Le Traiteur Oguro (ル・トレトゥール オグロ)
横浜・山手地区にあるフランス料理惣菜店『Le Traiteur Oguro』(ル・トレトゥール オグロ)。「レストランの味をご家庭で」をコンセプトに、質の高いフランス料理を常時15種類以上提供。お持ち帰りはもとより、店内にはイートインできるスペースも!
2014年は日本とフランスが文化協力を結んでから90周年、横浜市では、フランス・リヨン市と姉妹都市提携55周年目となり、さらに日本で唯一開催されているフランス文化、美食の祭典「横浜フランス月間」も10周年という節目を迎えたことから、あらためてフランスという国に注目が集まっています。
そこで今回のレポートでは、そんなフランス文化の真髄ともいえる、フランス料理をお手軽に味わえる、フランス料理惣菜店『Le Traiteur Oguro』(ル・トレトゥール オグロ)の魅力を、おすすめ料理をはじめ、現地のミッシュランガイド四つ星ホテルで腕を磨いたオーナー・シェフ小黒章太郎さんのインタビューを交えご紹介します。
住環境もよく、閑静なエリアとして人気のJR山手駅エリアにあるこちらのお店は、「レストランの味をご家庭で」をコンセプトに、普段の食卓には並ぶことの少ないフランス料理を常時15種類以上、さらにパンやデザートなども取り揃え、家庭で手軽にフランス料理の醍醐味を楽しむことができるテイクアウトメニューがそろっています。またご予算に応じてパーティや記念日用にオードブル盛り合わせ、クリスマスオードブル、フレンチおせちのご予約をはじめ、店内のイートインスペース利用や、イベント的に行われるコース料理など、様々な形で提供されています。
(文章、カメラ:井手悠哉 モデル:上野仁美 レポート補佐:マナ)
Le Traiteur Oguro(ル・トレトゥール オグロ)
住所:神奈川県横浜市中区豆口台4番地102
電話:045-625-1808
営業時間:11:00〜20:00
定休日:月曜日定休(祝日の場合翌日)
ブログURL:http://ameblo.jp/frenchdeli-oguro/
楽天URL:http://www.rakuten.co.jp/frenchdeli-oguro/
店舗周辺マップ
JR山手駅から徒歩5分!
『Le Traiteur Oguro』(ル・トレトゥール オグロ)は住環境もよく閑静なエリアとして人気のJR山手駅エリアにあります。スーパー「トップ山手店」のある通りを聖光学園方面に歩いて5分ほど進んでいくとお店が見えてきます。
▲パリの惣菜店(トレトゥール)をイメージした店構え。白い外観とフランス国旗が目印です。
▲窓も可愛く装飾されています。
白を基調としたシンプルで居心地の良い店内
アンティーク調のかわいい取っ手がついたドアを開けると、綺麗にディスプレイされたフランス料理のお惣菜と、シンプルであたたかな雰囲気の店内が目の前に広がります。
『Le Traiteur Oguro』(ル・トレトゥール オグロ)は、フランス料理惣菜店でありながら、落ち着いてイートインできるスペース、そしてドリンクメニューも豊富にあるので、店内でゆっくりと時間を過ごすことができます。
▲ゆっくり寛ぎながらお料理を堪能できます。
▲オーナーシェフ小黒章太郎さんのフランス修行時代の写真(写真左)
▲お料理も丁寧にディスプレイされています。
▲オーナー・シェフ小黒章太郎さんと直接お話ししながらその日のオススメを聞いたりできるのも、お惣菜店ならではです。
お惣菜メニュー紹介!
『Le Traiteur Oguro』(ル・トレトゥール オグロ)では、常時15種類以上のお惣菜やデザート、お惣菜に合うように工夫された手作りパンなどを提供しており、また、定番メニュー以外は随時入れ替えが行われ、飽きがこないように工夫されています。
今回は、取材日に提供されていたお惣菜を一つ一つご紹介いたします!
