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2005年11月28日
レディースフットサル大会 [ サッカー ]
ホンダロックSCがYKK APと戦っている頃、同じ宮崎県総合運動公園内にある木の花ドームでは「'05女子サッカーフェスティバル レディースフットサル大会」が開催されていた。
自分はフットサルも女子サッカー競技も観戦したことがない。宮崎の女子サッカー事情もまったく知らない。せっかくのいい機会なので、大相撲中継をあきらめて会場に足を運ぶことにした。
出場チームはドイツ、ブラジル、オランダ…
ホンダロックSCの試合が終わってから会場に着くと(15時頃)、決勝戦が始まるしばらく前だった。
出場しているのは「中学生以上の部」「小学生の部」でそれぞれ6チーム。中学生以上の部はピンキー、パルティエール、WAVE、都城フットサル、カメリア、DFSC。小学生の部はカメリア、都城GFC、ドイツ、ブラジル、オランダ、フランス……( ゚д゚) おいおい(苦笑) 急造チームなんだろうけど、もっと別の名前は考えられないのかと。ドイツチームのどこがどうドイツなのかと。ちょっとトホホな気分になってしまった。
大会の形式は3チームずつの予選リーグを行って、2位までの計4チームで決勝トーナメントを行うもの。決勝戦は中学生以上の部が「カメリア vs DSFC」、小学生の部が「ブラジル vs ドイツ」。2002年ワールドカップ決勝戦の再現となった(自分は横浜市港北区在住だったのにチケット外れた)。
コートは2面あって、決勝戦は同時進行。自分は中学生以上の試合だけを観ることにした。ちなみに、コートは天然芝だ。
フットサルとサッカーの違い
フットサルとサッカーはどう違うのか? 自分が知ってること、目の前の試合であったものを挙げてみよう。
・ハンドボールのコートでサッカーをやるようなもの
・キーパー1人、フィールドプレイヤー4人の計5人
・10分ハーフ(これはクラスによって違うはず)
・「スローイン」じゃなくて、蹴る「キックイン」
・スライディングは反則(ラフプレイはダメ)
・コーナーキックはあり
・ゴールキックはなしで、キーパーがスロー
コートが狭いからバスケやハンドのように好守の切り替えが早い。点が入ることも多い。
個人レベルの高さはサッカーより重要かも。単純計算でサッカーが1/11、フットサルが1/5とその割り合いは大きい。1人でもキープ力と決定力のある選手がいれば手強いチームになりそう。ボールを持ってからの判断は素早さが要求されそうだ。
組織レベルについてはわからなかった。
宮崎の女子サッカー競技
中学生以上の部決勝戦「カメリア vs DSFC」は、DSFC優勢の試合だった。ボールをぽんぽんつないで、序盤から得点していた。カメリアも徐々に盛り返していたけど、決定力のなさが響いた。中学生以上の部は1位がDSFC、2位がカメリア。小学生の部は1位がドイツ、2位がブラジル。試合終了後には閉会式があり、上位チームと優秀選手が表彰されていた。
宮崎の女子サッカーはどうなのだろう? 閉会式で役員が挨拶のなかで触れてるようだったけど、音響が悪くてよく聞き取れなかった。九州女子サッカーリーグに宮崎のチームはないし、他県よりはシビアな状況だと思うけど。
ただ、こういう大会を、小学生などサッカー競技をプレーする選手たちを見たことで、宮崎に女子サッカーがあるのはわかった。
投稿者 pawaspo : 14:22 | コメント (2) | トラックバック
リコーカップ決勝2日間を振り返る [ ゴルフ ]
地元の声援をいっぱい浴びて大山志保(宮崎)が堂々逃げ切り!
まだまだ日中は暖かい南国宮崎…。そんな晩秋としては絶好のコンディションで、11月24~27日に宮崎カントリークラブで開催されたのがLPGAツアー最終戦となるリコーカップ。来年度のシード権や、賞金女王の栄冠を手に入れるため、女子プロゴルフ界のトッププロたちが最後の戦いを繰り広げた。
今大会では地元宮崎の大山志保選手が大活躍! 26日、27日とカメラを片手に密着した私も心なしか興奮気味でシャッターを押していた。今回のパワスポレポートでは、リコーカップの決勝戦2日間を選手たちのコメントと画像、さらに私の感想も交え振り返ってみたいと思う。
(レポート&撮影:黒田 健 / 編集:てるKUN)
リコーカップ
日時:2005年11月24日~27日
場所:宮崎カントリークラブ(6438ヤード パー72)
賞金総額:6000万円
優勝賞金:1500万円
優勝:大山志保
最終成績
-5 1大山志保 283=70 67 75 71
-1 2不動裕理 287=73 70 72 72
+1 3横峯さくら 289=75 73 72 69
+3 4全 美貞 291=74 70 74 73
+4 5茂木宏美 292=71 73 73 75
+5 6李 知姫 293=76 75 72 70
7川崎充津子 293=69 73 76 75
8表 純子 293=72 74 71 76
■トーナメント決勝ラウンド1日目(11月26日)
女王のプライドと地元のプライド。南国の地で行われる今季最終戦は2人の一騎討ちへ。下の画像は、只今年間獲得賞金ランキング2位の不動裕理選手(左)と、地元宮崎県出身の大山志保選手! ランキング1位の宮里藍選手と少差の不動選手は、今大会で14位以内に入れば逆転トップで賞金女王に!
また大山志保選手も目下ランキング3位と絶好調、これに鹿児島出身、宮崎在住の横峯さくら選手が続いている。宮里藍選手は米ツアー出場のため欠場しているが、そのほか表純子、李知姫、米山みどり、福嶋晃子、ほか日本の女子トッププロたちがここ、宮崎県、宮崎カントリークラブで最後の戦いを繰り広げている。
地元の大山志保、川崎充津子が最終組でまわったリコーカップ3日目、スコアを崩すも大山が-4で2位の不動裕理と3打差で首位を守った。前半から我慢のゴルフを続けた大山だったが7番で始めてのボギー。9番で3パットのボギーと崩れ、INの9ホールでも2つスコアを落とした。速いグリーンと難しいカップの位置でスコアを崩す選手が多いなか、1オーバーでまわった不動が2位、明日は最終組での一騎打ちが繰り広げられる。3日目を-1でまわった表純子が+1で茂木宏美と共に3位、地元の川崎はスコアを4つ落として5位タイに後退した。
第3日成績
-4 ①大山志保 212= 70 67 75
-1 ②不動裕理 215= 73 70 72
+1 ③表 純子 217= 72 74 71
③茂木宏美 217= 71 73 73
+2 ⑤全 美貞 218= 74 70 74
⑤川崎充津子 218= 69 73 76
+4 ⑨横峯さくら 220= 75 73 72
コメント~大山志保(1位)
9番3パットから気持ちの切り替えができず9番を引きずったままプレーしてしまいました。9番ではラインは見えていたんですけどもしっかり打ち過ぎてしまいました。ずっといいパーを拾ってプレーしてたんですけど…。プレッシャーとかは全然ないんですけど、ズルズル(気持ちを)切り替えしないうちにラウンドしてました。
明日、不動さんとプレーできるのはすごく楽しみです。やっぱり強い選手とまわっていいプレーをしてそのなかで勝てれば、それにこしたことはないと思います。(3打差は?)「そうですね、私が崩れなければ大丈夫かな」と思うんですけど、何が起こるかわからないので頑張りたいと思います。
コメント~不動裕理(2位)
バーディーが少なすぎて、ウチの組は沸かなかったですね。午前中は結構上空に風が吹いていたみたいですね。1番ショートしたのはそのせいだと思います。(今日は)短いホールはピンの位置が難しいと思いました。短い距離のパットのチャンスはなくて、ショット自体はまあまあ狙ったところに打てたんですけど、パットのちょっと読みすぎが多かったですね。エッジに落とすか、ギリギリを狙わないとピンには寄らないんで、なかなか(ピンを狙うのは)難しいですね。
(差は縮まったけど?)そうですね、22人出て60台が2人。ですので、まず落とさないというのが前提で、大きなスコアを出さないと優勝はないですね。はじめにボギーを打たずに何とかパーでいければ、チャンスは来ると思うのですけど。運も明日は関係してくると思います。
コメント~横峯さくら(9位)
せっかくイーグル(7番)をとって+1まで戻したのに…。やっちゃいましたね。15番は左の林から5Iで出し、左ラフから7Iのショットが木に当たり、SWでのせて2パットです。やはりトラブルがすごく下手ですね。15番も2打目でフェアウェイに出せなかった。
12番で3mぐらいのパットが入っていたら(展開)が違っていたかもしれません。(パットは)自分の思っていたところにだいたい打っていたのに、仕方ないんですけど。(明日は?)そうですね。3アンダー出すぐらいの気持ちでやりたいですね。明日はアンダーしかないです。
27日の主な組み合わせ
7組 福島晃子/横峯さくら 10:03スタート
8組 服部道子/西塚美希世 10:11スタート
9組 川崎充津子/全 美貞 10:19スタート
10組 茂木宏美/表 純子 10:27スタート
11組 不動裕理/大山志保 10:35スタート
決勝第2ラウンド(27日)のみどころ
地元で優勝を狙う大山! 来年のワールドカップの出場権もかかるため、プレッシャーは相当のもの。今大会60台を記録した選手は2名のみの難コースに、4日間のトーナメントでは抜けた存在の女王不動がどう挑むかが注目。もちろん首位の大山にはスコアを落とさず粘りのゴルフを期待したい。一騎打ちムードのなか3日目にスコアをあげてきた表、安定したゴルフを連日続けている茂木などにも優勝スコアが崩れればチャンスはある。今年の最後の戦いに全選手素晴しいプレーを期待したい。
トーナメント会場のイベント(チャリティーパッティングコーナー)
大人も子供も楽しめるチャリティーパッティングコーナー。ホールインワンやスコアによって豪華商品がもらえます。第1組スタート30分前から最終組ホールアウト30分後まで。
お楽しみ抽選会
入り口でもらえる抽選券で誰でも参加できます。デジカメなどの豪華商品をGETしよう!というもの。第1組スタート30分前から最終組ホールアウト30分後まで。
LPGAグッズ販売
会場では日本プロゴルフ協会ロゴ入り限定グッズの販売も行っていました。
■トーナメント決勝最終日(11月27日)
若き力の台頭に明け暮れた2005年の女子ゴルフ界。最終戦は地元宮崎の大山が2日目から首位に立ち、最終日も1アンダーでまわって賞金女王の不動を4打差で振り切って優勝した。前半の9ホールを我慢のゴルフでパープレイの大山に対し、1番でボギーをたたいた不動。流れは明らかに大山に。アウトに入って11番から3連続のバーディーでほぼ勝負はついた。
難コースにスコアを落とす選手が多いなか、我慢のゴルフでプレッシャーに打ち勝った大山にはトーナメントを通じて地元の暖かい声がかかり、大きな力になったようだ。横峯さくらが本日唯一の60台-3でまわり3位に入った。もう一人の地元川崎充津子は大健闘の6位タイ、最終日も守りに入らず攻めのゴルフで観客を沸かせた。
優勝コメント 大山志保選手(1位 -5)
もううれしい気持ちでいっぱいですね。(18番を歩いていく時は)なんていったらいいんだろう。今までのいろんなことを考えて感謝の気持ちでいっぱいでしたね。18番はパーを絶対とろうと思いました。(連続ボギーは?)16番17番は絶対不動さんがバーディーをとってくると思っていたので、パーをとることだけを考えていました。(先生の存在は?)先生の存在も大きかったし今回はギャラリーの方の応援がすごかったし、本当に地元の応援のおかげで勝てました。
(ランキング3位は?)目標が達成できてうれしいです。ワールドカップ出場はまだ決めていませんが(最終的には大山選手が辞退し、横峯選手が代表となりました)、海外で活躍できるような選手になりたいと思っていますんで、もっと勉強したいです。ずっとアメリカを目標にしていたので、来年か再来年に行きたいです。
(不動選手がウイニングパットを残してくれたのは?)すごく嬉しいと思いました。本当に心遣いが優しいと思いました。これを外したらギャラリーががっかりすると思いしっかり入れました。(これで勝って?)不動選手に近づいたという感じはないんですが、もっと上にいけるなと思いました。
最終成績
-5 1大山志保 283=70 67 75 71
-1 2不動裕理 287=73 70 72 72
+1 3横峯さくら 289=75 73 72 69
+3 4全 美貞 291=74 70 74 73
+4 5茂木宏美 292=71 73 73 75
+5 6李 知姫 293=76 75 72 70
7川崎充津子 293=69 73 76 75
8表 純子 293=72 74 71 76
賞金女王コメント 不動裕理選手(2位 -1)
(今年もお疲れ様)ありがとうございます。今日は後半ショットが良くなったんですけど、チャンスを生かせず残念でした。いいパーもあったんですけど…。1番でボギーを打った地点で相手に余裕を与えてしまったと思います。前半は1番以外はアプローチがすごく良くて後半はパーパットもよく入って、このコースでこの風のなかよく頑張れたと思います。(大山さんは?)先生がついていたんで落ち着いてやれただろうし、いいプレーをしていたと思います。今日は前半、全部パーで落ちる気配はなかったし、自分が伸ばす以外はないと、大山さんのプレーというより自分が優勝できるようなプレーではなかったということです。
(賞金女王は?)やはり宮里さんがでてないんで、奪ったというより今年はならなかったという風に考えたほうが自分の中でもすっきりしますね。女王がとれてもとれなくても、今年の前半の内容を考えるとよくここまでこれたと思います。今日3連覇はならなかったんですが、自分の中ではいいプレーが出来たと思います。
(来年にむけての課題は?)パッティングをもう少し入れたいですね。パッテイングランキングは1位ですが、自分ではいいイメージはないですね。パッティングの悪いときどうするかがこれからの課題だと思います。あともう少し飛距離を伸ばしたいと考えてます。
(女子ゴルフのブームで)いままでゴルフを知らなかった人たちがゴルフ場に足を運ぶようになったので、これから本当の人気になると思います。
今年一年、女王として追われる者として数々のプレッシャーに打ち勝ってのタイトルだけに価値は高い。最終日は当人のインタビューにもあったように1番のボギーが痛かった。ただバーディーは11番の一つだけだったが、今日のプレーは女王の力をしっかり出し切ったいいプレーだった。ウイニングパット大山に残したところに不動選手のやさしさと温かさを感じた。
賞金ランキング
1位 不動裕理 122,460,908円
2位 宮里藍 114,377,871円
3位 大山志保 84,402,387円
4位 横峯さくら 69,347,016円
5位 藤井かすみ 67,048,771円
本日ベストスコアーコメント 横峯さくら選手(+1)
(念願の60台?)そうですね。今日は風が強かったし、ティーショット次第という感じでした。距離の短いミドルホールがとれたらアンダーでまわれるかなと思いました。3位という成績はすごく上出来だと思います。年間を通じてすごく勉強になりました。いろんなコースを回っていろんなプレーが出来て、いろんな勉強が出来ました。来年はコースによってセッティングを考えていきたいと思います。今年は優勝も2回できたし、予選落ちも5回あったんですけど良かったと思います。ランキングは10位に入ればいいと思っていたので上出来だと思います。
(来シーズンの目標は?)来年は3勝出来たらいいですね。あとは平均ストロークをあげたいです。来年は体調を考えて4、5試合出て1回休み、みたいな事が出来たらいいなと思います。(オフは?)まだぜんぜん考えてないんです。(キャディーは?)全然決めてないんですけど…。
攻めのゴルフに徹した最終日、5アンダー2ボギーのトータル3アンダーは立派。目標を持って高いモチベーションで試合に挑むほうが力を発揮するタイプに思える。キャディーの問題が注目されたりもするが、年間を通じて試合にでて結果を残した1年、かなりの収穫があった模様。来シーズンも女子ゴルフ界を引っ張っていく存在であることは間違いない。
全美貞(ジョンミジョン) (4位 +3)
韓国期待の若手が4日間通じて崩れずスコアをまとめ4位に入った。正確なショットで来シーズンは念願の優勝が期待される。
茂木宏美(5位 +4)
持ち前のパッティングのよさで何とかスコアをまとめた。大崩もしないぶん爆発力もないが、持ち前の粘り強いゴルフで今大会も観客をわかしてくれた。
川﨑充津子(6位タイ +5)
地元の大会で健闘が目立った川﨑選手。攻めのゴルフで好成績をおさめた。来シーズンへ向けての課題や手ごたえを手にした大会であった模様。1番ホールのバーディースタートには大歓声が起こった。
宮里、横峯らの若手の台頭で盛り上がりを見せた2005年女子ゴルフツアーはこれで終了。日韓戦を残しているが多くの選手はオフシーズンに入り、来年に向けての新しい戦いがまた始まる。
投稿者 pawaspo : 09:38 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月27日
ホンダロックSC、ホーム最終戦で首位と引き分け! [ サッカー ]
JFLのリーグ戦も残り2試合。今週は後期第14節があり、15位のホンダロックSCは27日(日)、首位のYKK APを宮崎県総合運動公園陸上競技場で迎え撃った。
前半は互角の流れで39分にYKK APがコーナーキック(CK)から小田切がヘッドで合わせて先制。41分には、同じくCKから水永のヘッドでホンダロックSCが同点に追いつく。後半はリーグ屈指の攻撃力を誇るYKK APが攻める。8分には右クロスから長谷川がヘッドで勝ち越し。その直後にまたも追加点というシーンがあったが、これはオフサイドだった。逆にホンダロックSCは16分、交代したばかりの日高が押し込んで同点。勝ち点3をもぎ取りたいYKK APは怒濤の攻めを見せるも、ホーム最終戦を飾りたいホンダロックSCが全員守備で守りきり、首位相手に引き分けに持ち込んだ。
今回はイベントが盛りだくさんで梅野保育園太鼓のハーフタイムショーの他、抽選会やサイン会などが行われ、スタッフや選手がファンに感謝の気持ちと来年への意気込みを見せた。
リーグ戦は愛媛FCが首位に立ち、2位以内を確定させたことで来季のJFL昇格を有力にした。愛媛FCかYKK AP、優勝は最終節で決まる。ホンダロックSCは12月4日(日)、富山市の富山総合運動公園陸上競技場で3位のアローズ北陸と対戦する。
ホンダロックSC 2 - 2 YKK AP
(前半1-1、後半1-1)
YKK APとホンダロックSC
YKK APは富山県の企業チーム。サッカー部の発足は1962年と古い。JFLには2001年から参戦している。
後期第13節終了時点で順位はリーグトップ。特筆すべきはリーグ最多の60得点で、攻撃力はJFLでもトップクラスといえる。2位の愛媛FCと勝ち点で並んでいるので、優勝するためには残り2節は負けられない。高いモチベーションで勝ち点3を獲りに来るであろうことは容易に想像できた。
対するホンダロックSCはJFL参入年で15位と低迷。得点35に対して失点が75。自分がここ3ヶ月で観たホームゲームに関していえば、DFが後半に崩れることが多かった。
試合前の予想では「YKK AP優勢」。6月に対戦したときはホンダロックSCが負けているし(1-3)、YKKには「優勝争い」という燃えるファクターがある。ホンダロックSCはキャプテンの大串が出場停止で試合に出れない。ホーム戦は6月からずっと負けだ。プラス材料を挙げるとすれば、「ホーム最終戦」を飾りたい気持ちだろう。
試合前のイベント&セレモニー
ホーム最終戦だけに、試合前はいつも以上に凝ったものになっていた。練習前にはサインボールの投げ入れ。練習終了後には控えの選手たちがホンダロックのデザインが施されたサッカーボールをスタンドに蹴り入れた。試合前に出場選手1人1人のメッセージ(勝ちに行きます、etc.)を紹介するのも普段はないことだ。
天候が良くて、入場者数はいつも以上に多い(840人)。スタンドのファンは気合いが入っていて「ホーンダロック!!」という声援を飛ばし続けている。横断幕もこれまで見たことのないものがたくさんある。
11:50頃、ボールボーイの日章学園と宮崎工業のサッカー部員たちが配置についた。そして、サッカーファンには馴染みのBGMに乗って、両チームの選手が佐土原少年サッカーの子供たちと手をつないで入場。記念撮影など、試合前の昂ぶりを感じさせてくれる時間だ。
スターティングメンバーは画像を参照。ユニフォームはホンダロックSCが赤、YKK APが白。天候は晴れ、気温は22度と温かい。12:00、キックオフのホイッスルが鳴った。
前半
前半は静かな立ち上がり。4分、ロックが左からのフリーキック(FK)。YKKは5分にコーナーキック(CK)。スタンドは「まもーる、ロック!」の合唱だ。応援はいつも以上に元気がいい。YKKは拡声器を使って、少人数で応援している。
6分、ロックの5番・城に早くもイエロー。ファウルを取られたことに異議を唱えたためだった。10分、YKK2度目のCK。流れは今のところ互角。プレッシャーが互いに早いので、これといったチャンスがなかなか作れない。12分過ぎ、ロックは城が起点になって、ボールを右に流して選手が持ち込み、そこからクロスにつなげるという形があった。得点が期待できそうな形だ。
13分、YKKが左からのFK。ゴール前の混戦でスペースが空いて、YKKがシュート! ボールは上に流れた。これが最初の危ない場面だった。15分、ロックは城から6番・南にボールをつなぎ、南がコートの真ん中をドリブル突破、そのままシュートもキーパー正面。その後のYKKの攻撃、9番・岸田が1人でゴール前に持ち込んでこれまたヒヤッとする場面。ここではロックのセンターバック・澤村がカットした。
20分、ロックの攻撃。センターの水永が右の倉石にパス、それを倉石がセンタリング。でも、ゴール前で合わず。なかなかシュートに結びつかない。YKKも同じで、24分には10番・星出がクロスを上げるも実らなかった。
どちからといえば、YKKが攻めてるか。細かくパスをつないでボールを押し上げていく。26分にはCK。これはロックが守った。27分にはロックがFK。これはYKKキーパーがキャッチした。29分にはYKKがロングシュート。これはロックのキーパー・川島がキャッチ。
31分、ロックの落合にイエロー。32分、YKKのFKからゴール前の混戦。飛び出した川島とYKKの小田切が接触して、小田切にキーパーチャージでイエローが出た。スタンドからは「かーわしま!」と励ましの声援が。
YKKの攻めが徐々に良くなっているように感じた。ボールを左右に振っている。ただ、ロックがこれに対処して防いでいる。まあ、見ていて冷や冷やさせられるけど…。
34分、ロックのFKは得点にならず。その後にYKKのゴール前にボールが流れるも、これまた得点ならず。クリアボールでカウンターをYKKが仕掛ける。これをロックが凌ぐ。YKKのCKに。YKKがなんとか押しこうもうとするけど、なんとか凌ぎきった。ロックの好守にスタンドから拍手が贈られる。
しかし39分、ついに均衡が破れた。YKKがCKからボールを上げ、これを小田切が鋭いヘディングシュート! 川島がキャッチして防ぐも、副審は「ゴール」のアピール。川島たちがダッシュで駆け寄って抗議をしても、覆ることはなかった。イヤ~な空気が流れる。
ところが41分。ロックがCKからゴール前の混戦、最後は水永が頭で押し込んで追いついた! 歓喜のスタンド。選手たちはセンターラインまで喜びながら駆けていく。これを機にロックのチャンスがつづく(スタンドも盛り上がる)。YKKもCKなどのチャンスはあった。でも、両チームともその後は得点なく前半を終えた。
ハーフタイムショー(佐土原梅野保育園太鼓)
梅野保育園の園児たちによる太鼓の演奏。みんな、とってもちっちゃい! この子たちがときには「ソレソレ」と踊り、ときには「ヤァ!」とポーズをきめながら、みんなしっかりまとまって太鼓を叩き続ける。驚いた。練習、たくさんしてるんだろうなぁ…。途中でちょっと乱れかけたのはご愛嬌か(苦笑)
それにしても、ホンダロックSCのホーム戦のハーフタイムショーはいつも面白い。
後半
後半の序盤、どちらかと言えば攻めてるのはロックのほうだった。スタンドは前半と変わらず元気で、子供たちが応援する声も聞こえる。5分、YKKの黄にイエロー。
6分、ロックのゴール前でYKK2人vsディフェンス2人という場面。これは怖かった。YKKのシュートは右に外れて一安心。今度はこぼれ球をロックがシュート。これは弱くて入らなかった。惜しい。
8分、試合が動いた。YKKの牛鼻が起点になって右サイドからクロス。これをロックGK・川島がパンチングでクリアしようとするも当たりが弱かった。13番の長谷川が頭で押し込んでYKKが勝ち越した。なんか、失点しそうな雰囲気ではあった…。またも嫌な空気が流れる。しかも、後半に入ってからの勝ち越し。後半に崩れて負けたこれまでのゲームの記憶が頭をよぎった。
この直後、YKKが3点目!……いや、オフサイドだった。危ない。ロックは早く立て直さないと。右からのカウンターで反撃に出るも、YKKディフェンスにカットされてしまう。ここで、ロックは12番・井戸川を下げて14番・池田を投入。つづいて大脇に替えて、日高を入れた。
YKKが攻める時間が増えたなぁ……と思っていたら16分! 城が起点になって、ロックがじっくり攻める。ゴール前で混戦になり、最後は日高のヘディングシュートがゴールの左に突き刺さり、同点に追いついた。「入れられたら取り返す」が2度続いた!
