2009年10月09日
JUPITER音楽祭2009 KIJIMA JAM-inn [ イベントライブ ]
大分の夏といえばこれだ!と、いまや毎年の恒例となった「JUPITER音楽祭」も今年で10周年!毎年、新進気鋭のアーティストが集結し、全国で行われる夏フェスに先駆けて大いに盛り上がります。今年もジャンルの枠を飛び越えて、旬なアーティストが一同に集結!!2008年大ブレイクし、活動加速中の「キマグレン」。ドラマ「SCANDAL」の主題歌でおなじみ、ズバ抜けた歌唱力の「福原美穂」。2008年デビュー5周年を迎え、mihimal GTなど様々なアーティストとのコラボレーションでますます注目を集めているスウィング・ラップ・ユニット「SOFFet」。さらに、中高生を初め若い世代への人気も高い、日本HIP HOP界の塾長こと「SEAMO」。と、歌唱力・ライブパフォーマンスのどれをとっても「実力派」のアーティストが勢揃い!10周年にふさわしいスペシャルなステージとなりました。また今年は、雑誌の連載や、数多くのアーティストのジャケットデザイン、ブランドとのコラボ、TVCMに至るまで、独自のタッチでデザインするグラフィティ・アーティスト、「TOMI-E」とJUPITER音楽祭がコラボレイト!ステージ中央のJUPITER音楽祭ロゴにも注目して下さい。また開演までの時間にスペシャルゲストとして登場し、ライブペイントを披露!目の前で徐々に浮かび上がるデザインにお客さんも釘付けになっていました。
それでは、JUPITER音楽祭2009の様子をライブ画像と当日のインタビューと合わせてお楽しみください!
(レポート:甲斐英利、インタビュー協力:ボヌール)
JUPITER音楽祭2009 KIJIMA JAM-in
日時 :2009年7月19日(日)
開演:17:00
場所:別府・セントレジャー城島高原パーク
主催:TOSテレビ大分
取材協力:セントレジャー城島高原パーク・GAKUONユニティ・フェイス
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■開演前の様子
今年も夏フェス一番乗りのJUPITER音楽祭を体感しようと、開場前から多くのお客さんがが詰めかけました。10年目となると「出演アーティストに関わらず毎年来てます!」というJUPITER音楽祭ファンもいるようです!
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■スペシャルゲスト:TOMI-E
ホームページ:http://www.tomi-e.jp/
今回のJUPITER音楽祭のロゴもデザインしたTOMI-Eさんのライブペイントが開場から開演までの約50分間で行われました。事前にJUPITERとだけ描かれた木製キャンバスに二つの顔が浮かび上がってくる。スプレー缶のみで目のシャープなライン、髪の柔らかな表情が描かれる様は、目の前で見ていてもまるでマジックのようにだ。
<インタビュー>
Q.TOMI-Eさんにとってのアートとは?
「描き始めたのはヒップホップに出会ってから。まずは洋服が好きっていうところがポイントになって、洋服の買い付けでサンタモニカに行かせてもらった時のパーティで、DJやMCがいる中であっという間に、それこそ3〜4時間で大きい壁に絵を描き上げてしまうパフォーマンスを見て衝撃を受けたんです。そこに魅力に感じて描くようになりました。それが絵を始めるきっかけですね。
Q.TOMI-Eさんにとって「美」とは何でしょう?
「愛とイコール、なんだろうなっていう感じ。やっぱり美しく思えるというのは、心にゆとりがないといけないだろうし、誰かを愛したり、愛されたりっていう気持ちが強く影響すると思うんですよね。たとえば同じ絵に対しても、そこに愛があるかないかで、美しいと思う気持ちが変わってくるのかな」
Q.では男性からのアドバイスとして、女性が美を磨いていくためにはどういうところに気をつけていけばよいと思いますか?
「それはもう…見えない努力をすることなんじゃないかな。人の前に立つまでのプロセスってやっぱり大事で、女性はそのために化粧をちゃんとしたりして。そのプロセスを大切にしている人は、輝いていると思いますね」
Q.今年は、TOMI-Eさんにとって大きな意味を持つ作品集が発売されるということですが…。
「はい。その作品集は年内に出る予定です。実はこの作品集は、僕にとってある意味ピリオド。もうすぐこのTOMI-Eっていう名前を卒業するんです。そしてその後は漢字で、富士山の「富」っていう一文字になります。アメリカを知って、日本の良さに気づけて…。そこで、漢字の「富」として新しいステージで、これからもいろいろなメッセージを伝えられるようにしていきたいなと思いますね」
▲出演アーティストの名前が入り、「TOW FACE」が完成!