Oguroのラタトゥイユ 1パック /320円
オープン当時からの定番人気商品は、オーナー・シェフ小黒章太郎さんが考案し、独自の調理法で仕上げたオリジナルラタトゥイユ。ラタトゥイユは煮込み料理なので食材の歯ごたえが残り辛いのが普通ですが、こちらのラタトゥイユは食材にしっかりと味を染み込ませつつも、素材一つ一つの歯ごたえを残しています。丁寧に作られていることを一口で感じ取れるほどの逸品です。
豚肩ロースの自家製スモークロースト 1パック/630円
千葉県産豚肩ロース肉を使用した自家製スモークロースト。きめ細やかで、 しっとりとした舌触りのお肉から感じる柔らかな甘味、艶めいた色合いが目を引く特製ライチソースの芳醇な香りが後味に濃厚な旨味を印象づけます。素材を活かしながら、その良さをソースで何倍にも引き立たせる、これぞフランス料理という一品。
ローストビーフ 1パック/800円
肉の旨味をぎゅっと凝縮し、絶妙な焼き加減で香ばしく焼かれたローストビーフ。柚子コショウを加えた自家製マヨネーズソースとの相性は抜群。値段もお手頃なので食卓のメインディッシュにオススメです。
グリルサラダ 1パック/320円
季節の野菜をふんだんに使ったアンチョビとオリーブドレッシングのこちらも定番の人気サラダ。程よい塩加減が食欲をそそるアンチョビがアクセント。旬の新鮮野菜の旨味をじっくりと味わうことができます。
若鶏の赤ワイン煮込み 1パック 680円
じっくり時間をかけ煮込んだ鶏肉は少しナイフを入れるだけで崩れてしまうほど、ほろほろに仕上がっています。濃厚なのに重さを感じない絶品ソースも美味。付け合わせのかぼちゃのピューレも、まろやかさとコクを楽しめます。
スルメイカのテリーヌ 1パック 360円
秋を先取りしたような、きれいな紫色のテリーヌ。口に入れると、ふわっとした食感の中に、時折感じるイカのしっかりとした歯ごたえがアクセントになり、見た目も食感も楽しい一品。にんにくの効いたアイオリソースとの相性もバツグン!食卓に彩りを与えてくれます。
チーズテリーヌ 1パック 300円
アプリコットコンフィチュールを北海道産生乳100%を使用したクリームチーズ とブルーチーズで包んだデザート感覚のお惣菜。オーナー・シェフ小黒さんが配合したというふたつのチーズのバランスとアプリコットの甘さのハーモニーが絶妙。おつまみに買っていく人も多いのだとか。
レバーペースト 1パック 300円
レバーペースト特有の臭みがほとんどなく、口に入れると鶏レバーと野菜の旨味、さらにスパイスの香りを存分に楽しめます。お酒や、Le Traiteur Oguroの自家製パンと共にどうぞ。
本日のキッシュ 1パック 400円
サクッと香ばしいキッシュの生地に野菜の甘みとチーズの旨味がたっぷり詰まっています。朝食やちょっと小腹がすいた時にオススメ。本場フランス修行時代のレシピに基づいて作っているため、日本のデパ地下の「キッシュ」とはまったく異なるクオリティー、お客様のなかではキッシュ嫌いが大好きになり、リピーターが付いたほど。グラタン同様、冷えていてもしっかりと美味しさを味わえるところに技術の高さがうかがえます。
そうめんかぼちゃとアサリのサラダ 1パック 380円
季節限定のサラダ。岡山県産のそうめんかぼちゃの歯ごたえが面白く、ひんやりとした舌触りが心地いい。 季節(夏)限定とあってさっぱりと、いくらでも食べられそうな味わいです。
本日のグラタン1パック 420円
ごはんとの相性を考えて調理されているので、しっかりと味付けがされています。冷えていても存分においしい、お惣菜店としての技術を感じさせる一品です。
オリーブ 1パック 300円
エルブ・ド・プロヴァンスという、フランスのプロヴァンス地方でよく使われる様々なハーブをブレンドしたものを加えた香り高いおつまみオリーブ。オリーブの柔らかさとハーブの香りが印象的。思わずワインが欲しくなります。
ピクルス 1パック 250円
酸味とほのかな甘さのバランスとハーブ使いが絶妙なこちらのピクルスは、クセがなく食べやすいので、ピクルスが苦手な方にもオススメです。
デザート各種
・アプリコット&イチジク パウンドケーキ 1パック 350円 (写真左)
イチジクのプチプチした食感が特徴的なパウンドケーキ。生地を寝かすことでしっとりと、そして甘さが全体にいきわたり、アプリコットとライチの甘美な香りと甘さを堪能できます。
・ガトーショコラ 1パック 400円(写真右)
外はサクサク、中はしっとりのガトーショコラ。 甘さ控えめな純チョコレートの香りが丸ごと閉じ込められたような、こっくりとした味わいのケーキ。
この他のメニュー
『Le Traiteur Oguro』(ル・トレトゥール オグロ)にはこの他にも、生ハムやお惣菜に合うように工夫された手作りパン、豊富なドリンクメニュー、ご予算に応じて(事前予約必須)のパーティや記念日用にオードブル盛り合わせ、クリスマスオードブル、フレンチおせちの提案、ランチタイムではおまかせ弁当を注文することが可能です。店内のイートインスペースを活用し、イベント的にコース料理を振る舞うなど、さまざまな形でフランス料理を堪能することができます!
