小麦の家『鈴』 – すず - 千歳本店
店内に設置された「自家製粉機」でスタッフがこだわりの製粉!地元生産者と一体となっての商品開発をすすめる「小麦の家 鈴 – すず -」☆
今回ご紹介するのは、三重町から千歳町「犬飼千歳道路」に向かう途中のバイパス沿いに広がる小麦畑の丘の上にあるお菓子とパンのお店『小麦の家 鈴-すず-』さんです。こちらのお店の特徴は、なんといっても地元生産者と一体となって商品開発を行っている事!旬の地元野菜・果物や自然の放し飼い鶏の卵などなど、使用する様々な材料へのこだわりは強く、中でも店舗名にもなっている「小麦」に関しては、店舗前の小麦畑で収穫されたものを、店舗内に設置された「自家製粉機」でスタッフが製粉するといった手の込みようなのです。
そうした地元産の材料を使用した、オリジナルの洋菓子やパンが注目され、地元のみならず県外から足を運ぶファンも多いそう!そんなことから週末などは、延岡市・日向市方面から大分市内にショッピングに出かける人たちが立ち寄る事も多く、店長さんの話によれば、「かなり遅い時間になっても、ショッピング帰りのお客さんが顔を出してくれるので、夜8時までお店を開けているんです。中には毎週宮崎から通ってくださいる方もいらっしゃるんですよ!」とのこと。またランチタイムには、店舗内のテーブル席や丘の上のテラスで、美味しいパンと共に「ビーフシチュー」「ロールキャベツ」「カレー」などを楽しむ事ができ、さらにドリンクやケーキ類も充実していることから、ドライブ途中の休憩にも最適です!
(レポート:松田秀人)
小麦の家『鈴』千歳本店
住所:大分県豊後大野市千歳町下山1639番地
TEL:0974-37-2767
FAX:0974-37-2763
営業時間:9:00〜20:00
定休日:無し
駐車場:敷地内に有り
宮崎県延岡市から大分県豊後大野市千歳町へ
店舗への道のりは、基本的には延岡市内から国道326号線を使って大分市内に行く時に使うルート上にあると思ってもらえばいいのですが、豊後大野市役所付近から、そのまま「道の駅みえ」の方面に行き、「犬飼IC」を通るルートではなく、豊後大野市役所先の「市場ロータリー」交差点を左折して「JR三重町駅」前をかすめ、「国道57号バイパス・犬飼千歳道路」に向かうルートの、「千歳IC」のすぐ手前に位置します。
延岡市内・国道10号線からスタート
▲国道10号線を大分方面へ北上。途中、国道326号線へ。
▲そのまま国道326号線をすすみ、「市場一区」交差点(右画像)を大分方面に右折。
▲右折してから二ツ目の信号「市場ロータリー」交差点(右画像)を左折。
▲突き当たり「JR三重町駅」前を右折し、すぐ先の踏切を左折。
▲県道519号線に入り、大原総合体育館前を通りすぎ、三重町内をひた走ります。
▲上画像の橋を渡り、すぐ先のT字路をバイパス方面に左折。
▲坂をのぼり突き当たりを右折。
▲さらにのぼり、そのまま少し進みます。
▲下りにさしかかる付近に店舗の看板が見えます。店舗をそのまま過ぎると、すぐに「国道57号バイパス・犬飼千歳道路」が前方に見えてきます。坂下の交差点の奥が「千歳IC」になるので、大分市内方面に向かわれる方はこちらのICをご利用ください。ちなみに右側の画像は、「千歳IC」側からみた店舗です。
店舗周辺マップ
店舗紹介
県道から店舗敷地内に入ると、手前に砂利を敷き詰めた広い駐車スペースがあり、ずっと奥のほうに目をやると、三角屋根と煙突が印象的な白壁の店舗が見えます。また左手には、広大な畑が目の前に広がり、春は麦穂、秋は稲穂が揺れる美しい風景を見ることができます。特にこれからの季節は、テラス席でのんびりするのもいいかもしれませんね。
店舗内は、入って真正面のショーケースがケーキ、左がパンコーナー、右が焼き菓子コーナーとなっており、焼き菓子コーナーの奥には「自家製粉機」が設置されており、その作業が見えるようになっています。また、左奥の部屋には大きな窓が印象的な眺めのよいテーブル席があり、ここではランチやお菓子、ドリンク類などを楽しむ事ができます。さらにアップライトピアノの左にあるドアの向こう側には、真っ白なソファーが置かれた個室もあります。
ちなみに「千歳本店」のオープンは平成19年の4月。その前の平成17年3月に、アンテナショップ的な位置づけで「JR大分駅」のすぐそばに「大分店」がオープンされていたそうですが、とにかく本店に関しては、「ごまかしのない本物の味」を信条に、「店舗の考え方が目に見える」「生産者の顔ががわかる」といったスタッフ達の心意気をしっかりと伝えることのできる環境の中でオープンしたいと、じっくり吟味した結果、この千歳町の地が選ばれたそうです。
