CROWN GATE 2015 ドラゴンゲート延岡大会
11月15日(日)延岡市民体育館にて、毎年恒例の「岡村隆志ドラゴンゲート社長故郷凱旋特別大会」が延岡市民体育館で行われた。地方大会では珍しいタイトルマッチが行われるなど、主力選手が勢ぞろいし満員のファンを前に熱い戦いが繰り広げられた。メインイベントのオープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合では、王者「土井成樹・YAMATO組」が、挑戦者「望月成晃・ドン・フジイ組」の粘りに苦戦するものの、最後はYAMATOが全知全能のフランケンシュタイナーからエビ固めで望月からホールを奪いタイトルを防衛した。試合終了後もファンのサインに応えたりグッズの販売所ではお目当ての商品を買おうとたくさんのファンが列をなしていた。延岡でのドラゴンゲートの人気を再確認し、来年またこの場所で大会が行われるのを楽しみに待ちたい。
(レポート:パワスポ 黒田 健)
CROWN GATE 2015
2015.11.15 宮崎・延岡市民体育館 観衆:1,450人(超満員札止め)
●第1試合 タッグマッチ
山村武寛 石田凱士 vs ジミー・ススム ジミー・神田
ドラゴンゲート最新ユニットの「OVER GENERATION」が第一試合に登場、今年9月デビューの「山村武寛・石田凱士」は大阪出身のイケメン系レスラー。延岡は当然初登場にもかかわらず、入場から女性の黄色い声援が飛び交うなど注目度の高さと期待の大きさを感じさせた。
これに対して「ジミーズ」の「ジミー ススム・ジミー 神田」は余裕の入場。
「CIMA」をはじめ「OVER GENERATION」のメンバーがリングに上がり新ユニットのお披露目が終わった後に、ちびっこのゴングで試合は開始。
まだまだ体は小さいもののスピードと切れ味で攻める「山村・石田組」。これに対して「ジミーズ」の二人は関節技を混ぜながら若い二人の体力を奪っていく。
試合は「山村・石田組」が粘りを見せるものの、最後は「ジミー ススム」が「ジャンボの勝ち!」から「片エビ固め」で、山村から3カウントを奪い勝利した。最後まで頑張りをみせた「OVER GENERATION」の2人には温かい拍手が送られた。
×山村武寛(10分16秒、ジャンボの勝ち!から片エビ固め)ジミー ススム○
●第2試合 オープン・ザ・お笑いゲート選手権試合
斎藤“ジミー”了 (挑戦者) vs “ハリウッド”ストーカー市川(挑戦者)
前日行われた福岡行橋市民体育館で行われた「オープン・ザ・お笑いゲート選手権試合」で戸澤からタイトルを奪ったのは「ミスター中川レフェリー」。ドラゴンゲートらしい流れからの今日の試合もタイトルマッチとして急きょ行われることに。
試合は序盤から「“ハリウッド”ストーカー市川」が耳をはずして戦うなどヒートアップ。
「斎藤“ジミー”了」も観客からの「了八先生!」の声に「もう終わった……」と応えるなど試合は和やかな雰囲気の中で進む。
市川の「オールドスクール(ロープ渡り)」からバックチャレンジからのおち。
得意の「かんちょー」が「ミスター中川レフェリー」決まったりと、「お笑いゲー」らしい部分が加わった後、最後は「齊藤了の斎了ロケット」から「片エビ固め」で3カウント。
しかし今日もやっぱり笑いをとったのは「ミスター中川レフェリー」ということでタイトル防衛。
〇斎藤“ジミー”了(11分12秒、斎了ロケットから片エビ固め)“ハリウッド”ストーカー市川×
※観客判定により王者のミスター中川レフェリーが初防衛に成功
●第3試合 タッグマッチ
鷹木信悟 Kotoka vs Gamma エル・リンダマン
12月3日後楽園ホールで行われる「オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合」、王者「鷹木信悟」v s挑戦者「Gamma」の前哨戦となった今日のタッグマッチ。
試合開始前から「VerserK」の選手がリングインし、異様な雰囲気の中試合は開始された。
「鷹木」、「Gamma」の絡みは少なく、両チームウィークポイントである「Kotoka」、「エル・リンダマン」をターゲットに試合は進む。中でもヒールとなり、「オープン・ザ・ブレイブゲートチャンピオン」として延岡初登場の「Kotoka」。カルデラ(ダイビングフットスタンプ)を何度も出すが、打撃的な威力よりも目の前で「ヴェーー!!」と叫ぶ精神的なダメージのほうが大きい。