これでロックのムードが高まった。ロックが押し気味になる。選手たちが走る走る。攻められてもキーパー・川島が好セーブを見せる。スタンドもさらに盛り上がってきた。
21分、YKKが星出に替えて大西を投入。ロックは水永が縦にボールを流すも、キーパーにキャッチされてしまった。
互いに精一杯のプレーを見せている。YKKは優勝のため、ホンダロックはホーム最終戦を飾るため――勝ちを目指してプレーしている。ただ、攻撃の時間はYKKに偏っていく。25分、ロックのゴール前にボールを持ち込まれるも、なんとか凌いでスタンドは大歓声。このプレー、ロックDFの連携ミスによるものだった。こういうミスはあることはある。これがピンチにつながるから怖い。ただ、今日のロックはミスをカバーしている。
YKKが攻める攻める。前半よりもだいぶ激しい。ロックの選手たちはゴール前で身体を張って守っている。そして、チャンスを作ろうとしている。南がドリブルでキープして、右サイドの城に流したり。
30分をまわって、YKKが2人目の交代。景山を下げて、森を入れた(ロングスロー要員)。31分にはCKを得る。YKKのシュートはバーの上だった。危ない、危ない…。ロックがなかなか攻めれなくなった。YKKは勝ち点3をもぎ取ろうと来ている。
35分、YKKのFK。これも守った。川島が「休むな!」と声を出している。次はロングスロー。藤岡探検隊風に言えば「とどまることを知らない波状攻撃」だ。ロックも機会があれば攻めようとはしている。39分、ロックが3人目の交代。白川を下げて、永里を入れた。YKKも小田切に替えて、木村を投入。
40分をまわった。YKKの攻撃がオフサイド。ロックは前線にいる池田につながらない。YKKは焦りからか、ラフプレイが目立つようになってきた。ロックの選手が倒される。
ついにロスタイム3分。YKKのロングスローに対して、ロックは1人を残してみんなで守る。また選手が倒された。YKKのCK。しかし、これはオフサイド。ロックは相手エリアでFKを得る。これがラストチャンスだろうか。スタンドから「ゴール! ゴール!」の声が飛ぶ。しかし、惜しくも入らなかった。スタンドは「あぁ…」と落胆。
逆に今度はYKKのCK。これがこのゲームのラストプレイか。YKKにとっては最後のチャンス。ロックは前にいる池田も呼んで全員で守る。ペナルティーエリアは大混戦になって、なんとかボールを外側に出した。スタンドはもう大歓声。ボールがまた襲い掛かるも、川島がキャッチしてまた大歓声。
そして、試合終了を告げるホイッスルが鳴った。2-2の同点。YKKイレブンはある者は立ち尽くし、ある者はへたり込む。その姿は“敗者”だった。
勝ちに等しい「引き分け」
大串選手にゲームについて聞いたら「言うことないですよ」と答えてくれた。今回は「勝ちに等しい引き分け」だった。
これまでの試合だと「後半崩れる」「失点のあとに失点」ということがあったけど、今回は「後半崩れず」「失点してもすぐに取り返す」、そして「最後まで守りきる」だった。
気持ちが大きかった。失点しても落ち込まず、どんなに攻められても集中力を絶やすことはなかった。身体を張って、最後までしっかり守りきった。
ゲームはとてもスリリングで、ハラハラドキドキ。ホンダロックファンにとっては十分楽しめた試合だっただろう。チームにとって、今回のゲームは先につながるものになった。
試合後のイベント
試合後、ホンダロックSCとYKK APのサポーター同士によるエールの交換があった。
スタンド前に選手とスタッフ全員が並ぶ。まずは、評議員部長の長友氏が挨拶。「皆さん、今日はありがとうございます。ホンダロックはJFLに参入して苦戦しましたが、本日で最終戦を迎えました。応援し続けてくれた方々、運営を支えてくれた方々など地元の皆さんにお礼申し上げます。チームは来年に向けて、もう1ランク上を目指して、より高いレベルのプレーを見せれるよう頑張ります。来年も応援お願い申し上げます。ありがとうございました。来年もよろしくお願いします」。
つづいてスタッフと選手全員1人1人が紹介された。そして、福田監督の挨拶。「素晴らしい運営のなかで、サポーターの皆様ともども1年間戦い続けてきました。今後もアマチュアの頂点を目指して頑張っていきたいと思います。1年間、本当にありがとうございました」。
次は大抽選会。バスの乗車カードやスポーツ商品券などが賞品だ。ピッチではサッカーボールをゲットした子供たちと選手が仲良く記念撮影をしている。今日は子供が多かった。オリジナルボールなど賞品を投げ入れるときは、ずいぶんと集まっていた(苦笑) 合間には監督や選手がテレビのインタビュー。民放2局が来ていたので、夕方のニュースあたりで放映されるだろう。
最後はサイン会。子供たちに大串選手や角田選手たちが笑顔で応えている。おばちゃん、若い女性もいる。この光景を見て、地元のチームの大切さを感じた。
後期第14節
佐川急便大阪SC 4 - 2 佐川印刷SC
(前半1-1、後半3-1)
アローズ北陸 1 - 0 横河武蔵野FC
(前半0-0、後半1-0)
流通経済大学 1 - 1 ソニー仙台FC
(前半1-0、後半0-1)
ホンダロックSC 2 - 2 YKK AP
(前半1-1、後半1-1)
愛媛FC 3 - 1 Honda FC
(前半0-1、後半3-0)
デンソー 0 - 0 FCホリコシ
(前半0-0、後半0-0)
佐川急便東京SC 4 - 1 三菱水島FC
(前半0-1、後半4-0)
SC鳥取 1 - 1 栃木SC
(前半0-1、後半1-0)
順位表
1位 愛媛FC(20勝3分6敗、勝ち点63、得失点差+26)
2位 YKK AP(19勝4分6敗、勝ち点61、得失点差+34)
3位 アローズ北陸(18勝4分7敗、勝ち点58、得失点差+25)
4位 栃木SC(15勝9分5敗、勝ち点54、得失点差+27)
5位 Honda FC(16勝5分8敗、勝ち点53、得失点差+21)
6位 佐川急便東京SC(16勝4分9敗、勝ち点52、得失点差+23)
7位 ソニー仙台FC(15勝4分10敗、勝ち点49、得失点差+11)
8位 FCホリコシ(15勝2分12敗、勝ち点47、得失点差+13)
9位 佐川急便大阪SC(13勝6分10敗、勝ち点45、得失点差+7)
10位 横河武蔵野FC(13勝6分10敗、勝ち点45、得失点差+7)
11位 佐川印刷SC(9勝6分14敗、勝ち点33、得失点差-9)
12位 SC鳥取(9勝5分15敗、勝ち点32、得失点差-18)
13位 流通経済大学(5勝7分17敗、勝ち点22、得失点差-39)
14位 デンソー(4勝7分18敗、勝ち点19、得失点差-28)
15位 ホンダロックSC(3勝6分20敗、勝ち点15、得失点差-40)
16位 三菱水島FC(2勝2分25敗、勝ち点8、得失点差-60)
後期第15節(最終節)
※最終節はすべて12月4日(日)の13:00キックオフ
Honda FC vs 流通経済大学(都田)
YKK AP vs 三菱水島FC(桃山)
愛媛FC vs デンソー(愛媛)
ソニー仙台FC vs SC鳥取(仙台)
佐川急便東京SC vs 横河武蔵野FC(西が丘)
FCホリコシ vs 佐川印刷SC(群馬)
栃木SC vs 佐川急便大阪SC(栃木)
アローズ北陸 vs ホンダロックSC(富山市・富山総合運動公園陸上競技場)
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2005年11月21日
DPT決勝2日目 写真レポート [ ゴルフ ]
4ホールのプレーオフの末、横尾 要を降し2連覇を達成したタイガーウッズのプレーに
多くの人が感動した。1週間というロングラン取材を行ったパワナビDPT班、最終日はやっぱりタイガーの最終組について回りました。タイガーと横尾 要選手の死闘の模様を今日は紹介します。
(写真撮影:黒田 健 / みっちゃんの宮崎ガイド)
1H 386yard par4
2ndをピンそば3mにつけたタイガーと横尾がきっちりパットを沈めて、バーディ。
2H 435yard par4
ショットの安定しないタイガー、ボギーで一歩後退。
3H 180yard par3
グリーン手前バンカーにティーショットを外したタイガーは、
2ndもオーバーし寄せて2パットでダブルボギー。
13H 332yard par4
1オンを狙ったタイガーの球はグリーンをオーバーし、
観客の中へ消えた。騒然とした雰囲気の中、
タイガーの球が見つかったのはなんと、
ギャラリーの服のフードの中。アクシデントの後、
ドロップしての第2打はピンそばにピタリ。
難なくパットを決めてタイガーはバーディ。
ボギーの横尾を抜いて首位に。
14H 419yard par4
ティーショットを曲げた横尾に対し、タイガーは2ndミス。
グリーンを捉えられずラフに。寄せて1パット・パープレイ。
対して横尾はセカンドをバンカーに入れてチップインでバーディ、
2人が-7で並ぶ。
15H 455yard par4
ティーショットを左に曲げ林に入れたタイガーは、リカバリーショットで世界一の技を見せる。
林を抜けカラーまで寄せたタイガーはチップインバーディでガッツポーズ!
横尾はボギーで一歩後退。
16H 402yard par4
2ndでグリーンを捉えた3人。
横尾が一人バーディーパットを決め、再び一打差に詰め寄る。
17H 186yard par3
横尾のショットは松に当たりラフへ。タイガーは池ギリギリのところに落とし1オン。
リカバリーショットでピンそばにつけた横尾。
タイガーもバーディパットが外れ、共にパープレイ。
17番を終わり、タイガー「-8」、横尾「-7」。
18H 560yard par5
タイガーのティーショットは左バンカーへ。
2ndでバンカーから出し、勝負のバーディパット。
3打目でグリーンに乗せるが、長いパットを残す。
これに対し横尾は2ndをバンカーに入れたが、
リカバリーショットでピンそば1mに寄せ、バーディで並ぶ。
タイガーの長いバーディパットは外れるが、
きっちりパーパットを決めとうとう勝負の行方はプレーオフに。
プレーオフ1
林に深く打ち込んだタイガーは痛そうに
右足を引きずりながらのプレイ(試合中に傷めた模様)。
4打目でグリーンを外せば負けのロングパットを決め、プレーオフは続く・・・
プレーオフ4
プレーオフ2・3でも勝負はつかず、迎えたプレーオフ4。
横尾は2ndを右へ曲げ、松に当たりラフへ。
タイガーはきっちり2ndでグリーンを捕えた。
横尾は3ndでピンから5mの位置に寄せた。
タイガーは長いイーグルパットを狙うが外れるも、ピンそばに寄せ難なくバーディ。
外れれば負けの横尾のバーディパットが外れた瞬間、タイガーの2連覇が達成された。
激闘の末、2連覇を達成したタイガーは遅くまで残ってくれた多くのギャラリーに
笑顔で応え「来年会いましょう」とコメントを残し、長かったトーナメントは終わりを告げた。
◆タイガー
(全体を通して)
長い一日だった。今日は正直言っていいプレーをしていなかった。
プレーオフ1ホール目では負けたと思った。
今日は最終組の3人ともいいプレーをしていた。
いいところでバーディを獲ろうと思っていた。
横尾がNO.16、18でバーディを獲り、並んだ。すばらしかった。
(左足首)
傷めてから1ヶ月たつ。試合が3週続いているが、
何とか1日持つだろうと思っていた。
しかし今日は寒かったし、途中から痛かった。
スイングで左足が痛いので、体重がしっかり左に乗れない。
そのためドライバーを引っ掛けることがあって、その辺でいらいらした。
後半は大きなスライスも出ていた。
大変だったが、エンジョイできた。1番バーディのあと、
2番ボギー、3番ダボでそれを戻そう、上に追いつこうと思っていた。
インに入って横尾がスコアを崩して、シーソーゲームのような展開だった。
(昨年は2位に大差の勝利、今年はプレーオフ、この勝利の違いは?)
昨年のほうがストレスがなかった。
(横尾選手はインタビューでタイガーのほうがプレッシャーを感じていたのではといっていたが?)
彼も日本人プレーヤーでホームツアーでの試合ということでプレッシャーがあったと思うし、
わたしも首位で3日目を終えてプレッシャーはあったと思う。
(プレーオフ1ホール目でティショットを林に入れて?)
あきらめるということは考えない。
パー5なのでバーディを狙いに行くが、
林に入れたのでパーを獲ろうと思った。
最高のエフォートだった。
この勝利で今年のようなことが来年もあればいい。
◆横尾 要よく頑張った。
(プレーオフ)
タイガーはバーディを取ってくると思っていたので、「4」で上がるしかないと思っていた。
(1ホール目のタイガーのパーパット?)
入れてくると思っていた。
今日は自分にとっていい展開だった。
彼は故障していて、急に気温が下がったので、
前半明らかにおかしかった。僕は先週寒いところでやっていたので、
大丈夫だった。前半終わって行けるかなと思ったけど・・・。
NO.16でタイガーがレイアップしたのをみてまだチャンスあるかなと思っていた。
(NO.14でチップインバーディ?)
入っちゃったという感じ。前の2ホール連続して短いのを外していたので、
いやな感じだった。いいわけだけれどもNO.12で競技委員から「遅い」といわれ、
自分のリズムでできなかった。気持ちが焦っていたのかも。
カーッと来て・・・まだまだですね。
今日は5ボギーですか・・・勝てるわけないですね。
僕より彼のほうがプレッシャーを感じていたのでは。
僕はチャレンジャーですから。彼は勝って当然と思われていますからね。
朝から自分のプレーをしようと。
(タイガーが18番で足を引きずっていたが?)
あまり見ないようにしていました。やりずらいので。腰とひざだと思いますけど
「気にしないように」と言い聞かせていました。
チャンスだと思わないといけないのかもしれないけれども、性格ですかね。
(タイガーと戦ったっことで?)
別にきっかけにはならない。次元が違いますから。
こっちはいっぱいいっぱいだったし。
パワーとかの差を埋めるのは無理。
ショートゲーム、アプローチ、パットをもっと
磨いていけば多少は差が詰まるのでは。
(米ツアー再挑戦?)
まず日本で優勝したい。いっぱい優勝して自分のゴルフに自身を持ってから。
今の状態で行っても同じ事の繰り返し。
◆デビット・デュバル
(今日の調子は?)
全体的に調子が悪かった。特にアプローチが悪くてスコアメイクに苦しんだ。
(今週を振り返って)
日本に来て、この試合に出れて本当に良かった。
(復活の手応えは?)
手応えはあったと思う。特に、初日のプレーは
復活のきっかけとなったと思うし、あの様なプレーを続けられれば、
米ツアーでも十分に通用できると思う。
◆宮本 勝昌
今日は最高のプレーができた。満足です。
日本シリーズを意識しながらプレーした。
今回出場できれば7年連続。今年も出たくて気合を入れました。
やっぱりすごいことですから。
(横尾 要さんについて)
タイガーを負かせてほしいと思うね。要とは同級生だし。最後まで食らいついてほしい。
◆田中 秀道
少しずつは(体調が)良くなってきているけれど、やっぱり辛い。
これからの予定としては年内は日本にいるつもりでいる。
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2005年11月20日
T.ウッズが劇的連覇! ダンロップフェニックス4日目 [ ゴルフ ]
20日(日)、「ダンロップフェニックストーナメント」の歴史に新たなドラマが加えられた。
最終日は最終組でまわったタイガー・ウッズ、ジム・フューリク、横尾要による激しい優勝争いに。前半はウッズとフューリクがスコアを崩すなか、横尾がバーディーを重ねて首位に立った。ところが後半、今度は横尾が崩れる。ここで首位に立ったのがウッズ。13番ホールはギャラリーのポケットにボールが入る珍事がありながらバーディー、15番はチップインバーディーとミラクルを連発。横尾に2打差を付けた。ここで横井が踏ん張る。16番ホールと18番ホールでバーディーを取り、ウッズとのプレーオフに持ち込んだ。
プレーオフは4ホール目までもつれ、最後はウッズがバーディーを決めた後に横尾が外して決着。ラウンド開始から6時間を越える激闘をウッズが制し、連覇を果たした。
トップが日ごとに入れ替わるトーナメントもいよいよ最終日を迎えた。3日目までは恵まれた天気だったけど、最終日は雲って肌寒い天気。それでも9111人のギャラリーが集まっている(4日間トータルで28,004人)。寒いのに弱い自分は、さすがにジャケットを着ないといけなくなった。
3日目までの成績はウッズが1位、2日目トップのフューリクが2位、3日目に追いついてきた横尾と1日目トップのデュバルが3位タイ。その後ろに2打差でW.リャン、さらに2つ離れて平塚哲二と続いている。上位がスコアを崩して、リャンたちが伸ばせば彼らにも優勝のチャンスはある。しかし、優勝が4人以外から出るという発想はありえなかった。というわけで、最終日は4人だけに注目することにした。
【1位 T.ウッズ(-10)、2位 J.フューリク(-9)、3位 横尾要 & D.デュバル(-7)】
OUT(HOLE 1~9):横尾がスコアを伸ばしてトップに
1番ホール(Par4、386yard)
デビッド・デュバルは平塚哲二、W.リャンとの9:40スタート。雨がポツポツと降り出してきた。デュバルのティーショットは右のラフへ。しかしセカンドはグリーンに乗せ、2パットでこのホールはパー。まずまずのスタートだろうか。
ギャラリーは動かない。報道陣も最終組を待っている。昨日からは黄色の腕章(ロープ内に入れる)を付けた記者も増えている。しばらくすると主役3人が現れた。
3人とも2打でグリーンに乗せた。バーディーチャンス。まずは、フューリックのパット。これがわずかに外れて、フューリックはパー。次は横尾……沈めた、ナイスバーディー! いいスタートだ。最後はウッズ。「これが入らなかったら、優勝争いはもつれそうだな」と思っていたら、ウッズも沈めてバーディー。ギャラリーは「おお!」「さすが!」といきなり盛り上がった。
【1位 T.ウッズ(-11)、2位 J.フューリク(-9)、3位 横尾要(-8)、4位 D.デュバル(-7)】
2番ホール(Par4、435yard)
3人を待っていたギャラリーが拍手で迎える。ティーショットは3人ともフェアウェイに乗せた。ウッズとフューリクが談笑しながら歩いている。ここで、タレントのやしきたかじんとTVクルーがいることに気づいた。バラエティーの収録だろうか? 関西人ならともかく、宮崎の人間で「やしきたかじん」と認識した人はどれぐらいいただろうか。
グリーンはフューリクが長いパットを残した。これはさすがに入らない。パーパットを沈めて拍手。一方のウッズはパーパットも沈めてボギー。外した瞬間、グリーンを囲んだギャラリーからは「ああ……」と落胆の声が上がった。
【1位 T.ウッズ(-10)、2位 J.フューリク(-9)、3位 横尾要(-8)、4位 D.デュバル(-7)】
3番ホール(Par3、180yard)
最初にティーショットを打った横尾がグリーンに乗せて「ナイスオ~~ン!」。ウッズとフューリクはバンカーに。
まずは、フューリクのバンカーショット。これは乗せた。次はウッズ。これがなんとグリーンの反対側に! 思わぬミスショット。ウッズはアイアンを叩いて悔しさを見せた。3打目はピンから2mほど。ギャラリーは心配そうだ。
2人のパット。まずはフューリク。これが入らず、ボギー。次の横尾も入らない。ギャラリーは「ああぁ…」「惜しい…」。横尾はパー。つづいてウッズのボギーパット。シ~~ンとギャラリーが静まる。「コン!」という音が響く。これが入らない! ギャラリー「ああぁぁ~~~…」。まさかのダブルボギー。これで3人がトップタイで並んだ。
【1位 T.ウッズ & J.フューリク & 横尾要(-8)、4位 D.デュバル(-7)】
4番ホール(Par5、557yard)
フューリクがバーディーチャンスをモノにできず。なかなか波に乗れないし、もう2日目の勢いは感じられない。ウッズもバーディーパットを沈めることができない。思わずしゃがんでしまった。
苦しむ2人をよそに好調なのが横尾。このホールでバーディーを取って、ついに単独トップに立った。
【1位 横尾要(-9)、2位 T.ウッズ & J.フューリク(-8)、4位 D.デュバル(-6)】
5番ホール(Par4、415yard)
ティーショットは3人ともフェアウェイ。ウッズがフューリクのキャディーと並んで歩きながら話している。セカンドは3人ともグリーンでバーディチャンスに。
しかし、ウッズも横尾も入らなかった。フューリクだけが沈めてバーディー、横尾に並んだ。
【1位 横尾要 & J.フューリク(-9)、3位 T.ウッズ(-8)、4位 D.デュバル(-6)】
6番ホール(Par3、200yard)
横尾があわやホールインワンのショット! 「おおおおお!」と凄い歓声が起きた。ウッズは遠めのグリーン、フューリクはラフだ。フューリクがセカンドをピンにかなり近い位置まで寄せる! ギャラリーが「おお~!」とどよめく。調子が悪くてもギャラリーを沸かせるプレイが出来るのは、世界のトップならではか。ウッズも惜しいパットだった。
横尾はバーディパット。ジッと見つめるギャラリー。これが入ってバーディー! 「よっしゃ~!」「いいぞ~!」とギャラリーが大喜び。みんな横尾を応援してるんだぁと思った。横尾はショット良し、アプローチ良し、パット良しの三拍子でこの調子なら……というほどの出来だ。
それにしても、人が多い。おじいさんが「民族大移動じゃ」と言ってたけど、ほんとそうだ。
【1位 横尾要(-10)、2位 J.フューリク(-9)、3位 T.ウッズ(-8)、4位 D.デュバル(-6)】
7番ホール(Par4、483yard)
横尾が単独トップに、しかもウッズに2打差をつけたことで「面白くなってきた」という声も。ところで、ホール内を歩くときは横尾が先頭をきっていることが多い。気持ち的に関係あるのだろうか。
しかし、横尾のティーショットはここでラフに。セカンドはグリーンに乗らない。初めてのピンチ。ギャラリーからは「いかん」の声が。横尾の3打目……ピンそばへ! 大きな拍手が起きた。横尾も軽く手をあげて応えた。
ウッズはバーディーチャンス。これがまたも入らない。ウッズは「No!」という感じだった。ギャラリーも「ああぁぁ…」と残念そう。対する横尾はパーパットを沈めて拍手喝さい。フューリクはパーパットを外して「あちゃ~」。横尾以外の2人がとにかく良くない。
それにしても、人が移動するときの砂埃がたまらない。白っぽくなる。
【1位 横尾要(-10)、2位 T.ウッズ & J.フューリク(-8)、4位 D.デュバル(-6)】
8番ホール(Par4、387yard)
ウッズのセカンドはピンから遠い位置へ。アプローチが良かったら良かったでパットが入らないから、今のウッズはたまらない。横尾とフューリクはいい位置に乗せた。横尾には「横尾、がんばれよ~」と声援が飛ぶ。
ウッズはパーパットが入らず。どうも元気がない。横尾とフューリクのバーディーパットも入らず。そして、ウッズのパーパット……カップに嫌われてしまった。さすがに「ダメやね、これは」という声も。
【1位 横尾要(-10)、2位 J.フューリク(-8)、3位 T.ウッズ(-7)、4位 D.デュバル(-6)】
9番ホール(Par4、431yard)
9番と18番は待ってるギャラリーもいるから、人が多い。子供が「タイガー、がんばって」と言っている。
このホール、横尾のセカンドが外れて3打目。グリーンに乗ったけど強い。しかも、グリーンの傾斜に沿ってピンからどんどん遠ざかった行く。転がるたびに「あぁ…! あぁ~!」と悲鳴に近い声がつづく。そして、難しいパーパットが残った。これが入らず、横尾が初めてのボギー。ウッズはパー、フューリクはボギーだった。
【1位 横尾要(-9)、2位 T.ウッズ & J.フューリク(-7)、4位 D.デュバル(-6)】
IN(HOLE 10~18):横尾失速、タイガーがミラクル連発
10番ホール(Par4、475yard)
フューリクがボギーで一歩後退。
【1位 横尾要(-9)、2位 T.ウッズ(-7)、3位 J.フューリク & D.デュバル(-6)】
11番ホール(Par3、165yard)
横尾が2つ目のボギー。優勝ラインがどんどん下がっていく。
【1位 横尾要(-8)、2位 T.ウッズ(-7)、3位 J.フューリク & D.デュバル(-6)】
12番ホール(Par4、439yard)
横尾が連続ボギー。ウッズもボギー。
【1位 横尾要(-7)、2位 T.ウッズ & J.フューリク(-6)、4位 D.デュバル(-5)】
13番ホール(Par4、332yard)
デュバルのバーディーパットを見た。これが入らない。苦しそうだった。
しばらく最終組を待つことに。すると、まわりが急に騒がしくなった。グリーン奥のギャラリーのほうにボールが飛んできたらしい。しかも、男性の左腕に当たったようだ。腕をまくってかざしている。しかし、肝心のボールがなかなか見つからない。ところが、意外な場所で見つかった。なんと、男性のポケットに入っていたのだ。男性がボールを取り出して掲げた瞬間、まわしは「ううぉぉ!」となった。人と報道陣が殺到してパニック状態に。まさかの珍事だ。
男性はボールを掲げたまま動かないように指示された。ボールの位置が変わってしまうから。その間に報道陣が記念撮影(?)をしている。しばらくすると、ウッズがやって来た。林越えを狙ったウッズの球だった。またも人が殺到する。ウッズが話を聞いて、男性からボールを受け取りドロップ。そして、セカンド。これをピンそばにつけた! パットも決めてバーディー。横尾が3連続ボギーでスコアを落としたので、ウッズが逆転トップに立った。
【1位 T.ウッズ(-7)、2位 横尾要 & J.フューリク(-6)、4位 D.デュバル(-5)】
14番ホール(Par4、419yard)
横尾がバーディーで再びトップタイに。自分は15番ホールにいたけど、この日一番の凄い拍手と歓声が聞こえた。
【1位 T.ウッズ & 横尾要(-7)、3位 J.フューリク(-6)、4位 D.デュバル(-5)】
15番ホール(Par4、455yard)
デュバルのティーショットは右の林に。結局、ここはボギー。デュバルがこれ以上優勝争いに絡むことはなかった。
最終組、ウッズのティーショットが左の林の中に。わかった瞬間、ギュラリーがボールのもとへ急いで駆けて行く。その姿は行きすぎというか、見ていて滑稽に感じた。ウッズはかなり深いところに打ってしまった。横尾は右の林に。セカンドは無理せず、フェアウェイに出した。フューリクは2打目をグリーンに乗せてチャンス。
さて、ウッズのセカンド。どうも、グリーンを直接狙うようだ。「ええ!?」と思った。そして、ショット。すると、もの凄いどよめきが起こった。なんと、グリーンには乗らなかったものの、すぐ近くのラフに寄せたのだ! これには「すげー、のせやがった」とビックリした。
ミラクルは止まらない。3打目がチップインバーディー! その瞬間大音量の拍手がホール全体から起こった。そして鳴りやまない。目の前で起こったミラクルに誰もが驚愕していた。空気が変わった。
フューリクの長いバーディーパット。打ったフューリクが「カモン!」と叫ぶ。しかし、入らなかった。パー。自分のボールを沈めてから、フューリクはウッズの腕をポンと軽く叩いて称えていた。
最後は横尾のパーパット。シーンと静まり返る。スーパープレイの余韻が残るせいか、空気が重い。横尾は外した。ボギー。きついプレッシャーだった。
【1位 T.ウッズ(-8)、2位 横尾要 & J.フューリク(-6)、4位タイ D.デュバル(-4)】
16番ホール(Par4、402yard)
3人とも2オン。フューリクとウッズは入らず、おばちゃん「あら~~」。横尾はバーディーパットを沈めて「おし!」。
【1位 T.ウッズ(-8)、2位 横尾要(-7)、3位 J.フューリク(-6)】
17番ホール(Par3、186yard)
ショートホールだけに周囲は「人の壁」。ウッズがもしバーディーを取ったら決定的だろうと思ってたけど、入らなかった。横尾のパーパットにギャラリーから「ナイスパー!」と大きな拍手。やはり期待は大きい。フューリクは厳しくなった。
【1位 T.ウッズ(-8)、2位 横尾要(-7)、3位 J.フューリク(-6)】
18番ホール(Par5、560yard)
横尾はここ18番ホールで1日目と2日目はボギー、3日目にパー。横尾が不利ではないかと思えた。2打目はグリーンそばのバンカーに…。
グリーン周辺とスタンドでは多くのギャラリーが勝負を見守っている。横尾が紹介されたとき、ちょっと苦笑いしたように見えた。3打目のバンカーショット。グリーンに乗せて拍手が起きた。
ウッズの4打目、バーディーパット。これが入れば優勝が決まる。「入れ!」「入れ!」「ああ…」。1mほど残した。フューリクの4打目。4mほどだろうか。わずかに左に切れてしまった。そのまま沈めてパー。これでフューリクは消えた。
さあ、勝負を決める横尾のバーディーパット。入れば優勝かプレーオフ、外せば終わりだろう。シーン………………入った! 横尾がガッツポーズを3度繰り返している。今度はウッズにプレッシャーがかかる。入れればプレーオフ、外せば終わりだ。シーン………入った! 拍手が起こる。プレーオフが決まった。
【1位 T.ウッズ & 横尾要(-8)、3位 J.フューリク(-6)】
ウッズvs横尾、激闘プレーオフ
プレーオフ1ホール目(Par5、560yard)
自分はグリーンから動かずに勝負を見守ることにした。いきなり、「ああ~」という声が聞こえてきた。ビジョンの見える場所に移動してみると、ウッズのティーショットが左の林の奥深くに入っていた。これは非常に難しい。「これは横尾、チャンスだぞ」と思った。
ウッズがギャラリーを動かし始めた。グリーン方向を狙おうとしている。時間をかけて、やっと2打目を打った。「コン!」と何か当たる音がした。なんと、ボールは林から出ていなかった。ウッズは大ピンチ。ウッズのピンチは横尾のチャンス。ウッズの3打目は横尾のボールがあるラフの近くに落ちた。近い場所でウッズが4打目、横尾が3打目を放つ。「横尾の勝ちだな」と思った。
ウッズのアプローチはピンに近いところ。横尾もグリーンに乗せた。まずは、横尾のバーディーパット。これが入れば横尾の勝ちだ。しかし、入らなかった。ショート。微妙な距離が残った。
次はウッズのパーパット。これを外せばかなりやばい。ところが、これが世界最強の凄さか。ウッズはしっかり入れた。入れた瞬間、両手を突き上げて満面の笑みを見せた。グリーンを囲んだギャラリーの盛り上がりは凄く、「凄い!」「ナイスパー!」「タイガー!」と声がウッズにかけられていた。
さあ、今度は横尾の番。外したら負けだ。しかし、横尾もしっかり決めた。パー。1ホール目では決着つかず。それにしても、ウッズはあれだけのピンチをよく盛り返した。
【T.ウッズ(-) vs 横尾要(-)】
プレーオフ2ホール目(Par5、560yard)
ティーショットはウッズから。今度はしっかりフェアウェイに乗せた。横尾は深呼吸をしてからアドレスに入った。そして、ボールはフェアウェイに乗った。
横尾のセカンドは右のバンカーに。ウッズは2オン。ただ、傾斜に乗ってボールがなかなか止まらず、難しい距離を残した。横尾は3打目でグリーンオン。
ウッズのイーグルパット。カップ方向ではなく、左に方に打った。ボールが右にグッと曲がる。しかし、カップの手前で止まった。入らなかったけど、ウッズの凄さを見せつけるパッティングだった。そのまま入れてバーディー。
横尾のバーディーショット。外せば負け。しかし、横尾が決めた! バーディー。またもや勝負は決まらず。
【T.ウッズ(○) vs 横尾要(○)】
プレーオフ3ホール目(Par5、560yard)
3ホール目に入ることで、カップを切り替えることになった。位置がグリーンの奥のほうにかわった。この作業を見れるとは思わなかった。
終盤から特にそうだけど、2人の勝負は将棋やチェス、PK合戦に近い。1プレイごとにプレッシャーの流れが変わっている。
まずは、ウッズ。300ヤードを越えて、フェアウェイにのった。サンドイッチを食べながらセカンドに向かう。次は横尾。バンカーの淵(ラフ)に落ちてしまった。ギャラリーから「あ~…」という声が。バンカーの傾斜に立たないといけないので、打ちにくい場所だ。横尾のセカンドはグリーンに届かない場所に落ちた。ウッズは2オン。ピンまで4mほどだろうか。今度は横尾がピンチだ。「これは勝負あったな」と思った。
横尾の3打目。あわやチップインのスーパーアプローチ! 「おお~!」と歓声と拍手が起こる。横尾の望みが開けた。グリーンに着いた2人が改めて紹介される。惜しみない拍手はずっと続いた。横尾の表情は厳しい。
ウッズのイーグルパット。決めたら優勝だ。しかし、わずかに左へ。1mほど残した。さあ、横尾のバーディーパット………入った! 横尾がガッツポーズ! 横尾は神がかり的だ。今度はウッズにプレッシャーがかかる。外したら負けだ。しかし、ウッズは決めた。勝負は3ホール目でも決着つかず。
【T.ウッズ(○) vs 横尾要(○)】
プレーオフ4ホール目(Par5、560yard)
横尾が知人たちに声をかけられていた。ボールが少なくなって取りに行ってくれとお願いしていたそうだ。そして、「おまえ、がんばれよ」と言われて、「もういっぱいいっぱいだよ」と本音を口にしていたそうだ。プレーオフだけで1時間やっているし、ラウンド開始からは6時間になる。
ウッズのティーショットはフェアウェイに。横尾も280ヤードほど飛ばした。そして、セカンド。これが大きく右のほうに。運良く木に当たってラフに落ちたけど、厳しい位置。ウッズは2オン。ピンまで遠いけど。横尾の3打目。グリーンの周りにある松の木が邪魔だ。なんとかピンに寄せた。でも、3mほど残っている。
ウッズのイーグルパット。入らなかったけど、ピンそばまで寄せた。そのまま入れてバーディー。さあ、横尾のバーディーパット。これを外すとウッズの優勝が決まる。「横尾、入れ返せ!」と声が飛ぶ。そして………入らなかった。タイガー・ウッズの優勝が決まった。グリーンを囲んだギャラリーが2人に拍手を送る。2人は握手を交わした。
【T.ウッズ(○) win !】
表彰式
グリーン上でそのまま、ウッズへのテレビインタビューとなった。
「今日は面白い1日でした。みんないいプレーができないなかで、2人のプレーオフとなりました。彼が素晴らしい戦いをして、そして勝つことができてうれしい」
「前半は本当に苦労しました。15番のチップインが大きかった」「左足首の調子がちょっと悪かった。でも、なんとか堪えればパッティングは頑張れたので」
「ラッキーだったけど、(このトーナメントに)また戻ってきたい。素晴らしいギャラリーの皆さん、ありがとう。また来年、戻ってきます」
表彰式。ウィナーズジャケットとシェラトングランデを模した優勝トロフィー、MBS賞やベンツのゴールデンキーがウッズに贈られる。ウッズはずっと白い歯を見せて、うれしそうだ。台風14号の義援金が知事に渡されるセレモニーもあった。
すべての表彰が終わった後、ウッズのスピーチとなった。
「今日訪れた皆さんにお礼申し上げます。シーガイアやMBSの皆さん、地元のボランティアの方々にもお礼申し上げます」
「今日は本当に凄い展開でした。自分でもビックリしています。フューリク、要、ともにかみ合わない状態でのプレーでした。横尾16番からのプレーは素晴らしいものでした。ファンの前で、勝ってもいいゴルフをしました。そんななかで優勝できたのは幸運だったと思います」
「自分自身、世界中でプレーしています。一番お伝えしたいのは、日本のゴルフファンはとってもいいギャラリーだということです。温かい声援でマナー良く、選手みんなを応援してくれた皆さんにお礼申し上げます」
「Thank you very much ! See you next year」
ギャラリーからはタイガーが去るまで、ずっと声援が飛んでいた。
最終成績
デビッド・デュバルは最終日はノーバーディ、5ボギー。スコアを自ら崩す形で優勝争いから脱落していった。宮本勝昌とゴンサロ・フェルナンデスカスタノはスコアを4つ伸ばして、4位と5位に食い込んだ。
1位 T.ウッズ(-8)
2位 横尾要(-8)
3位 J.フューリク(-6)
4位 宮本勝昌(-5)
5位 G.フェルナンデスカスタノ(-4)
6位 W.リャン(-3)
7位T 谷原秀人、D.デュバル(-2)
9位T S.K.ホ、横田真一、平塚哲二(-1)
12位 川原希(0)
13位T P.シーハン、M.キャンベルら7名(+1)
(以下略)
ドライビングディスタンス BEST10
4番ホールと12番ホール、4日間の平均飛距離1位はタイガー・ウッズ。横尾要は33位(272.38)、ジム・フューリクは42位(270.50ヤード)、デビッド・デュバルは12位(285.00ヤード)だった。
1位 タイガー・ウッズ(301.63ヤード)
2位 バッバ・ワトソン(299.75ヤード)
3位 ゴンサロ・フェルナンデスカスタノ(296.88ヤード)
4位 小田龍一(294.50ヤード)
5位 ディネッシュ・チャンド(291.50ヤード)
6位 鈴木亨(291.13ヤード)
7位 マイケル・キャンベル(290.75ヤード)
8位 立山光広(290.63ヤード)
9位 プラヤド・マークセン(288.88ヤード)
10位 宮本勝昌(288.50ヤード)
平均パット BEST10
「パーオンホールでのパット数」を「パーオンホール数」を割ったものが平均パット数。トップだったのは横尾要。タイガー・ウッズは14位(1.7545)、デビッド・デュバルは11位(1.7436)だった。
1位 横尾要(1.6087)
2位 矢野東(1.7027)
3位 尾崎将司(1.7105)
3位 米山剛(1.7105)
5位 佐藤信人(1.7143)
6位 宮瀬博文(1.7179)
7位 野仲茂(1.7250)
8位 ゴンサロ・フェルナンデスカスタノ(1.7333)
9位 近藤智弘(1.7381)
10位 ジム・フューリク(1.7400)
投稿者 pawaspo : 23:02 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月19日
DPT決勝1日目 写真レポート [ ゴルフ ]
最終組の組み合わせ、タイガー、フューリク、デュバルの米国勢三人。まるでメジャーのファイナルのような豪華メンバーに今日は一日密着しました。三人の一の表情を1ホールから18ホールまで。写真と共にたっぷりとふりかえりたいと思います。
(写真撮影:黒田 健 / みっちゃんの宮崎ガイド)
※DFT 決勝第1日目観戦レポート詳細はこちらをご覧ください
1H 386Y Par4
大観衆を引き連れてタイガーの最終組がスタート。
フューリクがバーディーをとり一歩抜け出す。
2H 435Y Par4
トーナメントスタートから吹き始めた風が強くなり、
最終組にも影響したのか全員パープレイ。
3H 180Y Par3
6番アイアンで1mにつけたタイガーがバーディー。
デュバルは2パットでスコアを一つ落とす。
4H 557Y Par5
ピン手前13m、2オンに成功したタイガーは2パットでバーディー。
飛距離の違いを見せ付ける。
5H 415Y Par4
3人そろってのパー。お互いをよく知るだけにプレイ中の会話も和やかにみえる。
6H 200Y Par3
それぞれがせめて狙ったティーショット。
デュバルがチップインを決めて一人バーディー。
7H 483Y Par4
左に引っ掛けたタイガーはPWでグリーンを狙ったが手前まで。
アプローチも決まらずボギー。
8H 387Y Par4
3パットでボギーのフューリクに対し、しっかり決めたデュバルがバーディー。
9H 431Y Par4
2打目でグリーンをはずしたタイガーはボギー、フューリクがバーディーで一歩抜け出す。
10H 475Y Par4
バーディーを狙ったタイガーのパット。
はずれた瞬間大きくため息。デュバルはボギー。
11H 165Y Par3
1オンはタイガーのみも結果は三人揃ってパープレイ。
12H 439Y Par4
タイガーはセカンドをピンそば5mにつけバーディーパットを決め首位に並ぶ。
13H 332Y Par4
1オンを狙ったタイガー。結果は驚きのグリーンオーバー。
2打目でしっかり寄せてバーディー。
14H 419Y Par4
3人揃って2オン2パットでパーセーブ。
タイガー-9 フューリク-9 デュバル-6
15H 455Y Par4
ドライバーで右林に打ち込んだタイガー。
リカバーでグリーンのそばまでいったが2パットでボギー。
16H 402Y Par4
1打目を左サイドに3人揃って打ち込むもリカバーで全員パープレイ。
17H 186Y Par3
日も傾き寒さを感じるような最後のショートホール、
タイガーはグリーンをはずすもパーセーブ。
18H 560Y Par5
タイガーは2オンでイーグルを狙うもパットは2mのショートも楽々バーディー。
-10で首位で最終日を迎える。
試合後のインタビュー
◆タイガー・ウッズ
全体的に今日のプレーには満足している。ショットもパットも良い。
ただ、今日はピンの位置がとても難しかった。
下につけることがなかなか出来ず、ダウンヒルのパットが多くて、うまく攻めきれなかった。
アグレッシブに打っていけなかった。
(13番でドライバーを使ったのは?)
