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2005年08月19日
九州社会人サッカー1回戦、延岡市SCが勝利 [ サッカー ]
「第41回九州社会人サッカー選手権大会」が今日から宮崎市の総合運動公園で開幕した。概要については8月17日の記事で熟知すべし。
初日は九州各県代表同士の1回戦4試合が行われ、中津SC(大分)、九州INAX(佐賀)、鶴屋百貨店(熊本)、そして延岡市SC(宮崎)が勝ちあがった。
ユーカリサッカークラブ(鹿児島) 0 - 3 中津サッカークラブ(大分)
七隈トンビーズ(福岡) 0 - 1 九州INAX(佐賀)
鶴屋百貨店(熊本) 3 - 1 小禄クラブ(沖縄)
佐世保サッカークラブ(長崎) 1 - 3 延岡市サッカークラブ(宮崎)
まずは、ルールについて。
時間は40分ハーフの計80分。インターバルは10分。
80分で勝敗が決しない場合は、前後半10分の延長戦を行う。それでも決まらないときはPK戦。
交代は3名まで。累計警告が2回になった選手は、次の試合は出場停止となる。
この大会で代表権を獲得した2チームはロッソ熊本、FC琉球とともに九州代表として「全国社会人サッカー選手権大会」(兵庫、10月14日~19日)に出場する。
試合会場は宮崎市・木花の総合運動公園サッカー場、ラグビー場。ラグビー場は芝の状態が良くない。ゴールとゴールを結ぶライン上、特にセンターが荒れている。自分が試合をしてた頃と変わりなくて、苦笑いしてしまった。ただ、サッカー場には陸上用のトラックがあるけど、ラグビー場にはないのでサッカー観戦に向いているのはラグビー場のほうだ。
天気は晴れ。夕立が来るかなと思ったけど、降らなかった。雨が降ったのは夜だった。
試合は4試合すべて観たけど、開始から終了までではない。2試合ずつの同時進行だったので、前半か後半になってしまっている。全チームを見るためにそうした。
七隈トンビーズ(福岡) vs 九州INAX(佐賀)
赤のユニフォーム、福岡大学サッカー愛好会七隈トンビーズ。20歳前後の選手ばかりだ。この大会に参加できるのは大学連盟に加盟していないからだろう。昨年はニューウェーブ北九州に1-2で敗れて、全国大会への切符を逃している。
対する九州INAXサッカー部は紺のユニフォーム。選手は160センチ台、170センチ台ばかりで、目立って大柄な選手はいない。昨年の佐賀県リーグ優勝チームだったと思う。
前半、まずチャンスを作ったのは九州INAX。フリーキック(FK)を得る。キーパー(GK)にキャッチされて得点できなかったものの、その後も右から縦につなぐなどで形を作る。23番・北村がボールを持ったまま右から切り込んでシュートを放つなどする。
対する七隈はパスミスでなかなか攻撃のリズムをつかめない。試合はINAXペース。どちらも、縦のパスが目立つ。
10分過ぎ、INAXが右のコーナーに近い位置からのFKを得る。しかし、得点できず。互いに上手く守っている。
15分をまわって、INAXが右サイドから細かくつないでセンタリング。これは七隈のGKが前に出てパンチング。キーパーチャージ(相手側の反則)を取った。ただ、試合はINAXペース。チャンスを作っているのはこっちだ。
25分経過。互いにシュートは少ない。INAXはセットプレーをフィニッシュに結び付けれない。七隈は中盤からなかなか攻めることができない。
30分をまわって、ついに均衡が破れるときが来た。INAX20番・寺井がセンターからドリブルで突破してシュート! これが決まって1点を先制。七隈は攻守に走り負けていたように感じる。INAXのリードで前半終了。
後半はINAX3番・永吉がレッドカードで退場するも、INAXが守ってゲーム終了。自分は観ていなかったけど、応援の悲鳴に近い声が何回か聞こえた。惜しいシュートが何本かあったのだろう。
○九州INAX 1 - 0 七隈トンビーズ●
(前半1-0、後半0-0)
ユーカリサッカークラブ(鹿児島) vs 中津サッカークラブ(大分)
青色のユーカリサッカークラブは鹿児島国際大学や鹿児島経済大学の出身者が多い。白のユニフォーム、中津サッカークラブも地元の学校出身者が多い。
前半は1-0で中津がリード。後半、出だしは互いにいい勝負。ユーカリGKの好セーブが目立った。