「エル・リンダマン」もパワー系の技で「Kotoka」を攻め、最後は「ロコモーション式タイガースープレックスホールド」で「Kotoka」から3カウントを奪い勝利した。
試合後は「VerserK」の選手が乱入し、それを救う形でメインイベントの「望月成晃・ドン・フジイ組」がリングイン。メインのタイトルマッチへのやりとりがあって終了。
×Kotoka(13分39秒、ロコモーション式タイガースープレックスホールド)エル・リンダマン〇
●第4試合 タッグマッチ
ドラゴン・キッド ビッグR清水 vs 堀口元気H.A.Gee.Mee!! ジミー・クネスJ.K.S
「ドラゴン・キッド」のダンス、ジミーズのいつもの盛り上がりからの試合はスタート。「ドラゴン・キッド」と「ジミー・クネスJ.K.S」の二人のマスクマンのスリリングな展開で場内は盛り上がる。
「ビッグR清水」の相変わらずのパワーを見せつけた技、「堀口元気H.A.Gee.Mee!!」の会場を盛り上げながらの巧みな技。多彩なメンバーが繰り出す展開の早いプロレスが続く。
試合は終盤、「ジミーズ」の「ゴムぱっちん」が「ドラゴン・キッド」にヒット!「ジミー・クネスJ.K.S」の光の輪で試合は決まりそうになるが、カウント2で「ビッグR清水」がカット。
最後は「ビッグR」が「砲丸投げスラム」から「エビ固め」で「クネス」から3カウントを奪い勝利した。
〇ビッグR清水(11分47秒、砲丸投げスラムからエビ固め)ジミー・クネスJ.K.S.×
●セミファイナル タッグマッチ
CIMA Eita パンチ富永 vs 吉野正人 戸澤陽 T-Hawk
休憩の後再開された、「OVER GENERATION」と「MONSTER EXPRESS」のタッグマッチ。まずは「CIMA」が若手二人を連れて入場。これに対して「MONSTER EXPRESS」は主力3人が勢ぞろい、「戸澤陽」が持ち前の明るいキャラクターで会場を盛り上げる。
試合は「戸澤」、「パンチ」でスタート。「VerserK」を裏切り「OVER GENERATION」入りした「パンチ」。その個性あふれるキャラクターで会場を盛り上げているが、得意の切れ味のいい関節技があまり見られなかったのが残念。
「MONSTER EXPRESS」は「T-Hawk」のチョップからパワー系の技、「吉野」のスピードで若い二人を攻めると、「CIMA」が上手く「パンチ」と「Eita」を使い試合をつくっていく。
最後は「T-Hawk」が大技を連発、「ナイトライド」から「エビ固め」で「パンチ」を沈め「MONSTER EXPRESS」が勝利した。
×パンチ富永(17分5秒、ナイトライドからエビ固め)T-Hawk〇
●メインイベント オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合
土井成樹 YAMATO (王者組) vs 望月成晃 ドン・フジイ(挑戦者組)
タイトルマッチ宣言からの両チーム入り乱れての試合開始、いきなり「ドン・フジイ」は「YAMATO」を場外に連れ出し2階席での乱闘。
「土井成樹」をポストで押さえつけながら攻撃を繰り返す「望月成晃」、しかしなかなか二人は帰ってこない。
ようやくリングに戻った二人は意地を張りあいながらのチョップの応酬。激しい音が会場に鳴り響く。
「望・フジ」の攻勢が続く中、「YAMATO」の急所蹴りで流れは一変かと思われたが、ベテラン組がすぐに逆襲。「YAMATO」の股間を二人で攻める。
「フジイ」の「ダブルラリアット」から「望月」の場外への「トペ」など「望・フジ」の優勢は続く。
「VerserK」の椅子攻撃から両軍の選手が乱入、最後は「ストーカー市川」の「かんちょ-」まで決まる。
「VerserK」の反則は続いたが、一発目の「塩」は「土井」に誤爆、2発目は「望月」にヒット、ここで「望月」の動きが少し鈍ってきた。それでも3発目の「塩」を「フジイ」が奪って「YAMATO」にヒット。
最後は「YAMATO」が全知全能の「フランケンシュタイナー」からの「エビ固め」で3カウントを奪いタイトルを防衛した。
〇YAMATO(23分44秒、全知全能のフランケンシュタイナーからエビ固め)望月成晃×
※王者組が7度目の防衛に成功
試合後喜びを爆発させる「土井成樹・YAMATO組」、温かい拍手が会場から送られた。ヒールでありながらそれぞれの選手の成長を知る延岡のファンから送られる拍手。「ドラゴンゲート延岡大会」での歴史を知る一瞬でもあった。最後は今日大健闘の「望月成晃・ドン フジイ」が大会を締めた。また来年ここに。そんな気持ちで試合会場を後にするファンの姿が見られた。