3WだとG手前ギリギリかバンカー。
今日のピン一だとその攻め方だと難しいので、
ドライバーを短くもって右Bなら入っても寄せ易いという判断。
(昨年は2位と10打差、今年は1打差だが?)
感じは非常に良いしコースもとても気分良く回れている。攻略の仕方も心得ているし。
ただ後にはフューリク、横尾、デュバルという強い選手が来ている。
明日も60台で回るプレーが必要だ。
(スコアが伸びているが?)
今日のコンディションはとても難しい。グリーンは昨年よりも速いし、
ピンの位置もバーディを狙うには難しいところ。
攻めるより守りながらのプレーをすることが必要だった。
他の選手もそうだろうから、
イーブンでも良いだろうという感じでラウンドした。
(デュバル・フューリクとのラウンドについて)
楽しい1日だったよ。18ホール話しっぱなしだった。
プレジデンツカップではフューリクと一緒だったし、
ワールドカップではデュバルと一緒だったりと、
思い出話もしながら楽しいラウンドだった。
(先週の中国と日本のギャラリー)
中国のゴルフはまだ新しい。その点日本は伝統もあれば
良く知っている。カメラを撮る時のタイミングや、
携帯電話にしてもマナーを心得ている。
中国もやがてはそうなると思うが、
日本の方がゴルフ国家として中国よりは進化している。
(ミシェル・ウィについて)
カシオワールドオープンは僕が出場した時とはコースが違うので、
予選を通るかどうかという事はわからない。
ただ通る力、才能を持っているのは確かだと思う。
いろんな部分が一つになって力が出せれば充分。
可能性はあるだろう。男子ツアーだが、スポンサーとしては
注目を高めるために話題や強い選手に出場してもらうという事はあるだろう。
力のある大スターだから、それはそれで良いのでは?
(横尾 要について)
ちょっと前の話だが以前にも回った事があり、よく知っている。
この大会でもチャンピオンになってもいるし、すばらしいプレーヤーだと思う。
明日はいいプレーをして、頑張って戦いたいと思う。
(フューリクについて)
とにかく曲がらない。ショットは真っすぐ、パットはうまい。
性格も近いこともあって倒すのが難しいタフな相手だと思う。
過去にも7ホールのプレーオフをした事がある。
互いに戦う事が好きである点、コース上では燃えるし
集中力・気合が入る。今回も回って実感した。そのためにいいプレーも出来た。
(奥さんの前で優勝プレゼント?)
そういう風にはあまり考えたことはない(笑)。
母や妻にカップを見せるというためにやっているのではないしね(笑)。
◆デュバル
今日は1st、2ndラウンド時よりドライバーが曲がってしまい、
パーを取ることが精一杯なホールが何ホールかあったが、いいバーディも取れたと思う。
またパターもいまいちであり、バーディパットがなかなか入ってくれなかったが、
ただトップと3打差なので十分優勝するチャンスはあると思う。
明日は、初日のようなプレーを心掛け、もちろん優勝をねらいたい。
投稿者 pawaspo : 23:48 | コメント (0) | トラックバック
T.ウッズが単独首位! ダンロップフェニックス3日目 [ ゴルフ ]
19日(土)、「ダンロップフェニックストーナメント」は61名による決勝ラウンドが始まった。
最終組をまわったのは前日首位のジム・フューリクと2位タイのタイガー・ウッズ、デビッド・デュバル。3人は前日同様の時には並び、時には誰かが抜け出すという激しい首位争いを展開し、多数のギャラリーを沸かせた。
単独首位に立ったのはウッズ。フューリクは1打差につけている。初日首位だったデュバルは3打差の3位タイに後退。横尾要が3位タイまでスコアを伸ばし、優勝争いに絡んでいる。
※写真レポートはこちらをクリック
T.ウッズ vs J.フューリク vs D.デュバル
1番ホール(Par4、386yard)
11時20分、昨日までを遥かに上回る数のギャラリーがコースをぐるりと囲むなかでラウンドが始まった。天候は晴れ、冷たい強い風が吹いて旗や長めの芝が揺れている。
ティーショット。ウッズはフェアウェイ、フューリクは左のラフ、そしてデュバルは左の林の中へ(2日目は右の林だった)。ウッズとフューリクが談笑しながらセカンドに向かう。仲の良い3人だけあって、序盤は笑顔で会話しているシーンを何度も見た。
デュバルの2打目は木に当たってしまった。3打目で林からグリーンへ。ウッズとフューリクは2打目でグリーンオン。
グリーンのまわりは「人の壁」ができている。まずはデュバルのパット。これを沈めて、ナイスパー! 凄い拍手が起こる。ピンチをしっかり凌ぐというのは前日から続いている。
つづいて、タイガーのバーディーチャンス。これが入らない。デュバルは決めてバーディー! スコアを10アンダーにして、2人との差をいきなり2打に広げた。
2番ホール(Par4、435yard)
3人とも2オン、2パットでパー。タイガーが打ち終わったとき、選手に気を使わない多くのギャラリーが動き出したので、フューリクのキャディーが注意を呼びかけた。
3番ホール(Par3、180yard)
フューリクのティーショットがグリーンに乗って大きな拍手。ウッズもワンオン。デュバルはバンカー…。デュバルはショットがどうも不安定だ。ここでパーパットもはずしてボギーにしてしまった。フューリクはパー。ウッズはバーディーで、フューリクに1打差に迫る。デュバルは7アンダーに後退して、トップとの差は3打に。
4番ホール(Par5、557yard)
ウッズの332ヤードショットにどよめきが。ウッズはほんとよく飛ばす。つづくデュバルは315ヤードのショット。ギャラリーから「ナイスショット!」という声がかかった。フューリクはバンカーに。セカンドショット、ウッズはグリーンに。デュバルはグリーン手前。フューリクも3打目でグリーンに乗せた。
ウッズのイーグルパット。これが……入らない! その瞬間、ウッズは膝を曲げたり伸ばしたり、身体中に悔しさを出していた。でも、次は決めてバーディー(-10)。デュバルも惜しいパットで悔しそうだった(パー)。フューリクもパー。ウッズが首位に並んだ!
5番ホール(Par4、415yard)
ここは3人ともパー。ウッズはあわやチップインのアプローチで、入らなかった瞬間は苦笑いだった。デュバルは長めのパットを沈めた。
自分はここでトイレタイム。近くの仮設トイレは行列だった…。ギャラリーはトイレに行くタイミングが難しい。
6番ホール(Par3、200yard)
3人とも長い距離を残してのグリーンオン。このなかで、1発でパットを沈めてバーディーだったのがデュバル。その瞬間、大きな拍手が起こった。トップ2人との差は2打に。
7番ホール(Par4、483yard)
デュバルのティーショットは右の林へ…。デュバルはティーショットがほんと不安定。4打目でグリーンに乗せた。ああ、ダメだ……と思ったら、パットを沈めるんだから凄い。なんとかパーセーブ。デュバルはパットが冴え渡っている。ショットさえ良ければ、スコアは伸びるのに…。
ここではウッズがパットをはずしてボギー。フューリクがパーなので、1位はフューリク(-10)、2位はウッズ(-9)、3位はデュバルとなった。
8番ホール(Par4、387yard)
デュバルがバーディー! パットを沈めた瞬間、思わず「おおっ!」と声を出してしまった。デュバルは初日から見てるけど、「こうなったら面白いなぁ」という方向に流れるからいい。
ウッズはバーディーパットをはずした。はずした瞬間にパターを1回転させて、悔しそうだった。フューリクはボギー。どうも前日の勢いがなくて、ウッズやデュバルと同じ我慢のゴルフになっている。
これで3人が9アンダーで並んだ。そういえば、談笑するシーンは序盤よりは減った。
9番ホール(Par4、431yard)
ここはまさかのシーンがあった。ウッズの、グリーンそばのラフからのアプローチショット。これをウッズが打ち損じてしまい、ボールはちょっと飛んだだけ。まさかのミスだった。これが響いてウッズはボギー。デュバルもボギー。パットを打ってから、手でボールに「行け行け」としてたけど3パットと崩れてしまった。
フューリクは下りのロングパットを沈めて、2打差で再び単独首位に立った。
10~18番ホール
後半に入ってからも首位がフューリクだったりウッズだったり、もしくは2人が並んだり。デュバルがトップに立つことはなかった。最終的にはスコアを2つ伸ばしたウッズが10アンダーで単独首位に。1打差でフューリク。デュバルは1つ落として7アンダーの3位となった。
トップ3に迫った横尾要
トップ3がスコアをなかなか伸ばせないなか、トップ3をジリジリと追い上げたていたのが2002年のチャンピオン、横尾要だった。
横尾は16番ホールでショット良し、アプローチ良し、パット良しの三拍子でバーディー。スコアを7アンダーにしてデュバルに並んだ。
17番のショートホール。横尾はティーショットをグリーンに乗せた。グリーンに向かうとき、スコアボードをチラッと見ていたので、ここで首位のウッズ&フューリクと2打差であることを把握しただろう。グリーンに着いたとき、ギャラリーから拍手が起こった。バーディーパットは入らず、ここはパーだった。
18番のロングホール。横尾は1日目、2日目ともボギーだ。そのせいか、ティーを差すだけでも気を使っているように見えた。そして、ショットはいい感じに。2打目はグリーンそばへのバンカーへ。しかし、3打目はピンにピッタリ寄せて大きな拍手が起きた。バーディーチャンス。これを沈めればトップとは1打差で、最終日を最終組でまわる可能性が高くなる。
しかし、ボールはカップのわずか右に逸れてしまう。このホールはパーで、最終的にはトップとは3打差の3位タイでラウンドを終えた。
【インタビュー】
今日は練習場で風が強かったので、なるべくボギーを打たないように心がけた。ティーはフェアウェイを外さず、セカンドはグリーンへ。
(9番、10番ホールと続けてボギーだったけど)しょうがないと思って、気持ちを切り替えた。11番、12番といいパーを取れて、雰囲気はよくなった。(17番と18番が惜しかったけど)18番は難しかった。17番はなんとか入れたかった。
(タイガーについては)勝てるわけがない。上の3人は視野に入れていない。力の差がありすぎる。コツコツやって、いい成績が出ればいい。勝つのはミラクルなゴルフでもしない限りは無理。ドライバーの距離も違う。13番なんか彼らはドライバーを使わない。違うコースをまわっているようなもの。飛距離もだし、ショットの精度やパッティングも違う。やる以上はあきらめないで、頑張ります。2桁いけたらラッキー。
(海外の選手と日本人選手の差は)最初から空いている。身体も違うし。昔は差はそれほどでもなかった。日本の道具が優れていたから。でも、彼らがテクノロジーを使うようになって変わった。
(来週は欠場ですよね?)娘のお受験があるので。でも、このメンツで勝ったら、娘は受かんなくていいです(笑)
3日目の成績
上位6名は2日目までと同じメンバー。スコアを伸ばして上位に迫る選手に期待したんだけど、いなかった。川原希、クリス・キャンベルがバディーを連取して「おおっ!?」と思わせたけど、失速してしまった。
1位 T.ウッズ(-10)
2位 J.フューリク(-9)
3位T 横尾要、D.デュバル(-7)
5位 W.リャン(-5)
6位 平塚哲二(-3)
7位T 川原希、M.キャンベル(-2)
9位T 谷原秀人、宮本勝昌(-1)
11位T S.K.ホ、丸山大輔ら7名(0)
18位T 田原創志、桑原克典、鈴木亨(+1)
21位T 尾崎将司、龍一ら4名(+2)
25位T D.チャンド、星野英正ら4名(+3)
29位T R.アレンビー、C.プラポール6名(+4)
35位T C.キャンベル、深堀圭一郎ら7名(+5)
42位T 中嶋常幸、伊沢利光ら6名(+6)
48位T C.モンゴメリー、D.スメイル(+7)
50位T J.ロリンズ、B.ワトソンら5名(+8)
55位T 小山内護、立山光広ら4名(+9)
59位 三橋達也(+10)
60位 崔光洙(+11)
61位 S.レイコック(+12)
3日目のドライビングディスタンス BEST10
4番ホールと12番ホール、3日間の平均飛距離1位はやはりタイガー・ウッズ。ジム・フューリクは43位(269.33ヤード)、デビッド・デュバルは11位(287.50ヤード)、横尾要は50位(265.67)となっている。
1位 タイガー・ウッズ(305.00ヤード)
2位 バッバ・ワトソン(301.00ヤード)
3位 プラヤド・マークセン(296.67ヤード)
4位 ゴンサロ・フェルナンデスカスタノ(296.50ヤード)
5位 ディネッシュ・チャンド(293.50ヤード)
6位 マイケル・キャンベル(292.50ヤード)
7位 小田龍一(292.33ヤード)
8位 ロバート・アレンビー(290.50ヤード)
6位 鈴木亨(290.33ヤード)
4位 ジョン・ロリンズ(289.00ヤード)
明日の最終組は「ウッズ、フューリク、横尾」
さあ、いよいよ明日は最終日。気になる最終組はウッズ、フューリク、横尾要となっている。3日目より1時間早いスタートなので、会場に行く人はお早めに。
【9:30】マイケル・キャンベル、川原希、谷原秀人
【9:40】デビッド・デュバル、W.リャン、平塚哲二
【9:50】タイガー・ウッズ、ジム・フューリク、横尾要
3日目の会場
ギャラリーは8003人。とにかく多かった。子供もけっこういて、何してるのかと見てたら、松ぼっくりを拾って遊んでた。
18番ホールのスタンドそばで子供たちが「ボールくださ~い」と選手やキャディーに声をかけていた。自分は正直、「野球でもソフトボールでも同じこと言ってるだろ」と思った。競技が違っても、言ってることやってることは一緒。
グルメ情報
プロアマ戦レポで紹介した「妻地鶏」が土日限定メニューを出していた。ちょっと肌寒かったので、「しし汁」(200円)は身体を温めるのにもってこい。「妻地鶏めし弁当」(500円)は、昼にはなくなっていた。
最終日に来場する人へ
カメラを注意されるギャラリーを何人か見た。カメラとビデオの持ち込みは禁止となっている。知らないで持ってきたとしても、入口で係員がアナウンスしていたはず。ルールは守ってほしい。
会場では携帯電話はマナーモードにするか、電源を切っておこう。もしもアドレス時のシーンとなってるとき、着信が鳴ってしまったら……。非常にヤバイ。
ウッズと一緒にまわる場合は、ウッズが打ち終わったからといってすぐに動かないように。他の選手のプレイもあるのだから。キャディーが注意を呼びかけるシーンが何度かあった。あと、ウッズと優勝争いしてる選手のプレイを見ないのは違うと思うけどね。
3日目は冷たい風が強くて肌寒かった。服は上にも何か着たほうがいいと思う。ちなみに、4日目の天気予報は「晴れ」となっている。
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2005年11月18日
早くも白熱の首位争い! ダンロップフェニックス2日目 [ ゴルフ ]
18日(金)、フェニックスカントリークラブでは「ダンロップフェニックストーナメント」の予選2日目を開催。この日も好天で、前日より多い6149名が足を運んだ。
2日目に激しい首位争いを見せたのがデビッド・デュバル、タイガー・ウッズ、ジム・フューリクの3名。時には1名が抜け出し、時には3名が並ぶ熾烈な争いがつづくなか、最終的に単独首位に立ったのはフューリク。安定感が抜群で、6つもスコアを伸ばした。ウッズとデュバルはなかなか波に乗れない我慢のゴルフがつづいたものの、後半にスコアを伸ばした。
2日目はスコアを伸ばす選手が目立った。特にデニッシュ・チャンド(フィジー)は前半9ホールだけでイーグル1つ、バーディー5つ、ボギーなしという快進撃だった。予選を通過したのは61名で、トーマス・ビヨンや加瀬秀樹など23名が予選落ちしている。
3日目からは決勝が始まる。最終組は2日目に首位争いを見せた3人。4位タイの平塚哲二、横尾要にも期待はかかる。
※写真レポートはこちらをクリック
1位 ジム・フューリク(-9、アメリカ)
安定感が抜群だったフューリク。ティーショットとアプローチがいずれも良く、特にパッティングは冴えわたっていた。前半は2バーディーとノーボギー、後半に入ってからは11番・13番・15番・16番とバーディーを積み重ねていった。
一番のハイライトは17番ホールだったと思う。パー3のショートコース、6番アイアンのティーショットはグリーンにわずかに届かず、手前の池に転がり落ちてしまった。16番で単独首位に立った勢いに水が差された――誰もがそう思っただろう。打ち直しは池の後ろからサンドウェッジで。これでピンまで5mに付ける。微妙な距離。これを入れてもボギー、外せばダブルボギー。今日一日で最大のピンチだ。しかし、フューリクは踏ん張った。パットを沈めて「ナイスボギー」。打った瞬間、少しだけガッツポーズを見せた。
18番ホールでは2打目をバンカーに入れるも、そこからグリーンに乗せてパットも沈めてバーディー。再び単独首位に立った。ピンチを切り抜ける強さがあった。
17番ホールに移動するとき、子供に「フューリク、がんばって!」と声をかけられた。そのとき笑顔を見せながら、頭をちょっとだけ下げた姿が印象に残っている。
【インタビュー】
今日は良いプレーができた。明日からもバーディーをいっぱい獲りつづけて、良い位置をキープできるよう頑張りたい。
パターの調子は良い。それ以上に、ショットがグリーンの正しいサイドにつけられているのが大きい。ここのグリーンは難しい。奥につけると、下りが大変になる。上がりのラインにつけることで、アグレッシブな感じで打てる。それが良いスコアにつながっている。
(タイガーとデュバルは)2人とも良い友人なので、楽しいラウンドになるんじゃないかな。
2位タイ デビッド・デュバル(-8、アメリカ)
出だしは良くなかった。スタートの1番ホール、ティーショットが右の林に行ってボギー。2番ホールはバンカーも、パーセーブ。3番と4番はロングのバーディーチャンスを決めれず。チャンスは活かせず、ピンチは凌ぐという我慢のゴルフが続く。グリーン上で悔しさを口にすることも(ちょっとだけ)あった。8番ホールはピンそば2mに寄せながら、バーディーを取ることができなかった。
しかし、後半の10番と11番でバーディーを決め、16番では単独首位に。最終的には2位タイで終わったけど、2日目をいい形で終えることができた。
デュバルはお父さんがギャラリーに交じって一緒にまわっている。
【インタビュー】
プレー自体は非常に良い。自信も出てきている。「68」というスコアもまぁOKだ。ボギーが先行したけど、巻き返して伸ばせたというのも気分的に良い上がりだった。
グリーンは去年出ていないので比較はできないけど、少し軟らかいと言われればそんな気も。でも、凄く速いグリーンだし、コンディションも良い。例えて言えば、オーガスタに匹敵するぐらいの良いグリーンではないか?
