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2005年08月20日
九州社会人サッカー準決勝、延岡市SC敗れる [ サッカー ]
「第41回九州社会人サッカー選手権大会」の2日目、準決勝4試合が宮崎市の総合運動公園で行われた。
準決勝はKyuリーグ所属4チームと、1回戦を勝ちあがった県代表の戦い。Kyuリーグの新日鐵大分、ニューウェーブ北九州、V・ファーレン長崎は勝ち上がったものの、ヴォルカ鹿児島は佐賀県代表・九州INAXに完敗した。
宮崎県代表・延岡市サッカークラブは前半こそは同点で折り返したものの、後半の20分台に2点を奪われて敗れてしまった。
新日鐵大分 6 - 0 中津サッカークラブ(大分)
(前半1-0、後半5-0)
ヴォルカ鹿児島 0 - 3 九州INAX(佐賀)
(前半0-3、後半0-0)
ニューウェーブ北九州 3 - 2 鶴屋百貨店(熊本)
(前半3-0、後半0-2)
V・ファーレン長崎 3 - 1 延岡市サッカークラブ(宮崎)
(前半1-1、後半2-0)
ニューウェーブ北九州(Kyuリーグ) vs 鶴屋百貨店(熊本)
ニューウェーブ北九州はKyuリーグ5位。ユニフォームはイエロー。昨年はこの大会で代表権を取っている。
鶴屋百貨店は「九州リーグを喰って帰るぞ!」とモチベーションは高い。
NW北九州は4バック。前半の序盤から、両サイドから攻める形を作っている。19番・半田が切れ込んでシュートも、キーパー(GK)正面。
10分過ぎ、鶴屋がフリーキック(FK)を得る。この流れで10番・相良(鶴屋の中心選手)がシュートも、惜しくも外れてしまった。これが鶴屋の前半最大のチャンスであり、ここで点を取っていれば…と思うことになる。
試合はNW北九州のペースになっていく。グランドを広く使っているし、サイドからの攻めが早い。ディフェンス(DF)もしっかり鶴屋を止めて機能している。ただ、得点に結びつかない。右からの9番・植木のシュートは外れ、クロスに頭で合わせても外れ、7番・大塚のシュートも外れるといった具合に。
しかし25分、NW10番・井手田が右からボールをもらってシュート! 1点を先制した。
NW北九州の攻めはなおも続く。8番・日高のシュートはバーに直撃。ただ、シュートを狙えるときは積極的にいっている。
32分、NW北九州がペナルティーエリア前のFKを得る。これを8番・日高が直接決めて2点目。
NW北九州はさらに攻める。移動も大きく、DFが逆サイドの前線にまで動いている。中盤を完全に支配しているのはNW北九州。鶴屋は中盤から先にボールを進めることができない。鶴屋はコーナーキック(CK)などピンチの連続。
そして終了間際。NW北九州がボールをカットして、フリーの9番・植木にセンタリング。これを決めて3点目。鶴屋は動きが止まってしまっている。ここで前半終了。
ところが、後半。鶴屋が1分で1点目、8分に2点目。いきなり1点差に詰め寄った。自分は後半は観ていないのだけど、どんな内容だったのだろうか。ただ、鶴屋はその後に得点できず、NW北九州が逃げきった。
○NW北九州 3 - 2 鶴屋百貨店●
(前半3-0、後半0-2)
V・ファーレン長崎(Kyuリーグ) vs 延岡市サッカークラブ(宮崎)
V・ファーレン長崎はKyuリーグ3位。ユニフォームは白。地元出身で固めているチームだ。試合前の打ち合わせで監督が「暑さのなかでも動いていこう」「前半から積極的に」「トップから最終ラインをコンパクトに」「ボールを取られたら自分で取り返せ!」と大きな声で指示していた。
延岡市サッカークラブは宮崎県リーグのトップチーム。Kyuリーグの上位相手にどれだけやれるか。
前半は1-1の同点。これにV・ファーレン監督が怒りの檄を休憩時に飛ばす飛ばす。「ぶさまな試合だぞ」「いつもやってることをやれよ」「おまえらは暑いから汗をかいてるだけだ。動いてもっと汗かけよ!」「こんなんで長崎に帰れんぞ」「がむしゃらにやろう!」などなど。熱い。
後半スタート。延岡市SCは昨日は前にいた選手がDFにいる。システムは4バック。今日は守りを固める作戦か? 長崎はシュートをボンボン放つも攻めあぐねる。
延岡の選手、ちょっとしたミスがある。それにしても、暑い暑い…。陽射しが強くて立ってるだけでもしんどい。これは辛い。
15分、長崎がペナルティーエリア前のFKを得る。22番・田上のキックはバーの上。27番・井石のシュートは左に。長崎、ゴールをこじ開けることができない。
