駅舎カフェ 『久永屋』


投稿:2012.01.13
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土曜・日曜・祝日限定!南阿蘇鉄道の駅舎をそのまま利用した珍しい駅舎カフェ 『久永屋』

 年が明けて寒さが増してきましたね!年末年始で疲れを癒すための大切な休日は、やっぱり心も体も温まる空間でゆったりと過ごしたいですよね。ということで、今回のグルメコーナーは、「南阿蘇鉄道・長陽駅」の駅舎内に土曜・日曜・祝日限定で開店する、珍しい駅舎カフェ「久永屋」をご紹介いたします!

駅舎カフェ「久永屋」・イメージ

 2006年にオープンしてからというもの「南阿蘇鉄道に珍しい駅舎カフェがある!」との情報が口コミであちこちに広がり、今では南阿蘇鉄道の有名スポットとなっています。鉄道ファンはもちろん、久永屋のほのぼのとした雰囲気や、店長で長陽駅駅舎の駅長も兼任されている久永 操さんの人柄に惹かれ集まる方も多く、地元の方はもとより、毎月のように県外から通う常連の方がもいらっしゃるのだそうです。

駅舎カフェ「久永屋」・カフェメニューイメージ駅舎カフェ「久永屋」・イメージ

 また、カフェの材料や食器、店内にディスプレイされた写真や小物など、店内にある多くのものが地元の方々から提供されたものだそうで、「久永屋はみんなの手で作り上げる」という意識が強く、店長だけでなく、多くの人々の思い入れがたくさん詰まったお店でもあるそうです。
(レポート:中本望美)

駅舎カフェ 『久永屋』

住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陽3440-4
電話番号:0967-67-1107
営業日 :土曜 / 日曜 / 祝日のみ営業
営業時間:11:00~18:00頃
URL:http://www.hisanagaya.com

 

道案内〜南阿蘇鉄道『長陽駅』の駅舎内!

駅舎カフェ 『久永屋』・周辺地図

駅舎カフェ 『久永屋』・道案内駅舎カフェ 『久永屋』・道案内

▲国道325号線を高森方面から熊本方面へ進み、白水温泉を過ぎて約5分ほど車を走らせた所にある大きな交差点を左折(左画像)。しばらく道なりに2〜3分ほど車を走らせ、交差点を右折します(右画像)。

駅舎カフェ 『久永屋』・道案内駅舎カフェ 『久永屋』・道案内

▲約5分ほど進むと黄色の点滅信号があり、信号機の下に「長陽駅」という看板があります(左画像)。そこを左折すると広々とした駐車場が見え、奥に「長陽駅舎」があります。駅舎が「久永屋」の店舗になります(右画像)。

 

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「久永屋」の魅力

 昭和2年建設の駅舎はまるでタイムスリップしたかのようなレトロ感♪

駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ

「南阿蘇鉄道・長陽駅」の駅舎自体は昭和2年に建設されたもので、待合所はまるで時間や時代を切り抜いて、その空間だけが別次元で時を刻んでいるかのような雰囲気に包まれています。

駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ

 構内には、大自然を目の前にテーブルやベンチなどがきちんと整えられて、のどかな景色をみながら、列車を迎え、そして送り出すという旅の情緒あふれる時間を楽しむ事ができます。

駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ

 駅の待合室では、店長の久永さんがお茶をふるまい、電車が到着するまでの時間を一緒におしゃべりしながら過ごしているのが印象的。

駅舎カフェ 『久永屋』・駅舎内イメージ駅舎カフェ 『久永屋』・駅舎内イメージ

駅舎カフェ 『久永屋』・駅舎内イメージ駅舎カフェ 『久永屋』・駅舎内イメージ

 また、写真が趣味の店長さんがおさめた南阿蘇の風景の一部や、時間の一コマを「久永屋写真部」というアルバムにして、待ち合いの時間にながめられるようになっています。

駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ

駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ

駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ

 待合室からカフェの店内にはいると、木にぬくもりに包まれた昔懐かしい空気が広がり、店内のあちこちに、ここに通う地元の写真家や友人からのプレゼントの美しい写真やレトロ小物がディスプレイされ、心を和ませてくれます。

駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ

駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ駅舎カフェ 『久永屋』・イメージ

 そして、メニュー表には、メインメニューの1つであるシフォンケーキを「本日の資本(シフォン)」と表記された文字や、常連さんが口にする「いつものメニュー」の最後のページに、何故かサンタクロースやハリウッドスターの月刊スケジュールが貼られてあるなど、店長の遊び心がたくさん詰まっています。

駅舎カフェ 『久永屋』・メニュー表駅舎カフェ 『久永屋』・焼き印

駅舎カフェ 『久永屋』・スタッフ駅舎カフェ 『久永屋』・スタッフ

▲スタッフの方々(スタッフのサービス向上に役立てるためのチップを入れるビンが設置されているのが面白いです!)

さまざまなフレーバーがそろうシフォンケーキがおススメ!

