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2005年11月14日
サッカー宮崎県1部リーグ第6節 [ サッカー ]
13日(日)、サッカー宮崎県1部リーグの第6節が田野運動公園の多目的広場で開催された。
首位の延岡市SCはディナモ都城を、2位の綾SCは宮崎県庁SCを破った。最終節(12月11日)の直接対決で延岡市SCは引き分け以上なら、綾SCは勝てば優勝となる。優勝すればKyuリーグ昇格のかかる各県決勝大会に出場する。田野ウィングスの自動降格は決まったものの、入替戦進出をめぐる争いは混沌としている。
各チームとも残り1試合で、第7節(11月27日)と第8節(12月11日)に2試合ずつ行われる。
綾SC 3 - 2 宮崎県庁SC
(前半0-1、後半3-1)
楽蹴クラブ 3 - 3 西諸ドリームズ
(前半1-1、後半2-2)
延岡市SC 2 - 1 ディナモ都城
(前半0-0、後半2-1)
サザンクロスFC1974 3 - 0 田野ウィングス
(前半0-0、後半3-0)
田野運動公園
今回の会場は田野町の運動公園。まわりには住宅地と畑があるだけど。使用する陸上競技場の向こうは大根畑で、大根を干している。すぐ近くに野球場があって、朝早くから中学野球の大会が行われていた。別の場所では年配の方々がグランドゴルフを楽しんでいた。
天候は曇り。かなり寒い。
綾SC vs 宮崎県庁SC
まずは前半。立ち上がりは両チームとも連携はそれほど良くない。どちらかといえば綾(赤)が攻勢。県庁(黄&黒)は前線でボールがつながらない。ディフェンス(DF)についてはクリアミスが怖い。
10分過ぎ、県庁が連携でチャンスを作る。そして、シュート。これはキーパーに止められた。しばらく後、県庁の11番・久永にイエロー。脚を(流れのなかで)蹴ってしまった。県庁はなんかミスからピンチを作りそう。特に怖いのがサイドバックの13番。ボールを外に蹴り出せばいいのに、止めるだけでそれを相手に取られることがある(それがピンチにつながる)。2回目のときは、さすがに「オイ!」と声を出してしまった…。ああいう中途半端なプレーはほんと危ないし、やってはいけない。
綾はサイドを使って攻めてくる。意識は攻撃よりか? これがスキを生んだのだろうか。17分、綾DFのミスから県庁選手と綾キーパーが1対1に。これを押し込んで県庁が先制! ゲームの流れからすれば意外だった。
20分をまわり、綾がコーナーキック(CK)などで攻める。25分過ぎには綾のクロスを県庁DFがクリアミス(蹴れなかった)、綾にとっては決定的瞬間もなんとこれを外してしまう。
30分経過。綾の時間帯。綾の攻めが続く。それを県庁がなんとか凌いでいる。35分過ぎ、綾のクロスはゴール前で合わず。その後のコーナーキック(CK)は得点に結びつかず。ミドルシュートはキーパーがキャッチ。県庁がピンチをよく防いでると言えるけど、それ以上に点を取れない綾がだらしない。
40分過ぎ、綾にイエロー。県庁の21番にもイエロー。県庁の1-0で前半は終わった。
それにしても寒い寒い。コートを着てこなかったことを酷く後悔した。そういや、次のチームはまだ来ていない。
さて、前半。県庁がリードしてるけど、綾の攻めてる時間がずっと長い。もし1点でも入れば、水がめに穴があいたように点がポンポン入るんじゃないだろうか――これが自分の考え。
綾はここで負けてしまうと延岡市SCが優勝を今日決める可能性が出てきてしまう(自力優勝の可能性消滅)。対する県庁は降格争いから脱したい。
後半開始。県庁ボール。県庁の攻め、綾ディフェンス陣はオフサイドと思うも、レフェリーはNO。呆気に取られる隙に県庁が持ち込んで2点目を決めた。開始からわずか45秒。まさかの出来事だった。
綾が攻める。しかし、決定力に欠く。運もない。県庁ゴール前の混戦から綾がシュートしたボールはバーに嫌われてしまった。10分過ぎにはCKを得るも実らず。
