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2005年08月28日
サッカー天皇杯、宮崎県代表はホンダロックSC [ サッカー ]
宮日旗・NHK杯宮崎県サッカー選手権大会の決勝戦「ホンダロックSC vs 宮崎産業経営大学」が小林市総合運動公園陸上競技場で行われた。
試合は前半、ホンダロックが2-1とリード。後半、産経大から退場者が出て、ホンダロックは10分の間に一気に4得点。6-1で2年連続5回目の優勝を決めた。
ホンダロックSC 6 - 1 宮崎産業経営大学
(前半2-1、後半4-0)
ホンダロックSC vs 宮崎産業経営大学
決勝戦はテレビで中継されたので、録画したものを観た。
ユニフォームはホンダロックが赤、産経大が黄色。スタンドも赤と黄色に分かれている。
ホンダロックのシステムは4-4-2、産経大は4-2-3-1。
前半、序盤は互いにチャンスを作る。ホンダロックは右サイドからの攻めに14番・池田と25番・水永が絡む。産経大は14番・永濱が流血で治療、包帯を頭に巻いて復帰する。その後の9分にクロスからの絶好機を作るも、ホンダロックディフェンスにクリアされる。
11分、ホンダロックが左後方から縦に大きなパス。これに10番・大串が反応して勢い良く飛び出し、ドリブルで持ち込んでからシュート。狭い角度を決めて1点目、先制!
15分、今度は右サイド前方へのロングパス。これを25番・水永が受けてドリブル、フリーの状態で2点目を決めた。産経大はオフサイドと思ったか。ディフェンスラインのミスによる失点だった。
産経大は積極的に攻めるもフィニッシュに至らない。しかし24分、右のクロスを上げる。ホンダロックDFが止めようとするも滑ってしまう。こぼれたボールをフリーの14番・永濱がシュート。1点差に迫る。
その後も互いにチャンスを作っていく。ただ、シュートがキーパーの正面だったり、ボールを中に上げても合わなかったりで点にはならない。
産経大はワントップの9番・麻生を3番・下原にチェンジ。ホンダロックはDFの2番・澤村を負傷で交代させた。
前半は2-1、ホンダロックのリードで終了。
産経大・笛監督は後半に向けて「ディフェンスをやり直して、展開が遅いので早く」とコメント。ホンダロック・福田監督は「全体のバランスが悪い。早い時間で得点を」。
後半がスタート。序盤、互いのDFが守るとこをきっかり守る。悪く言えば、オフェンスが得点できない。ホンダロックは6分のFK、10分のFK、16分の絶好機。産経大はCKがあった。
18分、産経大の3番・下原が後ろから脚へのタックル。これでイエローカードが2枚となり、退場。産経大は10人に減ってしまう。これがゲームの分岐点になった。
再開直後の19分、中盤から前へのロングパスをホンダロック10番・大串がそのままヘッドで合わせて3点目。
22分、大串が走りこんできた選手にパス、すぐにボールを浮かせて25番・水永がヘッドで4点目。上手いコンビネーション。
25分、右からのクロスをフリーの18番・小谷がヘッドで5点目。速攻に産経大ディフェンスのマークが甘くなってしまった。
26分、大串がドリブルでDFをかわしてシュート。GKに当たったものの、ボールはフォローなくゴールへ。大串はハットトリックだ。
退場者が出てから約7分。産経大は一気に4点を失ってしまった。これで試合は決まった。
その後は互いにチャンスが点につながらず、試合は6-1で終了した。ラフプレイが目立った試合のように思う。
福田監督は「後半は修正ができた。大串は素晴らしい3得点。(JFLの)レベルの高いとこでできたことが生きた。天皇杯は今回の反省を見据えて臨みたい」という内容のコメントを残した。
○ホンダロックSC 6 - 1 産経大●
(前半2-1、後半4-0)
天皇杯全国大会
ホンダロックSCは天皇杯の全国大会に宮崎県代表として出場する。3回戦までの日程と対戦は以下の通り(2回戦以降はもし勝てば)。詳しい組み合わせはこちらを。
1回戦:vs 八戸大学(青森) (鈴鹿、9/17 12:00~)
2回戦:vs 三重中京大学(三重)と山形中央高校(山形)の勝者 (鈴鹿、9/19 13:00~)
3回戦:vs 栃木SC(JFL) (栃木、10/9 13:00~)
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2005年08月27日
卓球! 県北ダブルス大会 [ ラケット競技 ]
本日(8月27日)、延岡市総合体育館で延岡市卓球協会主催の卓球大会が行われた。
この大会は小・中学校およびクラブチームによる「団体戦」と、高校生および一般社会人による「県北ダブルス卓球大会」の2つがあり、「県北ダブルス大会」はさらに2つの種目に分かれている。
1つは男女ペアの「男女混合ダブルス」、もう一つは「なかよくダブルス」。“なかよし”ではなく“なかよく”だ。 前者はチーム登録をあらかじめ行い、後者は会場に着いてからくじ引きでペアを組む相手を決める。「なかよくダブルス」は呼吸の合わない人とペアを組むことを覚悟しなくてはならない。
相変わらず県北の卓球人口は多い
前回のレポート時も競技人口の多さに驚いたが、今回の大会も選手の数は多かった。県北は意外と卓球好きが多い。
しかし、関係者に聞いたところ、今年は他の大会とぶつかってしまったりで学生が少ないとのこと。ちなみに、大会本部の運営は協会と学生で行われている。場内アナウンスももちろん学生だ。
チームパワナビも参加!
この大会には、パワナビから濱田隆志と花岡真祐美の両名が「チームパワナビ」として男女混合ダブルスに登録している。登録表に「パワナビ」と書かれているのがわかる。
卓球特集をパワナビに先月アップしているので、両選手の詳細はこちらのレポートを。
なかよくダブルス抽選会
体育館に入ると、ステージ上がにぎやかだった。覗いてみると、「なかよくダブルス」のペア抽選会の真っ最中だった。
古江裕二さん(旭化成)
人だかりの中央に、前回のレポートで大変お世話になった古江裕二さんの顔があった。
古江さんは延岡市卓球協会理事も務めているので、抽選会など試合進行に関するすべての中心にいる。選手としても常に参加しているので、1日中忙しく動き回っている。
時間を少々割いていただいて、大会の趣旨やルールなどを聞いてみた。
古江さん曰く、今回の大会は「(大人については)競技の勝敗に重きを置くのではなく、あくまでも選手間のコミュニケーションを図るためのもの」だそうだ。そんな位置づけだからこそ、男女混合ダブルスであり、“なかよく”ダブルスなのである。
子供たちについては団体戦なので、そうはいかないかもしれない。
「県北ダブルス卓球大会」の進行(詳細:古江さん)
・男女混合ダブルス、なかよくダブルス共に同ルール
・まずはじめに、1リーグ3~4チームで予選リーグを行う(混合が11リーグ、なかよしが5リーグ)
・リーグの1位チームは1位グループの決勝トーナメントへ
・2位チームは2位グループの決勝トーナメントへ、3位も同様
・それぞれのグループから優勝チームを選出する
・予選リーグで勝敗数が同じチームは、得失点差により順位を決める
・予選も決勝トーナメントも11点の5セットマッチ、サーブは2本で交代
小・中学生の団体戦
選手たちは真剣そのもの! 大人たちのリラックスムードとはちょっと違った。
☆優勝チーム紹介☆
中学生男子の部優勝 延岡南中学校Aチーム(左)
中学生女子の部優勝 鞍岡・矢部クラブ(右)
男女混合ダブルス・なかよくダブルス
幅広い年齢層が一つになって――とは、まさにこのこと。特に、なかよくダブルスはお年寄りから高校生まで、まったく関係なくシャッフルされてペアを組んでいた。
男女混合ダブルス1位リーグ決勝トーナメント決勝戦
(1)木村・林田 11-05 村上・松本
(2)木村・林田 02-11 村上・松本
(3)木村・林田 12-10 村上・松本
(4)木村・林田 05-11 村上・松本
(5)木村・林田 05-11 村上・松本
男女混合ダブルス2位リーグ決勝トーナメント決勝戦
(1)中島・宮本 13-15 大畑・菊田
(2)中島・宮本 11-06 大畑・菊田
(3)中島・宮本 11-06 大畑・菊田
(4)中島・宮本 11-09 大畑・菊田
パワナビチームは…?
チームパワナビ(濱田隆志、花岡真祐美)は男女混合ダブルスに参戦。
しかし、ペアでの練習不足がたたってミスを連発…。3チームの予選リーグを初戦は3-1で勝利するも、次は0-3のストレート負け…。
3位リーグとはいえ、決勝トーナメントは負ければ次がない。勝ち上がれば相手は強くなっていく。
落ち込んでいた濱田と花岡だったが、3位リーグとはいえ「優勝」に目標を切り替えた。
(1回戦)3-0でパワナビのストレート勝ち
(2回戦)3-0でパワナビのストレート勝ち
準決勝(3回戦)はなぜか3位リーグにまわってしまった強豪、藤原・古江チームとの対戦となった。
藤原さんは前回のレポートでも紹介したが、学生時代に熊本で県ベスト8の実績があり、7月に開催された「夕刊デイリー杯」を優勝した卓球童夢Aのメンバー。チームパワナビの濱田も卓球童夢Aのメンバーだったので、互いに手の内は知り尽くしている。さらに、藤原さんとペアを組んでいる古江さんは、古江裕二さんの奥さんである。
ここからようやく、花岡の声が出るようになり、サーブのキレもよくなった。しかし、相変わらず凡ミスが多い…。セットカウント3-1で辛くも勝利を手にし、決勝進出を決めた。
パワナビ(濱田・花岡) 13-11 藤原・古江
パワナビ(濱田・花岡) 06-11 藤原・古江
パワナビ(濱田・花岡) 11-07 藤原・古江
パワナビ(濱田・花岡) 11-05 藤原・古江
決勝でもまだエンジン全開とはいかず、凡ミスを連発。セットカウントも常に後手にまわってしまう。
花岡はサーブはいいのだが、レシーブがどうも雑だ。そのため、濱田に厳しいボールが返り、いい流れを作れないでいる。たまに濱田が無理矢理打って出ることがあるが、それでも流れがこない。
しかし、最後の最後、肝心なところで踏ん張ることができた。底力があったからだろう。チームパワナビはフルセットの末、なんとか3位リーグの決勝トーナメントで優勝することができた。
パワナビ(濱田・花岡) 10-12 鎌田・石井
パワナビ(濱田・花岡) 11-01 鎌田・石井
パワナビ(濱田・花岡) 07-11 鎌田・石井
パワナビ(濱田・花岡) 11-08 鎌田・石井
パワナビ(濱田・花岡) 11-04 鎌田・石井
県北ダブルス卓球大会結果
男女混合ダブルス1位リーグトーナメント優勝
村上英裕・松本佳奈ペア(チーム太陽クラブ)
男女混合ダブルス2位リーグトーナメント優勝
中島直人・宮本イチエペア(チーム卓海)
男女混合ダブルス3位リーグトーナメント優勝
濱田隆志・花岡真祐美ペア(チームパワナビ)
お知らせ
9月18日(日)に開催されるサウンドビーチすみえで、パワナビ主催の卓球大会を行います。
内容は以下の通り。30組にて応募を〆切らせていただきます。
パワナビペアピンポンバトル(賞金・商品・スマッシュ大会あり)
経験者、初心者、小中高生、社会人を問わず、上履きさえ持参いただければ参加できます。私服、コスプレ、何でもOKです。チームパワナビの濱田・花岡両名が「かかってこい」と息まいております。腕に自信のある方はぜひ、ギャフンと言わせてやってください(意外と手強いですよ)。
開催日は9月18日。3連休中日の日曜となります。会場はビーチの森すみえの実習棟。あまり広くはありません。受付が9:00、試合のスタートが10:00、終了は16:00を予定しております。参加無料なのでお気軽にご参加ください。
メールでの応募はこちらをクリックしてください。
当日は同じ会場でアームレスリング大会、青空コンサート、ホテルメリージュ延岡バーべキュー&グルメ、ナップカフェ・カフェバス移動エスプレッソなども楽しむことができます。近隣のビーチではレゲエイベントやビーチフラッグス、ビーチバレー、ペットボトルロケット、ビーチクリーン、各種売店などもございます。
(取材&撮影:パワナビ、編集:てるKUN)
投稿者 pawaspo : 20:03 | コメント (0) | トラックバック
宮崎県サッカー選手権大会準決勝 [ サッカー ]
天皇杯宮崎県予選となる「宮日旗・NHK杯 宮崎県サッカー選手権大会」の準決勝2試合が小林市総合運動公園陸上競技場で行われた。
ホンダロックSCと宮崎産業経営大学が勝利し、明日の決勝で戦うことになった。
ホンダロックSC 2 - 0 宮崎日大高校
(前半0-0、後半2-0)
宮崎産業経営大学 1 - 0 鵬翔高校
(前半0-0、後半1-0)
小林市総合運動公園
小高い丘の上の小林市総合運動公園には野球場、陸上競技場、テニスコートなどがある。さらに高い丘には展望広場があって、ここはサッカーの試合会場に使われることがある。
宮崎県サッカー選手権大会準決勝の会場は、陸上競技場のフィールドコート。芝生の状態は木花のサッカー場やラグビー場よりはいい。スタンドもある。
一番いいのは眺め。霧島連山が大きく見える。今日は快晴なのでくっきりと。
ホンダロックSC vs 宮崎日大高校
競技場の中に入ると、フェンスにホンダロックイレブン一人一人の横断幕が掲げられていた。チームカラーの赤色とフェニックスをバックに、名前とニックネームがくっきりと書かれている。「ミラクルパサー 廣池寿」とか「堅守!!攻伐!! 川島正士」とか。
スタンドにはホンダロックサポーターが陣取っている。応援バスなどでやって来た人たちだ。帽子、ユニフォーム、タオル、メガホンなど何かしらチームカラーの「赤」を主張している。でっかいフラッグもある。年配の人たちが多いように見える。会社の人たちだろうか。
宮崎日大は、じつは小林へ悪友バンと向かっていたときバスを見かけた。自分の「追い抜こう」指令で抜いていったけど。
試合前の練習でビックリしたけど、部員が多い多い。何人いるんだろう。ピッチの外に試合に出ない部員たちがズラリと並んで、ボールがこぼれないようにしている。彼らは試合中、応援団に変わる。
ルールについて。天皇杯宮崎県予選は40分ハーフ(計90分)だけど、準決勝からは45分ハーフのインターバル10分になる。
天気は快晴。雲はほとんどない。気温はもちろん高め。暑さが水分とスタミナを奪っていく。ちなみにこれを書いてる今、日焼けしたところが赤くなってヒリヒリしてたまらん…。
ユニフォームはホンダロックが白、宮崎日大はピンク。
前半開始。キックオフと同時に応援が始まった。ホンダロックは太鼓とメガホンを叩いて「ホーンダロック!」。ゴールキックだけで「ぉぉぉぉおおおおお!」と盛り上げる。対する日大サッカー部員はピッチの向こう側で、旗とメガホンと太鼓と笛と歌で対抗している。スタンドには父兄らしき人たちがいる。
序盤は特に動きはない。どちらかといえば、ホンダロックが攻めている。ホンダロックは3バック。日大は選手が小さく、線が細いように見える。
15分をまわって、ホンダロックが左側からのフリーキック(FK)を得る。しかし、得点ならず。20分過ぎには低いクロスに10番・大串がヘッドで合わせるも、ボールはバーの上。対する日大はコーナーキック(CK)を得るも活かせず。ホンダロック反撃のシュートはキーパー(GK)正面だ。
両チームともロングボールが多いように感じる。パスは選手たちが思っているよりはつながっていないのでは。中盤のスペースはホンダロック。
28分、ホンダロックのシュートは枠の外を転がってしまった。ホンダロックはこれまでに決定機を何度か作りながら得点できていない。もう一押しが足らない。
30分をまわり、ホンダロックが右からのFK。しかし、日大GKが止める。その後にシュートを狙うも、上手くボールにヒットせず。決定機をまた逃す。コーナーキック(CK)から5番・城がボレーを放つも枠の外。
ホンダロックがチャンスを活かせぬまま、前半が終了。日大はピンチが多いせいか、キーパーの好セーブが目立つ。
15分のインターバル。日大の選手たちが水をかけてもらっている。
後半開始早々、ホンダロックにビッグチャンスが来る。クロスに10番・大串がボレー。ところが、ボールはバーを直撃。これは痛い。その後もヘッドなどでゴールを狙うも、得点に至らない。
12分、ペナルティーエリア前でホンダロックがFKを得る。これを10番・大串が直接決めて先制! やっと得点に結びつけることができた。サポーターは大喜び。
そして、20分過ぎには大串が左からのゴールで2点目。1点目から2点目の間にも得点機が何度かあり、決めることができた。
日大は数少ないながらもチャンスを作る。11番・甲斐がシュートを放つもGK正面、はじいたボールはディフェンス(DF)にクリアされる。
ホンダロックは得点をキッカケに、細かいボールもつながるようになってきた。攻撃については10番、小柄な14番、長身の25番が目立つ。
ホンダロックはどんどん攻めるけど、得点には結び付けれない。ミスがあるし、ボールを持ちすぎる場面もある。あと、日大GKが頑張っているというのもある。
試合はこのまま終了。後半の2得点でホンダロックが勝利した。試合の流れはずっとホンダロックだったので実力どおりではあるけど、決定機の精度が低いのは気になった。日大は数少ないチャンスはあったものの、DFやGKに阻まれた。
○ホンダロックSC 2 - 0 宮崎日大●
(前半0-0、後半2-0)
宮崎産業経営大学 vs 鵬翔高校
お互い、九州の大学と高校の強豪同士。産経大は九州大学リーグ1部だし、鵬翔学園はプリンスリーグ九州の1位。
ユニフォームは産経大がイエロー、鵬翔はブルー。鵬翔のユニフォームは久しぶりに見たけど、昔と変わってないよな…?
スタンドにはさっきの試合の選手たちがいる。
前半の序盤は産経大の時間。5分過ぎ、左からのクロスに合わせたシュートはゴールの右に。ヘッドはGKのサイドジャンプセーブに阻まれ、CKからのヘッドはGK正面。10分過ぎのチャンスもGKに止められた。
産経大がチャンスを活かせないまま時間がすぎ、流れは互角になっていく。30分すぎ、鵬翔が右からのFK。これはGKがキャッチ。その後もシュート。鵬翔はチャンスがようやく出てきた。声もよく出し合っている。互角の流れのまま前半を終えた。
後半最初のチャンスは産経大。ボールはバーの上。次のシュートも上。鵬翔は10分過ぎに産経大DFのミスからボールを取ってシュートも、これまた上。
均衡が破れたのは20分をまわってから。鵬翔のエリア内で乱れるなか、産経大20番・吉本がシュート。ボールはまっすぐ、ゴール右上に突き刺さった。キーパーは動けず。思わず手を叩いてしまうほどのシュートだった。産経大は「やっとこじ開けた」ような感じだ。
鵬翔は残り時間で1点を追う。GKが「1点いこうぜ!」と叫ぶ。産経大ベンチからは「気持ちで守りに入らない!」と声が飛ぶ。
試合は互いがぶつかり合うなか、そのまま終わりを迎えた。鵬翔は最後まで追いつく気持ちを見せたけど、実らなかった。
この試合、一番目についたのは鵬翔のGK。彼がいなかったら、失点は1点ではなかった。この日の高校チームのGKは、2人とも良かった。
○産経大 1 - 0 鵬翔●
(前半0-0、後半1-0)
宮崎代表はホンダロックか? 産経大か?
