あなたのアトリエ TUKURU & CAFE 野津原倉庫
世界に一つだけのオリジナル雑貨が作れる、2,900種以上のスタンプがそろったアトリエと、心と身体を癒してくれる、有機食材を使用したメニューを楽しむことができるカフェとが融合した新感覚スペース☆
大分市のデパートやショップなど複合商業施設が密集する”わさだタウン”から車で約15分という身近な場所に、築50年の米蔵を改装し、スタンプアトリエと、有機食材を使用したメニューが並ぶカフェを同一の空間で展開している新しいスタイルの「つくるカフェ」があると知り、早速レポートして参りました☆
スタンプが2,900種、スタンプ台が300種以上という豊富な種類が並ぶアトリエでは、店内で販売しているペーパークラフトやエコバッグにスタンプを押してオリジナルデザインの作品を作ることが可能!
また、カフェスペースでは、『体(内蔵)と精神を造るものは日常の食事』というオーナー夫妻の信念のもと、1日20食限定のマクロビオティックランチや、国産の有機栽培小麦・オーガニック野菜を使用した石窯焼きピザなど、身体に安心で安全、そして体の細胞を活性化して元気にしてくれるようなメニューがそろっています。
真っ白なハガキや便箋、ピクニックや運動会などのシーンで使用する紙皿や紙コップなど、小さなものにちょっとスタンプを押すだけで、自分だけの特別なものになります。
「スタンプが押されたハガキや紙コップなどを手にとったときに、その瞬間が思い出に残る。そんな世界に一つだけのもの、心に残る瞬間をたくさん創りたくてオープンしました」と語る黒川 一(はじめ)オーナーの想いを交えながら、アトリエやカフェメニューを細やかな紹介しますので、どうぞゆっくりとご覧ください☆
(レポート:中本望美)
TUKURU&CAFE 野津原倉庫
住所:大分県大分市野津原竹矢641-1
電話:097-588-0369
営業時間:11:00〜18:00
定休日:月曜日
URL:http://tukurucafe.jimdo.com/
道案内
▲”わさだタウン”を右手に見ながら国道210号線を直進します。先で左折するので、車で行かれる方は左側車線を進むと良いかもしれません。
▲ほどなく『野津原』の表示が出ますが(画像左)、ここは曲がらずに直進するほうが分かりやすいです。左折のポイントは、その後にすぐ掲示されている道路標示(画像右)奥の信号になります(左下画像)。
▲左折して国道442号線にはいり、そのまま7分ほどしばらく道なりに進みます。それまで見ていた商業的な風景とは真逆の田園風景が広がります。
▲七瀬川の橋を渡ります(画像左)。橋を渡ると右折します。(画像右)
▲約5分ほど進むと『野津原中学校入口』という交差点があるので、そちらを右折します。右折すると、すぐ坂道になっています。
▲坂道を登り切ると住宅地入り口のような小道の横に、カフェの赤い看板があります。その横の小道を奥に進みます。
▲左手に広い駐車場をみながら、左手の方向へ進みます。数メートルで右手に突然現れるかのように大きな倉庫が見えます。
▲倉庫の横が駐車場になっています。わさだタウンから車で約15分ほどですが、とても静かな田園風景が広がっています。
周辺マップ
店舗外観
存在感たっぷりの店舗は、築50年の大きな米蔵をリノベーションしたもの。駐車場や店舗入口などの人が往来する場所はきちんと整備され、大きな石造りの建物に赤い色が眩しくに映えています。
もともとが蔵だったので、奥行きも高さも一般的なカフェと比較にならないほどの大きさにびっくりします!
▲駐車場から建物に向かって左手に入口があります。玉砂利の中にリズムよくならんだステップと木々が重厚感ある建物をカジュアルに装い、とってもオシャレ☆この入口ドアや看板デザインは、オーナー夫人の夕姫さんが担当され、塗装も自分たちで行ったのだそう!
