2011 – Oguni Collection 4(動画)
小国町の地元アーティスト達が集結してつくり上げた手作りファッションショー『Oguni Collection 』!その第4回を動画でレポート☆
2011年12月4日(日)熊本県阿蘇郡小国町で、地元のアーティスト達が集結してつくり上げた手作りファッションショー『Oguni Collection 4』が開催されました。
今年で4回目の開催となった『Oguni Collection』。第1回開催より、小国町のシルバークレイ(銀粘土)アーティストである秋吉志保さん(ajto.g主宰)を中心に、地元で活躍中のヘア&メイク、さらにDJ、VJ、カメラマン等のアーティストが「オグニコレクション実行委員会」を立ち上げ独自開催をしており、モデルや衣装の一部も地元「小国高等学校」の生徒さんの協力を得てつくりあげている完全手作りのファッションショーです。
しかし「手作り」といっても、途中に歌やダンスといったパフォーマンスなど、ファッションショー以外の要素は一切ない、純粋で本格的なつくりだったのが印象的!もちろん会場は立ち見が出るほど大盛況ぶりでした!そこで今回のレポートでは、当日のショーの模様や、中心人物である秋吉志保さんのインタビューなどを、動画を交えてご紹介いたします。
(レポート:中本望美、撮影:井手悠哉)
Oguni Collection 4
開催日:2011年12月4日(日)
場所:ゆめおぐに2Fイベントホール
主催:オグニコレクション実行委員会(秋吉志保 / ajto.g)
URL:http://oc.oguni.info/
会場周辺マップ
スタッフ・モデル紹介
【ajto.g】 Shiho Akiyoshi
【ajto.g +mg】 Takahiro Umeki , Yuki Anai , Mari Tokimatsu
【make up】 Yumiko Ito
【hairmake】 Sayaka Takeda
【dj】 Kuniaki Tanabe
【photograph】 Hidekazu Nakamura
【vj】 Yoshiori Anai
【model】 Oguni High School
Mariko Anan , China Isozaki , Natsuki Ito
Misa Onomatsu , Chise Takeda , Akane Fujii
【model】 From Takachiho
Fumika Sato
【model】 valentia deux
Kaoru Ishikawa , Minami , Yuika
【衣装】
香蘭女子短期大学、熊本デザイン専門学校、小国高等学校
第1部
今回モデルを務めた小国高等学校の生徒6人のムービーからショーがスタート。続いて本人達が登場。第1部はブラックとホワイトのドレスコレクション。モデル達は全員の右目をラメで強調し、1点ずつのモデルランウェイではなく、同じテーマを用いたドレスを組み合わせ、統一感のある空間を演出し、1つの物語を演じているかのようなストーリー性のあるショーをみせてくれました。
第2部
ビスチェやバルーンという要素を組み入れて、独特ながらもしっかりと「フォーマル」の雰囲気を確立した衣装のコレクション。「かわいらしさ」と「かっこよさ」という対称的なスタイルをペアリングさせランウェイさせる場面があったりと、とてもユニークな演出でした。
第1部・第2部 ムービー(1/3)
▲再生時間 12分56秒 (中央クリックで動画スタート)
第3部
ショーの折り返しとなる第3部では和装コレクションが登場。着物をアウターとしたり、アレンジして洋服と組み合わせた和洋装を中心に、和柄のワンピースや絞りのリバーシブルコートなどの個性的なスタイルで会場の空気をがらりと変えました。モデル達が「朱色の和傘」を次々とつないでいくことにより、一つひとつが途切れる事無く、余韻に浸りながらそれぞれの作品を楽める構成だったのが印象的でした。
第3部 ムービー(2/3)
▲再生時間 12分16秒 (中央クリックで動画スタート)
第4部
光沢のある生地だけでなく、綿やデニムを使ったウエディングドレスや、トレーンの長いドレス、さらに丈の長さを変えたドレスなど、難しい衣装を着こなし、モデル達が一人ずつ、ランウェイで雰囲気を盛り上げ、シルエットの美しさを魅せてくれました。
フィナーレ
オールキャスト、オールスタッフスタンディングの中、主催者である秋吉志保さんが挨拶をし次のように語りました。