決勝戦は28日(日)、準決勝と同じ小林市総合運動公園陸上競技場で行われる。
≪決勝戦≫ ホンダロックSC vs 宮崎産業経営大学(13:00~)
この試合は当日の13:00~15:00、NHK宮崎で中継される。延長はあり。
優勝したチームは天皇杯の全国大会に出場。宮崎県代表は9月17日(土)に青森県代表と鈴鹿で対戦する。
投稿者 pawaspo : 16:20 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月26日
サン宮崎FC、大阪大と明日練習試合 [ サッカー ]
サン宮崎FCが明日(27日)、関西学生リーグ3部の大阪大学サッカー部と練習試合をすることになった。
【練習試合】
・サン宮崎FC vs 大阪大学
・会場は国際海浜エントランスプラザ 多目的広場
・10:30キックオフ
・40分の3本マッチ(練習試合ではよくあるスタイル)
8月26日夜の練習。この日参加している選手は8人、怪我の選手が2人(計10人)。自分が来たのは21時をまわってからで、練習の終盤。選手たちは3対2(攻撃3人vs守備2人&キーパー)をしていた。
マネージャーさんによると明日、練習試合が急に決まったとのことだった。しばらくすると、10人ほどの集団が見学に来た。声をかけられたので、話をしてみると大阪大学のサッカー部だった。合宿でこちらに来ていて、近くに泊まっているとのこと。サッカーの練習をやっていたので、観に来たそうだ(試合の相手とは知らなかったようで)。最後まで練習を見ていた。
練習はPK、そして柔軟運動で終了。
1週間後にはKyuリーグの三菱重工長崎戦があるので、ちょうどいいのかなとは思った。ただ、怪我人がいる。
秋山選手も怪我人が多いことは気にしていた。「Kyuリーグは期間の短いリーグ。怪我をして休むと、良くない部分もある。いかに怪我と付き合っていくか。ウチは若い選手が多いので、そういうことも経験です」と話していた。
怪我人でチームがそろわないので、伊藤監督としても「チームのコンビネーションよりも、選手個人の試合感を確認するのが大事」という見方。あくまでも大事なのは、1週間後のKyuリーグの公式戦。収穫が多ければと思う。
時間のある方はぜひ。場所はフローランテ宮崎の裏側です。
投稿者 pawaspo : 23:09 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月25日
伊藤監督が語る「vs産経大」と「これから」 [ サッカー ]
サン宮崎FCは先日の天皇杯宮崎予選・準々決勝で宮崎産業経営大学(九州大学リーグ1部)に1-4で敗れてしまった。
前半で1点リードしておきながら、なぜ後半に4点を取られたのか――自分のように試合を観れなかった人は試合内容や敗因が気になっていることだろう。試合を観た人にとっては、選手の口から聞きたいことがあると思う。
24日の夜、シーガイアイベントスクエアでのサン宮崎FCの練習に行ってきた。雨が降るなか(途中でやんだ)、10人の選手が参加していた。
練習後、プレイングマネージャーの伊藤監督に話を聞かせてもらった。
1点リードの前半
――まずは前半について。
立ち上がりは悪くなかったです。リーグ戦だと序盤に失点するケースがあったんですけど、そうならないようにケアしつつゲームに入ることができた。相手の攻撃にも上手く対応できていました。
ゴール前までにボールを持っていくチャンスを数少ないながらも作ることができて、流れのいいときにカウンターで先制(得点は伊藤選手)。点を取ってからも、選手は集中していました。
合格とまでは言えないですけど、前半はいい感じでしたね。
4失点の後半
――後半は?
最初の失点は後半が始まってから10分過ぎですね。後半の最初は上手く凌げていたんですけど、ちょっとしたマークのズレから1点を失ってしまった。
そこから守備が崩れて、立て続けに失点してしまった。点を取られたあとにまた失点してしまうという、リーグ戦での課題が出てしまいました。
流れが悪くなって、ウチの選手たちの足も止まってしまった。向こうはさすがに運動量がありましたね。
ゲームの敗因
――立て続けの失点が大きいことではあったんですけど、敗因を挙げるとすれば何でしょうか?
一番大きなことは、1点を取った後に(追加点を)取りきれなかったことですね。
相手は受けの状態だったんです。そこでモノにできればいいんですけど、押し切れなかった。良い時間の後には悪い時間が来ます。そこを相手は上手く突いてきた。
1点を守りきるよりも、1点を取りに行くほうがいいんです。今回は上手くスキを突かれた。狙ってたんでしょうね。
――リーグ戦での悪い点が出てしまった…。
天皇杯でも出てきてしまいましたね。気持ちを切り替えても出てきてしまった。同点にされたら、相手の流れですからね。
――フリーキックでの失点もありました。
フリーキックに対してどうこうよりも、フリーキックになる前のシーンを防がないと。1つ、2つ前のプレイが問題なんです。マークがずれて、そうなってしまった。大事なのは「その前のプレイ」なんです。
――選手たちの集中力というのはどうだったんですか?
1点を失ってから、ウチの選手たちは経験が少ないので集中力が切れてしまう。紙一重の差なんですけどね。
経験不足というのはしょうがないので、どれだけ点を取って楽にするか、なんです。リードされるとプレイの幅が狭くなってしまう。経験がないから、プレイが小さくなってしまう。
サッカーは90分で勝てばいいんです。時間は90分ある。
数少ない収穫
――課題が多いんですけど、良かった点は何でしょうか?
収穫は数少ないチャンスをモノにできたことですね。
自分はフォワードなんですけど、なかなか前に参加することができない。前に出ればゴールはできる。(0-1と健闘した)ロッソ熊本との試合では最終ラインに入ってました。
やりたいポジションをできない選手がいるなかで、自分は後ろからチームを動かしてます。まずは点を取られないことが大事ですから。
vs三菱重工長崎
――次は最終ホームのリーグ戦、三菱重工長崎との試合です。残留のためには勝たないといけない試合と思いますが。
勝ち点を取りにいくと、勝ち点は取れないんじゃないかと考えてます。
たとえば、自分が前に行くのが「勝ち点を取るやり方」。でも、それをすると守りが薄くなる。
勝つためにはいかに失点を減らすか、です。攻撃チャンスは少ないし、強い相手との力関係というのはしょうがない。それをいかにするか、なんです。
次は勝ち点を取りたい。そのためには、失点をしないことです。失点をしないで、89分に点を入れればいいんです。
他にもいろいろ
メモを取っていたのはこれまで。メモを止めてからも、伊藤さんとの話は続いた。伊藤さんというのはサッカーが好きで、そしてサッカーの話をするのが好きなので、話はこちらが止めない限り続く。
先週聞いたこともまじえて、思い出したことを紹介してみよう。
【Kyuリーグ】
九州リーグの特徴として伊藤さんが挙げていたのは「ハイスコアが多い」こと。
九州リーグは春から秋にかけて行われる。九州での暑い時期だ。だから、選手の足が止まることが多いらしい。そして、得点シーン(もしくは失点シーン)が連続してしまう、と。
9月は台風がやって来る。雨の中での試合となる可能性が大きくなる。
【V・ファーレン長崎とニューウェーブ北九州】
残り4試合のうち2つがV長崎とNW北九州との試合だ。この2チームは九州社会人で試合を観たので、話に出た。
V長崎についてはサン宮崎FCは前節、4-6で負けている。前半は0-3、後半はなんと4-3。3点を先制されて(さらに3点を奪われながら)4点を取り返している。伊藤さん曰く「後半はノーガードの殴り合い」だったそうだ。次はいけると自信を見せていた。
九州社会人については、Kyuリーグのチームのモチベーションが低いのはしょうがないだろう、と。大事なのはリーグ戦だから。リーグ戦で地位が決まる。自分は「大相撲でいえば本場所ですね!」と言った。
【ロッソ熊本】
ロッソ熊本は全勝で全国決勝大会進出を決めている。JFL昇格は有力だと言われている。伊藤さん曰く「力はJFLの下位チームよりは上でしょう」。
このロッソ熊本とサン宮崎FCは0-1の接戦をした。この試合については「金星を得るチャンス、得点のチャンスは何度かあった。でも、決めさせずに、こちらから1点を取る力が向こうにはあった」そうだ。
ロッソの試合は一度は観ておきたい。じつは、2月のJキャンプのとき、宮崎に練習試合で何度か来てたんだけど…。
【選手に合った戦術】
代表の山下さんが語っていた「ボールをつなげるサッカー」というのは、伊藤さんが最初から打ち出したものでなく、今いる選手で最前のものとして辿りついたものだ。
【個人の力】
伊藤さんはチームの力よりも、個人のスキルアップを重視している。
チーム力というのは確かに重要。ただし、ここぞという場面では個人の力がモノを言うときがある。九州社会人でも「ここで個人技があれば」というシーンはあった。
個人の力があれば、必ずしもチームのかみ合いは必要ない――そういう考えだ。そして、個人のスキルアップは参加人数の少ない練習だからこそ力を入れれる。チームの一員としてだけでなく、一選手として存在感を示してほしい、と。
【さらに上へ】
今、チームの状況は良くない。雑音が入ることもあるらしい。でも、伊藤さんは「気にしてないです」とキッパリ。熱心に応援してくれる人もいれば、悪く言う人もいる。悪く言われるのは「気にしてもらってるわけだから」と。前向きに受け止めていた。
そして、この一年はチームのこれから、選手個人個人のこれからにとって良い経験になる、と。選手のサッカー人生はまだあるし、スキルがアップすればより上のチームで活躍してほしい、と。
残り4戦あるから、残留の可能性はまだまだある。サン宮崎FCの人たちは常に前向きで、あきらめることはしない。
他はジュニアの選手たちが大分遠征に行ってること、宮崎のこと、伊藤さんの夢、自分(てるKUN)の話など。
とにかく、次のホーム戦だ。
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2005年08月24日
宮崎県高校野球新人大会、宮崎北vs本庄 [ 野球 ]
20日から宮崎県高校野球新人大会の地区予選が県北、県央、県南の各地区で始まった。大会の概要については8月19日の記事で熟知すべし。
「試合を観れるのはこの日だけかなぁ」ということで22日の昼、県央予選が行われているアイビースタジアムに向かった。
そしたらなんと! 我が母校・宮崎北の試合だった。そうか、雨で順延されたから…。相手は本庄高校。あの、聖心ウルスラに敗れた予選決勝以来の公式戦だ。
会場に入ろうとすると、なんと入場料が。昔の話だけど、自分たちの新人戦(サッカー)は無料だった…。500円払った。自分の2食分か…。今度から高校野球は必ず取材申請してから行くようにしよう…。
試合はすでに4回。宮崎北はあの時と同じ1塁側で先攻。スコアは3回が終わって3-2でリードしている。
会場はさすがに空席が多い。1塁側スタンドには北高の父母らしき人たちが15人ほどいて、決勝で使ってた赤いメガホンを持っている。本庄の応援も15人ほど。
天気は太陽が出たり隠れたりして蒸し暑い。自分は一番いい席、バックネット正面の最前席で観ることに。この試合でまた日焼けしてしまった…。
【4回表(宮崎北)】宮崎北 4-2 本庄
1、3塁の場面。1塁ランナーが走る。キャッチャーが2塁に投げる。3塁も走る。1塁ランナーが挟まれる。ベースで刺されてアウト……と思ったらなんとセーフ! その間に3塁ランナーが生還。本庄のまずい守備に助けられての1点だった。この試合、まずい攻めとエラーが続出することになる。
【4回裏(本庄)】宮崎北 4-4 本庄
先頭打者が2塁打。お互いのベンチが声を出しまくる。試合が終わるまで、気合と声が途切れることはなかった。
本庄の打者、3バント。ピッチャーが捕って3塁に投げてアウト……と思ったら、サードが球を落としてた。オイオイ。次の打者が三遊間ヒットで1点差。さらにヒットで同点。
【5回表(宮崎北)】宮崎北 4-4 本庄
そういや、北高の山本監督を見かけない(ベンチの奥にいる)。部長が選手に檄を飛ばしている。じつはこの試合、采配を振るっていたのは部長だと思う。
投手はお互い右投げ。ただ、自分が見た感じでは特筆すべき点は見当たらない。正直言って、まだまだ。
1塁ランナーが牽制でアウト。オイオイ…。
【5回裏(本庄)】宮崎北 4-4 本庄
先頭打者はセカンドゴロ。これの処理をセカンドが手間取ってノーアウトのランナー。しかし、走ったところをキャッチャーが刺してアウト。お互い、足でチャンスを潰してる…。
グランド整備
5回裏が終わるとグランド整備の時間。両ベンチから選手たちがトンボを持ってグランドに向かっていく。そして、みんなで均していく。他はラインを引いて、本塁にじょうろで水を撒いたり。
夏の予選では車を使ってたのに、この大会では金をかけていない。金をかけてないといえば、電光掲示板。選手の名前が出ていない(アナウンスはもちろん選手の名前で)。
高校野球の大会は、高校球児たちの支えもあってこそ――だ。
【6回表(宮崎北)】宮崎北 5-4 本庄
いきなり3塁打! そして、本庄バッテリーのワイルドピッチで勝ち越し。
北高は相手のエラーに足を絡めてかき回す。無死満塁。一気に突き放すチャンスだ。
ところが……。打者がスクイズの素振りでボールを見逃すと、なんと3塁ランナーが走ってきてアウト。なんやねん、それは…( ゚д゚) 見逃し三振。セカンドゴロ。チェンジ。バックネット裏で悶絶する俺ガイル…。1点に抑えた本庄ベンチが明るい。
【6回裏(本庄)】宮崎北 5-8 本庄
本庄はバントが上手くない。バントミスが多い。
セカンドがエラー。左の球を捕りに行くとき、手だけで行ってる感じだ。ダメだなぁ…。
本庄、またもやバントミス。「上手くない」じゃなくて「下手」に訂正。北高の投手は(右打者に対しての)インコースギリギリの変化球が効果的だ。これは良かった。
ところが、レフトヒットを打たれる。守備が手間取ってるうちにホームイン、同点。そして、長打で2点勝ち越し。さらに、サードエラーでこの回4点目。
6回裏に4点取られるって……嫌なこと思い出させんでくれよ(ノД`)
【7回表(宮崎北)】宮崎北 5-8 本庄
いい当たりはあるんだけど、ヒットにならない。
【7回裏(本庄)】宮崎北 5-8 本庄
北高の投手、インコースの変化球はほんといい。
【8回表(宮崎北)】宮崎北 6-8 本庄
ノーアウトのランナーが出る。セカンドゴロ。ランナー送って、1塁アウト……と思ったら、なんと2塁にも送球してアウト! ランナーが2塁から飛び出してた…。自分、さすがにブチキレそうになる…。つまらんミスが多すぎ!
で、この後に3塁打が出るんだよなぁ(ノД`) なんで得点チャンスを潰すねん…。この後にキャッチャーの送球ミスがあって、北高6点目。じつは、本庄はキャッチャーが変わってから北高の得点に絡んでいる…。
【8回裏(本庄)】宮崎北 6-8 本庄
三者凡退。北高のショートが上手い!
【9回表(宮崎北)】宮崎北 7-8 本庄
またもノーアウトのランナーが出る。ここでピッチャー強襲のヒット! しかし、3塁でランナーアウト。セーフと思った自分はガッカリ…。
ワイルドピッチで1死3塁。ここでフォアボール。走って2、3塁に。一本長いのが出れば同点だ。打球はセンターフライ。タッチアップで1点差。
さあ、追いつくぞ!……というところでアウトで試合終了。北高、敗れる。
宮崎北 012 101 011 │7
本 庄 200 204 00× │8
お互いにエラーが、エラーカウントされないようなミスもたくさんあって、応援する側としてはある意味辛い試合だった。まあ、シーソーゲームではあるし、最後の最後まで見せ場があったので面白い試合でもあったけど。
北高は攻めがまずい! 信じられないようなミスがあって、それでみすみすチャンスを潰していた。集中力が切れていたのか?
