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2007年01月06日

冬の星空を眺めながらアフリカンリズムを感じてみませんか [ 自主企画ライブ ]

 2006年12月2日、日之影町道の駅青雲橋レストランにて、地元日之影町を中心にライブイベントを企画している団体"FLUM"主催による"パーカッション(打楽器)"をメインとしたライブが行われました。今回のライブで本格的なアフリカンリズムを聞かせてくれたのは、少年時代をアフリカ大陸北西沿岸付近の大西洋上にあるカナリヤ諸島で過ごしたという日本を代表するパーカッション奏者"ヤヒロトモヒロさん"。ライブのタイトルも「〜冬の星空を眺めながらアフリカンリズムを感じてみませんか〜」ということで、寒〜い12月の冬の空にホットなアフリカンリズムが鳴り響きました。さらにこの日はスペシャルゲストとしてサックス、クラリネット奏者の"梅津和時さん"も参加し、エモーショナルなセッションを繰り広げました。
(レポート:松田秀人)

ヤヒロトモヒロさん 梅津和時さん
▲左:ヤヒロトモヒロさん 右:梅津和時さん(ゲスト)

パーカッションの数々 パーカッションの数々
▲ヤヒロさんが当日演奏したパーカッションの数々

主催:FLUM http://www.pawanavi.com/flum/

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●プロフィール

◆ヤヒロトモヒロ
ヤヒロトモヒロ
 日本を代表するパーカッション奏者。少年時代の10年間をカナリヤ諸島で過ごし、そのインターナショナルな感性と確かでしなやかな音楽性は多くのアーティストに愛され、国内以外で活躍中である。

ヤヒロトモヒロ公式ホームページ↓
URL:http://www12.plala.or.jp/tomohiro-yahiro/
過去のパワナビレポート↓
URL:http://www.pawanavi.com/sound/021105/index.htm

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◆梅津和時
梅津和時
 サックス、クラリネット奏者。「リード楽器を自在に操る稀有なインプロヴァイザ」として海外のメディアからも高く評価されている。

梅津和時公式ホームページ↓
URL:http://www.j-music.com/umezu/j/index.html
梅津和時「裏」公式ホームページ↓
URL:http://www.k3.dion.ne.jp/~u-shi/
過去のパワナビレポート↓
URL:http://www.pawanavi.com/sound/020922/index2.htm

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●ライブ風景

 県北ではもうお馴染みとなっているFLUM PRESENTS LIVEということもあり、会場となった日之影町道の駅青雲橋レストラン(2F)は満員!この日は風もあり特に寒かったのですが、会場内は熱気で熱いぐらいでした。まず、入って直ぐに感じたことはアーティストと観客の距離がかなり近い事。ステージといったものはなく、ずらっと並べられたヤヒロさんのパーカッション類のまわりを、観客がぐるっと取り囲んでいます。

青雲橋レストラン 会場内
パーカッション類 サックス

 今回のライブは、ヤヒロトモヒロさん初のパーカッション・ソロアルバムとなります「DUB-GARABOU/ダブガラブー」の発売を記念したライヴツアーという位置づけとなっており、会場ではFLUMのスタッフが音源を販売!アルバムを購入される方も多かったです。「DUB-GARABOU/ダブガラブー」はアフリカ西海岸カザマンズ地方の代表的打楽器“ブガラブー”というコンガの原型とも言われるタイコを中心にしたリズムのみの作品(解説公式ホームページより)で、この日のライブの前半部分は、アルバムを彷彿させるヤヒロさんによるリズムのみのソロステージとなりました。

DUB-GARABOU FLUMスタッフ

 満員となった会場の客席をかき分けるようにしてヤヒロさんが登場!画像を見ていただければ分かると思うのですが、アーティストとの距離がものすごく近く、そのためパーカッション本体の音だけでなく、ヤヒロさんが楽器を叩いたときのアタック音が"生"で聞こえてくるのが凄いです!

ライブ風景 ライブ風景

 楽器は西アフリカやブラジルといった国のもを中心に、大小数えられないほどの種類が用意されていました。変わったところではヤカンに写真のフィルムケース、さらに自分の体まで叩いて音の出るものなら何でも使います。とにかく演奏方法といえば叩くのみ・・・。しかしヤヒロさんの演奏を聴いていると、叩くという最も原始的な行為に無限の表現力があることにただ感動をおぼえてしまします。特に一般的なコンサートとは違い、歌詞やメロディーのない、リズムのみといったとてもシンプルな演奏だけに、奏者のもつナチュラルなヒューマンパワーが脳みそを通さず体に直接伝わってくるので、普段音楽を聞いているのとはまったく違う部分で音を感じているのにびっくりさせられます。

ライブ風景 ライブ風景
ライブ風景 ライブ風景
 
そして後半は、スペシャルゲストのサックス、クラリネット奏者"梅津和時さん"を迎えてのセッション!途中、梅津さんはオーストラリアで出会ったというオーストラリアの先住民アボリジニが1000年以上も前から使っていたといわれる世界最古の管楽器「ディジュリドゥ」の音をサックスで真似たりしていました。サックスとパーカッションという面白い組み合わせの2人の演奏は、普段よく耳にすることのできる人工的なリズムやメロディーとは違い、自然の中にあふれる音を拾い集めて演奏しているように感じられ、聴いているだけで様々な風景が浮かび上がってきます。

セッション風景 セッション風景
セッション風景 セッション風景

 ライブの最後は二人とも観客席になだれ込み演奏!みんなノリノリなってしまい、ただでさえ熱気でムンムンしていた室内の温度はさらに上昇・・・南国宮崎とはいえ、日之影町の冬はかなりの寒さ・・・しかし12月だというのに汗をかきながら笑顔で手拍子をするみなさんの姿がとても印象的でした。

セッション風景 セッション風景
セッション風景 セッション風景

 ライブ中のコメントで、ヤヒロサンは日之影町について「毎年プライベートでも訪れ、たくさんエネルギーをもらっています。とても素晴らしい場所だと思います。」と語ってくださいました。そんな事から「必ず次回日之影ライブもある!」と勝手に決め付け、できることなら美しい日之影町の峡谷に響き渡る大地のリズムも聴いてみたいな〜などと妄想してしまいました。

ライブ後 ライブ後

 ▼取材にご協力いただきましたヤヒロさん、梅津さんはじめFLUMスタッフ、そして音響を担当されたJiveスタッフのみなさんです。本当にありがとうございました。
関係者記念画像

投稿者 blogpawanavi : 2007年01月06日 16:43

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