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2005年09月29日
練習試合、サン宮崎FC vs ホンダロックSC [ サッカー ]
ホンダロックSC(JFL)とサン宮崎FC(Kyuリーグ)が28日(水)の夜、イベントスクエアで練習試合を行った。
試合は30分ハーフ。立ち上がりはホンダロック優勢も徐々にサン宮崎が盛り返す。前半21分、ホンダロック10番・大串のシュートは惜しくもバー。前半は0-0で終わった。
後半8分、ホンダロックがフリーキックから先制。サン宮崎は後半14分、ボールを細かくつないでから3番・高山が抜け出してのシュートで同点に追いつく。しかし後半19分、ホンダロックは左サイドからのロングシュートを入れて2点目。これが決勝点となり、2-1でホンダロックが勝った。
1点差で敗れはしたけど、サン宮崎はJFL相手にいい内容を残したと思う。ホンダロックは多くの選手を実戦形式で使えた。土曜日に公式戦を控えている両リーム。いい練習試合となった。
ホンダロックSC 2 - 1 サン宮崎FC
(前半0-0、後半2-1)
ホンダロックSC(JFL) vs サン宮崎FC(kyu)
ホンダロックSCとサン宮崎FC――ともに宮崎を代表する社会人チームであり、宮崎の外で戦うチームだ。天皇杯予選の決勝でこの対決が実現するかと楽しみにしていたけど、サン宮崎FCが準々決勝で産経大に負けたので無くなった。かなりガッカリしたのを覚えている。
「ホンダロックと練習試合をしたい」とは、助っ人選手が合流した直後(V・ファーレン戦の前)にサン宮広報の坂上さんから聞いてはいた。でも、練習試合の相手は県1部リーグの宮崎県庁だった。9月27日に「明日、ホンダロックと試合します」とメールが来てビックリした。
ホンダロックSCは宮崎で一番強いチームだ。天皇杯予選は圧勝だった。苦戦はしているけど、JFLというアマチュアでは最高峰のカテゴリで戦っているのは凄いこと。じつはこのサイトでも紹介していくつもりなのだけど(事務局の方に連絡済み)、バイト探しなどで自分の予定が固まらないため、なかなか依頼ができないでいる(10月12日の時点で)。すんません(ノД`)
キックオフは19時半。ワクワクしながら15分前に着くと、イベントスクエアでは両チームの選手が準備中だった。ホンダロックは白、サン宮崎はオレンジ。
ホンダロックは土曜に公式戦がある。サン宮崎はリーグ最終戦前の最後の練習試合となる。試合は30分ハーフだ。
前半
システムはサン宮崎が4-3-3、ホンダロックが3-5-2だったかな?(間違ってたらゴメンなさい) 序盤はホンダロックの攻勢。ロックは前線からプレッシャーをかけている。サン宮崎は危ない場面が何度かあった。
前半9分、サン宮崎がフリーキック(FK)。秋山が蹴るもバーの上。しかし、ここからサン宮崎が盛り返す。増田がドリブルで持ち込み、右サイドの伊藤にパス、そして伊藤がボールをセンターに放り込むといういい形を何度か作る。これでサン宮崎が攻めれるようになってきた。増田→秋山→伊藤という流れでのチャンスメイクには「おお!」となった。
対するホンダロックは、ペナルティエリア前で細かいパスの連携を見せる。21分には左からのクロスを受けた大串がワンテンポ置いてシュート。これは惜しくもバーに返されてしまった。
終盤はホンダロックの時間。サン宮崎よりもロックがサイドを使っている。しかし、大脇などがシュートを打つも、得点には至らず。
ハーフタイム
スコアは0-0。得点はないけどチャンスは作っているし、サン宮崎はいい感じだ。
選手たちに伊藤監督が「ルーズボールをいかに拾うか」など声を飛ばしている。増田選手は「ミスがなければJFLとこれだけやれるんだから。(ボールの)クリアは大きく。格上なのに、この前と全然違うよ」と指示を混ぜながらも、いい感触を口にしている。
後半
ホンダロックはメンバーをずいぶん入れ替えてきた。大串や水永らが下がって、池田などが入っている。
試合は互いに拮抗。しかし8分、ホンダロックがセンターラインとペナルティエリアの真ん中ほどでFKを得る。遠い距離だけど……なんと、直接入ってロックが1点目! キーパー・高橋、ボールが死角に入って見えなかったのだろう、反応が遅れた。
サン宮崎は前半と打って変わって、左サイドからの攻撃が増えた。大平がドリブルで持ち込もうとする。そして14分、サン宮崎はペナルティエリア前でボールを細かくつないで、最後は高山がシュートして同点! あまりにも鮮やかで、「こういうプレイができるのかよ…!」とビックリした。
ホンダロックはなかなか思い通りの形になってないような…? しかし19分、左サイドからのロングシュートが入って2点目。
この後、サン宮崎は選手を2人交代。増田が下がった。ホンダロックはJFLで揉まれてるだけあって、さすがにプレッシャーが強い。対するサン宮崎はいいチャンスを作ってはいる。このまま互いに得点なく、ホンダロックの勝ちで試合は終了した。
ゲームの感想
サン宮崎側の視点ばかりで観ていたので、サン宮崎の感想になってしまうけど……いいゲームだったと思う。JFL相手にこれだけやれるのか、と。三菱重工長崎とやったときよりずっと良かった。チャンスも作れていたし。
ただ、試合後に伊藤監督と話をしたら不満そうだった。「1つ前の、2つ前のプレーを突き詰めなきゃ」といったことを話していた。前半については、意図があって右サイドのポジションについたとのこと。この後の熊本開催で活かせたのだろうか。
増田選手はさすが。ホンダロックの大串選手が「いやなドリブルするね~」とベタ褒めだった。こういう戦略的にも精神的にも柱となれる選手の存在は、チームにとってとても大きい。
選手やスタッフのコメント
試合の合間や終了後にスタッフの人たちと話をした。代表の山下さんは「リーグ戦の最後まで精一杯頑張る」など話してくれた。
秋山選手たちとも話をしたんだけど……すんません、メモってなかったし、2週間たったら忘れてしまいました(ノД`)
ホンダロック・大串選手
試合後、秋山選手に大串選手を紹介してもらった。大串選手といえばホンダロックの中心選手で、キャプテンで、JFLの得点ランキング上位でもある。秋山選手と大串選手は日章学園の先輩後輩。秋山選手が3年のとき、大串選手が1年だったそうだ。ちなみに自分は秋山選手の1コ上で、宮崎北のサッカー部だった(2年の夏にやめたけど)。
大串選手と挨拶を交わす。じつは、「宮崎パワスポ」をチェックしてくれてるそうで、恐縮してしまった。自分はサッカーに関しては10年近くブランクのある浦島太郎だから…。大串選手に対する心の中での印象は「豪快そうな人やなぁ」だった。
大串選手とはホンダロックのこと、JFLのこと、宮崎のサッカーのこと、これからたりたいことなどなど……ここでは書けないようなことも話させてもらった。メモなしの雑談だったので細かいことは忘れてしまって、ほんと申し訳ないです…。
ホンダロックについて驚かされたのは、まあ企業としては当然なんだろうけど「仕事が第一」であること。ウィークデイの練習は月水金だけで、仕事に打ち込んでるそうだ。ホンダロックに入るためには、会社の試験を受けなくてはならない。つまり、サッカー選手でも頭が問われる。自分は「サッカーに集中してるんだろうな」と勝手に思ってたので意外だった。ちなみに、同じJFLの愛媛FC(クラブチーム)は毎日練習をやっている。
JFLについて。先日のソニー仙台で負けた話を自分は持ち出したんだけど、「こうするんだという確たるものを持って試合に臨めていない」(注:実際はもっと別の言葉)といったことを話してもらった。ディフェンスの補強の必要性と来シーズンへの危機感は感じた。
宮崎のサッカーについて。これは宮崎でサッカーをやってるほとんどの人が残念がっているんだなぁ、と思った。
山下さん(日章学園OB)や伊藤選手もまじえて、雑談はずっと続いた。「選手の貸し借りなどお互いが協力できたら」といった話もあった(ロックは企業チーム、サン宮はクラブチームだから難しい)。他はナイショ。
ホンダロックSCのこと、大串選手の話は取材してからまた改めて。
投稿者 pawaspo : 01:10 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月26日
全国選抜バスケットボール宮崎県予選 3日目 [ バスケットボール ]
「全国選抜バスケットボール選手権大会」の宮崎県予選3日目は、男子・女子の準決勝と決勝が宮崎市総合体育館で行われた。
女子のベスト4はシード校の小林、宮崎商業、延岡学園、妻。優勝したのは準決勝で妻を、決勝では延岡学園を寄せ付けなかった小林だった。
男子のベスト4も延岡学園、妻、小林、都城泉ヶ丘のシード校。決勝は女子と同じ、延岡学園vs小林となった。優勝は延岡学園。ママドゥとパプ・ムールの外国人2人の他、ハイレベルの選手たちが高校総体全国制覇の力を見せつけた。
延岡学園(男子)と小林(女子)は、12月24日(土)~30日(金)に東京で開催される全国大会「ウインターカップ」に宮崎県代表として出場する。
女子準決勝
自分は女子準決勝の途中に到着。第4クォーターが始まるところだった。
宮崎では抜けて強い小林(白)と妻(紺)の試合。スコアを見たら「106-15」。「あれ? 百の位が表示されてないのはスコアの故障? 接戦やん」と本気で思った。でも、試合を見て間違い(スコアが正常)だとわかった。小林が強すぎるのだ!
小林の選手はみんな丸刈り。これにまずビックリした。そして、技術の高さ。妻の攻撃をどんどんカットして、どんどん点を入れる。ショットの正確性がこれまでのチームと違う。確実に入れる。守備は行くときは2枚で行ってる。妻は試合ができない。小林は選手1人1人のレベルが高い。高校に入ってから相当に鍛えられてるんだろうなぁ…。小林の圧勝、というかワンマンゲームだった。
バスケは試合後、選手たちがまずは相手側の監督の話を聞きに行く。これは他のスポーツではないかも?
○小林 147 - 24 妻●
(39-4、30-2、37-9、41-9)
こちらは接戦。白の延岡学園が、黄色の宮崎商業に勝った。第1クォーターのリードが大きかったか。
それにしても、今日は入場料を取ってるのに人が多い。
○延岡学園 85 - 67 宮崎商業●
(31-13、17-16、14-11、23-27)
男子準決勝
インターハイ優勝の延岡学園がいよいよ登場。3年生中心なので、全国制覇したまんまのメンバーだ。一番目をひくのは206cmのママドゥ・ジェイ。練習ではちょっとジャンプしただけでリングに届いてしまっている。延岡学園の先発メンバーは4番・東、5番・福永、6番・向井、7番・ママドゥ、そして12番のパプ・ムール・ファイ(200cm)。自分と同じ身長の東が小さく見える…。
第1Q、延岡学園がいきなり引き離していく。驚いたのは4番の東。3ポイントを1つ、2つ、3つ、4つ…と決めていく。他の選手も。みんなレベルがかなり高い。ママドゥはフリースローをしっかり決めている。ディフェンスのとき「オラ!」と言ってた(苦笑)
第2Q、延岡学園が選手を全員入れ替えてきた。ところが、この控え選手たちも強い! 3ポイントは成功率高いし。選手層が相当に分厚い。終盤にトップチームを入れて、さらに突き放す。ママドゥは豪快な片手ダンク!
第3Q、延学の勢いは変わらず。パプ・ムールはリバウンドが強い。この選手、2年生だから来年もいる(もう1人、オーティス永井という選手もいる)。ママドゥはダンクかまして、リングにぶら下がり。自分の目の前だからビックリした。顔、笑ってた。NBAみたいなプレーが宮崎で見れるとは思わん勝った…。
第4Q。早くサッカーJFLに行きたいけど、行けない。延学はいい選手がほんと多い。10番の月野も良かった。ここから泉ヶ丘も点を取り始めた。泉ヶ丘も強いんだけどなぁ…。延岡学園の圧勝だった。
○延岡学園 128 - 47 都城泉ヶ丘●
(36-9、33-12、28-8、31-18)
こちらは白の小林が勝って、男女とも決勝は同じカードに。
○小林 111 - 82 妻●
(25-15、24-20、27-20、35-27)
女子決勝
サッカーJFLに行ってたので、見ることはできず。スコアを見ると「小林はほんと強いな…」と思う。
○小林 111 - 45 延岡学園●
(36-10、26-12、26-14、23-9)
男子決勝
試合の途中で戻ってきた。人は多いし、盛り上がりも凄くてビックリ。会場全体がヒートアップしていた。
延岡学園は相変わらずだったけど、小林の上手さにも唸らされた。3ポイントをポンポン決めるし。
試合が終わればノーサイド。お互い知った顔なのだろうか、健闘を称えあう。場内は大きな拍手。この試合は最初から見たかった。
○延岡学園 112 - 72 小林●
(24-28、27-16、29-10、32-18)
閉会式
大会すべての試合が終わって閉会式。今日試合を行ったチームは前に、サポートなど他の学校の部員たちは後ろに整列した。
まずは表彰式。女子の上位4チームのキャプテンが呼ばれ、優勝校には賞状とカップ、2位以下には賞状が贈られた。そして男子の表彰。
つづいて、バスケット協会会長の挨拶。最初に延岡学園男子バスケ部のインターハイ優勝に触れ、メンバーを呼んで、参加者みんなから拍手を贈った。昭和54年に女子の全国制覇はあったけど、男子では初めてだったそうだ。「今回の大会で何が足りなかったかを今後の課題に」「延岡学園には二冠を狙って頑張って欲しい。女子の小林も、組み合わせ次第ではベスト4が狙える」「地元に全国レベルのチームがいるのだから、他の学校は目標に頑張って欲しい。負かせれば全国に行けるのだから」といった話がつづいて終わった。
3日目の感想
男子の延岡学園、女子の小林のレベルには驚かされた。試合もハイレベルだったし、会場は大いに盛り上がっていた。
自分が体育の授業でプレイして以来、バスケットボールを生で観るのは初めてだったけど、ほんと面白かった(「スポーツはみんな面白い」が持論ではある)。バスケは早い段階で勝負が見えてしまうことがあるけど、接戦にもつれると時間による独特の緊張感が加わってくる。
男子はスピーディーかつパワフル。女子は宮崎はこれといって大きな選手はいなかったけど、だからこそ技術面が優れているように感じた(特に小林)。
それにしても、好試合が見れたし、凄いプレーも見れて大満足だった。
3日目の結果
【女子・準決勝】
小林 147 - 24 妻
(39-4、30-2、37-9、41-9)
延岡学園 85 - 67 宮崎商業
(31-13、17-16、14-11、23-27)
【女子・3位決定戦】
宮崎商業 85 - 54 妻
(9-17、28-11、30-14、18-12)
【女子・決勝】
小林 111 - 45 延岡学園
(36-10、26-12、26-14、23-9)
【男子・準決勝】
延岡学園 128 - 47 都城泉ヶ丘
(36-9、33-12、28-8、31-18)
小林 111 - 82 妻
(25-15、24-20、27-20、35-27)
【男子・3位決定戦】
都城泉ヶ丘 89 - 72 妻
(24-15、26-20、20-18、19-19)
【男子・決勝】
延岡学園 112 - 72 小林
(24-28、27-16、29-10、32-18)
投稿者 pawaspo : 02:55 | コメント (0) | トラックバック
サッカーJFL後期第6節、ホンダロック敗れる [ サッカー ]
中断していたサッカーJFLが再開。後期第6節が9月24日(土)と25日(日)、各地で8試合行われた。
ホンダロックSCはソニー仙台FCと宮崎県総合運動公園陸上競技場で対戦。前半は立ち上がりに1点を取られて0-1。後半さらに1点を取られるも、1点を取り返す。しかし、終盤に崩れて2失点。1-4で敗れてしまった。
ホンダロックは勝ち点8で15位のまま。次節は10月1日(土)、武蔵野陸上競技場で7位の横河武蔵野FCと戦う。
ソニー仙台FC 4 - 1 ホンダロックSC
(前半1-0、後半3-1)
≪ソニー仙台得点≫桐田(2分)、石原(51分)、石原(82分)、本多(88分)
≪ホンダロック得点≫水永(57分)
両チームについて
ソニー仙台FCは1998年にJFLに昇格したチーム。常に上位をキープしていて、この前節終了時点で5位。登録選手16人全員が170cm以上だ。
対するホンダロックSC。JFLに昇格した3チームともそうだけど、リーグ戦では低迷している。これまでの20試合で無得点は3試合だけ。リーグワースト3の守備力に課題があると思われる。
両チームは5月に対戦しており、ソニー仙台が3-1で勝っている。スターティングメンバーは以下の通り。
【ホンダロックSC】
GK:角田(1番)
DF:城(5番)、廣池(8番)、兒玉(23番)、白川(24番)
MF:南(6番)、落合(11番)、小谷(18番)、倉石(20番)
FW:大串(10番)、水永(25番)
【ソニー仙台FC】
GK:前川(32番)
DF:石川(4番)、藤倉(17番)、千葉雅(22番)
MF:大谷(24番)、千葉真(14番)、橋本(2番)、桐田(6番)、高野(10番)
FW:小林(23番)、石原(11番)
前半
天気は雲ひとつない快晴。照りつけが厳しいなかでの試合となった。ピッチの芝はサッカー場やラグビー場よりずっといい状態だ。
前半2分、ソニー仙台が桐田の得点でいきなり先制(スンマセン、自分が到着したのはこの直後)。ホンダロックはいきなり追う立場となってしまう。
ホームゲームだけに、会場はホンダロック仕様。赤い旗が並び、選手の横断幕もあり、そして赤色のサポーターたちが懸命に応援している。ちょっとしたプレイで歓声が上がったりして、自分はちょっとした心地よさを感じた。ソニー仙台も太鼓を叩いてる人など、数は少ないけど応援はいる。
ホンダロックは惜しい場面が何度かあった。18番の小谷がボールを奪ってチャンスメイクしたり。28分には左からのクロスに水永がヘッドで合わせるもバーの上。ゴール前でボールを受けて、振り向いてのシュートもバーの上。フィニッシュに至らないけど、チャンスは作っている。
ソニー仙台も惜しい場面があった。橋本が持ち込んでシュートするも、枠に入らなかった。
前半終盤にホンダロックの倉石が後ろからのタックルでイエローカード。この試合、イエローがたくさん出ることになる。ソニー仙台の1点リードで前半終了。
ハーフタイムショー
ハーフタイムショートして、ホンダロックの赤いシャツを着た日章学園HIP HOPチームのダンスがあった。このチームは九州大会で優勝したばかり。今回のダンスについては別の記事で。
後半
後半早々、試合が動く。6分、ソニー仙台がペナルティーエリア前のフリーキック(FK)を得る。石原の蹴ったボールがゴール右側に突き刺さって2点目。点差は2点に開いた。残り40分あるので2点は逆転も可能だけど、点をこれ以上取られるのはまずい。スタンドからは「2点取り返せ~!」と声が飛び、応援が大きくなる。ソニー仙台は石川に代えて、3番の一木が入った。
ホンダロックは落合に代えて、14番の池田を投入。小柄でスピードのある選手だ。天皇杯予選のように、右サイドからのチャンスメイクを期待しての起用だろう。ホンダロックとしてはJFL得点ランキング2位の大串、178cmの水永にボールを集めたいところだ。
12分、ホンダロックのコーナーキック(CK)。これを水永がヘッドで押し込んで1点目。1点差に詰めた。スタンドからは「もう1点!」の声が飛ぶ。ソニー仙台は小林に代えて、23番・花渕を投入。
ホンダロックは大串がシュートするもキーパーキャッチ。悪い流れではない……けど、右サイドがなかなか使えないし、前になかなかボールがつながらない。そうこうしてるうちに20分、ソニー仙台がゴール前でボレーシュート。これは外れたけど危なかった。
25分、水永のミドルシュートはゴールの上。ホンダロックは小谷を下げて、18歳の29番・大脇を入れる。攻撃力アップが狙いか。右からの難しいクロスに大脇が飛び込むも合わず。30分過ぎにはホンダロックがペナルティーエリア前のFK。これも入らない。ホンダロックは兒玉を下げて、FWの永里(17番)を投入。しかし、この後も得点できず。
そして37分、ソニー仙台の石原が右サイドからシュート。これが入って3点目。ホンダロックは終盤で2点差にされてしまった。ソニー仙台は高野を下げて、8番の本多を入れる。
この後にソニー仙台の選手にイエローカード(何か忘れた)。残り5分。ホンダロックの選手がいらだち、ラフプレイが目立つようになる。大串の腕を使って接触したプレイがファウルとなり、それに抗議してイエローカード。スタンドからは「頭を冷やせ」の声が。
43分、ソニー仙台のカウンター攻撃。11番・石原が左サイドをドリブル、守備が手薄なセンターにクロスを上げる。これを本多が決めて4点目。試合はこれで決まった。ホンダロックは終盤、集中力が切れてしまったか。
ロスタイムの3分。ホンダロックの廣池にレッドカード。選手たちが集まる。自分からは遠くてよく見えなかったけど、まずはイエローを出していたと思う。この後に今度はソニー仙台の選手にイエロー。そして試合は終わった。4-1でソニー仙台が勝った。
試合が壊れた終盤
後半の途中までは接戦だったと思う。ホンダロックはチャンスをそれなりに作っていた。でも、終盤に崩れてしまった。同点にできない焦りといらだちがあったからだろうか。ソニー仙台はホンダロックの綻びを上手く突いた。
天皇杯予選で力の差を見せつけ、天皇杯の1回戦と2回戦を通過しているホンダロックSC。しかし、JFLリーグでは思い通りの結果を残せない。それだけ、JFLのレベルがシビアということだ。
次は7位の横河武蔵野FCとアウェーで戦う。前節では1-1で引き分けている。勝って、今後に弾みをつけてほしい。
入場者数は524人。高校バスケや高校野球があったし、近くでは宮崎ゴールデンゴールズの入団テストがあったけど、ちょっと少なかった。
【後期第6節】
アローズ北陸 3 - 0 流通経済大学
(前半1-0、後半2-0)
佐川急便東京SC 3 - 0 愛媛FC
(前半0-0、後半3-0)
横河武蔵野FC 2 - 0 SC鳥取
(前半2-0、後半0-0)
Honda FC 0 - 0 栃木SC
(前半0-0、後半0-0)
YKK AP 6 - 1 FCホリコシ
(前半3-0、後半3-1)
デンソー 0 - 0 佐川印刷SC
(前半0-0、後半0-0)
佐川急便大阪SC 2 - 1 三菱水島FC
(前半1-1、後半1-0)
ソニー仙台FC 4 - 1 ホンダロックSC
(前半1-0、後半3-1)
【順位表】
1位 YKK AP(14勝3分4敗、勝ち点45、得失点差+30)
2位 愛媛FC(14勝2分5敗、勝ち点44、得失点差+15)
3位 Honda FC(13勝4分4敗、勝ち点43、得失点差+21)
