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2005年10月28日
てるコラ(6) 中央競馬の騎手1次試験 [ ]
25日(火)、千葉県白井市の競馬学校で中央競馬騎手課程の1次試験があった。内容は筆記と身体測定。合否は11月17日(木)に発表され、合格者は来年2月7日と8日に行われる2次試験に進む。ここで合格すれば、中央競馬所属の騎手としてデビューすることができる。
今年受験したのは34名だった…と思う。大部分が地方競馬所属の騎手だ。中央競馬と地方競馬では年収に格差があるし、地方競馬は廃止問題で先が見えない状況にある。移籍できるなら移籍したいという騎手は相当にいるはずだ。
「5年間でJRAで年間20勝を2回」という条件をクリアすれば、1次試験免除で2次試験合格というのも可能。これまでに安藤勝己(笠松)、小牧太(兵庫)がこれで移籍した。今年度は岩田康誠(兵庫)、吉田稔(名古屋)が移籍する可能性が高い。しかし、これはまず中央競馬での騎乗機会が得られる環境にないと達成できない。岩手や九州は難しく、福山は高知は事実上不可能。となると、1次試験(筆記試験)を受けるしかないけど、これがまた難関。たとえば、過去に通った高校や大学をもう一度受験するようなものだろう(自分は無理)。ところが、一昨年は赤木高太郎(兵庫)が、昨年は柴山雄一(笠松)が猛勉強で通過した。特に柴山は笠松では有望な若手の1人にすぎず知名度は低かったのに、JRA移籍初年度でリーディング上位という大活躍だ。柴山の活躍は多くの騎手の励みになってるのではないだろうか。
今年はホッカイドウ競馬の五十嵐冬樹などが受験している。理想は「中央⇔地方」「地方⇔地方」の壁がなくなり、自由に騎乗できるシステムである。それが実現するまで、地方騎手たちは試験を受け続ける。
投稿者 pawaspo : 2005年10月28日 18:32