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2006年12月23日

天野SHO〜蒼井濁水(OA) [ 自主企画ライブ ]

 11月12日(日)、パワナビではおなじみの延岡市にあります「music&booze TAM」さんにて、「solo solo sololy 秋の歌旅音の旅〜宮崎へ」と題して、ベースギターによるアルペジオの弾き語りという独特のスタイルで日本人離れした質の高いパフォーマンスを見せてくれる「SHO AMANO」さんのライブがおこなわれました。またこの日のライブにはSHOさんとは昔なじみであるという、日向市在住のドラマー「前田勇造」さんとのセッションも行われました。さらにオープニングアクトとして登場した地元延岡在住の「蒼井濁水」さんがこの店の雰囲気にピッタリのブルースナンバーを聞かせてくれたりと、内容の充実したライブとなりました。しかし、「ベースギターでの弾き語り」というと、どうしても単音でベースラインを弾き、それに合わせて歌うというベタなイメージしか沸かない自分でしたが、様々なテクニックを駆使し、ベースラインとコードワーク、それにパーカッシブな効果音を加え、オリジナルの楽曲から耳なじみのある楽曲まで、見事に独自の世界を展開していくSHOさんのライブに度肝を抜かれてしまいました・・・。
(レポート:松田秀人)

天野SHO 蒼井濁水
▲左:天野SHOさん 右:蒼井濁水さん

11月12日(日) at music&booze TAM
■天野SHO 公式H.P↓
URL:http://www.sho-amano.com/
■music&booze TAM H.P↓
URL:http://www.wainet.ne.jp/~tam/

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●オープニングアクト 蒼井濁水

蒼井濁水 蒼井濁水

 music&booze TAMにピッタリのブルースナンバーを、個性的なハスキーボイスで歌い上げた、地元延岡在住の蒼井濁水さん。

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●天野SHO プロフィール

SHO AMANO

(文章は天野SHO公式HPより抜粋させていただきました)
 1971年に結成された伝説のハードロックバンド "E.B.S." のベーシスト&ヴォーカリストとして、精力的な音楽活動を始める。その後、数々のミュージシャンと共に、さまざまなユニットを結成。1995年1月17日、大地震に神戸が揺れ、人、もの、時間、すべてがゼロになったのをきっかけに、「BASSと歌だけ」の独自のスタイルで、ソロ活動も開始。ONE & ONLYのSHOワールドを確立する。ロックスピリットを具現するパワフルなベースプレイ、完璧なバイリンガルならではの豊かな表現力、ジャンルを感じさせないスケールの大きさで、聴く人の心に不思議な波動を呼び起こす、他に比類なきアーティスト。感動的なヴォーカル&プレイに、国内外から熱烈な支持を得ている。

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●天野SHO ライブ

バッカス製のオリジナルべースギター バッカス製のオリジナルべースギター

 ヘッドに「SHO」の文字が見られるBacchus(バッカス)製のオリジナルべースギター(上)1本のみを抱えステージに現れたSHOさん。おもむろにベースギターを引き寄せながら「今日、馬ヶ背に入って地球が本当に丸い事をしりました・・・そして、米の山というところでは、野外ライブをやっていて、その上をパラグライダーが飛んでました・・・なんかここって外国みたいですね・・・僕的には初めての日向だと思ってたんだけど、いろいろ思い返してみたら15年前に来ていたようです」といいつつ、耳なじみのあるジョン・レノンのナンバー"ジェラス・ガイ"を演奏。2曲目はエリック・クラプトンのナンバーから"チェンジ・ザ・ワールド"を演奏。イントロだけで会場がざわついた事からも、この楽曲の知名度が分かるのですが、逆にいえば誰の耳にもしっかりと残っているのはアコースティックギターの音色・・・。一歩間違えば楽曲の持つ味わいが題なしになってしまいそうなのですが、SHOさんはベースギター特有のブリブリッとした低音と丸みのあるお洒落な高音を巧みに使い分け、ある意味原曲よりも深みのある音を聞かせてくれました。もちろん、太くて甘い、しかも体の奥のほうから響いてくるようなSHOさんの歌声も最高にマッチしていました。

