Boulangerie とも麦
2008年11月17日、大貫町へ移転し新たなスタイルでオープン!
地元ではおなじみのパン店『Boulangerie とも麦』さんが、「2008年11月17日、幸町から大貫町へ移転し、新たなスタイルでオープン!」という事で、遅ればせながらご紹介したいと思います。 確かに地元ファンがとても多い事から、「今さらパンの紹介をされても……」との声があちこちから聞こえてきそうですが、実はこのたびの店舗移転に伴ない、なんと店舗内で「ランチ」が食べられるようになったのです☆
しかもランチメニューには「焼きたてパン食べ放題」という大サービスがついているというから驚きです!さらに嬉しい情報としては、小さな子どもも一緒にお食事できるスペースが用意されているというではありませんか!主婦の私にとってこれほど興味をそそられる情報はありません!早速、うちの息子君と姉を連れて、「子連れランチ」レポートに行ってまいりました!
(レポート:中本望美)
Boulangerie とも麦
住所:宮崎県延岡市大貫町4丁目2115-5
電話:0982-23-1135
営業時間:8:00〜18:00
定休日:月曜日
駐車場:店舗前にあり
店舗周辺マップ
店舗紹介
新しい店舗は、西階陸上競技場から桜小路に抜ける通り沿いで、近隣にはスーパーマルイチ、にししなカメラ本店、ビデオインホワイト大貫店などがあります。白い壁と大きな窓が印象的な、やさしい雰囲気に包まれたおしゃれな外観の建物です。
店内からは、パンの焼き上がる香ばしい香りが、店先に置いてある可愛らしいベンチまでただよってきて、静かなランチタイムのひと時を幸せな気分にさせてくれます。
店内には以前と変わらないスタイルのカウンターとショーケースがあり、その前には、種類豊富な「こだわりパン」達がディスプレイされています。
パンメニュー(一部)
・黒ごまあんぱん 130円
・豚角煮パン 150円
・いちごケーキ 600円
(1スライス 160円)
・リンゴケーキ・バナナケーキ・チョコバナナケーキ 580円
(1スライス 150円)
パンの横には、カラフルでオシャレなテーブル&カウンター席があり、お子様椅子も準備されています。お子様……といえば、なんといっても、いちばん奥に設けられた「フローリングのお座席」に注目です!このスペースには、子ども用ソファやオモチャ類、そして絵本もあるので、子どもも大人も、ゆっくりランチタイムを楽しむ事ができます。実はそれら全ては、宮崎オーナーの奥様のアイディアなのです。やはり、ご本人が「子育て真っ最中」という事もあり、子ども達が喜ぶこと、そして子連れのお母さん達が安心して楽しめるポイントを熟知していらっしゃいます(*^_^*) もちろん、私の息子君も大喜び(^^♪ おもちゃ箱に頭から入って遊んでいました……。
また店内の壁には、かわいらしくにぎやかなイラストが大きく描かれています。実はこちらのイラストは、「子ども絵画教室」で先生をしていらっしゃる宮崎オーナーのご友人が描いて下さったのだそうです。ちなみにイラストの内容は、今後更新されていく予定らしいので、要チェックです。
焼きチーズカレーランチ 〜 980円
(焼きカレー、炊きたてパン数種、サラダ、コーヒー)
さて、運ばれてくる前からとってもいい香り〜((´∀`*)) ごらんの通り、ボリュームたっぷりのセットです。ただ「カレー」と言っても、やっぱり「ライス」や「ナン」ではなく、ここでは当然「パン」をカレーに付けて頂きます♪
パンはその日によって変わるそうですが、この日はベーグル、天然酵母食パン、くるみパン、ライ麦パンといった4種類も盛り合わせられており、しかーーーも!(@_@)!うれしいことに、この『焼きカレーランチ・パスタランチ(980円)』では、この焼きたてパンが「食べ放題」になっているんです!!
