欧風ラテン旬彩 rico tacna (リーコタクナ)
南米ペルーで育ったオーナーシェフがつくる、ラテンアメリカの力強いテイストが印象的な、オリジナル欧風ラテン旬彩料理が人気☆
今回グルメコーナーでご紹介するのは、延岡市内の国道218号線『瀬之口町』交差点にある欧風ラテン旬彩『rico tacna / リーコタクナ』さんです。ところで”欧風ラテン”とは聞きなれない言葉ですが、実はこの言葉にこちらのお店の個性と原点が集約されています。こちらのオーナーシェフである久我大輔さんは、ご両親のお仕事の関係で10歳まで南米ペルーで育ったそうで、その時に経験した南米の家庭料理が久我さんのお料理の原点となっているのだとか……。
そして日本に帰国後、料理の道に進み学んだのがフレンチ!その技術は地元のホテルやレストランなどで活かされ、今年8月の店舗オープンに伴い「自分だからこそ出来る料理」という事で、南米ペルーの生活で体に刻みこまれたラテンアメリカの力強いテイストを忘れずに、フランス料理に代表されるヨーロッパの技法を取り入れたオリジナル料理を提供する事を決意し”欧風ラテン旬彩”となったそうです。
(レポート:中本望美)
欧風ラテン旬彩 rico tacna
住所:延岡市瀬之口町1丁目2番6号 CS瀬之口ビル1階
TEL:0982-35-2080
営業時間:11:30〜14:30(LO14:00) 17:30〜22:00(LO21:30)
定休日:月曜日
駐車場:店舗左側に5台
店舗周辺マップ
店舗紹介
上記でご紹介したように、店舗の場所は国道10号線『昭和町交差点』から、高千穂へと続く218号線に入り、高千穂方面に向かい直進すること約600m、『瀬之口町』という交差点(左側にホテルメリージュ延岡がある)の一角にあります。ちょうど高千穂方面へ向かって右手の角に、今年に入ってから新しくビルが建ち、この近くを通られる時など、「何ができるのかな?」と気になっていた方も多いのではないでしょうか?
▲駐車場は店舗左側に5台
交差点に背を向け店内に入ると、シックでとても落ち着いた雰囲気の内装が出迎えてくれます。木のぬくもりと植物の緑、そしてオーナーの心の故郷である南米ペルーの絵画や雑貨が飾られた店内では、もはや車の往来の忙しさなどは気になりません。そしてカウンターの前はオープンキッチンとなっており、真剣な眼差しで料理と向き合うシェフの姿と、様々な料理が完成していく様子を間近に見ることが出来るので、お料理を待つ時間もワクワク出来る仕組みになっています。
ちなみに『rico tacna (リーコタクナ)』という店名は、スペイン語で「おいしい」という意味の「rico」と、久我オーナーが過ごしたペルーの最南端の市の名前「tacna」から名付けられたそうです。また店舗のロゴにもなっている、ライオンとオリーブのデザインは「tacna」の紋章がモチーフとなっているとか!少年時代を一緒に過ごした友人たちとの楽しい時間、そして現地の人の明るさや熱さ、毎日がお祭り騒ぎだった暖かい日々を形にし、いつか提供できるようになれたら……。そんな願いが込められています。
▲久我オーナー(左) ペルーの絵画(右)
▲店舗のロゴ(左) デザインのもとになった「tacna」の紋章(右)
それでは早速、ラテンアメリカとフレンチとを融合させた個性的なメニューをご紹介いたします♪
tacna セット 3,150円
※旬の食材を使うので季節によって内容が異なります。(写真は2名様分)
前菜
▲かぼちゃのテリーヌ
かぼちゃ自身の甘みがギュッと詰まっていて、ソースと絡めたらまた違った味わい・・・甘みがいっそう引き立っています!皮の層が模様になっていて見た目もかわいらしい(^_^)
▲真鯛のカルパッチョ
歯ごたえ抜群の真鯛がたっぷり!シャキシャキの千切り野菜に、物凄く細かくカットされたタマネギとオリーブオイルに上品な酸味が加えられた印象的なオリジナルソース。これは贅沢なカルパッチョです♪
▲鶏ムネ肉のコンフィー
ムネ肉特有のパサパサ感がせず、やわらかく仕上がっていて、野菜のソースであっさりいただけます。