あと、チャンスで打てないのは…。じつは、自分が会場に着いてからタイムリーヒットでの得点は1点もない。相手のミスか犠打だけだ。6回表なんか大量得点のチャンスだった。北高のほうがヒットは多いのに(北高12本、本庄9本)。
守備については両チームとももっと向上しないと。「下手」とか厳しい言い方してるのは、彼らはまだ先があるからだ。
褒めるべきは、両チームとも声は最後まで途切れなかった。終盤に近づくたびにテンションが上がっていた。たとえミスしようとも、攻めてやるという気持ちは失っていなかった。
試合が終わると両チームの部員たちがグランドや場内、球場周辺の清掃を始めた。
じっと見つめていると北高の山本監督がトンボを持って、グランドを均し始めた。これは本庄の監督が選手に任せさせて、2人で話しこんでいた。
しっかし、北高の1年は弱いなぁ…。彼らがどう育つか、楽しみにしてます。
帰りに北高の部員とすれ違ったら、挨拶してくれた。
投稿者 pawaspo : 02:03 | コメント (2) | トラックバック
2005年08月23日
テニスの合同練習? [ ラケット競技 ]
生目の杜運動公園に行くと、いつもテニスコートでテニスをやっている。北高が本庄に負けた試合の後、ちょっとのぞいてみた。
ここには人工芝のテニスコートが8面ある。「掘りごたつ」のように地面を掘り下げたスペースに4面ずつあって、設置されてるベンチから見下ろせるようになっている。
自分が行ったとき、宮崎県内のいろんな高校の女子テニス部の選手たちが試合(ほとんどダブルス)をしていた。都城や延岡からも来ている。
どうやら、公式の試合ではないようだ。公式の雰囲気じゃない。合同合宿? 合同練習? アナウンスで「明日は朝から団体戦、時間があれば…」と言っていた。
ベンチに座って試合を少し観てから帰った。
テニスといえば、先日のウィンブルドンは面白かった。女子でもスピーディで、躍動感があって、パワフルなプレイを見せてくれるし、ハラハラする展開の試合があった。
そういうプレイを間近で観てみたいなぁ…。自分、横浜にいた頃は、有明コロシアムではプロレスしか観なかったよ。
投稿者 pawaspo : 22:03 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月22日
JR九州少年剣道大会、宮崎稲門館道場が優勝 [ ]
サッカーが終わり、前日に続いて電車までに時間ができた。今日は朝から雨だったので、サンマリンスタジアムでは何もやっていない。
近くにある宮崎県武道館から歓声が聞こえる。行ってみると、「第14回JR九州少年剣道大会」が行われていた。
剣道の試合を観るのは初めて。ルールはよくわからない。面、胴、小手、突きは知ってる。二本先取したほうが勝ちだったと思う(剣道日本Webでも見てください)。ちなみに自分、宮本武蔵の『五輪書』が好きだ(というか『独行道』が)。
この大会は九州の剣道場の団体対抗戦。出場するのは少年剣士たち。会場は剣道関係者、子供、親でいっぱいだ。それにしても、建物の中はクーラーが効いて涼しい…。
自分が入ったときは、決勝トーナメントの準決勝だった。小さい剣士が「やーーー!」とか気合を出し、ときには竹刀を打ち込み、ときには鍔迫り合いを見せている。互いの駆け引きは緊張感がある。
出場選手の後ろには道場関係者や子供たちがいて、自チームの選手がいい攻撃を見せるたびに手をいっせいにパチパチさせている。規則正しく。これが一番インパクトあった(苦笑)
決勝は宮崎稲門館道場(宮崎・延岡市)vs東野少年剣道教室(福岡)。
先鋒戦は引き分け。次鋒戦は稲門館の勝利。中堅戦は引き分け。稲門館はあと1人勝てば優勝だ。しかし、副将戦は東野の選手が二本を連取して勝利。勝負は大将戦での決着となった。
さあ、大将戦。まずは一本取ったのは稲門館。そして、最後は面に行くと見せかけての左からの胴打ち! 二本目を取って、宮崎稲門館道場が優勝した。
自分は東野サイドの方から観ていた。親が応援する姿はどのスポーツでも同じか。
敗れた東野の選手たちが、先生の前で正座して話を聞いている。「もっと気合を…」とか。選手2人は女の子だった(1人はサブ)。
投稿者 pawaspo : 10:33 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月21日
九州社会人サッカー、新日鐵とNW北九州が代表の座に [ サッカー ]
「第41回九州社会人サッカー選手権大会」の3日目、代表決定戦2試合が宮崎市の総合運動公園サッカー場で行われた。
C代表決定戦は新日鐵大分が佐賀県代表・九州INAXに勝利。昨年はアルエット熊本にPK戦で敗れたものの、1年ぶりの代表権をつかんだ。
Kyuリーグ同士の試合となったD代表決定戦は、ニューウェーブ北九州が後半に2点を取ってV・ファーレン長崎に勝利。2年連続の決定戦勝利となった。
新日鐵大分 2 - 1 九州INAX
(前半2-0、後半0-1)
ニューウェーブ北九州 2 - 0 V・ファーレン長崎
(前半0-0、後半2-0)
新日鐵大分 vs 九州INAX
中津SCに圧勝した新日鐵大分、Kyuリーグのヴォルカ鹿児島を降して勢いに乗る九州INAX。
すんません、試合観てません(-_-; 雨が降る中での試合だったと思う。
九州INAXにはいい大会になったと思う。選手が「楽しかったです」と話していた。
○新日鐵大分 2 - 1 九州INAX●
(前半2-0、後半0-1)
ニューウェーブ北九州 vs V・ファーレン長崎
Kyuリーグ同士の試合。NW北九州は黄色、V・ファーレン長崎は青色のユニフォーム。雨は止んで、青空が見えてきた。
前半の序盤はNW北九州の時間。10分過ぎのシュートはバーを直撃、コーナーキック(CK)は得点ならず、フリーキック(FK)は惜しくも左。V長崎イレブンから「立て直そうぜ!」と声が出る。
V長崎がFKを得るも、ボールはバーの上。NW北九州が前線からプレッシャーをかけてくるため、なかなか攻撃のリズムをつかめない。19分過ぎにはペナルティーエリア前のFKというピンチがあった。
V長崎は右サイド→左サイド→センターとロングボールでチャンスを作るも、合わせることができず。しかし、ボールを細かくつないで持ち直してきた。カウンターのロングボールをV長崎27番・井石が抜けてシュート。左に逸れてしまったけど、いい攻撃だ。
V長崎は細かいパスでつなぎながら、時折ロングパスを縦に流してくる。フィニッシュは27番・井石に合わせようとしている。低いクロスのチャンスはキーパー正面。
天気は太陽が出たり、雲に隠れたり。蒸し暑いなか、両チームのモチベーションは高い。声もよく出ている。
NW北九州の反撃。シュートするもキーパーにはじかれる。CKは活かせず。
39分、NW北九州がペナルティーエリア正面のFK。しかし、ボールはバーのはるか上に。
ロスタイムは2分。ここでV長崎の凄いロングシュートがあった! 惜しくもバー。自分は「あっ!」と思った。あれは、入ってたらほんと凄かった…。
インターバル。V長崎の監督の指示は「水分をいっぱい取れ」「向こうはいつものパターンでやれてるけど、ウチのリズムも出てるからあわてんでいい」「ボールをもらう意識も出てるし、声も出してるし、ボールをいいリズムでまわせてる」「あっちは9番と29番がワンツーで動いてるから」「プレッシャーをかけられたら無理にまわすなよ。つけこまれるから」「ディフェンスの裏をかけ。それで1点取れる」「キーパーとの1対1はもっと奥まで行け」「相手はもう止まってるぞ。ここでいかに自分のサッカーをやれるか、だ」「迷ってパスミスとか怖いからな」「1点取ったら楽になるぞ」。
後半、いきなり均衡が破れる。4分、NW北九州10番・井手田がボールを持つと、V長崎ディフェンスは9番と29番へのパスを警戒する。ところが、井手田はそのままミドルシュート。ゴールの右に突き刺さって、NW北九州が1点を先制した。V長崎は、監督が口にしていた「最初の10分」での失点だった。
点を取ったからか、勢いはNW北九州。17分にはCKから9番・植木が押し込んで2点目を追加。ベンチからは「もう1点取りに行こう」と声が飛ぶ。NW北九州29番・池元がドリブルで切り込んでシュートを放つも、惜しくも入らず。しかし、NW北九州の流れだ。
20分をまわってもV長崎のピンチは続く。NW北九州10番・井手田のシュートはキーパーが好セーブ。V長崎はボールがつながらないし、27番・井石の出番がない。V長崎ベンチから「まだ(時間は)あるぞ! (まずは)1本!」と檄。
30分で両チームとも選手交代。空き時間の水分補給は欠かせない。35分、V長崎が攻める。しかし、NW北九州キーパーの好セーブでチャンスは実らず。キーパーからはディフェンスに「連動しろ!」と指示が飛ぶ。メンバーからは「1点取って終わるぞ」と声が出る。
ロスタイム2分。V長崎はCKとFKを得ながら、活かせないまま試合は終わった。
○NW北九州 2 - 0 V・ファーレン長崎●
(前半0-0、後半2-0)
新日鐵大分とNW北九州が九州代表に
試合終了後、手短な表彰式があって、NW北九州イレブンに賞状と盾が贈られた。
「全国社会人サッカー選手権大会」(兵庫、10月14日~19日)には九州代表としてロッソ熊本(A代表)、FC琉球(B代表)、新日鐵大分(C代表)、ニューウェーブ北九州(D代表)が出場する。
ちなみに、大会の案内には「代表は全国大会への出場義務を負う」と書いてある。権利じゃないやん(苦笑) 社会人の全国大会は、Jを目指すチームにはどんなメリットがあるのだろうか…。
この大会には主力組が出てるか、そしてモチベーションはともかくKyuリーグ勢が出場した。Kyuリーグ昇格を狙う各県のトップチームも出場した。自分はまだまだ九州のサッカーに疎いので、そういったチームを一度に観られたのはいい機会だった。2試合が同時進行だったのは辛かったけど……まあ、しょうがないか。
今日戦ったニューウェーブ北九州、V・ファーレン長崎はサン宮崎FCとのリーグ公式戦を残している。サン宮崎は果たして、彼らに一矢報いることができるのだろうか。残留のためには、勝ち点を1つでも2つでも得たいところではある。
投稿者 pawaspo : 16:59 | コメント (0) | トラックバック
サン宮崎FC、天皇杯予選で敗れる [ サッカー ]
天皇杯宮崎県代表の座を争う宮崎県サッカー選手権大会。今日は準々決勝3試合が行われ、サン宮崎FCが初登場。宮崎産業経営大学との試合に臨んだ。
前半は1点リードするも、後半に4点を取られてしまい、サン宮崎FCは準々決勝で敗れてしまった。試合の写真はサン宮崎FC公式サイトに掲載されている。
宮崎産業経営大学 4 - 1 サン宮崎FC
(前半0-1、後半4-0)
サン宮崎FCは今年のKyuリーグがスタートしてから90分での勝ちというのがまだない。PK戦での勝利、1つだけだ。
残りのリーグ戦に向けて、この天皇杯予選で勝利を取ることがいいキッカケになると期待していただけに残念である。
敗因については今度聞いてみたい。
それにしても…。広報の坂上さんに電話する前はドキドキしてたけど、結果を聞いたら身体の力が抜けてしまったよ(ノД`)
投稿者 pawaspo : 16:48 | コメント (0) | トラックバック
中学生新人野球大会 [ 野球 ]
総合運動公園のサッカー場とラグビー場の近くにはサンマリンスタジアムがある。九州社会人サッカーを観ているとき、場内アナウンスが聞こえて気になった。サッカーが終わってから次の電車が来るまで、ちょっと寄ってみることにした。
行われていたのは中学生新人野球大会の第22回宮崎地区大会と第2回西都児湯地区大会だった。
自分がいたのは30分だけ。試合は西都児湯地区の準々決勝、唐瀬原vs都於郡だった。
サンマリンスタジアムはジャイアンツがキャンプで使うだけあって広いし、グランドもきれい。そういえば、ここでゲームを観るのは初めてだ。
軟式野球は音が違う。硬式なら「カキーン!」だけど、軟式は「ボスッ!」。
選手たちは中学1、2年生。成長していく時期なので小さい。でも、ピッチャーの投げる球はけっこう速い。都於郡の投手は左投げだった。
試合は都於郡がリード。1点目はスクイズ、2点目はサードの1塁への返球が高くなったときにホームイン。中学生だから、ミスがあるのはしょうがないか。
都於郡でビックリしたのは……母ちゃん! チャンスになったり、ピンチを凌いだりすると母親たちが大騒ぎ。「キャーーー!」って声がスタジアム全体に響いてたぞ…。
唐瀬原は選手たちが声をよく出していた。ヒットでは「ナ~イスバッティン!」、ヒットが欲しいときは「○○のヒットが見た~い!」と歌いながら応援してて、母ちゃん軍団に対抗していた。
監督も温かく檄を飛ばしてた。「(ピンチを)よく止めたな」「1点差は取れない点数じゃないぞ」「自分たちで攻める気持ちが大事ぞ!」とか。技術だけじゃないんだよな、この世代のスポーツは。「もっと引き付けて打て」とか、技術的なアドバイスももちろんしてたけど。
5回表はエラー、ボーク、デッドボールで満塁のチャンスになって、1点を返していた。
気になったのが、両チームともに小さい控え選手がバットを拾ったり、裏方として動き回っていたこと。ほんと小さく、ちょこまかと。
審判にお茶を差し出したり、そういう心づかいも忘れない。
控え選手もやるべきことをやって試合に臨む。グランド上の選手だけじゃない、チーム一丸となってプレイしてる――そう感じた。
試合は最後まで観れなかった。都於郡が3-1で勝っている。
21日は宮崎地区大会、西都児湯地区大会ともに準決勝と決勝が行われる。
(追記:雨で中止になったため、27日(土)と28日(日)に順延)
投稿者 pawaspo : 00:29 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月20日
九州社会人サッカー準決勝、延岡市SC敗れる [ サッカー ]
「第41回九州社会人サッカー選手権大会」の2日目、準決勝4試合が宮崎市の総合運動公園で行われた。
準決勝はKyuリーグ所属4チームと、1回戦を勝ちあがった県代表の戦い。Kyuリーグの新日鐵大分、ニューウェーブ北九州、V・ファーレン長崎は勝ち上がったものの、ヴォルカ鹿児島は佐賀県代表・九州INAXに完敗した。
宮崎県代表・延岡市サッカークラブは前半こそは同点で折り返したものの、後半の20分台に2点を奪われて敗れてしまった。
新日鐵大分 6 - 0 中津サッカークラブ(大分)
(前半1-0、後半5-0)
ヴォルカ鹿児島 0 - 3 九州INAX(佐賀)
(前半0-3、後半0-0)
ニューウェーブ北九州 3 - 2 鶴屋百貨店(熊本)
(前半3-0、後半0-2)
V・ファーレン長崎 3 - 1 延岡市サッカークラブ(宮崎)
(前半1-1、後半2-0)
ニューウェーブ北九州(Kyuリーグ) vs 鶴屋百貨店(熊本)
ニューウェーブ北九州はKyuリーグ5位。ユニフォームはイエロー。昨年はこの大会で代表権を取っている。
鶴屋百貨店は「九州リーグを喰って帰るぞ!」とモチベーションは高い。
NW北九州は4バック。前半の序盤から、両サイドから攻める形を作っている。19番・半田が切れ込んでシュートも、キーパー(GK)正面。
10分過ぎ、鶴屋がフリーキック(FK)を得る。この流れで10番・相良(鶴屋の中心選手)がシュートも、惜しくも外れてしまった。これが鶴屋の前半最大のチャンスであり、ここで点を取っていれば…と思うことになる。
試合はNW北九州のペースになっていく。グランドを広く使っているし、サイドからの攻めが早い。ディフェンス(DF)もしっかり鶴屋を止めて機能している。ただ、得点に結びつかない。右からの9番・植木のシュートは外れ、クロスに頭で合わせても外れ、7番・大塚のシュートも外れるといった具合に。
しかし25分、NW10番・井手田が右からボールをもらってシュート! 1点を先制した。
NW北九州の攻めはなおも続く。8番・日高のシュートはバーに直撃。ただ、シュートを狙えるときは積極的にいっている。
32分、NW北九州がペナルティーエリア前のFKを得る。これを8番・日高が直接決めて2点目。
NW北九州はさらに攻める。移動も大きく、DFが逆サイドの前線にまで動いている。中盤を完全に支配しているのはNW北九州。鶴屋は中盤から先にボールを進めることができない。鶴屋はコーナーキック(CK)などピンチの連続。
そして終了間際。NW北九州がボールをカットして、フリーの9番・植木にセンタリング。これを決めて3点目。鶴屋は動きが止まってしまっている。ここで前半終了。
ところが、後半。鶴屋が1分で1点目、8分に2点目。いきなり1点差に詰め寄った。自分は後半は観ていないのだけど、どんな内容だったのだろうか。ただ、鶴屋はその後に得点できず、NW北九州が逃げきった。
○NW北九州 3 - 2 鶴屋百貨店●
(前半3-0、後半0-2)
V・ファーレン長崎(Kyuリーグ) vs 延岡市サッカークラブ(宮崎)
V・ファーレン長崎はKyuリーグ3位。ユニフォームは白。地元出身で固めているチームだ。試合前の打ち合わせで監督が「暑さのなかでも動いていこう」「前半から積極的に」「トップから最終ラインをコンパクトに」「ボールを取られたら自分で取り返せ!」と大きな声で指示していた。
延岡市サッカークラブは宮崎県リーグのトップチーム。Kyuリーグの上位相手にどれだけやれるか。
前半は1-1の同点。これにV・ファーレン監督が怒りの檄を休憩時に飛ばす飛ばす。「ぶさまな試合だぞ」「いつもやってることをやれよ」「おまえらは暑いから汗をかいてるだけだ。動いてもっと汗かけよ!」「こんなんで長崎に帰れんぞ」「がむしゃらにやろう!」などなど。熱い。
後半スタート。延岡市SCは昨日は前にいた選手がDFにいる。システムは4バック。今日は守りを固める作戦か? 長崎はシュートをボンボン放つも攻めあぐねる。
延岡の選手、ちょっとしたミスがある。それにしても、暑い暑い…。陽射しが強くて立ってるだけでもしんどい。これは辛い。
15分、長崎がペナルティーエリア前のFKを得る。22番・田上のキックはバーの上。27番・井石のシュートは左に。長崎、ゴールをこじ開けることができない。
しかし、20分台に試合が動く。23分、長崎19番・小嶺が中をドリブルで突破してシュート! 勝ち越しの2点目。さらに28分、延岡のクリアミスを長崎27番・井石がカット。左から切れ込んでシュート! リードを2点に広げる。延岡は気が緩んだか。
30分をまわると、延岡の攻めるシーンが増えてきた。ゴール前の攻防からの惜しいシュートがあった。それにしても、ほんと暑い。セミの声がうっとおしい。
延岡はロングシュートを放つもキーパー正面。2分のロスタイムにも得点できず、2点差で敗れてしまった。
○V・ファーレン長崎 3 - 1 延岡市SC●
(前半1-1、後半2-0)
新日鐵大分(Kyuリーグ) vs 中津サッカークラブ(大分)
新日鐵大分はKyuリーグ4位。先日はロッソ熊本を追い詰める試合があった。「鉄」だけにユニフォームはシルバー。大柄な選手が多い。
中津サッカークラブは白のユニフォーム。今日のシステムは3ボランチ。試合前には「今日はカウンター狙いでいくしかない」「DFラインを下げすぎないように」「下を向いたら負けだぞ」と監督が声を飛ばしていた。
さあ、宮崎で「大分ダービー」だ。選手が握手していると、ピッチの向こうから歌声が聞こえる。なんと、太鼓を持った新日鐵大分のサポーターが1人で歌っている! 選手がポジションに着くときは選手ひとりひとりの名前をコールしながら、太鼓を叩いていた。試合が始まれば「しーんにってつっ! ドドン! しーんにってつっ! ドドン! ドンドンドドドン…」といった感じで応援しっぱなし。この「応援団ひとり」には驚いた。
前半、天気は曇ってきた。風が気持ちいい。立ち上がりは互角。新日鐵はボールを細かくつないでいくけど、ゴール前でカットされている。
20分、新日鐵9番・長木がシュートもキーパー正面。22分、新日鐵が左からのクロスを頭で押し込んで先制! ここからゲームは徐々に新日鐵に傾いていく。
30分、中津に絶好のチャンスが。フリーの選手がシュートするも、ゴールの左側。これは惜しかった…。前半はこのまま終了。
後半になると新日鐵が爆発。なんと、5得点。応援団ひとりはさぞかし気分が良かっただろう。試合終了後、選手たちがわざわざ彼の前に行って礼をしていた。後半はこっちを観ればよかった…。
○新日鐵大分 6 - 0 中津SC●
(前半1-0、後半5-0)
ヴォルカ鹿児島(Kyuリーグ) vs 九州INAX(佐賀)
ヴォルカ鹿児島はKyuリーグ6位。ユニフォームは白。九州INAXは紺色。
前半、こっちのグランドから歓声が何度か聞こえた。なんと、九州INAXが3点を取っていた。
休憩時に来てみると、INAXはさすがにいい雰囲気。ヴォルカはリードされてるからか、雰囲気は逆。それでも円陣を組んで後半に臨む。
後半がスタート。また晴れてきた。ここは海の近くだから、波の音が聞こえてくる。
チャンスを作っているのはINAX。5分過ぎにはペナルティーエリア正面のFK。ヴォルカの壁は8人。ボールはバーを越えていった。その後のシュートはキーパー正面。
10分過ぎ、INAXにあわや自殺点というピンチがあった。これはなんとか凌いでCKへ。ヴォルカ、このチャンスを活かせず。
15分過ぎ、左のクロスからヴォルカ13番・宇都がシュートも惜しくも外れる。
20分をまわって、試合はINAXペースに。フィニッシュにはならないものの、いい攻めを作っている。ベンチからは「途中まではサイコー!」と声が飛ぶ。
試合はいよいよ終盤。ヴォルカの選手のいらだちがわかる。対するINAXはだんだん余裕に。シュートを外してもベンチから「いいよ~」と声が飛ぶ。マネージャーの女性も一緒に応援している(グランドをまわってドリンクを置いていた)。
試合はこのまま終了。Kyuリーグ喰いを果たした九州INAXはうれしそうだった。こっちは観るなら前半だったな…。
ヴォルカはモチベーションが低かったのだろうか? 大量リードとはいえ、休憩時は元気がないように感じた。
ドリンクを取ったり置いたり動いてる選手がいたけど、ベンチは控え選手もスタッフもほどんどおらず。これ以上の言葉は控えておく。
●ヴォルカ鹿児島 0 - 3 九州INAX○
(前半0-3、後半0-0)
3日目(最終日)は代表決定戦
明日はC代表、D代表を決める試合。Jを目指すクラブチーム同士、企業チーム同士が戦う。
新日鐵大分 vs 九州INAX(サッカー場、10:00~)
ニューウェーブ北九州 vs V・ファーレン長崎(サッカー場、10:00~)
投稿者 pawaspo : 16:04 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月19日
九州社会人サッカー1回戦、延岡市SCが勝利 [ サッカー ]
「第41回九州社会人サッカー選手権大会」が今日から宮崎市の総合運動公園で開幕した。概要については8月17日の記事で熟知すべし。
初日は九州各県代表同士の1回戦4試合が行われ、中津SC(大分)、九州INAX(佐賀)、鶴屋百貨店(熊本)、そして延岡市SC(宮崎)が勝ちあがった。
ユーカリサッカークラブ(鹿児島) 0 - 3 中津サッカークラブ(大分)
七隈トンビーズ(福岡) 0 - 1 九州INAX(佐賀)
鶴屋百貨店(熊本) 3 - 1 小禄クラブ(沖縄)
佐世保サッカークラブ(長崎) 1 - 3 延岡市サッカークラブ(宮崎)
まずは、ルールについて。
時間は40分ハーフの計80分。インターバルは10分。
80分で勝敗が決しない場合は、前後半10分の延長戦を行う。それでも決まらないときはPK戦。
交代は3名まで。累計警告が2回になった選手は、次の試合は出場停止となる。
この大会で代表権を獲得した2チームはロッソ熊本、FC琉球とともに九州代表として「全国社会人サッカー選手権大会」(兵庫、10月14日~19日)に出場する。
試合会場は宮崎市・木花の総合運動公園サッカー場、ラグビー場。ラグビー場は芝の状態が良くない。ゴールとゴールを結ぶライン上、特にセンターが荒れている。自分が試合をしてた頃と変わりなくて、苦笑いしてしまった。ただ、サッカー場には陸上用のトラックがあるけど、ラグビー場にはないのでサッカー観戦に向いているのはラグビー場のほうだ。
天気は晴れ。夕立が来るかなと思ったけど、降らなかった。雨が降ったのは夜だった。
試合は4試合すべて観たけど、開始から終了までではない。2試合ずつの同時進行だったので、前半か後半になってしまっている。全チームを見るためにそうした。
七隈トンビーズ(福岡) vs 九州INAX(佐賀)
赤のユニフォーム、福岡大学サッカー愛好会七隈トンビーズ。20歳前後の選手ばかりだ。この大会に参加できるのは大学連盟に加盟していないからだろう。昨年はニューウェーブ北九州に1-2で敗れて、全国大会への切符を逃している。
対する九州INAXサッカー部は紺のユニフォーム。選手は160センチ台、170センチ台ばかりで、目立って大柄な選手はいない。昨年の佐賀県リーグ優勝チームだったと思う。
前半、まずチャンスを作ったのは九州INAX。フリーキック(FK)を得る。キーパー(GK)にキャッチされて得点できなかったものの、その後も右から縦につなぐなどで形を作る。23番・北村がボールを持ったまま右から切り込んでシュートを放つなどする。
対する七隈はパスミスでなかなか攻撃のリズムをつかめない。試合はINAXペース。どちらも、縦のパスが目立つ。
10分過ぎ、INAXが右のコーナーに近い位置からのFKを得る。しかし、得点できず。互いに上手く守っている。
15分をまわって、INAXが右サイドから細かくつないでセンタリング。これは七隈のGKが前に出てパンチング。キーパーチャージ(相手側の反則)を取った。ただ、試合はINAXペース。チャンスを作っているのはこっちだ。
25分経過。互いにシュートは少ない。INAXはセットプレーをフィニッシュに結び付けれない。七隈は中盤からなかなか攻めることができない。
30分をまわって、ついに均衡が破れるときが来た。INAX20番・寺井がセンターからドリブルで突破してシュート! これが決まって1点を先制。七隈は攻守に走り負けていたように感じる。INAXのリードで前半終了。
後半はINAX3番・永吉がレッドカードで退場するも、INAXが守ってゲーム終了。自分は観ていなかったけど、応援の悲鳴に近い声が何回か聞こえた。惜しいシュートが何本かあったのだろう。
○九州INAX 1 - 0 七隈トンビーズ●
(前半1-0、後半0-0)
ユーカリサッカークラブ(鹿児島) vs 中津サッカークラブ(大分)
青色のユーカリサッカークラブは鹿児島国際大学や鹿児島経済大学の出身者が多い。白のユニフォーム、中津サッカークラブも地元の学校出身者が多い。
前半は1-0で中津がリード。後半、出だしは互いにいい勝負。ユーカリGKの好セーブが目立った。
10分をまわって、中津の攻めるシーンが多くなる。パスがよくつながっているし、サイドからの攻めを活かしている。そして、ユーカリへのプレッシャーが早い。だから、鹿児島の攻めが少なくなる。ただ、得点にはならない。ボールをつないでから21番・卯花がシュートを放つも、ユーカリGKがよく止めた。
20分をまわってからは、ボールは中津サイドにあるほうが多かった。しかし25分過ぎ、中津が左から速攻。FW陣が上がるのを少し待ってから、速くて低いクロス。これに21番・卯花が直接合わせて2点目を決めた。
さらに終盤、中津7番・松永が右サイドからドリブルで切れ込んでシュート、3点目。中津の完勝に終わった。
○中津SC 3 - 0 ユーカリSC●
(前半1-0、後半2-0)
鶴屋百貨店(熊本) vs 小禄クラブ(沖縄)
赤色の鶴屋百貨店サッカー部。登録メンバー22人中、11人がアルエット熊本(ロッソ熊本の前身)だった選手だ。前の試合の観戦中、自分の近くで打ち合わせをしていた。監督が警戒する選手、攻め方を指示し、最後に「(俺たちは)熊本の代表ぞ!」「九州リーグを喰って帰るぞ!」と檄を飛ばしていた。
緑のユニフォーム、小禄クラブ。選手は地元の学校出身者ばかりだ。
前半立ち上がりは互角。ただ、チャンスは小禄。序盤にシュートチャンスがあったし、FKに頭が合わないことがあった。
20分をまわって、鶴屋がチャンスを作ってシュートを放つ。しかし、GKの好セーブに阻まれたり、惜しくもバーを外れたり。互いにチャンスは作っている。鶴屋は「横を見ろ!」と声が飛んでるのは、サイドを活かせってことか?