4位 栃木SC(11勝6分4敗、勝ち点39、得失点差+20)
5位 ソニー仙台FC(12勝2分7敗、勝ち点38、得失点差+10)
6位 アローズ北陸(12勝2分7敗、勝ち点38、得失点差+8)
7位 横河武蔵野FC(11勝4分6敗、勝ち点37、得失点差+11)
8位 FCホリコシ(11勝1分9敗、勝ち点34、得失点差+8)
9位 佐川急便東京SC(10勝3分8敗、勝ち点33、得失点差+15)
10位 SC鳥取(9勝3分9敗、勝ち点30、得失点差-5)
11位 佐川急便大阪SC(8勝5分8敗、勝ち点29、得失点差0)
12位 佐川印刷SC(8勝4分9敗、勝ち点28、得失点差-4)
13位 デンソー(3勝4分14敗、勝ち点13、得失点差-21)
14位 流通経済大学(2勝5分14敗、勝ち点11、得失点差-38)
15位 ホンダロックSC(2勝2分17敗、勝ち点8、得失点差-34)
16位 三菱水島FC(2勝2分17敗、勝ち点8、得失点差-36)
【後期第7節】
ソニー仙台FC vs 愛媛FC(10/1、七ヶ浜、13:00)
横河武蔵野FC vs ホンダロックSC(10/1、武蔵野、13:00)
佐川急便東京SC vs YKK AP(10/2、夢の島、13:00)
FCホリコシ vs Honda FC(10/2、浜川、13:00)
栃木SC vs 流通経済大学(10/2、足利市、13:00)
アローズ北陸 vs 三菱水島FC(10/2、高岡、13:00)
佐川急便大阪SC vs デンソー(10/2、長居第2、13:00)
佐川印刷SC vs SC鳥取(10/2、西京極、13:00)
投稿者 pawaspo : 02:38 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月25日
全国選抜バスケットボール宮崎県予選 2日目 [ バスケットボール ]
「全国選抜バスケットボール選手権大会」の宮崎県予選の2日目は、男子・女子の3回戦と準々決勝が宮崎市内の3会場で行われた。
男子3回戦
2日目は宮崎県体育館で。生目の杜運動公園で大学サッカーを観て、自転車こいで来たので昼からになってしまった。
男子の3回戦、宮崎西(白) vs 都農(黒)。宮崎西の選手たちは試合を終えると、次に戦う相手の試合をコート脇にしゃがんで見つめていた。
○宮崎西 92 - 40 都農●
(27-4、19-8、26-15、20-13)
第4シードの都城泉ヶ丘(赤) vs 延岡(白)。延岡が頑張ってはいたけど敗れた。
○都城泉ヶ丘 80 - 55 延岡●
(8-9、22-18、22-10、28-18)
女子準々決勝
さあ、いよいよ準々決勝。まずは女子、第2シードの宮崎商業(白) vs 都城泉ヶ丘(黒)。これがかなり白熱した試合となった。
この試合だけ、コートは一面のみ。だから、会場の注目すべてが注がれている。応援は女子だけに、ベンチも一緒に賑やかだ。第1クォーター、宮崎商業のシュートがなかなか入らない。泉ヶ丘のガードが堅い。どうしても、苦しまぎれのパスが多くなってしまう。対する泉ヶ丘は金本監督が怒って声を出しまくっている。泉ヶ丘の5点リードで終了。
第2クォーターに入っても、泉ヶ丘のガードは堅い。そして、互いにシュートの正確性がいまひとつ。「宮商はボールをカットしてからの速攻を決めたほうがいいかなぁ」と思ってたら、その通りに得点していく。そして、フリースローで同点。さらに逆転して、泉ヶ丘を突き放していく。ここらへんから試合が熱くなってきた。38-26、泉ヶ丘のリードで後半へ。
第3クォーター、泉ヶ丘がリードを詰める。「うまいな~」と思わせるシーンが多い。宮商はパスミスでリズムをつかめない。泉ヶ丘はパスもシュートも冴えわたる。泉ヶ丘のベンチとスタンドは大盛り上がりで、宮商はシーン…。リードはついに2点差に。
第4クォーター、両チームなかなか点が入らない。コートも応援するほうも熱い熱い。残り8:10、宮商がフリースローでやっと2点。しかし、泉ヶ丘は2点差、そして1点差に詰め寄る。ここで宮商は3ポイント! ところが、泉ヶ丘はしぶとく2点差に。お互い、付かず離れずの大接戦だ。
しかし、終盤になって宮商が得点。残り3:21で6点差、さらに8点差。泉ヶ丘は点が入らなくなった。たまらずタイムアウトを取る。円陣を組んでコートへ。しかし10点差に広げられ、しかもフリースロー。宮商がしっかり決めて12点差。これが残り1分になってもなかなか縮まらない。宮商はさらに得点し、最後も決めて15点差で終了。宮商は終盤に集中力を発揮した。
○宮崎商業 74 - 59 都城泉ヶ丘●
(13-18、25-8、14-24、22-9)
シード校の妻(白) vs 都城商業(青)。ハーフタイムの練習を見てビックリしたけど、妻のメンバーは背が低い選手が多い。150cm台が7人で、145cmの選手もいる。自分より低い173cmがずいぶん大きく見える。
第1Qは妻がリード。この直後に帰ったので、都城商業が勝つだろうなと思ってたら、妻が第3Qに得点をかせいで勝っていた。
○妻 75 - 72 都城商業●
(21-24、10-15、32-15、12-18)
男子準々決勝
都城泉ヶ丘(白) vs 宮崎西(青)。さすが準々決勝、レベルが高いなぁと思った。スピードもあるし、迫力もあった。
○都城泉ヶ丘 90 - 49 宮崎西●
(22-20、19-14、18-8、31-7)
2日目の感想
1日目よりはレベルが上がって、準々決勝から白熱した試合になってビックリした。特に女子の宮崎商業vs都城泉ヶ丘はムッチャ面白かった。
2日目の結果
【女子・3回戦】
小林 181 - 24 日南
(57-0、45-1、37-8、42-15)
高鍋 97 - 32 本庄
(25-7、29-4、20-17、23-4)
都城商業 72 - 65 宮崎西
(18-13、17-11、22-18、15-23)
妻 67 - 24 佐土原
(18-5、12-5、24-3、13-11)
延岡学園 127 - 21 高千穂
(40-6、36-6、25-2、26-7)
宮崎南 74 - 58 延岡
(20-12、8-13、24-14、22-19)
都城泉ヶ丘 80 - 51 高城
(22-9、17-14、21-18、20-10)
宮崎商業 127 - 30 富島
(33-6、30-10、22-12、42-2)
【女子・準々決勝】
小林 116 - 60 高鍋
(32-13、26-12、33-18、25-17)
妻 75 - 72 都城商業
(21-24、10-15、32-15、12-18)
延岡学園 90 - 50 宮崎南
(26-13、27-6、17-13、20-18)
宮崎商業 74 - 59 都城泉ヶ丘
(13-18、25-8、14-24、22-9)
【男子・3回戦】
都城農業 84 - 56 日南
(24-19、13-18、24-10、23-9)
宮崎西 92 - 40 都農
(27-4、19-8、26-15、20-13)
都城泉ヶ丘 80 - 55 延岡
(8-9、22-18、22-10、28-18)
小林 108 - 74 高鍋
(23-20、32-12、24-25、29-17)
宮崎工業 109 - 41 小林工業
(28-7、30-10、27-12、24-12)
都城工業 80 - 59 宮崎日大
(21-14、12-14、23-19、24-12)
妻 102 - 88 宮崎大宮
(28-19、32-16、22-34、20-19)
【男子・準々決勝】
延岡学園 141 - 20 都城農業
(36-4、40-4、32-7、33-5)
都城泉ヶ丘 90 - 49 宮崎西
(22-20、19-14、18-8、31-7)
小林 77 - 72 宮崎工業
(22-15、12-17、23-20、20-20)
妻 90 - 85 都城工業
(20-22、27-14、23-29、20-20)
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九州大学サッカー後期第3節、産経大敗れる [ サッカー ]
九州サッカー大学リーグの後期第3節、宮崎産業経営大学は鹿屋体育大学と生目の杜運動公園で試合を行い、0-2で敗れた。勝ち点は12のまま。産経大は後期になってから勝ち点をプラスしていない。
次節は10月1日(土)、綾町錦原運動公園で福岡大学(リーグ1位)との試合となる。
鹿屋体育大 2 - 0 宮崎産業経営大
(前半0-0、後半2-0)
生目の杜でサッカー
生目の杜運動公園でサッカーを観るのは初めて。行くまでどこでやるかわからなかった。工事中の陸上競技場なのかなと勝手に想像してたけど、そんなわけないよな…。
使っていたのは芝の多目的広場。スタンドはないけど、芝はよく生えていてきれいだった。
後半
天気は晴れ。9月下旬にしては暑い。11時にキックオフ。相手の鹿屋体育大とは前期で1-1と引き分けている。前半は0-0。自分が到着したのは後半になってから。
後半11分、鹿屋体育大の9番・赤嶺が右側からシュートして1点先制。後半は鹿屋体育大の流れだ。鹿屋が攻めてる時間が多い。赤嶺が左側からシュートして、ゴール上のバーを直撃するシーンもあった。
産経大は鹿屋ディフェンスに阻まれて、ゴール前になかなかボールを持ち込めない。産経大のキーパーがチョンボで大ピンチを作るという場面があった。これは相手もミスして助かったけど。
後半37分、鹿屋の攻撃。左からのクロスを9番・赤嶺がワントラップしてからシュート、2点目を追加。産経大のディフェンスは手薄だった。
産経大は終盤に得点のチャンスがあった。ゴール前のヘッドは枠に入らず(その後にキーパーチャージをかましてイエロー)。ゴール前のフリーキックも活かせなかった。流れをつかめないまま試合終了。0-2で敗れた。
鹿屋体育大 2 - 0 宮崎産業経営大
(前半0-0、後半2-0)
九州大学サッカーリーグ
今年度の九州の大学サッカーリーグは1部10チーム、2部8チームで行われている。産経大は1部リーグだ。これが来年は1部8チーム、2部12チームになる。1部の9位と10位が自動的に降格し、7位と8位が入替戦を行う。
産経大は前期終了時点で8位。9位と10位は勝ち点差が抜けて低いので、残留確定の6位以内には入りたいところ。後期の残り日程は以下の通りだ。
10月1日(土) 産経大 vs 福岡大(綾町・錦原運動公園、11:00)
10月16日(日) 産経大 vs 佐賀大(都農町・藤見陸上競技場、11:00)
10月23日(日) 熊本学園大 vs 産経大(菊池市・七城町運動公園、13:30)
11月6日(日) 九州共立大 vs 産経大(北九州市・鞘ヶ谷競技場、13:15)
11月13日(日) 産経大 vs 日本文理大(都農町・藤見陸上競技場、11:00)
11月19日(土) 第一経済大 vs 産経大(北九州市・鞘ヶ谷競技場、11:00)
【後期第3節】
福岡大 5 - 1 九州共立大
(前半3-1、後半2-0)
九州産業大 4 - 1 第一経済大
(前半1-0、後半3-1)
鹿屋体育大 2 - 0 宮崎産業経営大
(前半0-0、後半2-0)
福岡教育大 2 - 2 佐賀大
(前半1-0、後半1-2)
日本文理大 5 - 0 熊本学園大
(前半0-0、後半5-0)
【順位表】
1位 福岡大(10勝1分1敗、勝ち点31、得失点差+25)
2位 鹿屋体育大(7勝3分2敗、勝ち点24、得失点差+10)
3位 九州産業大(7勝2分3敗、勝ち点23、得失点差+18)
4位 福岡教育大(6勝3分3敗、勝ち点21、得失点差+4)
5位 日本文理大(5勝4分3敗、勝ち点19、得失点差+13)
6位 九州共立大(5勝3分4敗、勝ち点18、得失点差+4)
7位 第一経済大(3勝5分4敗、勝ち点14、得失点差-2)
8位 宮崎産業経営大(3勝3分6敗、勝ち点12、得失点差-9)
9位 佐賀大(1勝1分10敗、勝ち点4、得失点差-29)
10位 熊本学園大(1分11敗、勝ち点1、得失点差-35)
【後期第4節】
福岡教育大 vs 第一経済大(9/30、鳥栖市陸上競技場、18:30)
九州産業大 vs 熊本学園大(10/1、鞘ヶ谷競技場、10:00)
九州共立大 vs 佐賀大(10/1、鞘ヶ谷競技場、12:15)
宮崎産業経営大 vs 福岡大(10/1、綾町錦原運動公園、11:00)
鹿屋体育大 vs 日本文理大(10/2、鹿屋体育大学グラウンド、11:00)
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2005年09月24日
全国選抜バスケットボール宮崎県予選 1日目 [ バスケットボール ]
「全国選抜バスケットボール選手権大会」の宮崎県予選が開幕。9月23日(祝)は男子・女子の1回戦と2回戦が宮崎市内の5会場で行われた。
宮崎の高校バスケ
「全国選抜高校バスケットボール(ウインターカップ)」の宮崎県予選会は男子43チーム、女子38チームが参加している。各優勝校だけが12月24日(土)~30日(金)に東京体育館で開催される全国大会に出場する。
日程は1日目が1回戦と2回戦、2日目が3回戦と準々決勝、3日目が準決勝と決勝。会場は1日目が5会場、2日目が3会場、3日目が宮崎市総合体育館のみ。各会場とも、コートは2面ある。チームは1日に2試合戦うのが普通だ。試合のサポートは高校野球と同じで、バスケ部員たちがやっていた。
念のために説明しておくけど、バスケットボールは1クォーターが10分で、1試合につき4クォーターを戦う(アメフトと同じ)。10分とはいっても時計が止まることが多いので、試合時間は長くなる(これもアメフトと同じ)。第1と第2、第3と第4の間は2分のインターバルが、第2と第3の間は10分のインターバルがある。
自分はバスケットボールの観戦は初めて。宮崎の高校バスケについての知識はほどんどない。都城泉ヶ丘の監督である金本さんに宮崎のバスケのこと、今大会のことなどを教えてもらった。
まずは男子について。一番強いのは8月のインターハイで全国制覇を達成した延岡学園。このチームには206cmのママドゥ・ジェイといった外国人がいる(外国人選手は他県の学校でもいるとこはいる)。今大会ではスーパーシードとして準々決勝から登場する(九州大会優勝以上の成績を残しているため)。延岡学園につづくのが小林、妻、都城泉ヶ丘といったシード校だ。
女子は小林が抜けて強い。宮崎高校総体を30年近く優勝しているから凄い。離れてシード校の宮崎商業、延岡学園、妻が強豪とのこと。
今大会は3年生が参加できる最後の大会。とはいっても、登録メンバーを見ると2年生中心のチームが多い。延岡学園や小林は3年生で、他にも何校かある。登録メンバーについては各学校さまざま。日章学園の女子は6人しかおらず(バスケは5人で試合する)、コメントに「20年ぶりに人数が揃い」とある。6人や7人のチームはけっこういる。宮崎第一の女子チームは「バスケットボール部誕生!」とあるから創部して間もないのだろう。延岡学園みたいな全国ナンバー1もいれば、少ない人数で頑張ってるチームもいるのだ。
金本監督曰く、ベスト8あたりから試合は白熱していくそうだ。男子は迫力がある、と。強豪は準々決勝あたりから本気を出していくのだろう。
男子2回戦
自分が1日目に来たのは宮崎市総合体育館。着いたのは昼過ぎで、男子の2回戦をやっていた。
小林工業(紫) vs 日南振徳(白)。後半になるとジリジリ差が開いて、得点するたびにベンチは大喜びだった。
○小林工業 79 - 46 日南振徳●
(26-13、16-13、18-9、19-11)
都農(黒) vs 福島(白)。福島は自分が見てるときはほとんど点が入っていなかった。ハーフタイム(10分)になると都城泉ヶ丘と宮崎農業の選手たちが練習を始めたのを見て、バスケではハーフタイムに次の試合に出るチームが練習するんだとわかった。試合が終わると横断幕を張る。
○都農 124 - 42 福島●
(36-10、24-10、25-14、39-8)
都城泉ヶ丘(茶) vs 宮崎農業(白)。泉ヶ丘は第4シード。宮崎農業よりも身長が高い。実力も上で、第1クォーターから点差が開いていく。スタンドでは部員たちが巨大メガホンを持って、変な声を出して応援している。なんか、アフリカの部族みたいだ。宮崎農業はタイムアウトで休んでいるとき、マネージャーの女の子が両手に持った団扇をパタパタしていた。
○都城泉ヶ丘 86 - 44 宮崎農業●
(27-12、14-13、26-8、19-11)
宮崎工業(オレンジ) vs 聖心ウルスラ(白)。泉ヶ丘の応援は、高校男子バスケのスタンダードな応援なのだろう。宮崎工業も巨大メガホンを手に、より大きな声で応援していた。
○宮崎工業 142 - 60 聖心ウルスラ●
(35-15、38-13、44-13、25-19)
女子2回戦
この日は2つのコートで10試合を行ったけど、9試合目と10試合目が女子の2回戦だった。
都城泉ヶ丘(白) vs 宮崎農業(小豆)。宮崎農業の選手たちは小さい。泉ヶ丘は得点するたびにベンチもスタンドの部員も大喜びで、ちょっとした踊りをする。そして「ディー、ディー、ディー、ディフェンス!」と声を掛け合う。実力差はいかんともしがたく、宮崎農業は攻撃を止められ、どんどん引き離されてしまう。でも、3ポイントを決めることがあった。
○都城泉ヶ丘 120 - 31 宮崎農業●
(35-5、27-8、36-8、22-10)
延岡学園(白) vs 鵬翔(オレンジ)。延岡学園は第3シード。対する鵬翔は登録選手が8名のみ。
延岡学園は横断幕の他に、選手たちがメッセージを手書きした幕も出していた。そのなかから1人だけ紹介。「夢を叶えるためには2つの水分がいる。1つは汗。もう1つは涙。最後の大会は、悔いの残らないようにみんなが1つになり優勝目指してがんばりましょう!! えりか」。
試合は延岡学園のワンサイド。ガードは堅いし、3ポイントも取るわで試合開始からどんどん引き離す。レイアップは確実に決めるし。27点取ったところで、鵬翔がフリースローでやっと1点を取った。
○延岡学園 162 - 19 鵬翔●
(40-5、51-6、29-5、42-3)
1日目の感想
1日目はレベルは高くはなかった。1、2回戦で敗れたチームとシード校の一番の違いは、自分たちの攻撃でどれだけ確実に点を取るか――だった。攻撃をカットされたり、シュートしても入らなかったりという場面が多かった。
男子の応援はビックリした。正直、「なんじゃこりゃ」と思った。女子の応援は、ソフトボールもそうだったけどチームの雰囲気を上げようという感じで、見ていて楽しい。
1日目の結果
【女子・1回戦】
宮崎北 69 - 39 延岡西
(14-8、19-15、16-7、20-9)
日向 135 - 30 日章学園
(27-3、38-8、39-6、31-13)
都城農業 57 - 43 宮崎日大
(14-6、15-14、16-8、12-15)
鵬翔 70 - 62 小林工業
(8-16、16-8、14-16、22-20、延長10-2)
宮崎農業 61 - 46 西都商業
(25-11、14-11、16-10、6-14)
宮崎大宮 74 - 41 延岡商業
(17-4、25-8、22-11、10-18)
【女子・2回戦】
小林 146 - 22 宮崎北
(46-1、40-6、27-6、33-9)
日南 75 - 39 日向学院
(12-5、22-12、21-12、20-10)
本庄 60 - 54 聖心ウルスラ
(10-18、16-14、9-11、25-11)
高鍋 82 - 63 日向
(11-23、14-14、30-12、27-13)
都城商業 165 - 20 都農
(36-6、43-0、46-8、40-6)
宮崎西 63 - 62 都城西
(12-8、17-9、16-22、18-23)
佐土原 53 - 35 飯野
(14-11、11-7、12-10、16-7)
妻 85 - 74 都城農業
(23-21、15-12、23-25、24-16)
延岡学園 162 - 19 鵬翔
(40-5、51-6、29-5、42-3)
高千穂 66 - 52 宮崎第一
(20-12、15-9、20-18、11-13)
延岡 88 - 39 都城東
(29-8、14-8、25-12、20-11)
宮崎南 63 - 36 延岡東・星雲
(4-14、16-8、28-8、15-6)
都城泉ヶ丘 120 - 31 宮崎農業
(35-5、27-8、36-8、22-10)
高城 81 - 77 日南振徳
(15-18、20-12、13-16、10-12、延長23-19)
富島 100 - 56 日南工業
(18-12、19-7、30-18、33-19)
宮崎商業 124 - 50 宮崎大宮
(37-16、30-16、29-11、28-7)
【男子・1回戦】
富島 103 - 90 日向学院
(20-25、22-17、22-23、39-25)
日南 105 - 54 延岡東・星雲
(25-16、16-14、34-13、30-11)
日向 81 - 74 延岡西
(29-21、23-15、19-18、10-20)
都城農業 130 - 51 延岡商業
(30-14、35-8、31-19、34-10)
高千穂 75 - 68 本庄
(16-19、14-19、22-16、23-14)
延岡 85 - 56 都城西
(27-11、20-16、16-14、22-15)
宮崎農業 91 - 57 西都商業
(23-13、19-10、29-13、20-21)
五ヶ瀬 65 - 59 宮崎商業
(14-8、13-13、14-12、24-26)
高鍋 124 - 43 日向工業
(22-6、33-14、28-8、41-15)
聖心ウルスラ 109 - 56 鵬翔
(24-7、31-10、27-16、27-23)
宮崎北 124 - 32 高鍋農業
(36-6、38-10、20-9、30-7)
延岡工業 113 - 52 都城東
(25-9、29-9、30-16、29-18)
宮崎大宮 103 - 81 日南工業
(30-16、20-20、20-16、33-29)
佐土原 75 - 57 飯野
(21-11、11-16、15-19、28-11)
【男子・2回戦】
日南 82 - 60 富島
(17-12、18-11、25-18、22-19)
都城農業 100 - 83 日向
(29-22、26-25、22-16、23-20)
宮崎西 115 - 27 高千穂
(22-8、25-9、24-2、44-8)
都農 124 - 42 福島
(36-10、24-10、25-14、39-8)
延岡 81 - 71 宮崎南
(20-20、17-14、19-10、25-27)
都城泉ヶ丘 86 - 44 宮崎農業
(27-12、14-13、26-8、19-11)
小林 20 - 0 五ヶ瀬
(20-0、0-0、0-0、0-0)※これはデータが違う?