店内紹介〜カフェ・アトリエ・フードコーナー
店内はとても広々としており、天井も高く開放感があります。その広大な空間の中に、アトリエスペースとオーガニック食材や食品などの販売スペース、雑貨展示スペースが設けられ、いたるところに大きなテーブルセットが設置されています。
テーブルセットでは、カフェとしてだけでなく制作台としても利用可能!ブックコーナーもあります♪
▲アトリエで利用できる雑貨の展示・販売スペース(画像左)と、厳選された食材でできた安心・安全な食品の販売コーナー(画像右)。
KIDS体験コーナー(下記に詳細あり)
店内でもっとも目を引いたのが、”KID’Sコーナー”☆小さなお子さまでも安心して使用できる大きめで使いやすいスタンプをそろえ、常備されたハガキに好きなように遊べるのがうれしい♪夏休みなどの自由工作や親子の触れ合いの場所として地元の方が重宝されているのだそう☆
▲アトリエ使用料金はクリック拡大でご確認下さい☆
「虹色のスタンプ台を使用して大判のハンコを利用するときには、一度にカラーをつけようとせず、何度もスタンプ台に角度を変えながら押し当てて、混ぜるように着色させることがポイントです!そうすることによって、美しいグラデーションに仕上がりますよ♪」
と指導していただいたのは、オーナー夫人の黒川夕姫さん。側について細やかに教えていただけるので、分かり易く安心して楽しむことが出来ます☆
この後、スタンプ体験をさせていただきましたので、後ほどアトリエの雑貨と合わせて詳しくご紹介させていただきます☆
フード関係コーナー
「”食”は人の身体と精神を創りあげ、”生きる”ということの中心にあるものだからこそ、身体に安心で安全なものを常に取り入れて生活しなければならない。その中でも主食である米や小麦が如何に大切かを提唱できる場でありたい」
と語る黒川オーナーの信念のもと集められた店内販売の食品・食材は、すべて”国産”や”オーガニック”や”手作り”という表示がされているものばかり。
▲中でも、完全無農薬無化学肥料での栽培を成功させ『循環農法』を完成させた赤峰勝人氏が組織する「なずなの会」から生まれた天然塩”なずなの塩”をはじめ、その塩を使用して完熟梅を手作業で漬け込んだ”自家製梅干し”が人気。ちなみに、店内のフードメニューの塩は、すべてこちらの”なずなの塩”を使用との事!
▲人里離れた海水を汲み上げて手造りした”なずなの塩(450円)”と”なずなの塩天日干し(500円)”、さらに天日塩を使用した地元菓子屋が製造する塩ようかん(600円)”(画像左)
天日干しで2〜4ヶ月かけて結晶化させた天日塩。粒が大きくキラキラした輝きが特徴(画像右)。
▲オーガニック素材のスープやカレー、国産小麦や米、上質な植物油を使用したインスタント食品やオーガニックパスタなど、一般的に流通していない食品がずらり!
「ここで扱わせていただいているオーガニックの国産小麦や米、野菜などの生産者や、それらを使用して商品を開発する製造者には、何故か商売気が少ないので、みなさんがお買い物等でよくご利用になっているスーパーなどでは見ることがないでしょうね(笑)」と、黒川オーナー。だからこそ、TUKURU&CAFEで販売して少しでも多くの方に提案できる機会を設けたいのだとか。
▲食材・食品だけでなく、ジュースやお茶、調味料、マクロビオティック専用のパン粉など、今まで見たことのない商品が豊富に揃っています!
また、店内のあちらこちらにスタンプが押された手作りのポップが飾られており、とても柔らかい雰囲気を演出していました。
アクセサリー関係コーナー
▲地元のアーティスト『青い空』が手がけるアクセサリーの数々。天然石やスワロフスキービーズなどを使用しているのに指輪やピアスが1つ数百円という超格安で販売されているのに驚きです!
