オリックス・バファローズ~第5クール~第6クール
バファローズキャンプも大詰めとなり、福岡ソフトバンクホークスとのオープン戦、球春宮崎ベースボールゲームズの2試合が行われました。(1試合は雨のため中止)キャンプレポート最終回ということでキャンプ地で見たバファローズの今季の戦い方を予想していきます。
オリックス・バファローズA組(1軍)春季宮崎キャンプ日程
日程:2月1日(日)~2月26日(木)
休養日:4日(水)、9日(月)、13日(金)、18日(水)、23日(月)
※休日の日程は、天候などの理由により変更になる場合があります。
オリックス・バファローズ宮崎春季キャンプ特設サイト
⇒http://miyazaki-city-tourism.com/orix2015/index.html
パワスポプロ野球春季キャンプ特集ページ
⇒http://www.pawanavi.com/s/2015camp/
※清武周辺の飲食店・観光情報も更新
2015プロ野球オープン戦
レポート:http://www.pawanavi.com/s/cms/?p=4045
福岡ソフトバンクホークスVSオリックス・バファローズ
オリックス 000 000 000 0
ソフトバンク 000 100 00× 1
【投手】
オリックス:東明ー海田ー古川ー大山ー伊藤ー山崎
ソフトバンク:東浜ー二保ー嘉弥真ー星野
【本塁打】なし
【球場】アイビースタジアム
【観客数】 9032人
球春みやざきベースボールゲームズ初日
レポート:http://www.pawanavi.com/s/cms/?p=4127
オリックス・バファローズ vs 斗山ベアーズ(韓国)
斗 山 100 203 101 8
オリックス 030 020 000 5
【投手】
斗山:ジャン・ウォンジュン-ユ・ヒグァン-ジャン・ミンイク-キム・カンユル-ハム・トクジュ
オリックス:ディクソン-山崎-岸田-佐藤達-平野佳
【本塁打】
斗山:キム・ジェホ、キム・ジェファン
【球場】SOKKENスタジアム
【観客数】1700人
球春みやざきベースボールゲームズ2日目
レポート:http://www.pawanavi.com/s/cms/?p=4232
オリックス・バファローズ vs 東北楽天ゴールデンイーグルス
東北楽天 000 000 010 1
オリックス 021 050 03× 11
【投手】
東北楽天:永井-相原-上園
オリックス:バリントン-松葉-馬原-髙木-榊原-大山
【本塁打】なし
【球場】SOKKENスタジアム
【観客数】3500人
投手陣
先発
今シーズンも投手陣の中心となるのが、エース金子。手術開けということもあり今キャンプはマイペースの調整となりましたが、キャンプ終盤にはブルペン入りし、力強い球を投げ込んでいた。
昨年は前半の連勝で大活躍の西、練習でも先頭に立ちチームを引っ張る姿が目立っていた。先発2番手?もしくは裏のローテーションの1番手が予想される。
広島から新加入のバリントン、安定感抜群で、昨年活躍のディクソンと共に先発ローテーションが期待される。外国人投手2人の使い分けが今季の優勝のカギになるような予感。
吉田一投手、昨年のドラフト1位ルーキーがキャンプでも力強い球を投げ込んでいた。松葉、東明、今年のドラフト1位ルーキー山崎らと若手がローテーションの残り2枠を目指してしのぎを削る姿が今キャンプは印象的だった。
先発争いでは貴重な左腕、前田、ベテランの井川、新人の髙木伴らの活躍も期待される。
先発予想(開幕)
金子-ディクソン-吉田一ー西ー東明(松葉)-バリントン
※ディクソン、バリントンは交代制でマエストリが一軍の可能性もありかも?その場合は先発のもう1枠を松葉を中心に若手とベテランをうまく併用するのでは?
