煌めく青春 南関東総体「テニス競技」女子
東京有明テニスの森公園で8月1日からの日程でおこなわれたテニス競技、女子は団体で宮崎商業が準々決勝に進出も今大会優勝した名古屋経大高倉に0-2で敗れ、悲願の全国制覇はならなかった。またシングルスでも高橋は小堀(東京)、三小田は辻(東京)の地元勢に1回戦で、ダブルスの高橋・三小田組も高校ランキング1位の上・中谷組に2回戦で敗れた。ドロー運に恵まれなかったような気もするが、ハードコートでおこなわれた大会で、やはり本来の力を出せなかったような気がしたのが残念。
【日程】平成26年8月2日(土)~8日(金)
【会場】東京都 有明テニスの森公園
団体
2回戦
宮崎商業 3-0 恵那農業(岐阜)
(単2-0 複1-0)
今年も初戦の相手は岐阜県の恵那農業(県岐阜を中心に宮崎商業と岐阜県勢の対戦は非常に多い)、九州大会から出場の福島・猪野のダブルスが初戦の緊張にもかかわらず8-2で先勝すると高橋は危なげない戦いぶりで8-1で勝利した。結果が決まった後のシングルス2では三小田が苦戦するものの8-6で競り勝ち無難に1回戦を突破。
○福島・猪野 8-2 山路・西村
○高橋 8-1 鵜飼
○三小田 8-6 長尾
3回戦
名門校同士の戦いとなった2回戦、2面展開で試合は始まったが、ここでも試合の流れをつかんだのが福島・猪野組。おもいっきりの良いプレーでリードを広げると、最後まで押しきり8-2で勝利した。ベンチで笑顔と精いっぱいの応援で二人を支えた高元の姿も印象的だった。シングルス1は序盤は苦戦したが終盤、相手の運動量が落ちたところをしっかりと高橋が攻め8-4で勝利した。
宮崎商業 2-0 仁愛女(福井)
(単1-0 複1-0)
○福島・猪野 8-2 林・幸田
○高橋 8-4 松本
三小田 打ち切り 渡辺
準々決勝
名古屋経大高蔵(愛知)2-0 宮崎商業
(単1-0 複1-0)
3セットマッチとなった準々決勝、粘りのテニスでベスト4進出が期待されたが、力の差は大きくダブルスを落とすと、期待の高橋も勝負所でポイントを奪えず0-2で敗れた。
○林・平松 6-1 6-2 福島・猪野
○大矢 6-4 6-3 高橋
宮田 打ち切り 三小田
シングルス
1回戦
高橋の相手は昨年の中学チャンピオン、小堀。1回戦とは思えないハイレベルな試合の中、終盤勝負所で競り負け残念ながら7-9で敗れた。三小田は気合で各上の辻との試合に挑んだが、ハードコートの適性を感じる辻に対して、いつものようなテニスのできない三小田。1-8で落とし2人とも初戦で敗退となった。
小堀桃子(大成・東京)9-7 高橋玲奈(宮崎商業)
辻 紘子(早実・東京)8-1 三小田友香(宮崎商業)
ダブルス
九州ジュニアを制し期待されたダブルスだったが、高校ランキング1位の2人に対してテニスをさせてもらえなかった。相手の弱点を感じると徹底的にそこを攻めるテニス、シングルスを中心に戦ってきた二人にとっては少し相手が悪かった。
1回戦
高橋・三小田(宮崎商業)8-0 北川・松原(東奥義塾・青森)
2回戦
上・中谷(園田学園・兵庫)8-2 高橋・三小田(宮崎商業)
強化という意味では荒木コーチが加わり様々な大会に遠征するなど、新しい形で挑んだ今大会。今年度になってからのレベルアップはみられたものの、全国大会では今回も少し残念な結果に終わってしまった。近年レベルの低下が言われた高校テニス界だったが、ITFの大会やその他の大会の減少により、ジュニアのトップクラスが高校の大会に参加するようになった。もちろん今大会に関してはハードコートの適性、環境の差は大きな要因だが、上位進出者のテニスをみると上のクラス(プロなど)と戦う経験の差が試合の中で大きな差となっているように感じた。宮崎にとってハードコートの整備はもちろん、上のクラスの試合に出場する機会を求めた遠征のサポートや大会の誘致が全国制覇へのこれからの課題と思えた。