高鍋 157 - 41 日章学園
(49-10、38-14、40-5、30-12)
小林工業 79 - 46 日南振徳
(26-13、16-13、18-9、19-11)
宮崎工業 142 - 60 聖心ウルスラ
(35-15、38-13、44-13、25-19)
都城工業 101 - 35 宮崎北
(31-10、28-6、31-11、11-8)
宮崎日大 94 - 90 延岡工業
(26-24、19-21、19-16、30-29)
宮崎大宮 172 - 18 高城
(46-8、50-0、38-6、38-4)
妻 109 - 61 佐土原
(24-19、29-16、27-11、29-15)
投稿者 pawaspo : 02:30 | コメント (0) | トラックバック
長崎戦直前、サン宮崎FCの練習試合 [ サッカー ]
23日の昼、晴れのイベントスクエア。サン宮崎FCが宮崎県庁と練習試合を行った。自分は試合の終盤に到着したので、スコアはわからず。でも、この練習試合についてはスコアは気にするものじゃない。
新メンバーの3人は、増田選手がフォワード、他の2人がディフェンスの左と中に入っていた。
増田選手に、サン宮崎FCのメンバーについて感想を聞いた。返ってきた言葉は「全然良かった」。他の選手への理解、サン宮崎としての意識を持つことができたようだ。V・ファーレン長崎についてはグランドをワイドに使ってくるとか知っていた。「相手を気にしないで、ウチのサッカーをやるだけです」と結んでくれた。
伊藤監督は3名について「合流して間もないので、コンディションはまだまだだと思う。でも、今できる限りのなかでいいプレイはしてくれている。あとはそれぞれでコンディションを整えて、試合に臨んでくれるだろう」。3人に期待することについては「いろんな面で質の高いものを持ってきてくれるし、彼ら自身だけでなくまわりの選手も活きてくる。メンタルなどいろんな面でグランドに置いてくれる」と話してくれた。
さあ、あとは25日のV・ファーレン長崎戦だ!
ところで、相手の宮崎県庁チーム。年配の方もいて、子供さんが応援に来ていた。腕を負傷して救急車で運ばれた選手がいたけど、まわりはなぜか笑顔だった。
トップチームの後は、サン宮崎のジュニアチームが住吉サッカースポーツ少年団と練習試合をした。
投稿者 pawaspo : 02:06 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月23日
サン宮崎FCに新加入の3人が合流 [ サッカー ]
先日、Kyuリーグの残り3戦に向けて、5人の新加入を発表したサン宮崎FC。21日には元横浜FCの増田選手ら3名が宮崎に到着し、チームに合流。早速、練習に参加している。
1日たった22日の夜、サン宮崎FCの練習に行ってきた。
ミニゲーム
自分がイベントスクエアに到着したのは21:20頃。ピッチではグランドの半分を使って、7vs7のミニゲームをやっていた。声を掛け合い、選手たちが走りまわっている。
選手たちの顔を眺めてみる。見かけない顔――新メンバーが3人いた。
ミニゲームが終わると柔軟運動。ペナルティエリアでは伊藤選手ら3名がシュートの練習をしている。白いTシャツの選手が教えてる姿を見て、彼が増田選手だとわかった。増田選手がヒールで軽く蹴って、伊藤選手がシュートしたり。日曜の長崎戦で、この2人が軸になってどう得点できるかがポイントの1つと言える。
選手の話
練習後、増田選手に話を聞かせてもらった。ただ、練習場の灯りが消えてしまったので、まわりは真っ暗。写真が撮れなかったし、メモも取れなかった。自分が覚えてることをいくつか…。
今回、伊藤監督が東京まで足を運んで、増田選手と直接交渉した。増田選手と伊藤監督は大宮東高校の先輩後輩である。「どうしようか迷ったけど、受けることにしました。彼(伊藤監督)は熱意があるしね」と増田選手。他の4名については「自分は関東でフットサルをやっていて、いい選手に声をかけました。自分がピックアップした選手たちです」とのこと。
自分は「助っ人」という言葉を持ち出したけど、増田選手はそういう意識はないとのこと。チームにどう融合して、チームの良さを上手く引き出すか――それが大切だと話していた。
今日、練習試合がある。「どんな選手たちなのかを把握したい」と話していたように、新加入と既存の選手たちがお互いを把握して、いろいろ確認しないといけない。「結果よりも、まずはそれが大事」と増田選手。これについては、伊藤監督も同じようなことを話していた。
自分が気になったのは、まだ合流していない他の2人。伊藤監督の話によると、5名の補強を同時に行ったけど、選手登録の手続きの誤差でもしかしたら2人はV・ファーレン長崎戦には間に合わないかもしれないそうだ。
秋山選手とも少し話した。秋山選手はイエロー累積のため、次の試合は出場できない。足首を怪我していて、これは痛々しかった…。
増田選手については「熱い」「シュートが上手い」など。長崎戦については、長崎のスポンサーである親和銀行が東京三菱銀行と提携した話を。会場の佐世保は、親和銀行の地元でもある。こういった流れで、向こうはいろいろ応援する人が来るだろう…と。
今日は宮崎県庁と練習試合
V・ファーレン長崎との公式戦2日前の今日、サン宮崎FCは練習試合を行う。相手は宮崎県庁。会場はイベントスクエア、時間は11時から。
結果云々よりも、選手たちが語っていたようなことを確かめるものになる。ぶっつけ本番で公式戦に臨むよりも、ずっと有意義なものになるだろう。
新メンバーを加えたサン宮崎FCを見るいい機会。時間のある方は是非、イベントスクエアへ。
投稿者 pawaspo : 02:08 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月20日
日向夏ボウル、宮崎スカイフェニックスが快勝 [ スポーツ ]
アメリカンフットボール九州社会人連盟のリーグ公式戦「第7回日向夏ボウル」、宮崎スカイフェニックスvsブルーアトミックス(福岡)が9月18日(日)、宮崎県総合運動公園ラグビー場で開催された。
前半は宮崎ペース。第1Qに1タッチダウン(TD)、第2Qに2TDを取って19-0で折り返した。後半、第3Qは攻守が何度も入れ替わって互いに得点なし。第4Qは互いに1TDで7-8。26-8のスコアで宮崎がリーグ公式戦の初戦を快勝し、日向夏ボウルで6回目の勝利をあげた。
試合後には協賛や後援が提供した賞品の抽選会が行われた。今回の入場料の一部は、台風14号の義援金として寄付される。
宮崎スカイフェニックス 26 - 8 ブルーアトミックス
前半19-0(第1Q 7-0、第2Q 12-0)、後半7-8(第3Q 0-0、第4Q 7-8)
ゲーム
キックオフは13:00。自分は試合開始ちょうどに到着したため、セレモニーなどは見れず。
第1Q(クォーター)、宮崎スカイフェニックス(宮崎SP)が攻める。最初のタッチダウン(TD)で6点先制。直後のトライフォアポイント・キックを成功させて7点目。
第2Qも宮崎SPのペース。2つ目のTDを取る(直後のTFPは失敗)。なおも攻める宮崎SP。しかし、クォーターバックがロングスローをしても、レシーバーが落としてしまう。
ブルーアトミックスの攻撃はすぐに終わってしまう。いや、宮崎SPの攻撃も早く終わって、攻守が何度も入れ替わる。ただ、試合の流れは宮崎SP。終盤に宮崎SPが3つ目のTDを決めた。前半終了。
第3Q。ロングパスがたまにあるけど、それを上手くキャッチできない。難しいか。あと、攻守のチェンジが多くて、互いに攻めきれない状態になっている。
第4Q、宮崎SPがやっとTDを決めた。TFPキックも成功して26点目。対するブルーアトミックスは終盤にやっとTDを決めた。これには選手もベンチも大喜び。TFPのランも決めて、最後に一矢報いることができた。
試合は26-8で宮崎SPが快勝。春のトーナメント2位と3位ということで接戦になるかと思っていたけど、試合は宮崎SPの流れだった。
閉会式と抽選会
試合後は閉会式。勝利した宮崎SPのキャプテン・安藤徳光選手(5番)と、MVPの堀居昌弘選手(10番)にトロフィーが贈られた。
そして、安藤キャプテンの挨拶。要約するとこんな感じ。「本日は4万5千人の方々に訪れていただき、ありがとうございました。我々は3つのことを心がけています。イチ! フットボールを楽しむこと(他の選手も輪唱)。二! 社会貢献できるデブになること! サン! ストップ・ザ・成人病! 今日の入場料の一部は台風14号の義援金として寄付させていただきます。See you next year, Woooo!」。
さあ、お楽しみの抽選会。後援や協賛企業から提供された賞品が机に積まれていく。ナビゲーターはレイザーラモンのコスプレをした選手。ワンケースのお茶、焼酎「天孫降臨」など欲しい物もあれば、道路地図みたいにどうしようか困るものもあり…。すべての抽選が終わった後は、当たらなかった人にお菓子などが振る舞われた。
のどかだった日向夏ボウル
お客さんは120人ほどだろうか? 家族連れ、女性同士がけっこう目についた。みんな熱心に応援しているふうではなく、思い思いに目の前のプレイを眺め、ときどき「おおっ」と声を挙げていた。
運営側の工夫としては、アメフトのルールと流れを把握してない人のために、ワンプレイごとにアナウンスが流れていた(たどたどしい口調で、曖昧な言い回しが多かったけど)。今年はハーフタイムショーはできなかったけど、抽選会など来場している人を楽しませるものもあった。
自分がアメフトを観戦するのは初めて。アメフトの盛んな関西で学生時代を過ごしながら、観ることは一度もなかった。
感想としては、ルールや醍醐味を把握していないせいか、ゲームを楽しみきれなかったのが正直なところ。ロングパスをレシーブするシーンがあれば「おお!」となったかもしれない。「ガツン!」と選手同士がぶつかり合う音は迫力があった。
それにしても、会場はのどかだった。NFLのような華やかさとは全然違う。
企業の広告のことを聞いたとき、サッカーのようなものを勝手にイメージしていた。ところが、ダンボールを三角に組んで、プリントアウトを貼ったものだった。これ、風が吹くと動くことがあって(苦笑) 抽選会もだけど、手づくり感が強かった。
宮崎のアメフト好き集団、宮崎スカイフェニックス。彼らが地元でアメフトしてる姿を見せれる機会が増えればと思う。
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2005年09月18日
宮崎スカイフェニックス [ スポーツ ]
九州を舞台に戦うアメフトの社会人チームが、宮崎にある。宮崎スカイフェニックスである。
18日には宮崎で公式戦「日向夏ボウル」が開催される。スカイフェニックス、日向夏ボウルのことなど代表の小川さんに話をうかがった。
アメリカンフットボール
アメリカの4大スポーツのひとつ「アメリカンフットボール」、略して「アメフト」。ラグビーに似たスポーツで、オフェンスとディフェンスに分かれて陣地とボールを奪い合う。詳しくはフリー百科事典Wikipediaの「アメフト」に詳しくわかりやすく書いてある。
アメフトといえばNFLだ。レギュラーシーズは9~12月、32チームがAFCとNFCの2つのカンファレンス、さらに東西南北4つのブロック分かれて試合を行う。プレーオフは東西南北の優勝4チームとワイルドカード2チームにより、各カンファレンスのナンバー1を決める。そして、スーパーボウルで両カンファレンスの優勝チームが激突する。
スーパーボウルといえば、全米最大のスポーツイベント。6万人以上収容のスタジアムでしか開催されず、スーパーボウルのある街は大変な騒ぎとなる。今年のジャクソンビルでは、豪華客船をホテル代わりに持ってきたほど。ここ2年はニューイングランド・ペイトリオッツが勝っており、今シーズンは3連覇を狙っている。
アメフトといえばプロレスとの結びつき(?)もある。アメフト出身のレスラーは多い。かつては“タックル王”レオ・ノメリーニ、最近ではビル・ゴールドバーグやボブ・サップなど。WWEヘビー級王者だったブロック・レスナーのNFL挑戦、ミネソタ・バイキングスへのテスト入団は大きな話題となった(夢は果たせず、プロレス復帰に向けて動いている)。そういえば、WWEがXFLという新リーグを発足して1年で失敗したな…。
日本のアメフト
日本においては、アメフトはまだマイナー。しかし、大学生や社会人のリーグは盛んだ。
アメフトの中心地になっているのが関西。特に関西学生リーグは、関西スポーツの花形である。自分が神戸大学にいた頃、「大学のスポーツといえば?」と聞かれたら「アメフト」と答えていただろう。今は無き西宮球場でよく試合があったし、大学ナンバー1を決める「甲子園ボウル」もあった。そういえば、自分の大学入試合格発表で胴上げしてくれたのがアメフト部だった。
社会人はXリーグがある。Xリーグのナンバー1と大学チャンピオンが戦うのが「ライスボウル」である。
日本のリーグについては日本アメリカンフットボール協会公式サイトを見てみるといい。
九州のアメフト
九州にはまず、九州学生リーグがある。1部、2部6チームずつ分かれており、宮崎大学バッカスが1部に所属している。
社会人は2つのリーグがある。1つは、日本社会人九州リーグ。こちらは日本アメフト協会の組織下にあり、7チームが所属している。
もう1つが、宮崎スカイフェニックスなど5チームが所属する九州社会人連盟リーグである。
九州社会人連盟リーグ
九州社会人連盟は独立リーグである。日本アメフト協会との関連は無く、独自に公式戦を行っている。
所属しているのは宮崎スカイフェニックス、鹿児島サザンロケッツ、福岡レイダーズ、ブルーアトミックス(福岡)、佐世保タイタンズ。もう1チームあるのだけど、人数不足で休部となっている。
公式戦は春にトーナメント戦、秋にリーグ戦を開催している。トーナメントは1回戦で必ず鹿児島と宮崎が当たるようになっていて、どちからで開催される。秋季リーグは1回の総当り戦で1試合だけ宮崎(日向夏ボウル)、他はすべて福岡開催となっている。
試合はほとんど福岡で行われる。リーグ戦で鹿児島と宮崎が戦おうが、開催は福岡。正直言って「?」となってしまう。
一番強いのは鹿児島サザンロケッツ。遠征で一番消耗してそうなのに、一番強い(苦笑) 鹿児島にはアメフトチームが1つしかないので、鹿児島の選手がすべて集まる。しかも、鹿児島は大きな企業の支店があるから、いい選手が入ってくる。だから強いそうだ。日本社会人九州リーグに移る話もあるらしい。
宮崎スカイフェニックス
宮崎スカイフェニックスの発足は1989年。学生時代にプレイして宮崎に就職した人、未経験だけど興味を持っていた人たちが集まってスタートした。数年間は人数がなかなか揃わず、試合は少なかった。
1995年、3人の学生が入部したのが転機となる。彼らが動いて宮崎大学、宮崎産業経営大学の多くの生徒がメンバーとして参加するようになった。1997年には九州社会人連盟リーグに参加。1999年には春と秋で優勝し、日向夏ボウルをスタートさせるまでになった。
2002年には学生たちが独立して学生リーグに参加するようになった。戦力ダウンしてしまったけど、宮崎大学バッカスは九州大学リーグ1部にいる。宮崎にアメフトの芽を植えたのは、スカイフェニックスと言える(詳しい歴史はここを参照)。
メンバーは現在21人、マネージャーが3人。アメフトを知ってる人は「あれ?」となっただろう。アメフトはオフェンスが11人、ディフェンスが11人だから少なくとも22人必要だ。さらに驚くことに、試合には15人か16人しか揃わないらしい。
これでどう試合をするのか? オフェンスとディフェンスが掛け持ちをしているのである! つまり、ほとんどが60分出ずっぱり。代表の小川さんは学生時代はディフェンスだったけど、宮崎に戻ってからはオフェンスもやるようになったそうだ。
アメフトと言えば、選手がやたらと多くて、試合前にヘッドコーチがその中で指示するシーンを思い浮かべる。ここ宮崎では縁遠いことだ。
半分以上は学生時代にプレイしていた人。他は宮崎スカイフェニックスでアメフトを始めた選手だ。宮崎に転勤してきた人も多く、そういう人がまた転勤してしまうと新しいメンバーを探さなければいけない。
小川さんとしてはメンバーを増やしたいそうだ。30歳を越えてる選手も多いので、できれば若いメンバーが。21人というのは少なすぎる。
代表の小川さんは保険会社勤務。宮崎に就職して半年後に宮日新聞の記事を見て、練習を見に行ったら次の週から「試合に出てよ」となったそうだ。
仕事もあるし、家庭もあるので大変らしい。仕事以外の時間の中から、アメフトの練習やスカイフェニックスを支える時間を作っている。練習や試合でケガをすることもある。奥さんとしては複雑な思いもあるだろう。
じつは、小川さんは日向夏ボウルには出れないそうだ。子供さんの運動会のためである。
小川さん「アメフトが好きだから」
練習は週に1度。毎週土曜、朝の10時から小戸橋河川敷でやっている。たまに、宮崎大学と練習試合をやっている。
試合でメンバーが揃わないように、練習でもなかな人が集まらないらしい。アメフトはチームの連携が重要なので、これは厳しい。
チームの運営費は、すべて参加メンバーの自腹である。スポンサーはいない。1人あたり年間で4万円近くかかるそうだ。
金がないので、お金はかけられない。福岡に遠征するときはバスを借りきって、試合当日に出発。試合をして、その日のうちに戻ってくる。1日あたり8時間を移動に使うことになる。
小川さんは「宮崎というのは、プレイする環境は素晴らしいんですよね」と話す。野球もサッカーもそうだけど、宮崎はいいグランドはたくさんある。グランドだけはほんといい。
サッカーのサン宮崎FCがそうであるように、宮崎スカイフェニックスもグランド以外は厳しい環境のなかでやっている。
小川さんに聞いた。どうして、そこまでやるのかと。返ってきた言葉は「アメフトが好きだから」。すごく納得できる答えである。
スカイフェニックスのスタイル
プレイスタイルはパスが多め。あとは、ランも効果的に使うそうだ。
日向夏ボウル
アメフトでは特別に「○○ボウル」という名前を付ける。「スーパーボウル」「ローズボウル」「ライスボウル」など。前に来るのは土地の特産物などで、ボウルというのはすり鉢の競技場をサラダボウルに見立てたものと言われている。
「日向夏ボウル」は九州社会人連盟秋季リーグの、宮崎で唯一開催される公式戦。第1回は1999年で、成績は以下の通り。
第1回 1999年10月3日 宮崎県総合運動公園
宮崎スカイフェニックス 6 - 2 福岡レイダース
第2回 2000年10月15日 宮崎県総合運動公園
宮崎スカイフェニックス 34 - 8 鹿児島サザンロケッツ
第3回 2001年10月7日 シーガイアイベントスクエア
宮崎スカイフェニックス 36 - 0 ブルーアトミックス
第4回 2002年10月13日 宮崎県総合運動公園
宮崎スカイフェニックス 0 - 13 鹿児島サザンロケッツ
第5回 2003年10月19日 宮崎県総合運動公園
宮崎スカイフェニックス 28 - 0 ブルーアトミックス
第6回 2004年9月19日 シーガイアイベントスクエア
宮崎スカイフェニックス 59 - 0 熊本ベルフラワーズ
5勝1敗といい成績だ。昨年は後援が17社、協賛が34社もあって盛大に開催されたそうだ。ハーフタイムのダンスショーあり、抽選会ありといった内容で。
「日向夏ボウル」というネーミングには、宮崎でアメフトを普及させたい、多くの人に見てほしいという願いも込められている。
第7回となる今回の概要は以下の通り。
第7回 日向夏ボウル
宮崎スカイフェニックス vs ブルーアトミックス
日時:9月18日(日) 13:00キックオフ
場所:宮崎県総合運動公園ラグビー場
主催:日向夏ボウル実行委員会