15分経過。綾の猛攻は続く。何度クロスを上げたことか…。綾イレブンのいらだちが目で分かるようになってきた。攻めるだけで点が入らない。そこを県庁がカウンター。9番・稲田が個人技でかわしてシュートも、ボールは惜しくもゴールの左。後々、これを悔やむことになる。
20分をまわってからも綾の攻撃ばかり。クロスとかフリーキック(FK)とか。28分、ついに水がめに穴が空くときが来た! 県庁ゴール前の混戦、綾のシュートがゴールへ……のはずが、県庁19番・古嶋が思わずハンド。古嶋はこれで一発退場。綾にはペナルティーキック(PK)が与えられる。綾がこれをしっかり決めて1点目。1点差に詰め寄った。しかも、県庁は1人少ない10人。県庁、一転してピンチだ。
30分をまわって、ボールの支配は完全に綾。綾ばかりが攻め、県庁は防ぐのみ。38分、綾がFKからついに同点に追いつく。イレブンの意気も上がる。
40分すぎ、県庁のカウンター。数少ない貴重なチャンスだ。しかし、ゴール前で合わず。その後のCKはシュートできなかった。
綾の攻撃。ペナルティーエリア近くでFK。これを県庁がしのぐ。綾のCK。もう、見ていてかなり危ない。しかし、これもなんとか凌ぐ。
引き分けかな? でも、綾が攻めまくってるから……と思ったロスタイム。県庁DFに当たったボールを綾が押し込んで3点目! まさかの逆転勝ちだった。綾はもう大喜び。苦しい試合だったからね。
県庁はよく守り、相手の隙をついて数少ないチャンスを得点に結びつけた。ただ、欲をいえば後半のチャンスで3点目が欲しかったか。退場者を出したのも痛かった。
綾はよく勝てたなぁと。ただ、今日初めて観た感想は「穴のあるチームだな」と。攻撃に偏りすぎて、ディフェンスが脆い。フィジカル面で優れた選手が特にいるわけでもなかった。
綾SC 3 - 2 宮崎県庁SC
(前半0-1、後半3-1)
楽蹴クラブ vs 西諸ドリームズ
前半4分、楽蹴クラブ(白)が先制。なんか呆気なく入っちゃったって感じだった。
10分過ぎ、自分の近くに野球部員たちがやってきた。こいつらの口から出た言葉が…。「(毛髪の寂しい選手を見て)ジダンがおっが!」「(茶髪の選手を見て)ベッカムが来た」。オイオイ、遠慮を知らない年頃やね…。
15分過ぎ、楽蹴のシュートを西諸キーパーがセーブ。この時間になると、西諸(オレンジ)もけっこう攻めていた。20分、西諸フォワードが抜け出して同点に追いついた。
25分経過。西諸キーパーがボールをキャッチして走った。すると、いきなり片脚を引きずり始めた。脚がつったのだった…。野球中坊「かっこわりぃ」。オイオイ、自分もキーパーやってた頃はたまに脚つってたぞ。
30分過ぎ、西諸がクロスからヘッドで合わすもゴールならず。楽蹴も攻めてはいる。35分、西諸が3人を交代した。その後に4人目の交代。そうか、ルールが違うのか…。
40分経過。どうも主審がイエローを出しやすい気が。FKなど楽蹴のチャンスがあるも、得点にならず1-1で前半終了。
後半2分、楽蹴がFKをはずす。両チームとも、左右に揺さぶればスペースを作れそうなんだけど。ここで散歩中のおじいさんに話しかけられた。試合はあまり見ず、ちょっと話をした。とりあえず「ホンダロック」「鵬翔」という名前は有名なのかな。
試合は両チーム互角。ピッチの外では次の試合に出る延岡市SCとディナモ都城がれんしゅうをしている。延岡はハーフタイムにグランドで練習していた。
10分過ぎ、西諸のシュートはキーパー正面。楽蹴はシュートまで合わない。CKも活かせず。15分、西諸が右のクロスからシュートもはずれ。これは決定的場面だった。それにしても、両チームとも片側のスペースがぽっかり空いている。
25分をまわり、試合がやっと動いた。楽蹴のゴールを守るのがディフェンス1人とキーパーだけという状況になって、西諸が押し込んで2点目勝ち越し。楽蹴はCKのチャンスをまたも活かせず。西諸はジダンが冷静なプレイで上手い。