そんなことから、店舗にならんだ商品の多くが、地元生産者達と一体となって(地元農家との連絡協議会も発足)つくられた、安心で安全なものばかりなのです。
▲店舗内には、店舗設計を手がけた「久保さん」の美しい写真が飾られています。
ただそれだけに、様々な苦労も多かったようで、中でも「小麦」(大分県千歳産小麦・ミナミノカオリ)に関しては、一般的に使用されている小麦とは、ふくらみ方が違い、さらにこだわって「自家製粉機」を使っている事から、美味しくきれいに焼き上げるまでに、かなり試行錯誤をくりかえしたそうです。
大分県千歳産小麦・ミナミノカオリ
「ミナミノカオリ」は、九州農業試験場で育成された硬質系小麦品種の暖地向けパン用小麦です。品種名は、交配に用いた親品種Pampa INTAがアルゼンチン産の品種であり普及地帯が暖地・温暖地であることを示す「ミナミ」と、製パン適正に優れパンのよい香りを表す「カオリ」に由来しています。
ミナミノカオリの主要特性
1 製パン適性がよい硬質小麦で、蛋白含有量が高く醤油用にも適する。
2 やや早生で、農林61号より2日早く収穫できる。
3 倒伏や縞萎縮病に強いが、穂発芽や赤かび病にやや弱い。
4 大粒で粒質は硝子質、製粉歩留がよい。
(上記説明は店舗公式ホームページより抜粋)
▲左:いろいろとお話を伺った西田美奈店長 右:スタッフの甲斐さん
またこちらの店舗では、近隣の農家の方に協力していただき、山菜採りをはじめ、子ども達と共にケーキやクッキーづくりをするなどの交流イベントも行ったりしているようです。
パン紹介
金色コッペ 5個入り 350円、金色食パン 1個 350円
▲地元・豊後大野市千歳産小麦100%で、最初に完成した「金色コッペ」は今でも大人気!シンプルなパンだけに、そのまま食べても、野菜やハム、またはジャムをサンドしても美味しくたべられます。そしてゴマのかかった「金色食パン 」はとても香ばしくてふっくらしています。ハチミツがぴったりあうとのことでした!
季節の野菜ロール 5個入り 350円
▲かぼちゃ、さつまいも、人参、ほうれん草、トマト、地元の季節の野菜をたっぷりねり込んだロール。極端な味付けではないので、野菜やハム・ベーコンなどをサンドして食べてもOK!もちろんそのまま風味を楽しむのもいいかもしれません。
芽ぶき ずんだ豆のパン 230円
▲「ずんだ」とは大豆(枝豆)をすりつぶして作る緑色の餡のこと。フランスパン生地に「ずんだ餡」を練り込み、幾層にも重ねてつくる、「ずんだ」の風味とカリカリの食感がたまらないパン。
マロンデニッシュ 180円、さくらあんパン 150円、ジャムパン 130円
▲甘党定番の三品。チーフ自らが手織りしたデニッシュは生地が命、しっとり系が好きな方はこのままで、パリパリが好きな方は少し焼いてください。また「ジャムパン」は、三重町の江藤さんが手がけた苺をお店でコトコト煮込んでつくった手づくりジャム入り!
こがねの薫り 200円
▲ホイップクリームと苺がぎっしりつまったビエノア苺パン。甘いのにさっぱりスッキリ!苺のほのかな酸味がたまりません。
おおいたラスク 各種350円
▲地元・豊後大野市千歳産小麦100%使用の大人気ラスク!よくあるバケット生地で作られたものと違い、サクサク感に薫る小麦はどこか懐かしく、素朴な味わい。人気はチーズ、ブラックペッパー、チリ、単に甘いだけのラスクじゃありません。もちろん定番のシュガーもあります。一度食べるとやめられない……。
お菓子紹介
鈴のプリン 200円
▲地元の卵を使った、なめらかプリン!甘さ控えめなカラメルソースが男性にも大人気。
半熟チーズケーキ 360円
▲「鈴」人気No1商品!半熟なので、釜から出たばかりの時はまるでプリンのよう……。じっくり冷やしてやっと切れるようになるのだとか……。濃厚なチーズの風味に控えめな甘さ、そしてシンプルな外観はいかにも昔ながら!でも口にいれるとおもわずニンマリしてしまうほど柔らかなんです。
紫モンブラン 400円
▲紫の部分は大野町産の「紫いも」。真ん中の白い部分は大野町産の「甘太くん」を使用。そして一番下はチョコレートがベース。ちなみに高糖度が特徴の「甘太くん」を使用しているため、砂糖は控えめ。芋の自然な甘さが印象的です。
苺のタルト 420円
▲三重町の江藤さんが手がけた、美味しい苺を使用した特性タルト。もちろんソースもオリジナル!苺好きなら一度は試してみてください。
南の夢物語 1,000円
▲地元・豊後大野市千歳産小麦100%の生地に、スイスのカルマ社製のチョコレートを贅沢に使用。手間を惜しまず、丁寧に仕上げたチョコレートケーキです
いちごのパウンドケーキ 1,200円
▲地元・豊後大野市千歳産小麦と、三重町の江藤さんが手がけた苺がドッキングした、ふわふわパウンドケーキ!