しかし、20分台に試合が動く。23分、長崎19番・小嶺が中をドリブルで突破してシュート! 勝ち越しの2点目。さらに28分、延岡のクリアミスを長崎27番・井石がカット。左から切れ込んでシュート! リードを2点に広げる。延岡は気が緩んだか。
30分をまわると、延岡の攻めるシーンが増えてきた。ゴール前の攻防からの惜しいシュートがあった。それにしても、ほんと暑い。セミの声がうっとおしい。
延岡はロングシュートを放つもキーパー正面。2分のロスタイムにも得点できず、2点差で敗れてしまった。
○V・ファーレン長崎 3 - 1 延岡市SC●
(前半1-1、後半2-0)
新日鐵大分(Kyuリーグ) vs 中津サッカークラブ(大分)
新日鐵大分はKyuリーグ4位。先日はロッソ熊本を追い詰める試合があった。「鉄」だけにユニフォームはシルバー。大柄な選手が多い。
中津サッカークラブは白のユニフォーム。今日のシステムは3ボランチ。試合前には「今日はカウンター狙いでいくしかない」「DFラインを下げすぎないように」「下を向いたら負けだぞ」と監督が声を飛ばしていた。
さあ、宮崎で「大分ダービー」だ。選手が握手していると、ピッチの向こうから歌声が聞こえる。なんと、太鼓を持った新日鐵大分のサポーターが1人で歌っている! 選手がポジションに着くときは選手ひとりひとりの名前をコールしながら、太鼓を叩いていた。試合が始まれば「しーんにってつっ! ドドン! しーんにってつっ! ドドン! ドンドンドドドン…」といった感じで応援しっぱなし。この「応援団ひとり」には驚いた。
前半、天気は曇ってきた。風が気持ちいい。立ち上がりは互角。新日鐵はボールを細かくつないでいくけど、ゴール前でカットされている。
20分、新日鐵9番・長木がシュートもキーパー正面。22分、新日鐵が左からのクロスを頭で押し込んで先制! ここからゲームは徐々に新日鐵に傾いていく。
30分、中津に絶好のチャンスが。フリーの選手がシュートするも、ゴールの左側。これは惜しかった…。前半はこのまま終了。
後半になると新日鐵が爆発。なんと、5得点。応援団ひとりはさぞかし気分が良かっただろう。試合終了後、選手たちがわざわざ彼の前に行って礼をしていた。後半はこっちを観ればよかった…。
○新日鐵大分 6 - 0 中津SC●
(前半1-0、後半5-0)
ヴォルカ鹿児島(Kyuリーグ) vs 九州INAX(佐賀)
ヴォルカ鹿児島はKyuリーグ6位。ユニフォームは白。九州INAXは紺色。
前半、こっちのグランドから歓声が何度か聞こえた。なんと、九州INAXが3点を取っていた。
休憩時に来てみると、INAXはさすがにいい雰囲気。ヴォルカはリードされてるからか、雰囲気は逆。それでも円陣を組んで後半に臨む。
後半がスタート。また晴れてきた。ここは海の近くだから、波の音が聞こえてくる。
チャンスを作っているのはINAX。5分過ぎにはペナルティーエリア正面のFK。ヴォルカの壁は8人。ボールはバーを越えていった。その後のシュートはキーパー正面。
10分過ぎ、INAXにあわや自殺点というピンチがあった。これはなんとか凌いでCKへ。ヴォルカ、このチャンスを活かせず。
15分過ぎ、左のクロスからヴォルカ13番・宇都がシュートも惜しくも外れる。
20分をまわって、試合はINAXペースに。フィニッシュにはならないものの、いい攻めを作っている。ベンチからは「途中まではサイコー!」と声が飛ぶ。
試合はいよいよ終盤。ヴォルカの選手のいらだちがわかる。対するINAXはだんだん余裕に。シュートを外してもベンチから「いいよ~」と声が飛ぶ。マネージャーの女性も一緒に応援している(グランドをまわってドリンクを置いていた)。
試合はこのまま終了。Kyuリーグ喰いを果たした九州INAXはうれしそうだった。こっちは観るなら前半だったな…。
ヴォルカはモチベーションが低かったのだろうか? 大量リードとはいえ、休憩時は元気がないように感じた。
ドリンクを取ったり置いたり動いてる選手がいたけど、ベンチは控え選手もスタッフもほどんどおらず。これ以上の言葉は控えておく。
●ヴォルカ鹿児島 0 - 3 九州INAX○
(前半0-3、後半0-0)
3日目(最終日)は代表決定戦
明日はC代表、D代表を決める試合。Jを目指すクラブチーム同士、企業チーム同士が戦う。
新日鐵大分 vs 九州INAX(サッカー場、10:00~)
ニューウェーブ北九州 vs V・ファーレン長崎(サッカー場、10:00~)
投稿者 pawaspo : 2005年08月20日 16:04