35分すぎ、鶴屋がペナルティエリア正面のFKを得る。これを弾かれるも、すかさず押し込んで先制! 小禄はFKのチャンスを活かせずに前半終了。
後半は鶴屋が2得点、小禄が1得点で鶴屋が勝利。鶴屋の監督はオフサイドに「なんでよ~!」と言ったり、ジャッジに不満タラタラといった感じだった。
○鶴屋百貨店 3 - 1 小禄C●
(前半1-0、後半2-1)
佐世保サッカークラブ(長崎) vs 延岡市サッカークラブ(宮崎)
白のシャツに黒のショーツは佐世保サッカークラブ。登録メンバー22人中、5人が180センチ台。ただ、出場メンバーを見た感じではあまり目立たなかった。
宮崎県リーグではトップクラスの延岡市サッカークラブ。ユニフォームがオレンジ色……というのはサン宮崎FCと一緒。登録メンバーは19人で、延岡工業高校が多い。180センチ台は6人。こちらの先発メンバーは長身ぞろいだった。
前半、佐世保が早くも先制。しかし、延岡が同点に追いつき、逆転して2-1で終わった。
後半、延岡がチャンスを作る。9番・江藤(185cm)のシュートはバーの上。FKは佐世保に凌がれた。佐世保は小さい子供が応援している。
佐世保は延岡ゴール前の場面からボールが流れた後、ディフェンス(DF)のフォローがちょっと遅い。
20分をまわると、佐世保が攻めるシーンが多くなった。コーナーキック(CK)を何度も得る。しかし、惜しくも点が入らない。運は延岡の味方か?
延岡は攻めが雑になったように見える。流れは完全に佐世保。佐世保イレブンから「点、取れるからさ!」と声が飛ぶ。たしかに、時間の問題のように思えた。しかし、フィニッシュに結び付けられない。
そして、30分過ぎ。佐世保のFKを延岡が守ってカウンター。右から攻めあがる。そして、センタリング。フリーの9番・江藤が落ち着いてゴール。佐世保には痛い3点目となってしまった。
佐世保は最後まであきらめずに攻めるも、タイムアップ。自分たちの時間で確実に得点できなかったのが痛かった。
○延岡市SC 3 - 1 佐世保SC●
(前半2-1、後半1-0)
2日目はKyuリーグチーム登場
2日目は準決勝4試合。1回戦を勝ちあがった各県代表がKyuリーグの3~6位と当たる。
鶴屋の言う「九州リーグを喰って帰るぞ!」はなるか? Kyuリーグとしては負けられないだろう。
新日鐵大分 vs 中津サッカークラブ(ラグビー場、12:00~)
ヴォルカ鹿児島 vs 九州INAX(サッカー場、12:00~)
ニューウェーブ北九州 vs 鶴屋百貨店(ラグビー場、10:00~)
V・ファーレン長崎 vs 延岡市サッカークラブ(サッカー場、10:00~)
すべての試合が終わったあと、ニューウェーブ北九州が練習を始めたので、しばらく見てみた。
さすがにシュートは速いし、キーパーもよく反応していた。でも、試合を観てみないとわからないか。
投稿者 pawaspo : 20:34 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月18日
宮崎からJを目指す「サン宮崎FC」 <下> [ サッカー ]
選手たちが練習に励んでいるとき、代表の山下さんに話をうかがった。
代表・山下さん「サッカーに集中できる環境を」
山下裕記さんは20代後半と若い。日章学園ではキーパーをしていたそうだ。サン宮崎FCにはプロフェソール時代から関わっており、2月の再スタートから代表として奮闘している。
――サン宮崎FCでプレーする選手たちについて。
選手たちは仕事をしながら、サッカーをしています。今日なんか人数が特にそろってないですけど、練習になかなか参加できない選手はチームから離れてしまうし、11人に選ばれないで去っていく選手もいます。
サッカーと自分の生活、どっちを中心にしていくか。どっちを選ぶか、です。(サン宮崎FCとしての)1、2年目はサッカーだけの人間ばかりでしたけど、今年からはまずは生活をキッチリやろうと。サッカー以外の私生活をキッチリやろうと。そのうえで、サッカーに取り組んでいこうと。
今いる選手たちは、技術では今までより落ちます。でも、ハートは強い! 子供たちと楽しくサッカーをしたり、人間味があります。
――Kyuリーグでは最下位と厳しい状況ですが。
応援してくれる方々にいい報告ができないのは辛いです。Kyuリーグはレベルが高いですよ。
――チームを運営することについては。
経営は苦しいけど、残り4つでなんとかいいサッカーをやりたい。
僕たち(スタッフ)は選手がサッカーに集中できる環境を作っていくのが仕事。組織を強くしていかないといけません。経営のスペシャリストが入ってくれればいいんですが…。
――話変わって、サン宮崎FCはどういうサッカーするのでしょうか。
サン宮崎FCで目指すのは、11人みんながボールに触るサッカーです。中盤を経由して、両サイドからの攻撃をスピーディーに行う。そういうサッカーです。
ウチではこの選手にはこういう戦術を……という感じでやってます。Jリーグだったら、監督のために選手がいるようなものです。監督の戦術ありきで。上に行けば行くほど、それは強くなります。ウチはそうはいかないですから。
話はここまで。
選手たちにはサッカー以外の生活をまず大事に送ってもらっている。そのうえでサッカー、だ。そうしないと現状では選手の生活もチーム運営も成り立たない。
ただ、スタッフとしては選手がサッカーに打ち込める環境を作っていきたい。厳しい現状でもベストを尽くしたい。チームとして強くなっていかないと、前進はないのだから。
山下さんとの会話で印象的だったのは「子供が好きなんですよ~」と笑顔で語っていたこと。ほんと、子供が好きらしい。ジュニアチームの活動もだし、子供たちにサッカーを伝えていくことがほんと楽しそうだった。
2時間半の練習
パスが終わると、4vs4のミニサッカーが始まった。それからは「1vs1でシュート」「センターから2人置いて、パスを受けながらゴールに向かってシュート」「攻撃2人、守備1人でのサイドからの攻め」「1vsキーパー」といった内容をこなしていた。
自分はキーパー出身なので、キーパーの練習が気になってしまう。キーパーは別メニューでシュートキャッチなどの練習。このチームには今、キーパーは1人しかいない。
選手たちは練習の合間にドリンクを飲んでいた。自分がプレーしていたのは「水は飲むな!」と言われた根性論の時代。夏場はこっそりトイレに行くふりして、水を飲んでいた。今は選手も審判も水分補給に努めるのが当たり前になっている。
22時前、練習は終わった。汗だくのプレイングマネージャー、伊藤昭朗選手に話を聞かせてもらった。
選手&監督・伊藤さん「これから上にあがっていきたい」
――まずは、伊藤さんについて聞かせてください。
僕はプロフェソールがJFLだった頃からの選手です。いったん他に移籍したんですけど、1年でカムバックしました。
――監督もやられてますよね。
今年から新体制になって、監督としてやらないかと声をかけてもらいました。監督は初めてです。2足のわらじ、ですよね。
話があったとき、「やる価値はあるかな」と思いました。人としても、選手としても成長できるだろうと。
――この半年を振り返ってどうですか。
選手のコミュニケーションが足りない。選手たちがどういうプレイヤーなのかわからないまま、リーグがスタートしてしまった。そういう点では他のチームよりも遅れてしまいましたね。
時間がたって、いい部分も増えてきています。グランドの内外に理解者がいるというのは大切なことです。
――ということは、チームがこれから良くなっていく余地は十分あるということですね。Kyuリーグは残り4試合あります。
次節(9月4日、vs三菱重工長崎)については勝ち点差を縮めるためにも、やるだけのことはやりたい。ホームゲームだけに、地の利も活かしたい。
――リーグ戦最後のホームゲームですし、ファンがいっぱい応援に来るといいですよね。
お客さんが多いとテンションが上がります。いい雰囲気のなかでやりたい。
ウチの選手たちは、まだ見られることに慣れていない。見られることで、選手として向上していきます。
自分もだし、他の選手もそうですけど、サッカー人生はまだまだこれから。ここで終わるとは限らない。サッカー人生の今後を見据えて、これから上にあがっていきたい。
――今月は天皇杯の宮崎予選も行われています。予選を勝ち抜けば、そして宮崎代表として全国大会に出場すれば、注目度も上がります。そういう意味で、天皇杯も大事ですよね。
(次で戦う)産経大は力を付けています。チームとしての勢いもあります。ウチとしては、チャレンジャー精神をもってのぞみたい。
順調なら次は鵬翔高校、そしてホンダロック。勝って宮崎代表になります。
――ところで、練習について聞かせてください。
(みんな)仕事をしながら、都合をつけてやってます。人数がそろわなかったり、厳しいことは確かにいろいろあります。でも、その中でもやるべきことはやる。スキルを上げて、チーム力を上げるのは、人数が少なくてもできることですから。
――最後に、記事を読んでる人たちへ。
サン宮崎FCのことを1人でも多くの人に知ってもらって、興味を持ってもらって、会場に足を運んでもらいたい。サッカーを間近に観れば、絶対はまると思います。
伊藤選手には落ち着いた口調で、丁寧に受け答えしてもらった。
厳しい質問を投げかけたけど、スタッフと同様に返ってくる答えは前向きなものばかりだった。冷静にチームを見つめ、この状況を受け入れて、なんとかしようとしている。
印象的だったのは、チームとしてだけでなく、自分個人の向上心を強く持っていること。監督を受けたこともだし、「サッカー人生はまだまだこれから」といった言葉などの端々で感じた。
静かなチームリーダー。でも、ハートは燃えている――そういう人だった。
まずは天皇杯予選、そしてKyuリーグ
サン宮崎FCの次の試合は21日(日)の天皇杯宮崎県予選準々決勝、宮崎産業経営大学との試合だ(小林市総合運動公園陸上競技場、14:00~)。
勝てば27日(土)の準決勝でディナモ都城と鵬翔高校の勝者と、28日(日)の決勝でホンダロックFCか宮崎日大か日章学園のいずれかと戦うことになる。
この大会を勝つチームが宮崎最強であり、そのチームが「宮崎」を背負って全国大会で戦うことができる。サン宮崎FCにとっては絶好の場だろう。
そして、Kyuリーグが残り4試合ある。9月4日(日)は運動公園ラグビー場で、9位の三菱重工長崎と戦う。最下位脱出には勝つしかないし、ホームでは最後の試合だ。
多くの人に足を運んでもらって、応援してほしい。それは、サッカーの楽しさに触れるいい機会にもなるだろう。
Jリーグへの道は、はっきり言って厳しい。ただ、サン宮崎FCは宮崎のサッカーをより良く、面白くできるチームになれると思う。
サン宮崎FCについては、これからも紹介していきたい(21日の試合は現地に行けないかも…)。
投稿者 pawaspo : 15:15 | コメント (0) | トラックバック
宮崎からJを目指す「サン宮崎FC」 <中> [ サッカー ]
12日の金曜日、サン宮崎FCにコンタクトを取ってスタッフに会い、夜はシーガイアで練習を見させてもらった。
広報・坂上さん「選手を大きいクラブに送るのが夢」
12日の昼、サン宮崎FCの企画・広報を担当されている坂上司さんにお会いした。
坂上さんがサン宮崎FCに加わったのはフロントが新体制になってからで、まだ半年。じつは、宮崎産業経営大学のサーフィン部監督でもある。この日の朝、MRTのテレビ収録に行っていたそうだ。昨日(17日)夕方のローカルニュースに、日本一のサーフィン部の監督として登場している。
坂上さんに会ったのは取材のためでも、ここに載せるためでもなかった。紹介はしたいけど自分が知らないことが多いので、とりあえず話を聞くためである。宮崎パワスポについての説明もしないといけない(なんせ、オープンしたばかりの無名メディアなので)。
まあ、雑談である。サン宮崎FC以外の話もした。サーフィンや競馬のことなどいろいろ。
自分が一番知りたかったのは「どんな選手がプレイしてるのか?」。坂上さんの答えは「みんな仕事をしながらプレイしてます」だった。全員、仕事をやりながらサッカーもしているアマチュアということ。ちなみに、Kyuリーグ1位のロッソ熊本は全員プロ契約である。サン宮崎FCの選手たちはブログをやってるので、ぜひチェックを。
サン宮崎FCは沖縄で試合をすることもある(Kyuリーグの10チーム中、3チームが沖縄)。遠征費はどうしてるのだろうか? 坂上さんの答えは「2割は選手が負担、残りはクラブが出してます」。これが資金豊富で、サッカーに専念できる環境のチームなら選手が負担することなどない。しかし、サン宮崎FCの選手たちはそうはいかないのだ。
坂上さんから選手たちの顔写真入り名簿をいただいた。20人の選手が載っている。そして言われた。「3人、もういませんから」と。辞めた選手のブログ記事を読むと切なくなってしまう…。
サン宮崎FCの話を聞けば聞くほど「大変だよな…」と思った。とにかく、厳しい。
しかし、坂上さんとの話は暗いものではなかった。とても前向きで明るい。「なんかいいアイデアないですか?」と苦笑しながら自分に聞いてくる。
厳しいといえば、Kyuリーグでの順位。客観的に見て最下位で終わる可能性が、Kyuリーグから降格する可能性が一番高いのはサン宮崎FCである。言いにくいことではあるけど、「降格したらどうするんですか…?」と聞いてみた。でも、坂上さんから答えが返ってくることはなかった。「あと4試合あるし、うち2つは下位との試合ですから」「次は9位の三菱重工長崎とのホーム戦だし、それをなんとか勝てば」と最下位脱出のことしか口にしなかった。強い気持ちを感じた。
サン宮崎FCについては知り合いのメディア関係者に「露出が少ないよね」と言われていた。この話を坂上さんにしたら「メディアが取りあげてくれないんですよ」と言われた。レイザーラモン風に言えばサン宮崎FCとしては「ばっち来ーーーい!」なのである。自分は宮崎のために、地元のチームや選手はどんどん取り上げたい。
チーム運営について、坂上さんが夢を語ってくれた。それは「サン宮崎FCの選手を大きいクラブに売れるようになりたい」。
「え!?」と思われた方もいるだろうけど、海外市場ではよくあることだ。小さいクラブが有能な選手を大きいクラブに移籍させることで、多くの金を手にすることができる。たとえば、野球の四国アイランドリーグ(四国IL)に所属する選手がプロ球団と契約したとき、契約金の何割かを四国ILが受け取ることになっている。それをリーグ運営にまわして、プロを目指す場として活性させていくのだ。これに近い。
サン宮崎FCがJリーグ所属になるのが最終到達点ではあるけど、それ以前に有能な選手が集まってサッカーに打ち込め、そしてより大きなステージに飛躍できる環境を宮崎に作ることが大事なのかもしれない。
坂上さんとの話で「宮崎パワスポでこれから紹介させてください」となった。夜にシーガイアの練習がありますよと誘われたので、見学させてもらうことにした。他のスタッフや選手たちにも会える。
練習用のグランドは最高! でも…
サン宮崎FCは月水金の夜、19時からの2時間半を練習に当てている。土日は試合や移動日で、何もなければ練習。
この日の練習場所はシーガイアイベントスクエア(多目的広場)だ。
19時頃、イベントスクエアに着いた。すぐ近くがサミットホールで、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートを見上げる位置にある。
ナイター用の照明が広々とした緑の芝生を照らしている。サッカーの練習グランドとしては素晴らしい。ここはJ1のサンフレッチェ広島がキャンプ時に使っている。
宮崎はこういう快適なグランドがたくさんある。しかも、雨さえ降らなければ一年中プレイできる。日本代表やJリーグ10チーム(鹿島、広島、C大阪、川崎、G大阪、大宮、福岡、仙台、札幌、草津)が宮崎でキャンプを行うのは、宮崎のこの環境があればこそ。サン宮崎FCは国富町や綾町のナイター設備があるグランドでも練習しているそうだ。
自分が中学、高校でサッカーをやってた頃は土のグランドばっかりだったので、この芝のグランドはかなりうらやましい。
(お昼の画像は日曜14日の練習のときのもの)
練習には選手の他に代表の山下さん、事務局長の藤元さんが来ていた。挨拶をかわす。
選手は9人。他に怪我で参加できない選手が2人。少ない。山下さん曰く「今日は特にそろっていない」とのこと。いつもは13人ほど。仕事でなかなか練習に参加できない選手もいるそうだ。
選手たちが輪になって柔軟運動を始めた。練習内容は監督を兼任している伊藤昭朗選手(FW、10番)が決めている。
柔軟が終わると、ボールを手に持ってバスケットボールのようなミニゲームを始めた。選手を見ていると、サッカーの動きに通じるものだとわかる。選手はみんな楽しみながらやっている。負けたら腕立て伏せだ。
練習をサポートしていたのが3人のマネージャー。坂上さん、田代さん、衣笠さん。彼女たちも選手同様、仕事をしながらサン宮崎FCに参加している。ドリンクを用意したり、ボールを拾ったり、裏方として動きまわっていた。
選手たちが2人ずつに分かれて、パスを始めた。どんどん離れていく。
ここで気づいたことがあった。それは、サッカーの練習にしては人数が少ないこと。人数が少ないと、練習のバリエーションが少なくなってしまう。
自分が中高の頃、部員は30人近くはいた。サボる奴、都合の悪い者がいなければ、放課後に部員はほとんど揃って、自前のグランドで練習できた。部員が多いから、練習内容もいろいろできた。攻撃と防御に多くの人数を使うもの、セットプレーの練習など実戦的なことも。しかも、2つに分かれてやれる。土曜は紅白戦、日曜は練習試合。不自由していたのは土のグランドでよく怪我をしていたこと、暗くなると何もできないことぐらい。
サン宮崎FCはきれいな芝のグランドで練習している。でも、毎日ではないし、人数も揃わない。じつは、グランド以外は中学や高校のサッカー部以下の環境と言ってもおかしくないものだった。
投稿者 pawaspo : 02:07 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月16日
元・高校球児の夏 [ 野球 ]
先週末(13日と14日)、生目の杜運動公園で「宮崎県中央地区高校野球OB大会」が行われた。大会の概要、ルール、出場チームについては8月9日の記事で熟知すべし。
今、夏の球児の戦いで盛り上がっている。土曜日、神奈川の桐光学園の勝利を見届けてから生目に向かった。