32分、西諸の攻撃。右からのクロス、ゴール前で受けた選手が落ち着いて左へ流して、22番がシュート。3点目が入った。西諸はボールがつながってるし、守備ではキーパーがよく声を出している。これは西諸が勝ちそうなムードだ。
ところが、38分。楽蹴10番のシュートが西諸DFに当たってコースが変わり、ゴールの中に入った。楽蹴、1点差に。さらに40分、左からのクロスに楽蹴8番が飛び出して押し込んだ。これで同点。あっという間に変わってしまった…。そのままゲームは終了した。
第1試合につづいて、後半の終盤にガラリと変わる試合だった。西諸、悪いチームじゃなかったんだけど。勝ちを逃して(勝ち点1は取ったけど)、残留争いが厳しくなってしまった。
楽蹴クラブ 3 - 3 西諸ドリームズ
(前半1-1、後半2-2)
延岡市SC vs ディナモ都城
宮崎県リーグのトップ・延岡市SC(オレンジ)。身長の高い選手が多く(180cm台も数人いる)、県リーグのなかでは大きさが際立っている。対するはディナモ都城(緑)。胸には牟田町の炭焼居酒屋「黒一番」の文字が。
キックオフ。うん、試合のレベルがグッと高まった。当たりも激しい。5分、延岡の選手1人が負傷。選手が「×」のサインを送る。交代。延岡はもうプレイングマネージャー1人しか残っていない…。負傷した選手はピッチの外に運ばれた。試合は30分を過ぎても無得点。お互いに攻めている。延岡は1対1の場面があったけど、キーパーに止められた(ディナモのキーパーは上手かった)。その後の延岡のチャンスも食い止めた。いい試合だ。
後半、試合が動く。延岡の攻撃、9番の江藤がゴール前でボールを受けて振り向きざまにシュートを放った。これが入って1点目。開始46秒だった。
ここから延岡優勢になる。21番の中川が持ち込んでシュート、21番・中川→10番・寺田とつないでシュート。ディナモへのプレシャーも早い。攻撃については9番、10番、21番が中心になっている。
22分、右からのクロスを延岡9番・江藤が振り向いてシュートして2点目。ディナモはボールがなかなかつながらなくなった。25分にはボールを右から左へ流して、フリーの14番がシュートを外すという痛い場面があった。
30分。ディナモは右からの高いクロスに28番が頭で合わせて1点を返した。これで1点差。面白くなってきた。しかし、ここからFKを得てもCKを得ても点が入ることはなかった。延岡も1対1でキーパーに止められたり。延岡が2-1で勝った。
延岡市SC、ちょっと苦しい試合だった。ただ、この日の8チームの中ではフィジカル、攻撃力、個人技など総合的には最上位だった。敗れたディナモ都城はいいチームだったと思う。これで下位に低迷してるとは…。
延岡市SC 2 - 1 ディナモ都城
(前半0-0、後半2-1)
サザンクロスFC1974 vs 田野ウィングス
大相撲中継観戦のため、この試合は前半の途中までで帰った。すんません。
じつは、前の試合の前半を観てるとき、「てるさん!」と高校までのあだ名で呼ばれた。なんと、宮崎北高サッカー部のチームメイトだった。北高サッカー部の旧友にまさか会うとは…。今はサザンクロスで、サッカーを楽しみながらプレイしているとのことだった。さすがに、同期でサッカーをやってる奴は他にはいないらしい。ただ、サザンクロスには北高出身者が何人かいるそうだ。
冗談で「またサッカーやらんとや?」と言われたけど、それは厳しいなぁ。自分がやってた頃はキーパーは足技いらんかったけど、今は必要だからね。体力的なこともあるし…。やるなら、トレーニングが必要です。
サザンクロスFC1974 3 - 0 田野ウィングス
(前半0-0、後半3-0)
宮崎県1部リーグの順位(第6節)
1位 延岡市サッカークラブ(延岡市、6勝、勝ち点18、得点26、失点6、得失点差+20)
2位 綾サッカークラブ(綾町、5勝1分、勝ち点16、得点25、失点5、得失点差+20)