「今年の3月11日、東日本大震災という悲しい出来事がありました。今でも心を痛めている方はたくさんいらっしゃいます。そんな中、遠く離れた小国の地で開催されたこのイベントが、直接的にとはいかなくとも間接的に、今回ステージでがんばってくださった小国高校のモデルの皆様の笑顔、スタッフの皆様の笑顔、そしてお越し頂いた御客様の笑顔がつながって、その喜びが少しずつ少しずつ周りに広がり、波紋となっていつか被災地に届くと信じております。本日はお忙しい中お越し頂き誠にありがとうございました。またこれからも日々成長して参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」
第4部・ファイナーレ ムービー(3/3)
▲再生時間 14分27秒 (中央クリックで動画スタート)
秋吉志保さん(agto.g 主宰)
▲Oguni Collection代表者の秋吉志保さん
コメント
「Uターンで小国に戻って15年。シルバークレイ(銀粘土)と巡り会って足掛け12年。出会った物、出会った人に恵まれて、今の私が『小国コレクション』に携われているんだと心から感謝の日々!自分も人生もシルバーも磨けば光る!……なんて、さらりと言える素敵な大人目指して精進中。(紹介文章はパンフレットより)
プロフィール
小国町生まれ。2003年「シルバークレイアカデミー公認インストラクター取得」。「マリンメッセ、シルバークレイ全国コンテスト」や「エスキュービック」等に作品を出展。2007年「グランメッセ熊本手作りフェアコンテスト」に入賞。
ショー終了後のインタビュー
Q:このイベントをはじめたきっかけは?
「私はUターンなので、一度この小国の地を離れています……。でもずっと前から、いつかこの小国でファッションショーがしたいと思っていました。ただその時はどうしたら実現できるのかもわからないまま、ただ漠然と考えていただけだったんです……。Uターン後、私はシルバークレイ(銀粘土)アクセサリーをつくるようになり、以前よりももっと具体的に、シルバークレイアクセサリーとファッションショーを絡められないかと思い、地元で協力してくださるような方々がいらっしゃらないか?とお声かけしていたところ、なんと一つのファッションショーに必要な人材が小国の町に揃っているのがわかったんです!やれるとなれば早速ということで、2008年に皆様のご協力を得て第1回Oguni Collectionを開催することができました」
Q:2008年から年1回のペースで開催し、今年で4回目となりますが、1回目の反応はいかがでしたか。
「まず、なんといってもスタッフ達が大いに楽しめたのがよかったです。なにせ3ケタまで開催をのばすのが目標ですから楽しくないと続きません(笑)。とにかく1回目は、イベント自体フタを開けてみなければわからないので、まわりの声や御客さんがどうこうよりも、まず自分達に本当にできるにか?スタッフ達が楽しいと思えるか?が重要だったんです。もちろんどれだけの方々が興味をもってくださるかについては不安がいっぱいだったので、今回同様に立ち見がでるほどの御客様を見たときほっとしました」
Q:ショーをみせていただいて感じたのですが、本当に純粋なファッションショーですよね?言い方が悪いかもしれませんが、こうした手作りイベントって、よく途中に歌が入ったり、ダンスが入ったりしがちじゃないですか?
「そうなんですよね!実はこのイベントも過去3回はダンサーやパフォーマーの方々にゲスト出演していただいていたんですよ……。でも私自身、本当に純粋なファッションショーがしたくて、どうにかならないかと思っていたんですけれど、やはりダンサーやパフォーマーの方々がいらっしゃると、御客様がそっちのパフォーマンスに夢中になっている間に、裏でモデルさん達にかける時間が稼げるんですよ。やはりほとんどのモデルが地元の高校生達なので、着替えやヘアメイクの直しなどのリズムがプロのそれとは違うんですよね……。だから今回、途中にパフォーマンスタイム無しの純粋なファッションショーにすることで、一番負担がかかったのはモデルさん達ではないでしょうか?よく頑張ってくださったと思います。また今回はたくさんの衣装協力もございましたので、とてもいいショー内容になったと感じています」
Q:今後の目標をお聞かせください。
「まだまだ大きなことはできませんし、皆様のお力をおかりしなければ開催できないので、とにかく継続することが現時点の目標です。もちろんやがて規模が大きくなってくれればと思ってはいますが、まだまだ地元でもこのようなファッションショーが開催していることを知らない方々もたくさんいらっしゃいますし、まずは地元の女の子達が”高校に行くとこんな楽しいことがやれるらしいよ”ぐらいでもかまわないので、このアクションが何かに繋がっていってもらえたらいいなと思っています」
ありがとうございました。