tien tien
フランスのアンティーク雑貨に囲まれ楽しむ、「マクロビオティック」と「フランス料理」を融合させたお洒落なプレートランチが人気!
今回のグルメレポートは、熊本県阿蘇市より、昭和12年に建てられたレトロな趣の建物の中で、フランスのアンティーク雑貨に囲まれながら、優しいひとときを満喫することができるカフェ『tien tien』(ティアンティアン)をご紹介いたします!
オーナーである山田眞由美さんが、フランスで生活しているときに出会った友人の名前を元にして付けた「ティアンティアン」というカワイイ響きが印象的なこちらのお店、そのエピソードが示すように、店内に入るとフランスのアンティーク雑貨や古道具、そして優雅に流れるシャンソンなど、着飾ったフランスではなく、気兼ねないありのままのフランスの日常をたっぷりと感じることができます!
もちろんカフェメニューも充実しており、なかでも無農薬栽培の野菜や、オーガニックの食材を使い、マクロビオティックとフランス料理をうまく融合させることで出来上がった、お洒落なプレートランチや動物性の食材を一切使わずに作られたスイーツなど、健康に気を配りながらもしっかりと味覚を楽しませてくれるお料理が用意されています。
以前パワナビでレポートした「etu」<a href=”http://www.pawanavi.com/shop2/archives/2011/12/etu.html”>(レポートについてはこちらをご覧ください)</a>と同様に、こちらのお店も昭和12年に開校した洋裁女学校の敷地内にある建物を活用されているので、お店の、そしてお店周辺ののんびりとした雰囲気と共にステキな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
(レポート:井手悠哉)
tien tien
住所:熊本県阿蘇市一の宮町宮地3204
電話番号:080-6406-8133
定休日:水曜・木曜
営業時間:11:00~18:00
駐車場:有り
道案内〜阿蘇神社門前町商店街に隣接
▲宮地駅前交差点を左折し、阿蘇神社方面へ曲がります(左)。そしてそのまま県道11号線を直進します(右)。
▲ガソリンスタンドが見えてくるので、そこを左折します(左)。阿蘇神社を正面に見て右折し(右)、
▲一の宮商店街を左側に見ながら直進します(左)。すぐに右折出来るT字路が見えるので、そこを右折すると……
▲約50メートルほどで左側に看板がみえます(右)。ちなみにこの区画にはいくつかの店舗が集まっているため看板も様々です。三ヶ所ある入り口の一番奥が駐車場になります。
▲昭和12年に建てられた洋裁女学校の体育館をお店として活用されております。白を基調とした趣のある建物が『tien tien』です。
周辺マップ
おしゃれなフランスアンティーク家具や雑貨に囲まれて
時代の移ろいと共に深みを増した、木造独特の味わいと、フランスの匂いが染み込んだおしゃれなアンティーク家具や雑貨、そして優雅な音楽が相まって、フランスの懐かしくも暖かい、このお店でしか味わえない空気感が店内を包み込んでおり、しばらくその場にいると、ここが本当に阿蘇なのだろうかというほど、着飾らないフランスの日常の一部に自分がとけ込んでいくような感覚を覚えます。
▲入口付近にも古道具などが飾ってあります。(写真左)ドアの取っ手がお洒落です。(写真右)
▲店内風景。
▲キッシュやタルトがオシャレにディスプレイされています。(写真左)手作りのクッキーも販売しています!(写真右)
▲tien tienの座席は、洋裁女学校当時の机やフランスのアンティーク家具などで構成されているので、どこに座るのかを選ぶ楽しさがあります!
