煌めく青春 南関東総体「バスケットボール競技」
高校総体バスケットボール競技が8月1日からの日程で男子は千葉県の船橋市、女子は八代市で行われた。男子の小林は1回戦では栃木の文星芸大付に前半でリードを奪い勝利すると、2回戦でも鹿児島の川内に競り勝ち、3回戦にコマを進めた。ベスト8をかけた福岡大大堀戦では敗れたが、今大会優勝チームを相手に最後まであきらめない戦いをみせた。女子の延岡学園は初出場の緊張からか1回戦は徳島の富岡東に前半からリードを許したが、後半ニャンを中心に流れをつかみ逆転で勝利した。2回戦の松江商業戦でも、残り12秒からニャンのシュートで勝ち越し劇的な勝利。3回戦はシード校の大阪薫英女学院に対して最後まで接戦を演じたが73-38で敗れた。
(レポート:黒田 健)
【日程】平成26年8月1日(金)~7日(木)
【会場】千葉県
船橋市(船橋市総合体育館(船橋アリーナ)・船橋市運動公園体育館 )
八千代市(八千代市市民体育館・八千代市松陰高等学校・秀明八千代高等学校・東京成徳大学)
男子
1回戦
小林 86-75 文星芸大付(栃木)
1Q 29-17(29-17)
2Q 18-15(47-32)
3Q 18-19(65-51)
4Q 21-24(86-75)
2回戦
小林 93-86 川内(鹿児島)
1Q 29-26(29-26)
2Q 25-24(54-50)
3Q 21-24(75-74)
4Q 18-12(93-86)
3回戦
福岡大大濠(福岡)112-76 小林
1Q 26-23(26-23)
2Q 34-11(60-34)
3Q 28-20(88-54)
4Q 24-22(112-76)
女子
1回戦
延岡学園 74-56 富岡東(徳島)
1Q 8-13(8-13)
2Q 13-20(21-33)
3Q 28-5 (49-38)
4Q 25-18(74-56)
開始早々緊張のみえたニャンのシュートが決まらない。これに対して富岡東は早い展開のバスケットで得点を重ねる。延岡学園はメンバーを変え流れをつかもうとするが差は縮まらず富岡東12点リードで前半が終了。後半に入ると冷静さを取り戻した延岡学園が反撃に出る。ニャンを中心にゴール下にボールを集め得点を奪うと、一気に逆転。4P途中にはアウトサイドのシュートが決まり富岡東も5点差に迫るが、ファールがかさみ最後までニャンを止め切れず、試合は延岡学園が74-56で高校総体初出場、初勝利を飾った。
2回戦
延岡学園 63-61 松江商(島根)
1Q 16-18(16-18)
2Q 20-17(36-35)
3Q 10-13(46-48)
4Q 17-13(63-61)
試合序盤からニャンにボールを集め得点を奪う延岡学園に対して、アウトサイドのシュートで松江商業は反撃。一進一退の攻防が続く中、延岡学園は35-36の一点リードを奪われ前半が終了。後半に入っても流れは変わらず、試合は最終ピリオドに。残り12・6秒相手ボール同点の場面でオフェンスファールで攻撃権を奪うと、ニャンがゴール下のシュートを決め勝ち越し。63-31で延岡学園が勝利し3回戦にコマを進めた。
3回戦
大阪薫英女学院(大阪)78-73 延岡学園
1Q 17-12(17-12)
2Q 16-19(33-31)
3Q 24-19(57-50)
4Q 21-23(78-73)
シード校薫英女学院との対戦となった3回戦、序盤から両チームのディフェンスが決まり、なかなか得点が決まらない。ニャンに対してゴール下のディフェンスを固めた薫英が徐々にリードを広げる。第2Pに入ると今大会好調の早田がドライブ、3ポイントなどでリズムを変えるが、薫英も早い展開からゴール下をしっかりと決め薫英2点リードで前半は終了。後半に入っても薫英はバラエティー豊かなオフェンスで得点を重ねるのに対して、延岡学園もニャンのゴール下でファールを奪い少しずつ、相手を追い詰めていく。試合は終了間際ファールゲームで何とか得点差を詰めようとした延岡学園だったが、最後まで守り切った薫英が78-73で勝利した。初出場でベスト16まで勝ち上がった内容は優秀だが、最後のところで経験の差が出てしまったのが残念。相手センターは退場し、ニャンをマークした2人の選手も4ファールまでいっていただけに、前半もう少しインサイドでむかっていくプレーができれば、そんな気もした。また大会を通じてニャン以外の選手はサイズも小さく、相手の当りに対して当たり負けすることが多かった。全国でもう一つ上を目指すためにはフィジカルの強化が必要かもしれない。