会最高顧問である松井章圭館長挨拶、那須亨浩選手(日向支部)による選手宣誓、審判長からのルール説明などが行われ、13:30決勝トーナメントがスタートした。この時点ですでに予選は終了しており(午前中に予選を開催)、幼年、小学、中学、高校、壮年、女子の部に関しては決勝戦のみ。一般の部に関してはベスト16からのトーナメントとなる。下記ではその中から、全ての決勝戦と一般のみベスト8より上位の試合、さらにゲストによる模範演舞を全て紹介する。
***** トーナメント決勝全試合紹介(一般のみベスト8~決勝まで) *****
☆幼年の部決勝
○白41・寺坂絋輝(6歳・宮崎東) - 赤48・上山雅貴(瓜生野)●
☆小学1年の部決勝
○白51・大山大河(延岡) - 赤61・安田惟太郎(大分)●
☆小学2年の部決勝
○白70・黒木淳史(日向) - 赤87・山口達真(拳成館)●
☆小学3年の部決勝
●白94・佐藤彰之介(日向) - 赤113・戸高未登(格闘塾)○
☆小学4年の部決勝
○白127・香月海輝斗(券成館) - 赤141・前田拓真(延岡)●
☆小学5年の部決勝
○白144・鈴木裕介(宮崎東) - 赤160・池田大空(心眼塾)●
☆小学6年の部決勝
○白166・黒木大輔(日之影) - 赤177・柚木崎 翼(瓜生野)●
☆中学軽量の部決勝
●白188・佐藤誠一(中2・宮崎東) - 赤205・山口竜昇(中3・小林)○
☆中学重量の部決勝
●白208・坂田雄太(中3・串間) - 赤222・重松 翔(中2・佐賀)○
☆高校の部決勝
●白223・甲斐崇志(高3・日之影) - 赤237・四反田 将(高2・鹿児島)○
☆壮年の部決勝
○白241・吉田和彦(46歳・鹿児島) - 赤244・長野智幸(43歳・北九州)●
☆女子の部決勝
●白250・近 綾乃(中1・勇征会) - 赤258・山口由里佳(中2・拳成館)○
01 山下武範 (33歳・初段・宮崎) 正拳4枚 足刀3枚 肘鉄4枚 手刀5枚
10 廣野克英 (30歳・初段・熊本) 正拳4枚 足刀5枚 肘鉄3枚 手刀3枚
11 篠崎圭太郎 (26歳・初段・高鍋) 正拳4枚 足刀5枚 肘鉄4枚 手刀4枚
18 有沢章太 (20歳・1級・鹿児島) 正拳3枚 足刀3枚 肘鉄3枚 手刀3枚
21 那須亨浩 (31歳・初段・日向) 正拳3枚 足刀6枚 肘鉄5枚 手刀3枚
26 近藤邦友 (29歳・初段・熊本) 正拳4枚 足刀5枚 肘鉄3枚 手刀4枚
33 鈴木幸太郎 (21歳・4級・鹿児島) 正拳3枚 足刀4枚 肘鉄3枚 手刀3枚
40 土器手正之 (25歳・初段・鹿児島) 正拳3枚 足刀6枚 肘鉄5枚 手刀3枚
一般の部ベスト8 - 第1試合 -
○白1・山下武範(33歳・初段・宮崎) - 赤10・廣野克英(30歳・初段・熊本)●
積極的な白1・山下武範の突きでプレッシャーをかけ優勢勝ち
一般の部ベスト8 - 第2試合 -
●白11・篠崎圭太郎 (26歳・初段・高鍋) - 赤18・有沢章太(20歳・1級・鹿児島)○
赤18・有沢章太の下段回し蹴りと上段突きのコンビネーションが決め手となった。
一般の部ベスト8 - 第3試合 -
●白21・那須亨浩(31歳・初段・日向) - 赤26・近藤邦友(29歳・初段・熊本)○
白21・那須亨浩が効果的な左右の回し蹴りを繰り出すも赤26・近藤邦友の手数が勝った。
一般の部ベスト8 - 第4試合 -
●白33・鈴木幸太郎(21歳・4級・鹿児島) - 赤40・土器手正之(25歳・初段・鹿児島)○
開始早々に決まった赤40・土器手正之の下段回し蹴りで一本。
一般の部ベスト4 - 第1試合 -
●白1・山下武範(33歳・初段・宮崎) - 赤18・有沢章太(20歳・1級・鹿児島)○
下段回し蹴りや膝を効果的に多用する赤18・有沢章太に対し、白1・山下武範は
スピーディーな突きを連打。延長に入り、赤18・有沢章太の上段への突きと
足技による下段への攻撃がバランスよく決まりだす。
終了間際には、最後の力を振り絞って下段回し蹴りのラッシュを見せた。
一般の部ベスト4 - 第2試合 -
○白26・近藤邦友(29歳・初段・熊本) - 赤40・土器手正之(25歳・初段・鹿児島)●
間合いを大きくとりつつ上下左右に足技を決めていく赤40・土器手正之に対し、
白26・近藤邦友は突きの連打をきっかけに間合いをつめようとする・・・。
なかなか決定打のないまま試合は延長、さらに最延長へと突入する。
ひときわ声援が響きわたる中、終盤に赤40・土器手正之の
上段回し蹴りが入ったかに見えたが、コレも決定打にはならなかった・・・。
結局、白26・近藤邦友の突きを多用した積極的な攻撃によって優勢勝ちを納める。
松井章圭館長は子供達のヒーローだ
