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2005年11月28日

リコーカップ決勝2日間を振り返る [ ゴルフ ]

地元の声援をいっぱい浴びて大山志保(宮崎)が堂々逃げ切り!
 まだまだ日中は暖かい南国宮崎…。そんな晩秋としては絶好のコンディションで、11月24~27日に宮崎カントリークラブで開催されたのがLPGAツアー最終戦となるリコーカップ。来年度のシード権や、賞金女王の栄冠を手に入れるため、女子プロゴルフ界のトッププロたちが最後の戦いを繰り広げた。
 今大会では地元宮崎の大山志保選手が大活躍! 26日、27日とカメラを片手に密着した私も心なしか興奮気味でシャッターを押していた。今回のパワスポレポートでは、リコーカップの決勝戦2日間を選手たちのコメントと画像、さらに私の感想も交え振り返ってみたいと思う。
レポート&撮影:黒田 健 / 編集:てるKUN
大山志保 R003syuugou.jpg

リコーカップ 
日時:2005年11月24日~27日
場所:宮崎カントリークラブ(6438ヤード パー72)
賞金総額:6000万円
優勝賞金:1500万円
優勝:大山志保
優勝:大山志保<br />

最終成績
-5 1大山志保   283=70 67 75 71
-1 2不動裕理   287=73 70 72 72
+1 3横峯さくら   289=75 73 72 69
+3 4全 美貞   291=74 70 74 73
+4 5茂木宏美   292=71 73 73 75
+5 6李 知姫   293=76 75 72 70
    7川崎充津子 293=69 73 76 75
    8表 純子   293=72 74 71 76

 
■トーナメント決勝ラウンド1日目(11月26日)

 女王のプライドと地元のプライド。南国の地で行われる今季最終戦は2人の一騎討ちへ。下の画像は、只今年間獲得賞金ランキング2位の不動裕理選手(左)と、地元宮崎県出身の大山志保選手! ランキング1位の宮里藍選手と少差の不動選手は、今大会で14位以内に入れば逆転トップで賞金女王に!
 また大山志保選手も目下ランキング3位と絶好調、これに鹿児島出身、宮崎在住の横峯さくら選手が続いている。宮里藍選手は米ツアー出場のため欠場しているが、そのほか表純子、李知姫、米山みどり、福嶋晃子、ほか日本の女子トッププロたちがここ、宮崎県、宮崎カントリークラブで最後の戦いを繰り広げている。
不動裕理 大山志保

 地元の大山志保、川崎充津子が最終組でまわったリコーカップ3日目、スコアを崩すも大山が-4で2位の不動裕理と3打差で首位を守った。前半から我慢のゴルフを続けた大山だったが7番で始めてのボギー。9番で3パットのボギーと崩れ、INの9ホールでも2つスコアを落とした。速いグリーンと難しいカップの位置でスコアを崩す選手が多いなか、1オーバーでまわった不動が2位、明日は最終組での一騎打ちが繰り広げられる。3日目を-1でまわった表純子が+1で茂木宏美と共に3位、地元の川崎はスコアを4つ落として5位タイに後退した。

第3日成績
-4 ①大山志保  212= 70 67 75
-1 ②不動裕理  215= 73 70 72
+1 ③表 純子  217= 72 74 71
    ③茂木宏美  217= 71 73 73
+2 ⑤全 美貞  218= 74 70 74
    ⑤川崎充津子 218= 69 73 76
+4 ⑨横峯さくら 220= 75 73 72

コメント~大山志保(1位)
大山志保
 9番3パットから気持ちの切り替えができず9番を引きずったままプレーしてしまいました。9番ではラインは見えていたんですけどもしっかり打ち過ぎてしまいました。ずっといいパーを拾ってプレーしてたんですけど…。プレッシャーとかは全然ないんですけど、ズルズル(気持ちを)切り替えしないうちにラウンドしてました。
 明日、不動さんとプレーできるのはすごく楽しみです。やっぱり強い選手とまわっていいプレーをしてそのなかで勝てれば、それにこしたことはないと思います。(3打差は?)「そうですね、私が崩れなければ大丈夫かな」と思うんですけど、何が起こるかわからないので頑張りたいと思います。

コメント~不動裕理(2位)
不動裕理
 バーディーが少なすぎて、ウチの組は沸かなかったですね。午前中は結構上空に風が吹いていたみたいですね。1番ショートしたのはそのせいだと思います。(今日は)短いホールはピンの位置が難しいと思いました。短い距離のパットのチャンスはなくて、ショット自体はまあまあ狙ったところに打てたんですけど、パットのちょっと読みすぎが多かったですね。エッジに落とすか、ギリギリを狙わないとピンには寄らないんで、なかなか(ピンを狙うのは)難しいですね。
 (差は縮まったけど?)そうですね、22人出て60台が2人。ですので、まず落とさないというのが前提で、大きなスコアを出さないと優勝はないですね。はじめにボギーを打たずに何とかパーでいければ、チャンスは来ると思うのですけど。運も明日は関係してくると思います。

