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2005年11月17日
D.デュバルが首位! ダンロップフェニックス1日目レポ [ ゴルフ ]
18日(木)、好天に恵まれたフェニックスカントリークラブで「ダンロップフェニックストーナメント」が開幕した。
初日はタイガー・ウッズやデビッド・デュバルなど、パワナビDPT班が追いかけた選手を中心にレポートする。
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片山晋呉が欠場
前日のプロアマ戦を背筋痛で欠場した片山晋呉が、残念ながら欠場。初日は中川勝弥がウッズ、キャンベルとラウンドすることになった。藤田寛之も欠場で、芹澤信雄が替わりに出場している。
片山晋呉のコメント
悪い。悪いから欠場。しょうがない。(来週については)わからないよ。来週、再来週も。
いよいよスタート
4日間の火蓋が切られたのは8:30の第1ホール第1組、鈴木亨のショットからだった。
第2組:杉原輝雄、神山隆志、金鐘徳
今年で出場31回目、68歳の大ベテラン・杉原輝雄。スタンドから「頑張れ」と声援を受けていた。距離は短かったけど、1番ホールのファーストショットは3人のなかで一番きれいだった。このホールはパー。でも、4ホール目から徐々に崩れだし、初日は11オーバーで最下位だった。
第18組:田中秀道、バッバ・ワトソン、丸山大輔
選手がスタートホールに現れると最初の拍手。コール時に2回目の拍手。ファーストショット後に3回目の拍手を受ける。10番ホール、人が多かったけど、30分後に来るウッズを待ってたんだろうなぁ。
田中は咳を何度かしていた。それでも6位タイにつけたのは流石と言える。ワトソンはさすがに一番飛んでいた。彼はロングホールで見てみたい。
3人とも11番でワンオンしながら2パットでパー。高い位置にカップがあるグリーンが曲物か? 11番ホールはパーの率の割には、バーディーは多くない。
ところで、この組を見たのは早い時間だったんだけど、朝露のせいかラフがけっこう濡れていた。歩いてたら靴が濡れちゃった…。
第19組:星野英正、川岸良兼、ロバート・アレンビー
12番ホール、アレンビーと川岸はティーショットに不満そう。星野はバンカーそばのラフからチップインバーディー!
13番ホール。3人とも林越えは狙わず、ふつうに打っていた。ここでも星野が素晴らしいアプローチを見せて、バーディーチャンス。ところが、短いパットを外してしまう。アプローチは冴えてたけど、パットは良くなかった。
タイガー組からの歓声がときどき聞こえた。
第20組:ジム・フューリク、深堀圭一郎、細川和彦
フューリクはアプローチが良かったと思う。気になったのは、キャディーのおじさんの髭…。
深堀はいまひとつ。細川は後半で崩れたけど、自分が観てるときは惜しい当たりを見せていた。
第21組:タイガー・ウッズ、マイケル・キャンベル、中川勝弥
タイガー組はほんと民族大移動。18番ホールのスタンドから観たら、人の波がウネウネしていた。ギャラリーの反応も大きめ。バーディーを決めたときの拍手とか。
タイガーは13番で林の中に入れてしまうピンチがあったけど、しっかりリカバーしていた。普段はどのプレイも安定してる。18番では飛ばして2オン、イーグルチャンスはものにできなかったけどしっかり寄せてバーディー。プレーの一つ一つで唸らせていた。
中川は補欠から参加して、いきなりこの組というのは大役だったと思う。18番ではロングパットを沈めて見事なバーディーを決めた。その瞬間は盛り上がった。キャンベルは存在感があまり感じられなかった。
第23組:デビッド・デュバル、宮里優作、渡辺司
この日の後半はどうするか考えてなかった。でも、デュバルがスコアを伸ばしてるのを見て、後半はずっとデュバルの組についていこうと決めた。
そして、それは見事に正解だった。前半に11番、13番、17番、18番でバーディーを取ったデュバルは後半に入ってからも1番、2番と4連続バーディー。ショート3番では、あわやチップインの素晴らしいアプローチを見せてノリノリ。単独トップだったのでギャラリーは(タイガー組みには及ばないけど)けっこう多かった。デュバルがホールに来るとギャラリーからは拍手。デュバルは4番でもバーディーを決めて、スコアを7アンダーに伸ばした。
しかし、5番ホールで流れが変わる。ティーショットがロープの外に出てしまった。ここからパーを狙えるところまで行く。ところが……カップに蹴られてボギー! 次の6番ではバンカーに入れてしまい、アプローチは長い距離のパットを残してここでもボギー。デュバルの口から悔しさがこぼれるのを聞いた。悪い流れ。
