島浦町(島野浦島)”新”名物 『アカモクあげみ』 !
「JOY FM」カッシーと探る、島浦町”新”名物「アカモクあげみ」美味しさの秘密。数々の名物”あげみ”が存在する宮崎県内でも、この手づくり「アカモクあげみ」は特に美味しいと地元人からも評判!
みなさんは『アカモク』という名前をご存じですか?私は今まで聞いた事がなかったのですが、『アカモク』とは、「ヒバマタ目・ホンダワラ科」に属する海藻で、生命力が強く、長くなると7メートルくらいにまで成長し、日本各地に自生しているそうです。特に秋田などでは「ギバサ」とよばれ、昔から「栄養たっぷりの保存食」として広く親しまれているそうですが、近年の健康食品ブームの中、『アカモク』に含まれる栄養素が注目されると、様々な加工食品が次々に開発され、全国に紹介されるようになりました。主な栄養素としては、「悪玉コレステロール」の活動を抑制する働きがある「ポリフェノール」や、骨を丈夫にする「マグネシウム」「カルシウム」、貧血要望に効果がある「鉄分」などがあげられ、中でも「コンブ」や「ワカメ」、「モズク」に多く含まれるネバネバ成分『フコイダン』(コレステロールを下げる、血圧の上昇を抑える、肝機能を改善するなどの効果があると言われている。メカブフコイダンなどが有名)はなんと「メカブ」の3〜5倍含まれていると言うから驚きです。また「健康」プラス「ダイエット」を考えている人には「ノンカロリー」という響きに心を奪われます。
そんな「栄養たっぷり」で「ダイエット効果有り」の『アカモク』と、保存料は一切使用しない「魚100%」の柔らかくて美味しい『あげみ』を合体させ、手作りで加工・販売している『女性グループ』が、『魚寿司』や『あげみ』などで評判の宮崎県延岡市の漁師町、島浦町(島野浦島)で活動中との噂を耳にし、来る4月17日(土)の12時~14時に延岡市「山下新天街」の特設サテライトスタジオにて行われる『JOY FM ライブ・イン延岡』でレポーターを務める、カッシーこと膳 憲太アナウンサー(上画像左)が、「アカモクあげみの美味さの秘密を、ぜひスペシャル番組を通して県内のFMファンにお伝えしたい!」とのことから、早速フェリーで「島野浦島」へと渡り、「アカモクあげみ」の生産工場である「あげみ工房しまのうら」内で取材を開始しました。
(レポート:松田秀人)
あげみ工房しまのうら
製造者:島浦町女性加工グループ
住所:宮崎県延岡市島浦町388-105
(フェリーのりばそば)
TEL:0982-43-1287(加工場)
※商品発送に関してはTELにてご連絡ください。
島野浦島周辺マップ
まずはフェリーで島野浦島へ!
浦城港から高速艇に乗って島野浦島に渡ります。高速艇は大人片道450円(子ども230円)、往復だと、大人片道880円(子ども450円)、所用時間は約10分。また、フェリーだと片道400円(自動車2,400円~)、所要時間は約20分となります。
フェリーを降り工房へ移動
目的となる「あげみ工房しまのうら」は、フェリー乗り場近く(浦城港はフェリーも高速艇も乗り場が同じですが、島野浦島は乗り場が別々で少々離れています)なので、高速艇乗り場からは、島の無料レンタル自転車に乗って移動(自転車で5~6分程度)します。
工房見学と試食風景
▲「あげみ工房しまのうら」に到着!工房の前に立てられた「延岡ずばなもん」ののぼりが目印です。
▲左から、「あげみ工房しまのうら」佐藤富士幸さん、責任者の濱田眞由美さん。膳 憲太アナウンサー。
▲早速、揚げたての「アカモクあげみ」をつくってもらいました。冷えても美味しい「アカモクあげみ」ですが、揚げたてはのお味は、また格別です。
原材料名
魚肉(小アジ・ウルメイワシ)、あかもく、砂糖、
酒、卵、醤油、片栗粉、食塩、タンサン
※保存料は一切使用していません。
▲「このホクホクしたしてやわらかな食感と自然な甘味、いったいなんですかこの美味さは!」と、できたての「アカモクあげみ」を食べる膳 憲太アナウンサー。多くを語らずとも、その表情から美味しさのほどがうかがえます☆
▲確かに揚げたての『アカモクあげみ』は評判通り「美味い!」のひと言につきます☆もちろん『普通のあげみ』も揚げたてで食べさせてもらいましたが、フワフワ・プリプリしていて思っていたよりもずっと柔らかく、魚100%、保存料不使用だからか?上品で自然な深い甘みが印象的でした……。そこに『アカモク』 が加わると、これがどうして、味がググッとひきしまり、見た目とは異なるボリュームが感じられるようになります。さらに『あげみ』のフワフワ感と『アカモ ク』のコリコリ感がおりなす噛み心地はちょっと癖になりそうなくらいです。ご飯によし、おつまみによし、そば・うどん・煮しめの具としても最適。いつもな ら「お酒がほしくなる……」なんて書くのですが、『アカモクあげみ』は「お茶でも飲みながら、じっくりと噛みしめたくなる……」そんな気分にさせてくれます。
▲インタビューをする膳 憲太アナウンサー。インタビュー内容は4月17日の『JOY FM ライブ・イン延岡』にてON AIRされました。
アカモクあげみ加工者「島浦女性加工グループ」の歩み
『アカモクあげみ』を手作りで加工・販売しているのが、平成18年7月に設立した『島浦女性加工グループ』。このグループの責任者である「濱田眞由美」さんの話によれば、『あげみ』に『アカモク』を採用したのは昨年(平成20年)からのことで、それまでは「漁師のおっかさんの昔ながらの手作り”あげみ”」と称し、魚100%、保存料不使用の『あげみ』をメインに加工・販売していたとの事です。