試合会場のアイビースタジアムは人が少なかった。3週間前の高校野球宮崎県予選は人も多く、熱気にあふれていたけど。
試合に出ているOBたちは、さすがにお腹がちょっと出ていたり、スポーツマンらしくない体型になってる人もいる。エラーも目立つ。あと、自分が気に入らなかったのは、ユニフォームが統一されていなかったこと。しかも、Tシャツを着てる選手がいるし…。正直言って、不安のほうが大きくなってしまった。
ただ、試合が緊迫してくると、好プレーや面白いシーンが出てくる。外野からの好返球で、本塁のクロスプレーでアウトを取ったり。魅せるとこは、しっかり魅せてくれるから驚いた。
選手たちは声をよく出していた。ベンチからも飛びまくる。一番耳に残っているのは「高校ん頃を思い出せ!」だ。ほんと元気だった。
アナウンスは「○○高校、△△君」とコールしていた。40代の選手でも。元・高校球児らしく……か。
記録員や審判は大変だったと思う。選手をどんどん交代するから。代打、代走、守備交代、投手交代……いったい、試合で何人使ってるのやら。
ルールについては20代3人、30代3人、40代以上3人というのがポイントになっていた。選手交代も気を使わないといけない。これに関して試合が止まることがあった。
スタンドでは選手の家族たちが応援していた。小さい女の子が「おとうさ~~ん!」と叫んでるのは微笑ましかった。
1日目の1回戦と準々決勝の結果はこちら。
【1回戦】
宮崎工業 9 - 20 鵬翔高校
都農 5 - 9 宮崎西
妻 10 - 8 宮崎南
宮崎大宮 4 - 6 高鍋
【準々決勝】
宮崎日大 11 - 2 鵬翔高校
宮崎西 4 - 19 妻
宮崎商業 3 - 5 日章学園
高鍋 3 - 14 日向学院
2日目は準決勝。妻が宮崎日大を、日向学院が日章学園を降して決勝進出を決めた。決勝は妻vs日向学院。この試合の途中に自分は到着した。
決勝戦も場内はガラガラだった。3週間前の宮崎北vs聖心ウルスラ学園は満員だったけど。自分はメガホンを持って、北高を応援していた。この日はベンチで横になりながらの観戦だ。
試合は点差の開かない緊迫した展開に。1回表に日向学院が2点先制、その裏に妻が3点を取って逆転していた。3回表には日向学院が2点取ってさらに逆転している。
選手たちはさすが決勝まで来ただけあって上手い。4→6→3のダブルプレーをきれいに決めるし、外野フライもきちんと取っている。両校とも投手が良く、日向学院の投手は球が速くて「現役でいけるんじゃないの?」と思った。
これまでの試合と同じように、声もよく出している。ピンチになると励ましの声がたくさんかかって、切り抜ければベンチで大喜びだ。
面白い試合だった。
決勝は日向学院が6-4で勝って、優勝を決めた。11月に甲子園球場で行われるマスターズ甲子園2005に、宮崎代表として出場する。
投稿者 pawaspo : 15:13 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月14日
春の高校バレー、出発は夏の延岡合宿から! [ バレーボール ]
帰省ラッシュがピークを迎える8月10日(水)~15日(月)、延岡市民体育館では「女子高校バレーボール夏季延岡合宿」が開かれています。延岡学園高等学校主催のもので、今年で3回目を迎えます。この合宿には県内の女子バレーボール部だけでなく九州地区や大阪府、そして大学生のチームまでもが参加しています。
高校総体が終わった今、高校バレーの次の目標は来年3月の全国高等学校バレーボール選抜優勝大会です。「春高バレー」に向けてレベルアップを図るため、優秀な監督・コーチ陣が見守るなか、内容の濃い練習や試合が行われています。
10月にはおかやま国体があります。国体に向けて、延岡学園女子バレーボール部が中心となった国体宮崎県代表強化チームのトレーニングも行われています。
8月13日(土)、「春高バレーの出発点!」という位置づけで1年生と2年生による新チームのトーナメントがありました。今回は13日の模様をレポートします。
(レポート:松田秀人)
延岡学園父母会の皆さんがフル回転
主催は延岡学園高等学校女子バレーボール部。合宿場所は地元・延岡!――ということで、延岡学園父母会の皆さんが裏方を務めています。
内容は選手や関係者の食事の世話から、遠方からやって来る学校の見送りまでさまざま。至れり尽くせりのサービスで合宿参加者がバレーに集中できるように、一致団結して協力しているわけです。
じつはパワナビもお世話になりました。お昼ご飯や冷たい飲み物、スイカまでいただき、朝から夕方までの約8時間、夏場の体育館ではありましたが、ずいぶん快適に取材することができました。
父母会の皆さま、ありがとうございました。
吉田国昭さん(日立佐和女子バレーボール部監督)
まずは、左の画像の女性。平川さんといいまして、父母会の方です。今回の取材で、パワナビとの連絡役としていろんな面で協力していただきました。
右の画像には延岡ではおなじみ、延岡学園女子バレー部を高校総体に10回も導いた名監督・佐藤美智夫さんの姿があります。
そんな2人の横にいらっしゃる方……。バレー通のアナタ、どこかで見たことはありませんか? そう、アトランタオリンピック日本女子代表監督の吉田国昭さんです。日本リーグではユニチカ、デンソーの監督を務められ、今年の3月にはVリーグ・日立佐和リヴァーレの監督に就任しています。
吉田さんはフジテレビの春高バレーコーチングキャラバンの鹿児島テレビ担当ということで、今回の合宿に参加している鹿児島女子高と一緒に延岡入りしています。
佐藤美智雄さん(延岡学園女子バレーボール部監督)
佐藤さんは延岡学園でバレーボール部の顧問を担当して30年。その間、高校総体に10回出場(ベスト16が最高)。春の高校バレーには8回出場(ベスト8が最高)している名将です。
右下の画像は、先日の2005千葉きらめき総体でのひとコマ。佐藤監督が手にしているのは、今年で10回を数えた高校総体出場を称えられてのものです。
【佐藤監督のコメント】
夏季の延岡合宿は今年で3回目になりますが、本日の大会を含め、この合宿の位置づけとしては春の高校バレーの出発点!と思っています。
もちろん国体出場選手のレベルアップもありますが、メインはまだ経験の浅い新メンバーたちが県外の強豪チームと試合し、一緒に練習し、技術以外にも様々な面で交流をはかり、刺激し合い、総合的にレベルアップが図れればと思います。私たちが主体となって、この延岡で開催することにしています。
延岡学園に関しては、新チームのなかに昨年からのレギュラーが4人残っているので、比較的にチーム作りは早いと予想できますが、チームカラーといった面は只今模索中です。そして国体宮崎県代表も延岡学園の選手が主となり、補強の意味で他校から3選手お借りし、チーム作りをしています。そういった意味では、今が一番忙しい時期ではありますね。
2005千葉きらめき総体(父母会撮影)
2005千葉きらめき総体に延岡学園女子バレボール部が宮崎代表として出場しました。
この大会は予選グループの勝者がそのまま決勝トーナメントに進出、敗者は敗者復活戦にまわるというものでした。
延岡学園は8月7日、東金アリーナで行われた予選グループで岡山の就実と対戦して16-25、13-25でストレートの敗戦。敗者復活戦にまわりました。そして、香川の丸亀城西と対戦して25-11、25-8で快勝。決勝トーナメント進出を決めました。
茂原市市民体育館で開催された決勝トーナメント初戦、相手は大分の東九州龍谷。1セット目を14-25、2セット目を18-25で落とし、高校総体を後にしました。
この画像は、父母会の方の撮影による、高校総体出場時のひとコマです。
国体に向けての強化トレーニング
延岡学園女子バレー部の国体宮崎県代表選手たちです。1・2年生の新メンバーによる本日のトーナメントに3年生は出場せず、国体に向けて九州女子大学、鹿児島第一幼児短期大学といった大学生選手たちと試合や練習をしています。
右の画像でピースをしているのが、国体メンバーキャプテン・齋藤泰子さん(3年)です。
【齋藤泰子キャプテンのコメント】
今年の国体宮崎県代表チームは延岡学園主体のメンバーのほか、都城商業から2人、泉ヶ丘高から1人の3人を補強メンバーとして構成されています。もちろん、全国制覇を目標にまずは精確なブロック、そして繋ぐといった基本を主に、気持ちは攻めて攻めて、攻めまくりたいと思っています。応援よろしくお願いします。
継ぎはぎだらけの応援旗
「真心」と書かれた真紅の応援旗は、佐藤監督が就任してから30年間、試合のたびに掲げられるそうです。
応援旗は修復に修復が重ねられています。裏側の継ぎはぎの凄まじさが、歴史を物語っています。
久光スプリングス
この合宿には久光製薬スプリングスの田中俊文部長、山本辰正副部長の顔もありました。久光スプリングスはVリーグやアジア女子クラブ選手権で優勝経験のあるチームです。
今日はほんと凄い顔ぶれで、パワナビは少しビックリしながら取材をしています。
新メンバー(1・2年生)トーナメント大会 出場チーム
佐賀北高選手に聞いてみた…
壁に向かってブロック練習をしている佐賀北高校の選手にあることを聞いてみた。
それは、ボールケースの中に入っているちょっと変わったボール。なんとなく違和感があったので、見せてもらった。なんと、手縫いでいろんなメッセージが縫いこまれている。
話によると、どうやら高校総体前に選手全員で作ったらしい。
さらに他の選手たちに聞いてみた…
延岡学園高校(左)と福岡九州女子高校(右)の選手。彼女たちが首から下げているネックレスは、みな同じデザインで色は様々。
何かの流行?…と思ったら、これはチタンネックレスといって、肩こりやスポーツ疲労に効くらしいことが判明した。
トーナメント1回戦~3回戦(準決勝)
25点先取のラリーポイント制、3セットマッチで行われたトーナメント戦。昨年の優勝校・延岡学園と、昨年の2位・熊本信愛女学院はそれぞれブロック違いのシードとなった。
変更事項として、1回戦を勝ち上がった大阪飛翔館高校がフェリーの時間がせまったため、3回戦進出を断念。敗者復活ということで、1回戦で敗れた福岡九州女子と鹿児島女子が対戦して鹿児島女子が勝利。大阪飛翔館の替わりに勝ち上がった。
【1回戦】
長崎聖和女学院 2-0 鹿児島女子高校
大阪飛翔館高校 2-1 九州女子高校
佐賀北高校 2-0 延岡商業高校
小林西高校 2-1 福岡誠修高校
【2回戦】
延岡学園高校 2-1 小林西高校
熊本信愛女学院 2-0 長崎聖和女学院
【3回戦】
熊本信愛女学院 2-0 鹿児島女子高校
延岡学園高校 2-0 佐賀北高校
お昼休み
決勝戦第1セット
決勝戦は昨年と同じ、延岡学園vs熊本信愛女学院になった。
コイントスで信愛がサービスを取る。ホイッスルから延学が2ポイント連取。アタックが良く、粘り強い守りからチャンスをうかがっている。
対する信愛は序盤からミスが多い。なかなか自分たちのリズムをつかめない。1-8となったところで、信愛が1回目のタイムを取った。しかし、延学のダイナミックなアタックが決まって、1-10と点差が広がってしまう。ここでたまらず、2回目のタイムアウト。監督は「リズム」という言葉を選手に連呼している。
これがいいキッカケになったか、信愛のサービスが鋭く決まりはじめ、チームにリズムが出てきた。このサービスをキカッケに、一気に盛り返す。最大で9ポイントあった点差が14-19までになった。
ここで一息入れようと、延学がタイム。しかし、信愛の勢いは止まらない。19-21と2ポイント差まで詰め寄る。さらに信愛が得点、ついに1ポイント差となったところで延学・佐藤監督から「思い切り行くところは自信をもってしっかりいけ!」と檄が飛ぶ。
すると、やや萎縮したようなモーションで破壊力のなかった延学のアタックが強烈になった。何かが吹っ切れたような、気持ちのいいアタックだった。
これを機に持ち直した延学が25-21で第1セットを先取した。信愛は序盤のミスが痛かったか。
決勝戦第2セット
コートをチェンジしての第2セット。「リズム! リズム!」と信愛ベンチから檄が飛ぶ。
1セットと変わって、今度は信愛がスタートから2ポイント連取。信愛4-3延学で迎えた序盤に長い攻防があった。最後は信愛のアタックミスで終わり、ここからまた延学のアタックに勢いが出始めた。
しかし、信愛のサービスも厳しいところを突いて、効果的にポイントを上げている。1セット目とは打って変わって、第2セットはシーソーゲームだ。
10-10の同点となったところで、奥のコートで練習していた延学の3年生たちが応援に駆けつけた。そして、大声援を送る。
13-13。それにしても、お互いよくボールを拾う。信愛のサービスは相変わらず鋭く、延学のアタックは強烈だ。
15-15。信愛のアタックが決定打になると思われたが、延学が執念で拾った。延学がこのとき、強引に流れを引き寄せた。なんと、信愛のサービスにミスが出始める。
17-16で延学がリード。ここで信愛がトスミス、2点差に広がる。信愛は気持ちを切らさないように自らを奮い立たせ、延学に食らい付いていく。差が広がらない。
19-18で延学が1点リード。ここで、たっぷりとタメの効いたアタックが延学から飛び出す。信愛は触ることができなかった。さらにもう1本、ノータッチアタック。気分を良くしたか、延学のブロックも決まりだす。
延学が22-18と一気に4点リード。ここで信愛はタイム。
しかし、反撃もここまで。最後は延学の豪快なアタックが決まり、25-21で2セット目も延学がゲット。3年連続の優勝を決めた。
この夏季合宿は何をどのくらい吸収し、感じたかによって来年の春が決まってくるとも言われるほどに大切な数日間です。
子供たちはもとより、県内外の学校がこのような形でたくさん集まり、一緒に練習し、刺激し合えるような環境を作っている関係者皆さんの努力にも頭が下がりました。
高校野球の取材でもそうでしたが、1つの勝利の重さはTVで試合を観ているだけではわからないとつくづく感じさせられました。
合宿に参加した選手たちは、まずは国体に向けて頑張ってほしいと思います。今日は本当にお世話になりました。
(取材&撮影:パワナビ、編集:てるKUN)
投稿者 pawaspo : 03:51 | コメント (0) | トラックバック
宮崎からJを目指す「サン宮崎FC」 <上> [ サッカー ]
今、日本には「Jリーグ」を目指すチームが40ある。そのなかのひとつが宮崎のサン宮崎FCだ。まずはサンFCが戦うKyuリーグ、その位置づけ、Jリーグへの道筋について触れてみよう。
J1、J2、JFL、地域リーグ、都道府県リーグ
サッカーリーグといえば、多くの人が真っ先にJリーグを頭に浮かべるだろう。Jリーグは93年に発足した日本初のプロサッカーリーグで、現在は30チームが所属している。
Jリーグは99年、二部制に移行した。30チームはディビジョン1(J1)とディビジョン2(J2)に分かれている。J1は大分トリニータなど18チーム。J2はアビスパ福岡、サガン鳥栖など12チーム。J1、J2ともリーグ戦をメインにしており、J1は優勝(=日本のクラブチームの頂点)、J2はJ1への昇格を目標にして戦っている。
J2の下にあるのがJFL。Jリーグ発足以前、つまり日本にプロのサッカーチームがない時代はJFLが頂点だった。今は「アマチュアリーグの最高峰」に位置づけられている。
JFLに所属するのは日本各地の16チーム。Honda FCのような企業チームもあれば、流通経済大学のような大学チームもあり、そしてFCホリコシのようにJリーグを目指すクラブチームもいる。
今年からは宮崎県佐土原町に本拠を置く企業チームホンダロックFCが加わっている。
JFLの下にあるのが地域リーグだ。北海道、東北、関東、東海、北信越、関西、中国、四国、九州の9地域にある。
さらにその下にあるのが47の都道府県リーグ。たとえば、宮崎なら「宮崎リーグ」。宮崎は1部リーグ、2部リーグ、3部リーグの三部制で行われている。
このように、日本のサッカーリーグはピラミッド式になっている。この図を見てもらうとわかりやすい。
Jリーグを目指すには?
Jリーグを目指すチームが40あると書いたけど、JFLのチームもいれば都道府県リーグのチームもいる。そう、最下層の都道府県リーグからでもJリーグを目指すことができるのだ。
Jリーグを目指す道筋は、まずは「JFLに昇格すること」だ。都道府県リーグから地域リーグに昇格し、地域リーグで優勝する(もしくは2位以内に入る)ことで地域リーグ全国決勝大会に進出することができる。ここで2位以内に入り、JFL下位チームとの入れ替え戦に勝てばJFLに昇格する。
ちなみに、昨年のホンダロックFCは特殊なケースでの昇格だった。JFLからJ2に2チーム昇格したので入れ替え戦がなくなり、国士舘大学が不祥事でJFLを脱退したため、全国決勝大会3位だったホンダロックFCが昇格することができた。
JFLに加入すれば、次は「2位以内」を目指す。J2への昇格は年間順位が原則2位以内とされている。
他にも条件はある。「ホームタウン制の確立」「クラブの法人化」「スタジアム」「ユースチーム」などなど。
こういった条件を満たして昨年、徳島ヴォルティスとザスパ草津がJ2に昇格した。
最下層からもJリーグを目指せるけど、サッカーの強さ以外に運営面の強さ、地域との結びつきも必要だ。一筋縄ではいかない。しかも、競争相手が多い。
Kyuリーグとは?
九州の地域リーグがKyuリーグ。10チームが参加しており、4月から10月まで総当りのリーグを戦っている。
現在1位にいるのがロッソ熊本。Jリーグを目指すチームで、地元のバックアップやスポンサーの支援が強く、資金も多い。選手は全員プロ契約。14戦全勝ですでに2位以内を確定、地域リーグ全国決勝大会進出を決めている。聞いた話によると、ロッソ熊本の試合は「地域リーグらしくない」そうだ。会場はJリーグのようにスポンサーの看板がズラリと並び、チームカラーの赤に染まっている――と。JFL昇格の可能性は高いだろう。
2位が沖縄のFC琉球。監督は読売クラブで活躍した与那城ジョージ氏。選手には元Jリーガーや外国人がいる。今週発売の『サッカーダイジェスト』に特集記事があるので、読んでみることを勧める。
3位はV・ファーレン長崎。国見高校の総監督・小嶺忠敏氏を推進委員会の会長として、Jリーグを目指している。
他にJリーグを目標にしているのは5位のニューウェーブ北九州、6位のヴォルカ鹿児島、8位の沖縄かりゆしFC、そして10位のサン宮崎FC。
4位の新日鐵大分、7位の海邦銀行SC(沖縄)、9位の三菱重工長崎は企業チームだ。
Kyuリーグは地域リーグの中でもレベルが高いと言われている。
サン宮崎FCとは?