入場料:大人300円、高校生以下無料
今年は台風14号のことを考えて、ハーフタイムショーは行わず、入場料の一部を義援金にするとのこと。試合終了後には賞品の抽選会があるので、それを楽しみにしよう。
今年の春のトーナメントでスカイフェニックスは3位。今回の相手となるブルーアトミックは2位。いい試合になるのではないだろうか。
日向夏ボウルが終わった後のリーグ戦は以下の通り。すべて福岡開催だ。
10/16(日) 宮崎スカイフェニックス vs 福岡レイダース
11/13(日) 宮崎スカイフェニックス vs 鹿児島サザンロケッツ
11/27(日) 宮崎スカイフェニックス vs 佐世保タイタンズ
小川さん「人がぶつかり合う迫力を見てほしい」
宮崎はアメフトは浸透していない。宮崎スカイフェニックスを知ってる人が少ないと小川さんは苦笑いしながら話す。アメフトのルールがわかりづらいこともあるだろう。関西のようにチームがあるわけでもないし、試合を生で観る機会もほんのわずかだ。
しかし、日向夏ボウルでは300人近い人が訪れるそうだ。じつは日向夏ボウルが、九州社会人連盟リーグで人が一番集まる試合なのだ。福岡でやるときは、50人とかまばららしい。ほんと、福岡の集中開催はやめたほうがいいよと思うんだけど…。
「人がぶつかり合う迫力を見てほしい」と小川さんは話す。アメフトは激しいスポーツで、格闘技に近い。惹きこむものがあるはずだ。
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2005年09月17日
サン宮崎FCに元Jリーガーら5人が新加入 [ サッカー ]
残り3試合でKyuリーグ最下位という状況のサン宮崎FCに、5人の選手が新たに入団することになった。
増田功作(背番号14、FW、29歳、174cm、69kg)
所属チーム:大宮東高校→ヴェルディ川崎→横浜FC
手島光洋(背番号22、DF、22歳、175cm、71kg)
所属チーム:浦和学院高校
関根雄太(背番号23、DF、23歳、177cm、71kg)
所属チーム:花咲徳栄高校
林英樹(背番号24、MF、24歳、177cm、69kg)
所属チーム:大宮東高校
大塚鷹史(背番号2、DF、19歳、173cm、66kg)
所属チーム:流経大柏高校
増田選手はJリーグで長く活躍してきた選手。横浜FCには創立から所属し、昨年末にチームを離れていた。じつは、伊藤監督の高校の先輩にあたる。三菱重工長崎との試合後、伊藤監督が東京まで足を運んで増田選手に会い、今回の入団が決まった。
他の4選手については現時点では詳しくはわからない(ゴメンなさい)。彼らは増田選手が声をかけた選手たちである。DFなので、今のサン宮崎FCには心強い存在となるだろう。
次の試合は9月25日(日)、佐世保陸上競技場でのV・ファーレン長崎戦。“助っ人”を加えたサン宮崎FCは、残留をかけて、勝つために敵地に乗り込む。
最終節まで毎日練習
9月16日の夜、シーガイア・イベントスクエア。自分がサン宮崎FCの練習を見るのは、あの三菱重工戦以来である。正直言って、自転車こいでるときは気が重かった…。
練習には13人の選手が参加していた。オフェンスとディフェンスに分かれての実戦的な練習。
サン宮崎FCはこれまで1週間の決められた曜日に練習をしてきたけど、この日からはKyuリーグの最終節(10/2)まで毎日練習することにしたそうだ。最終日までやれるだけやるという意志の表れだ。広報・坂上さんによると「ずっと走りまくりですよ」とのこと。かなり遅い時間まで練習することもあるらしい。
ところで、サン宮崎FCは三菱重工長崎戦で4枚のイエローカードを取られた。これにより、イエロー累積で秋山、大平、川崎の3選手が次の試合に出場できなくなっている。
元Jリーガーと4人の助っ人
「元Jリーガーを獲得したんですよ」
この言葉には「えっ!?」となった。ビックリした。今回加入が決まった5人については、上に書いたとおり。
増田選手はJリーグで長くプレイしてきた選手。ドリブルが持ち味で、あのリトバルスキー(ドイツの天才ドリブラー。横浜FCの監督だった)も惚れこむほどだったらしい。今のサン宮崎には強力な戦力となる。
他の4選手は、増田選手が声をかけた選手らしい。自分が受け取った資料だけでは、どういった選手かはわからない(ネットでも検索できず)。ただ、ほとんどがDFなので、自分が弱いと感じてる部分――ディフェンスの補強となる。ディフェンスが強くなれば、伊藤選手が前に行って得点を狙える形にもなる。
伊藤監督インタビュー
練習は22時過ぎに終了。伊藤監督に話を聞かせてもらった。
――今日はだいぶ走りこんだ練習でしたね。
今日から毎日練習です。ランニング中心でいって、(試合前の)1週間でボールと使った練習を中心にと考えてます。体力的にすぐ効果が出るわけではないんですけど、やるとやらないでは違いますからね。
――次の試合では3名が出場停止です。どういう影響があるでしょうか?
リーグ戦を通じて(警告の)累積で出場停止というのは、どのチームでもある問題ですからね。選手が出れないのは現実として受けとめて、残った選手で次にのぞむしかないです。
――新たに5名の選手が加入することになりました。
今は結果が何よりも求められてますからね。もう、時間がないですから。新しく入る選手たちには結果を出してもらわないと。今いる選手たちがどれだけやれるかも大切です。
チームが発足した時点で、(チーム内の)競争が生まれないまま遅れてしまった。いい環境を維持できずにチームがスタートしてしまった。
今回、5名が加入するというのは、こういう状況(1つでも負ければリーグ降格の危機)だからできた補強でもあります。彼らとチームがどう融合していくかですよね。彼らは新加入というよりも、助っ人です。外国人選手みたいなものです。
――21日(水)に3人が合流すると聞いてます。日曜の試合までには練習試合はやっておきたいですね。
水曜からトレーニングして、金曜夜に格下のチームが相手でしょうけど調整ゲームをやりたいですね。土曜はほとんど練習できないですし。
――Kyuリーグの2位はFC琉球が取りそうですけど、現在3位のV・ファーレン長崎にも可能性はあります。しかも、長崎はホーム最終戦。あちらも全力でのぞんでくると思います。
向こうも負けられないというのは、やりがいがあります。そういう状況だからこそ楽しい。結果を出せば…ですしね。重要です。
――増田選手について。
高校の先輩なんですよ。チームに入れば年齢は上だし、ハートが熱い人なんで。技術は高いし、スピードもあります。
ただでは終われない気持ちですから。今回の補強はまわりが動いて出したことでもあります。
じつは、三菱重工長崎との試合が終わってから、自分が東京まで直接足を運んで、増田さんに会ったんです。そこで、伝えるだけ伝えました。どうこう言ってられる状況じゃないですからね。
インタビューはここまで。
他に話したのは、新しい選手が入ってもチームがやろうとしてるプレイは変わらない……とか、そういう話だったかな?
1つ1つを勝つ
もう一度書くけど、今回の補強はビックリした。これは、サン宮崎FCを見ている人、気にしている人にとっては誰もが「ヨシ!」と力の入ることだと思う。
あの敗戦を引きずっている感じはチームになく、とにかく残留のためにやるだけやるという前向きなものばかりを感じた。チームのモチベーションはグッと高まってる。
「残り3つ」ではない。1つ1つ、次のことを考えずに全力でのぞみ、結果を出さねばならない。そのためにチームは動いている。
投稿者 pawaspo : 00:32 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月12日
女子ソフトボール宮崎大会2日目 [ スポーツ ]
日本女子ソフトボール1部リーグ第7節の2日目。富山は雨で12日に順延となった。宮崎は夜まで続いた雨でグランド状態が悪くなり、3時間遅れの13時から3試合を行った。
第1試合は前日敗れたチーム同士、デンソーと太陽誘電の対戦。太陽誘電が1回表に4番・中越のタイムリーで先制、4回表には5番・廣瀬のソロホームランで2得点。守っては先発した庄子がデンソー打線を完封。太陽誘電が2-0で勝った。デンソーは宮崎で連敗。
第2試合は前日勝ったチーム同士、戸田中央総合病院vsホンダ。戸田が2イニングの満塁機で得点し、3-0で勝った。戸田は宮崎で2連勝、しかも2試合とも完封勝利。下位争いから抜け出したいホンダには痛い敗戦となった。
第3試合は日立&ルネサス高崎と豊田自動織機の首位争い。試合は高崎は上野、豊田は高山という全日本代表2人の投げ合う投手戦になった。7回表、高崎はノーアウト2塁のチャンスを作る。しかし、豊田の2番手・スミスに抑えられ得点できず。その裏、豊田は1アウト1塁で5番・狩野が決勝タイムリー。豊田がサヨナラ勝ちでリーグ首位に立った。
太陽誘電(8勝7敗) 2 - 0 デンソー(6勝9敗)
戸田中央総合病院(6勝9敗) 3 - 0 ホンダ(4勝10敗)
豊田自動織機(12勝3敗) 1 - 0 日立&ルネサス高崎(11勝4敗)
グランド悪化で3時間遅れのスタート
じつは、この日。自分は思いっきり寝坊してしまった。早朝5時に寝たせいで、起きたのはなんと11時半。第1試合の開始時間はとっくに過ぎている。「ああ、やべぇ」と思いつつ第1試合はあきらめて、ご飯食べて、総選挙に行って、12時半頃に到着した。で、球場の外からスコアボードを見たら「デンソー vs 太陽誘電」。「あれ?」と思った。
アイビースタジアムの入口には13時開始と書いてあった。富山は中止。受付で聞いたところ、雨は止んだけどグランド状態が悪くなって、回復に手間取ってやっと開催にメドがついたとのこと。第3試合はナイターになるだろう、とも。まあ、月曜にやるよりはマシだ。
自分は変なとこで運がある。でも、「やべえなぁ、相撲をビデオで見る時間が遅れるやん」とまたいろいろ困ってしまったのであった。
デンソー vs 太陽誘電
【デンソー】先発メンバー
1番 増山由梨(センター)
2番 衣笠久美(ファースト)
3番 松尾真由子(サード)
4番 小池裕子(DP)
5番 立岩宏美(ライト)
6番 東美幸(レフト)
7番 増淵まり子(ピッチャー)
8番 大塩亜希子(キャッチャー)
9番 田中美奈子(ショート)
打撃なし 松本尚子(セカンド)
【太陽誘電】先発メンバー
1番 松崎絵梨子(センター)
2番 上西晶(セカンド)
3番 水谷直子(ショート)
4番 中越規菜(レフト)
5番 廣瀬芽(サード)
6番 山路典子(キャッチャー)
7番 谷川まき(DP)
8番 佐野志津香(ライト)
9番 永原恵美(ファースト)
打撃なし 庄子麻希(ピッチャー)
前日敗れたチーム同士。もし今日も負ければ、宮崎で2連敗ということになってしまう。ところで、デンソーについて。ここはバレーのVリーグ、バスケのWリーグ、そして女子ソフトと各カテゴリでトップリーグのチームを抱えている。男子はサッカー部がJFLに所属している(来年からは市民クラブのチームになる)。
さて、試合は13時プレイボール。先攻は赤の太陽誘電、後攻は紺のデンソー。先発ピッチャーは太陽が庄子、デンソーが増淵。
1回表、太陽誘電は2死2塁で4番・中越がタイムリーヒット。1点を先制。さらにライトヒット、内野ゴロをショートが捕れずで満塁。しかし、ファーストゴロで3アウトチェンジ。デンソーは失点を1つで凌いだ。
1回裏は三者凡退。2回表はレフトのファインプレーと2三振。2回裏は先頭打者が出て3塁まで進むも、デンソーは得点ならず。3回表は0点、3回裏は三者凡退。
今日も両チームとも応援団がいる。太陽誘電はチアガール(1人)に目が行ってしまう…。デンソーはボードに声援用のメッセージを書いている。
4回表、太陽誘電は5番・廣瀬がセンター方向のソロホームラン! 太陽ベンチは大騒ぎだ。これで2点のリードに。
4回裏は0点。5回は両チームとも三者凡退。6回表、デンソーは2人目のピッチャー・染谷が登場。三人で抑える。6回裏、デンソーは先頭打者を出すも得点できず。7回表、太陽もランナーを出すけど盗塁失敗。得点はなし。
そして7回裏、デンソー最後の攻撃。デンソーベンチは声を出しまくる。しかし、サードライナー、ショートゴロ、ピッチャーゴロでゲーム終了。太陽誘電が2-0で勝った。
MVPは完封勝利のピッチャー・庄子で、記念品が贈られた。庄子はピンチらしいのは2回だけど、他はピシャリと抑えた。これが一番の勝因となった。デンソーは宮崎で痛い連敗。
太陽誘電(8勝7敗) 2 - 0 デンソー(6勝9敗)
太陽誘 100 100 0 │2
デンソ 000 000 0 │0
サイン会
試合終了後、太陽誘電の選手3人によるサイン会があった。サイン会を始まる前から、子供たちがズラリと並んで盛況だった。この日のスタンドはよく入ってたけど、ソフトボールチームの選手たちが多かった。
書き忘れたけど、前日は雨のなか、第2球場で子供たちへのソフトボール指導があった。
戸田中央総合病院 vs ホンダ
【戸田中央総合病院】先発メンバー
1番 佐藤美絵(レフト)
2番 霜田亜希子(ライト)
3番 中山紀恵(ファースト)
4番 坂元令奈(ショート)
5番 吉田真由美(キャッチャー)
6番 池田愛美(DP)
7番 小林加奈(セカンド)
8番 泉久美子(センター)
9番 若林珠美(サード)
打撃なし 清水麻琴(ピッチャー)
【ホンダ】先発メンバー
1番 菊池亜佐美(DP)
2番 伊藤良恵(センター)
3番 芝崎恵梨(ライト)
4番 新田愛美(レフト)
5番 金谷麻美(サード)
6番 長谷川智子(ファースト)
7番 中村瞳(セカンド)
8番 佐次田一美(キャッチャー)
9番 原田美樹(ショート)
打撃なし コートニー・デイル(ピッチャー)
第2試合は前日勝ったチーム同士。降格圏から脱するためにも、1つでも勝ち星は欲しい。戸田は今日はいいコンディションでの試合だ。
先攻は紺&白のホンダ、後攻は青の戸田。先発ピッチャーはホンダがコートニー・デイル、戸田は清水。ホンダは前日の踊る応援団が不在だった。
1回表、ホンダはランナーを出すも無得点。1回裏は凡退、2回表も三者凡退。
2回裏、戸田の攻撃。2死1、2塁という状況を迎える(最初にライトの好プレイがあったけど)。ここで戸田は代打・高橋。ファウルを連発して、最後はボール球をよく見てフォアボール。満塁になる。バッターは9番・若林。ここでピッチャーの横を抜けるヒット(基本的なヒットですよ)、1点先制! なおも満塁。バッター佐藤がファウルを連発する。追加点はならなかったけど、この回でコートニーにかなり投げさせた。
3回表、追うホンダの攻撃。レフトとセンターのミスで2塁打が出るも、得点ならず。3回裏は三人で終了。
4回表、ホンダは2死1、2塁のチャンス。ここでセンターヒット! 同点……と思いきや、センターの泉がレーザービームで送球し、本塁でアウト! 落ち込むホンダベンチ。「切り替えて!」と声が飛ぶ。それにしても凄いプレーだった。4回裏と5回表は三者凡退。
5回裏、戸田の攻撃は1アウトから2者連続の左中間ヒット。さらにバント処理のミスで満塁に。ランナーの佐藤に「帰ってこいよ!」と声が飛ぶ。そして、中山のセンター前ヒットで2者生還! リードを3点に広げた。戸田の攻撃は止まらず、またもセンター前のヒットで満塁にする。これは得点にならなかったけど、守備のミスと集中打が絡んでホンダには厳しいイニングとなってしまった。
6回表、ホンダの攻撃。そういえば清水は昨日から1点も取られていない。三振で3アウト。6回裏、ホンダは2人目の投手・岩井にチェンジ。そして、3人で抑えた。
それにしても、戸田のテンションがムチャクチャ高い。前日の試合の序盤、「おとなしいチームなのかな?」と思ったけど雨の再開後に印象はガラリと変わった。この日もベンチがよく声を出してる。得点したときは拳を突き上げて。
7回表、ホンダの最後の攻撃はサードゴロ、セカンドゴロ、レフトフライで終わった。戸田は宮崎で連勝。しかも、清水は連続の完封。MVPは先制点をあげた若林。記念品を受け取ってから、チームメイトと抱き合って喜んでいた。
戸田中央総合病院(6勝9敗) 3 - 0 ホンダ(4勝10敗)
ホンダ 000 000 0 │0
戸田H 010 020 × │3
豊田自動織機 vs 日立&ルネサス高崎
【豊田自動織機】先発メンバー
1番 内藤恵美(ショート)
2番 本田小百合(レフト)
3番 田中幹子(ライト)
4番 ミッシェル・スミス(DP)
5番 狩野亜由美(センター)
6番 長澤佳子(ファースト)
7番 古田真輝(サード)
8番 デビー・シュナイダー(キャッチャー)
9番 持丸朋子(セカンド)
打撃なし 高山樹里(ピッチャー)
【日立&ルネサス高崎】先発メンバー
1番 三科真澄(ショート)
2番 大久保美紗(ファースト)
3番 岩渕有美(センター)
4番 坂本直子(DP)
5番 喜村留美子(レフト)
6番 黒川春華(サード)
7番 柳川直子(ライト)
8番 鈴木英都巴(セカンド)
9番 乾絵美(キャッチャー)
打撃なし 上野由岐子(ピッチャー)
さあ、首位決戦。宮崎のファンがもっとも期待していたカードではないだろうか。試合はナイターとなった。
先攻はゴールドのルネサス、後攻は白の織機。先発はルネサスが全日本のエース・上野由岐子、織機がシドニーとアテネで活躍した高山樹里。
試合は投手戦となり、ゼロが並ぶ。ちなみに、自分はワケありで一旦帰宅していて戻ったのは6回から(投手戦だから回が進むのが早かった)。この試合では、悪友バンを横に置いた。コイツは野球に詳しいので、自分より深い視点で見てくれることを期待して。
6回表、ルネサスの攻撃。両チームはこれまで無得点。応援はさすがに、両チームともに賑やかだ。ルネサスは3塁側に宇津木麗華監督が立っている。2アウトからレフトヒットでランナーが出るも、ルネサスは得点ならず。
6回裏、織機の攻撃。上野の球が速い速い。バンも「あれは打てんわ」と言っている。球の伸びも凄い。しかし、先頭打者が打ってヒット。ノーアウトのランナーが出る。ところが、盗塁失敗でアウト。次のバッターはフォアボール。ゴロで2アウトになって、またヒット。2死1、2塁のチャンスだけど、織機は得点できず。
7回表、ルネサスの攻撃。先頭打者がレフトヒット! しかも、レフトが後逸してしまう。ランナーは2塁まで走ってノーアウト2塁というビッグチャンスだ。最終回だし、1点を取れば勝利の可能性はかなり高い。織機にとっては大ピンチ。ここでピッチャーを高山からスミスにチェンジ。非常に緊迫感のある状況での登板だけど、さすがはスミス。2人を抑えて、3人目は三振! ベンチから選手全員が出てきて、みんなで喜ぶ。そして、最後の回に向けて気合いを入れた。
7回裏、織機の攻撃は先頭打者、3番の田中がライトヒットで出塁! ピンチを切り抜けた後にはほんとチャンスが来る。ここで、バンがあることを教えてくれた。球種をコイツにときどき教えてもらってたんだけど、バン曰く「3塁コーチが球種をバッターに教えちょっが」。どういうことかというと、3塁側に立ってる織機のコーチが、上野が投げる瞬間に「ライズだ!」と球種をたまに教えてるらしい。たぶん、握りを見てわかるのだろう。コイツを置いてよかったと思った(苦笑) 今後も野球やソフトでは使うかな…。
話戻って、無死1塁、バッターは4番のスミス。カウントは2-3。しかし、最後は見逃しの三振。正直、「ああ、延長戦かな…」と思った。ところが……5番・狩野が長打! 「え?」と思ってたら、ランナーが3塁に向かってくる。カメラを構えたら3塁をまわった。そして、ホームに生還! サヨナラ勝ち! 打たれた上野の横を、織機の選手たちが過ぎて狩野に駆けて行く。もう、このときの球場は凄いことになってた(はっきり覚えてないけど)。なんか、凄いもの見たという感じだった。殊勲の狩野は選手たちに囲まれて、もみくちゃにされている。選手たちはバンザイをしたり、その喜びがおさまることはなかった。自分の近くでは高山とシュナイダーが立ち話をしている。ルネサス側では上野がキャッチボールをしている。前日敗れた織機だけど、首位を守った。それにしても素晴らしいゲームだった。バンも「おもしろかった」と喜んでいた。