今後は今のようなプレーを2日間続ける。ここで復活優勝となれば、こんなにうれしいことはない。タイガーとのラウンドとなれば、喜んで頑張る。仲良しの友人だけど、プレーとなれば互いの仕事をするだけ。
優勝ラインは14アンダーかな? あと2日間で5~7アンダーなら優勝できるのでは。10バーディーでボギー4つなのかどうかは、皆さんが考えてください(笑)
3位タイ タイガー・ウッズ(-8、アメリカ)
ウッズもデュバルと同じ、なかなか波に乗り切れないなかで後半にスコアを伸ばしてフィニッシュした。
さすがと思わせるプレーは随所にあった。ドライバーはほんと良く飛ぶ。8番ホールは300ヤードをゆうに越えていた。アプローチもいい位置。でも、それを入れれないのが今日のウッズでもあった。
それにしても、ギャラリーの数は相変わらず圧倒的に多い。何度も使う表現だけど「民族大移動」。人が多いから盛り上がりが違う。報道陣が多いから気を使う(「ああ、仕事してるわ~」としみじみ思った)。場の空気が違う。
ウッズはサンドイッチを食べながら歩いていた。今日の内容には満足していないようだったけど、会見では笑顔を見せていた。
【インタビュー】
ショット、パットともに昨日のようにはいかない1日だった。そのへんはこれから練習して調整する。
結果としてはいい位置にいると思う。長いパットも入れられているし、良かった。
3人一緒(デュバル、フューリク、ウッズ)というのはじばらくしていない。みな仲良しだし、長い間よく知っているので楽しみだ。
優勝するためには、あと2日間、これくらいのペースで伸ばせれば…。3人とも調子が良いし、もちろん後から来る選手もいるだろう。しっかりやるだけ。
4位タイ 平塚哲二(-5、日本)
スコアを3つ伸ばして日本人トップタイに立った平塚。本人はティーショットが悪いと言ってるけど、たしかにスタートの10番ホールなんかはラフだった。でも、その後のアプローチが良かった。ティーショットさえ良くなれば、さらにスコアを伸ばせそう。
【コメント】
アイアンが思ったように打てている。フェアウェイはけっこう外している。ティーショットが少し悪いので…。もうちょっと真っすぐ出せれば…。
ここは憧れのコース。基準はセンター狙い。負けたくないので、一生懸命頑張って勝ちたい。
4位タイ 横尾要(-5、日本)
横尾も3つ伸ばして、日本人トップタイの5アンダー。謙虚なコメントだけど、2002年の優勝者なんだから。
【コメント】
ショットもいいし、パットも悪くない。ただ、18番ホールだけが2日間ボギー。18番のティーショットは難しい。僕らの距離には辛い。16番も苦しい。
平塚さんと自分とでトップタイだと思ってやりたい。あの人たちは別物。とてもなれない。精一杯やって、まぐれを連発して、さらにあの人たちがミスしないとダメ。次元が違う。
9位タイ マイケル・キャンベル(-2、ニュージーランド)
前日は存在感を示せなかったけど、徐々にのってきた。6番ホールでは3mのパットを決めてパー。9番ホールではティーショットを左に外すも、ギャラリーに囲まれながら打った2打目をしっかりグリーンに乗せて大きな拍手を受けていた。2日目、特に後半はノーボギーで4バーディー。9位タイまで来ている。
【コメント】
今日になって、やっとグリーンの感覚がわかってきた。全体的に調子が良いとは思わないけど、パットが入った。明日は新しい1日として気持ちを切り替えていきたい。
20位タイ ディネッシュ・チャンド(0、フィジー)
前半のインコースで出した28という数字は、1973年以降のツアーでは最少となるスコア。後半にボギーとダブルボギーで崩れたのが惜しかった。
【コメント】
調子は悪くない。前半のハーフはパットもショットも良かった。途中でどこまでいくのか怖くなったけど、28という数字にはビックリした。うれしかった。
他の選手たち
14位タイ 横田真一(-1、日本)
ショートの11番ホールで幸先良くスコアを伸ばしたけど、後半に落とした。
52位タイ 中川勝也(+5、日本)
片山晋呉の負傷欠場で急遽出場、しかもメジャーチャンピオン2人という大役。大変だったと思う。でも、いいプレーを見せると大きな拍手を受けていた。
【コメント】
(2日間、タイガーとまわって)疲れました。でも、いい疲れです。最高の緊張感でした。ディーショットが悪かったけど、アプローチとパットでパーを拾えた。なんとかしのげて、迷惑をかけないですんだと思います。(「今後に活かせますね?」と聞かれて)はい、凄くいいものをもらいました。
予選落ち 渡辺司(+6、日本)
今日は昨日より安定していた。1日でこうも変わるんだなぁ……と思った。
予選落ち 宮里優作(+7、日本)
バンカーショットのミスが酷かった。
予選落ち トーマス・ビヨン(+11、デンマーク)
2日目は5つもスコアを下げて予選落ち。
【コメント】
優勝したこともあるこのコースとは相性が良いはずなのに、予選落ちという結果は非常に残念。気合いを入れたけどダメだった。本当にイライラする2日間だった。
2日目の成績
2日間を終わって、タイガー・ウッズら3名が抜け出している。日本人トップは4位タイの平塚哲二、横尾要。
予選を通過したのは5オーバーまでの61選手。今大会を2度優勝しているトーマス・ビヨンは予選落ちとなった。
1位 J.フューリク(-9)
2位T T.ウッズ、D.デュバル(-8)
4位T 平塚哲二、横尾要(-5)
6位T W.リャン、S.K.ホ、近藤智弘(-3)
9位T M.キャンベル、G.フェルナンデスカスタノら5名(-2)
14位T 横田真一、J.ロリンズら6名(-1)
20位T D.チャンド、伊沢利光ら4名(0)
24位T C.キャンベル、中嶋常幸ら7名(+1)
31位T P.シーハン、田中秀道ら8名(+2)
39位T 尾崎将司、丸山大輔ら8名(+3)
47位T D.スメイル、佐藤信人ら5名(+4)
52位T D.チョプラ、B.ワトソンら10名(+5)
~~ 以上が予選通過 ~~
62位T 渡辺司、芹澤信雄ら6名(+6)
68位T 川岸良兼、宮里優作、菊池純(+7)
71位T C.ペーニャ、神山隆志、増田伸洋(+8)
74位T 加瀬秀樹、高見和宏ら4名(+9)
78位T 細川和彦、桧垣繁正(+10)
80位T P.ローリー、T.・ビヨン(+11)
82位 兼本貴司(+12)
83位 杉原輝雄(+15)
棄権 広田悟
2日目のドライビングディスタンス BEST10
4番ホールと12番ホール、2日間の平均飛距離が高かった10名を紹介しよう。2日目も1位はタイガー・ウッズ。10名中8名が外国人選手だ。
1位 タイガー・ウッズ(302.50ヤード)
2位 ゴンサロ・フェルナンデスカスタノ(298.00ヤード)
3位 バッバ・ワトソン(297.50ヤード)
4位 ジョン・ロリンズ(294.25ヤード)
5位 ディネッシュ・チャンド(293.50ヤード)
6位 立山光広(291.50ヤード)
7位 プラヤド・マークセン(290.75ヤード)
8位 小田龍一(289.75ヤード)
9位 マイケル・キャンベル(289.25ヤード)
鈴木亨(289.25ヤード)
決勝3日目の組み合わせ
2日間の予選が終わり、84名(棄権含む)の出場選手中52位タイ(+5)までの61名が予選を通過した。3日目からは成績順の組み合わせとなる。成績下位の14~21組は9:45から10:55まで10分おきに10番ホールをスタート。成績上位の1~13組は9:20から11:20までに1番ホールをスタートする。6~13組が2日目までイーブン以上のグループだ。
【6組】桑原克典、伊沢利光、C.モンゴメリー(10:10)
【7組】D.チャンド、宮本勝昌、星野英正(10:20)
【8組】立山光広、谷口徹、C.プラポール(10:30)
【9組】J.ロリンズ、横田真一、M.キャンベル(10:40)
【10組】米山剛、鈴木亨、G.フェルナンデスカスタノ(10:50)
【11組】S.K.ホ、近藤智弘、P.マークセン(11:00)
【12組】平塚哲二、横尾要、W.リャン(11:10)
【13組】J.フューリク、T.ウッズ、D.デュバル(11:20)
これから来場する人へ
朝早くから来場する人は、湿気に強い靴を履いていったほうがいい。ラフは朝露で濡れてるので、靴も濡れてしまう。10時半以降に良くなって、昼になれば乾いているけど。靴が濡れるのは気持ち悪い…。
ウッズと一緒にまわる場合は、ウッズが打ち終わったからといってすぐに動かないように。他の選手のプレイもあるのだから。何より、選手の集中力に水を差すことになる(「PLACE!」と言われる)。
携帯電話は電源をきるか、マナーモードにしよう。
投稿者 pawaspo : 23:57 | コメント (0) | トラックバック
DPT予選2日目 写真レポート [ ゴルフ ]
今日も快晴、気がつけば僕の顔は真っ赤に焼けていた。そんなことに気づくのに3日もかかるとは・・・。今日も大忙しで走り回って日焼けして取材してきました。朝からどのホールで撮影しようか悩みながら1番のティーグラウンドへ行ったんですが各雑誌カメラマンも今日は少し疲れ気味で朝の出足はいまいち。タイガーの組になるころにはこんなにいたのかと思うぐらいの数になっていたんですが・・・。結局全選手の朝の一打を撮影することにして1番、10番のティーグラウンドを往復して撮影しました。その後、後半の9ホールを有力選手とともに歩いてまわってきました。それでは本題、今日のレポートを明日の上位の組み合わせと共に。
(写真撮影:黒田 健 / みっちゃんの宮崎ガイド)
※DFT 予選第2日目観戦レポート詳細はこちらをご覧ください
3日目 13組(最終) 11:20 スタート
米国の3人フューリク、タイガー、デュバルが抜け出して明日は最終組に。一歩抜け出したのは、安定感抜群のJ・フューリク。トラブルも難なくリカバーしながら、しっかりスコアーメイク。
1位 J・フューリク -9 131(67 64 )米国
13Hチップインで一休み(左) 15Hここから一気にバーディーラッシュ(右)
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前半は我慢のゴルフ。後半一気にスコアを伸ばして首位に1打差。宮崎で完全復活の予感。
2位タイ D・デュバル -8 132(64 68 )米国
9H 狙いを定めて1パットでパーセーブ
1H 首位で迎える予選2日目もリラックスムード
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2連覇へ、予選は上々。明日からの2日間、タイガーチャージがみられるか?
2位タイ T・ウッズ -8 132(64 68)米国
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3日目 12組 11:10 スタート
優勝経験のある横尾に今年好調の平塚、中国のリャンが3人の組み合わせ
3日目 11組 11:00 スタート
期待の若手、近藤と日本ツアーでなじみのマークセン、S・K・ホのマッチング
6位タイ S・K・ホ -3 137(70 67)
1H
9位タイ P・マークセン -2 138(69 69)
10H
3日目 10組 10:50 スタート
スペインの若手のホープに米山、鈴木のベテラン勢の組み合わせ
9位タイ 米山剛 -2 138(72 66)
9位タイ 鈴木亨 -2 138(71 67)
9位タイ G・フェルナンデスカスタノ -2 138(72 68)
3日目 9組 10:40 スタート
実力のある外国勢二人に好調横田のマッチング。見所いっぱいの組み合わせ。
9位タイ M・キャンベル -2 138(72 66)
14位タイ 横田真一 -1 139(67 72)
14位タイ J・ロリンズ -1 139(74 65)
明日は最終組を中心に撮影を行います。タイガーの抜け出しに注目。
アメリカ勢のレベルの高い争いを期待しています。
投稿者 pawaspo : 23:34 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月17日
DPT予選1日目 写真レポート [ ゴルフ ]
パワナビカメラマンレポート、今日の取材テーマは全選手の撮影! コンディションは良好! 天気は朝から快晴。とはいえ、芝は朝露に濡れ少々歩きにくい……。そんななか、ついにDPT予選1日目が始まりました。今日は前半のホールを中心に取材。1番ホールでの1、2組目のティーショット撮影のあと、2番グリーン周りに移動。実はここが、僕のお勧めする観戦ポイントです。グリーンと3番のティーがすぐ近くで、しかもすぐそばにトイレと売店、しかも6番のグリーンも結構見えます。そこで本格的に全選手の撮影。23組目までしっかり撮らせてもらいました。その後は6番のグリーン、7番ティーでタイガーの組を撮影、そして最終組まで7番ティーグラウンドで撮影しました。明日は後半のホールの模様をお伝えします。では、上位陣の写真と成績を。
(写真撮影:黒田 健 / みっちゃんの宮崎ガイド)
※DFT 予選第1日目観戦レポート詳細はこちらをご覧ください
1位 D・デュバル -6
出入りの激しいゴルフを展開。それにしても8バーディーは立派。コースを知り尽くした男の復活劇が始まった?
詳しいことは密着取材のてるくんレポートにて
2位 T・ウッズ -5
常にレベルアップを目指し完璧を求めるタイガーにとって、初日としてはまずまずの内容だったのかも。2番グリーン、3番ティー、6番グリーン、7番ティーの計4ホールを撮影したましたけど、球のスピード、弾道ともに他を圧倒するような内容。たくさんのギャラリーを引き連れ、安定したラウンドで5アンダー。
3位タイ 近藤 智弘 -3
アマチュアでの輝かしい成績をひっさげプロ入り。安定した成績でトーナメント上位の常連です。初日も持ち前の安定したプレイでいいスタートをきりました。
生年月日:1977年6月17日(28歳)
身長:167cm 体重:60kg
出身地: 愛知県
ツアー勝利数:0勝
2005獲得賞金:¥32,263,600(21位)
大会出場回数:4回目
大会最高順位: 39位タイ(2004)
昨年大会順位: 39位タイ
3位タイ J・フューリク -3
ここ一番の集中力はさすがです。2番でボギーのあと、3番ショートでバーディーを取り返しました。長い故障からの復活を遂げた今年、ダンロップフェニクストーナメントでも大活躍を予感させるファーストラウンドでした。
3位タイ 横田真一 -3
2番ではピンすぐそばに落として楽々バーディー。つづく3番でも連続バーディーと目の前で絶好調のプレイを見ることができました。「ショットがよくパットが入らない1日だった。スコアには満足しているけど」と、コメント。
生年月日:1972年2月6日(33歳)
身長:167cm 体重:74kg
出身地: 東京都
ツアー勝利数:1勝
2005獲得賞金:¥32,073,414(22位)
大会出場回数:10回目
大会最高順位: 24位タイ(2000)
昨年大会順位: 27位タイ
小山内譲 -2
11位タイ 金鐘徳 D・チョプラ 中嶋常幸 谷原秀人
C・プラポール P・マークセン T・スリロット -1
明日は予選2日目。首位争いに、予選通過ラインの模様を写真レポします。お楽しみに。
投稿者 pawaspo : 23:19 | コメント (0) | トラックバック
D.デュバルが首位! ダンロップフェニックス1日目レポ [ ゴルフ ]
18日(木)、好天に恵まれたフェニックスカントリークラブで「ダンロップフェニックストーナメント」が開幕した。
初日はタイガー・ウッズやデビッド・デュバルなど、パワナビDPT班が追いかけた選手を中心にレポートする。
※写真レポートはこちらをクリック
片山晋呉が欠場
前日のプロアマ戦を背筋痛で欠場した片山晋呉が、残念ながら欠場。初日は中川勝弥がウッズ、キャンベルとラウンドすることになった。藤田寛之も欠場で、芹澤信雄が替わりに出場している。
片山晋呉のコメント
悪い。悪いから欠場。しょうがない。(来週については)わからないよ。来週、再来週も。
いよいよスタート
4日間の火蓋が切られたのは8:30の第1ホール第1組、鈴木亨のショットからだった。
第2組:杉原輝雄、神山隆志、金鐘徳
今年で出場31回目、68歳の大ベテラン・杉原輝雄。スタンドから「頑張れ」と声援を受けていた。距離は短かったけど、1番ホールのファーストショットは3人のなかで一番きれいだった。このホールはパー。でも、4ホール目から徐々に崩れだし、初日は11オーバーで最下位だった。
第18組:田中秀道、バッバ・ワトソン、丸山大輔
選手がスタートホールに現れると最初の拍手。コール時に2回目の拍手。ファーストショット後に3回目の拍手を受ける。10番ホール、人が多かったけど、30分後に来るウッズを待ってたんだろうなぁ。
田中は咳を何度かしていた。それでも6位タイにつけたのは流石と言える。ワトソンはさすがに一番飛んでいた。彼はロングホールで見てみたい。
3人とも11番でワンオンしながら2パットでパー。高い位置にカップがあるグリーンが曲物か? 11番ホールはパーの率の割には、バーディーは多くない。
ところで、この組を見たのは早い時間だったんだけど、朝露のせいかラフがけっこう濡れていた。歩いてたら靴が濡れちゃった…。
第19組:星野英正、川岸良兼、ロバート・アレンビー
12番ホール、アレンビーと川岸はティーショットに不満そう。星野はバンカーそばのラフからチップインバーディー!
13番ホール。3人とも林越えは狙わず、ふつうに打っていた。ここでも星野が素晴らしいアプローチを見せて、バーディーチャンス。ところが、短いパットを外してしまう。アプローチは冴えてたけど、パットは良くなかった。
タイガー組からの歓声がときどき聞こえた。
第20組:ジム・フューリク、深堀圭一郎、細川和彦
フューリクはアプローチが良かったと思う。気になったのは、キャディーのおじさんの髭…。
深堀はいまひとつ。細川は後半で崩れたけど、自分が観てるときは惜しい当たりを見せていた。
第21組:タイガー・ウッズ、マイケル・キャンベル、中川勝弥
タイガー組はほんと民族大移動。18番ホールのスタンドから観たら、人の波がウネウネしていた。ギャラリーの反応も大きめ。バーディーを決めたときの拍手とか。
タイガーは13番で林の中に入れてしまうピンチがあったけど、しっかりリカバーしていた。普段はどのプレイも安定してる。18番では飛ばして2オン、イーグルチャンスはものにできなかったけどしっかり寄せてバーディー。プレーの一つ一つで唸らせていた。
中川は補欠から参加して、いきなりこの組というのは大役だったと思う。18番ではロングパットを沈めて見事なバーディーを決めた。その瞬間は盛り上がった。キャンベルは存在感があまり感じられなかった。
第23組:デビッド・デュバル、宮里優作、渡辺司
この日の後半はどうするか考えてなかった。でも、デュバルがスコアを伸ばしてるのを見て、後半はずっとデュバルの組についていこうと決めた。
そして、それは見事に正解だった。前半に11番、13番、17番、18番でバーディーを取ったデュバルは後半に入ってからも1番、2番と4連続バーディー。ショート3番では、あわやチップインの素晴らしいアプローチを見せてノリノリ。単独トップだったのでギャラリーは(タイガー組みには及ばないけど)けっこう多かった。デュバルがホールに来るとギャラリーからは拍手。デュバルは4番でもバーディーを決めて、スコアを7アンダーに伸ばした。
しかし、5番ホールで流れが変わる。ティーショットがロープの外に出てしまった。ここからパーを狙えるところまで行く。ところが……カップに蹴られてボギー! 次の6番ではバンカーに入れてしまい、アプローチは長い距離のパットを残してここでもボギー。デュバルの口から悔しさがこぼれるのを聞いた。悪い流れ。
ここからデュバルは持ち返す。ティーショットに安定性が戻って、7番と8番はパー。そして最後の9番。先にフィニッシュしたウッズが5アンダーだから、バーディーを取れば単独トップに立てる。ギャラリーはタイガー組が終わっても残っていたのか、かなり多くてビックリ。首位のデュバルを見たい人が増えていた。
デュバルはティーショット、アプローチともに良く、バーディーチャンスをつかむ。そして、これを沈めてバーディー! 単独トップを決めた瞬間、ホールがどっと沸いた。自分はデュバルに付いてよかったなぁとうれしかった。
宮里は結果こそ良くなかったけど、4番ホール以降は持ち直していた。少し期待してみたい。渡辺はプレイが不安定で、ティーショットを林に入れたりしていた。バンカーが多かったし、短いパットを外すなど雑なところもあった。ピンチの割には粘ってたと思うけど、2日目は厳しいだろう。
1日目の成績
首位はデビッド・デュバル、2位はタイガー・ウッズ。3位タイにはジム・フューリクと近藤智之、横田真一。6位タイは横尾要、田中秀道など日本人5名。11位タイ、18位タイともに7人でここまでがバーディかイーブン。深堀圭一郎、トーマス・ビヨンらは低迷している。
出場84選手全員の順位はJGTOのサイトに載っている。
1位 デビッド・デュバル(-6)
2位 タイガー・ウッズ(-5)
3位タイ ジム・フューリク、近藤智弘、横田真一(-3)
6位タイ 横尾要、田中秀道、小山内護、立山光広、平塚哲二(-2)
11位タイ ダニエル・チョプラ、中嶋常幸など7名(-1)
18位タイ クリス・キャンベル、S・K・ホなど8名(0)
25位タイ コリン・モンゴメリー、伊沢利光など12名(+1)
37位タイ マイケル・キャンベル、尾崎将司など23名(+2)
1日目のドライビングディスタンス BEST10
大会期間中、4番ホールと12番ホールのドライビングディスタンスが発表されるようになっている。2ホールの平均飛距離が高かった10名を紹介してみよう。
1位はタイガー・ウッズ。ロングの18番ホールでただ1人イーグルを決めた小山内護、4番ホールで324ヤード飛ばしたバッバ・ワトソンにも注目。
1位 タイガー・ウッズ(4H:310ヤード、12H:292ヤード)
2位 ディネッシュ・チャンド(4H:293ヤード、12H:301ヤード)
3位 ゴンサロ・フェルナンデスカスタノ(4H:309ヤード、12H:284ヤード)
4位 小山内護(4H:301ヤード、12H:288ヤード)
ジョン・ロリンズ(4H:301ヤード、12H:288ヤード)
6位 プラヤド・マークセン(4H:310ヤード、12H:276ヤード)
7位 宮本勝昌(4H:289ヤード、12H:296ヤード)
小田龍一(4H:296ヤード、12H:289ヤード)
桧垣繁正(4H:289ヤード、12H:296ヤード)
10位 バッバ・ワトソン(4H:324ヤード、12H:257ヤード)
インタビュー(1日目)
デビッド・デュバル(1位)
2、3年苦しい時期があったけど、ここ数ヶ月では一番いい。努力して練習を重ねてきたことが実になってきた感じだ。初日からなかなか良いスタートをきることができないでいたけど、今日はそれができた。
スイング自体は非常に良い。身体については完璧なんてことはない。今はそれなりに普通。強いて言えば、昔痛めた手首がちょっと痛い程度。体重は多少増えたかもしれない。ただ、飛距離が伸びているというならそれは体重ではなく、良いスイングができているということ。無理に飛ばそうとしないでも、良いスイングをしていればクラブとボールが飛ばしてくれるということに最近気づいた。
成功と自信、どっちが先かといえば両方だろう。今は自信を持っている。結果は後からついてくるのでは。
今日はもう1つ、2つスコアが伸びたかもしれない。5番ホールは入ったと思ったら嫌われたけど、カップに傷が付いていた。そういう悪い流れがありながら巻き返すことができて、満足はできている。
ウッズとの勝負? まだ、わからない。1日が終わっただけで、まだ3日もある。何が起こるかわからない。とにかく、明日以降も頑張るようにしたい。
タイガー・ウッズ(2位)
デュバルと競り合うのは久しぶりだ。普段から仲も良いし、2001年には一緒に組んでワールドカップで優勝した。ここ数年は不調で、友人としてとても辛かった。昨年からだんだん良くなって来ているので、この大会をきっかけにもっと良くなってほしい。
グリーンは昨日よりは速くなってきているけど、まだなんとなく遅いように感じる。下りは速いけど、上がりはやや遅め。全体的に難しいけど、良いコンディションであることは変わりない。
ショットは非常に良い。満足している。過去2週間くらい試行錯誤していた点もあったけど、良い感じになってきた。
宮崎での過ごし方? いつも通り。練習してトレーニングして、食べて寝る(笑) ほとんど食べてるよ(笑)
ジム・フューリク(3位タイ)
今日はかなり良いプレーができた。フェアウェイはほとんどはずさなかったし、ショットは満足。パッティングに関しては前半は思ったより速くて、出だしの10番で3パットのボギーを叩いてしまった。でも、そのあとはなんとかグリーンのスピードをつかむことができた。10年ぶりのコースなので、慣れるまでもう少し時間はかかりそう。特にグリーンのアンジュレーションが大きくて難しい。
(デュバルが良いプレーをしたけど)復活してくれれば、自分としても凄くうれしい。彼はもともと、素晴らしいプレイヤーなのだから。
近藤智弘(3位タイ)
今日のラウンドは最高。こんなに良いスコアが出るとは思わなかった。今日はパターも良かった。明日からもこういう感じで、良いイメージを持ちながら4日間プレーしたい。
横田真一(3位タイ)
今日はショットが良かった。でもパットが入らなかった。3アンダーというスコアには満足している。明日以降はいい感じでいきたい! 結果がすべてなので、結果をね。
田中秀道(6位タイ)
前半(10~18H)は2オーバーで辛いスタート。風邪のせいにしないようプレーしたし、ふんばる姿は見せることができた。15番で1m半のパーパットを沈めたのがポイント。そこから調子が上がった。2年ぶりの日本の大会で、ギャラリーもたくさんついてうれしかった。
立山光広(6位タイ)
いいスコアだったねぇ。内容は良くなかったけど。先週の余韻がスコアにつながってる。
今週も楽しみ。今週はトラでしょ。先週よりもっと大きいからね。トラとは調子を完璧にして戦いたい。
深堀圭一郎(67位タイ)
(初日出遅れたけど)明日以降巻き返す。体調が先週悪かったこともあったけど、単にショットが当たっていなかったのではという感じ。少しずつ良くなっているので、明日以降はもっと良いスコアでいけると思う。
(片山晋呉の欠場は)身体が大変なんだと思う。残念だけど、仕方がない。でも来週はきっと大丈夫でしょう!
予選2日目の注目グループ
2日目も1日目と同じ組み合わせでラウンドする。違うのはスタート時間。詳しくは会場で配布されている紙に書かれているし、どこでラウンドしてるかは会場内にあるボードを見ればわかる。
2日目の注目グループをピックアップしてみよう。
第12組:横田真一、平塚哲二、葉偉志(8:35)
横田は3位タイで日本人ではもっとも上の順位。
第8組:小山内護、宮本勝昌、林根基(9:05)
ドライブ距離BEST10が2人いる。特に小山内は18番ホールで初日イーグル、順位は6位タイにつけている。
第23組:デビッド・デュバル、宮里優作、渡辺司(9:10)
デュバルは初日首位に立ったことで、一躍注目の選手となった。2日目のプレイも楽しみ。宮里は良くなる予感がある。
第18組:田中秀道、丸山大輔、バッバ・ワトソン(9:40)
厳しい体調ながら6位タイにつけている田中。ワトソンのドライブショットにも注目。
第4組:横尾要、谷口徹、ダニエル・チョプラ(9:45)
横尾は6位タイ、チョプラは1打差の11位タイにつけている。
第20組:細川和彦、深堀圭一郎、ジム・フューリク(10:00)
フューリクは3位の好スタート。他の2人は巻き返しなるか。
第21組:タイガー・ウッズ、マイケル・キャンベル、中川勝弥(10:10)
大会の主役・タイガーは好発進。キャンベルは2日目から変われるか? 中川の奮起にも期待したい。
第7組:S・K・ホ、伊沢利光、コリン・モンゴメリー(10:15)
3人とも初日はイーブン、もしくは1オーバー。
第15組:近藤智弘、今井克宗、ポール・シーハン(10:20)
近藤は初日、4バーディー1ボギーで3位タイにつけている。
初日の会場
この日の来場者は4741名。大部分がウッズ目当てだったのでは? ウッズの組はギャラリーが飛びぬけて多かったし、先のコースでいい位置で待ってる人も多かった。
観戦慣れしているのか、小さい脚立の上に立って観戦する人も。荷台の大きい脚立を2人で運んで、2人で立っているカップルも見かけた。
グルメロードやギャラリープラザは大賑わい。でも、土日になればもっと増える。
SRIXON選手バーディーボールプレゼントキャンペーン
SRIXONボールを使用している選手がバーディーを獲得すると、その場でバーディーボールがギャラリー1名にプレゼントされている(同等品の場合あり)。バーディボール獲得者はさらに、ギャラリーゲートにあるダンロップ売店で記念品と試打会の優先利用券を受け取ることができる。
≪対象選手≫15名
中嶋常幸、星野英正、加瀬秀樹、細川和彦、宮瀬博文、広田悟、高橋竜彦、川岸良兼、田島創志、渡辺司、高見和宏、ロバート・アレンビー、チャワリット・プラポール。ジョン・ロリンズ、ピーター・ローリー
投稿者 pawaspo : 21:48 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月16日
プロアマチャリティートーナメント写真レポート [ ゴルフ ]
今日はプロアマチャリティートーナメントがありました。プロ1名にアマチュア3名のチーム、本番で使用されるコースをそのまま使って行われました。明日からの本戦を前に、調整をかねた真剣なプロの姿を見ることができました。今日はそんなプロアマ戦出場に出場した注目の選手を紹介します。
(写真撮影:黒田 健 / みっちゃんの宮崎)
※プロアマ観戦レポート詳細はこちらをご覧ください
■タイガー・ウッズ
生年月日:1975年12月30日(29歳)
身長:188cm 体重:82kg
出身地:米国・カリフォルニア州
ツアー勝利数:45勝
(他インターナショナル8勝)
2005獲得賞金:$8,613,024(1位)
大会出場回数:3回目
大会最高順位:優勝(2004)
昨年大会順位:優勝
昨年のこの大会をきっかけに完全復活。今年はメジャーのマスターズ、全英オープンを勝って今大会も優勝候補の筆頭です。今日のラウンドでも安定したプレイを披露。風を切って飛んでいく、ウッズの世界一のプレイを実際に見に来てください。
■ジム・フューリク
生年月日:1970年5月12日
身長:188cm 体重:84kg
出身地: 米国・ペンシルバニア州
ツアー勝利数:10勝
2005獲得賞金:$3,577,435(5位)
大会出場回数:2回目
大会最高順位: 10位タイ(1994)
昨年大会順位: -
7月のシリアス・ウェスタンオープンで、2年ぶりの優勝を果たした2003年の全米オープンチャンピオン。2004年に受けた手首の手術からの見事なカムバックでした。今日は暖かな宮崎でも大活躍の予感を感じさせるラウンドを披露。
■片山 晋呉
生年月日:1973年1月31日(32歳)
身長:171cm 体重:73kg
出身地: 茨城県
ツアー勝利数: 16章
2005獲得賞金:¥77,515,280(1位)
大会出場回数:9回目
大会最高順位:優勝(2000)
昨年大会順位: 17位タイ
絶好調で迎えたシーズン終盤。しかも、テレビ収録などでなじみの本コース。しかし、今日はラウンド中に途中棄権。優勝候補として期待したいのですが、何とか明日からの本選を頑張ってもらいたい。
■コリン・モンゴメリー
生年月日:1963年6月23日(42歳)
身長:185cm 体重:90kg
出身地: スコットランド・グラスゴー
ツアー勝利数:29勝
(他インターナショナル3勝)
2005獲得賞金:?2,271,781(2位)
大会出場回数:1回目
大会最高順位: -
昨年大会順位: -
ヨーロッパチャンピオンがついにダンロップフェニックストーナメントに登場! 注目はやはり、タイガーとの賞金王直接対決? ヨーロッパツアーで賞金王になる事8回のベテランプレイヤー。爆発力のあるプレイを見たい。
■トーマス・ビヨン
生年月日: 1971年2月18日(34歳)
身長:189cm 体重:88kg
出身地: デンマーク・シルケボルグ
ツアー勝利数: 8勝
(他インターナショナル2勝)
2005獲得賞金: ?1,534,858(7位)
大会出場回数:7回目
大会最高順位:優勝(1999,2003)
昨年大会順位: 7位
今大会は優勝2回、出場7回で毎年のように成績上位に来てることからも、コースとの相性は非常によい。打倒タイガーの最有力選手? 本日のプロアマでもアマチュアの選手とコミュニケーションをとり、なごやかな雰囲気の中プレイしていました。
■横尾 要
生年月日:1972年7月24日(33歳)
身長:176cm 体重:75kg
出身地: 東京都
ツアー勝利数: 4勝
2005獲得賞金:¥26,990,585(27位)
大会出場回数:9回目
大会最高順位:優勝(2002)
昨年大会順位: 8位タイ
PS:明日からは予選ラウンド写真レポートをお届けします。(パワナビ写真部??)
