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2005年11月15日
フェニックスチャレンジレポート&大会情報 [ ゴルフ ]
宮崎が熱くなる1週間がいよいよ始まった!
国内外のトッププレイヤーが集う日本最高峰の男子ゴルフトーナメント「ダンロップフェニックストーナメント」が、宮崎市のフェニックスカントリークラブで17日(木)からスタートする。
それに先がけ、15日(火)の今日は「フェニックスチャレンジ」が開催。タイガー・ウッズ、宮里藍、そしてウッズに挑んだ65歳の古市忠夫たちが4000人のギャラリーを沸かせた。
今日はフェニックスチャレンジ、大会出場選手や日野皓正さんたちの施設訪問、デビッド・デュバルのキッズゴルフレッスンをレポート。場内販売や無料シャトルバスなどの情報もお伝えする。
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テレビマッチ「フェニックスチャレンジ」
「フェニックスチャレンジ」は毎年恒例の、テレビで放送するためのスペシャルマッチ。今回は12月17日(土)の14:00~15:24(予定)、MBS(毎日放送)やTBS(東京放送)、MRT(宮崎放送)などで放送されることになっている。大会の詳しい様子や結果は、放映当日までのお楽しみに。
今回参加したのは星野英正、宮里優作、宮里藍、横峯さくら、佐々木主浩、マイケル・キャンベル、タイガー・ウッズ、そして65歳の古市忠夫。この8人が3ホール、もしくは2ホールのマッチプレーで対決していく。本戦の注目選手だけでなく、女子ゴルフで大人気の宮里藍と横峯さくらのプレイも見れるのはうれしい(しかも、宮里藍は来週のリコーカップには出場しない)。この日は4000人近いギャラリーが訪れた。年配の女性グループや若い男性、親子連れなど層の広さにちょっと驚いた。
会場になったのはフェニックスカントリークラブと同じシーガイアリゾートにある、トムワトソン・コース。ここも松林に囲まれたコースで、すぐ近くでシェラトンオーシャングランデがコースを見下ろしている。オープニングセレモニーは8月末のキッズゴルフレッスンで紹介したデビッド・デュバル・ゴルフアカデミーだ。
我がパワナビDPT班は9時ごろ、アカデミーに到着した。会場はすでに多くの報道陣とギャラリーが。海外のメディアや関係者もいる。大会の注目度の大きさを改めて実感し、「いよいよ始まるんだな~」と思った。
グリーンやティーグランドでは選手たちが練習していて、それをギャラリーや関係者が囲んでいる。宮里藍はパッティングを繰り返している。関節炎で先週のツアーを欠場したけど、もう回復したようだ。外国人選手や横峯さくらがスイングショットを練習している。
バンカーでは古市忠夫が練習していた(「古市さん」と書きたいけど、他のプロ選手と同じように敬称は略させてもらう)。今日は古市の応援団も駆けつけていて、古市と同じブルーの帽子を被っている。知人の方から話を少しおうかがいしたので、それは後ほど。
しばらくすると本大会の主役、タイガー・ウッズが人ごみに囲まれながら姿を見せた。
オープニングセレモニー
10時をまわって、大勢のキャラリーと関係者が見守るなか、オープニングセレモニーが始まった。テレビの解説を務める青木功もいる。
じつは……人の壁が凄くて、後ろにいた自分はまったく見えなかった。というわけで、下の画像で堪能してほしい。選手1人1人が紹介されるたびに拍手が起こっていた。
星野英正
今回のフェニックスチャレンジに参加した8名を紹介していこう。
まずは、昨年の優勝者である星野英正。03年の中日クラウンズ以来、ツアー優勝から遠ざかっているけど今後が期待されている28歳である。今回はいいアプローチショットを見せていた。
宮里優作
宮里三兄弟の次男。今年度の国内賞金ランキングは35位。ギャラリーからは「お兄ちゃんも頑張れよ」と声がかかっていた。
宮里藍
女子ゴルフ人気の立役者。今日は「あいちゃ~ん」と何度声がかかっていたか。背は小さいんだけど、スイングは大きくて美しいフォームだった。
今回は女子プロ2名のアマの佐々木主浩には、テーショットでハンデ(男子プロ5人はバックティー、3人はレギュラーティーからショット)が与えられていた。
横峯さくら
宮崎市在住の横峯さくら。今年はツアーで初優勝も含めて2度優勝している。彼女の人気もさすがで「さくらちゃ~ん」という声を何度も聞いた。来週は地元で開催されるリコーカップ(11月24~27日、宮崎カントリークラブ)に出場する。
佐々木主浩
今年引退した横浜ベイスターズの“ハマの大魔神”。東北福祉大出身で、今回出場している男子プロ2名(星野英正、宮里優作)の先輩にあたる。今日はギャラリーを笑わせていた。
マイケル・キャンベル
今年の全米オープンチャンピオン。タイガー・ウッズの猛追を振り切ってのもので、42年ぶりのニュージーランド人によるメジャー制覇という快挙だった。もちろん、今大会の優勝候補。期待は大きい。
タイガー・ウッズ
誰でも知ってる世界最強のゴルフプレイヤー。今年はマスターズと全英オープンという2つのメジャータイトルを獲得して宮崎に凱旋した。この日、ウッズが見せた2つのプレイでギャラリーが大いに沸いた。どんなものか、それはテレビで見てほしい。「うわ~、さすがだ~」と自分は思った。本戦が楽しみだ。
65歳のグランドシニアNo.1・古市忠夫
前日、映画「ありがとう」の製作発表会があった。これはプロゴルファー・古市忠夫をモデルとした小説「還暦ルーキー」を映画化したもの。