極真会館で空手を学ぶ子供達にとって、松井章圭館長はヒーローだ。
この日も、試合の休憩中などにはたくさんの子供達が、サインを求めて列をつくった。
松井館長はサインと共に、握手をしたり、軽く肩を叩いたりして
子供達にエールをおくっていた。
一般の部3位決定戦
○白1・山下武範(33歳・初段・宮崎) - 赤40・土器手正之(25歳・初段・鹿児島)●
前半は赤40・土器手正之の、間合い取り、重たい蹴りを中心とした攻撃に、
思うように間合いを詰められなかった白1・山下武範だが、あせらずじょじょに
プレッシャーをかけつつ、後半は突きの連打で間合いをつめ、白1・山下武範が優勢勝ち。
一般の部決勝戦
○白18・有沢章太(20歳・1級・鹿児島) - 赤26・近藤邦友(29歳・初段・熊本)●
赤26・近藤邦友の手数に対し、効果的な一撃を確実にヒットさせていく白18・有沢章太。
左右の下段回し蹴りに膝を織り交ぜる有沢の立体的な攻撃に、手をやく赤26・近藤邦友
序盤勢いのあった近藤だが、後半はプレッシャーをかけられ後退を余儀なくされた・・・。
判定の結果白4、引き分け1で白18・有沢章太が優勢勝ちで勝利を手中におさめた。
一般部門試合結果
優勝した有沢章太選手には、松井章圭館長より、賞状とトロフィーが手渡された。
1位 18 有沢章太 (20歳・1級・鹿児島)
2位 26 近藤邦友 (29歳・初段・熊本)
3位 01 山下武範 (33歳・初段・宮崎)
一般の部優勝、有沢章太選手のコメント
鹿児島支部のみなさんに支えられて出来た優勝だということを実感できたのがうれしいです。個人的に試合内容を振り返ると、全力を出しましたし、消化不良ではありませんが、もっと出来た事、出来る事があるというのもわかりました。今後はそれらの課題をクリアし、ぜひ今度は、目標でもある、同じ鹿児島支部の土器手先輩に大会で勝てるよう頑張りたいとおもいます。来年のこの大会は、自分の地元、鹿児島で開催されますので、よろしくお願いします。「押忍」。
閉会式
閉会式で松井章圭館長はこう語っていた「今日の結果、真価を問うのは明日からの稽古によってきまります。勝っておごらず、負けてくじけず、今日の経験を活かし、これからの稽古に励んでください。そして空手の稽古ならびに、日々の生活にも、しっかりと目標を持つ事を忘れないでください。」
試合はたった今終わったばかりだが、選手達にとっての稽古は、たった今この時から始まっている。さすがに肉体的には疲れているはずだが、大人も子供も、みんな実にいい表情をしていたのが印象的だった。今日の結果を心に刻み、彼らにしか見えない新たな目標に向かって、心は既に走り初めているのだろう・・・。ちなみに来年のこの大会は鹿児島県にて開催される。
※パワナビ内、極真会館関連レポート
甲斐万久さん(極真会館中村道場宮崎支部延岡道場)紹介ページ
極真会館中村道場 2004年稽古始め日之影町レポート
※上記8枚のみ黒田 健による撮影
投稿者 pawaspo : 2005年12月14日 14:17
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.pawanavi.com/sports/pspo.cgi/477
このリストは、次のエントリーを参照しています: 極真空手第18回OT全九州空手道選手権大会:
» 息子を連れて空手の試合に・・・社長より from 延岡市で宝石鑑別士の宝石専門店ジュエルミキ
[続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月17日 01:01
コメント
松田さん、オオタさん、健さん、レポおつかれさまでした!
私も会場に見に行きましたよ~
すごかったですね!!
間近の迫力!!
拳がぶつかり合う音までしっかり聞こえました。
昔の風景が思い出されて、なんだかなつかしくワクワクしながらも、
痛い日々が鮮明によみがえって苦笑いしていた私でありました・・・笑
投稿者 のぞみ☆ : 2005年12月15日 12:15
お疲れでした!
そういえば、のぞみちゃんも昔習ってたんだよね・・・。
子供達も本当に迫力ありましたね!
試合後の選手達がいい表情していました・・・。
私も、あんな顔になれるほど、
短時間に何かを出し切る事があったろうか・・・。
と考えさせられます。
投稿者 パワナビ松田 : 2005年12月16日 18:16
のぞみさんもお疲れさまでした。会場でのぞみさんから
声をかけて頂いたのにロクに挨拶もできずに
申し訳ありませんでした。
しかし、感動しましたね!素晴らしい試合でした。
投稿者 オオタヒサヤ : 2005年12月19日 06:08
とても凄いなと思った・・・?
投稿者 大 : 2006年07月08日 22:20