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ダンロッププロアマ戦レポート&会場グルメ情報 [ ゴルフ ]
16日(水)、フェニックスカントリークラブで「プロアマチャリティートーナメント」が行われた。明日からはいよいよ「ダンロップフェニックストーナメント」が開幕する。
タイガー・ウッズら本戦の有力選手が参加したプロアマ戦をレポート。選手のコメント、コースの楽しみ方、予選1日目の注目グループ、そして会場のグルメ情報も紹介する。
※写真レポートはこちらをクリック
プロアマチャリティートーナメント
プロアマ戦は大会に出場するプロ選手とアマチュアプレイヤーが一緒にラウンドするもの。今回は33名のプロが参加し、プロ1人&アマ3人という組み合わせで18ホールをラウンドした。
アマチュアプレイヤーで多かったのは年配の男性。夫婦で参加している人もいた。あと、プロ野球選手など有名人も。腕前は全体的にはなかなかだったと思う。
最初のホールは握手と記念撮影から始まる。そして、ラウンドスタート。プロはバックティー、男性アマはその前、女性はさらに前からティーショットを放つ。ルールは本戦ほどキチッとしていない。アマは3人の誰かの一番いいところから、次のショットを打つことができる。進行が大事なので、全員が最後まで必ずパットに沈めるわけでもない。楽しむためのものだ。プロにとってはリハーサル。合間にグリーンで練習する選手が多かった。
観る側にとってもいい機会。ギャラリーの撮影はOKだし、サインをお願いするファンがたくさんいた。メディアは、7番と14番ホールでのティーショットの連続撮影が可能に。ふつうは、アドレスに入ったら撮影禁止。でも、今回はOK。しかもレフ板使用だった。
18番ホールで、あるアマチュアプレイヤーが「夢のようなゴルフ」と言っていた。日本でトップクラスのコース、しかも大会に向けて最高のコンディションになっているなかでプロとラウンドできるのは本当にそうなんだろうなぁと思った。
プロアマ戦での大会出場選手たち
タイガー・ウッズ
人ごみと一緒に登場! ラウンド中はずっと民族大移動! ビックリした…。自分が別の組を見ているときあるおじさんに「ウッズはどこですか?」と聞かれたので、「あそこの人だかりを追いかけてください」と話した。
ウッズとラウンドしたアマ3人は年配の男性ばかり。あまりのギャラリーの多さと緊張のせいか「やりづらいねぇ」と苦笑い。彼らがテー木ショットでミスすると、ウッズは思わず白い歯がこぼれていた。
ジム・フューリク
身長が高いフューリク。ちょっとクセのあるスイングに感じた。
片山晋呉
片山は背筋痛のため、5番ホールで途中退場。痛みを堪えながらなんとかまわっていた(気づかなかった…)。
トーマス・ビヨン
知人らしき外国人ジャーナリスト(?)が一緒にまわっていた。
コリン・モンゴメリー
モンゴメリーのグループは明るかった。モンゴメリーが「Very Good Shot!」などにこやかに声をかけて、一緒にまわった夫婦と元プロ野球選手の佐々木恭介氏を楽しませていたからだ。サービス精神も旺盛で、ファンの求めにも気軽に応じる。夫婦の女性は「(モンゴメリーさんは)マインドが広い。さすがは英国紳士です」と話していた。アマの3人、腕前はなかなかだった(特に佐々木氏)。
デイビッド・デュバル
このグループはにぎやか。デュバルと一緒にまわっていたのがプロ野球軍団(中村紀洋たち)。彼らがトークで盛り上げて、楽しそうだった。13番ホールでは4人全員、林越えにチャレンジ。デュバルはお父さん(?)も一緒だった。
マイケル・キャンベル
ふだんは静かな人なのかなと思った。本番ではどういうプレイをするんだろう。
中嶋常幸
一緒にまわったアマはこの1日で上達したと思う。中嶋が何度も何度もアドバイスを送りつつ、3人をレッスンしていた。「プレッシャーのないボールを打っても面白くないんだよな~」「よそ行きのスイングだったな~」など口から出る言葉は面白いものばかりだった。
尾崎将司
中嶋ほどではないけど、尾崎も楽しそうにしゃべっていた。「佐々木、グリーンを狙っていけよ」といった調子で。一緒にラウンドした佐々木主浩氏は飛ばしていた。かなり楽しそうで、「ゴルフが大好きなんだな~」と思った。
記者会見
プロアマ戦のラウンド終了後、選手のインタビューがメディアセンターで行われた。タイガー・ウッズ、コリン・モンゴメリーの2人を紹介する。インタビューはなかったけど、田中秀道のコメントも。
タイガー・ウッズ
(コースの印象は?)
コースは完璧だと思う。非常に良いコンディションだ。昨年と比べると、ラフが深くなった気がする。グリーンは若干遅く感じたけど、スピードは充分に出ている。素晴らしいコンディションだと思う。
(昨年優勝の影響)
昨年は前の週でスイング改造の手応えがあった。そして、ダンロップフェニックスで4日間、とても良いラウンドが出来た。スイング改造後に4日間パーフェクトでラウンドできた初めての試合だったし、活躍できるきっかけになったと思う。今回の出場はマスターズの前から楽しみにしていた。今週についてももちろん勝ちたい。
(20代の10年、30代の夢と希望は?)
20代は自分が思っていたより素晴らしい成績を収めることができた。どの意味でも素晴らしい10年だった。世界中で活躍できるなんて考えていなかった。よく30代がピークと言われるけど、そうであるなら自分にはもっといいことだと思う。
(今週の選手の顔ぶれは?)
メジャーチャンプの出場もあるし、前年より手強いと思う。強い相手ほど勝ってやりたいと思うのがゴルフ。歴代チャンピオンの顔ぶれも素晴らしい人ばかりだし、もう1度勝ちたい。
(シーズン後半は調子が崩れた?)
先週もショットは悪くなかった。ただ、パターが少し悪かった。全体的にはこの調子で、もっと振れるようになれば良いと思う。大きなところでのスイング改造は出来た。細かいところはいろいろあるけど、この部分はいつまでも続く。大枠は出来たと思っている。
(過去最高の飛距離とは?)
スイングスピードもある。インパクトでしっかりとボールを捕える。常に安定して強いインパクトを作ることが必要だ。
(他の要因としては?)
インパクトのポジションが安定しているということが一番だけど、シャフトもグラファイトに替えたし、長さも45インチに伸びた。ヘッドも460平方センチ、ボールもよく飛ぶものにしたりと、全体のバランスもあって飛距離が伸びたのではと思う。
(宮里藍の印象は?)
非常に才能があると思った。ゴルフを見てわかった。ゴルフもしっかりしている。女子は才能ある選手がどんどん出てきている。先がとても楽しみ。
(ジュニアゴルフへの取り組み)
アメリカではジュニアゴルフの環境がとてもいい状態にある。全体でもローカルから全米クラスまで様々な機会とプログラムが整っている。より良いプレイヤーが育つ環境にある。そこにより多くの人が参加して、より多くのプレイヤーが育てばと思う。
コリン・モンゴメリー
(今年は何が良かった?)
全英オープン。セントアンドリュースという素晴らしいコースでタイガーに次ぐ2位に入ったことはとてもよかった。6年ぶり8度目の賞金王にもなれたし、最後のボルボでも良い結果を出せたことは今年のハイライトだと思う。
(このコースについて)
フェアウェイが狭いし、とてもタフ。自分には合ってると思う。リゾートコースだし、エンジョイしたい。
(タイガー・ウッズの存在)
大会にとってもゴルフファンにとってもいい機会。選手にとってもやる気が出る。集中力が出る。自分も集中力を高めて頑張りたい。
田中秀道
(体調は?)
先週から酷い。熱はないけど、咳が出る。
(久しぶりの日本ツアー)
2年ぶりです。今年はアメリカでも調子が良くなかった。ファンにもメッセージを送ることができなかったから、この大会に出ようと決心した。出るからには優勝を目指す。こういう体調だけど、出るからにはこんな状況でも頑張りたい。ギャラリーに良いプレーを見せたいし、何人かに喜んでもらいたい。
(日本の男子ツアーについて)
女子はかなり盛り上がっているけど、男子にはそれがないと言われている。でも、それは違う。男子にもいいところはある。大切なのはいいゲームをして、いいニュースを伝えること。目の前のゴルフをやること。
ホールごとの楽しい見方
コースの詳しい解説は公式パンフレットを見てもらうとして、自分が全18ホールをまわって特に感じたことを紹介したい。
1番ホール
ティーグランドにスタンドがある。選手のティーショットスイングをじっくり見るにはもってこい。
3番、6番、11番、17番ホール
パー3のショートホールはボールの軌跡を追いやすい。観戦場所はグリーンの近くがおすすめ。どこに落ちたかわかるし、そのままパッティングも見れる。
4番ホール
パー5のロングコース。ほぼ真っ直ぐで遮蔽物もないので、飛ばし屋にはイーグルチャンスのホールだと思う。
13番ホール
左曲がりのコース。ティーショットで林を越えてグリーンを直接狙うことができる。ティーショットでピンを右のほうに差せば林越えの合図(左だと木が邪魔に)。ティーグランドに居続けて、選手たちのチャレンジを見守るのもいいかも。
17番ホール
グリーンそばにスタントが設置されている。
18番ホール
ティーグランドとグリーンの両方にスタンドあり。特にグリーンのは大きくて、眺めも最高。
その他
どのコースもティーグランドとグリーンの近くに(スタンドがなければ)椅子が用意されている。仮設トイレはコース内の各所に。詳しくはコース図に載っているので、必ずもらって持ち歩きたい。
フェニックスカントリークラブは松林。盆栽を大きくしたような変わった松の木もある(15番)。
頭に入れておきたいのは「風」。この時期は季節風があるし、海の近くだけに潮風もある。高めのショットで軌道が微妙に変わることがあった。風をどうするかが攻略のポイントの1つだと思う。
予選1日目の注目グループ
さあ、いよいよ17日からトーナメントが開始する。予選は出場84選手が3人ずつの28グループに分かれてラウンドする。スタートはアウトの1番ホール、もしくはインの10番ホール。
注目を浴びるであろうグループ、自分が個人的に注目しているグループを7つピックアップしてみよう。
神山隆志、金鐘徳、杉原輝雄(8:40、1番ホールスタート)
杉原は68歳、そして本大会出場はなんと31回目だ。
加瀬秀樹、中嶋常幸、トーマス・ビヨン(9:10、1番ホールスタート)
先週活躍した加瀬、日本が誇る名プレイヤーの中嶋、本大会2度優勝のビヨンという組み合わせ。
S・K・ホ、伊沢利光、コリン・モンゴメリー(9:30、1番ホールスタート)
日本ツアーのトップクラスと欧州賞金王。
田中秀道、丸山大輔、バッバ・ワトソン(9:05、10番ホールスタート)
田中は2年ぶりの日本ツアー参戦。“世界一の飛ばし屋”バッバ・ワトソンのプレイも注目。
川岸良兼、星野英正、ロバート・アレンビー(9:15、10番ホールスタート)
大会を沸かせてくれたら面白い3人。
細川和彦、深堀圭一郎、ジム・フューリク(9:25、10番ホールスタート)
深堀は日本賞金ランク2位、フューリクはUSPGAツアー賞金ランク5位。
片山晋呉、マイケル・キャンベル、タイガー・ウッズ(9:35、10番ホールスタート)
日本の賞金ランク1位、今年のメジャーチャンピオン2名という豪華な組み合わせ。プロアマ戦を途中欠場した片山が気がかり。
会場グルメ情報
会場でどう空腹を満たすか――来場する人たちにとっては気になることではないだろうか。会場内で飲食店が集まっている場所は2つある。宮崎ならではのものが食べれるお店も紹介しよう。
グルメロード
カントリークラブゲートから記念品売店を通過して、すぐ目の前の東に伸びる道沿いにあるのが「グルメロード」。お店が4店あり、向かいにテーブルと椅子が用意されている。近くには医務室とベビールームもある。
ギャラリープラザ
グルメロードを抜けて、右側の広場にあるのがギャラリープラザ。お店はグルメロードより多く、ビッグなテントの下にはテーブルと椅子が多数置かれている。
ひでじビール
DPT特集ページのトップでも紹介されている「ひでじビール」。グルメロードとギャラリープラザに出店している。
まず、紹介するのはビール各種(500円)。今回だけの限定品「トーナメントスペシャルラガー」の他、スタウトやピルスナーもある。焼きたての「宮崎和牛串」(500円)をおつまみにおすすめしたい。
ビールに合うメニューといえば、「わかめハーブ豚ホットドック」(400円)。わかめハーブ豚のソーセージがじつに美味い! もちろん、子供にもおすすめ。
ご飯が食べたいという人は「宮崎和牛丼」(700円)、ビーフカレーに温泉卵をのせた「おんたまカレー」(650円)を。他にもコロッケなどメニューはたくさんある。
椎葉山の語り部
グルメロードにある手打ちそばのお店。台風で被害を受けた椎葉村からの出店だ。
メインメニューは椎葉村焼畑そばを使ったメニュー。「かけそば」(500円)、「とろろそば」(700円)、「ねぎそば」(700円)、「猪そば」(700円)、「地鶏そば」(800円)の5種類ある。荒びきのそば、甘みのあるだし汁、そして特製の柚子胡椒はすべてが手づくり! 素朴な味わいにジーンと来てしまう。一番のおすすめは「猪そば」。焼いたばかりの猪肉は歯ごたえがあり、味はあっさりしている。
甘党の自分が食べたくてたまらなかったのが「栗ぜんざい」(300円)。1日限定30食の「猪おでん」(800円)、「いなり」(200円)もある。持ち帰りできる「ほし芋」(500円)も手づくりだ。
妻地鶏
グルメロードにある、自家製の地鶏を目の前で焼いて食べさせてくれるお店。熱々の「妻地鶏炭火焼」(500円、大は1000円)はジューシーで歯ごたえあり。タレで味付けした「妻地鶏串」(500円、大は1000円)、「妻地鶏手羽からあげ」(500円)もある。「地鶏ゆでたまご」(100円)は有精卵だ。
決勝のある土日には「妻地鶏めし弁当」(500円)、「しし汁」(200円)も店頭に並ぶ。
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2005年11月15日
フェニックスチャレンジ写真レポート [ ゴルフ ]
■トム・ワトソンコース(フェニックス・シーガイア・リゾート)にて開催
※フェニックスチャレンジの詳しい観戦レポートはこちらをご覧ください↓
http://www.pawanavi.com/sports/archives/2005/11/post_132.html
フェニックスチャレンジに出場した選手たちの画像を中心にご覧ください。今日は朝から天気もよく、暖かな一日となり、絶好の撮影日和となりました。さらに15日、16日は「写真撮影OK」ということもあって、たくさんの方がプロのスーパープレイをカメラに納めようと、走りまわっていました。
(写真撮影:黒田 健 / みっちゃんの宮崎ガイド)
「フェニックスチャレンジ」は毎年恒例の、テレビで放送するためのスペシャルマッチです。今回は12月17日(土)の14:00~15:24(予定)、MBS(毎日放送)やTBS(東京放送)、MRT(宮崎放送)などで放送されることになっています。大会の詳しい様子や結果は、放映当日までのお楽しみに…。
※パワナビ、ダンロップ・フェニックス・トーナメント特集もご覧ください↓
http://www.pawanavi.com/dpt/top/index.htm
※みっちゃんの宮崎ガイドでも特集ページアップ予定です↓
http://www15.plala.or.jp/akenki/index.html
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フェニックスチャレンジレポート&大会情報 [ ゴルフ ]
宮崎が熱くなる1週間がいよいよ始まった!
国内外のトッププレイヤーが集う日本最高峰の男子ゴルフトーナメント「ダンロップフェニックストーナメント」が、宮崎市のフェニックスカントリークラブで17日(木)からスタートする。
それに先がけ、15日(火)の今日は「フェニックスチャレンジ」が開催。タイガー・ウッズ、宮里藍、そしてウッズに挑んだ65歳の古市忠夫たちが4000人のギャラリーを沸かせた。
今日はフェニックスチャレンジ、大会出場選手や日野皓正さんたちの施設訪問、デビッド・デュバルのキッズゴルフレッスンをレポート。場内販売や無料シャトルバスなどの情報もお伝えする。
※写真レポートはこちらをクリック
テレビマッチ「フェニックスチャレンジ」
「フェニックスチャレンジ」は毎年恒例の、テレビで放送するためのスペシャルマッチ。今回は12月17日(土)の14:00~15:24(予定)、MBS(毎日放送)やTBS(東京放送)、MRT(宮崎放送)などで放送されることになっている。大会の詳しい様子や結果は、放映当日までのお楽しみに。
今回参加したのは星野英正、宮里優作、宮里藍、横峯さくら、佐々木主浩、マイケル・キャンベル、タイガー・ウッズ、そして65歳の古市忠夫。この8人が3ホール、もしくは2ホールのマッチプレーで対決していく。本戦の注目選手だけでなく、女子ゴルフで大人気の宮里藍と横峯さくらのプレイも見れるのはうれしい(しかも、宮里藍は来週のリコーカップには出場しない)。この日は4000人近いギャラリーが訪れた。年配の女性グループや若い男性、親子連れなど層の広さにちょっと驚いた。
会場になったのはフェニックスカントリークラブと同じシーガイアリゾートにある、トムワトソン・コース。ここも松林に囲まれたコースで、すぐ近くでシェラトンオーシャングランデがコースを見下ろしている。オープニングセレモニーは8月末のキッズゴルフレッスンで紹介したデビッド・デュバル・ゴルフアカデミーだ。
我がパワナビDPT班は9時ごろ、アカデミーに到着した。会場はすでに多くの報道陣とギャラリーが。海外のメディアや関係者もいる。大会の注目度の大きさを改めて実感し、「いよいよ始まるんだな~」と思った。
グリーンやティーグランドでは選手たちが練習していて、それをギャラリーや関係者が囲んでいる。宮里藍はパッティングを繰り返している。関節炎で先週のツアーを欠場したけど、もう回復したようだ。外国人選手や横峯さくらがスイングショットを練習している。
バンカーでは古市忠夫が練習していた(「古市さん」と書きたいけど、他のプロ選手と同じように敬称は略させてもらう)。今日は古市の応援団も駆けつけていて、古市と同じブルーの帽子を被っている。知人の方から話を少しおうかがいしたので、それは後ほど。
しばらくすると本大会の主役、タイガー・ウッズが人ごみに囲まれながら姿を見せた。
オープニングセレモニー
10時をまわって、大勢のキャラリーと関係者が見守るなか、オープニングセレモニーが始まった。テレビの解説を務める青木功もいる。
じつは……人の壁が凄くて、後ろにいた自分はまったく見えなかった。というわけで、下の画像で堪能してほしい。選手1人1人が紹介されるたびに拍手が起こっていた。
星野英正
今回のフェニックスチャレンジに参加した8名を紹介していこう。
まずは、昨年の優勝者である星野英正。03年の中日クラウンズ以来、ツアー優勝から遠ざかっているけど今後が期待されている28歳である。今回はいいアプローチショットを見せていた。
宮里優作
宮里三兄弟の次男。今年度の国内賞金ランキングは35位。ギャラリーからは「お兄ちゃんも頑張れよ」と声がかかっていた。
宮里藍
女子ゴルフ人気の立役者。今日は「あいちゃ~ん」と何度声がかかっていたか。背は小さいんだけど、スイングは大きくて美しいフォームだった。
今回は女子プロ2名のアマの佐々木主浩には、テーショットでハンデ(男子プロ5人はバックティー、3人はレギュラーティーからショット)が与えられていた。
横峯さくら
宮崎市在住の横峯さくら。今年はツアーで初優勝も含めて2度優勝している。彼女の人気もさすがで「さくらちゃ~ん」という声を何度も聞いた。来週は地元で開催されるリコーカップ(11月24~27日、宮崎カントリークラブ)に出場する。
佐々木主浩
今年引退した横浜ベイスターズの“ハマの大魔神”。東北福祉大出身で、今回出場している男子プロ2名(星野英正、宮里優作)の先輩にあたる。今日はギャラリーを笑わせていた。
マイケル・キャンベル
今年の全米オープンチャンピオン。タイガー・ウッズの猛追を振り切ってのもので、42年ぶりのニュージーランド人によるメジャー制覇という快挙だった。もちろん、今大会の優勝候補。期待は大きい。
タイガー・ウッズ
誰でも知ってる世界最強のゴルフプレイヤー。今年はマスターズと全英オープンという2つのメジャータイトルを獲得して宮崎に凱旋した。この日、ウッズが見せた2つのプレイでギャラリーが大いに沸いた。どんなものか、それはテレビで見てほしい。「うわ~、さすがだ~」と自分は思った。本戦が楽しみだ。
65歳のグランドシニアNo.1・古市忠夫
前日、映画「ありがとう」の製作発表会があった。これはプロゴルファー・古市忠夫をモデルとした小説「還暦ルーキー」を映画化したもの。
古市は54歳のとき、阪神・淡路大震災で被災した。お店、友人、家財などを失った。しかし、家族や友人に支えられながらプロゴルファーを目指し、59歳で見事合格。現在はシニアツアーで活躍している。
記者会見にはタイガー・ウッズも参加した。この映画の収益金の一部は阪神・淡路大震災、新潟中越地震の震災復興義援金、タイガー・ウッズ財団に寄付されることになっている。
タイガーと握手した古市は、手に汗が出てしまったそうだ。タイガーは「緊張してなかったよ」と笑わせて答えた。
そしてこの日、2人がフェニックスチャレンジで対決。これが面白かった。タイガーの豪快なティーショットに、古市がお手上げポーズを見せたり。「がんばれ~」と声を受けながら時には笑い、時には悔しさを見せたり。そして、古市は堅実なプレイで魅せてくれた。2人の対決終了後、ギャラリーから起こった拍手は心からのものだったと思う。
古市と同じキャップを被った応援団の方々。みんな、うれしそうだった。
有力選手たちがゴルフアカデミーで練習
フェニックスチャレンジは昼に終了。ゴルフアカデミーに戻ると、大会に出場する選手たちが練習していた。
その顔ぶれが豪華。片山晋呉やS・K・ホといった国内ツアーのトップ選手たちがいる。外国人選手はヨーロッパ賞金王のコリン・モンゴメリー、オーストラリアのロバート・アレンビーなど。自分が密かに期待している“世界一の飛ばし屋”バッバ・ワトソンもいる。彼らの姿を見て、自分は「これから始まる!」という気持ちがさらに高まった。
この日は写真撮影がOKだったので、多くのギャラリーが撮影していた。選手にサインを求める姿も見られた。17日からの本戦はカメラ・ビデオの持ち込みは禁止となっている。サインについては、ルールの範囲内で場所と状況をわきまえてほしいと思う。
大会出場選手とミュージシャンによる施設訪問
この日の夕方、宮崎市内の社会福祉施設「向陽園」で、大会出場者とミュージシャンによる施設訪問が行われた。
この施設訪問は1997年から続けられているもので(今年で9回目)、トーナメント会場内での観戦が難しい身体障害者の方たちとの交流を目的としている。今回訪問した選手は伊沢利光、高橋竜彦、細川和彦、丸山大輔、デイヴィッド・スメイルの5名。ミュージシャンは毎年参加しているトランペット奏者の日野皓正さん、シング・ライク・トーキングのボーカルである佐藤竹善さんたち。会場に集まったのは市内8施設のほか、近くの保育園の園児たちで300人を越えていた。
歓迎の言葉、訪問団の挨拶のあとにミニライブが開かれた。場内はノリノリで手拍子が起こり、音楽に合わせて踊る女性たちもいた。日野さん自身がほんと楽しんでいて、300人の輪のなかに入ってトランペットを吹きまくる! 近くを通りがかったというオバちゃんに「音楽が聴こえるから寄ってみたら…。あの日野さんがいるなんて!」と驚いた顔で言われた。
記念撮影、サイン会、記念品の贈呈などがあり、施設訪問は終わった。こういう施設訪問は日本では男子も女子もやっていない。海外ではやっているそうだ。ダンロップフェニックストーナメントは、本当の意味での「インターナショナルな大会」なんだなと感じた。
デビッド・デュバルのキッズゴルフレッスン
一日を締めくくったのが、デビッド・デュバル・ジュニアクリニック。日ごろアカデミーで練習を重ねる小学生たちに、デュバルがスイングを一人一人チェックしながらアドバイスを送った。的確なアドバイスにすぐに結果を出す子供もいた。将来のプロゴルファーを目指す子供たちにとって、貴重な経験になったことだろう。
子供たちにアドバイスをくださいという問いに対し、「一番大切なのはいつも楽しむこと。目標を持って取り組むあまり、過剰なプレッシャーを大人がかけないこと」とデュバル選手。子供の頃、父親からもそう言われていたそうだ。「今の体調は?」という問いには「非常にいいです。痛いところもないので、今回は優勝を狙います」と答えていた。
練習の雰囲気もよく、タイガーに続いて今年はデュバル復活があるかも! 子供たちからパワーをもらったデュバルの活躍をぜひ期待したい。
大会情報
カントリークラブゲート
ここが会場への入口。クラブハウスの南にあって、バス乗り場にもなっている。
無料シャトルバス
【JR宮崎駅東口→CCゲート】6:30~14:00の運行。予選は20~30分おき、決勝は10~20分おきに発車する。
【CCゲート→JR宮崎駅東口】10:00~17:00の運行。予選は20~30分おき、決勝は10~15分おきに発車する。
【CCゲート⇔アカデミーゲート】ギャラリーバッジを提示すれば乗れる。
【イオン宮崎SC⇔フェニックス自然動物園】だいたい7:00~22:00で30分おきに発車。
大会グッズ
カントリークラブゲートのすぐ近くにあるのが記念品売店。今回だけのグッズがたくさんある。
場内のグッズ販売
こちらは、フェニックスチャレンジの会場内にあった売店。
場内のパン販売
同じく、フェニックスチャレンジの会場内では、移動カートでパンを販売していた。
公式パンフレット
1部500円。内容は大会の系譜や出場選手名鑑、コース解説、大会の見所など充実している。大会をより楽しむためには必須のアイテムだ。
ギャラリーバッジ
入場時にもらえるのが、このピンバッジ。日付が毎日変わる。デザインも変わるのかも?
自分からのアドバイス
・太陽が出ているときはまぶしかったので、帽子かサンバイザーがほしい。
・長い時間歩くので、時間がたつと喉が渇いてくる。ペットボトルは持っておきたい。
投稿者 pawaspo : 21:21 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月14日
タイガー・ウッズ来日! [ ゴルフ ]
タイガー・ウッズ、1年ぶりに宮崎へ! 13日の夜、ダンロップフェニックストーナメントに出場するタイガー・ウッズが母親のクチルダさん、妻のエリンさんとともに中国から自家用ジェットで来日した。
今年のウッズはメジャータイトルを奪取して、米男子ツアー1位に輝いた。昨年のこの大会優勝が復活のきっかけとなったと言っても過言ではない。そんな思い出の宮崎に笑顔であらわれたタイガーは、遅い時間にもかかわらず集まったファンに応えていた。
(取材&撮影:けいん、編集:てるKUN)
↑昨年のDPT優勝時の画像
ダンロップ・フェニックス・トーナメント詳細はこちら↓
(会場内外の周辺情報も掲載しています)
http://www.pawanavi.com/dpt/top/index.htm
さらに11月14日から30日まで宮崎空港ターミナル東側、ウェルカム広場にてチャレンジパターゲームが行われている。参加無料で抽選で豪華商品が当たる。トーナメント写真展も開催中。
投稿者 pawaspo : 23:52 | コメント (0) | トラックバック
高校ラグビー宮崎県予選、花園への切符は高鍋に! [ ラグビー ]
第85回全国高校ラグビー大会(近鉄花園ラグビー場、12月27日~)の宮崎県予選は13日(日)、決勝が宮崎県総合運動公園ラグビー場で行われた。
決勝戦は第1シードと第2シードの対決となり、高鍋が延岡東・星雲をくだして4年連続の花園行きを決めた。10人制は延岡学園が優勝した(全国大会はない)。
≪決勝≫
高鍋 32 - 12 延岡東・星雲
(前半12-3、後半20-10)
≪10人制決勝≫
延岡学園 26 - 15 宮崎西
(取材&撮影:けいん、編集:てるKUN)
今にも降りだしそうな曇り空のなか、今年もまた県総合運動公園ラグビー場で全国高校ラグビー県予選決勝が行われました。
前半6分、モールからの早い展開で高鍋のWTB井上が先制のトライ。15分にはモールを押し込み左フランカー杉尾がトライと前半は高鍋が効果的に得点を挙げました。
サイドが変わった後半、延岡東・星雲が逆襲に出ます。後半いきなり延岡東の室谷がディフェンスをかわしゴール右にトライし流れを一気に引き寄せました。しかし……そのすぐあとの13分、高鍋は一気のカウンター攻撃から富永がトライを決めて試合を決定付けます。その後も高鍋は19分と24分にトライを奪って延岡東の反撃をトライ1つに抑えて勝利。4年連続の花園行きを決めました。
全国大会は12月27日開幕。全国の強豪相手に高鍋高校の健闘をお祈りします。それにしてもラグビーの試合は熱いですね!