他にはないここだけの楽しさ!2,900種のスタンプアトリエ☆
ここで、改めて詳しく「スタンプアトリエ」をご紹介☆
もともと印章業を営んでいた黒川オーナー夫妻が、「何もない殺風景な紙にスタンプを押すだけで可愛くなったり派手になったり、ガラリと印象がかわる。その瞬間の楽しさや感動をたくさんの人に伝えたい」との思いから、お客様にゆっくりと空間を楽しんでもらえるようにと、カフェメニューも充実させてオープンした『あなたのアトリエTUKURU&CAFE野津原倉庫』。
スタンプ2,900種、スタンプ台300種という、他では類を見ない膨大な種類を取り揃えた「スタンプアトリエ」は、自分がイメージするものを自由に創造できる空間。申し込みすれば、何時間でもアトリエを使用できるのが最大の魅力です☆
▲様々なデザインモチーフが1つになった大判のスタンプをはじめ、音符や五線譜、世界地図、動物などのめずらしいスタンプがずらりと並んでいます。どのスタンプを使用するか本当に悩みますので、ゆっくりとイメージを膨らませてチョイスしてください☆
まずは、参考にサンプル紹介↓☆
サンプル色々
▲例えば、運動会やピクニックなどのシーンで使用する紙材などに。運動が苦手なお子さまでも、このような心遣いによって運動会が楽しくて幸せな思い出として心に残ってもらえそうです♪
▲「子どものお食い初めの集まりに」といって、箸袋1枚1枚デザインして帰られた方もいらっしゃったのだそう!アイディアは十人十色で、お客様からいろいろなアイディアをもらうことも多いのだとか☆
▲まっさらなエコバッグに自分だけのデザインを!使うのが楽しくなりそう♪また、紙皿やお弁当箱、コースターなどにもスタンプ可能です☆
続いて、スタンプ紹介↓☆
スタンプいろいろ
▲オーナー夫人・夕姫さんのコレクションでもある、とても貴重なアンティークのスタンプセット。眺めているだけで心が弾みます♪
▲小さな形から大判のもの、微妙な色彩違いのスタンプ台など、所狭しとそろっていますが、どれもが欠けたり割れたりするものなく、ひとつひとつ丁寧に管理されながら使用されているのが分かります。
では、最後に材料と鳴るグッズをご紹介↓☆
グッズいろいろ〜購入したらアトリエを申し込み☆
▲アトリエ内には、紙コップやお皿、紙バック、ハガキ、便箋などの紙材だけでなく、エコバッグ、フォトフレーム、お弁当箱、アルミ缶、ご祝儀袋などなど、『これにもスタンプ出来るの?』とビックリするような、ありとあらゆる材料が展示されています。ここから自分の好みや目的にあった材料を選び、購入する際にアトリエ利用を申し込みます。もちろん購入だけでも可能ですが、ぜひ材料をもってアトリエを申し込んで下さいね☆
▲木造りのトレイやお皿、フォーク、スプーンにもスタンプ可能!また、ティーポットや磁器の器、スパイスケースなどのキッチン用品に好みのスタンプをして、自分好みの部屋づくりを楽しんでみるのも良さそう☆
▲ご祝儀袋にほんの少しデザインするだけで、よりいっそう心が伝えられそう!このご祝儀袋を見た瞬間の感動はきっとステキな思い出として残り続けるでしょうね♪
スタンプアトリエ体験〜玉子ケースがオリジナル紙箱に変身♪
▲上記でご紹介したグッズの中から、ちょっとめずらしいカラフルな”玉子ケース”を発見♪これだけでも可愛らしいのですが、ここにちょっとスタンプを押して、私だけのオリジナルケースを作らせて頂くことにしました☆
☆アトリエ使用料☆
◯紙類:500円(別) スタンプ3品まで。それ以上は1品+200円
◯布類:550円(別) スタンプ3品まで。それ以上は1品+250円
◯金属・木・プラスチック製:650円(別)
スタンプ3品まで。それ以上は1品+300円
◯陶器類:750円(別)スタンプ3品まで。それ以上は1品+350円
◯素材を持込みの場合、各アトリエ使用量に+100円
☆アトリエ利用方法☆
1. 好み・目的にあった素材を購入します。
2. レジで材料を購入すると同時に、使用料をお支払い☆
3. アトリエで使用する必要な道具が貸し出され(練習用の素材や拭きとり用の布など)、利用説明や注意を聞きます。
4. スタンプを選んで制作開始。時間制限ないのでゆっくりスタンプを選んで下さい♪
5. 制作が終わったら、貸し出された布でキレイにインクを拭きとって、元の位置に戻します。
▲2,900種のスタンプの中から好みのものを選びますが、ごらんのとおり、数が多すぎて何をどのようにデザインしていいのかも分からなくなるほど!そこでアドバイスをいただくことにしました♪
私は自宅でも仕事でもほとんどスタンプを触ったことがないので、扱いやすい大きさと形を教えていただき、初心者でもスタンプをほんのちょっと”ポンポンッ”と押し付けるだけでしっかりとインクがつく簡単なスタンプ台を進めていただきました。
▲いきなり本番は、失敗が許されないのでかなり緊張するもの!しかし、アトリエでは、購入した素材と同じものを練習用に貸し出していただけるという嬉しいサービスがあるんです♪手始めに、練習台をつかってお手本を見せていただきました。玉子ケースのように厚みがあって吸湿性がある素材にスタンプを押すときには、下から指で素材を支えながらまんべんなくインクが紙に当たるようにしっかりと押し付けるのがおススメ☆
▲練習したおかげで何とかキレイに押すことができました☆ここでワンポイントテクを伝授してもらうことに!