コメント~横峯さくら(9位)
横峯さくら
 せっかくイーグル(7番)をとって+1まで戻したのに…。やっちゃいましたね。15番は左の林から5Iで出し、左ラフから7Iのショットが木に当たり、SWでのせて2パットです。やはりトラブルがすごく下手ですね。15番も2打目でフェアウェイに出せなかった。
横峯さくら
 12番で3mぐらいのパットが入っていたら(展開)が違っていたかもしれません。(パットは)自分の思っていたところにだいたい打っていたのに、仕方ないんですけど。(明日は?)そうですね。3アンダー出すぐらいの気持ちでやりたいですね。明日はアンダーしかないです。

表純子選手(3位タイ・左) 茂木宏美選手(3位タイ・右)
表純子 茂木宏美

27日の主な組み合わせ
7組 福島晃子/横峯さくら  10:03スタート
8組 服部道子/西塚美希世 10:11スタート
9組 川崎充津子/全 美貞  10:19スタート
10組 茂木宏美/表 純子  10:27スタート
11組 不動裕理/大山志保  10:35スタート

決勝第2ラウンド(27日)のみどころ
 地元で優勝を狙う大山! 来年のワールドカップの出場権もかかるため、プレッシャーは相当のもの。今大会60台を記録した選手は2名のみの難コースに、4日間のトーナメントでは抜けた存在の女王不動がどう挑むかが注目。もちろん首位の大山にはスコアを落とさず粘りのゴルフを期待したい。一騎打ちムードのなか3日目にスコアをあげてきた表、安定したゴルフを連日続けている茂木などにも優勝スコアが崩れればチャンスはある。今年の最後の戦いに全選手素晴しいプレーを期待したい。

トーナメント会場のイベント(チャリティーパッティングコーナー)
 大人も子供も楽しめるチャリティーパッティングコーナー。ホールインワンやスコアによって豪華商品がもらえます。第1組スタート30分前から最終組ホールアウト30分後まで。
チャリティーパッティング

お楽しみ抽選会
 入り口でもらえる抽選券で誰でも参加できます。デジカメなどの豪華商品をGETしよう!というもの。第1組スタート30分前から最終組ホールアウト30分後まで。
抽選会

LPGAグッズ販売
 会場では日本プロゴルフ協会ロゴ入り限定グッズの販売も行っていました。
限定グッズ


■トーナメント決勝最終日(11月27日)

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 若き力の台頭に明け暮れた2005年の女子ゴルフ界。最終戦は地元宮崎の大山が2日目から首位に立ち、最終日も1アンダーでまわって賞金女王の不動を4打差で振り切って優勝した。前半の9ホールを我慢のゴルフでパープレイの大山に対し、1番でボギーをたたいた不動。流れは明らかに大山に。アウトに入って11番から3連続のバーディーでほぼ勝負はついた。
 難コースにスコアを落とす選手が多いなか、我慢のゴルフでプレッシャーに打ち勝った大山にはトーナメントを通じて地元の暖かい声がかかり、大きな力になったようだ。横峯さくらが本日唯一の60台-3でまわり3位に入った。もう一人の地元川崎充津子は大健闘の6位タイ、最終日も守りに入らず攻めのゴルフで観客を沸かせた。

優勝コメント 大山志保選手(1位 -5)
大山志保 大山志保
 もううれしい気持ちでいっぱいですね。(18番を歩いていく時は)なんていったらいいんだろう。今までのいろんなことを考えて感謝の気持ちでいっぱいでしたね。18番はパーを絶対とろうと思いました。(連続ボギーは?)16番17番は絶対不動さんがバーディーをとってくると思っていたので、パーをとることだけを考えていました。(先生の存在は?)先生の存在も大きかったし今回はギャラリーの方の応援がすごかったし、本当に地元の応援のおかげで勝てました。
 (ランキング3位は?)目標が達成できてうれしいです。ワールドカップ出場はまだ決めていませんが(最終的には大山選手が辞退し、横峯選手が代表となりました)、海外で活躍できるような選手になりたいと思っていますんで、もっと勉強したいです。ずっとアメリカを目標にしていたので、来年か再来年に行きたいです。
 (不動選手がウイニングパットを残してくれたのは?)すごく嬉しいと思いました。本当に心遣いが優しいと思いました。これを外したらギャラリーががっかりすると思いしっかり入れました。(これで勝って?)不動選手に近づいたという感じはないんですが、もっと上にいけるなと思いました。