投稿者 pawaspo : 11:57 | コメント (0) | トラックバック
サッカー宮崎県1部リーグ第6節 [ サッカー ]
13日(日)、サッカー宮崎県1部リーグの第6節が田野運動公園の多目的広場で開催された。
首位の延岡市SCはディナモ都城を、2位の綾SCは宮崎県庁SCを破った。最終節(12月11日)の直接対決で延岡市SCは引き分け以上なら、綾SCは勝てば優勝となる。優勝すればKyuリーグ昇格のかかる各県決勝大会に出場する。田野ウィングスの自動降格は決まったものの、入替戦進出をめぐる争いは混沌としている。
各チームとも残り1試合で、第7節(11月27日)と第8節(12月11日)に2試合ずつ行われる。
綾SC 3 - 2 宮崎県庁SC
(前半0-1、後半3-1)
楽蹴クラブ 3 - 3 西諸ドリームズ
(前半1-1、後半2-2)
延岡市SC 2 - 1 ディナモ都城
(前半0-0、後半2-1)
サザンクロスFC1974 3 - 0 田野ウィングス
(前半0-0、後半3-0)
田野運動公園
今回の会場は田野町の運動公園。まわりには住宅地と畑があるだけど。使用する陸上競技場の向こうは大根畑で、大根を干している。すぐ近くに野球場があって、朝早くから中学野球の大会が行われていた。別の場所では年配の方々がグランドゴルフを楽しんでいた。
天候は曇り。かなり寒い。
綾SC vs 宮崎県庁SC
まずは前半。立ち上がりは両チームとも連携はそれほど良くない。どちらかといえば綾(赤)が攻勢。県庁(黄&黒)は前線でボールがつながらない。ディフェンス(DF)についてはクリアミスが怖い。
10分過ぎ、県庁が連携でチャンスを作る。そして、シュート。これはキーパーに止められた。しばらく後、県庁の11番・久永にイエロー。脚を(流れのなかで)蹴ってしまった。県庁はなんかミスからピンチを作りそう。特に怖いのがサイドバックの13番。ボールを外に蹴り出せばいいのに、止めるだけでそれを相手に取られることがある(それがピンチにつながる)。2回目のときは、さすがに「オイ!」と声を出してしまった…。ああいう中途半端なプレーはほんと危ないし、やってはいけない。
綾はサイドを使って攻めてくる。意識は攻撃よりか? これがスキを生んだのだろうか。17分、綾DFのミスから県庁選手と綾キーパーが1対1に。これを押し込んで県庁が先制! ゲームの流れからすれば意外だった。
20分をまわり、綾がコーナーキック(CK)などで攻める。25分過ぎには綾のクロスを県庁DFがクリアミス(蹴れなかった)、綾にとっては決定的瞬間もなんとこれを外してしまう。
30分経過。綾の時間帯。綾の攻めが続く。それを県庁がなんとか凌いでいる。35分過ぎ、綾のクロスはゴール前で合わず。その後のコーナーキック(CK)は得点に結びつかず。ミドルシュートはキーパーがキャッチ。県庁がピンチをよく防いでると言えるけど、それ以上に点を取れない綾がだらしない。
40分過ぎ、綾にイエロー。県庁の21番にもイエロー。県庁の1-0で前半は終わった。
それにしても寒い寒い。コートを着てこなかったことを酷く後悔した。そういや、次のチームはまだ来ていない。
さて、前半。県庁がリードしてるけど、綾の攻めてる時間がずっと長い。もし1点でも入れば、水がめに穴があいたように点がポンポン入るんじゃないだろうか――これが自分の考え。
綾はここで負けてしまうと延岡市SCが優勝を今日決める可能性が出てきてしまう(自力優勝の可能性消滅)。対する県庁は降格争いから脱したい。
後半開始。県庁ボール。県庁の攻め、綾ディフェンス陣はオフサイドと思うも、レフェリーはNO。呆気に取られる隙に県庁が持ち込んで2点目を決めた。開始からわずか45秒。まさかの出来事だった。
綾が攻める。しかし、決定力に欠く。運もない。県庁ゴール前の混戦から綾がシュートしたボールはバーに嫌われてしまった。10分過ぎにはCKを得るも実らず。
15分経過。綾の猛攻は続く。何度クロスを上げたことか…。綾イレブンのいらだちが目で分かるようになってきた。攻めるだけで点が入らない。そこを県庁がカウンター。9番・稲田が個人技でかわしてシュートも、ボールは惜しくもゴールの左。後々、これを悔やむことになる。
20分をまわってからも綾の攻撃ばかり。クロスとかフリーキック(FK)とか。28分、ついに水がめに穴が空くときが来た! 県庁ゴール前の混戦、綾のシュートがゴールへ……のはずが、県庁19番・古嶋が思わずハンド。古嶋はこれで一発退場。綾にはペナルティーキック(PK)が与えられる。綾がこれをしっかり決めて1点目。1点差に詰め寄った。しかも、県庁は1人少ない10人。県庁、一転してピンチだ。
30分をまわって、ボールの支配は完全に綾。綾ばかりが攻め、県庁は防ぐのみ。38分、綾がFKからついに同点に追いつく。イレブンの意気も上がる。
40分すぎ、県庁のカウンター。数少ない貴重なチャンスだ。しかし、ゴール前で合わず。その後のCKはシュートできなかった。
綾の攻撃。ペナルティーエリア近くでFK。これを県庁がしのぐ。綾のCK。もう、見ていてかなり危ない。しかし、これもなんとか凌ぐ。
引き分けかな? でも、綾が攻めまくってるから……と思ったロスタイム。県庁DFに当たったボールを綾が押し込んで3点目! まさかの逆転勝ちだった。綾はもう大喜び。苦しい試合だったからね。
県庁はよく守り、相手の隙をついて数少ないチャンスを得点に結びつけた。ただ、欲をいえば後半のチャンスで3点目が欲しかったか。退場者を出したのも痛かった。
綾はよく勝てたなぁと。ただ、今日初めて観た感想は「穴のあるチームだな」と。攻撃に偏りすぎて、ディフェンスが脆い。フィジカル面で優れた選手が特にいるわけでもなかった。
綾SC 3 - 2 宮崎県庁SC
(前半0-1、後半3-1)
楽蹴クラブ vs 西諸ドリームズ
前半4分、楽蹴クラブ(白)が先制。なんか呆気なく入っちゃったって感じだった。
10分過ぎ、自分の近くに野球部員たちがやってきた。こいつらの口から出た言葉が…。「(毛髪の寂しい選手を見て)ジダンがおっが!」「(茶髪の選手を見て)ベッカムが来た」。オイオイ、遠慮を知らない年頃やね…。
15分過ぎ、楽蹴のシュートを西諸キーパーがセーブ。この時間になると、西諸(オレンジ)もけっこう攻めていた。20分、西諸フォワードが抜け出して同点に追いついた。
25分経過。西諸キーパーがボールをキャッチして走った。すると、いきなり片脚を引きずり始めた。脚がつったのだった…。野球中坊「かっこわりぃ」。オイオイ、自分もキーパーやってた頃はたまに脚つってたぞ。
30分過ぎ、西諸がクロスからヘッドで合わすもゴールならず。楽蹴も攻めてはいる。35分、西諸が3人を交代した。その後に4人目の交代。そうか、ルールが違うのか…。
40分経過。どうも主審がイエローを出しやすい気が。FKなど楽蹴のチャンスがあるも、得点にならず1-1で前半終了。
後半2分、楽蹴がFKをはずす。両チームとも、左右に揺さぶればスペースを作れそうなんだけど。ここで散歩中のおじいさんに話しかけられた。試合はあまり見ず、ちょっと話をした。とりあえず「ホンダロック」「鵬翔」という名前は有名なのかな。
試合は両チーム互角。ピッチの外では次の試合に出る延岡市SCとディナモ都城がれんしゅうをしている。延岡はハーフタイムにグランドで練習していた。
10分過ぎ、西諸のシュートはキーパー正面。楽蹴はシュートまで合わない。CKも活かせず。15分、西諸が右のクロスからシュートもはずれ。これは決定的場面だった。それにしても、両チームとも片側のスペースがぽっかり空いている。
25分をまわり、試合がやっと動いた。楽蹴のゴールを守るのがディフェンス1人とキーパーだけという状況になって、西諸が押し込んで2点目勝ち越し。楽蹴はCKのチャンスをまたも活かせず。西諸はジダンが冷静なプレイで上手い。
32分、西諸の攻撃。右からのクロス、ゴール前で受けた選手が落ち着いて左へ流して、22番がシュート。3点目が入った。西諸はボールがつながってるし、守備ではキーパーがよく声を出している。これは西諸が勝ちそうなムードだ。
ところが、38分。楽蹴10番のシュートが西諸DFに当たってコースが変わり、ゴールの中に入った。楽蹴、1点差に。さらに40分、左からのクロスに楽蹴8番が飛び出して押し込んだ。これで同点。あっという間に変わってしまった…。そのままゲームは終了した。
第1試合につづいて、後半の終盤にガラリと変わる試合だった。西諸、悪いチームじゃなかったんだけど。勝ちを逃して(勝ち点1は取ったけど)、残留争いが厳しくなってしまった。
楽蹴クラブ 3 - 3 西諸ドリームズ
(前半1-1、後半2-2)
延岡市SC vs ディナモ都城
宮崎県リーグのトップ・延岡市SC(オレンジ)。身長の高い選手が多く(180cm台も数人いる)、県リーグのなかでは大きさが際立っている。対するはディナモ都城(緑)。胸には牟田町の炭焼居酒屋「黒一番」の文字が。
キックオフ。うん、試合のレベルがグッと高まった。当たりも激しい。5分、延岡の選手1人が負傷。選手が「×」のサインを送る。交代。延岡はもうプレイングマネージャー1人しか残っていない…。負傷した選手はピッチの外に運ばれた。試合は30分を過ぎても無得点。お互いに攻めている。延岡は1対1の場面があったけど、キーパーに止められた(ディナモのキーパーは上手かった)。その後の延岡のチャンスも食い止めた。いい試合だ。
後半、試合が動く。延岡の攻撃、9番の江藤がゴール前でボールを受けて振り向きざまにシュートを放った。これが入って1点目。開始46秒だった。
ここから延岡優勢になる。21番の中川が持ち込んでシュート、21番・中川→10番・寺田とつないでシュート。ディナモへのプレシャーも早い。攻撃については9番、10番、21番が中心になっている。
22分、右からのクロスを延岡9番・江藤が振り向いてシュートして2点目。ディナモはボールがなかなかつながらなくなった。25分にはボールを右から左へ流して、フリーの14番がシュートを外すという痛い場面があった。
30分。ディナモは右からの高いクロスに28番が頭で合わせて1点を返した。これで1点差。面白くなってきた。しかし、ここからFKを得てもCKを得ても点が入ることはなかった。延岡も1対1でキーパーに止められたり。延岡が2-1で勝った。
延岡市SC、ちょっと苦しい試合だった。ただ、この日の8チームの中ではフィジカル、攻撃力、個人技など総合的には最上位だった。敗れたディナモ都城はいいチームだったと思う。これで下位に低迷してるとは…。
延岡市SC 2 - 1 ディナモ都城
(前半0-0、後半2-1)
サザンクロスFC1974 vs 田野ウィングス
大相撲中継観戦のため、この試合は前半の途中までで帰った。すんません。
じつは、前の試合の前半を観てるとき、「てるさん!」と高校までのあだ名で呼ばれた。なんと、宮崎北高サッカー部のチームメイトだった。北高サッカー部の旧友にまさか会うとは…。今はサザンクロスで、サッカーを楽しみながらプレイしているとのことだった。さすがに、同期でサッカーをやってる奴は他にはいないらしい。ただ、サザンクロスには北高出身者が何人かいるそうだ。
冗談で「またサッカーやらんとや?」と言われたけど、それは厳しいなぁ。自分がやってた頃はキーパーは足技いらんかったけど、今は必要だからね。体力的なこともあるし…。やるなら、トレーニングが必要です。
サザンクロスFC1974 3 - 0 田野ウィングス
(前半0-0、後半3-0)
宮崎県1部リーグの順位(第6節)
1位 延岡市サッカークラブ(延岡市、6勝、勝ち点18、得点26、失点6、得失点差+20)
2位 綾サッカークラブ(綾町、5勝1分、勝ち点16、得点25、失点5、得失点差+20)
3位 楽蹴クラブ(宮崎市、3勝2分1敗、勝ち点11、得点15、失点13、得失点差+2)
4位 サザンクロスFC1974(宮崎市、2勝1分3敗、勝ち点7、得点10、失点14、得失点差-4)
5位 ディナモ都城(山田町、2勝4敗、勝ち点6、得点13、失点15、得失点差-2)
6位 宮崎県庁サッカークラブ(宮崎市、1勝2分3敗、勝ち点5、得点15、失点18、得失点差-3)
7位 西諸ドリームズ(野尻町、1勝2分3敗、勝ち点5、得点16、失点22、得失点差-6)
8位 田野ウィングス(田野町、6敗、勝ち点0、得点4、失点31、得失点差-27)
宮崎県1部リーグの残り日程
【第7節 11月27日(日) 小林市陸上競技場(予定)】
楽蹴クラブ vs 田野ウィングス(10:00~11:40)
サザンクロスFC vs 西諸ドリームズ(11:50~13:30)
【第8節 12月11日(日) 高城町総合運動公園(予定)】
ディナモ都城 vs 宮崎県庁SC(10:00~11:40)
延岡市SC vs 綾SC(11:50~13:30)
残り2戦の展望
≪優勝争い≫
最終戦で綾SCが勝てば、綾SCの優勝。延岡市SCは引き分け以上で優勝。自分の予想は「延岡が勝って優勝」。総合力は延岡が上。
≪降格争い≫
田野ウィングスの自動降格は決定。5位と6位が対決するので、4位のサザンクロスFC以上が安全圏。入替戦の可能性があるのはディナモ都城、宮崎県庁SC、西諸ドリームズの3チーム。
どうなるかはディナモと県庁の直接対決、ドリームズの試合次第。まず重要なのは第7節のドリームズの試合結果。負ければ得失点差で7位濃厚、勝てば残留が確定する。
(○ディナモ、●県庁、○ドリームズ) 宮崎県庁
(△ディナモ、△県庁、○ドリームズ) 宮崎県庁
(●ディナモ、○県庁、○ドリームズ) ディナモ都城
(○ディナモ、●県庁、△ドリームズ) 宮崎県庁
(△ディナモ、△県庁、△ドリームズ) ドリームズ
(●ディナモ、○県庁、△ドリームズ) ドリームズ(県庁が5点差以上つければディナモ)
(○ディナモ、●県庁、●ドリームズ) ドリームズ(得失点差で県庁の可能性も)
(△ディナモ、△県庁、●ドリームズ) ドリームズ
(●ディナモ、○県庁、●ドリームズ) ドリームズ
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2005年11月13日
てるコラ(7) サン宮崎FC、来年に向けて動き始めています [ ]
ふぅ~、久しぶりにサン宮崎FCのことを書きます(*´Д`)
公式ブログで選手たちが書いているように、来シーズンは宮崎県1部リーグで再スタートをきることになりました。
シーズンが終わって退団した選手もいます。しかし、チームに残った選手たちは11月に入ってからすでに練習を始めています。
もうしばらくしたら、チームから新しい体制や方向性などを発表する予定だそうです。正確に言えば「まだスタート前」でしょうか。
というわけで、具体的な話を書けるのはまだなんです。皆さん、もうしばらくお待ちください。
投稿者 pawaspo : 21:25 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月12日
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <4> [ 格闘技 ]
世界戦中止のリリースを受け取ってから11月7日(月)の夜、フィオーレで上村さんに2週間ぶりのインタビューをさせてもらった。中止の経緯、週末に試合を控えた今の気持ち、調子など――聞けるだけ聞いてみた。
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <1>
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <2>
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <3>
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <4>
聞いたとき、電話を落としそうになった
――世界戦が中止になってしまいました。
26日の水曜に聞かされました。応援してくれる方々に申し訳ないです。
3勝4敗なんで、勝ったらイーブン。アメリカのIFBAとしてはそこで評価しよう、と。アメリカは成績しか見ていないので、現実として受け止めるしかありません。チャンスはまた来るでしょうし、ビッグタイトルは他にもありますから。
――自分ならショックでかなり落ち込んじゃいますよ…。
聞いたとき、電話を落としそうになりましたよ。8月ぐらいからいろいろ言われてたし、むしろよかったのかも…?
ただ、今回の相手には上手さを感じなかったんです。いいチャンスだったのに…。
――上村さんにとっては組しやすかった?
技術のない、ガツガツいくだけの選手だったんで。(中国で)昨年やった選手のほうが強い。まあ、いずれチャンスは…。
とにかく今は試合がしたい!
――調子のほうは?
先週、風邪をひいたんです。
――あ、自分もひいてました。
コーチも風邪だったんですよ。ウェイトはOKです。落としすぎてるぐらい。こういうのは初めてですね。いつもギリギリですから。
――今回は良かった?
調整はしやすかったですね。減量すると抵抗力が落ちるんです。
――ところで、相手(シン・ユンジュ)についての情報は?
3戦してるらしいです。1勝1敗1分。それしか知らない。もしかしたら、強い選手かもしれません。戦績の少ない選手のほうが強い可能性はあるんです。4戦以上やって戦績が悪いと弱い。私みたいに(苦笑)
――試合をいよいよ今週末に控えての気持ちは?
楽しみもあります。早く試合をしたい。ここ(フィオーレ)はリングがないし、試合でしか本当のボクシングができないので。
勝てば次が保障されてます。8回戦の経験、これまでの7戦の経験は有利です。相手は初めての8回戦。4回戦だと無酸素運動に近い状態なんです。でも、8回戦は1ラウンドは様子を見れるし、いけると思ったらいける。メリハリを持って試合を運べます。
でも、8ラウンド闘う気はありませんから(笑)
――どういうプランで勝つ?
半分で終わらせたいですね。早くて3、4。ちょっとかかって5、6。
とにかく今は試合がしたい!
コーチのためにも恩返しを
――試合までのスケジュールは?
10日の朝に出発です。宮崎から福岡へ、福岡からソウルに行きます。試合は土曜の昼1時から。勝って余裕があれば速報します。
――そうそう、さっき湯場さんを見ました。よく来るんですか?
湯場さん、たまに来るんです。今回はソウルには都合で行けないそうで。
――そうなんですか。同行するのは?
林コーチと、あと弟子がいまして(笑) 昨年と同じです。「チーム上村」です。
――今まで韓国に行ったことは?
韓国は初めてです。海外に行くのはいつも格闘技がらみなんですよ。タイもキックの練習だったし、中国は昨年の試合。
林コーチには今回も大きな犠牲を払ってもらってます。ここ(フィオーレ)はボクシングジムじゃありませんから。一選手の私のために、有給休暇を使って同行してもらうんです。コーチのためにも恩返しをしないと。
――風邪の影響は大丈夫ですか?
調子は良くなってきてます。風邪で下がって、また上がってきました。あとは疲れを取って試合にのぞむだけです。
――練習内容は?
今は調整だけです。スパーは先週で打ち上げました。
試合では自分なりの強さをアピールできれば
――世界戦がなくなって、取材とかどうなりました?
テレビとかなくなりました。
――そうですか…。上村さんのことを知ってもらういい機会だったのに。
競技があること自体、知られてないですからね。女子でボクシングをやってる選手は、日章学園にいるはずです。アマチュアボクシングで。
宮崎は環境はいいんですけどね。競技者としての育成の低さとかは……。
※2人の話は宮崎のスポーツ環境に。これについての自分の考えは、時間が経ってから改めて。雑談になったから、メモを取ってなかったし(苦笑) 話は再び試合のことに。
大塚製薬さんとアシックスさんのサポートもあるし、負けられない試合です。
昨年は短いスパンで1年で6試合。今は年間3試合ぐらいを目標に、1つ1つを大事にやってます。
――……(黙ってるだけ)。
ボクシングはどんなに強くても、一発取られるとわからないですからね。
それにしても、会社のことが心配で…。
――会社ではどうなんですか?
「いろいろやってるんだね」とか言われます。前は2、3週ぐらい入院して迷惑かけちゃったんで…。
――自分なんか、試合があれば緊張しちゃうんですけど、上村さんはどうですか?
緊張はあまりしてませんね。本当に緊張するのは試合直前です。
試合では自分なりの強さをアピールできればと思います。そうそう、負けてるときって私1人なんですよ。勝ってるときはコーチがいます。
――ということは、今回はいける(笑)
林コーチには有給休暇を使ってもらうんで…。(フィオーレの)スタッフも応援してくれてます。
いよいよ今日、決戦!
上村さんは10日に韓国入りし、11日の検量を終え、いよいよ今日の試合を迎える。『格闘技通信』の最新号で知ったのだけど、試合は大相撲の韓国公演で使われた会場でやるそうだ。
今回の記事で書いてはいないけど、自分がこの宮崎パワスポで取りあげたことについて感謝の言葉をいただいた。自分は「世界戦ではなくなったけど、大きい試合にのぞもうとしていることに変わりはないので」というスタンスを伝えた。今回の試合に向けての苦労と上村さんの気持ちは、読者の皆さんならわかってくれてると思う。
取材が終わってから、今回も上村さんが見送ってくれた。そして、帰ろうとしたときに握手を求められた。自分は頭を下げながら握手した。「頑張ってください」と声をかけたと思う。いや、上村さんなら全力で頑張るはずだけど(苦笑)
今日は試合が終わってから、国際電話かメールで速報をしてもらうことになっている。ドキドキしながら待つことになりそうだ。大きな怪我なく無事に終わって、試合で勝って、次へのチャンスをつかんで、そして何より上村さんが満足できる内容と結果であることを祈るばかりである。
【IFBA世界ミニマム級王座査定試合 48kg契約2分8回戦(11月12日、韓国)】
上村里子(日本・フィオーレ) vs Yoon Ju Shin(シン・ユンジュ、韓国)
<終わり>
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2005年11月10日
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <3> [ 格闘技 ]
上村選手の話は0時になるまで続いた。インタビュー終了後はトレーニング。0時をまわってからトレーニングするボクサーはそういないだろう。自分は黙々と練習する上村選手を見守らせてもらった。
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <1>
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <2>
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <3>
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <4>
ロングラウンドは得意
――上村さんのボクシングスタイルは?
アウトボクシングです。私の階級は小さい人がほとんどで、私は背が高いほうなんです。だから、減量がキツくて。他の選手は150cm台です。
以前はスタイルが固まらないまま負け越した感じです。最近はリーチを活かすスタイルができつつあります。
――利き腕は?
サウスポーです。
――今回の相手(王座決定戦で対戦予定だったソン・チョーロン)は?
152cmの右ボクサー。イン・ファイターですね。いつ撮ったかわからないですけど、映像は月曜に届きました。見た感じ、難しい相手ではないですね。ただ、女性はいきなり成長したりするんで。
向こうも自分の1年前のビデオを見ているはず。出たとこ勝負ですね。
――試合が間近になってきて、練習内容は?
実戦形式のスパーリングが増えてきました。(リングの替わりに)縄跳びを張ってミットトレーニングを中心に、心肺機能を高めてます。
ロングラウンドは得意かもしれません。前回(2分8ラウンド)は苦痛じゃなかった。回が延びれば有利です。最初にダウンをもらわなければ、勝機は見えてきます。
湯場選手のこと
――ホームページで湯場忠志選手(前日本ウェルター級王者)のことを書かれてましたね。韓国に同行してもらいたいとか。
湯場さんは前のウェルター級王者で、事故みたいな負け方をしたんです(9月23日のvs大曲輝斉。ゴング直後にダウンを奪われて40秒KO負け)。本人にしかわからないでしょうけど、とっても悔しいはずで。「今後も頑張りますよ」と言ってたので、モチベーションをどう高めるかです。
(同行をお願いしたのは)アウェイの洗礼を知ってほしいなと(苦笑) 湯場さんの試合は日本ばかりなので、いい機会だと思うんです。何かをつかんでほしい。そして、世界を獲ってほしいと願ってます。(湯場さんは)試合経験があるので助かります。こちらは力を与えられればいい。「行きたいっすね~」と言ってもらってます。来てもらえれば、強い味方です。
※11月7日(月)に改めてインタビューを行ったときに聞いたら、湯場選手は都合で行けなくなったとのこと。地元メディアも密着取材を行うはずだったけど、世界戦が査定試合になってなくなってしまったそうだ。
「待ち甲斐」があった
――今回の試合というのは、県民の人たちに上村さんのことを知ってもらう機会でもありますよね。
最初は北朝鮮でやる予定だったんですけど、いろいろあって7回ほど変わってるんです。待ちに待たされました。8月アタマに試合しないかと言われてから…。先行きがわからないなかで練習して、ホームページでも更新できず、そして口外できない葛藤がありましたね。今はいい経験だったと思います。プラスに考えて、自信につなげられれば。
ごく最近決まったんですよ。いろいろ問題があって。長い道のりじゃないですけど、イライラして待ちました。もう、絶対のがさない! 最初は他の人にオファーがあったんです。でも、北朝鮮になって逃げた。私はどこでもやりますから。待った甲斐がありましたよ。「待ち甲斐」です。
「田舎の不思議ちゃん」「みんなで作り上げた上村里子」
――調子は?
今は48kgです。減量がキツイですね。寝る時間が少ないし。でも、私には(フィオーレという)サポートチームがいますから。「みんなで作り上げた上村里子」です。
アシックスや大塚製薬のように、サポートしてくれるスポンサーもいる。興味を持ってもらったんです。「田舎の不思議ちゃん」に(笑) 結果だけじゃなく、人がいろいろついてきてくれる。東京ではここまでいい環境でやれません。宮崎という田舎だからこそです。
やられたらやり返す
――いよいよ半月後です。
渡航日程まだ来てないんですよ(苦笑)
――会場ってどんなとこなんですか?
1万人のところです。日本以外はビッグですよ。日本だけ地味なんです。
今回はIFBAの初代王座決定戦。女性もいつくか団体があるんです。WBCF(WBCの女子王座)とか。今回の試合は韓国のプロモーターがやってます。IFBAはサイトがありますよ。
――そういや、レッスンの様子をビデオで撮影してましたね。
カメラの撮影と編集が趣味なんですよ。
――レッスンではヘッドギア着けてましたね。
スパーで鼻が3回折れたんですよ。
――鼻が折れたら、むっちゃ痛いんですよね…。
中国では大きな怪我を負いました。生死に関わるぐらいの骨折です。違う人相になって入院。静岡の浜松で再手術しました。試合終わってから、死ぬんじゃないかって思いました。
※手術では眼球を出して治したとか。上村さん、こういう話をニコニコしながら話す…。ニヤニヤしながら「ビデオ見ます?」と言われたけど、「勘弁してください」と断った。自分は大日本プロレスで数々のデスマッチを観てきたけど、ちょっとね…。話は大怪我を負わせた相手の話に。
アイツ(中国で戦ったEun Soon Choi)とやりたいんですよ。「やられたらやり返す」ですから。オファーを出してるんです。
――今はどうしてるんですか?
WBCFのライトフライ級のチャンピオンです。
――世界チャンピオン!?
はい。受けてくれません(苦笑)
――では、最後に一言。
勝たせていただくために行きます!