▲”ありがとう”や”thank you”などの文字が彫られたスタンプを透明インクにつけて素材に押し付け、特殊な粉を振りかけます。そして余分な粉をはたくと、文字が浮き出たように現れてきました♪
▲最後にドライヤーで熱風を当てると、透明インクと特殊な粉が固まり、ゴールドに輝き始めました☆これでしっかりと素材にくっつくのだそうです!
▲中本望美オリジナルの玉子ケース完成です(笑)卵を入れて冷蔵庫に保管するとせっかくのケースが見えなくなってもったいないので、机の上に置いて付箋やクリップなどの細かい事務用品の収納ケースとして使用したいと思います♪
▲スタンプ指導をしてくださったオーナー夫人の黒川夕姫さん(左)。とても丁寧に教えていただけるので、分からないことや挑戦してみたいことがあれば、ぜひアドバイスをもらって下さいね☆
お料理紹介
上記でお伝えしたとおり、「”食”は人の身体と精神を創りあげるもの。身体に安心で安全なものを取り入れてたい、中でも『主食』である米や小麦が如何に大切かを見直せる場でありたい」というオーナー夫妻のコンセプトのもと、カフェメニューはオーガニック野菜、”なずなの会”が造る天然塩、手作業で仕込んだ無添加味噌など、天然・無添加の厳選素材を使用した限定20食のマクロビオティックランチや、動物性油脂抜きの玄米ベジタブルカレーなどヘルシーで身体に優しく栄養たっぷりなメニューばかり。
また、石窯で焼くピザは国内産のオーガニック小麦をなずなの塩でシンプルに仕上げた厚めのピザ生地に、木次乳業の有機プロボローネチーズや有機メープルシロップなど、上質な素材のみを使用した安心安全ながら噛みごたえ・食べごたえのある本格ピザです!
1日限定20食☆マクロビオティックランチ 1,000円(別)
▲カフェメニューを担当するのは、オーナー夫人・夕姫さんの母で以前は『道楽』という無添加食品を扱うお店の代表をされていた古閑さん。動物性食材や油脂を使用せず、陰と陽のトータルしたバランスを計りながら構成されている”マクロビオティック”料理をはじめ、身体を芯から元気にしてくれるものばかり!調味において、特に塩・味噌は天然素材で無添加のものを使うことを前提としていますが、中でもいっそう『上質』にこだわり抜いた逸品ばかりを使用しているのが、こちらのマクロビオティック料理の最大の魅力です☆
☆画像は8月のマクロビオティックランチ☆
・玄米と黒米のおにぎり
・長期熟成の手仕込み味噌を使ったお味噌汁
・ヒジキと南瓜の炒めもの
・玄米ビーフン
・手造り豆腐
・車麩のフライ
・大豆タンパクの唐揚げ
・季節のオーガニック野菜の天ぷら
・オーガニック野菜のサラダ、胡瓜
▲豆腐は大分県内で無農薬栽培されたオーガニック大豆やなずなの塩の製造過程でできたにがりを使用して手造り☆また、主食のご飯は玄米と黒米に煎りゴマと天日塩の胡麻塩をトッピングするなど、自然塩で素材の良さを最大限に引き出し、砂糖を使わずに甘みを保ちながら、野菜の皮や種、アクを含めて丸ごと使用して、エネルギーを排除することなく自然そのものの形を最大限体の中に取り込むことができる料理の数々!『本物』と『上質』を貫いたマクロビオティックのランチセットは、小さな子どもたちにもおすすめですよ☆
石窯焼きピザ マルゲリータ 800円(別)
▲国産の有機小麦となずなの塩で仕込み、しっかりとしたモチモチ感を引き出して噛みごたえのある生地に仕上げ、地どれのトマトやフレッシュバジル、そして木次乳業が開発した引きの良い有機プロボローネチーズをふんだんに使用した、何とも贅沢なマルゲリータ!しかもこの価格で味わえるというのが驚きです!