最終成績
-5 1大山志保   283=70 67 75 71
-1 2不動裕理   287=73 70 72 72
+1 3横峯さくら   289=75 73 72 69
+3 4全 美貞   291=74 70 74 73
+4 5茂木宏美   292=71 73 73 75
+5 6李 知姫   293=76 75 72 70
    7川崎充津子 293=69 73 76 75
    8表 純子   293=72 74 71 76

賞金女王コメント 不動裕理選手(2位 -1)
不動裕理 不動裕理
 (今年もお疲れ様)ありがとうございます。今日は後半ショットが良くなったんですけど、チャンスを生かせず残念でした。いいパーもあったんですけど…。1番でボギーを打った地点で相手に余裕を与えてしまったと思います。前半は1番以外はアプローチがすごく良くて後半はパーパットもよく入って、このコースでこの風のなかよく頑張れたと思います。(大山さんは?)先生がついていたんで落ち着いてやれただろうし、いいプレーをしていたと思います。今日は前半、全部パーで落ちる気配はなかったし、自分が伸ばす以外はないと、大山さんのプレーというより自分が優勝できるようなプレーではなかったということです。
 (賞金女王は?)やはり宮里さんがでてないんで、奪ったというより今年はならなかったという風に考えたほうが自分の中でもすっきりしますね。女王がとれてもとれなくても、今年の前半の内容を考えるとよくここまでこれたと思います。今日3連覇はならなかったんですが、自分の中ではいいプレーが出来たと思います。
 (来年にむけての課題は?)パッティングをもう少し入れたいですね。パッテイングランキングは1位ですが、自分ではいいイメージはないですね。パッティングの悪いときどうするかがこれからの課題だと思います。あともう少し飛距離を伸ばしたいと考えてます。
 (女子ゴルフのブームで)いままでゴルフを知らなかった人たちがゴルフ場に足を運ぶようになったので、これから本当の人気になると思います。

 今年一年、女王として追われる者として数々のプレッシャーに打ち勝ってのタイトルだけに価値は高い。最終日は当人のインタビューにもあったように1番のボギーが痛かった。ただバーディーは11番の一つだけだったが、今日のプレーは女王の力をしっかり出し切ったいいプレーだった。ウイニングパット大山に残したところに不動選手のやさしさと温かさを感じた。

賞金ランキング
1位 不動裕理  122,460,908円
2位 宮里藍   114,377,871円
3位 大山志保   84,402,387円
4位 横峯さくら  69,347,016円
5位 藤井かすみ  67,048,771円

本日ベストスコアーコメント 横峯さくら選手(+1)
横峯さくら 横峯さくら
 (念願の60台?)そうですね。今日は風が強かったし、ティーショット次第という感じでした。距離の短いミドルホールがとれたらアンダーでまわれるかなと思いました。3位という成績はすごく上出来だと思います。年間を通じてすごく勉強になりました。いろんなコースを回っていろんなプレーが出来て、いろんな勉強が出来ました。来年はコースによってセッティングを考えていきたいと思います。今年は優勝も2回できたし、予選落ちも5回あったんですけど良かったと思います。ランキングは10位に入ればいいと思っていたので上出来だと思います。
 (来シーズンの目標は?)来年は3勝出来たらいいですね。あとは平均ストロークをあげたいです。来年は体調を考えて4、5試合出て1回休み、みたいな事が出来たらいいなと思います。(オフは?)まだぜんぜん考えてないんです。(キャディーは?)全然決めてないんですけど…。

 攻めのゴルフに徹した最終日、5アンダー2ボギーのトータル3アンダーは立派。目標を持って高いモチベーションで試合に挑むほうが力を発揮するタイプに思える。キャディーの問題が注目されたりもするが、年間を通じて試合にでて結果を残した1年、かなりの収穫があった模様。来シーズンも女子ゴルフ界を引っ張っていく存在であることは間違いない。

全美貞(ジョンミジョン) (4位 +3)
全美貞 全美貞
 韓国期待の若手が4日間通じて崩れずスコアをまとめ4位に入った。正確なショットで来シーズンは念願の優勝が期待される。

茂木宏美(5位 +4)
茂木宏美 茂木宏美
 持ち前のパッティングのよさで何とかスコアをまとめた。大崩もしないぶん爆発力もないが、持ち前の粘り強いゴルフで今大会も観客をわかしてくれた。

川﨑充津子(6位タイ +5)
川崎充津子 川崎充津子
 地元の大会で健闘が目立った川﨑選手。攻めのゴルフで好成績をおさめた。来シーズンへ向けての課題や手ごたえを手にした大会であった模様。1番ホールのバーディースタートには大歓声が起こった。

 宮里、横峯らの若手の台頭で盛り上がりを見せた2005年女子ゴルフツアーはこれで終了。日韓戦を残しているが多くの選手はオフシーズンに入り、来年に向けての新しい戦いがまた始まる。

投稿者 pawaspo : 2005年11月28日 09:38

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