0時をまわってからのトレーニング
インタビューが終わったのが深夜の0時。このあとすぐに練習ということで、練習も観させてもらうことに。邪魔にならないように、自分はスタジオの片隅で動かずに声もかけずに見守るだけだ。
上村選手は身支度を済ませ、1人で練習を始めた。スタジオの中心には、4本のロープに見立てた縄跳び用ロープが4本置かれている。まずは、シャドー・ボクシング。何も語らず、黙々とシャドーを続ける。本当に「黙々」と。
シャドーの次はグローブを着けてサンドバッグ。まずは1発1発を確かめるように、黙々とパンチを打ち込んでいく。そして、徐々にコンビネーションを増やしていく。
ここで林トレーナーが来た。林さんもこんな遅くまでトレーナーとして関わっている。ミット打ちが始まった。いい音が響く。当たり前だけど、上村選手はさすがはプロ。ジャブはキチンと踏み込んで、身体全体で打っている。プロの動きは見ていて惚れ惚れする。
林さんがアドバイスを送る。打つだけじゃなく、避ける動作も入る。林さんのミットが腹に当たるたびに、ボスンという音が響く。上村選手がワンツー。パンッ、パンッと乾いた音が響く。ワンツースリー、ワンツースリーフォーとパンチが増えていく。
コンビのレベルが上がっていき、上村選手の息づかいが激しくなる。「はぁ…はぁ…」と、やや甲高くなっている。林さんが「休むな!」と励ます。
動きのレベルが高くなり、スクワットしてからの連打になった。かなりキツそうだ(疲れは残さないようにしている)。これを何度も繰り返し、練習は終わった。時刻は1:18。こんな遅くに練習しているのは上村選手ぐらいだと思う。
改めての取材を後日
練習直後なのに、上村さんは自分を外まで見送ってくれた。
そして、この取材から5日ほどして世界戦中止の情報が入り、11月に入って日本女子ボクシング協会からリリースが届いた。
「もう一度話を聞かなきゃ」と思った。中止の経緯、今の気持ち、調子など――。そして遠征を週末に控えた11月7日(月)、フィオーレで2週間ぶりに2度目の取材をさせてもらった。そこでの話を次の4回目で取りあげ、この集中連載の最後としたい。
上村さんたちは今日(10日)の朝、韓国のソウルに向けて出発する。11日は検量など。そして、12日昼の試合にのぞむ。
<つづく>
投稿者 pawaspo : 02:13 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月08日
ダンロップフェニックスに14の国と地域から参戦 [ ゴルフ ]
「2005ダンロップフェニックストーナメント」(宮崎市・フェニックスカントリークラブ、11月17~20日)の出場選手が発表された。
日本からは片山晋呉、伊沢利光、横尾要らトッププロが参戦。来季の米ツアーシード権を確定させた田中秀道の名前もある。中嶋常幸、杉原輝雄といったベテランも大会を盛り上げてくれそうだ。
海外からはタイガー・ウッズら先日発表された11名に加えて、P.シーハンなど16名の参戦が新たに発表された。
今回発表された76名に、三井住友VISA太平洋マスターズの優勝者、5位タイまでの5名、そして主催者推薦の2名も加わる。大会は14の国と地域から84名の選手が出場して争われる。
【日本】49名
片山晋呉、伊沢利光、谷口徹、宮本勝昌、佐藤信人、田中秀道、手嶋多一、深堀圭一郎、佐々木久行、尾崎将司、久保谷健一、中嶋常幸、杉原輝雄、神山隆志、加瀬秀樹、近藤智弘、平塚哲二、川岸良兼、鈴木亨、藤田寛之、横尾要、宮瀬博文、星野英正、谷原秀人、田島創志、川原希、室田淳、今井克宗、三橋達也、井上信、宮里聖志、高山忠洋、広田悟、細川和彦、野上貴夫、髙橋竜彦、丸山大輔、矢野東、米山剛、増田伸洋、横田真一、真板潔、小田龍一、桑原克典、宮里優作、兼本貴司、真野佳晃、渡辺司(推薦)、髙見和宏(推薦)
【米国】7名
D.ウィルソン、D.デュバル、T.ウッズ、C.ペーニャ、J.ヒューリク(推薦)、J.ロリンズ(推薦)、B.ワトソン(推薦)
【オーストラリア】4名
P.シーハン、S.コンラン、C.キャンベル、R.アレンビー
【ニュージーランド】2名
D.スメイル、M.キャンベル(推薦)
【スコットランド】1名
C.モンゴメリー(推薦)
【アイルランド】1名
P.ローリー(推薦)
【デンマーク】1名
T.ビヨン
【スウェーデン】1名
D.チョプラ
【スペイン】1名
G.フェルナンデスカスタノ(推薦)
【韓国】3名
S.K.ホ、金鍾徳、崔光洙(推薦)
【中国】1名
W.リャン
【台湾】2名
葉偉志、林根基
【タイ】2名
C.プラポール、P.マークセン
【フィジー】1名
D.チャンド
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2005ダンロップフェニックスに海外から11名が参戦! [ ゴルフ ]
開幕まで残り1ヶ月を切った「2005ダンロップフェニックストーナメント」(宮崎市・フェニックスカントリークラブ、11月17~20日)。19日(水)、フェニックスCCのクラブハウスで記者会見が行われ、大会の概要や海外招待選手などが発表された。
1974年(第1回)のジョニー・ミラーから昨年のタイガー・ウッズまで、錚々たるプレイヤーが歴代王者に名を連ねるダンロップフェニックストーナメント。今年もディフェンディングチャンピオンのタイガー・ウッズをはじめ、世界のビッグネームたち11名の参戦が決まった。
今大会の概要は後に譲るとして、まずは彼ら11名を紹介したい。アメリカとヨーロッパの賞金ランクトップ、そして今季の4大メジャー(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロ)のうち3つのタイトルホルダーがそろうという豪華な顔ぶれだ。
(掲載している画像は大会PR事務局提供のものです。無断転用は禁じられています)
タイガー・ウッズ(Tiger Woods 、アメリカ)
1975年12月30日生(29歳)、188cm、84kg
通算勝利数:ツアー46勝、インターナショナル8勝
主な戦績:米ツアー賞金王5回、メジャー10勝
今季の獲得賞金:$9,913,024(米ツアー1位)
今季:マスターズ優勝、全英オープン優勝、WGC-NECインビテーショナル優勝など
本大会出場:3回目(2004年優勝)
タイガー・ウッズの名を知らない者はいないだろう。世界最強のゴルフプレイヤーであり、ワールドスポーツのスーパースターだ。
今年は1月のビュイック・インビテーショナルで(ストロークプレーでは)2003年10月以来となる米ツアー優勝を飾り、現役プレイヤーによる米ツアーの連続優勝年数記録を更新(10年)。3月のフォード選手権は27バーディーを出して優勝し、世界ランク1位を奪回。4月のマスターズは4度目の優勝。全米オープンは2位に敗れたが、7月の全英オープン優勝で今季2つ目のメジャータイトルを獲得している。勝ち続けると同時にさまざまな記録を更新しており、その勢いはとどまることを知らない。
この快進撃のきっかけが昨年のダンロップフェニックス優勝だった。長く優勝から遠ざかり、スランプだったタイガーが宮崎で復活した。タイガー自身、「昨年の活躍があったから」と語っている。ディフェンディングチャンピオンとしての参戦は、まさに「凱旋」と言える。
ジム・フューリク(Jim Furyk、アメリカ)
1970年5月12日生(35歳)、188cm、84kg
通算勝利数:ツアー10勝
主な戦績:2003全米オープン優勝
今季の獲得賞金:$4,096,769(米ツアー4位)
今季:ウェスタン・オープン優勝
本大会出場:2回目(1996年10位)
2003年の全米オープンでチャンピオンに輝いたが、手首の負傷で翌年に手術。しかし、7月のウェスタン・オープンで見事カムバック。猛追するタイガー・ウッズを振り切っての優勝だった。ワゴビア選手権ではビジェイ・シンと4ホールにわたるプレーオフを見せた(2位)。本大会も沸かせてくれそうだ。
マイケル・キャンベル(Michael Campbell、ニュージーランド)
1969年2月23日生(36歳)、178cm、86kg
通算勝利数:ツアー8勝、インターナショナル3勝
今季の獲得賞金:2,434,069ユーロ(欧州ツアー2位)
今季:全米オープン優勝、HSBC世界マッチプレー優勝
本大会出場:2回目(1995年37位)
今季の全米オープンを優勝して、ニュージーランド人としては42年ぶりとなるメジャー制覇をはたした。その後のHSBC世界マッチプレーも優勝。今年は飛躍の年だった。宮崎で全米オープンの再現を見せるかもしれない。
コリン・モンゴメリー(Colin Montgomerie、スコットランド)
1963年6月23日生(42歳)、185cm、90kg
通算勝利数:ツアー29勝、インターナショナル3勝
主な戦績:賞金王7回(1993~1999年)
今季の獲得賞金:2,587,556ユーロ(欧州ツアー1位)
今季:ダンヒル・リンクス選手権優勝、全英オープン2位
本大会出場:初出場
1993年から7年連続でヨーロッパツアーの賞金王を独占した偉大なプレイヤー。今年は6年ぶりの賞金王を狙えそうだ。今季の全英オープンでは念願のメジャー初優勝を目指したが、タイガー・ウッズの2位に敗れてしまった(メジャー2位は4度目)。初参戦の宮崎でリベンジなるか?
トーマス・ビヨン(Thomas Bjorn、デンマーク)
1971年2月18日生(34歳)、189cm、88kg
通算勝利数:ツアー8勝、インターナショナル2勝
今季の獲得賞金:1,561,189ユーロ(欧州ツアー7位)
今季:デイリーテレグラフ・ダンロップマスターズ優勝、全米プロ2位
本大会出場:7回目(1999年優勝、2003年優勝)
ビヨンといえば2001年のドバイデザート・クラシック。首位で最終日を迎えれば負けないというタイガー伝説を初めて破った。
2003年は全英オープンで2位になり、本大会では1999年以来2度目の優勝。翌年は病気と怪我に見舞われてしまったが、5月のデイリーテレグラフ・ダンロップマスターズを優勝するなど復調している。「ダンロップフェニックストーナメントは大好き」と話すビヨンだけに、今回の参戦を心待ちしているだろう。
ロバート・アレンビー(Robert Allenby、オーストラリア)
1971年7月12日生(34歳)、185cm、81kg
通算勝利数:ツアー4勝、インターナショナル12勝
今季の獲得賞金:$1,184,458(米ツアー56位)
今季:ビュイック・オープン4位
本大会出場:3回目(2004年10位)
世界各地で16勝をあげているインターナショナル・プレイヤー。日本ツアーで優勝すれば、世界4大ツアー制覇となる。通算8勝無敗という数字が示すように、プレーオフにはめっぽう強い。
ジョン・ロリンズ(John Rollins、アメリカ)
1975年6月25日生(30歳)、183cm、91kg
通算勝利数:ツアー1勝
今季の獲得賞金:$813,947(米ツアー94位)
今季:B.C.オープン2位
本大会出場:初出場
2002年のベルカナディアンオープンで米ツアー初優勝。グリーンでのプレーに不安はあるが、ドライバーは距離も正確性もある。
ダニエル・チョプラ(Daniel Chopra、スウェーデン)
1973年12月23日生(31歳)、183cm、82kg
通算勝利数:インターナショナル4勝
今季の獲得賞金:$722,668(米ツアー104位)
今季:チューリッヒ・クラシック9位
本大会出場:2回目(2004年5位)
遅咲きながら今後が期待されるプレイヤー。日本ツアーの経験もあり、2000年の日本ゴルフツアー選手権で3位という実績がある。今回は昨年の5位を上回るか期待されている。
ゴンサロ・フェルナンデスカスタノ(Gonzalo Fernandez-Castano、スペイン)
1980年10月13日生(25歳)、186cm、85kg
通算勝利数:1勝
今季の獲得賞金:380,505ユーロ(欧州ツアー61位)
今季:KLMオープン優勝
本大会出場:初出場
母国の英雄であるセベ・バレステロスに憧れるルーキー・プレイヤー。欧州ツアーにデビューした今年、いきなりKLMオープンを優勝。今後の活躍が期待されている。バレステロスが2度優勝した宮崎が飛躍のきっかけになるか?
バッバ・ワトソン(Bubba Watson、アメリカ)
1978年11月5日生(26歳)、190cm、82kg
通算勝利数:0勝
今季の獲得賞金:$200,064(ネーションワイドツアー18位)
今季:BMWチャリティ・プロアマ2位
本大会出場:初出場
世界一の飛ばし屋。ネーションワイドツアーに参戦している選手だが、ドライバーの平均飛距離はなんど335.8ヤード。もちろん1位。しかも、PGAツアー1位のスコット・ヘンド(319.9ヤード)さえ大きく上回るのだから凄い。ちなみに、PGAツアー2位のタイガー・ウッズは315.5ヤードだ。
今季は400ヤードドライブも見せている。イーグル数は18個。日本初参戦の本大会は、豪快なプレーで大いに沸かせてくれそうだ。
デビッド・デュバル(David Duval、アメリカ)
1971年11月9日生(33歳)、183cm、82kg
通算勝利数:ツアー13勝、インターナショナル1勝
主な戦績:1998年米ツアー賞金王、2001全英オープン優勝
今季の獲得賞金:$7,630(米ツアー260位)
今季:バレロ・テキサスオープン60位
本大会出場:4回目(2001年優勝)
1997年暮れの連続優勝でトッププレイヤーの仲間入りをはたしたデュバル。2000年は腰痛、翌年は右手首の腱鞘炎に悩まされたが全英オープン優勝で頂点に上りつめた。
しかし、2002年からは体調不良もあって苦しいプレーが続いている。4年前に優勝した宮崎で浮上のきっかけをつかめるだろうか?
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2005年11月07日
2005ASPサーフキャンプ in 日向 [ マリンスポーツ ]
11月6日(日)から8日(火)までの3日間、日向市のお倉が浜・金が浜にて来年1月にオーストラリアで開催されるサーフィンのプロジュニア世界大会出場者による強化合宿が行われた。A.P International Japan Branch主催のもと、日向サーファーズ、サーファーズ・メディアカル・アソシエーション、さらに地元日向市や日向出身のプロサーファーたちの協力により、ジュニアとはいえ非常にレベルが高く、密度の濃い合宿となった。
対象となるのは全国から集まった、2005年の国内開催ランキング4名とWQS日本人ランキングにおいてジュニアの条件を満たす者の上位1名、その他5名。参加者のなかには小学生の姿もあった。この合宿ではサーフィンのスキルだけでなく、トレーニング方法や栄養学、海外に行った際の生活方法なども学ぶ。さらに、選手間のコミュニケーション強化も目的となっているそうだ。
ASPによるプロジュニアの強化合宿が日本で行われるのは今回が初めて。これに伴い、5日と6日にはお倉が浜で「プロジュニア世界大会出場者最終選考会~2005 ASP KUSTOM Presemts HYUGA flow Pro Junior」も開催された。
(取材&撮影:☆パワナビ松田、編集:てるKUN)
今回は中日にあたる11月7日をレポート。この日は早朝から午後まで、お倉が浜にてフリーサーフィン、シュミレーション、コーチング、スポーツ栄養学(身体をつくる食事とエネルギーをつくる食事)などを行い、夕方からは日向サンパーク・オートキャンプ場にてバーベキューが行われた。
7日以外は、フリーサーフィンの他にもトレーニング講座として「ウォームアップの必要性と方法」や「疲れを明日に残さないためのアフターケア」、ジャッジング、怪我と対策「応急処置の基礎知識」など、国際選手として活動するのに必要な基礎知識が参加者たちに織り込まれていた。
ツアーマネージャーの加藤昌高さん、ヘッドジャッジの小川昌男さん、そしてサーファーズ・メディアカル・アソシエーションの吉田文平さん、澤田勝さんをはじめ、様々な協力者が見守るなか、フリーサーフィン、シュミレーションが行われる。選手たちに投げかけられるアドバイスはテクニカル面からメンタル面、フィジカル面とじつに多彩だ。
下の画像(左側)はASPインターナショナルジャパンのゼネラルマネージャーを務める近江俊哉さん。近江さんの話によると、ASPとして日向を訪れたのは3年目、ASPインターナショナルジャパンになってからは初めてとのこと。日向合宿についてはこう語っていた。
「日本で初めてのプロジュニアキャンプですが、地元の方たちの協力や行政などの配慮もあり、とてもいい環境を作ってくれています。海外での大会を考えると、波の面や精神的な面でどうしても海外での合宿という形になってしまいます。もちろんプラスにはなるのですが、国内だからこそのメリットもたくさんあります。普段はあまり考えないでしょうが、“円”が気軽に使えるなんていうのも、メリットのひとつなんですよ(笑)。そして、日向市は温暖で波もいいので、練習するのに必要なものは揃っています。だから、日本のメリットを活かしやすんです。今後も行政や地元の方々などのご理解をいただけるのなら、春と秋にはここ、日向を訪れたいですね」
こちらはASPリエゾンディレクターのマシュー・ピッツさん。日本とオーストラリアをはじめ、海外の選手との架け橋的な役目を担いつつ、コーチングも手がけている。日本語に明るく、身振り手振りで選手たちにアドバイスをする。
会場を日向市サンパーク・オートキャンプ場に移して、ここからはバーべキューだ。
「選手間のコミュニケーション強化」という項目も上がっているので、このバーベキューも非常に重要。小学生から大人まで、それも両親や親戚ではない仲間がサーフィンという競技を通して数日間を一緒に過ごし、同じテーブルを囲んでコミュニケーションをとっていく。子供たちにとってはレベルアップだけでなく、いい思い出になるだろう。
バーベキュー会場で出会ったのは、お倉が浜プロサーフィン大会誘致実行委員会代表の黒木正二さん(下画像)。日頃は「正直工務店」の専務取締役として仕事をしながら、このような活動をしている。ご自身が元々サーファーだったわけではない。黒木さんは「日向を盛り上げたい!」という一心でこの活動をしているそうだ。
黒木さん曰く「だって日向といえばサーフィンでしょ! サーフィンで地元を盛り上げていかなきゃ」。黒木さんとプロサーフィン大会の出会いは5年前。ちょうど日向市市制50周年の記念イベントとして開催されたのがきっかけだった。そんななか、今年開催された”サーフキャンプ”は初めての試みだという。なぜ今年からこのような合宿を日向で開催するようになったかという問いに、「大会も必要だけど、育成も同じように大切! 双方のバランスが肝心」と黒木さんは答えた。
黒木さんはバーベキュー会場にいた、コーディネイターの北原さんを紹介してくれた。
下画像の右側が、コーディネイターの北原さん。ASPと日向の橋渡し的役目をしているそうだ。本日の取材対応も、忙しいなかで早朝から北原さんが動いてくれた。バーベキューでは子供たちが食べる肉や野菜を焼いていた。「写真はいいです…」と言っていたが、お願いして撮らせてもらった。
左側は、日向市でBUCKAYROというカフェを経営している寺尾さん。北原さんが日向で活動するうえで密にやりとりをしている日向の基地的存在だそうだ。じつはパワナビに今回のサーフキャンプのネタをもってきてくれたのも、なにを隠そうこの寺尾さんだ! パワナビにとってもBUCKAYROは日向の基地的存在である。
上で紹介した黒木さんの言葉「だって日向といえばサーフィンでしょ! サーフィンで地元を盛り上げていかなきゃ」は印象的だ。もともとサーフィンとは縁のなかった黒木さんの言葉だけに、なおさら印象的である。サーフィンが大好きな人が音頭を取るのはなんとなくわかる。しかし、地元を盛り上げたいという一心から自分が知らない世界を理解し、ここまで育て上げるのは並大抵のことではないし、世界を相手にツアーをまわる関係者たちに「日向は最高!」と言わせてしまうパワーも凄い。
そして、このサーフキャンプを盛り上げるべく集まったASPはじめ関係者のみなさん、地元日向の皆さんの真剣さに心をうたれた。今後もこういった地域をあげて気合の入った活動が続くことを願うとともに、来年1月のプロジュニア世界大会で代表選手たちが活躍できる事を祈りつつ、「来年はもっと盛り上げていきますよ!」と黒木さんより元気をもらったところで、さらにヒートアップしていくであろうバーベキュー会場を後にした。
関係者のみなさん、取材にご協力いただき、誠にありがとうございました。
投稿者 pawaspo : 23:33 | コメント (0) | トラックバック
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <2> [ 格闘技 ]
上村選手の話はさらに続いた。中国での試合、北朝鮮と日本の女子ボクシング、宮崎を拠点にしていること、仕事や学業についてなど――。話を聞きながら感じたのは上村さんのハートの強さ、信念の強さだった。
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <1>
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <2>
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <3>
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <4>
完全アウェイでブーイングを糧に
――戦績は?
3勝4敗。負け越してます。自分で言うのもアレだけど、ほとんど接戦です。
――そして今回の世界挑戦。
ボクシング協会は「ありえないオファー」と言ってました。
――対戦相手(ソン・チョーロン)については?
5戦5勝、3KOと聞いてます。
昨年、中国で大きな怪我をしたんですよ(2004年10月29日、中国・瀋陽・サンライズホテル、ジュニアフライ級2分8ラウンド、vs Eun Soon Choi、1-2で判定負け)。北朝鮮の選手に負けたんですけど、内容が良かった。最初のダウン1つがなければ勝てたと思います。それがあって、今回韓国サイドからオファーがあったし、日本側の推薦があったんでしょうね。出たくても出れないんですから。ビッグチャンスです。いろんな人を巻き添えにしながら(笑)、自分にプレッシャーを与えつつ、いい結果を出したい。
――出発は?
10日です。前日に調印式と検量があります。
中国でやったときは2分8ラウンドでした。そのときもメインは世界戦で、凄く立派な会場だったんです。男性でも調印式とかありますよね? あれ以上の雰囲気。VIP待遇です。
試合は野次とブーイングが飛ぶんですよ。それが気持ちよかった。1ラウンド、カウンターでダウンして時間に救われたんです。それからはブーイングを糧にしてやりました。
――中国のどこだったんですか?
瀋陽です。
――ああ、シェンヤン(中国語での呼び方)ね。
北朝鮮の応援団は100人いました。日本は選手と関係者だけ。中国の人たちも北朝鮮を応援するんですよ。
――それって完全アウェイ…。
恐ろしい光景でしたよ。それにもう、カチーーーンと来て(笑) 相手はもう逃げに入ってて、追い詰めないとアピールできないんで。ジャッジは中国、北朝鮮、韓国の人で1-2でした。
――え! その組み合わせで1-2!?
1ポイント取ったんですよ(笑) 今回も判定だと負けます。相手のボクシングを潰すか、ダウンを取るしかないですね。
――相手の情報ってどのぐらい入ってたんですか?
前回(中国)は1ヶ月前に試合が決まったんです。女子の選手は、試合が決まってから練習をやるんです。でも、私は普段からやってるんで、すぐいけます。
北朝鮮の選手というのはわかってました。ボクシング事情も。アマチュアボクシングが盛んなんです。他はわからなかった。身長も体重も、利き腕さえもわからなくて。試合の前日に初めて顔を合わせました。
――出たとこ勝負ですよね、それは。
はい、出たとこ勝負です(笑)
北朝鮮と日本の女子ボクシング
――北朝鮮のボクシングって?
北朝鮮は国を挙げてやってるんです。貧しい村から選手を連れてきて。選手は国のなかでは優遇されてるほうだと思います。チラッと見たときに、表情が豊かだったんで。でも、「国のため」ですから。負けたらね…。
私はもう何が何だかわからなくて。でも、一番いい経験です。
――選手はどうでした?
上手い! 日本の選手は下手ですね。技術はなくてガチャガチャ状態。海外の選手はパンチの角度、スタミナが違う。環境も選手層も違いますから。北朝鮮は何千人といます。
――北朝鮮のアマチュアボクシングのレベルは?
北朝鮮はアジアで最強です。日本は銅メダルだったかな。アマチュアボクシングは北朝鮮、韓国、フィリピン、インドと来て日本はさらに下。日本の女子はプロでも少ない。リングに上がっているのはごくわずか。
――じつは、日本女子ランキングを見てみたんですよ。ランク外ですけど、(今は亡き)全日本女子プロレスの藤井巳幸(サソリ)とか載ってて。他の競技の選手がけっこういるなぁ、と。
他から引っ張ってきたり、そういうのが主流です。ボクシングのスタイルがまだ作られてないし。
――でも、最近はメディアで取りあげられる機会は増えてますよね。しばらく前にテレビで見ました。
昨年からメディアへの露出は増えてますね。競技者も年々増えてます。プロの選手も。でも1、2戦であきらめる人もいる。ライセンスの上から競技人口が上がらない。ボクシングに専念している人はごくわずかです。ボクシングだけで生計を立ててるのはライカ選手(前WIBA世界フェザー級王者)だけでしょう。
私は地方にいるし、メディアにも取りあげられない。でも、試合に出れない限りは(宮崎県の人たちに)わかってもらいたい。試合は好きですよ。
ここはいい環境
――どのスポーツもそうなんですけど、宮崎にいることでの不利というのはあります。
(スパーリングの)パートナーはいないし、リングもない。でも、ここはいい環境だと思ってます。厳しいことはあるけど、まず信頼できるトレーナー(林さん)がいる。合う合わないってありますから。二人三脚でやってます。夜中に練習をさせてもらってるし、(フィオーレには)ジムを使わせてもらっている。そういう方々に支えられてますから。
仕事も捨てられない。もう、30なんで。現実もある。いつ怪我で終わるのかもわからない。上京して(ボクシングに)打ち込むというのは厳しいです。仕事をやりながら、教えながらやれるというのはいい環境です。教えることの大切さですか? 勉強になりますよ。
フィオーレは運動のスペシャルリストがそろってます。ボクシングに専念しながらやれる環境です。
今を頑張る
――上村さんは学生でもあるんですよね?
早稲田大学の通信教育課程を受講してます。じっとしてるとダメなタイプなんですよ。何かやらないと落ち着かない。
――仕事があって、レッスンを教えて、ボクシングがあって、勉強もしている。大変なのでは…?
時間をうまく使っていけば、4つのサイクルでいけますよ。半年やれてますから。こういうときだからこそ頑張れます。
フィオーレではわかんないことも教えてもらえますし。「健康と福祉」を専攻してるんです。みんなが助けてくれます。
寝る時間は少ないですね。4、5時間です。分単位でもったいなくて。時間の使い方はうまくできてます。達成したときは満足感がありますよ
毎日のサイクルが一緒だと、起きなくていいのに目が覚めることもあります。じつは私って、不器用なのかもしれない。今は変化がない状態を保ってます。
――昼のお仕事は?
楽天KCでOLをやってます。
――楽天KC?
国内信販が今年、楽天のグループ会社になったんです。
――ああ、そうなんですか。
イオンの近くにあるヤマダ電機に出向してます。昼間はそこで仕事、火曜と金曜が休み。仕事が終わったら、もう(フィオーレに)ダッシュです(苦笑) 深夜は2時間勉強して、ホームページに書き込みして。やること多いですね。やることがないよりは、あったほうがいい。貧乏性なんです。
会社には「仕事に支障がなければ」とOKをもらってます。
――それはいいですね。普通はバイトとか、仕事以外のことはダメですもんね。
理解ある会社です。楽天KCの収入は学費にしてます。フィオーレで得ているお金はボクシングに。試合の渡航費とか滞在費とか。
――そうなんですか。
だから、(経費が出る)海外での試合は「やります!」と言います。いろんな国の事情があるけど、戦うならどこに行こうが一緒。
自分を認めてもらって、今までかかった費用を取り戻すぐらいの気持ちでやってます。協力してくれた方々に、恩を仇で返さないように。誤解しないでほしいのは、私は「お金で闘ってる人」じゃないです。
今は少しでも知名度を上げて、今後もプロとしてやる足がかりにしたい。年齢のこともあるし、今をほんとに頑張らないと。
<つづく>
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2005年11月06日
高校サッカー県大会、鵬翔が優勝 [ サッカー ]
高校サッカーの頂点を決める「第84回全国高校サッカー選手権」の宮崎県予選の決勝が6日(日)、都城市営陸上競技場で開催された。
前半、互いにチャンスを作りつつ、どちらかと言えば日章優勢で時間が過ぎていく。そして35分すぎ、鵬翔がコーナーキックとなり、混戦からこぼれたボールをキャプテンの宮路が押し込んで先制。鵬翔が後半早々にも追加点をあげる。
日章はチャンスを何度も作るけど、鵬翔ディフェンスの守りに阻まれたり、ボールがバーに当たったりしてしまう。終盤にはフリーの選手にヘッドで押し込まれて3点目を許す。終了間際に1点を返すも遅かった。
鵬翔 3 - 1 日章学園
(前半1-0、後半2-1)
※鵬翔は3年連続10回目の全国大会出場
各地の代表はどんどん決まっていて、11月21日(日)に組み合わせ抽選会がある。12月30日(金)に開会式と開幕戦があり、31日に1回戦、1月2日に2回戦、3日に3回戦、5日に準々決勝、7日に準決勝、9日に決勝が行われる。
投稿者 pawaspo : 15:41 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月05日
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <1> [ 格闘技 ]
宮崎に女子プロボクサーがいると知れば、たいていの人が驚くと思う。しかも、世界に挑もうとしている選手だ。驚きはさらに増すだろう。
選手の名は「上村里子」。宮崎県出身、JR宮崎駅そばのメディカルフィットネス「フィオーレ」所属。宮崎で生まれ、宮崎で活動している選手だ。「女子プロボクサーが宮崎にいる」というだけで、格闘技好きの自分は凄く興味を掻きたてられた。
10月24日(月)、フィオーレで上村選手を取材した。21時からインストラクターでもある彼女のレッスン(ボクシング)を見た。10時から2時間、話をたっぷり聞いた。彼女はOLでもあり、早稲田大学の通信教育課程を受講する学生でもあった。時計が0時をまわってから、彼女はボクシングの練習を始めた。1人で4つのことを真摯にやっている、そういう社会人であり学生でありアスリートだった。中国で北朝鮮の選手と試合をしたこと、左のスネや眼の奥を骨折したことを微笑みながら話す女性だった。
このとき、11月12日に韓国で行われる予定だったIFBA世界ミニフライ級王座決定戦にのぞむ熱い気持ちを聞き、そして試合に向けてトレーニングする姿を見させてもらった。ところが、これが白紙になってしまった。プロモーターと機構に振りまわされるという酷い形で。ただ、世界王座への道が完全に断たれたわけではない。上村選手は別の韓国人選手との「査定試合」にのぞむ。ここで勝てば、王座挑戦への可能性をつかむことができる。
今回の特集では上村選手のレッスンや練習の様子、サポートする林トレーナーのことも紹介する。インタビューは2時間も聞いたので内容盛りだくさん。話を聞いていて、とても楽しかった。上村選手の魅力を感じてほしい。
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <1>
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <2>
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <3>
宮崎の女子プロボクサー・上村里子 <4>
世界戦中止の経緯
取材の中身に入る前に、まずは世界戦が中止になった経緯を日本女子ボクシング協会(JWBC)のリリースをもとに簡単に説明したい。
11月12日(土)、韓国で3つの女子プロボクシングの世界王座戦が行われる。そのなかの1つがIFBA世界ミニフライ級王座決定戦、上村里子(日本・フィオーレ) vs Cho Rong Son(韓国)だった。しかし、IFBAのサイトを見ると、Melissa Shaffer(アメリカ)が王座戦に契約するという記事が載っている。そして、世界戦中止というはっきりした情報が入ってきた。
中止の一番の原因は、大会のプロモーター(韓国のヒュンパン・プロモーション)がIFBAの承認を得ずに「王座決定戦」と言っていたこと。IFBAとしては認めるわけにはいかない。そして、IFBAは上村選手が負け越しているのを理由に(3勝4敗)「1試合査定試合を行い、その試合の結果をもって、王座挑戦資格を与えたい」と言ってきた。これはプロモーターの非常識とIFBAの不手際としか言いようがない。日本サイドは猛烈に抗議したが、IFBAが認めないというのならしょうがなく、王座挑戦をMelissa Shaffer(アメリカ)に譲ることになった。
そして、上村選手はYoon Ju Shin(韓国)と8分2ラウンドの査定試合を戦うことになった。ここを勝てば王座挑戦権を得ることになる。Cho Rong Sonが勝った場合は、次期タイトルコンテンダーにするという確約も得ている(これも怪しい気が…)。
12日の試合に向けて上村選手から改めて話が聞ければここで紹介したい。
それでは、取材レポートスタート!