豊田自動織機(12勝3敗) 1 - 0 日立&ルネサス高崎(11勝4敗)
ルネサ 000 000 0 │0
豊田自 000 000 1 │1
順位表
翌日の富山大会終了時点での順位は以下の通り。
首位は豊田自動織機と日立ソフトウェア。追いかけるのが日立&ルネサス高崎とレオパレス21で、この4チームが決勝トーナメントの有力候補となる。
リーグ戦終了時の12位は2部リーグへ自動降格、11位は入替戦にまわる。降格をめぐる争いはまだわからない。
各チーム残り7~8試合あるので、順位が変わる可能性は大きい。
豊田自動織機(12勝3敗)
日立ソフトウェア(12勝3敗)
日立&ルネサス高崎(11勝4敗)
レオパレス21(10勝5敗)
太陽誘電(8勝7敗)
シオノギ製薬(7勝8敗)
戸田中央総合病院(6勝9敗)
デンソー(6勝9敗)
大鵬薬品(5勝10敗)
トヨタ自動車(4勝10敗)
ホンダ(4勝10敗)
伊予銀行(4勝11敗)
2日目の感想
2日目も好ゲームばかりだった。特に第3試合、7回の裏表は内容の密度もだし、盛り上がりも素晴らしいものだった。
そして、ソフトボールが面白かった。選手のプレイもだけど、ベンチが一体となって声を出しまくっていたのが一番だろうか。これは、テレビではなくライブだからこそのものだと思う。
この2日間でソフトボールへの興味が深くなったし、リーグ戦の知識も身についた(チームのことはほとんど知らなかった)。試合を観るというのは、ほんと大切なことだ。
今回の宮崎大会は、九州では唯一の公式リーグ戦だった。来年はもう少し、観る機会が増えてほしい。
投稿者 pawaspo : 02:57 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月10日
女子ソフトボール宮崎大会1日目 [ スポーツ ]
日本女子ソフトボール1部リーグ第7節は宮崎と富山で開催されている。宮崎では1日目の10日、生目の杜運動公園・アイビースタジアムで3試合が行われた。
天候は雨が降ったり止んだりのコンディション。第1試合の日立&ルネサス高崎vsデンソーは高崎の上野、デンソーの増淵が互いに点を与えず、タイブレークの延長に。9回裏、高崎がサヨナラで勝った。
第2試合はホンダvs太陽誘電。ホンダが1回に1点を先制するも、太陽誘電は5回に同点に。しかしその裏、ホンダが2点目をあげて2-1で競り勝った。
第3試合の戸田中央総合病院vs豊田自動織機は、途中から雨が激しくなり中断する悪条件での試合になってしまった。試合は再開後に得点した戸田が1点を守りきり、首位の豊田を破った。
日立&ルネサス高崎(11勝3敗) 1 - 0 デンソー(6勝8敗)
ホンダ(4勝9敗) 2 - 1 太陽誘電(7勝7敗)
戸田中央総合病院(5勝9敗) 1 - 0 豊田自動織機(11勝3敗)
日立&ルネサス高崎 vs デンソー
【日立&ルネサス高崎】先発メンバー
1番 三科真澄(ショート)
2番 大久保美紗(ファースト)
3番 岩渕有美(センター)
4番 坂本直子(P)
5番 喜村留美子(レフト)
6番 黒川春華(サード)
7番 柳川直子(ライト)
8番 鈴木英都巴(セカンド)
9番 乾絵美(キャッチャー)
打撃なし 上野由岐子(ピッチャー)
【デンソー】先発メンバー
1番 増山由梨(センター)
2番 衣笠久美(ファースト)
3番 松尾真由子(サード)
4番 小池裕子(P)
5番 立岩宏美(レフト)
6番 東美幸(ライト)
7番 大塩亜希子(キャッチャー)
8番 増淵まり子(ピッチャー)
9番 田中美奈子(ショート)
打撃なし 松本尚子(セカンド)
ピッチャーは高崎が全日本のエース・上野、デンソーはシドニー五輪代表の増淵。この2人がまったく得点を与えない投手戦となって、試合はタイブレークの延長に。
8回表、デンソーの攻撃は三者凡退。2塁ランナーを進めず。上野は初めて観たけど、球が速い速い。高崎はベンチにだるまを置いている。
8回裏、高崎の攻撃。バントでランナーを3塁に送るも、ヒットが出ずに無得点。
9回表、またも三者凡退。三振もあり。
9回裏。1死3塁の場面で、バッターは4番の坂本。ストレートのフォアボールで1死1、3塁となる。ここで5番・喜村がタイムリーヒット。2時間半の投手戦を、サヨナラで高崎が制した。デンソーは4月につづいて、またも高崎に1点差で惜敗してしまった。
日立&ルネサス高崎(11勝3敗) 1 - 0 デンソー(6勝8敗)
デンソー 000 000 000 │0
ルネサス 000 000 001 │1
ソフトボールとベースボールの違い
今回のソフトボール用のグランドは、アイビースタジアムの中に作られている“グランドの中のグランド”。ネットや衝立が組まれて、即席のグランドが組まれている。ベース間の距離は短いし、ファウルグランドも狭い。ピッチャーはマウンドの前の円内から投げる。ソフトボールが「室内で出来るベースボール」として発祥したせいかは知らないけど、ソフトボールのグランドは野球よりも一回り小さくなっている。ベンチも即席のものを使う。
ボールは「白球」ではない。蛍光色のイエローボール。白い球よりはプレイしやすいかも。
ルールもいろいろとベースボールと違う点がある。たとえば、1塁ベースは白とオレンジの2つがある。選手の交代も特殊だし、延長はタイブレーク。塁を離れるのは、ボールが投手の手を離れてから。他にもあるけど、正直言って紹介するのは面倒だ。
野球にはないテクニックもある。たとえば、左打者が使う「走り打ち」。少しでも早く1塁に出るためのものだ。ライズボールのように、ソフトボールオリジナルの変化球もある。
こういう条件、ルール、技術の違いがベースボールとは違った面白さを生み出している。1つだけ挙げれば「ミスの影響」。たとえば、内野ゴロを内野手がちょっと落としただけでも、セーフにつながるような場面を何度か見かけた。野球ならセーフになりそうなミスでも。
うむ……ソフトボールをオリンピックでしか観ていなかった自分が語れるのはこれだけだ。
ホンダ vs 太陽誘電
【ホンダ】先発メンバー
1番 菊池亜佐美(P)
2番 伊藤良恵(センター)
3番 芝崎恵梨(ライト)
4番 新田愛美(レフト)
5番 金谷麻美(サード)
6番 長谷川智子(ファースト)
7番 中村瞳(セカンド)
8番 佐次田一美(キャッチャー)
9番 原田美樹(ショート)
打撃なし コートニー・デイル(ピッチャー)
【太陽誘電】先発メンバー
1番 上西晶(セカンド)
2番 松崎絵梨子(ライト)
3番 水谷直子(ショート)
4番 新井直美(レフト)
5番 廣瀬芽(サード)
6番 中越規菜(P)
7番 山路典子(キャッチャー)
8番 佐野志津香(ライト)
9番 永原恵美(ファースト)
打撃なし 伊藤廣美(ピッチャー)
成績では中位につけている太陽誘電と、勝ち星を増やして降格争いから抜けたいホンダの対戦。前の試合が9回までもつれたので、予定よりだいぶ遅れてしまった。
先ほどの試合と同じく、両チームのスタンドには応援団がいる。この両応援団が試合前にエールの交換をしている(もちろん試合後も)。ソフトボールは応援も楽しかったなぁ。
両チームの練習が終わり、グランド整備も終わっていよいよスタート。選手1人1人の名前がコールされて、チームメイトと手を合わせてから列に並ぶ。両チームの監督、キャプテンに記念品(尾鈴みかんetc.)が贈られて礼。地元の少年チームの子が始球式をやって、いよいよ試合が始まった。
先攻は赤のユニフォーム・太陽誘電、後攻は白のホンダ。先発は太陽が伊藤、ホンダがコートニー・デイルだ。1回表、太陽誘電の攻撃。フォアボールとデッドボールでランナーが2人出て、ホンダの選手がボールを落とした隙に3塁まで進む。しかし、得点ならず。
1回裏、ホンダの攻撃。先頭打者がヒットで出塁する。ベンチの盛り上がりが凄い凄い(これはライブで観ないとわからないだろうなぁ)。手堅く2塁に送り、内野ゴロで2死3塁。ここで4番の新田がレフトヒットで先制。ホンダスタンドも大喜び。この日のホンダは、音楽をかけて踊りながら応援していた。
試合はこの後、投手戦に。そして、試合の大きな転機となった後半を迎える。5回表、太陽誘電の攻撃。ショートがボールを落としてノーアウト1塁。ほんと、ちょっとしたミスが出塁を許してしまう。同点にされたくないホンダは凄いバントシフト。ファーストとサードが塁間の真ん中ほどまでに出ている(こういう守備体制は多かったので、ソフトでは当たり前なんだろう)。ここで送りバントを成功させて、ランナーは2塁へ。さらにバントを狙うも、キャッチャーフライとなって2アウトに。太陽ベンチはガッカリしたことだろう。しかし、3番・水谷がレフト方向の長打! この瞬間、太陽ベンチから選手たちが飛び出して、腕を天に突き上げて大喜びしていた。ランナー帰って同点。水谷の3塁打で大盛り上がりだ。なおもチャンスが続いたけど、ファーストゴロで3アウトとなった。
その裏、同点とされたホンダの攻撃。先頭の中村が内野安打で出塁する。ゴロでランナーは2塁へ。ここでホンダは9番の原田に替えて、代打・大西。そして、大西が期待に応える。センター方向のタイムリー! 2点目でホンダが再びリードした。
6回表、追いつきたい太陽誘電はライトヒットで1死1塁。セカンドゴロを2塁手がトスミスして1、2塁に。バッターは代打・前田。ここでダブルスチールを成功させてランナーは2、3塁に。1アウトで絶好のチャンス。しかし、内野ゴロでランナーが本塁で刺されてしまう。エンドランだったのか? (3週間経ってから書いてるので記憶があいまいだけど)どうしたんだろうというシーンだった。この後のバッターは三振。太陽誘電はここで得点できなかったのが痛かった。
6回裏、ホンダの攻撃。フォアボール、そして守備のミスでノーアウト2、3塁。太陽誘電はここで投手を庄子に替える。そして、庄子が見事に無失点で抑えた。最終回に望みをつなぐ。
しかし、7回表。フォアボールでランナーが出るも、太陽誘電は帰すことができなかった。2-1でホンダの勝利。下位に苦しむホンダにとってはうれしい1勝となった(4勝目)。MVPはコートニー・デイル。太陽誘電は1回と6回のチャンスを活かせなかったのが痛かった。
ホンダ(4勝9敗) 2 - 1 太陽誘電(7勝7敗)
太陽誘 000 010 0 │1
ホンダ 100 010 × │2
戸田中央総合病院 vs 豊田自動織機
【戸田中央総合病院】先発メンバー
1番 佐藤美絵(レフト)
2番 霜田亜希子(ライト)
3番 中山紀恵(ファースト)
4番 坂元令奈(ショート)
5番 池田愛美(P)
6番 吉田真由美(キャッチャー)
7番 小林加奈(セカンド)
8番 泉久美子(センター)
9番 若林珠美(サード)
打撃なし 清水麻琴(ピッチャー)
【豊田自動織機】先発メンバー
1番 内藤恵美(ショート)
2番 狩野亜由美(センター)
3番 ミッシェル・スミス(ピッチャー)
4番 田中幹子(ライト)
5番 前川仁美(P)
6番 本田小百合(レフト)
7番 長澤佳子(ファースト)
8番 古田真輝(サード)
9番 持丸朋子(セカンド)
打撃なし デビー・シュナイダー(キャッチャー)
首位を走る豊田自動織機が登場。ミッシェル・スミスや高山樹里といったトップクラスの選手が多くいるので、今回楽しみにしていたチームだ。対するは戸田中央総合病院。病院のチームというのは、最初知ったときは驚いた。監督さんは放射線技師、選手たちは受付の仕事をしているそうだ。下位ではあるけど連勝している。自分は「織機が勝つかなぁ」と思っていたけど…。
豊田の応援団はドラムやトランペットがいて賑やか。旗は……おいおい、それは道路沿いに飾ってる旗だろ(苦笑) 商品の旗だった。戸田の応援は人数は少ないけど、選手1人1人の幟(これを使ってるチームは多かった)、「ガンバレ」「一意専心」と書かれた横断幕を飾っていた。そしてこの試合、自分はなぜか戸田サイドから動かなくなってしまう…。
選手の紹介が始まった。デビー・シュナイダーが茶目っ気を見せて、おかしかった。両監督、そしてキャプテンに記念品が贈られる。大宮フェニックスの子供が始球式をやって試合スタート。先攻は白の豊田自動織機、後攻は青の戸田中央総合病院。先発は織機が左投げのスミス、戸田がキャプテンの清水。
1回表、織機の攻撃。先頭打者がヒットで出塁する。しかし、清水が3番・スミスを三振、4番・田中をサードフライに仕留めて無失点。
1回裏、戸田の攻撃。この回から雨が降り出す。戸田は1死1、2塁だったけど得点ならず。
2回表は三者凡退。2回裏は2アウトからフォアボールなどで1、2塁。しかし、戸田はここも得点ならず。暗くなってきたので、ナイター照明が点灯された。
3回表、織機がサードのグラブをはじくヒット。バントで送ろうとするも、キャッチャーフライでダブルプレイとなってしまう。織機はチャンスを活かせない。3回裏、戸田は先頭打者がレフト方向の2塁打で出塁。しかし、クリーンナップが凡退。雨が止まない。
4回表、デッドボールのランナーが出るも得点なし。4回裏は三者凡退。5回表も三者凡退。雨中の投手戦か…。
ところで。これまでの2試合は、ベンチ裏のブルペンで控え投手がピッチング練習をしていた。しかし、戸田は誰もいない。ハナから清水一人でいくつもりなのだろう(これまでの試合、すべて清水?)。清水はピッチングを終えると球場のベンチで休み、2アウトになったあたりでキャッチボールをしてマウンドに向かう……の繰り返しだ。こういう姿を見てると、どうしても気になってしまった。
さて5回裏、戸田の攻撃。雨がまったく止まず、グランドが「砂」から「泥」に変わってしまっている。これが野球なら中断→中止じゃないだろうか。ピッチャーのスミスは投げにくそう。投げた球が何度か転がっていくことがあった。戸田はランナーが出て、2塁盗塁。次のバッターはフォアボールで1死1、2塁。ここで織機のルーシー・カサレス監督がマウンドに出てきた。審判に何やらアピールする。それを受けて、スタッフがマウンドをトンボでいじってみる。ここで、試合中断とアナウンスされた。
自分は雨宿り。「中止して、日を改めて再開するのかな?」など考えた。運営側としてはなんとか終わらせて、2日目も3試合やりたいだろう。自分より状況を気にしていたのが、戸田の選手たちだった。首位の織機を相手に5回まで失点ゼロ、しかもチャンスを迎えている。「やりたい!」という気持ちが伝わってくる(口に出してるし)。
じっと待つ。どうやら再開させるようだ。アナウンスで「お待ちください」と伝えてるし、マウンドに砂をまいている。戸田の選手たちが先に出てきた。気合を入れる。そして、30分の中断を経て、試合が再開された。
5回裏、1アウト1、2塁で戸田の攻撃。フォアボールで満塁となる。スミスは厳しそう。このまま押し出しになるんじゃないかと思ってしまった。しかし、試合を動かしたのは戸田だった。4番の坂元がライトヒット! 1人が帰って1点先制! 2人目も帰る……けど、本塁でフォースアウト。スライディングをキャッチャーシュナイダーが止めた。2死2、3塁で戸田のチャンスが続く。しかし、スミスがくい止めた。
6回表、1点を追う織機の攻撃。中断前から戸田は気迫を出していたけど、1点先制したことでさらにテンションが上がっている。ベンチの盛り上がりが凄い。「勝てる!」というものがある。1アウトからランナーを出したけど、そこからフライとショートゴロに打ち取った。こういう状況ではゴロの処理が大変だろう。よく守ってる。
6回裏、戸田の攻撃。監督が「もう1点取れ!」と檄を飛ばす。しかし、得点ならず。織機のショート・内藤が泥だらけだ。
7回表、織機は4番・田中からの攻撃。両チーム、声を出しまくる。「凄い試合を見てるな、自分」と思った。田中はセカンドゴロ、まずは1アウト。しかし、次はヒットでランナーが出塁。戸田ベンチの選手たちが「気持ち、気持ちだ~!」と声を振り絞る。ああ、それは凄く正しい。こういう局面ではメンタル面が重要だ。つづくバッターはレフト方向のファウル。これを佐藤がスライディングキャッチで2アウト(ランナーは2塁へ)。守備が清水をバックアップする。そして、最後のバッターを仕留めてゲームセット。なんと、下位の戸田中央総合病院が首位の豊田自動織機を負かした。試合終了は18:10ですっかり暗い。MVPは織機を完封した清水。戸田の選手たちは大喜びだ。
これが今回の宮崎大会で一番印象に残った試合(2日目の第3試合も凄かったけど)。悪いコンディションのなか、0-0という緊迫した展開のなかで気持ちをキープした戸田が見事だった。番狂わせ的結果もだけど、試合内容に心動かされるものがあった。帰るときは大変だったけど(雨が降る夜に自転車で家へ)、こういう試合が見れたのは大満足だった。
戸田中央総合病院(5勝9敗) 1 - 0 豊田自動織機(11勝3敗)
豊田自 000 000 0 │0
戸田H 000 010 × │1
富山の結果、2日目の試合
となみチューリップスタジアムで同時開催されている富山大会、1日目の結果は以下の通り。
日立ソフトウェア 2 - 1 大鵬薬品
(4回裏に大鵬が先制も、7回表に日立が逆転)
シオノギ製薬 7 - 5 トヨタ自動車
(後半に得点を重ねてシオノギが逆転)
レオパレス21 3 - 0 伊予銀行
(詳細はわからず)
これで、12チームの勝敗はこのように。
豊田自動織機(11勝3敗)
日立&ルネサス高崎(11勝3敗)
日立ソフトウェア(11勝3敗)
レオパレス21(10勝4敗)
太陽誘電(7勝7敗)
シオノギ製薬(7勝7敗)
デンソー(6勝8敗)
戸田中央総合病院(5勝9敗)
ホンダ(4勝9敗)
トヨタ自動車(4勝9敗)
大鵬薬品(4勝10敗)
伊予銀行(3勝11敗)
決勝トーナメントには4チームが進出できるけど、上位4チームが抜け出している。そのなかの3チームが11勝で並んでいる。降格が絡む下位の争いも激しくなっている。
2日目は上位4チーム同士の対戦が宮崎、富山でそれぞれある。他の試合も勝敗が近いチーム同士で面白い。
【宮崎】
10:00 デンソー vs 太陽誘電
12:00 戸田中央総合病院 vs ホンダ
14:00 豊田自動織機 vs 日立&ルネサス高崎
【富山】
10:00 シオノギ製薬 vs 大鵬薬品
12:00 レオパレス21 vs 日立ソフトウェア
14:00 伊予銀行 vs トヨタ自動車
1日目の感想
今日はすべて1点差を争う好ゲームばかりだった。2試合目と3試合目は下位が上位を負かしたし。そういえば、3塁側のチームばかり勝っている。う~ん、北高は予選決勝と新人戦で1塁側だったな…。
会場内で一番驚いたのは応援。太鼓(もしくはドラム)がいて、トランペットがいて、チアがいるのが基本。だから、試合中はずっとにぎやかで。試合前と終了後にはエールの交換もあるし。会場を楽しいものにしていた。
楽しかったといえば、ベンチの盛り上がり。バレーボールがそうだけど、女性の球技というのはチームワークとチームの雰囲気をとても大切にしている。何かあれば声をかけあい、試合中はずっと声を出し続け、ちょっとしたことでも盛り上がったり。これがチームの士気につながるし、相手へのプレッシャーにもなる。
感心したのは、富山の速報を伝えていたこと。入口のスコア表はマメに更新していた。
雨が降ったり止んだりというのは、プレイする側も観る側も大変だった。どうも最近、週末の天気は崩れがちだから。2日目はどうなるだろうか。12日が予備日になってるけど、11日にいい環境できればと思う。月曜は来れないよ…。
ここでも北高
大会の補助員をやっていたのが「宮崎北高校ソフトボール部員・宮崎市ソフトボール協会加盟チーム員」。さすがは、我が母校。自分がいた頃にソフト部あったっけ?