▲主食である小麦やお米に着目したときに、ダイレクトに美味しく小麦を食べられる手段として思いついたというピザメニュー。ピザをより良い状態で提供するためには石窯は必要と考え、黒川オーナー自身がの手造りで設置したものなのだとか。
「プレオープンで、店舗設営のために外装・内装工事でお世話になっているご近所の皆様を招待してピザなどの料理を振る舞おうと考えていたのですが、実はプレオープン前日にやっと石窯が出来上がって、プレオープン時はほとんど試作の状態のピザを提供してしまったんですよ……(苦笑)。でも、それでもご近所の方は『これからが楽しみだね』という温かい言葉をかけて下さって、そんな支えて下さる方々の気持ちがよりいっそう私たちを奮起させてくれました。おかげさまで今はどこにも負けない自慢のピザになりました(笑)」と語るオーナー夫妻。
粉の濃い風味とモチモチ感が強く、ピザに夢中になるほど生地だけでかなりの存在感を表しています☆
インタビュー 〜 黒川 一(はじめ)さん、夕姫さん夫妻
ほんの小さな紙一枚でも、相手や自分が使う場面をイメージしながらスタンプを押すことで、その瞬間が記憶に残る、世界に一つだけの特別な作品になる。そんな『心の瞬間』を提案するとともに、身体と精神を養うために必要な上質な食事を提供しながら、この場所から未来を担う子どもたちに”生きる楽しさや心”を地道に発信していきたい。
Q:オープンはいつですか?
一(はじめ)さん:「2014年1月4日です。この蔵に決めてから、自分たちでリノベーションしたり、石窯をつくったりしたのですが、ご近所の方々にたくさんの事を教えていただきながら何とか形にすることができました」
Q:それまでは何を?
一さん:「二人とも印章会社を経営していました。仕事は楽しかったのですが、毎日仕事に追われて時間に余裕が無く、”自分を生きるとは?”という疑問を持ち始めていました。そこで思い切って他の方に会社を譲り、自分がその時やってみたいと考えることを思う存分やってみようと思ったのです」
Q:会社の社長とアトリエカフェのオーナーは、まったく違う世界のようですが、戸惑いは?
一さん:「もちろんありました。でも、スタンプアトリエは、奥さんが常々考えていたことなんですよ。スタンプを押した瞬間の楽しさや形が思い出に残ったり、手作りのプレゼントをもらった瞬間が記憶に残ったり……。ほんの小さな紙1枚でも記憶として残り続けるでしょう?そんな想いや心をたくさんの人に感じてもらえる場所を創りたかったんです。しかし、それだけではお客さんがあまり面白くないのではと思い、元々ここで料理を作ってくれているお義母さんの教えや影響もあり、自然食や健康についてとても興味があったので、なずなの会の方々と関わりながらいろいろと勉強させていただき、お義母さんにも協力して頂いてカフェメニューも提供することにしたのです」
Q:実際にアトリエカフェがオープンして、感想はいかがですか?
夕姫さん:「オープンの際は特に大きな告知はしなかったのですが、それまでの準備にご近所の方をはじめ関係者の方々に大変お世話になったので、プレオープンでご招待してピザやカフェメニューを食べていただいたんですよ。その時には、まだピザも不慣れであまりいい状態の料理を提供できていなかったのですが、本当に温かい目で見守って頂いて(笑)おかげで私たちもよい経験になりましたし、それからご近所の方々にご利用いただいたり口コミで徐々に広まったりして、ゆっくりとですが、たくさんのお客様に足を運んでいただけるようになりました。スタンプを押して楽しむ子どもたちや親子の触れ合いを見ているだけで、このアトリエカフェをオープンさせて良かったと、本当にうれしい気持ちでいっぱいになるんですよ」
Q:ちなみに、ものすごい数のスタンプとスタンプ台ですが、どのように集められたのですか?
夕姫さん:「もともと印章業でしたので、私もスタンプが大好きで少しずつ集めていたものがありました。そしてオープンするとなった時に、私たちが持つコレクションだけでは少なかったので、ある印章会社のシリーズをほとんど丸ごとそろえました(笑)私たち自身も見ているだけで楽しんでます」
Q:これからの目標は?
一さん:「アトリエを利用することで自分の心や相手の心を感じること、それが良い人間関係づくりのきっかけになってくれたらいいと思います。そして、信念を貫いて田畑を耕して生まれた上質なものたち、造り手たちの想いを発信しながら、食の大切さを知る良いチャンスの場所となれるように、これからも自分たちのペースで、そして自分たち価値観を信じて選択しながら続けていきたいと思います」
お忙しい中、ありがとうございました!