▲パリのポストカード、1枚200円(写真上段右)や作家さんのアクセサリーなども販売しています。(写真下段右)
▲フランスのお菓子、ガレット・デ・ロワの中に入っている「フェーヴ」というお飾り。食べるときに見つけたら、幸運を手にするんだとか(写真右)1つ100円
▲なんと1940年代に作られたリネン糸だそうです。(写真左)
▲フランスのキャニスター 6つセット26,000円(写真左)
▲こちらは、フランスオートクチュール刺繍の世界において古くから伝わる伝統技術、crochet de luneville(クロッシェ・ド ・リュネビル)と呼ばれる、かぎ針を使用したオートクチュール刺繍で作品を制作するアーティスト、「小林モー子」さんの作品の数々。
「tien tien」のオーナーである山田眞由美さんとは、フランス語学校時代からの友人なんだとか。
カフェメニュー紹介
お野菜のプレート 1,200円
※プラス100円でプチドリンクが、プラス250円でプチドリンクとプチデザートを付けることができます。
健康に対してストイックになりすぎず、体に優しいお野菜を中心としたメニュー作りをテーマとしている「tien tien」のカフェメニュー。マクロビオティックをベースにしながらフランスやヨーロッパをイメージした料理作りをすることで、素朴になりすぎず、洗練された見た目や味わいを楽しむことが出来ます。今回は数あるメニューの中からオススメの「お野菜のプレート」をいただきました。
メニューの詳細は四季により変わりますが、取材当日はスチーム野菜のオニオンソース和え、サツマイモの金時、レンコンとゴボウのバルサミコソテー、玄米ライスコロッケ、レンズ豆と人参のスープというお品書きでした。
▲こちらは契約農家で栽培された無農薬のお野菜を使ったスチーム野菜のオニオンソース和え。鮮やかな彩りを見て、目で楽しんでからいただきます!口に入れた直後はオニオンソースの味わいが広がり、噛むごとに良質な野菜の甘さが際だっていきます。各お野菜の特徴を損なうことなく調理されているので、一つ一つに違った味わいを発見できる喜びも。
▲オーガニックの全粒粉と玄米の粘りを利用することで卵を使うことなく揚げた玄米ライスコロッケ。非常にきめ細かい衣の舌触りとサクサク感、そして玄米のつぶつぶ感が絶妙な触感を生み出し、そして玄米やタマネギなどのうま味と甘みが後を引くのが印象的!確実にはまります☆
▲さつまいもの金時。隠し味にショウガを加えることで甘くなりすぎず、味に深みが増しています。ショウガには身体を暖める効果もあるので、今の季節にはうれしい一品ですね。
▲一口いただく度に心がほっと和むような優しい味わいが印象的なレンゲ豆と人参のスープ。どこかスパイスの味を彷彿させるレンゲ豆と人参のまろやかな味わいはもちろん、「のばし」に使っている豆乳のうま味が喉ごしと共に感じることができ、味のアクセントになっています。
フルーツのタルト 600円
▲身体になるべく負担をかけないよう、「tien tien」では米飴や、てんさい糖、メープルシロップなどを使い、スイーツを作られているのですが、その中から今回は、動物性の食材を全く使うことなく、植物由来のオーガニック食材だけを使い作られたタルトをいただきました!
バターの代わりにグレープシードオイル、牛乳の代わりに豆乳を使用、さらにゼラチンの代わりに葛や寒天を使うなどして作られたこちらのタルト、生地に練り込まれたメープルシロップの自然の甘さや果物の甘さなど、何か一つの食材が味を主張するのではなく、それぞれの材料が少しずつ、寄り添うように味を形成しているので重さがなく、一口食べると口に広がるそれぞれの甘みと共にスッとした軽さを感じることができ、心と身体を芯からいやしてくれます。
コーヒー 500円
▲こちらの大きなお椀のような陶器は、フランスで使われているカフェボール。日本のそれとは違い、大きな存在感が印象的ですが、その理由は寒い日に手を暖めたり、前日に残った堅くなったパンをコーヒーに付けて、あるいはラスクなどにジャムを付けて食べる習慣があるためだそう!
日本ではあまりお目にかかることができない、フランスの文化を肌で感じながらいただくコーヒーは格別です!ちなみにコーヒーの豆はオーガニック栽培されたグアテマラ産のものを使用しています!
インタビュー〜オーナー・山田眞由美さん
▲「tien tien」オーナー・山田眞由美さん
Q:お店をはじめたきっかけは?
「フランスに数年間留学し、その後、全国展開しているカフェの本社でスタッフの指導をする仕事をしていました。そうした経験から、いずれ見せかけではない本当のフランスをテーマにしたカフェをしたいと思っていました。そして数年前に私が病気を患ったときに、お隣の雑貨屋さん『etu』のオーナーである橋本美樹さんから”環境が良いから遊びにおいでよ”と誘っていただいたのがきっかけでこの場所を紹介してもらい、それが縁となり、この地でカフェを始めることになりました」
Q:素敵な雑貨がずらりと並んでいますね!
「雑貨や古道具に関してはフランス留学中に知り合ったこのお店の名前の由来にもなっている友人の協力で、現地フランスで行われている蚤の市の販売業者が仕入れを行う本当にコアな市場から買い付けを行ったものを直送してもらったり、フランス留学前の語学学校時代に知り合った小林モー子さんの作品などもご紹介しています。ありがたいことに、このお店を始めたことで、これまで出会ってきた様々な方々と深く繋がることができました」
Q:お料理にはオーガニック食材を使われているそうですね。
「お料理に関しても、私自身が病気を患った経験があるので、食材は無農薬野菜やオーガニック食材を使い、マクロビオティックとフランスやヨーロッパのイメージを重ねながら、身体に優しくもストイックになりすぎないお野菜を中心としたお料理をお出ししております」
Q:最後にイベントなどの告知があればお願いします。
「通常のカフェスタイルだけではなく、ティーセミナーや蚤の市などのイベントも行っておりますので、是非とも足を運んでいただければと思います」
今日はお忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。