古市は54歳のとき、阪神・淡路大震災で被災した。お店、友人、家財などを失った。しかし、家族や友人に支えられながらプロゴルファーを目指し、59歳で見事合格。現在はシニアツアーで活躍している。
記者会見にはタイガー・ウッズも参加した。この映画の収益金の一部は阪神・淡路大震災、新潟中越地震の震災復興義援金、タイガー・ウッズ財団に寄付されることになっている。
タイガーと握手した古市は、手に汗が出てしまったそうだ。タイガーは「緊張してなかったよ」と笑わせて答えた。
そしてこの日、2人がフェニックスチャレンジで対決。これが面白かった。タイガーの豪快なティーショットに、古市がお手上げポーズを見せたり。「がんばれ~」と声を受けながら時には笑い、時には悔しさを見せたり。そして、古市は堅実なプレイで魅せてくれた。2人の対決終了後、ギャラリーから起こった拍手は心からのものだったと思う。
古市と同じキャップを被った応援団の方々。みんな、うれしそうだった。
有力選手たちがゴルフアカデミーで練習
フェニックスチャレンジは昼に終了。ゴルフアカデミーに戻ると、大会に出場する選手たちが練習していた。
その顔ぶれが豪華。片山晋呉やS・K・ホといった国内ツアーのトップ選手たちがいる。外国人選手はヨーロッパ賞金王のコリン・モンゴメリー、オーストラリアのロバート・アレンビーなど。自分が密かに期待している“世界一の飛ばし屋”バッバ・ワトソンもいる。彼らの姿を見て、自分は「これから始まる!」という気持ちがさらに高まった。
この日は写真撮影がOKだったので、多くのギャラリーが撮影していた。選手にサインを求める姿も見られた。17日からの本戦はカメラ・ビデオの持ち込みは禁止となっている。サインについては、ルールの範囲内で場所と状況をわきまえてほしいと思う。
大会出場選手とミュージシャンによる施設訪問
この日の夕方、宮崎市内の社会福祉施設「向陽園」で、大会出場者とミュージシャンによる施設訪問が行われた。
この施設訪問は1997年から続けられているもので(今年で9回目)、トーナメント会場内での観戦が難しい身体障害者の方たちとの交流を目的としている。今回訪問した選手は伊沢利光、高橋竜彦、細川和彦、丸山大輔、デイヴィッド・スメイルの5名。ミュージシャンは毎年参加しているトランペット奏者の日野皓正さん、シング・ライク・トーキングのボーカルである佐藤竹善さんたち。会場に集まったのは市内8施設のほか、近くの保育園の園児たちで300人を越えていた。
歓迎の言葉、訪問団の挨拶のあとにミニライブが開かれた。場内はノリノリで手拍子が起こり、音楽に合わせて踊る女性たちもいた。日野さん自身がほんと楽しんでいて、300人の輪のなかに入ってトランペットを吹きまくる! 近くを通りがかったというオバちゃんに「音楽が聴こえるから寄ってみたら…。あの日野さんがいるなんて!」と驚いた顔で言われた。
記念撮影、サイン会、記念品の贈呈などがあり、施設訪問は終わった。こういう施設訪問は日本では男子も女子もやっていない。海外ではやっているそうだ。ダンロップフェニックストーナメントは、本当の意味での「インターナショナルな大会」なんだなと感じた。
デビッド・デュバルのキッズゴルフレッスン
一日を締めくくったのが、デビッド・デュバル・ジュニアクリニック。日ごろアカデミーで練習を重ねる小学生たちに、デュバルがスイングを一人一人チェックしながらアドバイスを送った。的確なアドバイスにすぐに結果を出す子供もいた。将来のプロゴルファーを目指す子供たちにとって、貴重な経験になったことだろう。
子供たちにアドバイスをくださいという問いに対し、「一番大切なのはいつも楽しむこと。目標を持って取り組むあまり、過剰なプレッシャーを大人がかけないこと」とデュバル選手。子供の頃、父親からもそう言われていたそうだ。「今の体調は?」という問いには「非常にいいです。痛いところもないので、今回は優勝を狙います」と答えていた。
練習の雰囲気もよく、タイガーに続いて今年はデュバル復活があるかも! 子供たちからパワーをもらったデュバルの活躍をぜひ期待したい。
大会情報
カントリークラブゲート
ここが会場への入口。クラブハウスの南にあって、バス乗り場にもなっている。
無料シャトルバス
【JR宮崎駅東口→CCゲート】6:30~14:00の運行。予選は20~30分おき、決勝は10~20分おきに発車する。
【CCゲート→JR宮崎駅東口】10:00~17:00の運行。予選は20~30分おき、決勝は10~15分おきに発車する。
【CCゲート⇔アカデミーゲート】ギャラリーバッジを提示すれば乗れる。
【イオン宮崎SC⇔フェニックス自然動物園】だいたい7:00~22:00で30分おきに発車。
大会グッズ
カントリークラブゲートのすぐ近くにあるのが記念品売店。今回だけのグッズがたくさんある。
場内のグッズ販売
こちらは、フェニックスチャレンジの会場内にあった売店。
場内のパン販売
同じく、フェニックスチャレンジの会場内では、移動カートでパンを販売していた。
公式パンフレット
1部500円。内容は大会の系譜や出場選手名鑑、コース解説、大会の見所など充実している。大会をより楽しむためには必須のアイテムだ。
ギャラリーバッジ
入場時にもらえるのが、このピンバッジ。日付が毎日変わる。デザインも変わるのかも?
自分からのアドバイス
・太陽が出ているときはまぶしかったので、帽子かサンバイザーがほしい。
・長い時間歩くので、時間がたつと喉が渇いてくる。ペットボトルは持っておきたい。
投稿者 pawaspo : 2005年11月15日 21:21
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