ここからデュバルは持ち返す。ティーショットに安定性が戻って、7番と8番はパー。そして最後の9番。先にフィニッシュしたウッズが5アンダーだから、バーディーを取れば単独トップに立てる。ギャラリーはタイガー組が終わっても残っていたのか、かなり多くてビックリ。首位のデュバルを見たい人が増えていた。
デュバルはティーショット、アプローチともに良く、バーディーチャンスをつかむ。そして、これを沈めてバーディー! 単独トップを決めた瞬間、ホールがどっと沸いた。自分はデュバルに付いてよかったなぁとうれしかった。
宮里は結果こそ良くなかったけど、4番ホール以降は持ち直していた。少し期待してみたい。渡辺はプレイが不安定で、ティーショットを林に入れたりしていた。バンカーが多かったし、短いパットを外すなど雑なところもあった。ピンチの割には粘ってたと思うけど、2日目は厳しいだろう。
1日目の成績
首位はデビッド・デュバル、2位はタイガー・ウッズ。3位タイにはジム・フューリクと近藤智之、横田真一。6位タイは横尾要、田中秀道など日本人5名。11位タイ、18位タイともに7人でここまでがバーディかイーブン。深堀圭一郎、トーマス・ビヨンらは低迷している。
出場84選手全員の順位はJGTOのサイトに載っている。
1位 デビッド・デュバル(-6)
2位 タイガー・ウッズ(-5)
3位タイ ジム・フューリク、近藤智弘、横田真一(-3)
6位タイ 横尾要、田中秀道、小山内護、立山光広、平塚哲二(-2)
11位タイ ダニエル・チョプラ、中嶋常幸など7名(-1)
18位タイ クリス・キャンベル、S・K・ホなど8名(0)
25位タイ コリン・モンゴメリー、伊沢利光など12名(+1)
37位タイ マイケル・キャンベル、尾崎将司など23名(+2)
1日目のドライビングディスタンス BEST10
大会期間中、4番ホールと12番ホールのドライビングディスタンスが発表されるようになっている。2ホールの平均飛距離が高かった10名を紹介してみよう。
1位はタイガー・ウッズ。ロングの18番ホールでただ1人イーグルを決めた小山内護、4番ホールで324ヤード飛ばしたバッバ・ワトソンにも注目。
1位 タイガー・ウッズ(4H:310ヤード、12H:292ヤード)
2位 ディネッシュ・チャンド(4H:293ヤード、12H:301ヤード)
3位 ゴンサロ・フェルナンデスカスタノ(4H:309ヤード、12H:284ヤード)
4位 小山内護(4H:301ヤード、12H:288ヤード)
ジョン・ロリンズ(4H:301ヤード、12H:288ヤード)
6位 プラヤド・マークセン(4H:310ヤード、12H:276ヤード)
7位 宮本勝昌(4H:289ヤード、12H:296ヤード)
小田龍一(4H:296ヤード、12H:289ヤード)
桧垣繁正(4H:289ヤード、12H:296ヤード)
10位 バッバ・ワトソン(4H:324ヤード、12H:257ヤード)
インタビュー(1日目)
デビッド・デュバル(1位)
2、3年苦しい時期があったけど、ここ数ヶ月では一番いい。努力して練習を重ねてきたことが実になってきた感じだ。初日からなかなか良いスタートをきることができないでいたけど、今日はそれができた。
スイング自体は非常に良い。身体については完璧なんてことはない。今はそれなりに普通。強いて言えば、昔痛めた手首がちょっと痛い程度。体重は多少増えたかもしれない。ただ、飛距離が伸びているというならそれは体重ではなく、良いスイングができているということ。無理に飛ばそうとしないでも、良いスイングをしていればクラブとボールが飛ばしてくれるということに最近気づいた。
成功と自信、どっちが先かといえば両方だろう。今は自信を持っている。結果は後からついてくるのでは。
今日はもう1つ、2つスコアが伸びたかもしれない。5番ホールは入ったと思ったら嫌われたけど、カップに傷が付いていた。そういう悪い流れがありながら巻き返すことができて、満足はできている。
ウッズとの勝負? まだ、わからない。1日が終わっただけで、まだ3日もある。何が起こるかわからない。とにかく、明日以降も頑張るようにしたい。
タイガー・ウッズ(2位)
デュバルと競り合うのは久しぶりだ。普段から仲も良いし、2001年には一緒に組んでワールドカップで優勝した。ここ数年は不調で、友人としてとても辛かった。昨年からだんだん良くなって来ているので、この大会をきっかけにもっと良くなってほしい。
グリーンは昨日よりは速くなってきているけど、まだなんとなく遅いように感じる。下りは速いけど、上がりはやや遅め。全体的に難しいけど、良いコンディションであることは変わりない。
ショットは非常に良い。満足している。過去2週間くらい試行錯誤していた点もあったけど、良い感じになってきた。
宮崎での過ごし方? いつも通り。練習してトレーニングして、食べて寝る(笑) ほとんど食べてるよ(笑)