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■オープニングアクト:twenty4-7
ホームページ:http://www.twenty4-7.com/
昨年、1stアルバム『Life』がiTunes Hip Hop チャート1位を獲得しさらに勢いに乗るtwenty4-7のライブはセクシーでクールなのに情熱的。ステージラストには映画『余命』の主題歌に抜擢された「Get A Life」で開場をわかせた。
▲MC:MIKA/SINGER:ME
<インタビュー>
Q.二人の結成のきっかけを教えて下さい。
MIKA「私は13歳から音楽をやっていて、MEとは別で活動をしてたんです。でも20歳くらいの頃に女の子2人組でこういう音楽がやりたいっていうビジョンができて、ずっと一緒にできる人を探していたんですが、なかなか巡り合えずにいて…。でもある日、高校が一緒だったMEを思い出し、電話をしたんです。それでやりたいことが一緒だったので。
ME「私もその頃、別の音楽活動をしていたんですけど。その音楽活動に対して「これでいいのか?」みたいな思いがあったときで…。(MIKAからの誘いは)タイミング的には絶妙なタイミングというか、「あ、ここやな、変わるんなら今だ!」と。それでじゃあやってみようかってことで走り出したんです」
Q.普段の二人の関係はどんな感じ?
MIKA「実は私たちって、何だか、すべてが真逆という感じなんですよね」
ME「お互いに右行ったら、左って感じ(笑)」
Q.逆のタイプの方が合うって聞きますよね?
MIKA「合わないし、合う?みたいな(笑)」
ME「うん。大きな枠の中で、二人で自由行動してるみたいな感じで楽しく過ごしてます」
Q.逆の視点から同じところにたどりつく、お互いにいい刺激を与え合える素敵な関係ですね。最後に宮崎のファンへメッセージを!
ME「宮崎…マンゴーがおいしい! ぜひ、行きたいですね」
MIKA「宮崎はまだ行ったことがないので…ぜひ呼んでください!」
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■キマグレン
ホームページ:http://www.kimaguren.com/
2005年ライブハウスのブッキングをするなかで自らも音楽活動を開始し、2008年にブレイクしたキマグレン。逗子育ちの二人が奏でる音楽は暖かく、開場も自然と笑顔になってくる。曲は身体を包み込み、飾らない歌詞は直接敵に心に届く。野外ならではの開放感は二人の音楽身体で感じるのには絶好の場所だった。
<インタビュー>
Q.今、まさにノリにノっているキマグレン!!という感じですが。
クレイさん(以下ク)「波がきている、と幸せを感じたのは昨年で、今年は逆に冷静に今の状況をみている感じですね。自分たちに足りない部分、まだまだな部分を補っていく年だと思っています」
イセキさん(以下イ)「同じく、自分たちはまだまだだな、と思うことが多いですよ。だから、日々、勉強という感じですよね」
Q.5枚目のシングルとなった『きみのいない世界』について聞かせて下さい。
ク「人が人を本気に好きになるとこうなるんじゃないか、という曲だと思います。空気感って、好きな人とは自然と似てくると思うんだけど、そんな中、もし、その人がいなくなったら…、という歌なんですよね」
Q.では、宮崎のファンへメッセージをお願いします!!
ク「宮崎はとても大好きな街。新しいアルバムを持ってまた帰ります。歌って踊って楽しみましょう」
イ「10月にはツアーでまた、九州に帰ってきます!! そのときには、一言、ただいま!! という気持ちです」
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■福原 美穂
ホームページ:http://www.fukuharamiho.com/
初めてテレビ番組で歌う姿を見て度肝を抜かれた。アメリカのしかもロサンゼルスの教会で「amazing grace」を歌い絶賛されていた。その後、一気にテレビやラジオで「福原美穂」の名前を耳にする機会が増えた。そして、今回初めてライブで彼女の歌を聴き、そのキュートな見た目からは想像できない伸びやかな低音、そして一気にファルセットまで駆け上がる歌声には鳥肌が立った。アカペラで歌い始めた瞬間、周辺の空気が一瞬静まったのを感じた。そして、また次の瞬間、一気に会場のテンションが上がった。
<インタビュー>
Q.6月に発売された「HANABI SKY」について聞かせて下さい。
「私は北海道出身で、北海道の涼しい夏の花火大会を思い浮かべて…。そんな中で上がる花火の切なさ、すぐに消えるはかない感じを歌いたいな、と思って作りました」
Q.楽曲作りで苦労したりすることは? またどんな感じで進めているのですか?
「詞を書くときは淡々と書いていますね。『HANABI SKY』に関しては、夏のライブやドライブで盛り上がるだろうな、という思いがあったからなのか、もの凄く早く作ることができましたね」
Q.今後のリリース情報や、活動内容等を教えて下さい!!
「9月9日にニューシングル『LET IT OUT』がリリースされます! あとツアーが始まるので、10月はどこかでライブをやっていると思います! また、アルバムに向けての楽曲作りにも励みたいなと思っています。
Q.宮崎のファンに、メッセージをよろしくお願いします!