また、パティシエだった経験を活かし、お誕生日ケーキ(事前予約必須)等のご注文も承っているのだそう。
オーナー・シェフ 小黒章太郎さんインタビュー
▲オーナー・シェフ「小黒章太郎」さん(写真左)
Q:お店をオープンしたきっかけを教えて下さい。
「ずっと食べることが好きだったので、高校を卒業してすぐ調理学校へ通い料理人を目指しました。その後3年間フランスへ行き、フランスで国家勲章を授与された料理長に師事したり、ミッシュランガイド四つ星ホテルのメインダイニングなどで修行 しました。帰国後は東京や横浜でパティシエや料理長を行い、去年の八月に、このお店をオープンしました。私は以前からこの店の近くに住んでいるのですが、兼ねてから、緑が多く閑静なこの山手地区にお店を出したいと考えていました。そんな中、ちょうどタイミングよく、目の前に公園が広がるこの場所が見つかったのでオープンに踏み切りました。また、その目の前の仲尾台公園では、春になると桜が満開になるので、ゆっくり寛ぎながらお料理を堪能できるのもお店の魅力の1つになりました 」
Q:フランス料理惣菜店という形態はなかなか無いですよね。
「そうですね、フランス料理をできるだけ気軽に食べていただきたいと思い、『レストランの味をご家庭で』をコンセプトにこのような形態にしました。フランス料理って、一般的に”特別な日の外食”といったイメージや、さらに値段が高いイメージが強かったりしませんか?そこをあえてリーズナブルな価格設定にすることでご家庭で気軽に召し上がっていただけるようにしています。お陰さまで、お客様の中には夕食はもとより、お子様のお弁当のおかずにもご利用いただいております。ただ、惣菜店ということから、料理をショーケースに入れ、冷めた状態で出さなければいけないので、いつでも作りたての美味しさを味わえるように調理方法には独自の工夫をしています」
Q:メニューはどのくらいの頻度で変わるのでしょうか。
「定番商品のラタトゥイユとグリルサラダ以外は2日おきくらいで変わるようにしています。また料理のメニューも、1つの食材を使ってメニューの量を増やすのではなく、どのメニューもなるべく食材が被らないようにしてお客様が飽きずに楽しんでいただけるようにしています。グリルサラダは春夏秋冬それぞれで味が異なるようにしており、これからの時期ですとタルトタタンというフランスの焼き菓子を作ります。フランスで修行中に、師匠から譲り受けたタルトタタン専用の鍋があるのですが、それを使って作ります」
▲こちらがタルトタタン専用の鍋。
Q:食材についてもこだわりがあるようですが。
「はい、毎回仕入れをするときは自分の目でしっかりと選び仕入れを行っております。また、神奈川県三浦市で農薬や化学肥料にできるだけ頼らず、植物の持つ生命力を引き出した農法で野菜を栽培している農家さんと契約を行い、新鮮で美味しいお野菜を仕入れています」
▲三浦市の農家さん。お野菜が艷やかです。(写真提供:小黒章太郎さん)
Q:今後について教えてください。
「お客様の中で、最近この近所に引っ越ししてきた方がいるのですが、物件を探している途中にうちの店を見つけて、それが決め手で引っ越しをされたという、うれしいお言葉を頂きました。そういう言葉を励みに、地元密着を意識しつつも対外的なイベントにも積極的に参加していこうと思っています。また今月9月から楽天に出店しスタートし、日本全国に料理をお届け出来る喜びを感じております。流れがない水は腐ってしまうように、惣菜店という小回りが利く特性を活かし、常に変化し続けていければと思っています」
▲パワナビでもレポートした、イベント「SNAC ZOU-NO-HANA vol.17 下弦の月の晩餐会」の一コマ。この取材がきっかけで今回「Le Traiteur Oguro」(ル・トレトゥール オグロ)さんを取材させていただきました。
お忙しい中、ありがとうございました。