中継ぎ・抑え
平野佳投手、マイペースな調整ながらも斗山での試合で登板し順調な仕上がりをみせていた。新しい球種にも挑戦、絶対的守護神の存在は今年もチームの大きな力に…。
セットアッパーの佐藤達はキャンプ前半からの投げ込みが目立った。汗をかきながらかなりの球数を投げていましたが、昨年終盤疲れが見られたことを考えると、今年はその山を乗り越えれそうな気がする。
同じくセットアッパーの馬原は逆にクールな感じで投げ込みを行っていた。一球一球丁寧にキレのある球をキャッチャーのミットをめがけて…。ベテランらしい調整でキャンプを過ごしていた。
比嘉は昨年の疲れをとるために、ブルペンに入ることなく調整も、守備練習などでは笑顔がみられるなど焦りはない感じの調整をしていた。
昨年、投手陣唯一のウイークポイントといわれた左の中継ぎの争いが今キャンプは注目された。先発も考えられる海田、ベテランで実績のある中山、サイドスローに転向した古川、成長株の大山。1軍の枠をかけた争いが激しく行われていた。
右の中継ぎは昨年終盤活躍の榊原、阪神から移籍の白仁田に外国人の枠の問題があるものの実績十分のマエストリ、復活が期待される小松らの活躍が期待される。リリーフ陣が豊富なだけに残り少ない枠の中でどれだけ安定したピッチングをみせてくれるかが優勝への鍵になりそう。
中継ぎ・抑え予想(開幕)
平野佳(抑え)佐藤達、馬原(セットアッパー)比嘉、海田、中山、マエストリ、大山、榊原(中継ぎ)
野手
キャンプをみる限り、安達、駿太、伊藤の生え抜きの若手3人を今シーズンの軸に使うような気がした。守備の安定感があり昨シーズンの優勝争いの中で大きく成長した3人。チームの将来を考える意味でも補強だけでなく育成という部分をしっかりと考えた常勝軍団に向けての森脇監督のビジョンが感じられた。
また移籍組ではブランコの存在が大きい。フィジカルを中心にマイペースの調整ながらバッティング練習ではパワーの違いを見せつけた。4番らしい外国人選手の存在は他球団の脅威となるだろう。
もちろんチームの中心となるのは糸井キャプテン、規格外のフィジカルを持つ糸井選手だが、改めてキャンプをみてその練習量の多さに驚かされた。トリプル3を目指して、優勝を目指して怪我なくシーズンを過ごせれば夢がかなうのでは…。
オリックスのチームを支えてきたベテラン、T-岡田、坂口の動きも今キャンプでは注目していた。遅くまで残り練習を繰り返す2人の姿に多くの若手が影響され、ともに汗を流す姿も見られた。
移籍組の中島、小谷野は焦らず慌てずのマイペースの調整。それでも要所では勝負強さをみせ存在感は十分だった。また激しくなったレギュラー争いの中ヘルマンの存在にも注目。二人をかなり意識しながら…。外国人選手であれだけ必死になっている選手を見るのも初めてかもしれない。
内野手では堤、小島の二人に新人の西野が挑む構図が目立っていた。もちろん二軍で宮崎キャンプ不参加の平野恵の存在は大きな壁となりそうだが、一歩一歩成長している若手の姿にチームの将来がかかっているような気がした。
外野手ではルーキー小田の評価が高く、対外試合でのバッティングは鋭い当たりが多く、ブレイクの予感がした。今キャンプはイケメンとしても注目された。現状は守備の不安はあるものの、開幕一軍を目指してオープン戦の戦いに期待がかかる。川端選手も持ち前の勝負強さをみせていた。2軍にはベテランの鉄平、若手の成長株の中村、武田というライバルもいることから、ここからの一軍の枠をかけた争いに注目。また怪我でキャンプを離脱した丸毛選手の復帰も期待したい。キャンプ前半では元気な姿を見せていただけに…。
捕手はベテランの山崎が守備面でアピール、正捕手伊藤と投手の相性や疲れを計算しながらの併用となりそう。バッティングで存在感を見せた伏見、若手の成長株若月、ベテラン斎藤が一軍の枠を争う。
スターティングメンバー(開幕)予想
1 ヘルマン 4
2 安達 6
3 糸井 9
4 ブランコ DH
5 中島 5
6 T-岡田 7 (T-岡田 3)
7 小谷野 3 (平野恵 7)
8 伊藤 2
9 駿太 8 (坂口 8)
出塁率も高く脚のあるヘルマン、安達の1、2番でチャンスメイクをし、糸井で返すのが今年のパターン。3番に座るブランコの存在もありランナーをためての勝負は避けたいことから糸井との勝負はなかなか避けれない。ブランコもじっくりと球を狙っていけるため怪我さえなければ本塁打と打点を量産しそう。5番に座る中島の思いっきりの良さが大量点につながるかも。復調気配のあるT-岡田の長打力、これに続く小谷野の勝負強さ、この打線を考えれば小谷野の打点王も考えられるかも。キャッチャーとしては能力の高い打力を持つ伊藤の8番、裏の1番にもなれる駿太の9番も脅威に。ベンチには坂口、平野恵、鉄平のベテラン勢をはじめ、守備力のある若手が名を連ねる。リードした場面では安定したリリーフ陣を支える守備力の高いチームに変身。昨年よりもグレードアアップした森脇バファローズ、優勝に向けて戦力は整った。
パリーグの優勝争いは宮崎でキャンプを行ったソフトバンク、オリックスの2強が中心となるのは間違いない。両チームにいえることはチーム内での競争意識が高く練習量も非常に多い。長年スポーツの取材をしているがやはり練習は裏切らない。そういった意味ではプロの必死になる姿が見られた今年のバファローズキャンプ、県内の野球少年たちには大きな刺激になったことは間違いない。