「宮崎でも、ぜひ、またライブで盛り上がりたいと思っていますので、皆さん呼んでくださいね!」
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■SOFFet
ホームページ:http://www.soffet.jp/
昨年のJUPITER音楽祭ではシークレットゲストとして登場したSOFFet。今年は満を持してステージに登場!他の誰にも真似できない二人の音楽は下記のインタビューにもあるが、ジャズでもヒップホップでもないソッフェという1つの音楽ジャンルだ。ソッフェというジャンルは「スキナツ」のようなパーティーチューンもあれば、「Answer」のようなバラードまで幅広いが、今回のステージでは東京Junkastic Bandを引き連れGoofはベース、YoYoはキーボードの生演奏も見せSOFFetの奥の深さも体感できた。
<インタビュー>
Q.「SOFFet」という名前の由来は?
GooFさん(以下、G)「造語なんです。たまたま出てきた言葉なんですが、まず響きが気に入って…。造語だからここにしかない言葉な訳だし、とにかくこの名前を広めようって。この言葉が、将来1つのジャンルになればいいなという思いを込めて付けました」
Q.小学校からの友人なんですよね?
G「小学校5年の時に同じクラスになって。親同士も仲が良くって。それで知り合ってからの友人です」
Q.結成するきっかけは?
YoYoさん(以下、Y)「中学2年のとき、ギターを買って、フォークソングやポップスをやるようになっていたんですね。でも中学3年のとき、地元の兄貴的存在だった人がラップをやっていて…その人のデモテープを聞いて「むちゃくちゃ面白い!」って思って2人で始めました」
G「それで自分たちでデモテープを作った時に、名前をつけなきゃってことになって。名前をつける=結成という感じでした」
Q.影響を受けたアーティストは?
G「Speech(元アレステッド・デベロップメントのヴォーカル)ですね。高校2年の時に聞いたんですけど、自分で曲も作って、歌って、楽器も弾くっていう何でもできる人。最近ではライブでも、自分たちで弾きながら歌うことを取り入れてて。今思ってもその人の影響は大きいですね」
Q.最近ハマっているものやマイブームは?
G「スケボーと自転車をちょこちょこ。あと最近ではダーツ! この前のツアーでは、楽屋や打ち上げでもダーツをするという、ダーツツアーでしたね」
Y「僕はドラクエです。ちょうど9がブームだと思うんですけど、あえて5をやってます(笑)」
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■SEAMO
ホームページ:http://www.seamo.jp/
今年のトリはSOFFetとのコラボレーションもあった塾長ことSEAMO。インタビューで特別な夜にしますと語っていたが、予想を超える特別な夜だった。ルパン・ザ・ファイヤーで始まったステージは、テンションが最高潮に達した観客を引き連れ、中盤に向けて一気に加速した。お待ちかねの「あの人」も登場しコアなファンは倒れそうなほどの勢いでステージを煽っている。そして、ドラマはやはり終盤だ。ラストの曲は「Continue」だった。「続く」と言われれば続きが気になるのはあたりまえだ。木製のジェットコースターが軋みそうなアンコール。エンディングは「マタアイマショウ」なんと憎い演出だろう。本当に特別な夜になった。
<インタビュー>
Q.今年の夏の野外はこの城島から始まると聞きましたが、SEAMOさんにとっての野外ライブとは?
「雨が降ったり、暑かったり…。野外となるとやはり天候にも左右されるもの。でも、そういう気候や空気をお客さんと一緒に体感できるのが野外の醍醐味でもありますよね。屋内のイベントやライブでは生まれない感動が生まれる、それが野外の魅力だと思いますね。開放的にもなるしね!! 屋内で照明を背にしてするライブももちろん楽しいけど、青空や星空の下でするライブは、やっぱり気持ちがよくって、気分もアガります!」
Q.他のアーティストとのコラボレーションも多いSEAMOさんですが、今回のように多くのアーティストと関わるときの思いは?
「そうですね。今回なんかは僕がトリをとらさせてもらうということで、やっぱり気合いは入りますよね。バシッとキメてそのイベントをまとめたいなっていう気持ちは働きますね。また、今回の形とはちょっと違う、ロックフェスや対バン形式のようなたくさんのアーティストが参加するイベントだと、自分の足跡や印象を残したい、そんな思いが強くなりますね」
Q.宮崎のファンへメッセージをお願いできますか?
「宮崎は前回のツアーで行ったのですが、気候的にも、街的にも、そしてライブの手ごたえもすごい合った場所でした。だから、ぜひ次の全国ツアーでもお会いできればと思っています。シングルやアルバムも早いうちにまた作って、みんなにお聴かせしたいなと思っていますので、楽しみにしていてください!」
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終演後・・・
この曲しかない!といえるSEAMOの「マタアイマショウ」で終演した今年の「JUPITER音楽祭」。10周年という記念の年ににふさわしいスペシャルなステージの連続であっという間に時間が過ぎていきました。終演後にはライブペイントの後、ステージ飾られていた「TOW FACE」が出口の所に設置され帰路につくお客さんは改めて近くで見たり、写真を撮ったりしていました。
夏の城島高原といえばナイト営業!観覧車からの眺めはとても幻想的!都会の遊園地と違い、高原で周辺に灯りがないので、ふわぁ〜と空に浮かんだ遊園地にいるような気分になります!
来年も城島で またあいましょう!
投稿者 blogpawanavi : 2009年10月09日 11:27