スタートは宮崎県教員団のサッカー部。このサッカー部が強化の過程で、Jリーグを目指すクラブチーム「プロフェソール宮崎」になった。プロフェソールとはスペイン語で「教員」のことである。
99年は宮崎県2部リーグで優勝。2000年は宮崎県1部リーグで優勝、九州サッカーリーグに昇格した。翌年には九州リーグで優勝、全国地域リーグで2位となり、JFL昇格を決めた。宮崎のチームがJFLに参加するのは初めてだった。
しかし、順調だったのはここまで。02年はJFLで最下位となり、たった1年で九州リーグに降格してしまった。
これについては、沖縄かりゆしFCの監督だった加藤久氏が琉球新報の記事でこう語っていた。
2002年に宮崎から「プロフェソール宮崎」というチームがJFLに昇格しました。しかし、わずか1年で地域リーグに逆戻りしました。チーム運営のまずさが原因だったと言われています。資金の獲得だけでなく、行政を動かす人的なネットワークと大義をつくること、県内のサッカー関係者やサポーターの後押しを得ることなど、チーム運営に携わる人間には、日々の地道な努力が要求されるのです。
(2004年10月5日琉球新報)
03年、チームは名称を「サン宮崎FC」に改めて再出発。九州リーグで7位。翌年は8位だった。
そして、05年。選手はたった2名しか残っておらず、解散も考えたそうだ。なんとか選手を集め、新しい体制でスタート。Kyuリーグに臨んだ。
現在の成績は最下位。14戦を終えて1勝13敗。1勝はPK勝ちなので、勝ち点は2。残り試合は4戦で、9位の三菱重工長崎とは勝ち点で5つ差がある。このまま最下位で終われば、Kyuリーグから降格となる。
サン宮崎FCは正直言って「弱い」。グランド上でも、そして運営についても。大きなスポンサーもいない。
ただ、恵まれない環境で頑張っている。選手は仕事をしながら、サン宮崎FCで活動している。スタッフは少ない人数で四苦八苦しながらやっている。たとえば、同じリーグで首位のロッソ熊本とは随分と差がある。
そんな彼らが、じつはロッソ熊本相手に4月こそ0-6で完敗だったけど、7月には0-1と健闘しているのだから面白く感じる。
サン宮崎の活動はピッチ上のものだけではない。12歳以下のジュニアチームがあるし、無料のサッカースクールを毎月1回開いている。
宮崎のサッカーの裾野を広げるために、子供たちにサッカーの楽しさを知ってもらうために活動している。
他にも献血に参加したり、仕事と練習と試合の合間に、地域に貢献するために動いている。
じつは、サン宮崎FCのような存在は宮崎では貴重なものだと思う。
宮崎は「スポーツランドみやざき」を掲げてはいるものの、グランドや会場を作ったり、宮崎県以外からチームを呼んだりすることがメインのように見える。それも大事なことではあるけど、せっかくの環境を宮崎県民が十分活かしていると言えるのだろうか。
そして、宮崎には自前のチームというのがあまりない。たとえば、野球は都市対抗の九州予選に出場するようなアマチュアチームがいない。「宮崎」を背負って、宮崎県のファンの声援を受けて、宮崎県の外で戦うチームがいない。そういうチームがあれば、スポーツをライブで楽しむ機会も増えるのに。スポーツに励む子供の目標が宮崎にはなかなかない。
サン宮崎FCは、大きすぎる目標だろうけどJリーグ参入を掲げている。日本のサッカーリーグの頂点にいつかたどり着くことを。
ただ、今現在の状況ではどうにも説得力がない。Jリーグ参入はどんどん勝ち上がらないとできないのだから。負けていては進めない。しかも、全国にライバルはたくさんいる。
そして、サン宮崎FCの知名度は高くない。メディアで取りあげられることも少ない。どういうチームで、どういう選手がいて、どういう活動をしてるのかよくわからない人が多いだろう。
じつは、この記事を書く数日前の自分が知らなかった。チームの名前とKyuリーグで最下位というのは知っていたけど。
どんなチームか知りたくて、そしてパワスポを通じて伝えたくて、サン宮崎FCに関わってる人たちにコンタクトを取ってみた。
【参考】
日本プロサッカーリーグ(Wikipedia)
kyuリーグ(日刊スポーツ九州)
夢へ挑戦! 沖縄にJリーグチームを(琉球新報)
投稿者 pawaspo : 02:02 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月11日
パワナビ夏競馬特別企画 小倉12番勝負! [ 競馬 ]
パワナビ編集長・松田氏によるJRA小倉競馬場(中央競馬)のレポートが届きました。
松田氏はPATで毎週馬券を購入しているほどの競馬好き。パワナビにある競馬予想コーナーは5年目を迎えたそうです。
九州で唯一の中央競馬・小倉競馬場は、ただいま夏の開催中。今回は実際に競馬場に足を運び、馬とレースを間近に見て、1R~12Rすべての馬券を購入しています。その結果と競馬場の紹介をレポートにまとめています。
小倉の夏競馬は九州名物! 「競馬好きだよ~」という方も、「競馬って知らないのよね」という方も、興味があればぜひごらんください。
レポート詳細はコチラ↓
http://www.pawanavi.com/topics/2005/08/07/index.htm
【てるKUNより】
ああ、パワスポについに競馬ネタが…。北は北見のばんえい競馬から、南は荒尾競馬まで各地の競馬場をめぐっている自分もときどき書きます。
投稿者 pawaspo : 15:54 | コメント (0) | トラックバック
聖心ウルスラ学園 vs 駒大苫小牧――ウルスラ、0-5で敗れる [ 野球 ]
高校野球6日目第2試合で、宮崎代表の聖心ウルスラ学園が登場した。相手は昨年の優勝校、南北海道代表の駒大苫小牧。
天気は晴れ。駒大苫小牧が1塁側(後攻)で、聖心ウルスラ学園が3塁側(先攻)。
両チームのオーダーは以下のとおり。
【聖心ウルスラ学園】
(1)東(センター)
(2)黒木(セカンド)
(3)加藤(ライト)
(4)川野(ピッチャー) → (レフト)
(5)富士本(キャッチャー)
(6)菊次(ファースト) →(ピッチャー)
(7)田原(サード)
(8)田中(レフト) → 山田(ファースト)
(9)甲斐智(ショート)
※8回裏から菊次がピッチャーに
【駒大苫小牧】
(1)林(セカンド)
(2)辻(ショート)
(3)岡山(ファースト)
(4)本間(センター)
(5)青地(レフト)
(6)五十嵐(サード)
(7)山口(ライト) → 鷲谷(代打) →白岩(代走) → 高野
(8)松橋(ピッチャー)
(9)小山(キャッチャー)
試合は徐々にリードを広げた駒大苫小牧が快勝。聖心ウルスラ学園は初勝利を目指したものの、初戦で姿を消した。
聖心ウ 000 000 000 │0
苫小牧 100 110 20× │5
投稿者 pawaspo : 11:12 | コメント (1) | トラックバック
2005年08月10日
聖心ウルスラ学園大応援団、甲子園に向けて出発! [ 野球 ]
明日8月11日(木)。「全国高校野球選手権大会」が開催されている甲子園球場の6日目第2試合で、ついに我らが宮崎県代表「聖心ウルスラ学園高等学校」の初戦が行われる。ご存知のとおり、初戦の対戦校は昨年の同大会優勝校である南北海道代表「駒大苫小牧」。相手にとって不足なし!――ということで手に汗にぎる熱戦が予想される。TV中継で応援する宮崎人も多いだろう。
本日8月10日(水)17:00、延岡総合文化センターの大駐車場にたくさんのウルスラ学園関係者たちが続々と集まってきた。広い駐車場は野球部の生徒、応援団、チアガールのほか、一般の生徒、父兄、そして大型バスで埋め尽くされた。
総勢770名、大型バス20台のウルスラ学園大応援団は旅立った。応援団は今、決戦の地・甲子園に向けて夜通し走っている。
「本来なら学園で待ち合わせをしたかった」と担当の職員は語る。しかし、20台もの大型バス、多くの人たちを一度に収容するのは無理ということで、出発場所は「延岡市総合文化センター大駐車場」となった。
取材のため車で到着すると、野球部の生徒が数人で車の誘導を行っているのに感心した。車を停め、駐車場を見渡すとたくさんの応援団がバスの到着を待っている。先生や生徒たちにインタビューをしていると、やがて大型バスが続々と入ってきた。
■甲斐基成先生(応援団顧問)より一言
野球部の甲子園出場が決まってからというもの、応援団を指導する立場として、子供たちと一緒に毎日6時間の練習を行ってきました。これから一緒に甲子園に向かう応援団40人は精一杯声を出し、会場は暑いでしょうが、みんな死ぬ気になって精一杯応援します。野球部のみんな、勝利にむかってお互いに頑張ろう!
■友人たちから一言
ビッグバードさん→初戦突破!必ず勝ってください。
アベベさん→私たちを感動させてください!
ユカさん→野球部ガンバレ☆
ポチコさん→打って打って打ちまくれ~!
■チアガールリーダーのユウさん(前列中央)
暑さに負けずガンバロ~☆
■チアガールリーダーのユウさんのお母さんとお姉さん
練習の成果を充分発揮してきてください。
■Gクラスのマドンナさん(左)
ウルスラの美しさを全国に!ガンバレウルスラ☆
■世界のマドンナさん(右)
試合にも勝つ!応援賞もとる!
■チアガール1、2、3
パワナビ>先日の取材でお会いしたチアガールたちの姿もありました↓
これから応援団は車内で夜を明かし、明日、甲子園球場のアルプススタンドに姿を現す。明日の応援が終了すると、そのままトンボ帰りで戻ってくるそうだ・・・。
今の季節を考えると肉体的にもしんどいだろう。しかし、だからこそ、勝ったときの喜びも大きい。明日は個人的にも、影ながら応援団の一人となってウルスラ学園にエールをおくるが、同時に取材を通して知り合った職員のみなさん、そして応援団のみなさんにもエールをおくりたい。
みなさん道中気をつけて「いってらっしゃ~い!」
(撮影&取材:パワナビ松田、編集:てるKUN)
投稿者 pawaspo : 18:50 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月08日
夏休み日記、小学生達のダイビング体験 [ マリンスポーツ ]
さて、今回ご紹介するのは、宮崎の子供達だからこそ出来る夏休み体験企画「子供体験ダイビング・コーラルキッズ」のレポートです。開催は8月8日とかなり前なのですが、ぜひご紹介したい内容なので遅ればせながらアップいたします。島浦と延岡を結ぶフェリーでおなじみの浦城海岸にて開催されたこの”コーラルキッズ”というイベントは、”子どもゆめ基金”という助成金制度を利用し”特定非営利活動法人 コミュニティ21”という宮崎の団体が主催するプログラムで、「ダイビングを通して子供達に宮崎の自然の美しさとその実態に直接触れてもらう」というものです。今までは串間市などを中心に、宮崎県南方面で開催されていましたが、今回、初めて県北、延岡での開催となりました。宮崎県ならではの夏休み体験・・・しかも本格的に自然と触れ合う事ができるという事で、子供達ばかりか、お父さん・お母さんにも評判です。中には親子で参加されている方もいらっしゃいました。この日は高千穂、土々呂、門川といった地区から最年少小学3年生を含む6名の小学生が参加、スキューバダイビングを通して、自然に対する考え方や接し方を1日かけて学びました。
(レポート:☆パワナビ松田)
投稿者 pawaspo : 06:43 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月07日
世界陸上開幕 女子10000m [ ]
初日は朝原の男子100m予選などあったけど、自分が注目していたのは女子10000mだ。
日本からは福士、宮井、大南(姉)の3人が出走。
さあ、スタート! うおー! 大南(姉)がいきなり転倒。靴は脱げてない。スローペースで追いついた。
平坦巧者の逃げ脚質、ポーラ・ラドクリフ。ハナに立ってレースを引っ張る。福士が先行して付いていく。宮井らは後方。
福士の後ろの中国人選手、腕を振らない独特の走法。映画『リベリオン』のクリスチャン・ベールみたいだ。
途中で前と後ろに分断される。福士は先行している。他の日本人2人はメダルから遠のく。
ペースが上がっていく。ラドクリフが相変わらず逃げる。
5800通過時点で福士が先頭に! ペースは日本記録以上。すぐに福士は集団の中に。アフリカ勢は末脚をためてるか?
3分の2を過ぎて、福士は先頭集団の最後方に。ここが踏ん張りどころ。ここでアフリカ勢が前に出る。エチオピア4人、中国2人…。ああ~、福士が離され始めた…。
7600m通過時点で、先頭集団はアフリカ勢5人、中国2人、ラドクリフ。むむ、ラドクリフが再び前に。福士は離されてるけど、日本記録ペース。
アフリカ勢は表情が変わってない。怖いな~。末脚、絶対温存してる。
8000mを過ぎて駆け引きが激しくなる。中国が前に出る。アフリカvs中国vsラドクリフ。
残り2周。アフリカ勢が前に出ている。ラドクリフは苦しい。
残り1周。エチオピア、いきなりペースアップ! やっぱり末脚を温存してた。ぐんぐん突き放す。強い、強い。エチオピアーー、ワン、ツー、スリーーでゴーーールイン!
福士は11位。宮井は18位。大南(姉)は21位。
レース後のインタビュー。
福士「すいませ~ん」
宮井「行けるとこまで、行けたかなと」
大南「また次、頑張ります」
それにしても、エチオピア強すぎ! ディープインパクトとシンボリクリスエスとキングカメハメハがいました。
投稿者 pawaspo : 03:57 | コメント (1) | トラックバック
2005年08月06日
全国自治体職員サッカー決勝 東京消防庁vs秋田市役所 [ サッカー ]
第35回全国自治体職員サッカー選手権大会の決勝が4日、宮崎市の総合運動公園陸上競技場で行われた。
この大会の主催者は全国自治体職員サッカー連盟、そして開催地の宮崎市。
参加するのは都道府県や市町村の職員によって作られたチーム。チーム名は「○○県庁」「○○市役所」といったものばかりだ。
参加チームは48チーム。北海道が5、東北が7、北関東が6、南関東が4、東京が3、北信越が2、東海が3、関西が2、中国が3、四国が2、九州が8チーム。これに前年度優勝の藤枝市役所、開催地の宮崎市役所が加わっている。
この48チームで7月29日から8月4日までの7日間、トーナメントを行った。
ルールは一般のものと若干異なる。
試合時間は35分ハーフ、インターバル10分の計70分だ。JリーグやJFLなどは90分。勝敗が決まらない場合は20分の延長、それでも決まらないときはPK戦となる。
交代要員は5名。ちなみに、国際試合では3人だ。
この大会のことは、じつは知らなかった。地元メディアではまったくと言っていいほど報道されていない。ウチの新聞(毎日)にも載っていない。
掲示板の書き込みで見て初めて知った。全国大会が宮崎市であるというのに…。ネットの情報もない。どことどこが戦うかも知らず、会場に足を運んでみることにした。
4日朝、晴れ。暑い。自転車でJR南宮崎駅に向かい、そこからJR日南線で木花の総合運動公園へ。それにしても暑い。会場の陸上競技場は駅から遠いからイヤになっちゃう。
9時40分頃、試合開始の20分前に陸上競技場に到着。周辺に人はいない。自分だけ。入口には「試合会場」「大会本部」の立て看板がある。中を覗いてみると、ボランティアたちが一休みしている。
ここでサッカーの試合を観るのは中学以来だ。サッカー部みんなで、木村和司がエースだった日産の試合を観た。ここは、2002年のワールドカップでスウェーデン代表が練習していた場所でもある。すぐ近くにキャンプの記念モニュメントがある。
入口前に組み合わせ表があった。ふむ……決勝は東京消防庁と秋田市役所か。宮崎市役所は準々決勝で負けていた。
取材の申し込みはしていない。スタンドで観ることに。入場料は無料だ。
会場に入る――う~ん、きれいな眺めだ。芝生の緑色、周囲の松林のこれまた緑、そして空の青色、雲の白。これで海が見えたら最高なんだけど、それはまあ贅沢か。両チームのアップは終わったみたいで、ピッチではボランティアが準備をしている。
スタンドはガラーン……。自分以外にいるのは手伝いの鵬翔学園サッカー部、両チームの関係者らしき人、大会関係者らしき人、あとは女性や子供連れがチラホラ……。関係者以外は自分も入れて10人越えてるかどうか。宣伝を全然してないし、平日の昼だからなぁ。まあ、静かなのが好きだからいいけど。
ボランティアは多い。数えてはいないけど。観客よりも関係者が多いのは間違いない。取材はいないようだ。カメラマン、しかも公式カメラマンらしき人が1人いるだけだ。なんだ、取材申し込み、してみればよかった…。
さて、両チームについて。
東京消防庁は2回戦で北九州市役所に4-0、昨年優勝の藤枝市役所に2-1、大分県庁に3-0、準決勝で藤沢市役所に1-0で勝っている。
秋田市役所はこれまで接戦ばかりだ。初戦の世田谷区役所は2-2の末にPKで4-2、和歌山県庁に1-0、宮崎市役所に1-0、準決勝で遠野市役所に1-0で勝っている。
どんなチームかは知らない。点数だけ見れば、攻めの東京消防庁vs守りの秋田市役所かなと思った。
両チームの選手が出てきた。東京消防庁は赤のシャツとソックス、白のパンツ。秋田市役所は白のシャツとソックス、緑のパンツだ。どちらも勤務先のイメージカラーだろう。
東京消防庁は円陣を組んでいる。4人いるレフェリーのうち、1人は女性だ。
選手と審判がピッチに入って、こちらに向かって横一列に並ぶ。自分がサッカーやってた頃は、まずはセンターラインを挟んで並んでたなぁ。
さあ、キックオフ!