投稿者 pawaspo : 20:52 | コメント (2) | トラックバック
2005年09月09日
世界柔道2005が開幕 [ ]
2年に1度の柔道世界選手権が9月8日開幕。11日までエジプト・カイロのカイロスタジアムで行われる(12日は男女の国別トーナメント)。
日程と代表選手は以下の通り。アテネ金メダリスト・内柴正人をはじめ、宮崎の旭化成の選手が4人出場する。
【9月8日】
(男子100kg超級) 棟田康幸(警視庁) 03年世界選手権優勝
(男子100kg級) 鈴木桂治(平成管財) 04年アテネ五輪金メダル
(女子78kg超級) 塚田真希(綜合警備保障) 04年アテネ五輪金メダル
(女子78kg級) 中澤さえ(淑徳大学) 05年アジア選手権優勝
【9月9日】
(男子90kg級) 泉浩(旭化成) 04年アテネ五輪銀メダル
(男子81kg級) 小野卓志(了徳寺学園) 05年アジア選手権優勝
(女子70kg級) 上野雅恵(三井住友海上) 04年アテネ五輪金メダル
(女子63kg級) 谷本歩実(コマツ) 04年アテネ五輪金メダル
【9月10日】
(男子73kg級) 高松正裕(旭化成) 04年フランス国際優勝
(男子66kg級) 内柴正人(旭化成) 04年アテネ五輪金メダル
(女子57kg級) 宮本樹理(帝京大学) 05年アジア選手権2位
(女子63kg級) 横澤由貴(三井住友海上) 04年アテネ五輪銀メダル
【9月11日】
(男子無差別級) 高井洋平(旭化成) 05年ジャーマンオープン3位
(男子60kg級) 江種辰明(警視庁) 05年フランス国際2位
(女子無差別級) 薪谷翠(ミキハウス) 04年福岡国際女子2位
(女子48kg級) 北田佳世(ミキハウス) 05年フランス国際優勝
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2005年09月06日
てるコラ(1) 早朝ソフトやりました [ ]
(「てるコラ」とはてるKUNがテーマを決めず、好き放題書くコーナーです。好き勝手はてるKUNのよもやまBLOGでやってます)
8月27日(土)、自分はサッカー天皇杯宮崎県予選で小林に行った。赤貧の自分は小林までの交通費3000円を出せない。そこで、高校時代からの悪友で小林の薬局に勤めているバンに連れて行ってもらうことにした。その代わり、バンに言われた。「27日は早朝ソフトボールの練習があっかい、ダーティー(自分のあだ名)も付き合えよ」と。
自分はソフトボールはほとんどやったことがない。小学校の体育でやったぐらいだ。あの頃は運動が苦手だったし、下手くそだった。ファーストを任されたとき、ボールを顔面で受けた苦い思い出がある。バッティングはガニ股打法だった。
ああ、でも。北高の補習科時代に野球かソフトをやってたような気が……う~ん、忘れちゃった。
バンは熱烈な広島カープファンだ。関東にいた頃、よくカープの試合に付き合わされて、スクワットの応援を一緒にやらされた。宮崎では天福球場のキャンプやオープン戦に連れて行かれた。こいつと付き合ってるとカープばっかり。自分は「カープ、カープ、カープ、ひろしま♪ ひ~ろし~ま~、カ~プ~♪」を覚えてしまった。しかも、カープがキャンプで空港に来たとき、なぜか横断幕を持って迎えてしまったよ…。
バンはアクティブな奴だ。センター試験の前なのに、女の子に告白してみんなにバカにされたような男だ。2児の父になっても、ボールを投げてバットを振りたいんだろう。「クリッパーズ」というソフトボールのチームに参加している。
27日の午前5時半、バンが家まで迎えに来てくれた。自分はまだ眠い。
平和台公園に到着。グランドに向かう。クリッパーズのチームメイトが何人かすでにいた。自分を紹介してもらう。練習に来ていたメンバーは9人ほど。ただでさえ少ないのに、練習はなかなか集まらないらしい。年配の人が多い。小さい子供を連れて来ている人もいる。
時刻は6時。これから1時間ほどの練習だ。自分も参加させてもらうことにした。
まずは、キャッチボールから。投げてみる。なんか投げにくい。ソフトボールは大きいので、ひっかける指が2本だと持ちづらい。3本に増やす。投げやすくなった。でも、距離が離れるとバンのグラブに行かず、バウンドしたり、あさっての方に行ったり。やっぱ、自分は下手だ…。「腕を上から振ってみぃ」とアドバイスをもらう。なんとか投げれるようになった。
次はノック。自分はセカンドに入る。トンネル…。これまた思い通りにいかない。思いっきり笑われる。あと、体力がどんどん減ってきた。自分ってこんなにスタミナなかったか? 聖心ウルスラ学園のノック練習は凄かったなぁ…。
他のメンバーはみんな楽しそうにやっている。朝、仕事に行く前のちょっとした練習、大きな運動。朝の空気は気持ちいい。まわりを見ると、ランニングをしてる人、ゴルフのスイング練習をやってる人もいる。
最後はフリーバッティング。自分の番がやってきた。バットを持つのはいつ以来だろ…。自分は右打ち。構えはなぜか、日ハムの小笠原。いきなり前に飛ばす。自分は「下手」というイメージが刷り込まれているので、他の人たちは「打つほうはなかなかやが~」と驚いてる。でも、ボロが出だす。自分には選球眼がないのだ。いや、はっきりわかるボール球は見逃せるけど、このときはバットを振ることでいっぱいだった。人間扇風機と化してしまった…。
7時になって練習終了。自分は汗かいてヘトヘト。疲れて、写真を撮るの忘れてた。
クリッパーズの皆さん、ありがとうございました。下手で迷惑かけました。
朝の運動は気持ちいいので、時間のある人はどうぞ。
投稿者 pawaspo : 23:16 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月04日
サン宮崎FC、三菱重工長崎に敗れる [ サッカー ]
Kyuリーグ公式戦第15節、サン宮崎FCvs三菱重工長崎が宮崎県総合運動公園サッカー場で行われた。
台風が迫るなか、激しい雨が降ったり止んだりの悪天候。前半は三菱重工が先制し、直後にロングシュートで2点目。対するサン宮崎はゴールキーパーのミスをついて10番・伊藤が1点を返すも、前半終了間際に3点目を決められてしまう。
後半はともに得点なく3-1で試合終了。降格がからむ9位と10位同士の重要な試合で、サン宮崎FCは敗れてしまった。
三菱重工長崎 3 - 1 サン宮崎FC
(前半3-1、後半0-0)
台風14号が接近…
大型で非常に強い台風14号が接近しているため、宮崎は土曜の夜から激しい雨が時折降っていた。ちょっとやそっとの天気では中止にならないサッカーだけど、悪天候だと観戦に来る人の足が遠のいてしまう。台風についての不安は前々日から話していた。沖縄で開催予定だった2試合は早々と延期が決まっている。
朝になっても天気は変わらず。自転車で駅に向かってる間はやんでいたけど電車に乗る頃には激しく降り、木花に着くとまたやんで、サッカー場に着く直前にまた激しく降るといった感じ。トイレで雨がやむのを待ってたので、サッカー場に着いたのは12時15分頃だった。
微妙な天気の試合前
サン宮崎FCのホームゲームということで、サッカー場はサン宮崎を応援する雰囲気が感じられるものだった。
スタンドの半分をオレンジ色の人たちが占めている。ユニフォーム姿のキッズ、Tシャツを着た家族やサポーター――サン宮崎を応援している人々でいっぱいだ。Tシャツを着ているスタッフもいる。サン宮崎のネームやキャラクターのフラッグも掲げられている。スタンド後方のネットには選手ひとりひとりの横断幕。
スピーカーからはロックが流れ、DJが今日の試合や出場する選手を紹介している。サン宮崎FC代表の山下さんがスーツ姿でボールボーイもやるスタッフ(宮崎第一高校サッカー部)に指示している。
ホーム最終戦ということで、サン宮崎FCを応援しよう、ゲームを盛り上げようというスタッフやファンが動いていた。スタンドには堅苦しさはなく、身近な選手たちを見に来た、応援に来たというのどかなものが感じられた。
選手たちが練習を始めた。自分はコートのまわりを歩いてみる。このサッカー場はラグビー場よりはマシだけど、ピッチの状態は良くない。センターサークルとゴール前ははげていて、水たまりができている。サッカー場としては、小林のほうが優れている。
試合直前、雨が降り始めた。サン宮崎FCイレブンはサン宮崎U-12、三菱重工長崎イレブンは小松台FCの子供たちと手をつないでピッチに入場。雨が激しくなるなか、記念撮影。13時前、試合が始まった。
豪雨の前半
試合が始まると、サン宮崎サポーターが太鼓を叩いて応援を始めた。ユニフォームはサン宮崎がオレンジ、三菱重工長崎は白。システムは互いに3-5-2。サン宮崎は10番・伊藤が前にいる。「点を取りに行く」ポジションだ。
開始早々、サン宮崎にコーナーキック(CK)のチャンス。しかし、これは得点ならず。5分過ぎには三菱のCK。これはキーパー・高橋がパンチングでセーブ。サン宮崎はディフェンス(DF)にミスがあって怖い。三菱が攻める。ロングシュートはキーパーがキャッチ。さらに、ペナルティエリア前のフリーキック(FK)。壁は4枚。三菱は直接狙うも、ボールはゴールの外だった。
10分をまわると、またも雨。そして、サン宮崎が攻める時間に。右側からのFK。これは入らず。さらにCK。雨が激しくなる。右クロスに18番・瀬掘がヘッドで合わせるも入らない。
17分、試合がついに動く。サン宮崎のゴール前、上がったボールをサン宮崎DFがクリアしようとして空振り! これを近くにいた三菱の12番が蹴りこんで先制! 怖かったものが失点に結びついた。こういうゴール正面でのミスは危ない。
サン宮崎の課題は1点を取られた後。しかし、20分。センターサークルを過ぎたあたりで、三菱の選手が右サイドからゴール前にロングボールを上げる。これがなんと、そのまま入ってゴール! まさかのゴールにビックリしながら喜び合う三菱イレブン。これは狙ったものじゃない。ラッキーなゴールだ。サン宮崎からすれば意表を突かれたし、運がなかった。ただ、ボールが自陣にあればシュートは打たれる可能性がある。気を抜いてはいけない。
サン宮崎は2点をリードされてしまった。ところが、22分。下げられたボールを三菱キーパーが蹴って上げようとするも、対応が遅れた。10番・伊藤が突っ込んでボールを蹴ってシュート! サン宮崎が1点を返した。これは完全にキーパーのミス。キーパーのミスというのは失点に結びつくから怖い。こういうミスをすると死ぬほど恥ずかしい(自分もあるから…)。
これが追い風になるかと思ったけど、試合は落ち着いてしまう。サン宮崎はグランドゴンディションが悪いのもあるけど、ミスがどうも目につく。あと、声が少ない気がする。キーパーの高橋が声を出しまくってる。雨はあがった。
25分、サン宮崎20番・前畑にイエローカード。ペナルティエリア前のFKを与えてしまう。しかし、これもゴールの外。サン宮崎は30分前にシュートするもキーパー正面。
サン宮崎はどうもパスがつながらない。ドリブルで持ち込もうとすると止められる。三菱は逆サイドを使って、サン宮崎を振っている。サン宮崎ディフェンスは息が合ってないように感じる。
35分をまわって、三菱のシュートは入らず。そして、三菱のCK。これはサン宮崎がクリア。
40分すぎ、サン宮崎のCKは得点にならず。43分、サン宮崎ゴール前で選手たちが交錯する。ボールを入れる側、出したい側。ここで三菱11番・品川の蹴ったボールがゴールに入った。三菱が押し込んで3点目。そして、前半終了。終了前の痛い失点だった。
ハーフタイム、伊藤監督の檄
前半は3-1、三菱の2点リードで終了。サン宮崎が勝つには3点を取らないといけない。しかも、失点なしで。同点の場合は延長になる。これで勝つと勝ち点は2、負けたほうは1だから勝ち点差は1つ縮んで4になるだけ。ちなみに90分で勝てば勝ち点差は2、負けると8になる。
選手やファンはどう思ってるだろうか。スピーカーからはJOURNEYの『Don't Stop Believin'』が流れていた。
伊藤選手が監督として、選手たちに檄を飛ばす。
「悔しがるなら、終わってから悔しがれ! 1つのプレイで下を向いてる場合じゃない! 相手の有利なペースになるだろ。1点取るにはどうすればいいかを考えろ。前を向いてやらないと。まだ終わりじゃない…。相手は足が止まってるじゃん! 要所で当たっていかない、戦う意志がない奴はいらない。もっと滑って感情をむき出しにしろ! きれいな顔も身体も見たくない。両サイドはガラガラじゃん。システムはお互い3-5-2。守れるときは対応できる。一瞬の前のシーン、プレッシャーがかけられてないから相手に楽をさせてる。最後の45分。5分が9回しかない。10分で1点を取る。あと、不用意なところでつなげすぎ! これがラスト、頑張ろう!」。
自分の前では落ち着いた口調の伊藤監督が声を荒げている。彼の檄は悲痛な思いが伝わるものだった。「はい、円陣作って! (三菱が出る前に自分たちが)先に行こう!」と気持ちを前に前に、選手たちに声をかける。
最後の45分。選手たちは円陣で気合いを入れてからピッチに向かった。スタンドからは「がんばれ!」と声がかかり、応援が始まった。
雨が止んだ後半
サン宮崎は風下。後半早々、13番・秋山にイエローカード。その後、サン宮崎のCK。これはそのままゴールキックに。返ったボールを秋山がダイレクトにロングシュートを狙うも入らず。
サン宮崎のボールは中盤で止められてしまう。ゲームは三菱の流れ。ゴール正面での決定機もある。サン宮崎はそれをなんとか凌ぎ、ボールをつないでチャンスを作ろうとしている。
10分過ぎ、三菱が左から切れ込んでくるところを止める。三菱のCK。これもなんとかクリア。
三菱のディフェンスは、要所は1人に2人で守りにくる。対するサン宮崎、5番・大平がイエローカード。ハンドのファウルで審判に余計なことを言って、余計なイエローをもらってしまった。
サン宮崎のディフェンスは危ない。ゴール前で相手をフリーにさせることがある。
15分、サン宮崎にチャンスが訪れる。ゴール前のプレイで、18番・瀬掘がシュート。しかし、入らず。左ききなんだけど、右で蹴るしかなかったので上手く決めれなかった。
その後もサン宮崎が攻める。5番・大平の左からのクロスに10番・伊藤がヘッドで合わせる。これは入らなかったけど、形はできてきた。やはり、サイドからの攻めが有効だ。ディフェンスは三菱のオフサイドを取る。
20分過ぎ、16番・川崎が相手に抜かれてしまう。そして、後ろからスライディングの危険なプレー。サン宮崎はこの日4枚目のイエローだ。
雨は後半に入ってからやんだまま。ただ、どうも滑るようだ。サン宮崎サポーターはずっと懸命に応援している。肝心のサン宮崎はサイドがあまり機能してないように思える。プレッシャーも薄いから、三菱はそれだけ楽をしてるのでは。
25分過ぎ、サン宮崎の左からのFKは入らず。30分過ぎ、右のクロスに18番・瀬堀のヘッドはバーの上。35分過ぎ、瀬堀の右からのシュートは勢いなくキーパーがキャッチ。サン宮崎はなかなか得点できない。時間はどんどん過ぎ去っていく。
40分を過ぎてもなかなかチャンスを作れない。FKがあったけど入らない。3分のロスタイムに入る。しかし、ゲームが動くことはなかった。終了。1-3でサン宮崎FCは敗れた。
○三菱重工長崎 3 - 1 サン宮崎FC●
(前半3-1、後半0-0)
敗戦の現実
両チームの選手がスタンドの前で礼をする。戻ってくる選手たちにスタンドから「おつかれさん」と声がかかる。伊藤監督は控え選手から差し出された水を受け取らず、歩いていった。ピッチに残っている選手のなかには、地面に両手を付けてうなだれている者もいる。
重い敗戦だ。これで14個目の敗戦となるけど、リーグ後半での下位チーム相手の負けだから非常に重い。この敗戦で今後がさらに厳しくなってしまった。それは誰もがわかっていることだろう。
自分はどうしようか考えず、ただ目の前のことを見つめていた。しばらくして、代表の山下さんと伊藤監督が挨拶をすることになった。まずは、山下さんがマイクを持った。
山下代表の挨拶
「ホーム&アウェイの公式戦、選手一同、開幕からなんとか頑張ってきました。応援していただいた皆さんに感謝しております。なかなか結果が出せなくて申し訳ないです。
仕事をやりながらサッカーをやるという環境で、選手たちは一生懸命やりました。今日は勝って、皆さんに喜んで帰ってもらいたかったんですが、なかなか思うようにいきません。子供たちも、選手の支えとなってくれて感謝してます。
まだ最後、3つあります。喜んでもらえるように……(涙で声が止まるも、スタンドから「がんばれ!」と声が)最後まで全力でやり遂げたいと思います」
後半から山下さんは涙がボロボロで声をやっと絞り出してる感じだった。試合が終わってから淡々と見つめていた自分ではあったけど、これはさすがに聞いていて辛く悲しかった。自分のメモの最後の言葉は読み取れない状態になっている(だから、ちょっと間違ってるかも)。
次は伊藤監督。
伊藤監督の挨拶
「今日は会場まで足を運んでいただき、ありがとうございました。まだ終わってないんで、下を向いてる暇はありません。残り3つ、絶対勝ちます。応援よろしくお願いします」
伊藤監督は早口に、力強く言った。選手たちに「まだ終わってないよ」と声をかける。サン宮崎サポーターは「サーン! みやざき!」とこの日最後の声援を送った。
キッズの練習試合
この後は子供のためのサッカー教室。ユニフォームを着た子供たちがボールを蹴って、準備を始める。サン宮崎の選手たちが一緒にパスをしたり、仲良く写真を撮ったりしている。
三菱のほうを見てみると、選手たちが帰り支度をしていて、近くを通った子供たちが拍手を送っている。オイオイ、スッポンポンになってる奴がいるぞ…。
サン宮崎FCのU-12と小松台FCの練習試合がスタート……した途端、豪雨。しばらくすると上がったけど。ほんと、嫌な天気だ。
小さい子供たちだからシステムというのはあって無いようなもので、ボールに子供たちが群がる。それを蹴り合う。ボールを持つとドリブルして、なかなかパスをしない子供がいる。ゴールキックはちょっとしか飛ばない。
この試合の後にサッカースクールの予定だったんだけど、雨が激しくなってきたため中止となった。自分は帰りが心配なので、ここで挨拶して帰らせてもらった。
他のKyuリーグ公式戦
Kyuリーグ公式戦第15節は他に2試合が行われた。
これまで全勝で全国決勝大会進出をすでに決めているロッソ熊本と3位のV・ファーレン長崎との試合は1-1で延長にもつれるも決着つかず。PK戦となり、4-2でV長崎がついにロッソ熊本を負かした。
ヴォルカ鹿児島と新日鐵大分の試合は、ヴォルカが4-2で勝ってリーグ戦5連勝。新日鐵大分は3連敗、リーグ後半戦でもたついている。