畑の真珠 500円
▲地元・豊後大野市千歳産小麦100%使用の麦チョコ!何はともあれ、とにかく一度食べてみてください。オススメです☆
季節限定・苺パイ 1個 300円
▲シェフの手織りパイに、三重町の江藤さんの苺&特性カスタードを包み、サクサクに焼き上げた、旬の苺パイ!何故か買ったらすぐに食べたくなります(笑)
わらべ唄・スィートポテト 1個 150円
▲地元・千歳町の「さつま芋」を「焼き芋」にして、香りと甘さを引き出し、ほっこりスイーツに仕上げました。
きなこのマドレーヌ 1個 130円
▲地元・豊後大野市千歳産小麦、千歳産きなこ、さらに地元の新鮮卵を使用し焼き上げられた、自慢の「きなこマドレーヌ」。一口食べると、きなこの香ばしさとバターのこくが、優しい甘さと一体となって、口の中にふわっとひろがります。
ランチメニュー紹介
豊後牛のビーフシチュー 1,300円
(パン食べ放題、ミニサラダ付き、飲み物別)
※さらにケーキ食べ放題よ飲み物が付くと 1,800円
大分自慢の豊後牛に、千歳町でとれた新鮮な季節の野菜をあしらえたビーフシチュー。豊後牛は24時間以上に煮込まれているためトロトロ!逆に野菜類は、自然な甘味だけでなく適度な歯ごたえがあり、いかにも「新鮮」といった感じ。ベースとなるルーからは、豊後牛のこくに加え、トマトのほのかな酸味とタマネギの香ばしい香りが気持ちよくとけ出し、パンを浸して食べるのにもちょうどいい味わいになっています。
もちろんパンは食べ放題です!
その他のランチメニュー
・和風スープのロールキャベツ 1.300円
(パン食べ放題、ミニサラダ付き)
・和風スープのロールキャベツ 1.800円
(パン食べ放題、ミニサラダ、ケーキ食べ放題、飲み物付き)
・千歳野菜のサラダセット 1,500円
(パン食べ放題、ケーキ食べ放題、飲み物付き)
・千歳野菜のカレーセット 1,500円
(パン食べ放題、ケーキ食べ放題、飲み物付き)
・千歳野菜の鈴カレー 650円
注)食べ放題のパン及びケーキは90分以内。
おすすめドリンク
季節のジュース フレッシュ!苺が濃い、苺ミルクジュース 700円
▲三重町の江藤さんが大切に育てた苺を使ったフレッシュミルクジュース。不自然な甘さがいっさい無く、濃厚な見た目よりずっとさわやかなフレッシュジュース!しかし時折舌にふれる苺の果肉が存在感たっぷりで、苺そのものの風味が確かに「濃い〜」です!春ならではの季節限定ドリンク。この他にも、季節限定メニューとして『鈴の特性苺パフェ / 700円』や『フレッシュ!そのまま苺のミルクがけ / 500円』などもございます。
畑で完熟、おぎトマト100%トマトジュース 1瓶 800円
▲大分県竹田市荻町で生産された、一番美味しい旬の完熟トマトを使った、100%トマトジュース。
その他のお飲み物
・珈琲 400円
・紅茶 400円
・ホットミルク 500円
・アイスコーヒー 600円
・アイスティー 600円
・季節のジュース 7000円
・畑で完熟、おぎトマト100%トマトジュース 500円
(トマトジュースのお持ち帰りは上記参照)
・煎茶セット(小さなお菓子付き) 400円
〜 取材にご協力ありがとうございました 〜
延岡市・日向市方面から大分市内へ向かう途中の県道沿いという場所がら、何度も店舗前を通り、そのたびに「どんなお店だろう?」と気にかけていた方も少なくないと思います。そんな事を考えつつ、まだ足を運ばれていない方は、この絶好のドライブシーズンに、ぜひ一度のぞいてみてください。