▲パパラワンカイーナ
(じゃがいもピリ辛クリームチーズソース添え)
ペルーではじゃがいもが主食で、もちろんじゃがいもの料理が多く、このメニューもそのうちのひとつだそうです。現地ではとうがらしが20種類以上もあって、その中からチーズソースに合う黄色のとうがらしを使うそうですが、こちらも現地同様、黄色とうがらしを用いています。見た目には全く分からないですが、ホントにピリ辛です(^_^;)
サラダ
季節の野菜がお皿にたっぷり盛られています!メインとのバランスも良◎
パン&キッシュ
パンは全粒粉を使った、シェフの手作り!口に近づけただけでふわっと香ばしく、深い味わいのキッシュの内容は、白ねぎときのこと豚ロース。やはり季節によって変わるそうです。
パスタ/ヤリイカと野菜・バジル風味
南米には世界各国の人種が集まっているため、家庭料理も多種多様でパスタもよく食卓に並ぶそうです。特に海沿いではこのようなパスタを頂くことが多いのでしょうね♪通常のイタリアンとは違った、熱い気候と大らかなで明るい人々を思わせてくれるような新しい感覚のパスタです!こちらもホントにおいしい♪
メイン/豚バラ肉のトマト煮込みレンズ豆添え
(牛ヒレ肉のサイコロステーキ 季節の野菜と共に)
ナント2種類のお肉がのった贅沢なひと皿!見た目だけでも幸せなボリューム感♪♪このぷるぷるツヤツヤな豚バラ肉は、お箸で切れるくらいやわらかく煮込まれていて油っぽさが全くありません。濃厚なトマトソースをからめてひと口食べたら、とろけるような舌触りにきっとびっくり!シェフ自信も、お肉自体に味のある豚肉が好きとあって、女性でも好まれるように工夫して提供していきたいという思いもあり、このメニューが実現しています。本当に油が気にならずヘルシーに、そしてボリュームまんてんに頂くことができました!また牛ヒレ肉も、マスタードだけでシンプルに頂きます♪こちらもやわらくておいしい〜(*^_^*)ちなみにお肉料理かお魚料理を選べます!
デザート/チョコレートムース季節のフルーツ添え
こちらもシェフの手作りで、あっさりとした上品な甘さでおなかいっぱいでもぺロッと頂けちゃいます♪季節のフルーツも添えられていて、口の中をリフレッシュしてくれますよ(^_-)-☆
コーヒー
独自のルートで無農薬のコーヒー豆を仕入れ、レストランで焙煎されたシェフこだわりのコーヒー。贅沢なお料理の最後に、気持ちをゆったりさせてくれます。
その他のメニュー(一部)
・オムレツランチ 750円 (自家製パン、サラダ、デザート、コーヒー付き)
・パスタランチ 890円 (自家製パン、サラダ、デザート、コーヒー付き)
・魚料理ランチ 980円 (自家製パン、サラダ、デザート、コーヒー付き)
・肉料理ランチ 980円 (自家製パン、サラダ、デザート、コーヒー付き)
・ricoセット 2,620円
・inkaセット 4,200円
単品メニュー
・パスタ 940円〜
・サラダ 740円〜
・アラカルト 570円〜3,150円
インカコーラ 310円
コーラと言えば、「黒」というイメージがありますが、ペルーではこの黄色いコーラしかないのだそうです。おなじみののキリッとしたコーラとは違い、少しやわらかめの優しいコーラ。話のネタにぜひ試してみてください♪
久我大輔オーナー
▲久我大輔オーナー(中央)
「足を運んでくださったお客様には、質・量共に満足し喜んで頂きたい!」という思いから、ヘルシーでお腹いっぱいになれるようなオリジナルメニューを日々模索しつつ、さらに「男性にも気軽に入ってお食事していただける店作り」を心掛けていらっしゃるという久我オーナー。
目をキラキラさせて思い出話を語ってくださる久我オーナーからは、南米ペルーの「tacna」で培ったであろう大らかさと情熱がひしひしと伝わってきます。そして今では、そうした情熱が全てお料理とお客様に注ぎ込まれているのもよく分かりました。
さて今年ももう9月半ば過ぎ。いよいよ秋も深まっていきます♪私にとってはもちろん「食欲の秋」ではありますが、料理をつくる人の温かさや優しさに溢れ、お腹と一緒に心も満腹になりたいものですね!