延期となった海邦銀行vsFC琉球は9月11日に、沖縄かりゆしFCvsニューウェーブ北九州は9月18日に行われる。
4日時点での順位は以下の通り。全国決勝大会に進出できる2位以内は、4位の新日鐵大分まで可能性がある。
1位 ロッソ熊本(14勝1敗、勝ち点43、得失点差+35)
2位 FC琉球(12勝2敗、勝ち点36、得失点差+34)
3位 V・ファーレン長崎(11勝4敗、勝ち点31、得失点差+13)
4位 新日鐵大分(10勝5敗、勝ち点28、得失点差+12)
5位 ヴォルカ鹿児島(8勝7敗、勝ち点24、得失点差+19)
6位 ニューウェーブ北九州(7勝7敗、勝ち点24、得失点差+7)
7位 海邦銀行(4勝10敗、勝ち点13、得失点差-13)
8位 三菱重工長崎(4勝11敗、勝ち点10、得失点差-30)
9位 沖縄かりゆしFC(2勝12敗、勝ち点8、得失点差-29)
10位 サン宮崎FC(1勝14敗、勝ち点2、得失点差-48)
自分の目から見た「サン宮崎FC」
自分にとって、今回がサン宮崎FCの試合を見る初めての機会となった。自分の目にどう映ったか、どう感じたか――1試合見ただけなのは気が引けるけど、書かせてもらう。正直言って、言葉を選びながら書かないといけない…。
この1ヶ月、自分は九州社会人選手権や天皇杯宮崎県予選などを観てきた。そのなかで、この試合はレベルの低いほうだった。三菱重工長崎は強いチームでなかった。そして、サン宮崎FCは三菱より弱かった。
まず思ったのは、選手個人のレベル。悪いコンディションではあったけど、それにしてはボールコントロールが甘かった。ミスも目立った。ボールの追い比べで走り負けする場面もあった。チャンスで決めることはできなかった。伊藤監督が選手個人のスキルアップに力を入れている理由がなんとなくわかった。
個人の技術を補うものがあったかというと、そうでもない。練習環境の不利のせいか、連携が上手く取れているようには見えなかった。今まで見たチームよりは声は出ていない。プレッシャーも甘い。
上の順位表を見てもらえばわかるけど、サン宮崎FCは90分での勝ちがない。1勝はPK戦だ。勝ち点、得点(11)、失点(59)どれもがワーストだ。
残り3試合。相手は海邦銀行、ニューウェーブ北九州、V・ファーレン長崎。最下位の可能性があるのは他は沖縄かりゆしFCと三菱重工長崎。三菱は海邦、NW北九州、新日鐵との試合が残っている。沖縄はNW北九州、新日鐵、ロッソ、ヴォルカと強敵ぞろい。
サン宮崎FCが残留するためには少なくとも勝ち点7が必要だ。その内訳は「90分での勝ち2試合、延長1試合」、「90分での勝ち1試合、延長勝ち2試合」。正直言って、これは非常に厳しい。
自分が見た限りでは、V・ファーレン長崎とニューウェーブ北九州はサン宮崎より上。勝ち点状況でもランクが上だとはっきりわかる。海邦銀行は下位4チームのひとつだけど、90分での勝利が4試合あるので、三菱重工長崎よりは上だろう。
サン宮崎は海邦銀行には絶対勝たないといけない。V長崎とNW北九州は勝つか、延長に持ち込むか。これができる可能性は1%あるかどうかだろう。
ぶっちゃけ、今回は勝たねばいけなかった。この試合で勝てなかったら、どこで勝つんだ――という試合だった。それを負けたんだから…。
ただ、まだ諦めていない選手がいる。応援するファンがいるし、チームを支えるスタッフがいる。
次の試合は9月25日(日)、佐世保陸上競技場でのV・ファーレン長崎戦。V長崎としては2位に入るため、最下位のサン宮崎FCには絶対勝たないといけない。サン宮崎FCは土俵際で倒れ掛かっている状態。ここでこらえて、最後にうっちゃることができるか? 負けたら終わりだ。
あとがき
これを見てる皆さんや関係者には申し訳ないけど、自分は残り3試合、佐世保と熊本での試合は行けません。スポンサー無し、資金面でのバックアップも無しなので県外での取材は無理です。自分のできる範囲でサン宮崎FCを伝えていきます。
ところで、この日。隣の補助球技場でサッカーの試合をしてました。社会人のクラブの練習試合? どこの試合かはわかりませんでした。ここでは中学、高校のときに試合をしました。1回戦はなぜかほとんど補助球技場。昔はかなり酷い芝のグランドだったんですけど、砂に変わってました。
帰りは台風で大変でした。
投稿者 pawaspo : 20:50 | コメント (0) | トラックバック
サン宮崎FCvs三菱重工長崎、今日キックオフ [ サッカー ]
時間は13時から1時間ほど。宮崎の中心街というのは、じつは土曜のこの時間でも人通りは(他の県ほど)多くない。交差点ではいろんな業種の人がティッシュやビラを配っていて、衆議院総選挙の期間中ということで候補者が演説をしている。そんななか、サン宮崎FCの選手、スタッフはボンベルタ橘前だけでなく山形屋前や一番街の近くまで範囲を広げてビラを配った。
伊藤監督を筆頭に、選手たちが道行く人に声をかけてビラをどんどん渡していく。ほとんどの人が、こういうサッカーチームがあり、そして大事な試合を翌日に控えていることを知ったことと思う。どれぐらいの人が足を運んでくれるだろうか。台風が近づいていて、これを書いてる今も激しい雨が降ってるので非常に心配ではあるけど。沖縄でのKyuリーグ公式戦は早々と延期が決まっている。
夜には地元テレビの番組に出演したようだ。
金曜夜の練習は、J.U.R.I.SC(宮崎県リーグ)との練習試合。自分が見ていた30分のなかで、サン宮崎FCは5点ほど入れた。失点はゼロ。ただ、「入らないのか」「これはヤバイだろ」というシーンはあった。
さて、今日のKyuリーグ公式戦、三菱重工長崎との試合について。伊藤監督、秋山選手とちょっと話をさせてもらった。
大阪大学との試合については、良い点と悪い点が見えて、それを意識しながら試合に臨めるようになった。ただ、J.U.R.I.SCとの練習試合については伊藤監督は不満をもらした。「こういう試合でも萎縮してプレーしてしまっている」「視野が狭くなっている」。前者については、練習でできないことは本番でも出せないということ。こういう練習試合でもしっかり出すべきことを出せていない、と。後者については技術的なものが大きい。それはいかにボールをコントロールできるかで、自分のもとにすぐにボールを置ければまわりを見る余裕ができる(海外の試合を見てみるといい)。でも、技術が足りないとボールの扱いに気を使うことになり、それだけ余裕は減る――そういうことだ。伊藤監督がなぜ選手個人のスキルアップに力を入れているかがわかる。
三菱重工長崎については「手堅いサッカーをする」とのこと。新日鐵大分もだけど、三菱重工長崎は長らく九州リーグという地位をキープしている。企業チームで選手の入れ替わりはクラブチームほどないので、派手さはないけど手堅いサッカーをしてくる。九州社会人での新日鐵大分に対する自分の印象は「泥臭いサッカー」だった。三菱重工長崎は先週末の天皇杯長崎県予選決勝でV・ファーレン長崎に2-1で勝っている。秋山選手によると「V長崎は九州社会人など疲れがあったみたい」だけど、勝ちは勝ち。いい勢いで来るのではないだろうか。
悪天候になった場合、伊藤監督曰く「ボールを相手陣地にとにかく蹴りこんでというサッカーになる」。こうなると、やるほうも観るほうも面白くないサッカーになるそうだ。そうなる可能性はどうやら高い。
選手のコンディションについては、ベストに向けて努力しているとのこと。スポーツマンは怪我と二人三脚なのはしょうがないので、それは個人次第。ピッチに入ればもう痛いとか言ってられない、と。
サン宮崎FCにとって降格にからむ重要な試合だ。これは現在9位の三菱重工長崎も同じ。もしサン宮崎FCが勝てば、勝ち点差は2つに縮まってわからなくなる。三菱重工長崎が勝てば勝ち点差を8つに広げれる。残り試合を考えればセーフティリードだ。お互い「負けられない」じゃなくて「勝つ!」だ。
もし九州リーグから県リーグに降格すれば、チームのモチベーションが変わるだろう。県リーグ⇔地域リーグ、地域リーグ⇔JFLというのは昇格は難しいけど(決勝大会もある)、降格は難しくない。
今日はお互い、総力戦になる。「最高のパフォーマンスを見せますよ」という言葉を信じたい。
投稿者 pawaspo : 01:27 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月03日
シーガイア・キッズゴルフレッスン [ ゴルフ ]
宮崎市のフェニックス・シーガイア・リゾートで、夏休み期間中に「サマーキッズクラブ2005」として乗馬や動植物観察、野菜収穫などを子供が体験するレクリエーションプログラムが行われた。
8月28日(月)、スペシャルプログラムとしてデビッド・デュバル・ゴルフアカデミーでゴルフレッスンがあり、女子国内賞金ランキング8位の横峯さくらプロと父の良郎さんも参加して子供たちに指導。子供たちはパターやクラブを手に取り、プロに接することでゴルフを楽しんだ。
シーガイアとサマーキッズクラブ2005
フェニックス・シーガイア・リゾートは宮崎空港から10km北、一ツ葉海岸沿いの黒松林のなかに位置する。広さは約700ha。45階建てのプリズム型ホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」、九州・沖縄サミット外相会合の会場になった「サミットホール」、世界最大の室内プール「オーシャン・ドーム」、リゾートコテージ「コテージ・ヒムカ」、昨年できた「松泉宮」といった宿泊施設やリゾート施設がある。近隣にはフェニックス自然動物園、フローランテ宮崎、サンビーチ一ツ葉などもある。
スポーツリゾート、特にゴルフについては有名だ。タイガー・ウッズが参戦するダンロップ・フェニックス・トーナメントの舞台となっている「フェニックス・カントリー・クラブ」、ジャック・ニクラウスに競り勝って77年のマスターズを制するなどメジャー通算8勝のトム・ワトソンが設計した「トム・ワトソンコース」、01年全英オープン覇者デビッド・デュバルが名誉校長をつとめる「デビッド・デュバル・ゴルフアカデミー」がある。今年に入ってからは横峯さくらプロが拠点を宮崎に移し、ラグゼ一ツ葉に住んでいる。
他にも、4面の屋内コートと16面の屋外コートからなる「シーガイア・テニスクラブ」がある。自分がときどき行くサン宮崎FCの練習は、サミットホールそばのイベントスクエアが使われている。こういった施設やゴルフコースについては、追々紹介していきたいと思う。
「サマーキッズクラブ2005」は、夏休み期間中に6~12歳を対象に実施された子供向けの体験プログラム。親の元を離れて一緒に参加する新しい友達との交流を通じ、普段の生活では体験できない夏休みの思い出をつくる――というコンセプトだ。
たとえば、月曜は「オーシャンドーム&キッズゴルフレッスン」、水曜は「博物館体験&クッキー作り教室」、金曜は「フローランテで植物観賞&西都原で古代生活体験」。シーガイアに限らない場所で、いろんなことが行われていた。
8月28日は月曜のプログラムに、横峯さくらプロ&良郎さんが特別に加わったわけである。内容は午前中はオーシャンドームで遊泳、昼はシェラトン・グランデでランチ、それからゴルフアカデミーでゴルフレッスンとトークショー、夕方に少し遊んで終わり――というものだった。
42階でランチ
自分はお昼のランチからお邪魔させてもらった。場所はシェラトン・グランデの42階。宮崎の建物でこの高さまで上がるのは初めてだ。
参加している子供は、小学校1年から6年までの15名。低学年の子供が多い。みんな、おそろいの赤いTシャツとキャップを身につけている。
ランチのメニューはスパゲティーやウィンナーなどが入ったランチボックス、ジュース、プリン、クッキーなど。これを窓辺に座って、みんなでワイワイしながら食べている。
子供というのはほんと元気で、みんななかなか落ち着かない。カメラを向けるとなかなかストップせずに、他の子供も集ってきて、やっとピース……という感じだ。女の子は男の子よりおとなしいけど、はしゃいじゃう。
ここは夜になると「焼酎BAR STELLA」になる。カウンターには九州各地の焼酎がある。自分なんかはどうしても気になるんだけど、子供たちはもちろん無関心。まあ、当然だよな。
窓からの景色は素晴らしい。日向灘、シーガイア全体を一望できる。松林、ゴールフコースもはっきり見える。ほんと広い。子供たちは窓に張りついて見下ろしていた。ちなみに、自分が思ったことは「戦艦大和はこの海を南下して沖縄に向かったんだな…( TДT)ゞ」だった。
デビッド・デュバル・ゴルフアカデミー
デビッド・デュバル・ゴルフアカデミーはフェニックス・カントリー・クラブとトム・ワトソンコースの間にある。まわりはもちろん松林。
天然芝のティーグランドがあって、その先に350ヤードのフェアウェイが広がる。ところどころにバンカーやグリーン。他にも個別のグリーンがいくつか、その近くにバンカーがある。
レッスンプログラムは30分の短いものから長期滞在型までいろいろ。インストラクターが指導してくれるし、スイングをビデオ撮影して診断することもできる。
詳しくはまた別の機会に。
まずは基礎レッスンと準備運動
14時前、子供たちがゴルフアカデミーにバスで到着。この日は取材がたくさん来ていた。地元メディアはもちろんのこと、全国系列でも放送されたし、共同通信も来ていた。
まずはティーチングルームで基礎レッスン。先生からパターやドライバーについて、簡単なことを教えてもらう。子供たちはけっこう知ってるもので、「7ば~ん」「5番がいい~」なんて言ってる。
子供たちに身体のサイズに合ったパターを1本、ボールを2個渡して外に移動。輪になって、パターを使った準備運動だ。両手でシャフトを持って前にかざして腕をひねったり、とか。
終わったらグリーンへ移動。それにしても暑い…。そういえば、ある女の子は「午前がゴルフで、それから泳ぐほうがよかった」と言っていた。一番暑い時間帯だもんな…。
パッティング練習
広いグリーンでカップは2つある。高学年と低学年にわかれて、先生がそれぞれ付いてパッティングの練習が始まった。自分はまず、低学年の子たちに付いてみた。
まずは先生からフォームを教わり、2mほどの距離から1人ずつ打ってみる。なかなか入らない。ショートしたり、あさっての方向に勢い良く転がっていったり。「むずかしい…」という声が出てくる。
ここで先生がレクチャー。距離を変えて、1人1人回数をこなしていく。すると、だんだん良くなってきた。惜しいパットもある。カップに蹴られたり。女の子はまだ立って振ってるだけという印象だけど、それでもカップに近い当たりがある。男の子はグッと構えが様になってきている。そして、入るパットも出てきた。「カコーン!」という乾いた音が気持ちいい。
高学年ではボールが入るまで打たせていた。繰り返しで丁寧に教えている。さすがに飽きたのか「ドライバーで飛ばしたい」と言ってる子もいる。遠い距離、10mぐらい離れてやってみる。先生曰く「2回で入ればいい」。パッティングは難しい、でも最後までやれば入るものだと教えるためだろう。だいたい4打かかっていたけど、2打で入れる子もいた。
横峯さくらプロと良郎さんが登場
ここで横峯さくらプロと良郎さんが登場。マスコミもウヨウヨ寄ってきた。かなり多くいたので、子供たちは緊張しちゃったかもしれない。
まずは挨拶。ここで注意。帽子を取らない子がほとんどだった(1人だけ取って褒められた)。良郎さんが「ちゃんと帽子を取って、挨拶しような~」と言って、もう一度挨拶。これは非常に大事なことだし、自分は子供の頃からちゃんとしつけるものだと思う。高校球児はすれ違えば、立ち止まって帽子を取ってから頭を下げて挨拶してくれる。
それからはトーク。ずっとそうだったけど、しゃべるのはほとんど良郎さんだ。面白いトークでなごませる。
まずは、子供たちが打ってみる。下り勾配のロングパット。これを2打で入れるもんだから、良郎さんは「なんだよ~」。子供たちが上手くいかなくて、そこで教えるというアテが外れる。「もっと下手なのはいないかのか?」と言って、場が盛り上がる。さくらプロは、子供が打つときに声をかけてアドバイスしている。
すでにパット練習をやっていたせいか、調子のいい子供たち。経験者もいるようだった。やっと“下手なパット”が出てくる。
ここで、さくらプロが見本を示すことに。これをワンパットで沈めるのは難しいだろう。良郎さんのパターを借りる。構える。子供たちは両手をくっつけてグリップしているけど、さくらプロは手を離してのグリップ。打つ。距離が半分ほど足らない。さらに打つ。入らない。どうも、思ったよりも転がってくれない様子。「むずかし~~~!」「重いんだってば!」と悔しそう。
良郎さんの「自信のあるやつ、どんどんいって~」の声で、子供たちが次々とチャレンジ。ここで良郎さんに打ってという声が。「(俺は)さくらよりパット上手いからなぁ~」とまたも笑いを取る。子供たちも慣れて、ヤンヤと声を飛ばしている。良郎さんが打ってみる。入らない。「パターは集中しないといけないんだから」と言い訳が。
その後も子供たちは打ち続けた。良郎さんが「パターは難しい」「今日はこんなもんにしとこう」と〆て終わった。
ドライバーショットの練習
次はティーグランドに移動して、ドライバーの練習。子供たちがインストラクターの置くボールを、アドバイスを聞きながら打ってみる。みんな、パターよりもやりたかったのは思いっきりボールを飛ばすことだったろうと思うけど、なかなか上手くまっすぐ飛んではくれない。右側に陣取っているメディアに飛ばす子もいた。
ここで、さくらプロがまたお手本を。左手にグラブをはめ、グリップの上端を両手を付けて持ってスイング! 音が違う! フォームはきれいだし、ボールはまっすぐ飛んでいく。これを何度も繰り返す。自分はプロのスイングを間近に見るのは初めてだったので、心の中で「やっぱスゲーよな、オイ」とつぶやいていた。子供たちの目にはどう映っただろうか。聞けばよかった。
子供たちから質問が。「いつからゴルフを始めたんですか?」。さくらプロ曰く「小2から振ってる」。ここで良郎さんが「なんでチビなのに飛ぶのとか聞けばいいのに。(ここで背の高い女の子を呼んでさくらプロと並ばせる)ほら、あまり身長変わらんでしょ」と茶々を入れる。さらに質問「なんでまっすぐ飛ぶんですか?」。良郎さん曰く「毎日練習してるから」。
子供たちが再びチャレンジ。さくらプロや良郎さんもアドバイスを飛ばす。良郎さんが「なんで右に曲がるかわかるか?」と教える。前にまっすぐ飛ばす子も出た。
これを見た良郎さんが「ボロが出ないうちに終わろうか」と笑わせて、ゴルフの練習は終了。子供たちみんなが帽子を取って、頭を下げて挨拶をした。
さくらプロ&良郎さんとトークショー
アカデミーカフェに場所を移して、子供たちとさくらプロ&良郎さんのトークショーが行われた。(さくらプロは(さ)、良郎さんは(良))
――今日の感想は?