メディカルフィットネス「フィオーレ」
10月24日(月)の夜。約束の時間(21時)より早めに、メディカルフィットネス「フィオーレ」を訪れた。フィオーレはJR宮崎駅そばにある。ガラス張りで目立つ建物なので、知ってる人は多いと思う。
中に入って最初にビックリしたのが人の多さ。まさに老若男女、幅広い層の多くの人がトレーニングに励んでいる。しかも、平日の夜に。休日になるともっと多いらしい。
次に施設の充実ぶり。3Fがメインフロアになっていてプール、サウナ、ジム、スタジオ、浴室などがある。ウォーキングマシンといった機材も大量にある。(お金さえ払えば)これが自由に使えるのだからうらやましい。
レッスンも太極拳やヨガなどいろいろある。自分が着いたときはスタジオでエアロビダンス(?)をやっていた。ボクシングレッスンもあって、上村選手とトレーナーの林さんが担当している。
ボクシングレッスン
ボクシングレッスンは21:10~22:00の50分。場所はスタジオ。参加するのは男女11名。上村さんがバタバタと急ぎ登場して始まった。
まずは柔軟運動。トレーニングの必須事項だ。BGMはサバイバーの「EYE OF THE TIGER」……燃えちゃうよ、これ(苦笑) 『ロッキー4』のサントラを流してたと思う(自分持ってるから)。柔軟の次はロープワーク3分2ラウンド。この縄跳びは意外とカロリーを消費するし、運動慣れしてないと疲れてしまう。しかも上村さんが跳び方を指示してくるので、自分の思うがままにというわけにはいかない。
一通り身体を温めたら、次はシャドーを2ラウンド。鏡張りの壁に向かって、自分でチェックしながらボクシングの動きをやる。自分なりのテーマを持ってやるとよかったりする。自分は女性の動きを特に見てみた。キャリアが浅いからしょうがないけど、脇が甘いし腕だけでパンチしている感じだ。これに上村さんが声をかけてじっくり指導する。参加している人、1人1人に。ここでトレーナーの林さんも登場。軽く挨拶をかわした。
次は14オンスのグローブを付けてライトスパー。11名と奇数なので、上村さんもヘッドギアを付けて加わった。そして開始。軽めの実戦っぽい練習だ。ダメージになる攻撃は当てない、もしくは寸止め。動きを確認する程度。スパーリング形式の練習はむずかしい。ミット打ちなどでやってることが初心者は思う通りに出せない。攻めるだけでなく防御も両方あるし、意志のあるものを相手にするから。上村さんは男性とやっている。当たり前だけど、一般の女性とはやはり動きが違う。構えはサウスポー。
相手を替えて繰り返し、レッスンは終了した。ボクシングといっても厳しいものでなく、女性もみな楽しみながらやっていた。これが大事だと思う。
これだけ見るとバリエーションが少ないように見えるけど、週ごとに内容が変わるようだ。時間が50分と短いので、こうするのが一番いいのだろう。
ところで、自分は格闘技の経験がちょっとだけある。武蔵小山にある某道場の会員で、ムエタイをやっていた。ちょっとだけね(苦笑) 目の前のレッスンを見ながら、道場で練習していたときのことを思い出して身体がウズウズしてしまった。ライトスパーのときに、林さんに冗談で「どうですか?」と声をかけられて、自分はやる気になってしまった。やらなかったけど。
トレーナーの林真一さん
レッスンの合間に林さんと立ち話をさせてもらった。
林さんはもともとボクシングをやっていた。今やっているのがトライアスロン! 鉄人クラスのレースでも完走してるというから驚きだ。ボディは上半身、特に胸の筋肉が発達している。トライアスロンもまた取材させてもらおうと思っている。自分がやるのはダメ。
ボクシングレッスンについては、楽しんでやってほしいと。真剣にやろうとしてる人にはムリだと。なぜか? 上村さんのトレーニングで精一杯だから。他の選手は見れない、と。林さんは自分の仕事も持っているから。
試合は宮崎の外。国内ならすべて東京。この費用はなんと自腹! でも、海外だとお金が出る。だから「国内よりも海外で試合をやるほうがいいんです」と。
それにしても、林さんも上村さんも腰がとても低い。丁寧に接してくれる。
格闘技との出会い=カルチャーショック
22時にレッスンが終わり、上村さんは0時からボクシングの練習を行うとのこと。「0時をまわっての練習かよ!」と心の中で驚いてしまった。それまでの時間、上村さんにインタビューを行うことになった。
しばらくして、トレーナーを着た上村さんが現れた。改めて挨拶をかわす。そして話は始まった――。
上村里子さんは三股町出身、1975年4月16日生まれの30歳。現在は宮崎市に住んでいる独身女性だ。高校は宮崎工業。部活は陸上をやっていた。
高校を卒業後は東京に就職。そこで格闘技と出会うことになった。
――格闘技を始めたキッカケというのは?
東京に出て、建築会社に勤めていたんです。現場配属でした。ある日、通勤してたら(帰り)駅を間違って降りたんです。日野市の百草園(もぐさえん、京王線)という駅に。そこに「キックボクシング練習生募集」というのがあって。高校まで陸上をやってて他の競技に目が行かなかったんで、「なんだろう?」って。12年前、仕事帰りのことです。駅そばのジムに行ってみて見学したら、もうカルチャーショックで! 即入会しました。サンドバッグを見たことすらなかったですから。新鮮でした。
帰郷して女子プロボクサーに
――キックボクシングを昔の宮崎で知るのは大変だったかも。小さいときに夕方の4時に1回だけテレビであったのを憶えてます。それぐらいですもんね。
キックをやってたのは4年。すぐプロになりました。女子のキックは競技人口が少なかったから。ただ、キックは怪我をすると激しくて。怪我をすることが多かったし。1年を棒に振っちゃうんですよ。左の脛(スネ)を折って、これはもうムリだな……と。
両親に4年間で宮崎に帰ると約束してたので、22になって宮崎に帰りました。更生してふつうの仕事に就こうと(笑) ふつうに会社員をやってました。でも、仕事オンリーになると寂しくて。物足りなさを感じてました。
4年ぐらい前に、林マネージャーとラグゼ一ツ葉(フィットネス一ツ葉)にたまたまビジターで行ったときに会って、ボクシングレッスンを受けました。「あぁ、宮崎であるんだ~」と。林さんにミットを受けてもらって。ミット受けの相性が良かったですね。
3ヶ月ぐらいして、フィオーレがたち上がるので林さんが辞めて7、8ヶ月ブランクが空きました。ラグゼでしっくりこなくて、一会員としてフィオーレに入りました。
入ったときのフィオーレは会員が凄く多くて。40名でインストラクターが2人とか。ボクササイズがヒットして。手伝いを3ヶ月、ボランティアでやりました。人に教えるとなると資格が必要かな、と。怪我をさせてはいけないし。何をすべきか? 「女性もプロライセンスがあるよ」と。林さんに相談して取りました。
――キックの戦績は?
キックは6戦して4勝2敗です。日本女子ボクシング協会に行ったとき(8月)、「試合をするだろう」と思われたんでしょうね。3日後に連絡が来たんですけど、そこで「試合いつ?」と(苦笑) いきなりオファーです。「次の月どう?」って。深く考えてなかったです。
ちょっと練習して、11月にデビュー(2003年11月30日ミニフライ級4回戦、vs池山直)。負けました(判定)。甘く考えてましたね。実戦をやってなかったし。キックとボクシングは違う。
――ああ、違いますよね(構えからして違う)。
比較対照外です。練習パートナーもいなかったし。これはいけない!…と思って。
2戦目のオファーがあって、そこでも負けたんです(2004年2月22日ミニフライ級4回戦、vs菊地奈々子、判定負け)。2敗ですよ。2敗というのは致命傷、かませ犬レベル。
――戦績は?
3勝4敗。負け越してます。自分で言うのもアレだけど、ほとんど接戦です。
<つづく>
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2005年11月03日
全国で戦う宮崎のサッカーチーム「ホンダロックSC」 <3> [ サッカー ]
角田選手が仕事に戻ってからも、大串選手との話はつづいた。JFLのこと、サッカー部のこれまでのこと、鹿島アントラーズのこと、そして社員や県民の応援のことなど――。
「5、6年で日本一を取ってくれると思う」
――JFLに参入した初年度は15位と低迷しています。これまでを振り返ってどうですか?
(大串) 自分らの力が足りないですよね。みんな納得してないし。ただ、後期になって対応できるようになってきた。手応えはあります。手が出せないリーグではない。このポジションが弱いとか、そういうのも見えている。
来年は降格がかかるんで、1年間の準備期間をもらったと思えばラッキー。リーグが落ちると、レベルの高い選手はモチベーションが違う。落ちずにやっていければ日本一。5、6年で日本一を取ってくれると思いますよ。
(角田) ウチは他と違って、すべてがアマチュア。甘さが今年出てます。
「悔しさをバネにつなげて頑張れる」
角田選手は仕事に戻った。ここからは大串選手にたっぷり話を聞かせてもらった。
――大串さんは入社してどれぐらいなんですか?
8年目ですね。(サッカー部は)入ったときはひどかった。設備にしろ、いろんな条件が。同好会レベルでしたから。グランドに出れば、練習に参加しているのは3人から5人。夜は車のライトで練習してました。Kyuリーグだったんですけど、試合になって「どうする?」って感じで(苦笑) 戦術もポジションもありえなかった。
――そうなんですか。それでよくKyuリーグでやれましたね。
でも、昔いたメンバーは熱いものを持ってましたよ。仕事してから試合に出たり。ボールに対しても、ゴールに対しても、熱い気持ちを出していた。与えられた90分で戦う姿勢、ですよ。あのときの熱さは気持ちよかった。負けたら悔しがって。それが原動力でしたね。
もっと昔はバレーコートでやってたそうです。みんなでボールを追いかけて。大先輩から受け継がれたものが40年たっても続いている。環境が悪いから、サッカーに勝てないというのはないです。ナイター(が暗い)とか、そういうのは小さな問題。こうしてやってることは、仕事の糧にもなります。
――今のチームに足りないものは?
スキルは40年のなかでもトップクラス。足りないのはがむしゃらさ、絶対勝つという強い気持ち。
前期で屈辱を味わいながら負けましたけど、それがいい方向に向かっている。サン宮さんなんかは昨年変わらないといけなかった。ホンダロックだってKyuリーグで8位というのを経験してます。今のサン宮さんのほうが強かったでしょう。でも、自分たちは8位という屈辱を味わって「昨年と同じようにはしないよ」となった。そして、次は2位ですよ。補強もしたけど、選手1人1人の気持ちが大きかった。そしてここでまた、優勝できなかった悔しさを味わった。
一番の集大成は昨年でした。「そろそろかな…」という手応えはあったし、初めて社長が「(JFLに)行けるなら行っていいよ」と言ってくれて、いいモチベーションになった。高いモチベーションがあれば、落ちることはないです。確実に上がる。悔しさをバネにつなげて頑張れる。プライドとかダメです。
今年のサン宮さんについては、フロントどうのこうの、運営がどうのこうのいう前に、いい結果を出せばスポンサーも付いてきてくれるんです。応援してくれる人もいる。そこをはっきりしていかないと。(サン宮崎FCが目指している)Jリーグは高い。これは「目標」じゃなくて「夢」。現状では行けない。まずは手の届く目標を立てていかないと。環境に甘えたらダメです。
「鹿島戦は勝つためには何でもする」
――今はリーグ戦以外に、天皇杯という戦いもあります。
僕らは後期に入ってから挑戦者という気持ちでやってます。先日の3回戦は栃木がなめてかかってた部分もあったでしょうね。
(4回戦のアントラーズ戦は)やるからにはサッカー選手としてのプライドがあるし。天皇杯というのはアマプロ関係なくできる最高のトーナメントです。勝つためには何でもする。日本代表がいるとか考えない。スライディングしまくる。5点、6点入れられても獲ってやりますよ。
天皇杯で浦和レッズとやって0-9で負けたことがあります(2000年12月3日の2回戦、浦和市駒場スタジアム。前半0-3、後半0-6。このときのレッズはJ2だった)。1回戦では埼玉SC(関東1部リーグ)が浦和とやって0-2(2000年11月25日、埼玉県営大宮公園サッカー場。前半0-2、後半0-0)。埼玉はレッズを相手に10人全員で守った。僕らは4-4-2で点を獲りに行った。「君ら怖いもの知らずだね~」と言われましたけどね。なんで点にこだわるんだろうって。あきらめない姿勢が大事なんです。気持ちいい負け方でしたよ。スタンドのレッズのサポーターから応援をいただいたし。不思議な空間でした。
「同じ県民として応援してると言われてうれしかった」
――アントラーズとの試合が、テレビでの中継されないのは残念ですよね(他のJFL3チームはNHK衛星第一でやる)。県民にホンダロックというチームを注目してもらえるいい機会なのに…。
県民の人たちがロックというチームをわかってきたと思いますよ。
先日の京都(10月23日の佐川印刷SC戦)で退場になったんです。会場を歩いてたら「大串さんですよね?」と声をかけられて。「高岡から来ました」と言われてビックリしました。こっち(関西)に住んでる宮崎出身の人かなと思ったんで。(しみじみとした表情で)同じ県民として応援してると言われてうれしかったです。1人でも応援する人がいれば、頑張らないといけない。
「ロッソとはやってみたい」
ここからは雑談に近い形になった。まず自分が切り出したのは、Kyuリーグのこと。自分曰く「Kyuリーグは面白い」「ロッソ熊本とFC琉球はJFL昇格の有力候補」「サン宮の降格はほんと残念」。大串選手が強い反応を見せたのはロッソ熊本について。「ロッソとはやりたいですね~!」と。じつは、今年のキャンプシーズンに練習試合をする話があったらしい。もっとも、それは熊本に来てくださいというもので断ったそうだ。九州のサッカーがもっと盛り上がれば…という話になった。
次に県民性。宮崎はサッカーのプレイスタイルに県民性や地域性が出てると。面白い話だったんだけど、自分のメモが読めず……スンマセン。
フットサルについて。大串選手は試合をしたことがあるそうだ。フットサルはサッカーよりも足技が大事とか、若くない人でもできるとか、小さい大会でもいいからやってみたいとか。
そうそう、新日鐵大分のあの独りサポーターを大串選手も知っていた。数年前からいるそうだ。「あの人は凄い」というのが互いの一致した意見(苦笑)
「勝つサッカーを見せてあげたい」
外はたいぶ前に日が落ちている。「弱みを見せたらダメ。情けで見てもらえない」など、大串さんの話はつづいた。
サッカー部の影響といえば、社員の人たちがサッカーの玄人になっているそうだ。「知らない人に話しかけられるんですよ。おばちゃんにも試合について言われるし」。これは微笑ましい話だ。そして、これがまた励みにもなっている。
「勝つサッカーを見せてあげたい。従業員に夢を与えれるように。一番のサポーターですからね。県民の人たちも観に来てくれると思う。がんばります」。
インタビューが終わったのは19時。大串選手は仕事に戻って行った。
屈辱をバネにするフェニックス
じつは今回のインタビューの途中で、自分は夏の甲子園に出場した聖心ウルスラ学園野球部を思い出していた。彼らは「学業と野球」を両立させていた。野球だけでなく、学生としてまずは学業と学校生活をしっかりさせていた(石田監督のインタビューを見てもらえればよくわかる)。ホンダロックSCとの違いは「学業」か「仕事」かというだけだ。
サッカーについて制約はいろいろあるけど、それを苦にはしない。仕事に対してもサッカーを言い訳にはしない。ホンダロック社員としてやるべきこと、サッカー選手としてやるべきことをしっかりやる。たとえ遠征があっても、次の日の8時には出社している。「水永なんか、試合の次の日でも朝の8時からずっと職場で立ちっぱなしです」(大串)。
大串選手がホンダロックというチームについて強調していたのは「屈辱をバネにする」「決して下がらない」ということ。確かに今季は低迷しているけど、来季はもっとやれる、いつか日本一になるという自信を感じた。
話のなかでサン宮崎FCのことが何度も出てきた。それだけ大串選手が気にしている、宮崎県全体のサッカーを考えているということ。サン宮崎のようなクラブチームは必要だ。
さて、いよいよ本日、天皇杯4回戦の鹿島アントラーズ戦がある。普通に考えれば、アントラーズの絶対的有利だ。サッカーというのはカテゴリ1つ違うだけでチームの実力がずいぶん違うわけだけど、アントラーズとロックは2つ隔たりがある。しかも、アントラーズはJ1で首位を争っているチーム。
しかし、大串選手は「勝ちにいく」と話してくれた。「勝つためなら何でもする」と。聞いていてとても心強かった。
スポーツは相手あってのものなので、勝つこともあれば、負けることもある。ただ、今日のアントラーズ戦は何かしらの爪痕を残してくれるだろう。それが宮崎県民の心に響いてくれればと思う。
大串選手に「若いヤツとか、これからもどんどん取材してください」と言ってもらったので、選手の紹介などやっていきたいと思います。
<おわり>
投稿者 pawaspo : 04:01 | コメント (0) | トラックバック
全国で戦う宮崎のサッカーチーム「ホンダロックSC」 <2> [ サッカー ]
17時から大串選手にインタビュー……という予定だったんだけど、仕事が込んでいて30分遅れるとのこと。しばらくすると、副キャプテンの角田選手がやって来てくれた。まずは、角田選手に話を聞かせてもらった。
角田選手「仕事をしっかりやれば、サッカーもしっかりやれる」
ホンダロックSCには副キャプテンが2人いる。1人はミッドフィルダーの南光太選手。もう1人が背番号1、ゴールキーパーの角田亮選手だ。
ピッチではユニフォームだけど、目の前の角田選手は白いツナギ姿。最近は選手登録から外れていたので、気になって聞いたら「怪我と体調不良」とのことだった。現在は回復に向かっているそうだ。
――出勤時間は?
8時から夕方の5時までです。練習は月水金。火曜と木曜は残業とか。遠征でいないときは、同僚に頼みながらですね。当たり前ですけど、(サッカーだけでなく)仕事を持ってるわけですから。
――練習は?
練習時間は夜の6時から8時。長いときは9時までやってます。練習時間に不満はないです。ただ、十分な休養がなかなか取れないですね。あと、練習グランドのナイターが暗いのが…(苦笑)
――サッカーと仕事のバランスは?
会社で残り何十年と働いていくなかで、仕事もキッチリできておかないと、サッカーを止めたときに差を付けられますから。これからの生活を考えたら仕事が大切です。
トップも「仕事もサッカーもしっかりやってくれ」と言ってます。職場でもリーダーになってくれ、と。仕事をしっかりやれば、サッカーもしっかりやれます。辛い辛いとばかりは言ってられないし、これからもしっかりやっていきます。
――ところで、角田さんの所属は?
総務課です。入社して4年目になります。
――入社前は?
大学(現在九州1部リーグの九州学園大)行って、JFLにいた頃のアルエット熊本(現在のロッソ熊本)にいました。熊本出身なんですよ(1978年生まれ)。半年たったときに誘いがあって、入社しました。
――サッカーで誘われても、頭で入社しないといけないんですよね。
入社試験をクリアしないと。面接については、考えのしっかりした人間を採ってると思います。プロも経験している人は会社で仕事をしながらというのは抵抗があると思うし、そういう人は難しいでしょうね。
大串選手「サッカーができても、上の地位には行けない」
ここでキャプテンの大串選手が「いや~、すみません」と登場。もちろん、白のツナギ姿だ。大串選手は「生産管理課」に所属している。
話は角田選手から聞いていた仕事とサッカーについて。
――角田選手とは仕事とサッカーの両立についてうかがってました。
働いてるからこそ、給料が出てますからね。サッカーができても、上の地位には行けない。仕事でも存在感を出さないと。クラブチームじゃないですから。じゃないと生き残っていけない。「サッカー部は仕事できない」と言われたくないし、遅れた人材になってはいけない。
JFLのクラブチームやサン宮さん(サン宮崎FC)はうらやましいですよ。自分たちは厳しい条件でJFLをつかんだ。企業チーム以外のクラブチームでも2タイプあるんですよ。仕事とサッカー、どっちに重きをなすかで違う。
部員の数ですか? 選手が23名です。僕らはサッカーしても、見返りがあるわけでもない。お金が欲しかったら仕事しろ、です。
大串選手「宮崎はサッカーがまだ根付いていない」
2人の話でいかに仕事が大切かわかってもらえたと思う。自分はじつは企業チームというのは会社がサッカー活動に対して寛容で、それはクラブチームよりもサッカーに専念しやすい環境なのだと思ってたのだけど、そんなことは全然なかった(自分が浅はかすぎた)。
では、他の社員の人たちはサッカー部をどう見てるのか? また会社の外、宮崎県内での反応はどうなのか?
――会社のなかの反応はどうなんですか?
(角田) 応援に行きたいという人は多いですよ。負けるよりも勝ったほうが話題になりますよね。応援する気になるでしょうし。
社外の一般の方に定着してほしいですね。
(大串) 知名度が低いですから。勝てば集まると思います。宮崎はサッカーがまだ根付いていない。
(角田) それは大きいですよね。野球はスタジアムがありますけど。宮崎のサッカーは、高校から先に(受け皿となるチームが)ない。
(大串) サン宮さんに頑張ってほしいんですけどね。愛媛ユースが広島ユースと提携しましたよね? クラブチームはいろんなつながりを持てる。ロックはそれができない。(理想は)サン宮さんと連携できればいいんですけど。
<つづく>
投稿者 pawaspo : 00:19 | コメント (0) | トラックバック
2005年11月01日
全国で戦う宮崎のサッカーチーム「ホンダロックSC」 <1> [ サッカー ]
宮崎県にJリーグはない。しかし、そのすぐ下のカテゴリ――アマチュア最高峰に位置づけられるJFLで戦うチームはいる。それがホンダロックSCだ。
ホンダロックSCは宮崎では最強のチームだ。天皇杯県予選は準決勝、決勝ともに快勝だった。そしてついに天皇杯4回戦、J1チームと戦えるステージにまで到達している。そんなチームが昇格初年度のリーグ戦で低迷しているのは、それだけJFLというステージが厳しいからと言えよう。
ホンダロックSCは企業チームだ。ホンダロックという株式会社のサッカー部である。サン宮崎FCのようなクラブチームとは違う。ホンダロックSCが社内でどんな位置づけで、選手(社員)が仕事とサッカーをどう両立させているのか? 公式戦のピッチ以外でのホンダロックSCについて知ってる人は意外と少ないと思う。
先日、ホンダロック本社にてキャプテンの大串良秀選手、副キャプテンの角田亮選手にインタビューを行った。仕事の合間に時間を作ってもらっての取材だった。同じく社員であり、サッカー部の事務局長をされている福田さんにも話をうかがった。
ホンダロックSCは11月3日、鹿島アントラーズとの決戦を控えている。その試合に向けての気持ちも聞くことができた。サン宮崎FCのKyuリーグ降格が決まったいま、ホンダロックSCは宮崎で唯一の県外と戦う社会人サッカーチームでもある。今回の特集記事は彼らのことをより知ってもらい、応援してもらえるキッカケになればと思う。
株式会社ホンダロック
10月25日(火)の夕方、佐土原町の広瀬にあるホンダロック本社を訪れた。
株式会社ホンダロックは1962年に本田宗一郎氏が設立したキーロックメーカー。佐土原町の本社の他、国内では栃木や川越、海外ではアメリカにも工場がある。従業員は約1600名で、半数が本社や広瀬の工場で働いているそうだ。
ホンダロックのことは中学生の頃から知っていた。「宮崎の大きい企業は?」と聞かれたら、「ホンダロック」と自分は答えただろう。ホンダロックに勤務している同級生もいる。
福田さん「仕事もサッカーも本気」
選手たちに会うまでの時間、事務局長の福田さんに話を聞かせてもらった。福田さんはJFL実行委員も務めており、チームのことだけでなく大会の運営にも関わっている。この2日後には、来季の日程などを決めるJFLの実行委員会に参加するという忙しさだ。選手同様、ホンダロックの社員としての仕事もこなしながらである。こういう取材にも福田さんが応対している。
福田さんと話をしたのは社員食堂。ここにはサッカー部の天皇杯3回戦突破と鹿島アントラーズ戦を伝える看板が掲げられていた。あまり話はしなかったけど、事務局の女性スタッフである濱田さんにも同席してもらった。
ホンダロック社内にはサッカー以外にもいろんなクラブや同好会があるそうだ。2Fに上がる階段には、写真同好会が撮影した馬の写真などが飾られていた。スポーツでは野球が県内で強いらしい。
ホンダロックSCといえば応援の熱さ。赤色のサポーターがスタンドに陣取って、試合中ずっと声援を送っている。このテンションはホーム戦だけと思ってたんだけど、アウェイでも応援が多く集まるそうだ。関東なら栃木と川越の従業員がスタジアムに駆けつける。
自分が驚いたのは「試合のために休みを振り替えるんですよ」という言葉。どういうことかというと、ホンダロックには祝日というものがない。秋分の日だろうが、体育の日だろうが月曜から金曜なら出勤。休みは土日だけ。だから、11月3日の鹿島アントラーズ戦の日も出勤日。この試合の応援のために、日曜の休日を当てて、日曜を出勤日にしてカシマスタジアムへ応援に駆けつけるそうだ。
じつは、Jと公式戦で戦うのは今回が初めてではない。浦和レッズと対戦したことがある。このときスタジアムに応援に駆けつけたのは400名。数では浦和サポーターに劣る。でも、熱さでは負けなかった。「試合は0-9で負けたんですけど、応援はレッズに勝ったと言われました」と福田さんはニコニコしながら話してくれた。
福田さんは実行委員として、ホームゲームの運営にも深く関わっている。運営に必要なスタッフは、ボールボーイ27名を含めて約120名。これを福田さんが社員に声をかけるなどして集めている。
ボールボーイは前日の愛媛FC戦では大宮高校サッカー部が務めていた。これは福田さんが高校のサッカー部に声をかけている。宮崎学園のダンス部など、ハーフタイムショーの出演者もそう。面白いのは、どちらからも試合の後に「もう一度やらせてください」と言われるそうだ。サッカー部員にとっては、JFLのプレーを間近で観れるのは勉強になる。ハーフタイムショーは500人以上の前で演じれるいい機会だからだろう(盛り上がってるし)。「予定が決まってるので、断らないといけない」のはうれしい悩みか。
「来てよかったという企画をいつも考えてます」と福田さん。11月27日のホーム最終戦(vs YKK AP、宮崎県総合運動公園陸上競技場)ではファンサービスをいろいろ計画しているようだ。
悩みのひとつとして興味深かったのは、Jリーグキャンプシーズンの練習試合のこと。野球がそうであるように、冬の宮崎ではJリーグの10チームがキャンプを行っている。このとき、各チームから「トレーニングマッチ(練習試合)をしましょう」とたくさん申し込まれるそうだ。
ところが、これをすべて受けることができない。なぜか? 平日は会社の仕事があるから。平日の試合は無理で、土日しか試合はできない。福田さん曰く「受けたいのは山々なんですけど、断らないといけない」。でも、某チームなんかは「ウチの事情をわかって、調整してくれる」そうだ。
福田さんと話をしていて印象的だったのは、スタッフも選手も、仕事にもサッカーにも本気で取り組んでいるのだということ。自分は勝手に「仕事を削って」と思っていたんだけど、そんなことはなかった。自分は「へぇ…」と驚きっぱなしだった。これがこの取材で最後までつづく。
<つづく>