帆足本家『富春館』カフェ桃花流水
『自然・手仕事・先人の知恵』をコンセプトに、生活の原点である、衣・食・住に彩りを添える様々なアイテムが満載の「帆足本家『富春館』」。新旧の文化が融合する空間に、カフェ、レストラン、ギャラリー、和菓子店、デリの5店舗を展開!
今回のグルメレポートでは、大分県大分市内を通る交通量の多い国道10号線のすぐ東側に位置しながら、まるでそのエリアだけ時間が止まってしまったかのように、静かに歴史的建造物が立ち並ぶレトロな空間、戸次(へつぎ)本町にある「帆足本家『富春館』カフェ桃花流水」をご紹介します。
『富春館』が位置する戸次本町は、江戸末期から戦前にかけて繁栄した頃の歴史的な町並みが今尚残り、地区固有の伝統的な文化が今も息づいている町です。そして『富春館』は、「生活文化の本来のあるべき姿」を見直し、生活の根幹を支えている「衣・食・住」において、生命や有機、発酵・熟成、エコロジー、食の安心安全を基軸とし、地元で採れた新鮮な食材を提供することはもちろん、「自然素材(木・竹・草・土・絹・麻・もめん・石)」を使った作品づくりを基本とする、日本各地で活躍するアーテイスト達の手仕事からうまれた作品等を展示販売する等、カフェ・レストラン・ギャラリー・和菓子店・デリの5店舗を展開しています。
もともと帆足家は、江戸末期から昭和にかけて農業のかたわら『造り酒屋』として財をなした家で、その酒造蔵は現在「大分市指定有形文化財」に指定され、また帆足本家の母屋は1863年(慶応元年)に建てられた歴史的価値が高い建築物なのだそうです。
ちなみに帆足家は、当時、南画家・田能村竹田ら多くの文人墨客を迎え入れた家としても知られており、「現代においてもこの家が、多くの客人と文化の息吹が漂う場所であってほしい」との強い思いから、10数年前に自宅の母屋を改修・改築し『富春館』として再興。
現在では、歴史的建築物が醸し出す味わい深さに、当時活躍した文人達と現代のアーティスト達の作品が融合した幻想的な世界が相まって、戸次本町でしか体感できない「芸術的なレトロ空間」に注目が集まり、新たな観光スポットとしても話題となっています。
(レポート:中本望美)
帆足本家『富春館』
・レストラン/カフェ「桃花流水」
・菓子店「一楽庵」
・ギャラリー「富春館」
・LIFE&DELI「富春館」
住所:大分県大分市中戸次4381番地
電話:097-597-0002(代表)
Fax:097-597-0029
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜日(祝祭日の場合は翌日)
URL:http://www.hoashi-honke.com/