【前半】東京消防庁1-0秋田市役所
東京消防庁は4バック。秋田市役所も4バックかなと思う(違うなら3バック)。
前半4分、東京消防庁がいきなり先制! 相手DF(ディフェンス)ラインから東京のFW(フォワード)が抜けてGK(ゴールキーパー)と一対一になり、キーパーが弾いた球を30番が押しこんで決めた。
秋田は立ち上がりからどうもぎこちない。東京は前線からプレッシャーをかけている。秋田が自陣後方でボールを持っていながら、そこから前に行けないというシーンがあった。ボールの支配率は東京が上。秋田はパスでつないでいくけど、相手のペナルティエリアになかなか行けない。
JリーグやJFLのような応援はまったくいない。選手の声がはっきり聞こえる。自分はこういう雰囲気のほうが好きだなぁ。
前半14分、東京のコーナーキック。得点できず。
前半15分、秋田がやっと初シュート。相手DFのクリアミスを10番が拾って、フワッと浮かせる感じで蹴った。でも、入らず。
前半16分、東京のオフサイド。このチーム、相手のDFにFWが重なる感じで付いて、そこからギリギリで抜け出ようというのが多い。これが後で効くことになる。
それにしても暑い。セミの声が、なんか暑さを余計に増している。サイドラインやゴールラインにはドリンクが置いてあって、試合が止まれば選手たちがどんどん飲んでいる。
前半17分、東京が左サイドから走りこんでシュート。これをキーパーが跳んで左手ではじき、DFがクリアした。
前半22分、交錯があって東京の31番が負傷。ピッチの外に運び出される。ここで5番と交代。
秋田はどっちサイドの選手かは忘れたけど、DFのミスがやけに多い。クリアミスとか。なんか、守りに強いとは思えないなぁ。
前半27分、秋田が攻める。コーナーキックなどを得るけど、得点に結び付けれない。
スタンドに目を向けると、アロハを着た市長がいた。宮崎市が主催だからね。
前半32分、東京がミドルシュート。しかし、GKの正面。ロスタイムは1分。秋田10番がシュートするも、左に逸れた。
ここで前半終了。1-0で東京消防庁がリードしている。
【後半】東京消防庁4-1秋田市役所
東京消防庁が円陣を組んでからピッチへ。東京は選手を交代している。後半スタート。
秋田はミスが多い。しかもイージーミスが。パスの蹴り間違いとか。それで攻撃に行けないし、行っても止まる。
互いにシュートがないまま、時間が過ぎていく。しかし後半16分。秋田のDFラインからボールが抜けて、東京30番とキーパーとの一対一に。DFのゴールカバーが間に合わず、東京が2点目を挙げた。2-0。
これも秋田のミスっぽかった。秋田としては早めに1点が欲しい。東京は後半に入ってから監督が「集中しろ!」と何度も何度も叫んでいる。
後半20分、秋田がペナルティーエリア正面でフリーキックのチャンスを得る。東京は壁を4人ほど作る。秋田は直接シュート。これが壁に弾かれ、秋田の選手が拾う。ちょっと間を置いて……左でミドルシュート! これが東京ゴールに突き刺さった。自分「おおおぉぉぉっっっ!」。キーパー動けず。先日の日本vs中国、田中の同点ゴールみたいなシュートだった。いや~、これが見れただけでも満足。撮れなかったのは残念。
さあ、これで秋田の1-2。試合が熱くなってきた。ただ、秋田DFのミスがまだある。そして――。
後半28分、東京がボールを持つ。秋田DFが両サイドへのパスを警戒して、マークにつく。ここで東京FWがそのままドリブルでDFラインの抜けて独走。一対一になる。ただ、これは止められた。
その直後、左サイドの東京9番がボールを持って、秋田DFがパスを警戒する。ここでパスをせず、ドリブルでそのまま切れ込みゴロシュート。ゴールの右ギリギリに入って3点目。
さらにその直後、同じようなパターンで東京が4点目。これはチーム全体のミスか。「おーーい!」という声が飛ぶ。これは痛いし、もう試合は決まったも同然だった。
ここで両チームとも選手交代。
後半32分、東京のコーナーキック。これをキーパーが防いでまたコーナー。これは得点に結びつかず。東京はここでまた選手交代。
ロスタイムは1分。秋田に最後のチャンスが来るも得点できず、ホイッスル。4-1で東京消防庁が勝った。
お互いに礼をして、東京消防庁はピッチで監督の胴上げ。テントに戻ると、ついさっきまで自分の近くにいた関係者のおばちゃんに「おばちゃん、ありがとう!」と選手たちが声をかけていた。ポリバケツの水を浴びて、空に向かって撒いている。
表彰式では準優勝の秋田市役所に賞状、銀メダルなどが。優勝の東京消防庁には優勝旗、金メダル、そして宮崎牛などが贈られた。宮崎牛って、スポーツ関連ではよく出てくるよな。
事務局長の挨拶では「初日から雷雨に見まわれて」「スポーツランドみやざきを肌で感じたでしょう」といったことが言われていた。来年は同じ九州、長崎県の島原市で行われることも発表された。
試合については、秋田市役所が序盤からリズムに乗れず、ミスが出たことが大きかった。ただ、秋田のゴールは見事だった。あれ、ほんと声が出たわ。東京消防庁は相手のDFラインに付けこんだ。
それにしても、スタンドはガラガラだったなぁ(苦笑) 全国大会の、しかも決勝なのに。なんかもったいなかった。
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2005年08月05日
野球プロアマ親善試合 ジャイアンツ2軍vs北海道社会人選抜 [ ]
野球のプロアマ交流戦、ジャイアンツ2軍と北海道選抜の試合が今日、札幌の円山球場で行われた。
自分、プロとアマの試合というのは観たことがない。他にすることあるのに、G+(ジータス)の中継をついつい観てしまった。
自分が観たのは2回途中から。先攻は北海道社会人選抜、後攻がジャイアンツ。
北海道はJR北海道、NTT北海道、サンワード貿易、室蘭シャークスの4チーム合同選抜チームだ。
ジャイアンツ2軍は土日に湘南シーレックスとのイースタンリーグ公式戦を控えている。
円山球場はかなり暑そう。気温は30度。湿度のせいで体感温度は高いみたい。お客さんはスタンドの日陰に集まっている。
1回表に北海道が2点を先制していた。ジャイアンツの先発は南。
対する北海道の先発はJR北海道の星野。3回までノーヒット、零封という素晴らしい内容。
ただ、本人は納得していない様子。プロとの対決に「力が入った」とコメントしていた。そうか、プロ相手だから選手たちは燃えてるだろう。対するジャイアンツは「プロの意地」か。
4回表、北海道の攻撃。ライト方向の3連打で1死満塁となる。巨人ライト・亀井のレーザービームが凄かった。ノーバウンドでピューン!とキャッチャーミットに刺さってた。
結局はピッチャー正面の当たりが2つ続いてアウトに。ピッチャー・南、変化球がボールになることが多かった。
4回裏、ジャイアンツの攻撃。北海道のピッチャーは2人目、JR北海道の浅倉。左のサイドスロー。4番の吉川を三振に取るなど、三人で抑えた。
5回裏には北海道、3人目の投手・片山(室蘭シャークス)が登場。合同チームだけに、投手をどんどん送ってくる。しかも、各チームのエース級だ。翌日に試合があるわけでもない。これに関してはジャイアンツは不利だったと言えるかもしれない。
ジャイアンツ、この回はヒットからの犠打で1点を返した。試合は2-1で北海道がリードしている。
6回表、ジャイアンツの投手は2人目の真田に。連続三振でピシャリと抑えた。
北海道選抜は特に応援はいない。ジャイアンツは外野に少しいる。北海道の攻撃のときは「シーン……」、ジャイアンツのときは「ホームラン! ホームラン! よーしかわー!」って感じだ。
6回裏、北海道は4人目、サンワード貿易の左投げ・神田に交代。
ジャイアンツの4番・吉川を三振に取るも、ライトヒットで2死1塁となる。次はショートゴロでチェンジ……と思いきや、後逸! 無死1、3塁。ジャイアンツ、同点のチャンス。
でも、三振。神田、ピンチにはなったけど、外角低めを振らせるいい投球内容だった。
8回表、ジャイアンツ投手は3人目の平岡。北海道、0点。
8回裏、北海道は5人目、NTT北海道のエース・盛広(右投げ)。制球が悪くてボールが多い。見ていて危なっかしい。でも、0点に抑えた。
ジャイアンツは北海道よりヒットが少ないし、打線がつながっていない。吉川の三振2つなど、クリーンナップに当たりがないのも辛いか。
9回表、ジャイアンツは4人目の山本。ランナーを背負うも0点に抑えて、1点差で9回裏につないだ。
9回裏、北海道は6人目・サンワード貿易の加納に。この回を無得点に抑えればプロに勝てる。ベンチでは選手たちが身を乗り出している。
最初のバッターで1アウト。2人目はヒット。3人目は三振で加納、ガッツポーズ。おいおい、まだ終わってないぞ……。でも、そんだけ気合いが入ってるんだな。さあ、あと1人。ジャイアンツ、絶体絶命のピンチ。
ところが、4人目はレフトラインに抜ける長打! 2死2、3塁! おお~。アウトなら北海道の勝ち、ヒットならジャイアンツの逆転勝利――最後の最後で、むっちゃ面白い場面がやってきた。いや~、これまで淡々と進んでる感じだったんで。
さあ、注目の場面――ありゃりゃ、ショートゴロ。2-1で北海道選抜の勝ち! ジャイアンツ、アマに敗れる。
北海道の選手たちはみんな笑顔でハイタッチだ。もっと喜びを爆発させると思ってたけど。スタンドに一礼して、監督を囲んで話を聞いていた。
一方のジャイアンツベンチ。特に何をするわけでもなく、淡々と帰り支度をしてるように……見えた。ここで中継は終了。
今日の試合で、プロとアマの違いというのはあまり感じなかった。北海道の投手が三振に取るシーンが多かったし。でもまあ、100回試合をすれば、勝ち越すのがプロなんだと思う。
投稿者 pawaspo : 16:37 | コメント (2) | トラックバック
甲子園、開会式のリハーサル [ 野球 ]
明日の甲子園開幕を前に、今日、開会式のリハーサルが行われた。
入場は、聖心ウルスラ学園と対戦する昨年の優勝校、駒大苫小牧が先頭。今年は北から南なので、聖心ウルスラナインは46番目の入場。地区優勝旗を持った甲斐主将を先頭に行進した。
出場が急遽決まった高知高校はプラカードだけ。選手たちが学校で準備する様子が紹介されていた。甲子園練習は明日の全試合終了後にあるようだ。
聖心ウルスラ学園では昨日、学校全体で応援の練習があった。雨天順延がなければ、10日夕方に出発する予定だ。
【まずは頭を刈らせる】
高知高校についてに日刊スポーツの記事より。ついでに、高知新聞の記事も。ほんと大変みたいだ。
投稿者 pawaspo : 14:28 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月03日
東アジアサッカー選手権男子 日本2-2中国 [ ]
サッカー男子、日本・中国・韓国・北朝鮮による東アジア選手権。初戦で北朝鮮に0-1で敗れた日本は中国との第2戦にのぞみ、2-2の引き分けに終わった。
日本の先発オーダーは
GK:(1)楢崎正剛
DF:(3)茶野隆行、(20)坪井慶介、(29)茂庭照幸
MF:(17)駒野友一、(19)本山雅志、(25)村井慎二、(26)今野泰幸、(30)阿部勇樹
FW:(9)巻誠一郎、(27)田中達也
これで前半、0-2でリードされてしまった。
自分がテレビで観たのは、後半途中30分頃から(三都主が入った後)。1点返して、1-2だった。
点を返さないなといけない状況……なんだけど、ボールをつなぐだけで相手ゴール前でのチャンスメイクができない。もどかしい。茶野が頭を負傷してピッチを外れるも、交代カード(3枚)は使い切っている。
後半42分、ペナルティーエリアで縦パスするもつながらない。ところが、これを田中達也が拾って左でミドルシュート! 見事! 相手キーパーが動けないまま、ボールがゴールに突き刺さって同点となった。
自分「こういうときこそ、思いっきりの良さが大切だよな~」
日本は攻めて、後半45分ごろには三都主がクロスを上げるもコーナーキックに。ただ、いいプレーだと思った。
この後はチャンスを作れず試合終了、引き分けに終わった。
女子も中国と戦い、0-0の引き分けに終わっている。
投稿者 pawaspo : 22:51 | コメント (0) | トラックバック
聖心ウルスラの相手は駒大苫小牧! [ 野球 ]
本日、全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選が16時から行なわれ、宮崎代表・聖心ウルスラ学園の対戦相手は昨年夏の優勝校、南北海道代表・駒大苫小牧に決まった。6日目第2試合での対戦となる。
会場は大阪・フェスティバルホール。テレビ朝日系列で中継された(CATVで見た)。
49校のうち、まずは東日本からくじをひいていく。そして、西日本。初戦は東西対決なので、ここで対戦が決まる。
宮崎代表・聖心ウルスラ学園の甲斐主将は早めに出番が来た。引いた番号は……39番。マイクで学校名と番号を読み上げる。そして…
「6日目第2試合 宮崎代表・聖心ウルスラ学園 対 南北海道代表・駒大苫小牧」
相手は昨年の優勝校、強豪である! 駒大苫小牧の情報はこちらを。
続々と対戦が決まっていく。ウルスラが初戦を勝ち上がった場合、3回戦で日本航空(山梨)vs福井商(福井)の勝者と戦うことになった。
つづいて、選手宣誓の主将選び。立候補した主将は37人。甲斐主将の顔も見えた。
封筒を持って中身を取る……宣誓は山梨の日本航空高校、新井主将に決まった。
日程が順調に進めば、8月11日(木)に聖心ウルスラは登場する。
【1日目】1回戦
(開会式)
<1> 鳴門工業(徳島) vs 宇都宮南(栃木)
<2> 智弁和歌山(和歌山) vs 青森山田(青森)
<3> 天理(奈良) vs 国士舘(東東京)
【2日目】1回戦
<1> 別府青山(大分) vs 東北(宮城)
<2> 遊学館(石川) vs 秋田商業(秋田)
<3> 近江(滋賀) vs 桐光学園(神奈川)
<4> 佐賀商業(佐賀) vs 聖光学院(福島)
【3日目】1回戦
<1> 京都外大西(京都) vs 菰野(三重)
<2> 関西(岡山) vs 高岡商業(富山)
<3> 大阪桐蔭(大阪) vs 春日部共栄(埼玉)
<4> 柳川(福岡) vs 藤代(茨城)
【4日目】1回戦
<1> 済美(愛媛) vs 旭川工業(北北海道)
<2> 清峰(長崎) vs 愛工大名電(愛知)
<3> 宇部商業(山口) vs 新潟明訓(新潟)
<4> 江の川(島根) vs 静清工業(静岡)
【5日目】<1><2>1回戦、<3>2回戦
<1> 姫路工業(兵庫) vs 酒田南(山形)
<2> 沖縄尚学(沖縄) vs 松商学園(長野)
<3> 高知(高知) vs 日大三(西東京)
【6日目】2回戦
<1> 熊本工業(熊本) vs 前橋商業(群馬)
<2> 聖心ウルスラ学園(宮崎) vs 駒大苫小牧(南北海道)
<3> 福井商業(福井) vs 日本航空(山梨)
<4> 鳥取西(鳥取) vs 銚子商業(千葉)
【7日目】2回戦
<1> 樟南(鹿児島) vs 花巻東(岩手)
<2> 高陽東(広島) vs 土岐商業(岐阜)
<3> 丸亀城西(香川) vs 1日目第1試合の勝者
投稿者 pawaspo : 16:20 | コメント (2) | トラックバック
2005年08月02日
ウルスラナイン、甲子園に出発! [ 野球 ]
今日(8月2日)、高校野球の宮崎代表・聖心ウルスラ学園の選手たちが甲子園に向けて出発した。空港ではウルスラナインの出発式が行われた。
自分が宮崎空港に到着したのは11時頃。夏休みだけに家族連れも多い。
出発式の会場となるのは、空港ターミナルビルの東端にある「国際広場」。「聖心ウルスラ学園 祝 甲子園出場!!」と書かれたボードがセットされている。でも、人はまばら。準備してる人が数人いるだけ。う~ん、自分って早いなぁ(苦笑)
空港内をウロチョロして、あちこちで試食してから戻ると、マスコミが徐々に増えていた。最終的にはテレビ3局、新聞社は数えきれないほどにいた(というか、数えるのめんどくて)。
11時15分頃、聖心ウルスラのバスが到着。甲子園に向かう選手、監督、コーチ、校長などが乗っている。荷物を降ろして、空港ビルに入る。足を止める人、選手の家族らしき人たちが選手たちを見守る。
選手たちが準備している頃、会場ではセッティングが進んでいた。花束を手渡すJALのスタッフや宮交のバスガイドなども集まっている。マスコミも多いし、にぎやかなものになりそうだ。
しばらくすると、丸刈りに制服の男子生徒たちがやって来た。ウルスラの制服とはちょっと違う。話を直接は聞いてないけど、係りの人が「では、佐土原高校の選手たちはこちらへ」と声をかけていた。
11時40分頃、出発式が始まった。甲斐主将を先頭にウルスラナインが入場して整列する。
まずは、ウルスラ学園校長、野球連盟理事長(代理)、朝日新聞宮崎総局長の挨拶。
盛武寛 聖心ウルスラ学園校長
「いま振り返ってみますと、栄光の陰には監督、選手、野球部関係者の苦しみがありました。それが今回の栄光につながったわけです。私は多くの方々のご支援とご指導があったことに深く感謝しております。
日頃、監督たちと語り合っていたことは、ふるさとの子供を大切にした、ふるさとを背にした野球部で夢の舞台に行こうということでした。その夢を監督や選手たちが4年で実現してくれたのです。
最近、野球やスポーツの素晴らしさを実感しております。見ず知らずの方々から野球を通して、昔からの知り合いのように声をかけてもらっています。感慨深いものがあります。
今日、選手たちは元気に甲子園に行ってきます」
松元泰 宮崎県高校野球連盟理事長
「ウルスラナインの皆さんを見ていますと、あの決勝戦から非常に逞しくなったなという印象を受けます。
“運”という字は“運ぶ”と書きます。ウルスラ野球部がグランド作りに励み、練習に汗を流し、規律ある生活を送り、練習の後には丁寧にグランド整備をしてきた積み重ねが今回、皆さんに運を運んできたのだと思います。
カタカナの学校としては初となる夏の甲子園出場であり、大きな期待を集めています(注:春の大会では、沖縄のコザ高校が出場したことがある)。
皆さんが決勝の後に宮崎北高から受けたエールには、宮崎予選で敗れた53校の熱い思いがつまっていると思います。
甲子園は県民に感動と勇気を与える場であり、皆さんが人間性や人間力を高める場でもあります。甲子園で一回りも二回りも成長してください」
岩下範之 朝日新聞社宮崎総局長
「宮崎の予選で優勝したことは忘れてください。(中略)決勝戦での5回裏での皆さんの集中力(注:これは間違い。4点を取ったのは6回裏)、素晴らしかったです。どうか肩の力を抜いて、自分たちの野球を思う存分やってください」
挨拶が終わると、ウルスラナインが搭乗するJALのスタッフから盛武校長、石田監督、甲斐主将に花束が贈られた。つづいて、宮崎交通のバスガイド3人から折り鶴が。
そして、石田監督と甲斐主将の挨拶へ。
石田敏英 聖心ウルスラ学園野球部監督
「激励、ありがとうございます。これもひとえに部員51人の力がひとつになって、こういう結果になったと思っております。皆様のご支援とご声援のおかげでもあります。
甲子園では県の代表としてだけでなく、日本全国の代表とぶつかり合うことで、『学生野球とは何か?』をひとつでも掴み取って、宮崎県の高校野球全体のために力添えできればと思います。
ご声援に感謝しております。ありがとうございます」
甲斐智之 聖心ウルスラ学園野球部主将
「甲子園では、まずは初戦突破を目標に頑張ります。県民の皆さん一人一人の期待に応えれるよう、責任と自覚を持って戦います。今日はありがとうございました」
挨拶が終わり、選手一同が礼をすると、会場から大きな拍手が贈られた。これで出発式は終了。
関係者や選手たちは2階に戻って準備し、荷物を持って搭乗ロビーに現れた。スタッフ、メディアの人間、そして見送りに駆けつけた人たちが声をかける。
13時5分、ウルスラナインは伊丹行きのJAL2436便で旅立った。
ウルスラナインは到着して間もなく、16時半から甲子園で30分の練習を行っている。
第87回全国高校野球選手権は明日(3日)16時から組み合わせ抽選、4日9時から開会式のリハーサルが行なわれ、6日9時に開幕する。
【甲子園での練習】
テレビで見た。ノックをやって、最後はピッチャーが投げて――といった流れで、選手それぞれ甲子園の感触を確かめていた。
石田監督は「子供たちはみんな緊張してますよ」とコメントしていた。う~ん、初めてだし、あの大きさだからなぁ…。
【あとがき】
ウルスラの取材担当の方に会うはずだったけど、わからずに会えずじまい…。
花束を渡すときの画像、ブレブレ。JALのスタッフもだけど、別に撮らせてもらえばよかった…。
飛行機が離陸するところも撮りたかったけど、なんと予備の電池がすぐに切れて、デジカメが使えないアクシデント…。
失敗つづきでした。ゴメンなさい(ノД`)
今回は甲子園には行けません。近くに親戚の家があるので、滞在はできるんですけど…。資金的に難しいものがあります。来年は行きたいと思ってます。
今後は宮崎にいながらになりますけど、よろしくお願いします。
投稿者 pawaspo : 16:52 | コメント (0) | トラックバック
聖心ウルスラ学園レポート⑨~あとがき [ 野球 ]
今回、聖心ウルスラ学園を取材させていただくにあたって、自分にはじつは複雑な思いがあった。自分は決勝で敗れた宮崎北の卒業生であり、決勝の日は母校の甲子園出場を信じてスタンドで応援していたから。
でも、負けてしまった。試合直後は落胆すると同時にすぐに「北高、よくやった!」という感謝の叫びは出せたものの、呆然とした気持ちはなかなか抜けなかった。北高の落胆と喪失感をもっとも表現しているのが、ここに載せてる写真だと思う。最後のバッター、北高のエース・小宮が泣き崩れている場面だ。同じとき、マウンドではウルスラナインが喜び合っていた。それが決勝の“明”なら、こちらは“暗”である。
ウルスラが栄光を掴む過程で、53校が敗れていった。自分たち北高が勝ち進むなかでも、相手は敗れている。決勝戦になって、あと一歩のところで初めて敗者の現実を味わった。卒業生として、自分は聖心ウルスラ学園に負かされた人間である。
まあ、終わったことだし、しょうがないことではあるけど。
ウルスラ学園を訪れてからは、そういう気持ちは忘れていた。目の前のことを取材することに集中していたから。
先生たちから学校や野球部、石田監督の話などを聞いてうならされた。チアリーダーの女の子たちに接して、自分たちにできることをやろうと努力してる姿に感激した。初めての体験ながらも、学校一丸として臨もうとする姿に感心した。何より、じかに接して親しみがわいた。
野球部の練習を見て、石田監督に話をうかがって、素直に「凄いな」と感じた。
今は、宮崎県代表としてのウルスラ学園にがんばってほしいという気持ちでいっぱいだ。
自分が北高の卒業生であることは、じつは石田監督にお話している。こういうやり取りがあった。
自分「じつは自分、決勝戦を見てました。北高の卒業生なんです」
石田監督「ああ、そうなんだ。君の年齢なら、君の頃の監督は大富さん?(注:大富さんは佐土原の監督として昨年、甲子園に行っている)」
自分「はい! そうです。でも、自分の頃は弱くて。これだけ強くなったのは、指導者の力が大きいのかなと思うんですけど」
石田監督「北高の山本監督というのは立派な人ですよ。ウチよりしっかりしてます」
自分「……」
石田監督「北高の野球部はウチよりしっかりしてますよ。ウチよりしっかりしてるのは宮崎北、小林西の2校です」
石田監督のこの言葉はうれしかった。
聖心ウルスラ学園は原則として、生徒全員で甲子園へ応援に向かうという。延岡から西宮まで、バスで半日ほどはかかる。着いたら応援して、また半日ほどかけて帰る。大変だ。
選手や生徒たちには、もし涙を流すのなら“一瞬の涙”であってほしいと思う。
もし負けたとき、何か悔いがあるものだったら、それは後々残ってしまうだろう。
最後まで勝ち続けたとき、もしくは負けても悔いが残らないものだったら――たとえ試合後に涙を流すことがあっても、ずっと「よかった」と振り返れるものになると思う。そうあってほしい。
ああ、でもこれ、チアリーディングの女の子たちが言ってたのと似てますな(苦笑) 自分がわざわざ言うまでもないです。
最後に、取材に協力していただいた方々に感謝いたします。どうも、ありがとうございました。
投稿者 pawaspo : 15:01 | コメント (2) | トラックバック
聖心ウルスラ学園レポート⑧~石田監督 [ 野球 ]
聖心ウルスラ学園野球部の石田敏英監督。まずは、今回の県予選についてうかがった。
(大会を振り返って)
「試合はどこも大変。出場チームの力は均等だったから。1~3回戦で負けてもおかしくなかった」
「(準々決勝の)宮崎日大はピッチャーがいい。エースの川西君じゃなかったのはラッキーだった。(準決勝の)都城商業は山下君かなと思ってたら、東君で『えっ?』となった。相手が変に意識しすぎてたのかも」
(延長を制した宮崎日大戦)
「あのゲームが一番競ったからね。(ああいう戦いで勝ったのが)子供たちにとっては転機になったのかも」
(決勝の宮崎北高戦)
「(6回裏は)狙い球を絞らせたら、それがはまった。どういう投手かわからなかったので、一通り見てね。あの回がいい結果になった」
(大会中の選手たち)
「(大会中に成長してると言われるが)勝ってるから、いい方向に見えるんでしょう」
「こちらがやろうとしてることを、彼ら(選手たち)ができた。こちらが望んでることを今まではできなかった。大会が進むなかで、言われなくてもできるようになった。これが“成長”ですよ。優勝したチームというのは、そういう現象が出るいい例なんじゃないですか」
(甲子園に向けて)
「普段どおりですよ。今さらやっても一緒」
(監督として甲子園に出ること)
「いやいや。子供たちがうれしいですよ」
1回戦から決勝までの6試合、どれもが厳しかった。そのなかで勝ち進んだ。準々決勝は練習試合で負けていた宮崎日大戦。それを延長の末、苦しみながら勝った。それが決勝まで勢いづけるものとなった。
重要だったのは、選手たちが監督の望むどおりに動けるか。それが実践できるようになった。決勝のあの6回裏は、石田監督の指示(狙い球を絞らせること)が光ったものであり、選手はそれに応えて長打の連続で畳み掛けて試合を決定づけた。
ここからは自分がこの日の練習で見たこと、感じたことなどを聞いてみた。
(野球部の教育)
「機敏さがないとね。とにかく動く。最初の一歩が出ないと、次の一歩も出ないんですから」
「(厳しい声がよく飛ぶのは)一生懸命してる中に、変なのが1人でもおったらダメですよ」
「ゴミが落ちてるとするでしょ? それを(何もしないで)通りすぎるってのは問題ですよ」
「技術を超えるものを教えるんです」
(学生野球)
「高校野球は勝てばいいというものじゃありません。学生の野球なんだから。下手でもいんだから。卒業しても『良かった』と思ってもらえればいいんです」
「甲子園で結果が出せたら、二重の喜びですよ」
(目的と目標)
「目的と目標をしっかり持つことが大切です。目的は人間形成、目標は日本一」
「プロに入っても人間性というのは大切です」
(個人を尊重した教育)
「頭のいい子が学生じゃないんです。点の悪い子もいる。そういう子には、目標を決めて『何点取るように頑張れ!』とやるんです」
(県北出身者のチーム)
「監督としての方針です。地域密着です。いいチームの伝統を出したい」
「宮崎市の選手とか取らないんですよ。向こうから来たいというなら話は聞きます」
(いいチームとは?)