ジム・フューリク(3位タイ)
今日はかなり良いプレーができた。フェアウェイはほとんどはずさなかったし、ショットは満足。パッティングに関しては前半は思ったより速くて、出だしの10番で3パットのボギーを叩いてしまった。でも、そのあとはなんとかグリーンのスピードをつかむことができた。10年ぶりのコースなので、慣れるまでもう少し時間はかかりそう。特にグリーンのアンジュレーションが大きくて難しい。
(デュバルが良いプレーをしたけど)復活してくれれば、自分としても凄くうれしい。彼はもともと、素晴らしいプレイヤーなのだから。
近藤智弘(3位タイ)
今日のラウンドは最高。こんなに良いスコアが出るとは思わなかった。今日はパターも良かった。明日からもこういう感じで、良いイメージを持ちながら4日間プレーしたい。
横田真一(3位タイ)
今日はショットが良かった。でもパットが入らなかった。3アンダーというスコアには満足している。明日以降はいい感じでいきたい! 結果がすべてなので、結果をね。
田中秀道(6位タイ)
前半(10~18H)は2オーバーで辛いスタート。風邪のせいにしないようプレーしたし、ふんばる姿は見せることができた。15番で1m半のパーパットを沈めたのがポイント。そこから調子が上がった。2年ぶりの日本の大会で、ギャラリーもたくさんついてうれしかった。
立山光広(6位タイ)
いいスコアだったねぇ。内容は良くなかったけど。先週の余韻がスコアにつながってる。
今週も楽しみ。今週はトラでしょ。先週よりもっと大きいからね。トラとは調子を完璧にして戦いたい。
深堀圭一郎(67位タイ)
(初日出遅れたけど)明日以降巻き返す。体調が先週悪かったこともあったけど、単にショットが当たっていなかったのではという感じ。少しずつ良くなっているので、明日以降はもっと良いスコアでいけると思う。
(片山晋呉の欠場は)身体が大変なんだと思う。残念だけど、仕方がない。でも来週はきっと大丈夫でしょう!
予選2日目の注目グループ
2日目も1日目と同じ組み合わせでラウンドする。違うのはスタート時間。詳しくは会場で配布されている紙に書かれているし、どこでラウンドしてるかは会場内にあるボードを見ればわかる。
2日目の注目グループをピックアップしてみよう。
第12組:横田真一、平塚哲二、葉偉志(8:35)
横田は3位タイで日本人ではもっとも上の順位。
第8組:小山内護、宮本勝昌、林根基(9:05)
ドライブ距離BEST10が2人いる。特に小山内は18番ホールで初日イーグル、順位は6位タイにつけている。
第23組:デビッド・デュバル、宮里優作、渡辺司(9:10)
デュバルは初日首位に立ったことで、一躍注目の選手となった。2日目のプレイも楽しみ。宮里は良くなる予感がある。
第18組:田中秀道、丸山大輔、バッバ・ワトソン(9:40)
厳しい体調ながら6位タイにつけている田中。ワトソンのドライブショットにも注目。
第4組:横尾要、谷口徹、ダニエル・チョプラ(9:45)
横尾は6位タイ、チョプラは1打差の11位タイにつけている。
第20組:細川和彦、深堀圭一郎、ジム・フューリク(10:00)
フューリクは3位の好スタート。他の2人は巻き返しなるか。
第21組:タイガー・ウッズ、マイケル・キャンベル、中川勝弥(10:10)
大会の主役・タイガーは好発進。キャンベルは2日目から変われるか? 中川の奮起にも期待したい。
第7組:S・K・ホ、伊沢利光、コリン・モンゴメリー(10:15)
3人とも初日はイーブン、もしくは1オーバー。
第15組:近藤智弘、今井克宗、ポール・シーハン(10:20)
近藤は初日、4バーディー1ボギーで3位タイにつけている。
初日の会場
この日の来場者は4741名。大部分がウッズ目当てだったのでは? ウッズの組はギャラリーが飛びぬけて多かったし、先のコースでいい位置で待ってる人も多かった。
観戦慣れしているのか、小さい脚立の上に立って観戦する人も。荷台の大きい脚立を2人で運んで、2人で立っているカップルも見かけた。
グルメロードやギャラリープラザは大賑わい。でも、土日になればもっと増える。
SRIXON選手バーディーボールプレゼントキャンペーン
SRIXONボールを使用している選手がバーディーを獲得すると、その場でバーディーボールがギャラリー1名にプレゼントされている(同等品の場合あり)。バーディボール獲得者はさらに、ギャラリーゲートにあるダンロップ売店で記念品と試打会の優先利用券を受け取ることができる。
≪対象選手≫15名
中嶋常幸、星野英正、加瀬秀樹、細川和彦、宮瀬博文、広田悟、高橋竜彦、川岸良兼、田島創志、渡辺司、高見和宏、ロバート・アレンビー、チャワリット・プラポール。ジョン・ロリンズ、ピーター・ローリー
投稿者 pawaspo : 2005年11月17日 21:48