10分をまわって、中津の攻めるシーンが多くなる。パスがよくつながっているし、サイドからの攻めを活かしている。そして、ユーカリへのプレッシャーが早い。だから、鹿児島の攻めが少なくなる。ただ、得点にはならない。ボールをつないでから21番・卯花がシュートを放つも、ユーカリGKがよく止めた。
20分をまわってからは、ボールは中津サイドにあるほうが多かった。しかし25分過ぎ、中津が左から速攻。FW陣が上がるのを少し待ってから、速くて低いクロス。これに21番・卯花が直接合わせて2点目を決めた。
さらに終盤、中津7番・松永が右サイドからドリブルで切れ込んでシュート、3点目。中津の完勝に終わった。
○中津SC 3 - 0 ユーカリSC●
(前半1-0、後半2-0)
鶴屋百貨店(熊本) vs 小禄クラブ(沖縄)
赤色の鶴屋百貨店サッカー部。登録メンバー22人中、11人がアルエット熊本(ロッソ熊本の前身)だった選手だ。前の試合の観戦中、自分の近くで打ち合わせをしていた。監督が警戒する選手、攻め方を指示し、最後に「(俺たちは)熊本の代表ぞ!」「九州リーグを喰って帰るぞ!」と檄を飛ばしていた。
緑のユニフォーム、小禄クラブ。選手は地元の学校出身者ばかりだ。
前半立ち上がりは互角。ただ、チャンスは小禄。序盤にシュートチャンスがあったし、FKに頭が合わないことがあった。
20分をまわって、鶴屋がチャンスを作ってシュートを放つ。しかし、GKの好セーブに阻まれたり、惜しくもバーを外れたり。互いにチャンスは作っている。鶴屋は「横を見ろ!」と声が飛んでるのは、サイドを活かせってことか?
35分すぎ、鶴屋がペナルティエリア正面のFKを得る。これを弾かれるも、すかさず押し込んで先制! 小禄はFKのチャンスを活かせずに前半終了。
後半は鶴屋が2得点、小禄が1得点で鶴屋が勝利。鶴屋の監督はオフサイドに「なんでよ~!」と言ったり、ジャッジに不満タラタラといった感じだった。
○鶴屋百貨店 3 - 1 小禄C●
(前半1-0、後半2-1)
佐世保サッカークラブ(長崎) vs 延岡市サッカークラブ(宮崎)
白のシャツに黒のショーツは佐世保サッカークラブ。登録メンバー22人中、5人が180センチ台。ただ、出場メンバーを見た感じではあまり目立たなかった。
宮崎県リーグではトップクラスの延岡市サッカークラブ。ユニフォームがオレンジ色……というのはサン宮崎FCと一緒。登録メンバーは19人で、延岡工業高校が多い。180センチ台は6人。こちらの先発メンバーは長身ぞろいだった。
前半、佐世保が早くも先制。しかし、延岡が同点に追いつき、逆転して2-1で終わった。
後半、延岡がチャンスを作る。9番・江藤(185cm)のシュートはバーの上。FKは佐世保に凌がれた。佐世保は小さい子供が応援している。
佐世保は延岡ゴール前の場面からボールが流れた後、ディフェンス(DF)のフォローがちょっと遅い。
20分をまわると、佐世保が攻めるシーンが多くなった。コーナーキック(CK)を何度も得る。しかし、惜しくも点が入らない。運は延岡の味方か?
延岡は攻めが雑になったように見える。流れは完全に佐世保。佐世保イレブンから「点、取れるからさ!」と声が飛ぶ。たしかに、時間の問題のように思えた。しかし、フィニッシュに結び付けられない。
そして、30分過ぎ。佐世保のFKを延岡が守ってカウンター。右から攻めあがる。そして、センタリング。フリーの9番・江藤が落ち着いてゴール。佐世保には痛い3点目となってしまった。
佐世保は最後まであきらめずに攻めるも、タイムアップ。自分たちの時間で確実に得点できなかったのが痛かった。
○延岡市SC 3 - 1 佐世保SC●
(前半2-1、後半1-0)
2日目はKyuリーグチーム登場
2日目は準決勝4試合。1回戦を勝ちあがった各県代表がKyuリーグの3~6位と当たる。
鶴屋の言う「九州リーグを喰って帰るぞ!」はなるか? Kyuリーグとしては負けられないだろう。
新日鐵大分 vs 中津サッカークラブ(ラグビー場、12:00~)
ヴォルカ鹿児島 vs 九州INAX(サッカー場、12:00~)
ニューウェーブ北九州 vs 鶴屋百貨店(ラグビー場、10:00~)
V・ファーレン長崎 vs 延岡市サッカークラブ(サッカー場、10:00~)
すべての試合が終わったあと、ニューウェーブ北九州が練習を始めたので、しばらく見てみた。
さすがにシュートは速いし、キーパーもよく反応していた。でも、試合を観てみないとわからないか。
投稿者 pawaspo : 2005年08月19日 20:34