「いいチームというのは、見本にされるチーム。強いだけじゃダメ」
「学生なら校則とか、守ることはしっかり守らなきゃ」
「ウチより強いチームというのはたくさんいますから」
(朝の掃除)
「ゴミ拾いは2年生以下がやってます。朝の7時40分から。3年生は掃除、進学の勉強、練習のどれかから選んでもらう。自主性を持ってやってもらうためです」
他にもいろいろ話をしていただいたけど、野球だけでなく学生としての教育の重要さなどいろいろ語っていただいた。
ウルスラ野球部の選手たちは、石田監督の教え子たちは、学校を卒業してからも石田監督から学んだことを彼らの人生のなかで実践し、また伝えていくと思う。
最後に、選手たちに向けて一言お願いした。
「思いきってやれ。彼らのチームだから、彼らがやればいい」
投稿者 pawaspo : 14:57 | コメント (0) | トラックバック
聖心ウルスラ学園レポート⑦~甲斐主将と川野投手 [ 野球 ]
聖心ウルスラ学園のエース・川野翔平君(3年、大王谷中)。182cmの長身である。大会を通じて2に満たない防御率は立派。決勝戦では2塁以上のピンチが5度もありながら、見事ゼロに抑えた。
(甲子園出場が決まってから)
「ドタバタしてます(苦笑)」
(決勝戦、ピンチながら無失点に抑えた8回表)
「(ノーアウト2、3塁のときに)ベンチからも選手たちからも『点をやってもいいから』と言われて、1つはやってもいいかなって…。楽になれました」
(今の気持ち)
「夢みたいです」
(最後に一言)
「一戦一勝でがんばります!」
今思うと、話をしたわりには質問少なかったな…('A`) 他には、試合後に北高がエールを送ってくれたことについて「その場にいなかったんですよ~(苦笑)」とか。
うん、明るい好青年だった。甲子園のマウンドでも厳しいとこをスバスバ決めてくれよ。
聖心ウルスラ野球部・内野手の甲斐智之君(3年、財光寺中)。規律正しい野球部を引っ張るキャプテンだ。
(今の気持ち)
「うれしい。(創部4年目で)自分の代で決めてれて、うれしいです」
(大会を通じて主将の目から見たチーム)
「自分でも良くなってるというのはわかりました。特に(準々決勝の)宮崎日大戦で勝てたのが大きかった」
(決勝戦)
「厳しい投手戦で…」
(8回表のピンチ)
「ノーアウト2、3塁からピッチャーゴロでアウトを取ってから楽になりました」
(甲子園出場を決めて)
「実感がわかないです」
(試合後の北高ナインのエール)
「予想はしてなかったから、うれしくて」
(最後に一言)
「54校の代表として出られるので、責任と自覚を持って、感謝の気持ちを持って堂々と戦いたいです」
やや緊張した面持ちで答えてくれた甲斐主将……いや、緊張してたのはじつはインタビューに慣れてない自分でした('A`)
キャプテンだけに礼儀が正しいし、円陣では声を腹から大きく出してみんなをリードしていた。主将ともなると行事などでやるべきことが多くて大変だと思う。頑張れ。
投稿者 pawaspo : 13:20 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月01日
聖心ウルスラ学園レポート⑥~礼と円陣で〆 [ 野球 ]
ノックが終わると、部員たちがグランド整備を始めた。練習は終わりのようだ。
トンボでグランドをならし、マウンドなどにペットボトルで汲んだ水を撒く。手の空いてる部員は石ころ拾い。
ベンチでは石田監督が部員を呼んで、指示を送っている。取材陣もベンチのそばに集まっている。
後片付けが終わると、ベンチ前に選手たちが並んだ。石田監督がベンチから出る。テレビは撮影の体勢に入って、自分たちは写真を撮ろうとしている。
監督から、2日の出発までの指示が伝えられる。そして、取材についての説明があった。疲れてるだろうけど、おまえたちのために取材に来てるんだから、ちゃんと応えるように――というものだったと思う。
説明が終わると、選手たちが礼。そして、全員こちら(取材陣)に向いて深々と頭を下げた。
今度は、グランドに向かって一列に。そして、頭を深々と下げた。
ここで、取材用に円陣を組んでもらうことになった。マウンドに主将の甲斐君が立って、それを選手たちが囲むように円を作る。それをこちらが撮る…というもの。
どんな掛け声をするか、選手たちで笑いながら話してる。「どうすっとや」「~~やが」って感じで。
何と言ったかは忘れたけど、甲斐君が声を出して、周りの選手たちも合わせて、最後はジャンプして決めた……と思う。ゴメンなさい、撮り逃した(ToT)
これでこの日の練習は終了。みんなリラックスしている。そして、マスコミが声をかけてインタビューしている。
いろいろ声をかけたかったけど、自分は話をさせてもらうのはキャプテンの甲斐君、エースの川野君の2人にした。
投稿者 pawaspo : 23:46 | コメント (0) | トラックバック
聖心ウルスラ学園レポート⑤~マネージャーの伊藤さん [ 野球 ]
51人の野球部員を支えているのが野球部マネージャーの伊藤さんだ。
(今の気持ち)
「(甲子園出場を決めて)よかったです。最初からここまで、あっという間でした」
(決勝戦)
「緊張しました」
「(9回のときは)もう終わりなんだなぁって。うれしかったけど、『これで甲子園』という実感はわかなかったです」
(伊藤さん)
「3年生です」
(マネージャーの仕事)
「洗濯、雑用です。あとはおまもり」
(選手のみんな)
「昨年は公式戦で、打てるとこで打てなくて…」
「(今年は)成長してるなぁって。大会の中でも感じました」
(石田監督)
「練習のときは厳しいです」
伊藤さん、インタビューしたときは洗濯中だった。マネージャーの仕事を1人でこなしてるのだから、キツイと思う。
おとなしそうだけど、答えをちょっと考えながらもハキハキ話してくれた。仕事が何かについて、最後に「(選手の)おまもり」と答えてくれたのは笑ってしまった(笑)
監督や選手たちは8月2日に出発するけど、伊藤さんは試合の先日に現地入りするそうだ。
試合ではもちろんベンチに入る。「甲子園で何がしたい?」と聞いてみたら……
「砂を持って帰りたい」
という言葉が返ってきた。選手ではなく、マネージャーの口から聞けたのが新鮮だった。そうなんだ、マネージャーにとっても甲子園は夢の舞台なんだ――このとき強く思った。
では、伊藤さんから最後に一言。
投稿者 pawaspo : 19:36 | コメント (0) | トラックバック
聖心ウルスラ学園レポート④~汗まみれ砂まみれの練習 [ 野球 ]
短大のなかにあるグランド。ブルペンもある野球用のグランドだ。だた、本塁ベースの裏はすぐネットだし、広くはない。
グランドでは紅白戦をしていた。監督にまずは挨拶したかったけど、邪魔するわけにもいかないので後ですることに。ベンチ周辺にはテレビカメラや記者たちがいる。
歩いてると、こちらに気づいた野球部員が必ず挨拶してくれる。こっちを真っ直ぐに向いて、帽子を取って「こんにちは!」と頭をきちんと下げてくれる。練習中でも手を止めてくれるから、恐縮してこちらも何度も頭を下げた。
松田さんとずっと話していたけど、この日は校門をくぐってから感心することばかりだ…。
グランド周辺は住宅街。道路を挟んだ向こうは公園だったり、住宅だったりする。1塁側のマンションには、「祝 甲子園出場 祈 必勝」と手書きの幕が張られている。マンション住民のものだろうか。
甲子園出場がなければ、自分の目の前の練習風景はあるひとつの野球部の、この街の日常のままだったと思う。でも、今は取材陣が多く訪れている。2台のテレビカメラ、アナウンサーの女性、脚立をかかえたカメラマン、ペンを持った記者たちがネタを拾おうとしている。
平日の昼ながら、見学の人もいる。どんな人たちなのだろうか。話を聞けばよかった。ネット裏にはいかにも“近所のオヤジ”って感じのラフなオジサン2人が陣取っている。
紅白戦を見守る(写真撮り忘れた…)。選手みんな声をよく出す。大きい声で「ちゃんと捕れー!」とか。声が途切れない。
紅白に参加してない選手も何かしら動いている。ブルペンでの練習、打撃練習、サポートなどなど…。サボっている選手などいない。暑い中をキビキビ動いている。しかも、声をよく出して。自分のような者がいれば、挨拶してくれる。
ちなみに、自分がカメラを向けるとやはり意識するらしく、照れてる選手が何人かいた(苦笑)
ホームベースの裏に行ってみる。オヤジたちの話をこっそり聞く。「いい球投げちょっが」とか2人で話してる。テレビのスタッフがインタビューに来ると、かしこまって「全力を出して頑張ってほしいですね」とか言ってた。オヤジたち、ビールを片手にテレビで応援するんだろうなぁ。
グランドにある道具を見てみる。
籠に入った、トスバッティング用のボール。なぜか赤いものが多い。じつはこれ、赤や白のビニールテープで覆ってるのだ。ビニールを付けてないボールは縫い目がほつれてボロボロになっている。さらに酷くなったものをビニールで被せて、大事に使っているのだ。
木を組んだ枠にタイヤを付けたもの。これは打撃練習用。バットで叩くのだ。松田さんがバットで叩いてる選手を見て、「青春って感じでいいよね~」と言ってた。自分は好きだった野球漫画『キャプテン』(今は高校編の『プレイボール』を深夜に放送中)をなぜか思い出してしまった。
何に使うかわからないけど、錆びたハードルがある。グランド整備用のトンボは、サッカー部時代に練習が終わってから、トンボを引いて走りまわったのを思い出してしまった。木の椅子とか、ピッチングマシーンとか。どれも使い込まれた感じだ。
ベンチはトタン屋根で、これまたボロい(ゴメンなさい)。誰がどうやって造ったのか、聞いてみればよかった。
紅白戦が終わると、部員たちがトンボを持ってグランドをならす。選手が守備につき、石田監督がバットを持ってノックが始まった。
監督の後ろの部員がサッとボールを渡して、監督が打つ。選手たちが懸命に追う。太陽は出てないけど、蒸し暑くてジッとしてるだけで汗がダラダラ出てくる。
「なにやってんだーーーーーー!」
もし、気を抜こうものなら監督の怒声が響く。そのときはグランドはシーンとなる。選手は棒立ちになって、監督の声を「ハイ!」と言いながら聞く。そして、監督の容赦のない「走れ」指令が出る。
「おまえ、走って来ーーい!」
言われた選手は帽子を取って「ハイ!」と頭を下げて、ダッと駆けていく。まわりはノック練習に戻る。監督の怒声が響かない間は、選手たちが声を出している。
なるほど、谷川さんの言われていたように監督は「野球に妥協がない」。だからこそ今回、甲子園という結果を出せた。今思うと、監督の厳しさのおかげで、選手たちは取材がいる中でも練習に集中できたのではないだろうか。
目の前の選手たちは、まさに汗まみれ砂まみれだった――。
投稿者 pawaspo : 18:04 | コメント (0) | トラックバック
聖心ウルスラ学園レポート③~教師が見続けた野球部 [ 野球 ]
企画広報室長であり、教師でもある谷川さんにお話をうかがった。谷川さんもこの日、取材の対応などで忙しく動いていた。
うかがった話は野球部の創部から学校生活など興味深いものであり、そして感心させられるものばかりだった。
(創部の頃)
「試合で0-31で負けたんです。部員は11人。でも、頑張って応援しなきゃと思いましたね」
「最初はグランド整備です。雑草を取ったり、石ころを取ったり。で、徐々に勝ちはじめた」
(増えていく部員)
「ウルスラでやりたい、(監督の)石田さんのもとでやりたいという子が増えていきました」
(大会中の野球部を見て)
「試合ごとに上手くなってるように見えましたね」
「彼ら自身は試合に強いと思ってないんですよ。勝っても『まぐれ』と言ったり。いや、まぐれでここまで来ないだろうって(苦笑)」
(雪辱)
「昨年、現在のメンバーで都城商業にコールドで負けてるんです(3回戦、スコアは1-8)。今回は勝って、自信になったんじゃないでしょうか」
「(準々決勝、延長で勝った)宮崎日大には練習試合でボロ負けしてました」
(決勝直後のこと)
「試合をテレビで見てたんですけど、終わったら朝日新聞社の方々が『おめでとうございます』とすぐに来て、旗とか貼ってくださったんです。ええ、試合後すぐです」
(甲子園出場)
「(ここまで来るとは)誰も信じてなかったんではないでしょうか」
「出場を決めた後の野球部員たちは、高ぶったところがないですね」
(後援会)
「今は後援会の組織作りが大変で。やっと、今日(29日)たち上がったんです。事務所は大家さんが『タダでいいから』と貸してくださって」
「教員みんなが区長さんたちをまわって寄付活動をしています」
(ウルスラのメモリアル)
「今年は創立50周年なんです。いい記念になりました」
(地域に愛される野球部)
「先輩たちが作った伝統ですね。野球部員は朝早く、先生たちよりも早く学校に来て、学校の近くを掃除してるんです。小学校の子供たちの交通指導もやってる。これは『強くなるかも』と思いましたよ。公園のトイレ掃除もやってるんです」
「私たち教師も、早く学校に来たときは一緒にゴミ拾いをやってます」
「地域の人にも愛されてるんです。言われるんです、『元気が出ます』と」
(生徒としても立派)
「野球部員はホームルームが終わったら、すぐに(近くの短大にある)グランドに向かうんです」
「野球部員は携帯電話を持ってません。野球部で携帯が禁止になってるんです。眉を切ったり、髪を伸ばしたりもできない」
「椅子を並べてくれと頼むと、彼らは素早くやってくれます。何より、嫌な顔をひとつも見せないんですね」
「彼らは生徒指導としても申し分ないですよ。これはもう、石田さんの指導によるものです」
「野球だけで忘れ去られた生活面の大切さ――。それができなきゃ、野球はできないというわけです」
「学校生活の中に野球を入れて、しっかりやってます」
(石田監督)
「石田さんはロッテの黒木知宏投手(延岡学園)の師匠です」
「とにかく野球が大好きという人で。でも、野球ができない状態だったんです。それで、学校から声をかけたら、野球ができるならぜひ来たいと。小田原コーチも石田さんに付いてきた人です」
「石田さんは学校では商業を教えています」
「石田さんというのは妥協がない人で。徹底的に指導してます。野球については妥協しません。それが創部してから続いてます」
(アスリートたち)
「選手たちは言ってました。個人野球はやめて、つなぎます。自分を犠牲にしてやります、と」
「キャプテンは言ってましたからね。『休む者はいませんから』と」
「何をするにしても、みんなで一致団結してやってます」
「じつは、炭酸飲料は禁止されてるんですよ。身体に良くないからと。スポーツ飲料はいいんですけどね。スポーツ選手としての生活管理が行き届いてるんですね。メンタル面も鍛えられてますし」
「弁当はたくさん食べますよ。弁当を作りすぎたときに『食うか?』と声をかけたら、『はい!』とガツガツ食べますから(笑)」
「管理野球――そうですね。凄いのは、はぐれる者がいないということです」
(特待生はいらない)
「野球部は県北の選手ばかりです。県外から来る特待生はいません。校長が、いい選手を集めようという気がないんですよ。『これからもしない』と言ってますから。特待生はいらない、と。野球だけじゃなく学校生活もできないといけない、ということです」
「選手たちは特待生のいる学校への対抗意識はないんですよ。『県外から来てる選手は、目的があるからこそ来てるんです』と言ってますから」
野球漬けだとは思ってたけど、野球以外の学校生活、高校生としての本分を大切にしており、それがあって野球があるという姿勢で自分は感心しきりだった。彼らは立派な高校生であり、そしてアスリートなのだ。
野球部員に限らず、ウルスラの生徒たちは礼儀が正しい。校門をくぐってから、すれ違う生徒たちは必ず「こんにちは!」と挨拶してきた。自分が高校生のときはどうだったっけ…('A`)
さて、いよいよ野球部のグランドへ。近くにあるウルスラの女子短大の敷地内にある。ちょっと頑張って歩けば海岸……という場所だ。