駅舎カフェ 『久永屋』・メニューイメージ駅舎カフェ 『久永屋』・メニューイメージ

「久永屋」のおすすめは、何と言ってもさまざまなフレーバーがそろう「シフォンケーキ」です。通年作られるオリジナル(プレーン)やチョコバナナ、抹茶やロイヤルミルクティー、シナモン、黒ごまなど多様な素材をつかったスタンダードから、季節限定のゆずやほうれん草、日向夏やデコポンなど、四季折々の風味がシフォンケーキだけで楽しめます。
 ちなみにこのケーキの素材は、カフェオープンを前に悩む店長さんに気のいい地元の方が、とれたての卵やはちみつ、低温殺菌牛乳などを提供したり、教えて下さったのだそうです。

 他にも、手作りの大きなマフィン、冬季限定ワッフル、ハーブティや特選珈琲・紅茶など、目にも新しいカフェメニューが揃っています。

 また、シフォンケーキ、マフィン共にトッピングされたクリームは、純粋な生クリームだけではなく、脂肪分をカットしたヨーグルトがブレンドされていて、濃すぎずさらりとしていて、ちょっとマスカルポーネチーズの風味に似た酸味のあるクリームといった感じです。

 

シフォンケーキセット880円(シフォンケーキのみ680円)

 数種類の『本日の資本(シフォン)』メニューから好みのシフォンを選び、飲み物は「ドリンクメニュー」から好みのものを選べるという、シフォンファンにはたまらない贅沢なセット。(特選コーヒー、宇治抹茶、ロイヤルミルクティーは+100円になります)

駅舎カフェ『久永屋』・シフォンケーキセット880円駅舎カフェ『久永屋』・シフォンケーキセット880円

 この日は、オリジナル(プレーン)・チョコばなな・ロイヤルミルクティー・ジンジャー・ゆずのシフォンケーキがありましたので、私は「オリジナル」と、飲み物にはシフォンにベストマッチと店長さんおすすめの「珈琲」をチョイスしました。

 厚めにカットされたシフォンケーキに、季節のフルーツがたっぷり添えられた色とりどりの豪華なプレート♪添加物を使わず、卵の力だけで膨らませたシフォンケーキは見た目どおりふわふわで柔らかく、フォークをいれると「ぐぅっ」と下まで沈むのに、フォークを外すと戻ってくる力強い弾力もあります。この力をみるだけで、シフォンケーキのおいしさが感じられますよね!あっさりとした甘さと、卵の味とミルクの風味をしっかりと味わえます。

 

マフィンセット 600円(マフィンのみ350円)

駅舎カフェ『久永屋』・マフィンセット600円駅舎カフェ『久永屋』・マフィンセット600円

 ショーケース内にあるチョコやプレーンなど数種類の中から好みのマフィンをチョイスし、飲み物は上記シフォンケーキセットと同じように、「ドリンクメニュー」から選ぶことができます。(特選コーヒー、宇治抹茶、ロイヤルミルクティーは+100円になります)
 私は、この中から「アップルシナモン」を選択♪ 中にはごろごろとリンゴの実が入っていて、見た目通り、ボリュームも食べごたえも抜群です!

 

お持ち帰りも可能!お土産やお家デザートにぴったり☆

駅舎カフェ『久永屋』・シフォン持ち帰り駅舎カフェ『久永屋』・店内イメージ

 シフォンケーキ(900〜1,200円)、マフィン(350円)はお持ち帰りが出来る店内販売もされています。お土産や旅の思い出にぴったりですよ♪

 

久永屋店長/南阿蘇鉄道長陽駅舎本店駅長 久永 操さんのお話

駅舎カフェ『久永屋』・久永操

 自分のルーツは、母の手作り料理です

「料理上手な母の影響で、小さい頃から手作りケーキづくりを手伝ったりしていたので、知らぬ間にケーキ作りを覚えました。僕はもともと佐賀県の出身で、途中アメリカに留学していたのですが、その留学の間に、母がこの南阿蘇に惚れ込み移住してしまったことから、帰国と同時に僕の実家も南阿蘇になってしまったんです。実際に南阿蘇で生活をはじめてみると、僕も徐々にこの土地を好きになり、やがてここで何かをしたいと考えるようになりました」

 自分の作ったケーキを喜んでくれた友人の笑顔が忘れられませんでした

「学生時代から、自分が得意だったシフォンケーキを焼いて友人へプレゼントしたり、留学先のアメリカで作って喜んでもらえたときの笑顔が自分の心の中にずっと焼き付いていたので、この南阿蘇で多くの方とそんな笑顔や喜びがあふれた場所をつくれればいいとも思っていたんです。とはいっても、親戚や同級生達がいるわけでもなく、町の内情などもまったくわかりませんから、地元の先輩方からアドバイス頂いたり、家族の支えをもらいながら、なんとか手探り状態で店舗オープンにこぎつけました」

 私を家族の様に親しくしていただいているお客様に少しでも喜んでもらえる様に愛情たっぷりのケーキで恩返しをしていきたい

「そんな私に、地元の方がお店の素材となる食材や食器、テーブルなどを提供してくれました。とても嬉しかったです。この久永屋に来て下さる方、関わって下さる方はみんな私の家族のように、親しく愛情をもって訪れてくれています。私もその気持ちに心から感謝して、これからもおいしいケーキを焼きたいと思います。平日は、自家用車に乗って『さるき売り(行商)』をしています。街中で見かけましたらどうぞ声をかけてください」

お忙しい中、ありがとうございました。

 


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