『アカモク』との出会いはといえば、平成19年11月に『離島再生事業』の一環として、島浦町漁協が第1回目となるアカモクの種付けを試験的に行い、翌平成20年の春には150キロの収穫があったことからはじまります……。今までに島浦町の近隣で『アカモク』を種付けした例はないそうで、「まずは試験的に」といことから、1回目は完全な収穫とは言えなかったようですが、それでも「手応え有り!」ということで、当然「それじゃ今後の展開を考え、どのようにして島野浦のアカモクを広めればよいか?」といった課題が持ち上がります。そんなことから、今や島内外でも人気の高い『魚寿司』とならび島野浦名物となっている『あげみ』に白羽の矢が立ったのは必然であり、実際に『あげみ』に『アカモク』を混ぜてみたらこれが地元でも大好評!今では「ノーマルあげみ?」より人気の商品となってしまいました。
▲左から:日高亜由美さん、濱田眞由美さん(責任者)、山下美恵子さん
ちなみに平成20年の秋に、第2回目となる「アカモクの種付け」は終了しており、平成21年春に収穫する予定だそうですが、試験的に行われた前回時に、かなり試行錯誤をされたようで、地元で『離島再生事業』に携われた方も、「昨年の収穫は150キロだったが、あれはかなり失敗しての数字だから、あまり参考にはならないね!まあ2回目は様々な点が改善されているから、実際に数字的に参考になるのは今年じゃないかな」とおっしゃっていました。
▲「昔は家庭用器具しかなくて苦労しました」と責任者の濱田眞由美さん。
「今はね、ちゃんと事業の一環として展開しているから、この加工場にも、フライヤー(業務用揚げ物器)とかミンチャー(挽肉器)、ロボ・クープ(業務用ミキサー)といった便利な調理機器がならんでいるけれど、ちょっと前までは、家庭用のフードプロセッサーとか、家庭用の鍋を使って『あげみ』を作ってったんですよ……だから、1日に作れる料なんてたかがしれていました」と、こぼす、『島浦女性加工グループ』責任者の濱田眞由美さん(上画像)。
▲山下美恵子さん
でも、せっかくたくさん作れるようになったものの、『島浦女性加工グループ』は次なる悩み……「離島ならでは」、「保存料不使用ならでは」の悩みに直面します。それは「販路の確保」です。当然、トラックに積んで出荷するわけですから、フェリーが頼りとなります。しかし海が「しけて」しまうと欠航することがあり、台風シーズンに限らず、1週間、いや1日のうちでも波の状態は変化しますから、ある意味、半分は自然との闘いになってしまうのです。かといって1日何回もトラックの時間変更が可能なわけもなく、大変こまったそうです。その後、「なじみのトラックが増えてきたり、高速艇にあずけたりと、試行錯誤しているうちに、どうにかこなしていけるようになりました。まあ何事もやってみないとね!」と濱田さんは笑顔で語ってくださいました。
▲日高亜由美さん
そんな濱田さんに今後の目標をお聞きしたところ、「この島野浦の地で、揚げたての『あげみ』をはじめ、名物『魚寿司』や『鯛茶漬け』、さらに、鰺と一緒に味噌・タマネギ・ニンニク・唐辛子を入れて包丁でたたいた『タタッコ』、そして「カマス」を使った「冷や汁」『さつま』といった、この島ならではの料理を観光客や地元の人に味わってもらえる場所が出来ればと思っています」との事でした。
手作り『アカモクあげみ』加工風景
「今は調理機器のおかげで、以前より楽になり、だんぜん数が出せるようになりました」と、濱田さんはおっしゃっていますが、それでも実際に加工場で作業を見ていると、そのほとんどは手作業で行われています……。私の目からすれば、これでも必要最低限の調理機器としか思えません……。ともあれ、ここから先は、『アカモクあげみ』が出来上がるまでの行程を、みなさんと一緒に追いかけて見ることにしましょう。
原材料名
魚肉(小アジ・ウルメイワシ)、アカモク、砂糖、
酒、卵、醤油、片栗粉、食塩、タンサン
※保存料は一切使用していません。
▲最初に魚(小アジ、ウルメイワシ)をおろし、内臓などを手作業できれいに出します。
▲あげみの主役、小アジ(左)、ウルメイワシ(右)
▲ミンチャーにかける。(小骨が多いので2度がけ)カルシウムたっぷり!
▲ミンチにタマゴや片栗粉、砂糖などを加えロボ・クープ(業務用ミキサー)にかける。
▲ここで『アカモク』登場。
▲ロボ・クープから取り出したペーストに『アカモク』をいれる。かなり多め!
▲1個あたりの分量を量る。
▲型枠にはめる。
▲フライヤーで揚げる。真ん中がプックリしたら上げ時。
▲左が揚げたての『アカモクあげみ』 右は『普通のあげみ』
パッケージングも手作業
※価格は加工場直売のものであり、販売所の価格とは若干異なる可能性がございます。
▲あげみ3枚、アカモクあげみ2枚セット(494円)
▲アカモクあげみ3枚(298円)
▲きびなごのキンピラ(200円)
※これも絶妙な甘さと辛さ加減が癖になります。かなりオススメです(笑)。
「やめられない○○○ない」私は一人で一気に食べてしまいました……。
アカモクあげみ販売所
▲島浦町内・ふれあい館
☆島浦町内・ふれあい館
☆山下町・アンテナショップしまんだ
☆Aコープ桜ヶ丘店
☆Aコープ一ヶ岡店
☆平田町・JAグリーンワンひらた