3位 楽蹴クラブ(宮崎市、3勝2分1敗、勝ち点11、得点15、失点13、得失点差+2)
4位 サザンクロスFC1974(宮崎市、2勝1分3敗、勝ち点7、得点10、失点14、得失点差-4)
5位 ディナモ都城(山田町、2勝4敗、勝ち点6、得点13、失点15、得失点差-2)
6位 宮崎県庁サッカークラブ(宮崎市、1勝2分3敗、勝ち点5、得点15、失点18、得失点差-3)
7位 西諸ドリームズ(野尻町、1勝2分3敗、勝ち点5、得点16、失点22、得失点差-6)
8位 田野ウィングス(田野町、6敗、勝ち点0、得点4、失点31、得失点差-27)
宮崎県1部リーグの残り日程
【第7節 11月27日(日) 小林市陸上競技場(予定)】
楽蹴クラブ vs 田野ウィングス(10:00~11:40)
サザンクロスFC vs 西諸ドリームズ(11:50~13:30)
【第8節 12月11日(日) 高城町総合運動公園(予定)】
ディナモ都城 vs 宮崎県庁SC(10:00~11:40)
延岡市SC vs 綾SC(11:50~13:30)
残り2戦の展望
≪優勝争い≫
最終戦で綾SCが勝てば、綾SCの優勝。延岡市SCは引き分け以上で優勝。自分の予想は「延岡が勝って優勝」。総合力は延岡が上。
≪降格争い≫
田野ウィングスの自動降格は決定。5位と6位が対決するので、4位のサザンクロスFC以上が安全圏。入替戦の可能性があるのはディナモ都城、宮崎県庁SC、西諸ドリームズの3チーム。
どうなるかはディナモと県庁の直接対決、ドリームズの試合次第。まず重要なのは第7節のドリームズの試合結果。負ければ得失点差で7位濃厚、勝てば残留が確定する。
(○ディナモ、●県庁、○ドリームズ) 宮崎県庁
(△ディナモ、△県庁、○ドリームズ) 宮崎県庁
(●ディナモ、○県庁、○ドリームズ) ディナモ都城
(○ディナモ、●県庁、△ドリームズ) 宮崎県庁
(△ディナモ、△県庁、△ドリームズ) ドリームズ
(●ディナモ、○県庁、△ドリームズ) ドリームズ(県庁が5点差以上つければディナモ)
(○ディナモ、●県庁、●ドリームズ) ドリームズ(得失点差で県庁の可能性も)
(△ディナモ、△県庁、●ドリームズ) ドリームズ
(●ディナモ、○県庁、●ドリームズ) ドリームズ
投稿者 pawaspo : 2005年11月14日 02:19
コメント
ディナモ都城の低迷が気になります。ディナモ都城は現都城西高校サッカー部監督の戸田先生に都城農業で指導を受けた選手たちが都農OBのチーム名でスタートしたチームです。その後、山梨光学FC~コガネイFCと地元進出企業(両社に多数の選手が勤務していた)のサポートを受けながら活動してきたがスポンサー撤退によりディナモ都城となる。数年前までは、現在JFLのホンダロックとともに宮崎県社会人サッカーを引っ張ってきたチームです。現在は主力選手の高齢化?によりなかなか勝てなくなりましたが、選手個々の能力の高さは県内でもトップクラスです。是非、意地を見せての巻き返しに期待しています!
投稿者 元ディナモ : 2005年12月07日 15:42
ディナモ都城、かつては宮崎トップクラスのチームだったと聞きました。
選手の高齢化に伴い、チーム力が落ちてきたということも…。
名簿を見ると10代の選手もいますけど、20代前半の選手が少ないですね。
まだ1試合見ただけなんですけど、vs延岡市SCは好試合でした。
「これでなんで下位なんだろう」と不思議に思ったぐらいで…。
最終節は現地取材の予定なので、vs宮崎県庁SCを楽しみにしてます。
投稿者 てるKUN : 2005年12月08日 21:30
都農OB~山梨光学時代在籍していたものです。県リーグ1部で頑張っているようで、感激しました。当時の先輩も現役で頑張っているのには驚きました!厳しい状況かもしれませんが、優勝目指して頑張ってください。大阪より応援してます。
投稿者 元都農OB : 2006年07月07日 02:03