天野SHO 天野SHO

 さらに「僕は神戸の生まれなので、子どもの頃からメリケン波止場なんかで遊んでいたのですが、あるとき外人さんが、ヘイ・ボーイいい曲聞かせてやるよ!といって、聞かせてくれた思い出の曲を演奏したいと思います」といって何をはじめるのかとおもえば、ベースギターで波の音を再現し、そのままルイ・アームストロングの"ワンダフル・ワールド"をワンコーラス目は英語で、そして途中から日本語バージョンで歌ってくれました。そして「今日はここまで電車で来たのですが、途中凄く素敵な海が見れてとても嬉しかったです。もともとサーファーだった僕としては波乗りするなら日向だよな〜なんて思いつつ揺られていました」といっては、スクラッチ音で列車が走る音を作り出し、そのままドゥービーブラザースの名曲「ロング・トレイン・ランニング」を演奏!本来は、もうおなじみとなっているギターのカッティング音がメインとなる楽曲を、独特のリズムに置き換え、まったく違う手法で聴かせてくれました。そして「こんなのもありか〜」と驚いたのは、ビートルズの名曲"レット・イット・ビー"。原曲の持つ美しさやメロディー、そしてコードワークをを損なわず再現していたことです。さらにデレク・アンド・ドミノス"いとしのレイラ"も今までに聞いた事のないアプローチで演奏していました。本当に、ライブ開始から目が点になりっぱなしです。

天野SHO 天野SHO

 途中で、神戸の頃の友人だという、日向市在住のドラマー前田勇造さんとのセッションも行われました。また、オリジナル曲で、サリーという名前の73年製の愛車ムスタングの事を歌ったという「ライド・サリー・ライド」では、楽曲中の「ライド・サリー・ライド」という部分をみんなで一緒に歌い、アンコールではお客さんからのリクエストでザ・ポリスの"エブリ・ブレス・ユー・テイク"をスタンド・バイ・ミーと交互に歌い分けるという器用な歌い方をして楽しませてくれました。そして、最後は何度も何度も「ありがとう」と繰り返し、"イマジン"で締めくくりました。

天野SHO 天野SHO

 はじめはあまりイメージの出来なかった「ベース弾き語り」でしたが、天野SHOさんのライブを見終わると、ベースギター一本でここまで出来るのか〜と関心してしまうのと同時に、「ベースの弾き語りはぜんぜん有り!」と断言できるようになってしまうのが怖いです・・・。ギターとはまるで違う暖かくて太い音での、優しいコードワークやメロディーワークには、はっきり入ってはまってしまいました。天野SHOさん、TAMのマスター、今日は貴重な体験ありがとうございました。

天野SHO 天野SHO

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●ライブ後の風景

ライブ後の風景 ライブ後の風景

 ライブ後はベースギター片手にファンと、楽器に関する情報交換などをしていました。ファンからの様々な質問に、機材を手にとりながら丁寧に説明しているSHOさんが、とても印象的でした。

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●TAMマスターのコメント

中央がTAMマスターの田村さん
▲前列中央がTAMマスターの田村さん

「'02年10月から始まったTAMライブも5年目突入、今回のSHOさんのライブで20本目となりました。私自身、ライブ当日に初めてSHOさんとお会いしたのですが、今回も素敵なミュージシャンに出会えてよかったなぁと思っています。「ベースでの弾き語り」という、ちょっと馴染みはないスタイルですが、聴いているうちに「ベース」云々そんなのは関係なし、「こんな音の出る楽器」を奏でるプレーヤーという感じがしました。そして、なにより、天野SHOさんは絶対的に素晴らしいシンガーということ。優しさ、力強さ、しなやかさを感じるアーティストです。また来年、2度目のライブをやりましょうと約束もしました。次回、是非、天野SHOさんのライブを体験してください!

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▲田村さんと天野SHOさん

投稿者 blogpawanavi : 2006年12月23日 01:01

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コメント

天野SHOロックを聞きたいです。

投稿者 Anonymous : 2007年07月09日 20:40

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