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2008年09月21日
結城登美雄先生から学ぶ 【高千穂町】
一昨日、民族研究家の結城 登美雄先生の講演会が町内岩戸の神楽の館でありました。とてもためになる講演会でした。農村の今とこれからについて色々と教えていただきました。詳しい数字はあとから誰かにコピーをもらおうと思って書いていないのですが、僕なりに解釈するとようは、食料自給率がやばいというけれど、やばいのは食糧自給力(働き手)がなくなっていることですよ。ということです。政治家は自給率を50lにあげるというけれど、アホかと。漁師、農家、めちゃめちゃ減ってるし、高齢化していって、さらに減るじゃねぇか。と、なのにこの無策ぶり。また大臣変わりやがって。耕地面積をいっぱいもっている大きな農家には援助できても、ちいさな農家は援助しない。けれども、農家は小さな農家ばっかりだろうが。こんちくしょう。(あ、あくまでテツロー解釈です。実際にはもっと丁寧に優しく分かりやすく説明していただきました)
で、具体的な数字。漁師、農家の減少率や、高齢化率なんかをみると、本当に食料はやばいんだろうと思うし、棄てられた田畑が草に覆われていく写真なんかを見ると物悲しくなります。実際、高千穂でもおなじようなことなんですが、そのことをはっきりと気づかされます。結城先生が偉いところは、それに対して具体的に活動をしているところ。それも、しっかりと村の中に入って村の人と活動をしているところです。危機感を持たずに役職だけで椅子にふんぞりかえって偉そうにしている人を僕は嫌いなのですが、先生にはそういところがなくて、ちゃんと戦っています。
ここ最近は表現の世界へ進んでいくのか、写真をやめてもっと具体的に本質的に町のことにかかわっていくのか、いやいやこりゃ何にもできそうもないな〜だめだこりゃ〜!みたいな気持ちの間でゆれていたのですが、先生の話をききながらやっぱり農村(高千穂、日之影、五ヶ瀬ぐらい)のことを伝えていくことをしなければならないな〜と思い、何ができるのかを具体的に考えていました。写真を撮り発信していくということは決まっているのですが、それを仕事としていくこと。お金にかえていくこと。しばらくは試行錯誤が続きそうです。上の写真の岩戸の村人もみんな真剣に先生の話に聴き入っていました。村はこれからも村人の力を合わせて村なんだと。そういうことなんだと思います。
民族研究家 結城登美雄さん 【現代農業】より
http://www.ruralnet.or.jp/ouen/meibo/243.html
『森の新聞社』 森千鶴子さん
http://morichi.livedoor.biz/archives/51394420.html
具体的な数字を『森の新聞社』の森千鶴子さんのブログから拝借。
『全人口のわずか2.6%の人々(農家)が、4割の食糧自給率を支えるこの国。
その農業者の7割は60歳以上で、さらに4割は70歳以上。』
投稿者 hujiki : 2008年09月21日 21:28