それでは頂きま〜す♪ 焼きたてのふわふわ……♪ なんといっても、粉本来の香りや味わいが楽しめるパン生地が『とも麦』さんのパンの醍醐味!噛めば噛むほどうまみが増して、気がつけば、もうひと口、もうひと口と、いつの間にかたくさん頬張ってしまいます。つい「このパンをカレーに付けるのがもったいないなぁ」……なんて思ってしまいます。そんな私は、それぞれ一種類ずつ、焼きたてで一番おいしい状態を味わってしまいました^_^
ベーグルバーガーランチ 〜 780円
(コーヒー付き)
ごらんのとおり圧倒されるこのボリューム!噛みごたえのあるベーグルにベーコン・トマト・レタス、そしてデミグラスソースがたっぷり絡まった大きくて肉厚なパティがサンドされています〜♪添えられたポテトも、山盛り(*_*) 見るだけでシアワセ……((´∀`*)) このパティ、デミグラスソースも、もちろん手作り!かなり手がかかっている一品ですよ(>_<)
しかしどうやって食べようか……。と思われるでしょうが、ちゃんとナイフとフォークが付いていますので、ここはためらわず、焼きたてのベーグルにザクッと思いっきりナイフを入れて食べやすいようにカットするのが一番だと思います(笑)。
息子君にはベーグルは少し食べづらいようでしたが、それでも、このパティはジューシーな上にふわっとした食感だから、喜んで食べる食べる(笑! おかげで、ほとんど野菜とベーグルだけでしたが、ベーグル自体も、とてもおいしかったです♪
オーナーシェフ宮崎友和さん
東京での8年に及ぶパンづくり修行時代を経て、「良質な水が豊富な地元延岡で、納得のいくパン造りを徹底的にやりたい!」と帰郷後、地元延岡で2003年夏に開店してからこれまで、まっすぐ「パンづくり」と向き合い歩んできた宮崎友和オーナー。特にこだわりの「ハード系パン」にはコアなファンも多く、今では地元のみならず、市外からも多くの方達が足を運んでくるようになったのですが、宮崎オーナーいわく、「焼きたての美味しさを”その場ですぐ”に味わってもらうにはどうしたらいいか?」というのが課題であり、そんなことから、今回の店舗移転での最大のポイントは「焼きたてパンが思い切り楽しめるランチメニューとランチスペース」だったそうです。
「ランチを始めたばかりで、まだまだ手探りの状態ですが、これからも自慢のパンを、出来る限りおいしい状態で提供できるように工夫して行きたいです。そして、このとも麦のパンを通じて、いろいろな場面において繋がりや広がりができ、新たな展開ができるように思案中です」と宮崎オーナー。
忙しいランチタイムが落ち着いても、午後のパンを焼き上げるために、座る間もなく、休みなしで動き回わる宮崎オーナー。「朝はやくから大丈夫なのかな?」とその表情をのぞきこんでみると、まるで「疲れ知らず」と言わんばかりに、キラキラと目が輝いていたのが印象的でした。
子どもと一緒におしゃれで美味しいランチが楽しめる
さて小さな子どもと一緒におしゃれで美味しいランチが楽しめる『Boulangerie とも麦』さん♪ぜひ、子育てに追われているお母様方も、たまにはゆっくりと焼きたての美味しいパンを堪能し、息抜きをされてみてはいかがでしょうか?とてもいい気分転換になりますよ♪
本当に美味しいパンしかつくりたくない
(文・松田秀人、2007年10月追記)
こだわりの味が認められ、地元はもとより、東京のレストランをはじめ県外からの注文が増えている「とも麦」。「納得のいくパン造りを徹底的にやりたい」と宮崎友和オーナーが選んだ地は「水郷延岡」だった。
午前4時過ぎ、まだ人通りのないココレッタ延岡に、パンを焼くいい香りが広がる。朝一番の焼きたてを求めて、開店時刻の午前8時を待てない熱心なファンがやってくる。様々な種類のパンが小気味よく並ぶ店内は決して広くはない。しかし、実に活気に満ち溢れている。何故かといえば「できる限り焼きたてのパンを提供したい」と少量を数回に分けて焼き上げるため、店頭には「元気なパン」しか並んでおらず、スタッフ達は息つく暇が無いほど動き回っているからだ。「止まらない」それが「とも麦」の人気の秘密ともいえる。
こだわりの原点
オーナーシェフである宮崎友和さんに「おすすめのパンは?」という質問をすると「ぜひバタールを食べてもらいたいですね」との答えが返ってきた。さらに、力強くこう語ってくれた。
「バタールとはハード系フランスパンの一種で、水、小麦、塩、イーストだけを使って造る最もシンプルなパンです。味の決め手となるのは職人の腕とセンスだけ。だからこのパンには、とも麦のパン造りに対するこだわりの原点が凝縮されていると言っても過言ではありません」。
すると間もなく「焼きたてのバタール」がやってきた。早速、手にとり割ってみる。パリパリッと乾いた音がし、すぐに独特の香ばしい香りが鼻孔をくすぐった。クリーム色をした艶やかな生地が顔を出し、美味しさのバロメーターといわれる大きな気泡が目にとまる。フワフワでいてシットリとしたパン生地は噛めば噛むほどうま味が増す。そのままでも美味しく食べられるようにと、試行錯誤を繰り返し、若干多めに設定したという塩加減が絶妙だ。やはり本当に美味しいパンは何も付けずに食べるに限る。
良い水を求めて延岡へ
パンの本質を追求する宮崎オーナーが、最もこだわったのは「水」である。何故なら、どれほどいい技術や素材を使っていても、基本となる「水」が悪ければ全てが台無しになってしまうからだ。東京で修行をはじめて、かれこれ10年になろうとした時、宮崎オーナーはある決心をした。
「素材のよさを充分に活かせる環境で、納得のいくパン造りを徹底的にやりたかったんです。新メニューを開発するだけなら東京でも良かったのですが、本当に美味いパン生地で焼き上げた良質なパンを、できる限り多くの人に提供するには、水質とコストパフォーマンスを兼ね備えた優れた水が必要でした。そんなある日、自分の故郷である延岡市が水郷延岡と呼ばれていた事を思い出し、延岡の水で試してみたところ、今までで一番イメージに近いパンが焼き上がりました。確かに東京は人も多く、パンの需要も高いですが、理想のパンを造る事を優先し、思い切って帰郷しました」とその理由を語る。
ココでしか作れない味
延岡に「とも麦」をオープンして4年が過ぎ、そのこだわりの味は着実に評価され、地元のレストランやワイナリーなどをはじめ、東京のレストランからの注文も入ってくる。
「県外から注文がくるのはとても嬉しいことですね。とにかく美味しいパンしか造りたくないから、この延岡にこだわっているわけで、だからこそココでしか造ることの出来ない味を求めて、遠方からお客様がやってきてくれるのだと思います」と自信有りげな表情で語ってくれた。