(さ) 短い時間だったけど、ゴルフをやったことのない子、やってる子がいて。男の子は元気すぎなんだけど、女の子は遠慮がちなところがあったので、もっといろいろ聞いてほしいなぁと思いました。
(良) さくらは小2の頃からプロになろうと思って、絵に描いたようにトーナメントに出てこうなった。昨日も新潟の寺泊でトーナメントがあって、今まではおじさんばっかりだったけど、今は土日は家族連れが多くて先日は1万人のギャラリーがいた。小さい子もいっぱいいて、ゴルフの中身は知らないけど藍ちゃん(宮里藍プロ)やさくらを応援している。今はゴルフをやる子が増えてます。宮崎にはこういういい環境があるし、ジュニアには無料で解放してます。日本一の施設があるので、今日この機会にゴルフを始めてください。声をかけてもらえば、おじさんが教えるから。お願いします。
――宮崎に移住して半年ほどになりますが、宮崎の感想は?
(さ) 前は鹿児島の鹿屋だったんですけど、空港まで2時間かかってました。こっちは30分で空港に着くので、すぐに帰れます。楽になりました。すっごい快適で、眺めもよくて。最近はイオン宮崎SCによく行きます。
――ゴルフを始めたキッカケは?
(良) 勉強が嫌いだったのもあるけど、ゴルフというスポーツは小さくてもできるのが一番の理由。ミッシェル・ウィーみたいに大きかったら、バスケとかバレーをやらせたはず。あと、田舎だから。東京だと練習場は40ヤード。こっちのほうが環境はいい。
――小2の頃の練習は?
(良) 小さい子に打つことはできない。まずはパターから。
(さ) ウチは3人姉妹で、ゴルフを3人とも始めて遊び感覚でやってました。
――ゴルフをやめたくなったことは?
(さ) ゴルフをやめたいと思ったことはないです。やだなぁと思ったことはけっこうあります。そういうときは自分で買い物やエステに行って、気分転換して頑張ろうと。
ここからは子供たちによる質問コーナー。
――おじさんは何のために生まれてきたの?
(良) ええ~(笑) 生きるためだろうな~。(「ゴルフを教えるため?」)そうだな~。
――6年生のときは何ヤード飛ばしてましたか?
(良) そういう質問を待ってたよ。
(さ) 190ぐらいかな。
――練習は毎日どのぐらい?
(さ) 今はコースをまわって4時間、そのあとの練習が2時間だから、6時間ぐらいかな。
(良) 仕事だからな。学校に行きたくない奴は、ゴルフを仕事にしたらいいよ。
――子供の頃と今、どっちが練習してました?
(さ) 小さいときが練習してたかなぁ。
――ドライバーはいつから?
(さ) 自分は小2のとき、ずっと最初はパターで、ドライバーは2ヶ月後ぐらいだったかな。
――ラウンドをまわった最高は?
(さ) 66です。
楽しい一日の終わり
トークショーが終わった後は、サイン色紙のプレゼントと握手会。さくらプロはキャップにもサインしている。
最後は子供たちみんなとさくらプロ、良郎さんで記念撮影。撮影が終わると、子供たちやそれ以外の人たちがサインを求めて集まり、さくらプロのまわりに人だかりができていた。
子供たちとはここでお別れ。市民の森へ遊びに行ったんだけど(これでキッズクラブの一日は終了)、自分はついて行かなかった。
子供たちに今日の感想を聞いてみると、「おもしろかった」「(さくらプロと良郎さんは)やさしかった」「いい思い出になった」という声があった。
宮崎とゴルフ
この短い時間で、細かい技術をおぼえるのは無理。大事なのはゴルフの面白さに触れることで、子供たちが「おもしろい!」と思えばそれで成功だろう。知名度の高いさくらプロと良郎さんに教えてもらったというのはいい思い出だし、キッカケになるかもしれない。
プロが子供やジュニア世代に教えるというのは、これから機会が増えればと思う。次の世代につなげ、社会に還元していくのはプロのスポーツ選手の役目だ。礼儀も含めて、いい模範であってほしい。
良郎さんは宮崎のゴルフ環境を絶賛していた。「凄いから、1回来てほしい!」と。この環境は世界に誇れる強みであるし、アマも含めてゴルフプレイヤーを惹き付けるもの。そして、この宮崎から有望なプレイヤーがどんどん育ってほしい。
今回は子供たちのレッスンが中心だったので、自分はゴルフ環境にちょっと触れただけ。正直言って、まだまだだ。これから機会があれば紹介していきたい。
投稿者 pawaspo : 20:56 | コメント (0) | トラックバック
サン宮崎FC 試合直前情報 [ サッカー ]
いよいよ明日、Kyuリーグ公式戦の「サン宮崎FC vs 三菱重工長崎」が行われます。サン宮崎FCは現在10チーム中10位、三菱重工長崎は9位。降格が絡む重要な試合で、お互い総力戦になるでしょう。サン宮崎FCにとっては今季最後のホーム戦となります。
【Kyuリーグ公式戦】
サン宮崎FC vs 三菱重工長崎
【会場】
宮崎県総合運動公園サッカー場
【日時】
9月4日(日) 13:00キックオフ
今日はサン宮崎FCの選手たちが橘通りで試合告知のビラ配りを行います。
【場所】
ボンベルタ橘前
【日時】
9月3日(土) 12:30~13:00
さて、サン宮崎FCより皆さんにプレゼントを。明日の試合の特別ご招待券をいただきました。約20枚あります。Tシャツやタオル、帽子など何かしらオレンジ色のモノを持って来た方に差し上げます。さらに! オレンジジュースも付いてきます。
欲しい方は掲示板にでも書いてください。でも、自分じゃなくても、受付に声をかければもらえると思いますんで。試合に行かれる方は、とにかく何かオレンジを!
最後にサン宮崎FCの近況について。
先週末の大阪大との練習試合は3-1で勝ったとのこと。ただ、結果よりも内容なので。この試合で良い点と悪い点を把握できたので、それを意識しつつ試合に臨めると伊藤監督は語っていました。
そして、昨晩は急遽、宮崎県リーグのJ.U.R.I.SCと練習試合。自分が来てからは5点ぐらい入れてたかな? 明日に備えて実戦形式でのいい練習となりました。
投稿者 pawaspo : 01:14 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月01日
都市対抗野球決勝 [ ]
第76回都市対抗野球の決勝、三菱ふそう川崎(川崎市)vs日産自動車(横須賀市)。BSでやってたので、終盤だけ観た。
自分が観たのは8回から。後攻の三菱が4-3でリードしていた。1点差を争うゲーム。
自分がすぐ気になったのが、どこからか聞こえる変な声。応援だ。チアガールはいいんだけど、マツケンサンバやってたり、達磨みたいなのがいたりでなんか変だ…。スタンドは両チームの応援で満員。近いもんね。京浜東北線→総武線で水道橋まで来たんだろうか?
自分は1年前までは神奈川県民で横浜市民だった。川崎はお隣でかなり近いし、横浜の繁華街よりも川崎のほうが身近だった。三菱の寮は元住吉にあるそうだ。かなり近いよ、住んでたとこから。
8回表、日産は三者凡退。ランナーの判断ミスがあった。
横須賀といえば、向こうにいるうちに戦艦三笠を観に行かなかったのは失態である( TДT)ゞビシッ!!
8回裏、日産外野がフライによく追いつくも捕れずにピンチ。タッチアップで2点差に。キャッチャーの捕球ミスも絡む。さらに2アウトからのセーフティーバントをアウトにできず3点差。これで試合はほぼ三菱に。
9回表、2死満塁。しかし、最後は三振→振り逃げアウトで終了。昨年、会社の不祥事で出場できなかった三菱が2年ぶりの優勝を飾った。
応援をもっと見たかった…。
投稿者 pawaspo : 23:53 | コメント (0) | トラックバック
馬に親しむ日2005 [ JRA宮崎育成牧場 ]
8月28日、よく晴れた日曜日。JRA宮崎育成牧場で「馬に親しむ日2005」が行われた。
「馬に親しむ日」は今年で17回目となる、毎年8月の最終日曜日に行われるイベント。綱引き、かけっこ、ポニー競馬、ホースダンスなど馬と触れ合ったり、馬の演技を見たりといろいろ楽しめるものだ。
昨年は台風で中止になり、今年は2年ぶりの開催。4000人近くの人が訪れて、たくさんの子供が楽しんだ。
JRA宮崎育成牧場
JRA宮崎育成牧場は日本中央競馬会(JRA)の、日本に2つある育成牧場のひとつ。もうひとつは北海道の日高にある(すっごく広い!)。以前は宮崎競馬場として1943年まで国営競馬が、1963年までは公営競馬が行われていた。今も残るスタンドは、ここで競馬があった名残である。
宮崎育成牧場の一番の業務は「育成」。JRAがセリで購入した1歳馬を人が乗れるようにトレーニングし、未来の競走馬として2歳馬のトレーニングセールに送り出す。宮崎育成牧場の出身馬には2001年の阪神ジュべナイルフィリーズ(GI)を勝ったタムロチェリーがいる。ダートは旭川のグランシャリオカップ(GIII)を勝ったイシヤクマッハ、金沢のサラブレッドチャレンジカップ(GIII)を勝って盛岡のダービーグランプリ(GI)で2着になったキングデールといった3歳で活躍した馬がいる。温暖な気候なので、年間を通して屋外で育成できるのが宮崎の強みであり、九州各地で育成が盛んな理由でもある。春にはここを会場に、九州トレーニングセールが開催される。
他は「乗馬普及」。乗馬クラブがあるし、初心者向けの無料乗馬教室もある。1月末には新春馬術大会が開催されている。
インフォメーションセンターでは毎週末にグリーンチャンネルの競馬中継が流されていて、競馬新聞を持った人たちがよく集まる。
敷地の一部は憩いの場にもなっている。テニスコート、公園、多目的広場など。週末にはポニー馬車が子供を乗せている。そして年に一度、「馬に親しむ日」が催される。
馬の絵展
幼児や小学生が描いた作品による「第10回馬の絵展」。インフォメーションに入選作品、スタンドに他の作品が展示されていた。幼児の描く馬はなんで2本脚なんだろ…。
ミニチュアポニー
育成牧場にはアメリカンミニチュアホースがいる。名前は「チャーリー」。じつはもう1頭、「ヒカル」がいたのだけど亡くなってしまった…。しかし今回、新しいミニチュアホース(女の子)がいた。北海道から来たそうだ。
いつもスタンド近くの柵内で見れるんだけど、この日は公園を散歩したりして大人気。大人も子供も手を差し伸べてナデナデ…。最後はみんなに囲まれていた。
ポニー馬車
こちらは大きいポニー。とってもやさしいお馬さんだ。一休みしていると、大人も顔をナデナデしていた。
乗馬試乗会
乗馬の試乗会というのは、自分が高知競馬場に行ったときもよくやっている。子供も大人も馬の背に乗って、それを家族が記念撮影――それはここでも同じだった。かなりの人気で行列ができていた。
初めてサラブレッドの背に乗ると、その高さに驚かされると思う。でも、それが気持ちいい。北海道の日高の大自然のなかを馬に乗ってまわったのは、今でもいい思い出だ。あと、乗馬をすると姿勢が良くなる!
チビッコランド
スタンドそばの芝生スペースが「チビッコランド」。
カブトムシのフアフアがあった。フアフアは競馬場でけっこう目にするものだ。他は蹄鉄つり(蹄鉄を釣り竿で引っ掛けるもの)や射的など。
しんとみ梨
中央広場にグルメコーナーがあって、新富町の本部梨園の「豊水梨」を試食させてもらった。みずみずしく、シャリシャリして甘い。この梨を使ったシャーベットもいただいた。控えめながら後から甘みが来る独特の味。一般販売も予定しているらしい。
詳しくはみっちゃんの宮崎ガイドと本部梨園のサイトを。
勝ち馬当てクイズ
競馬といえば予想が醍醐味! この日は重賞の新潟記念(GIII)の勝ち馬を当てるクイズ大会があって、特設テントで予想を書き込む人が多かった。
出走馬は12頭。自分は最近、中央競馬をしっかり見ていないので近況を知らない馬ばかり…。適当に1番・ヴィータローザにした。アンカツだし。でも、勝ったのは江田照の6番・ヤマニンアラバスタ。
近くでは電話投票「A-PAT」の入会受付をやっていた。
トッププロテクターと記念撮影
トッププロテクターは父ヘクタープロテクター、母アスターレディという血統で1999年7月から2003年5月まで走った。2002年には重賞の北九州記念(GIII、小倉1800m)を勝っている(騎手は和田竜二)。2着はロサードだった。他にもオープンの東風ステークスや米子ステークスを勝つなど、1600~1800mで活躍した競走馬だった。
このトッププロテクターとの記念撮影が催されていた。北九州記念の優勝レイ、ゼッケンが近くに置かれている。撮影する人は勝負服を着用してパチリ。昔の名古屋競馬みたいな勝負服だ…。
トッププロテクターは静かで、まわりを煩わせることなく撮影をこなしていた。
ポニー競馬予選
綾競馬や串木野浜競馬といった草競馬でおなじみの、ミニチュアポニーによる「ポニー競馬」があった。この日は8頭立ての予選レースを3つやって、各レースの3着馬まで9頭で決勝レースを行う方式。
第1レースは「宮崎サマーダッシュ」(直線300m)、第2レースは「宮崎スプリントカップ」(直線300m)、第3レースは「フェニックスステークス」(直線400m)。どこかで聞いたような名前ばかりだ。コースは直線部分のみを使用。
草競馬のポニーレースといえばなかなかまっすぐに走らなくて笑える場面続出なんだけど、この日は違った。まっすぐ走るポニーばっかり! これはビックリした…。
配布されていたプログラムに、予選3レースの馬単(1着と2着を着順どおりに当てる)が書かれるスペースがあった。たぶん、ひとつの数字の組み合わせをプリントして、それを3レースに使うヤツだったんだと思う。
チャーリー君とかけっこ
スタンド前で幼児たちとチャーリーがかけっこをした。距離は30m? 3組やったんだけど、速い子供がけっこういて、チャーリーといい勝負だった。
これも参加する子供が多かったし、応援する親たちで大にぎわいだった。
マリリンと綱引き
ミニチュアポニーやサラブレッドもだけど、この日は重種馬も活躍していた。体重が700kgのマリリンだ。毛色がホルスタインみたいだけど、身体も牛のように大きい“女の子”だ。このマリリンとの綱引きが行われた。
相手はちびっ子たち。勝負が始まると、子供たちがズルズル引っ張られてしまう。スタンドがドッと盛り上がる。次の子供たちもズルズル。最後は子供たち全員、そして飛び入りの親やちびっ子も参戦。でも、ズルズル…。マリリンは強かった。
北海道には重種馬によるばんえい競馬がある。これは200mの直線に大小の坂2つが設けられたコースで、馬がソリを引くというもの。ばんえい競馬最大のレース「ばんえい記念」では1000kg(1t)のソリを引く。自分は何度か見てるけど、一般の競馬とは違った楽しさがある。もし北海道に行く人がいればぜひ観戦してもらいたい。
流鏑馬演技
流鏑馬(やぶさめ)の演技もあった。これは、鎌倉武士の装束を着た射手が走る馬の上から板の的を射るもの。宮崎では毎年4月に宮崎神宮流鏑馬が行われている。
この日の射手は3名。確率は良くなかったけど、矢が的を散らすと「おおっ…!」という声が上がっていた。
ポニー演技
JRAの馬事公苑から来た、大きいポニーの演技。グリーンチャンネルで訓練してるのを見たことがある。生で観るのは初めて。
まずは前脚を前に伸ばして、そのまま馬体を下げるようにお辞儀。小さい台座に片脚を乗せてポーズすると、スタンドは大喜び。両前脚を台座に乗せて、身体を回すことでクロスさせて、さらにグッと身体を落とすとスタンドはさらに大喜び。自分も驚いた。そして、身体よりはるかに小さい台座に4本の脚を乗せて、前脚を上げて2本立ち! もっと驚いた。
ヒップに藁のスカートを着けて、腰をフリフリさせてフラダンスを踊ると笑いが。専用の椅子に座って、最後は2本足で立ち上がって終わり。子供も大人も大喜びだった。
ポニー競馬決勝(宮崎ダービー)
メインレースは「宮崎ダービー」、距離は400m、9頭が出走。0~30mのハンデ制。オートレースみたいだ。
GIの入場テーマがかかり、誘導場がリードして9頭が本馬場に登場。ゼッケンは青字に黄色の数字と文字、片側には「宮崎ダービー」と書かれている。これ、GI仕様のゼッケンだ。
GIファンファーレがかかって、出走。速い速い。外ラチに寄ってくるのは、新潟の直線レースみたいだ。勝ったのは3歳牝馬の「すずらん」、騎手は祝迫あやちゃん(11歳)。2着と3着の名前は忘れたけど、3着が母で2着が娘というありえないものだった(益田競馬場で娘のレースの誘導馬を母がつとめたケースはある)。
レース後は表彰式。このレースは1着馬当てクイズがあって、その抽選も行われた。賞品は毛ガニ、富良野メロンなど。
アンダルシアンのホースダンス
最後は、JRA馬事公苑から来たアンダルシアン馬2頭による演技。アンダルシアンとはスペインの馬の品種。音楽に合わせて踊るショーは、スペインのヘレスにあるアンダルシア王立馬術学校の観光の呼び物になっている。
白と黒の馬が、中世の衣装を着た2人の騎手を乗せて登場。2頭ともどっしりとした馬体だ。解説は、この日の司会を務めていた北野あずささん。TVK(テレビ神奈川)の中央競馬中継やグリーンチャンネルではおなじみの人だ。
ここでトラブル! なんと、スピーカーが故障してしまった。音楽はなしに…。
2頭がそろって歩き出す。「スペイン常歩」といって、前脚を前方に上げてグッと伸ばす歩き方を披露する。他にも立ち上がったりの演技を見せてくれたけど、音楽が使えなかったのは本当に残念だった…。
終了後は記念撮影。これもまた多くの人が集まっていた。
馬に親しむ
じつはオープニングパレード、スポーツ少年団による障害飛越供覧、軽乗演技、装蹄実演もあったんだけど、自分は昼から来たので観れなかった。
入場者は4000人。人の多さもだけど、小さい子供が多くて本当に驚いた。いろんなアトラクションを楽しんでいたし。
馬に接するというのは、とても楽しい。馬に乗ったり、触ったり。ホースセラピーも最近は知られるようになってきた。馬と人間は大昔から共存してきたので、通じるものがあるんだろうと思う。ホースダンスなど馬の文化というのは、競馬をよく観ている人間にとっても驚きだった。
誰もが馬に親しめた一日だった。